JPH11104124A - X線撮影装置 - Google Patents

X線撮影装置

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JPH11104124A
JPH11104124A JP9267204A JP26720497A JPH11104124A JP H11104124 A JPH11104124 A JP H11104124A JP 9267204 A JP9267204 A JP 9267204A JP 26720497 A JP26720497 A JP 26720497A JP H11104124 A JPH11104124 A JP H11104124A
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ray
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雅信 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】X線撮影装置において被撮影者の進入動作や退
出動作を円滑に行えるようにする。 【解決手段】 被撮影者16の被撮影部を挟んで互いに
対向するように設けたX線発生装置9とX線受像装置1
1とを有する旋回部7を備える。X線受像装置11を旋
回部7の旋回軸と平行な平面上で揺動させる揺動機構を
備える。被撮影者が旋回部7のX線発生装置9とX線受
像装置11に挟まれる位置に移動する進入動作時と、被
撮影者がこの位置から離れる退出動作時には、揺動機構
によりX線受像装置11を被撮影者16の移動を妨げな
い角度位置に揺動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパノラマ撮影の機構
を備えたX線撮影装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12(A),(B)は、従来のパノラ
マX線撮影装置の一例を示している。このX線撮影装置
では、図示しないベースに立設された支柱2に昇降ユニ
ット3が昇降可能に取り付けられている。この昇降ユニ
ット3は、メインフレーム4と、このメインフレーム4
の上部と下部からそれぞれ前方に突出する上部フレーム
5と下部フレーム6とからなる。上部フレーム5には、
図示しない連結軸を介して旋回アーム7の中央部7aが
取り付けられている。この旋回アーム7は、両端部が下
方に向けて伸びており、一方の端部にX線発生器8等を
有するX線発生装置9を備え、他方の端部にX線フィル
ム10等を有するX線受像装置11を備えている。一
方、下部フレーム6は、被撮影者16の頭部を位置付け
するためのチンレスト12、患者ハンドル13、側頭部
押さえ14等を備えている。
【0003】このX線撮影装置により歯列弓のパノラマ
撮影を行う場合には、まず、図13において矢印A1で
示すように、被撮影者16が装置正面から旋回アーム7
の下方のX線発生装置9とX線受像装置11に挟まれた
所定位置に移動する。この進入動作の後、被撮影者16
は患者ハンドル13を手で把持すると共に、下顎をチン
レスト12に載置する。また、側頭部押さえ14により
被撮影者16の側頭部が挟持される。その後、メインフ
レーム4に設けたビーム発生器(図示せず)より被撮影
者16の顔面に指示ビームが照射され、この指示ビーム
を参照しつつ術者が上記チンレスト12の位置等を調節
して被撮影者16を装置に対して位置付けする。この位
置付け終了後、その旋回中心を歯列弓の形状等に対応し
て移動させつつ、旋回アーム7を図13において矢印B
1に示すように時計回り方向に旋回させ、それと同時に
X線発生器8から被撮影者16の頭部の所要位置にX線
を照射し、X線フィルム10が透過X線を受ける。そし
て、旋回アーム7が図13において二点鎖線で示す位置
まで旋回すると1回の撮影が終了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の医療用X線撮
影装置では、撮影倍率はX線発生器8から被撮影部(被
撮影者16の頭部)までの距離aとX線フィルム10か
ら被撮影部までの距離bの比率によって定まり、少なく
とも距離aよりも距離bを小さく設定する必要がある。
よって、適切な撮影倍率を得るためには、図13におい
て実線で示すように、X線受像装置11を被撮影者16
の頭部に近接して配置する必要がある。しかし、この位
置にX線受像装置11があると、上記進入動作や頭部位
置決めの際に、邪魔になるだけでなく、被撮影者16の
顔付近にX線受像装置11が位置するため、被撮影者1
6は圧迫感を感じる。
【0005】一方、上記指示ビームを参照した位置付け
作業の際に、操作者が被撮影者16の顔面を見易くする
必要がある。また、歯列弓のパノラマ撮影では、歯列弓
の一部から他端までの所定角度範囲を撮影すればよい。
よって、撮影開始時における旋回アーム7の上部フレー
ム5に対する姿勢は、旋回アーム7の長手方向すなわち
X線発生装置9とX線受像装置11の対向方向が、上部
フレーム5の突出方向に対して直交するのではなく、旋
回アーム7のX線受像装置11側の端部がX線発生装置
9側の端部よりも上部フレーム5の先端側に位置するよ
うに設定されている必要がある。しかし、旋回アーム7
をかかる姿勢としていると、進入動作の際にX線受像装
置11が邪魔になり、被撮影者16はX線受像装置11
を避けながら上記所定位置まで移動する必要があるた
め、進入動作を円滑に行うことができない。
【0006】同様に、1回の撮影終了後に、矢印A2で
示すように、被撮影者16が上記所定位置から後退して
装置から離れる動作(退出動作)を行うときにも、顔付
近にX線受像装置11があるために被撮影者16は圧迫
感を感じる。また、X線受像装置11が邪魔になって円
滑な退出動作を行うことができない。
【0007】これに対して、従来より、被撮影者が進入
動作時や退出動作時に圧迫感を感じることなく、かつ、
これらの動作を円滑に行うことができるようにするため
の種々の試みがなされている。例えば、特開平6−22
954号公報には、上記進入動作時や退出動作時に、旋
回アーム7をX線受像装置11が被撮影者16の移動を
妨げない位置まで移動させるようにしたX線撮影装置が
記載されている。また、特開平2−261434号公報
には、上記進入動作時や退出動作時の被撮影者の移動を
妨げないために、図12(B)で上記X線受像装置11
を矢印Cで示すようにX線受像装置11の昇降用モータ
11aで上昇させたり、図12(A)の矢印Dで示すよ
うに回転軸11bを中心にX線受像装置11を上向きに
回動させるようにしたX線撮影装置が記載されている。
【0008】しかし、上記特開平6−22954号公報
に記載のもののように、旋回アーム7の位置を移動させ
るだけでは、X線受像装置11を十分に被撮影者の顔付
近から遠ざけるのは困難である。一方、上記特開平2−
261434号公報のように、X線受像装置11を矢印
Cや矢印Dで示す方向に移動させるためには、専用の駆
動機構を設ける必要があり、コスト増大を招く。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、被撮
影者の被撮影部を挟んで互いに対向するように設けたX
線発生装置とX線受像装置とを備える旋回部と、該旋回
部を旋回させる旋回機構とを備え、被撮影者の被撮影部
を上記旋回部のX線発生装置とX線受像装置に挟まれる
位置に位置付けした後、上記旋回機構により旋回部を旋
回させつつX線発生装置からX線を照射し、被撮影部を
透過したX線をX線受像装置で受けるようにしたX線撮
影装置であって、X線受像装置を上記旋回部の旋回軸と
平行な平面上で揺動させる揺動機構を備え、被撮影者が
旋回部のX線発生装置とX線受像装置に挟まれる位置に
移動する進入動作時と、被撮影者がこの位置から離れる
退出動作時には、上記揺動機構によりX線受像装置を被
撮影者の移動を妨げない角度位置に揺動させることを特
徴としている。
【0010】さらに、上記旋回機構をその旋回軸と垂直
な互いに直交する2方向に直線移動させる直線移動機構
を備え、撮影時には、X線発生装置から被撮影部までの
距離とX線受像装置から被撮影部までの距離の比率が所
望の撮影倍率に対応する値となるように、旋回部の被撮
影者に対する位置を、X線受像装置が被撮影部に近接し
て配置されるように設定する一方、上記進入動作時と退
出動作時には、上記旋回機構及び直線移動機構により、
旋回部の被撮影者に対する位置を、上記撮影位置の場合
よりもX線受像装置から被撮影部までの距離が長くなる
ように設定することが好ましい。
【0011】
【発明の作用及び効果】本発明に係るX線撮影装置で
は、被撮影者の進入時や退出時、X線検出受像装置を揺
動機構により、X線受像装置を被撮影者の移動を妨げな
い角度位置に揺動させるため、被撮影者は圧迫感を感じ
ることなく、進入動作や退出動作を円滑に行うことがで
きる。
【0012】また、上記のように進入動作時や退出動作
時のX線受像装置の回転角度位置を設定すると共に、旋
回機構及び直線移動機構により進入動作時や退出動作時
には、X線受像装置から被撮影部までの距離が長くなる
ように旋回アームの位置を設定すれば、被撮影者の圧迫
感を一層低減し、進入動作や退出動作をより円滑に行う
ことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
詳細に説明する。図1から図4は、本発明の実施形態に
係るX線撮影装置を示している。なお、これらの図面に
表された装置、部材のうち、図12に示すX線撮影装置
と同一装置、部材には同一の符号を付している。
【0014】図2に示すように、旋回アーム7をX軸方
向(メインフレーム4に対して上部フレーム5と下部フ
レーム6が突出している方向と平行な方向)及びY軸方
向(水平面上でX軸方向と直交する方向)にそれぞれ直
線移動させるXY移動機構20と、旋回アーム7を旋回
させる旋回機構21が設けられている。XY移動機構2
0は、上部フレーム5の下部に固定されたX軸用レール
部材23、X軸用レール部材23に摺動自在に取り付け
られたX軸用スライド部材24、上部フレーム5に取り
付けられたX軸用モータ25、X軸用モータ25により
駆動される第1螺子軸26を備えている。X軸用スライ
ド部材24は第1螺子軸26に螺合しており、X軸用モ
ータ25を駆動するとその回転方向に応じてX軸用スラ
イド部材24がX軸方向に移動する。
【0015】上記X軸用スライド部材24はY軸用レー
ル部24aを備え、このY軸用レール部24aにはY軸
用スライド部材29が摺動自在に取り付けられている。
また、X軸用スライド部材24には、Y軸用モータ30
と、Y軸用モータ30により駆動される第2螺子軸31
が設けてあり、この第2螺子軸31にY軸用スライド部
材29が螺合している。よって、Y軸用モータ30を駆
動するとその回転方向に応じてY軸用スライド部材29
がY軸方向に移動する。
【0016】Y軸用スライド部材29の下部には連結軸
33の上端が取り付けられており、この連結軸33の下
端に旋回アーム7の中央部7aが軸受32を介して回転
可能に取り付けられている。また、旋回アーム7の内部
には旋回用モータ34が固定されており、この旋回用モ
ータ34の出力軸と上記連結軸33にはベルト35が張
設されている。よって、旋回用モータ34を駆動すると
その回転方向に応じて旋回アーム7が旋回軸Lを中心に
旋回する。旋回軸Lは前述のXY移動機工20により移
動する。
【0017】加えて、図2に示すように、X軸用スライ
ド部材24のX軸方向の位置を検出するX軸方向位置セ
ンサ37、Y軸用スライド部材29のY軸方向の位置を
検出するY軸方向位置センサ38及び旋回アーム7の角
度位置を検出する旋回角度センサ39が設けられてい
る。
【0018】X線受像装置11は、旋回アーム7内に固
定された揺動モータ40の出力軸40aに固定されてお
り、揺動モータ40を駆動すると矢印Eで示すように水
平面上で回動する。X線受像装置11の回転角度は揺動
角度センサ42により検出される。また、X線受像装置
11内においてX線フィルム10を収容したカセットホ
ルダ44は、カセットホルダ用モータ45により図1に
おいて矢印Zで示す方向に駆動されるようになってい
る。また、X線受像装置11は、カセットホルダ44の
位置を検出するカセットホルダ用位置センサ47を備え
ている。
【0019】図3に示すように、装置本体とコード41
を介して接続された制御ボックス48にはレディスイッ
チ49が設けられている。また、この制御ボックス48
にはカールコード50を介してハンドスイッチタイプの
照射スイッチ51が接続されている。
【0020】下部フレーム6内には、図4に示すCPU
からなる制御部53が収容されている。この制御部53
には、上記レディスイッチ49、照射スイッチ51のほ
か下部フレーム6等に設けられた各種スイッチ54から
信号が入力されるようになっている。また、この制御部
47には、上記X軸方向位置センサ37、Y軸方向セン
サ38、旋回角度センサ39、揺動角度センサ42及び
カセットホルダ用位置センサ47から信号が入力される
ようになっている。さらに、制御部53には、上記X線
発生器8の他、上記X軸用モータ25、Y軸用モータ3
0、旋回用モータ34、揺動用モータ40及びカセット
ホルダ用モータ45の駆動回路55,56,57,5
8,59が接続されている。制御部53は上記したスイ
ッチやセンサから入力される信号に基づいて、ROMか
らなる記憶部60に記憶されたプログラムを実行し、上
記モータ25,30,34,40,45とX線発生器8
を制御する。
【0021】次に、上記医療用X線発生装置の動作につ
いて説明する。まず、レディスイッチ49をオンした場
合の動作について図5のフローチャートを参照して説明
する。ステップS1で制御部53がスイッチ入力の有無
を判断し、スイッチ入力があればステップS2に移行す
る。ステップS2では、操作されたスイッチがレディス
イッチ49であるか否かが判断され、レディスイッチ4
9であればステップS3に移行する。なお、ステップS
2においてレディスイッチ49でない場合は、ステップ
S4に移行してレディ動作以外の所定の動作が実行され
る。
【0022】ステップS3では制御部53が上記X軸方
向位置センサ37、Y軸方向位置センサ38、旋回角度
センサ39及び揺動角度センサ42からの入力信号に基
づいて、旋回アーム7が図6に示す第1退避位置にある
か否かを判断する。この第1退避位置では、旋回アーム
7の角度位置は、図6において二点鎖線で示す撮影開始
時点での旋回アーム7の位置(撮影開始位置)と同一で
あるが、X軸方向には支持体2側に向けて所定距離だけ
シフトしていると共に、Y軸方向にも装置の外側方向に
シフトしている。また、X線受像装置11は、X線受像
装置11とX線発生装置8が正対する角度位置から図6
において時計回り方向に所定角度θだけ回動させて、X
線フィルム10がX軸に対して平行となるようにしてい
る。その結果、X線発生装置9とX線受像装置11に挟
まれた所定位置に被撮影者16が位置しているときのX
線フィルム10から被撮影者16のまでの距離bは上記
撮影開始位置の場合よりも大きくなる。
【0023】よって、この第1退避位置では、装置の正
面に位置する被撮影者16が図6において矢印A1で示
すように所定位置に移動する場合に、X線受像装置10
と被撮影者16の顔との間に常にある程度の間隔Cが確
保される。よって、撮影者16は圧迫感を感じず、進入
動作を円滑に行うことができる。
【0024】ステップS3で第1退避位置でない場合
は、ステップS5〜S8で制御部53がX軸用モータ2
5、Y軸用モータ30、旋回用モータ34及び揺動用モ
ータ40を駆動し、旋回アーム7を第1退避位置に移動
させる。まず、ステップS5において、旋回アーム7が
図6の実線で示す向きとなるように、旋回アーム7を矢
印B2方向に回動させる。次に、ステップS6,S7に
おいて、図6の実線で示す位置となるように旋回アーム
7をX軸方向及びY軸方向に移動させる。さらに、ステ
ップS8でX線受像装置11を回動させる。
【0025】次に、ステップS9でカセットホルダ44
が撮影開始時の位置(初期位置)か否かを判断し、初期
位置でなければステップS10において制御部53がカ
セットホルダ用モータ45を駆動してフィルムカセット
ホルダ44を初期位置に移動させる。
【0026】このように本実施形態では、レディスイッ
チ49を操作するだけで、被撮影者16が進入動作を容
易に行うことができる第1退避位置に旋回アーム7及び
X線受像装置11を移動させることができる。そして、
第1退避位置において被撮影者16の位置付けを行った
後、操作者が照射スイッチ51を操作して撮影を行う。
なお、照射スイッチ51は操作者が指で押している間の
みオン状態となり、指を離すとオフ状態となる。撮影時
の動作について図7のフローチャートを参照して説明す
ると、まず、ステップS11において照射スイッチ51
がオンであるか否かを制御部53が判断し、オンであれ
ば、ステップS12に移行する。
【0027】ステップS12では、X軸方向位置センサ
37、Y軸方向位置センサ38、旋回角度センサ39、
揺動角度センサ42及びカセットホルダ用位置センサ4
7からの入力信号に基づいて、旋回アーム7が退避位置
にあり、かつ、カセットホルダ44が初期位置にある状
態(撮影可能状態)か否かを判断する。ステップS12
で撮影可能状態でなければ、ステップS13に移行して
下部フレーム6に設けた図示しない表示パネルに、撮影
可能状態ではない旨の警告を表示する。なお、この警告
を見た操作者がレディスイッチ49をオンすれば、上記
図5の動作が実行され、撮影可能状態となる。
【0028】ステップS12で撮影可能状態であれば、
ステップS14に移行する。このステップS14では、
揺動用モータ40が駆動されてX線受像装置11が図6
において反時計回り方向に所定角度θだけ回転し、X線
受像装置11はX線フィルム10がX線発生装置9のX
線発生器8と正対する位置に戻る。また、X軸用モータ
25、Y軸用モータ30、旋回用モータ34が駆動さ
れ、図6において実線で示す第1退避位置にある旋回ア
ーム7が、図8に示す撮影開始位置までX軸方向及びY
軸方向に移動し、かつ旋回する。なお、この撮影開始位
置での距離a、bは、これらの比率が所望の撮影倍率に
対応するように設定されている。
【0029】次に、ステップS15において撮影シーケ
ンスが開始される。具体的には、上記X軸用モータ2
5、Y軸用モータ30及び旋回用モータ34が駆動さ
れ、旋回アーム7は、X線発生器8とX線フィルム10
を結ぶ直線が歯列弓と直交するように旋回中心L(図2
にのみ図示する)を移動しながら図8において矢印B1
方向に旋回する。また、それと同時にX線発生器8から
被撮影者16にX線が照射され、透過したX線をX線フ
ィルム10が受ける。
【0030】撮影開始後に、ステップS16において操
作者が照射スイッチ51から指を離してオフ状態とする
と、ステップS17で撮影を中断して、ステップS11
に戻る。ステップS18では、制御部53がX軸方向位
置センサ37、Y軸方向位置センサ38、旋回角度セン
サ39及び揺動角度センサ42からの入力信号に基づい
て撮影終了であるか否かを判断する。具体的には、図9
に示すように、旋回アーム7が被撮影者16に関して撮
影開始位置(図8)と対称な位置まで移動すると、制御
部47は撮影終了であると判断してステップS19に移
行する。ステップS19では、制御部53が、X軸用モ
ータ25、Y軸用モータ30、旋回用モータ30、カセ
ットホルダ用モータ45及びX線発生器8を停止させ
る。
【0031】次に、ステップS20において、制御部5
3がX軸用モータ25、Y軸用モータ30及び揺動用モ
ータ34を作動させて旋回アーム7を図10に示す第2
退避位置に移動させる。第2退避位置では、旋回アーム
7は被撮影者16に関して上記図6において実線で示し
た第1退避位置と対称な位置である。すなわち、第2退
避位置の旋回アーム7は、上記図9に示す撮影終了時点
での位置(撮影終了位置)からX軸方向に支持体2側に
所定距離だけ移動すると共に、Y軸方向にも装置の外側
方向に移動している。また、X線受像装置11も、X線
発生器8とX線フィルム10が正対する位置から図10
において反時計方向に所定角度θだけ回動している。そ
のため、この第2退避位置では、X線フィルム10から
所定位置に位置する被撮影者16までの距離bは上記撮
影終了位置の場合よりも大きくなっている。
【0032】よって、旋回アーム7が第2退避位置にあ
るときに、所定位置に位置する被撮影者16が矢印A2
で示すように装置外の移動する際に、X線受像装置11
と被撮影者16の顔との間には常にある程度の間隔Cが
確保されるため、被撮影者16が圧迫感を感じない。ま
た、X線受像装置11が上記被撮影者16の移動の妨げ
とならず、退出動作を円滑に行うことができる。
【0033】なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。例えば、図11に示すよ
うに、旋回アーム7のX軸方向及びY軸方向の位置と旋
回角度位置は撮影終了位置(図9参照)と左右対称と
し、X線受像装置11のみをX線発生器8とX線フィル
ム10が正対する位置から反時計回りに所定角度θだけ
回転させるようにしてもよい。また、撮影終了後は旋回
アーム7が自動的に図6に示す第1退避位置まで戻るよ
うにしてもよい。さらに、上記実施形態では、第1退避
位置及び第2退避位置での旋回アーム7の旋回角度位置
は、撮影開始位置や撮影終了位置と同じであるが、進入
動作時や退出動作時の旋回アーム7の旋回角度位置を撮
影開始位置や撮影終了位置と異ならせてもよい。また、
X線受像装置はX線フィルム以外のCCDセンサ等であ
ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るX線撮影装置を示す
斜視図である。
【図2】 駆動機構を示す要部断面図である。
【図3】 制御ボックスと照射スイッチを示す部分拡大
正面図である。
【図4】 制御回路を示す概略図である。
【図5】 レディスイッチ操作時の動作を示すフローチ
ャートである。
【図6】 第1退避位置を示す平面図である。
【図7】 撮影時の動作を示すフローチャートである。
【図8】 撮影開始位置を示す平面図である。
【図9】 撮影終了位置を示す平面図である。
【図10】 第2退避位置を示す平面図である。
【図11】 変形例を示す平面図である。
【図12】 (A)及び(B)は従来のX線撮影装置を
示す部分概略図である。
【図13】 図12のX線撮影装置における進入動作と
退出動作を説明するための平面図である。
【符号の説明】
7…旋回アーム、8…X線発生器、9…X線発生装置、
10…X線フィルム、11…X線受像装置、16…被撮
影者、20…XY移動機構、21…旋回機構、54…各
種スイッチ、48…制御ボックス、49…レディスイッ
チ、51…照射スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被撮影者の被撮影部を挟んで互いに対向
    するように設けたX線発生装置とX線受像装置とを備え
    る旋回部と、 該旋回部を旋回させる旋回機構とを備え、 被撮影者の被撮影部を上記旋回部のX線発生装置とX線
    受像装置に挟まれる位置に位置付けした後、上記旋回機
    構により旋回部を旋回させつつX線発生装置からX線を
    照射し、被撮影部を透過したX線をX線受像装置で受け
    るようにしたX線撮影装置であって、 X線受像装置を上記旋回部の旋回軸と平行な平面上で揺
    動させる揺動機構を備え、 被撮影者が旋回部のX線発生装置とX線受像装置に挟ま
    れる位置に移動する進入動作時と、被撮影者がこの位置
    から離れる退出動作時には、上記揺動機構によりX線受
    像装置を被撮影者の移動を妨げない角度位置に揺動させ
    ることを特徴とするX線撮影装置。
  2. 【請求項2】 上記旋回機構をその旋回軸に垂直な互い
    に直交する2方向に直線移動させる直線移動機構を備
    え、 撮影時には、X線発生装置から被撮影部までの距離とX
    線受像装置から被撮影部までの距離の比率が所望の撮影
    倍率に対応する値となるように、旋回部の被撮影者に対
    する位置を、X線受像装置が被撮影部に近接して配置さ
    れるように設定する一方、 上記進入動作時と退出動作時には、上記旋回機構及び直
    線移動機構により、旋回部の被撮影者に対する位置を、
    上記撮影位置の場合よりもX線受像装置から被撮影部ま
    での距離が長くなるように設定することを特徴とするX
    線撮影装置。
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