JP2001104299A - Ｘ線透視撮影台 - Google Patents
Ｘ線透視撮影台Info
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- 230000004907 flux Effects 0.000 claims abstract description 10
- 238000002594 fluoroscopy Methods 0.000 claims description 10
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- 238000002601 radiography Methods 0.000 claims 1
- 238000007689 inspection Methods 0.000 abstract description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
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- 238000001914 filtration Methods 0.000 description 1
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 天板上の被検者に負担をかけずに、最小限に
Ｘ線用可動絞りを絞り込んで、体軸に対して直交方向の
検査を行うことができるＸ線透視撮影台を提供する。 【解決手段】 被検者２の体軸に対して直交方向の検査
を行うために、Ｘ線管３が、Ｘ線管回転駆動部２６によ
って、焦点を中心にして直交方向に回転し、Ｘ線の照射
野の端が、フラットパネル６の端辺に設けられた端辺検
出器６ａにかかると、端辺検出器６ａは信号を出し制御
部を介して、Ｘ線可動絞り４ａのＲ羽根又はＬ羽根２９
を中心方向に移動させ、Ｘ線束１９ａを外側から制限す
る。従来のように天板１を動かすことなく、最小のＸ線
照射視野で被検者２の体軸と直交方向の検査をすること
ができる。
Ｘ線用可動絞りを絞り込んで、体軸に対して直交方向の
検査を行うことができるＸ線透視撮影台を提供する。 【解決手段】 被検者２の体軸に対して直交方向の検査
を行うために、Ｘ線管３が、Ｘ線管回転駆動部２６によ
って、焦点を中心にして直交方向に回転し、Ｘ線の照射
野の端が、フラットパネル６の端辺に設けられた端辺検
出器６ａにかかると、端辺検出器６ａは信号を出し制御
部を介して、Ｘ線可動絞り４ａのＲ羽根又はＬ羽根２９
を中心方向に移動させ、Ｘ線束１９ａを外側から制限す
る。従来のように天板１を動かすことなく、最小のＸ線
照射視野で被検者２の体軸と直交方向の検査をすること
ができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、Ｘ線透視撮影台に
係わり、特に、Ｘ線の照射野を制御するＸ線用可動絞り
に関する。
係わり、特に、Ｘ線の照射野を制御するＸ線用可動絞り
に関する。
【０００２】
【従来の技術】Ｘ線照射野を調整するために、Ｘ線透視
撮影台のＸ線管の放射口に取り付けられるＸ線用可動絞
りがある。このＸ線用可動絞りの役割は、被爆線量を低
減することと画質を向上することである。Ｘ線透視撮影
台は、図５に示すように、支持アーム３５で保持された
Ｘ線管３の放射口にＸ線用可動絞り４が取りつけられ、
天板１に被検者２を載せて、天板１の背面にＸ線受像器
としてイメージインテンシファイア５が取りつけられて
いる。そして、全体が支持台３６に支持されている。Ｘ
線管３の焦点３ａからのＸ線は、Ｘ線用可動絞り４に設
けられた左右前後のＸ線を制限する下羽根９、１０と線
錐制限羽根７、８の２段の羽根によって、Ｘ線束１９と
なって被検者２の診断部位に照射される。被検者２の左
側を撮像するときには、天板１を矢印Ａの方向に移動さ
せ、被検者２の左側をイメージインテンシファイア５の
受像部中心に位置させて、Ｘ線照射野の中心で撮像され
る。また、被検者２の右側を撮像するときは、天板１を
矢印Ｂの方向に移動させて撮像される。
撮影台のＸ線管の放射口に取り付けられるＸ線用可動絞
りがある。このＸ線用可動絞りの役割は、被爆線量を低
減することと画質を向上することである。Ｘ線透視撮影
台は、図５に示すように、支持アーム３５で保持された
Ｘ線管３の放射口にＸ線用可動絞り４が取りつけられ、
天板１に被検者２を載せて、天板１の背面にＸ線受像器
としてイメージインテンシファイア５が取りつけられて
いる。そして、全体が支持台３６に支持されている。Ｘ
線管３の焦点３ａからのＸ線は、Ｘ線用可動絞り４に設
けられた左右前後のＸ線を制限する下羽根９、１０と線
錐制限羽根７、８の２段の羽根によって、Ｘ線束１９と
なって被検者２の診断部位に照射される。被検者２の左
側を撮像するときには、天板１を矢印Ａの方向に移動さ
せ、被検者２の左側をイメージインテンシファイア５の
受像部中心に位置させて、Ｘ線照射野の中心で撮像され
る。また、被検者２の右側を撮像するときは、天板１を
矢印Ｂの方向に移動させて撮像される。
【０００３】次に、Ｘ線用可動絞りの構造について図６
を参照しながら説明する。鉛板を主材料とした線錐制御
羽根７、８（上羽根ともいう）は、利用線錐を必要最小
限のＸ線照射野に設定される。この羽根の駆動方法は、
ギアとリンク機構による円弧運動、または、ワイヤーロ
ープとプーリー及び平行に配置したシャフトによる平行
運動の２つの方法があるが、前者は機構が簡素であり、
後者は設定するＸ線照射野の精度が良い。この線錐制御
羽根７、８に連動し、下羽根９、１０及び焦点外Ｘ線低
減羽根１１、１２（奥羽根ともいう）が動作する。駆動
には小型モータが使用される。下羽根９、１０は、散乱
線の減少および可動絞りの漏れ線量低減に大きく寄与
し、焦点外Ｘ線低減羽根１１、１２は、焦点外Ｘ線を効
果的に低減させる羽根である。以上の３組の羽根の個々
の性能はもちろんのこと、相互の幾何学的関係と組み立
て寸法精度により総合性能が決定される。Ｘ線照射野の
表示は、投光照準器１３から出た光がミラー１４、１５
と線錐制限羽根７、８を通過して形成した光照射野を被
検者２上で目視する方法と、線錐制限羽根７、８と連動
する指針１６がＸ線照射野の目盛板１７を指示して開度
を表示する２つの方法があり、Ｘ線を放射せずに確認す
ることができる。ただし、投光照準器１３を備えないも
のもある。また、Ｘ線の線質を規定する総濾過を守るた
め、脱着可能な付加フィルタ１８などが備えられてい
る。
を参照しながら説明する。鉛板を主材料とした線錐制御
羽根７、８（上羽根ともいう）は、利用線錐を必要最小
限のＸ線照射野に設定される。この羽根の駆動方法は、
ギアとリンク機構による円弧運動、または、ワイヤーロ
ープとプーリー及び平行に配置したシャフトによる平行
運動の２つの方法があるが、前者は機構が簡素であり、
後者は設定するＸ線照射野の精度が良い。この線錐制御
羽根７、８に連動し、下羽根９、１０及び焦点外Ｘ線低
減羽根１１、１２（奥羽根ともいう）が動作する。駆動
には小型モータが使用される。下羽根９、１０は、散乱
線の減少および可動絞りの漏れ線量低減に大きく寄与
し、焦点外Ｘ線低減羽根１１、１２は、焦点外Ｘ線を効
果的に低減させる羽根である。以上の３組の羽根の個々
の性能はもちろんのこと、相互の幾何学的関係と組み立
て寸法精度により総合性能が決定される。Ｘ線照射野の
表示は、投光照準器１３から出た光がミラー１４、１５
と線錐制限羽根７、８を通過して形成した光照射野を被
検者２上で目視する方法と、線錐制限羽根７、８と連動
する指針１６がＸ線照射野の目盛板１７を指示して開度
を表示する２つの方法があり、Ｘ線を放射せずに確認す
ることができる。ただし、投光照準器１３を備えないも
のもある。また、Ｘ線の線質を規定する総濾過を守るた
め、脱着可能な付加フィルタ１８などが備えられてい
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来のＸ線透視撮影台
は以上のように構成されているが、Ｘ線管３とイメージ
インテンシファイア５、速写撮影装置（図示せず）など
の受像系が、支持アーム３５を介して被検者２の体軸に
対して直交方向に固定されているため、その方向の撮像
エリアを変更するためには、被検者２を載せている天板
１ごと移動させる必要がある。その時、気管支鏡や内視
鏡を用いた術式を行っている場合、被検者２の体内にそ
れらの機材が挿入されたまま被検者を動かすことは、被
検者にとって大変な負担になるという問題がある。ま
た、無用な被爆を低減するために、イメージインテンシ
ファイア５の視野サイズより、Ｘ線用可動絞り４に依る
照射視野を小さく絞り込む検査を行う場合も、体軸と直
交する方向の撮像エリアを変更する場合は、天板１を動
かすので上記と同様のことが生じる。
は以上のように構成されているが、Ｘ線管３とイメージ
インテンシファイア５、速写撮影装置（図示せず）など
の受像系が、支持アーム３５を介して被検者２の体軸に
対して直交方向に固定されているため、その方向の撮像
エリアを変更するためには、被検者２を載せている天板
１ごと移動させる必要がある。その時、気管支鏡や内視
鏡を用いた術式を行っている場合、被検者２の体内にそ
れらの機材が挿入されたまま被検者を動かすことは、被
検者にとって大変な負担になるという問題がある。ま
た、無用な被爆を低減するために、イメージインテンシ
ファイア５の視野サイズより、Ｘ線用可動絞り４に依る
照射視野を小さく絞り込む検査を行う場合も、体軸と直
交する方向の撮像エリアを変更する場合は、天板１を動
かすので上記と同様のことが生じる。
【０００５】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、気管支鏡や内視鏡を用いた術式等を行
っている天板１上の被検者２に対しても、天板１の移動
によって負担をかけることが無いようにし、最小限にＸ
線用可動絞り４を絞り込んだ撮像エリアで、体軸に対し
て直交方向の検査を行うことができるＸ線透視撮影台を
提供することを目的とする。
たものであって、気管支鏡や内視鏡を用いた術式等を行
っている天板１上の被検者２に対しても、天板１の移動
によって負担をかけることが無いようにし、最小限にＸ
線用可動絞り４を絞り込んだ撮像エリアで、体軸に対し
て直交方向の検査を行うことができるＸ線透視撮影台を
提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のＸ線透視撮影台は、Ｘ線管と被検者を挟ん
で対向する固体平面受像器を有するＸ線透視撮影台にお
いて、Ｘ線管の焦点を被検者の体軸方向と直交する方向
に回転させる駆動部と、前記固体平面受像器の端辺部の
Ｘ線検出素子を用いた検出部、または端辺部に別個に設
けられたＸ線を検知する検出部と、その検出部からの信
号を受けてＸ線束が前記検出部位置を超えないように制
限するＸ線用可動絞りとを備えるものである。また、本
発明のＸ線透視撮影台は、Ｘ線管の焦点を被検者の体軸
方向と直交する方向に回転させる駆動部と、Ｘ線管の焦
点の回転角度情報を取込みＸ線管から照射されるＸ線束
が前記固体平面受像器の端辺部を超えないように演算す
る制御部と、その制御部からの信号で動作するＸ線用可
動絞りとを備えるものである。
め、本発明のＸ線透視撮影台は、Ｘ線管と被検者を挟ん
で対向する固体平面受像器を有するＸ線透視撮影台にお
いて、Ｘ線管の焦点を被検者の体軸方向と直交する方向
に回転させる駆動部と、前記固体平面受像器の端辺部の
Ｘ線検出素子を用いた検出部、または端辺部に別個に設
けられたＸ線を検知する検出部と、その検出部からの信
号を受けてＸ線束が前記検出部位置を超えないように制
限するＸ線用可動絞りとを備えるものである。また、本
発明のＸ線透視撮影台は、Ｘ線管の焦点を被検者の体軸
方向と直交する方向に回転させる駆動部と、Ｘ線管の焦
点の回転角度情報を取込みＸ線管から照射されるＸ線束
が前記固体平面受像器の端辺部を超えないように演算す
る制御部と、その制御部からの信号で動作するＸ線用可
動絞りとを備えるものである。
【０００７】本発明のＸ線透視撮影台は上記のように構
成されており、受像装置としてフラットパネルの固体平
面受像器を備え、その端辺部にＸ線を検知する検出部を
設けて、Ｘ線管が被検者の体軸方向に対して直行する方
向に回転することができ、Ｘ線用可動絞りの羽根を前記
検出器の信号によって制御し、その端辺部を超えないよ
うに受像面の内側方向のみにＸ線が制限されて検査を行
うことができる。また、本装置は、固体平面受像器の端
辺部にＸ線を検知する検出部を設けなくても、Ｘ線管の
焦点の回転角度情報から制御部で演算して、Ｘ線用可動
絞りの羽根を前記制御部の信号によって制御し、固体受
像器の端辺部を超えないように受像面の内側方向のみに
Ｘ線が制限されて検査を行うことができる。そのため被
検者を動かすことをせずに、必要な最小照射視野で被爆
線量も低減でき、被検者にやさしく検査を行うことがで
きる。
成されており、受像装置としてフラットパネルの固体平
面受像器を備え、その端辺部にＸ線を検知する検出部を
設けて、Ｘ線管が被検者の体軸方向に対して直行する方
向に回転することができ、Ｘ線用可動絞りの羽根を前記
検出器の信号によって制御し、その端辺部を超えないよ
うに受像面の内側方向のみにＸ線が制限されて検査を行
うことができる。また、本装置は、固体平面受像器の端
辺部にＸ線を検知する検出部を設けなくても、Ｘ線管の
焦点の回転角度情報から制御部で演算して、Ｘ線用可動
絞りの羽根を前記制御部の信号によって制御し、固体受
像器の端辺部を超えないように受像面の内側方向のみに
Ｘ線が制限されて検査を行うことができる。そのため被
検者を動かすことをせずに、必要な最小照射視野で被爆
線量も低減でき、被検者にやさしく検査を行うことがで
きる。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明のＸ線透視撮影台の一実施
例を図１、図２、図３を参照しながら説明する。図１は
本発明のＸ線透視撮影台のＸ線管３を、その焦点を中心
に被検者２の体軸方向と直交する面で回転したときのＸ
線束１９ａの状態を示す図である。図２はフラットパネ
ル６の平面図を示す。図３は本装置のＸ線束１９ａを制
御する制御機構のブロック図を示す。本装置は、Ｘ線管
３と被検者２を挟んで対向するフラットパネル６を有す
るＸ線透視撮影台において、Ｘ線管３を被検者２の体軸
方向と直交する面で回転駆動するＸ線管回転駆動部２６
と、Ｘ線管３のＸ線放射口に取り付けられたＸ線用可動
絞り４ａと、被検者２の透過Ｘ線像を受像するフラット
パネル６の固体平面受像器と、そのフラットパネル６の
端辺部に設けられたＸ線を検知する端辺検出器６ａと、
端辺検出器６ａからの信号を受けて、Ｘ線用可動絞り４
ａのＲ羽根３０及びＬ羽根２７を駆動するＲ羽根駆動部
２８及びＬ羽根駆動部２７に制御すべき信号を送る制御
部３１とから構成されている。Ｘ線管回転駆動部２６
は、Ｘ線管３を被検者２の体軸と直交する方向に回転駆
動するもので、操作者が制御パネルの回転操作ハンドル
を握って、観察モニタ上の被検者２の透視像を観察しな
がら、左または右に倒し、被検者２の左または右の目的
部位にＸ線用可動絞りのＸ線像の中心を位置させる。Ｘ
線管３の回転中心はＸ線管３の焦点とするが、焦点に限
定しない。Ｘ線用可動絞り４ａは、Ｘ線管３のＸ線放射
口に取りつけられ、内部に図６に示す下羽根１０および
線錐制限羽根７の右側の羽根に相当するＲ羽根３０と、
左側に相当するＬ羽根２９が上下２段にわたって設けら
れている。各々上下羽根は連動するが、Ｒ羽根３０とＬ
羽根２９は独立して駆動される。図３に示すように制御
部３１からの信号によって、Ｒ羽根駆動部２８がＲ羽根
３０を、Ｌ羽根駆動部２７がＬ羽根２９を駆動する。フ
ラットパネル６は、Ｘ線半導体素子がマトリックス状に
配列された固体平面受像器で、中央に撮像部３２の撮像
エリア３２ａを有し、四方端辺にＸ線に対する端辺検出
器６ａが独立して設けられている。この端辺検出器６ａ
の領域にＸ線が入射すれば、端辺検出器６ａはその入射
信号を制御部３１に出力する。端辺検出器６ａは、フラ
ットパネル６のマトリックス状に配列されたＸ線半導体
素子を撮像部３２と端辺検出器６ａの領域に区分して、
Ｘ線半導体素子の端辺部を検出器として使用する。また
は、撮像部３２のＸ線半導体素子とは独立した別の検出
器で端辺検出器６ａを構成しても良い。
例を図１、図２、図３を参照しながら説明する。図１は
本発明のＸ線透視撮影台のＸ線管３を、その焦点を中心
に被検者２の体軸方向と直交する面で回転したときのＸ
線束１９ａの状態を示す図である。図２はフラットパネ
ル６の平面図を示す。図３は本装置のＸ線束１９ａを制
御する制御機構のブロック図を示す。本装置は、Ｘ線管
３と被検者２を挟んで対向するフラットパネル６を有す
るＸ線透視撮影台において、Ｘ線管３を被検者２の体軸
方向と直交する面で回転駆動するＸ線管回転駆動部２６
と、Ｘ線管３のＸ線放射口に取り付けられたＸ線用可動
絞り４ａと、被検者２の透過Ｘ線像を受像するフラット
パネル６の固体平面受像器と、そのフラットパネル６の
端辺部に設けられたＸ線を検知する端辺検出器６ａと、
端辺検出器６ａからの信号を受けて、Ｘ線用可動絞り４
ａのＲ羽根３０及びＬ羽根２７を駆動するＲ羽根駆動部
２８及びＬ羽根駆動部２７に制御すべき信号を送る制御
部３１とから構成されている。Ｘ線管回転駆動部２６
は、Ｘ線管３を被検者２の体軸と直交する方向に回転駆
動するもので、操作者が制御パネルの回転操作ハンドル
を握って、観察モニタ上の被検者２の透視像を観察しな
がら、左または右に倒し、被検者２の左または右の目的
部位にＸ線用可動絞りのＸ線像の中心を位置させる。Ｘ
線管３の回転中心はＸ線管３の焦点とするが、焦点に限
定しない。Ｘ線用可動絞り４ａは、Ｘ線管３のＸ線放射
口に取りつけられ、内部に図６に示す下羽根１０および
線錐制限羽根７の右側の羽根に相当するＲ羽根３０と、
左側に相当するＬ羽根２９が上下２段にわたって設けら
れている。各々上下羽根は連動するが、Ｒ羽根３０とＬ
羽根２９は独立して駆動される。図３に示すように制御
部３１からの信号によって、Ｒ羽根駆動部２８がＲ羽根
３０を、Ｌ羽根駆動部２７がＬ羽根２９を駆動する。フ
ラットパネル６は、Ｘ線半導体素子がマトリックス状に
配列された固体平面受像器で、中央に撮像部３２の撮像
エリア３２ａを有し、四方端辺にＸ線に対する端辺検出
器６ａが独立して設けられている。この端辺検出器６ａ
の領域にＸ線が入射すれば、端辺検出器６ａはその入射
信号を制御部３１に出力する。端辺検出器６ａは、フラ
ットパネル６のマトリックス状に配列されたＸ線半導体
素子を撮像部３２と端辺検出器６ａの領域に区分して、
Ｘ線半導体素子の端辺部を検出器として使用する。また
は、撮像部３２のＸ線半導体素子とは独立した別の検出
器で端辺検出器６ａを構成しても良い。
【０００９】次に、本装置の動作を図３を参照しながら
説明する。まず、被検者２を天板１に載せ、気管支鏡や
内視鏡を被検者２の口腔から挿入し観察する。そして、
目的とする部位を確認するために、被検者２を動かさず
にその状態で、Ｘ線透視を行う。その時、目的とする部
位が被検者２の左右どちらかの側部に近いところであれ
ば、操作者は制御パネルのハンドルを握り、Ｘ線管３を
被検者２の体軸と直交する面で回転させる。その時Ｘ線
照射野の端が撮像部３２の端辺に設けられた端辺検出器
６ａにかかれば、端辺検出器６ａは制御部３１に信号を
出し、その信号によってＲ羽根駆動部２８、またはＬ羽
根駆動部２７が駆動して、Ｒ羽根３０、またはＬ羽根２
９を移動させる。端辺検出器６ａからの信号が無くなる
まで、Ｒ羽根３０、またはＬ羽根２９が中心方向に移動
する。さらに操作ハンドルで、目的部位の大きさによ
り、制御されていない側の羽根を開けたり閉じたりする
ことができる。これにより、最小限の必要なＸ線照射野
で撮像することができる。
説明する。まず、被検者２を天板１に載せ、気管支鏡や
内視鏡を被検者２の口腔から挿入し観察する。そして、
目的とする部位を確認するために、被検者２を動かさず
にその状態で、Ｘ線透視を行う。その時、目的とする部
位が被検者２の左右どちらかの側部に近いところであれ
ば、操作者は制御パネルのハンドルを握り、Ｘ線管３を
被検者２の体軸と直交する面で回転させる。その時Ｘ線
照射野の端が撮像部３２の端辺に設けられた端辺検出器
６ａにかかれば、端辺検出器６ａは制御部３１に信号を
出し、その信号によってＲ羽根駆動部２８、またはＬ羽
根駆動部２７が駆動して、Ｒ羽根３０、またはＬ羽根２
９を移動させる。端辺検出器６ａからの信号が無くなる
まで、Ｒ羽根３０、またはＬ羽根２９が中心方向に移動
する。さらに操作ハンドルで、目的部位の大きさによ
り、制御されていない側の羽根を開けたり閉じたりする
ことができる。これにより、最小限の必要なＸ線照射野
で撮像することができる。
【００１０】上記の実施例ではフラットパネル６の端辺
に端辺検出器６ａを設けて、その信号でＸ線用可動絞り
４ａのＲ羽根３０、または、Ｌ羽根２９を閉じたりして
いたが、Ｘ線管３の回転角度を検出し、幾何学的にその
回転角度とＸ線用可動絞り４ａの照射範囲との関係か
ら、Ｘ線束１９ａがフラットパネル６の撮像部３２を超
えないように制御する方法がある。図４にその制御を説
明するためのブロック図を示す。本装置は、Ｘ線管３を
回転させるためのＸ線管回転駆動部２６と、Ｘ線管回転
駆動部２６からＸ線管３の回転角度を検出し、所定の演
算をして、Ｒ羽根駆動部２８及びＬ羽根駆動部２７に、
Ｒ羽根３０及びＬ羽根２９が移動する演算値を送る制御
部３１ａから構成されている。上記の制御部３１ａでの
演算は次の式で行なわれる。Ｘ線管回転角をθ、フラッ
トパネル６の中心からＸ線放射中心までの距離をＸとす
ると、Ｘ＝（焦点パネル間距離３３）×Ｔａｎθとな
る。そして、Ｒ羽根３０の開口度＝（中心端辺間距離３
４）−Ｘとなる。また、次ぎの演算でも行うことができ
る。ＴａｎθＦ＝（中心端辺間距離３４）／（焦点パネ
ル間距離３３）とすると、Ｒ羽根３０の開口度＝θＦ−
θとなる。制御部３１を用いる機構では、撮像部３２の
端辺検出器６ａの信号を受けて、Ｒ羽根駆動部およびＬ
羽根駆動部に駆動する信号を変換するだけで良いが、制
御部３１ａを用いる機構では、端辺検出器６ａは不要で
あるが、演算機能を必要とする。
に端辺検出器６ａを設けて、その信号でＸ線用可動絞り
４ａのＲ羽根３０、または、Ｌ羽根２９を閉じたりして
いたが、Ｘ線管３の回転角度を検出し、幾何学的にその
回転角度とＸ線用可動絞り４ａの照射範囲との関係か
ら、Ｘ線束１９ａがフラットパネル６の撮像部３２を超
えないように制御する方法がある。図４にその制御を説
明するためのブロック図を示す。本装置は、Ｘ線管３を
回転させるためのＸ線管回転駆動部２６と、Ｘ線管回転
駆動部２６からＸ線管３の回転角度を検出し、所定の演
算をして、Ｒ羽根駆動部２８及びＬ羽根駆動部２７に、
Ｒ羽根３０及びＬ羽根２９が移動する演算値を送る制御
部３１ａから構成されている。上記の制御部３１ａでの
演算は次の式で行なわれる。Ｘ線管回転角をθ、フラッ
トパネル６の中心からＸ線放射中心までの距離をＸとす
ると、Ｘ＝（焦点パネル間距離３３）×Ｔａｎθとな
る。そして、Ｒ羽根３０の開口度＝（中心端辺間距離３
４）−Ｘとなる。また、次ぎの演算でも行うことができ
る。ＴａｎθＦ＝（中心端辺間距離３４）／（焦点パネ
ル間距離３３）とすると、Ｒ羽根３０の開口度＝θＦ−
θとなる。制御部３１を用いる機構では、撮像部３２の
端辺検出器６ａの信号を受けて、Ｒ羽根駆動部およびＬ
羽根駆動部に駆動する信号を変換するだけで良いが、制
御部３１ａを用いる機構では、端辺検出器６ａは不要で
あるが、演算機能を必要とする。
【００１１】
【発明の効果】本発明のＸ線透視撮影台は上記のように
構成されており、Ｘ線管が被検者の体軸方向に対して直
交する方向に焦点を中心にして回転することができるの
で、被検者および被検者を載せている天板を動かすこと
なく、体軸に対して直行方向にＸ線の照射範囲を変化さ
せることが可能となる。そのため、気管支鏡や内視鏡を
用いた術式を行っている時、被検者の体内にそれらの機
材が挿入されたままの状態で、被検者を動かすことなく
検査を実施することができる。さらに、フラットパネル
受像面の任意の端辺周囲に対してＸ線が照射されたとき
には、その端辺よりフラットパネルの内側にＸ線の照射
が制限されるため、Ｘ線束の絞られ方に関わらずＸ線照
射が受像面を越えることがないので、不要なＸ線被爆を
避けることができる。
構成されており、Ｘ線管が被検者の体軸方向に対して直
交する方向に焦点を中心にして回転することができるの
で、被検者および被検者を載せている天板を動かすこと
なく、体軸に対して直行方向にＸ線の照射範囲を変化さ
せることが可能となる。そのため、気管支鏡や内視鏡を
用いた術式を行っている時、被検者の体内にそれらの機
材が挿入されたままの状態で、被検者を動かすことなく
検査を実施することができる。さらに、フラットパネル
受像面の任意の端辺周囲に対してＸ線が照射されたとき
には、その端辺よりフラットパネルの内側にＸ線の照射
が制限されるため、Ｘ線束の絞られ方に関わらずＸ線照
射が受像面を越えることがないので、不要なＸ線被爆を
避けることができる。
【図１】 本発明のＸ線透視撮影台の一実施例を示す図
である。
である。
【図２】 本発明のＸ線透視撮影台の固体平面受像器を
示す図である。
示す図である。
【図３】 本発明のＸ線透視撮影台の照射されるＸ線束
を制限する機構を説明するための図である。
を制限する機構を説明するための図である。
【図４】 本発明のＸ線透視撮影台の照射されるＸ線束
を制限する他の機構を説明するための図である。
を制限する他の機構を説明するための図である。
【図５】 従来のＸ線透視撮影台を示す図である。
【図６】 Ｘ線用可動絞りを説明するための図である。
１…天板 ２…被検者 ３…Ｘ線管 ３ａ…焦点 ４…Ｘ線用可動絞り ５…イメージイ
ンテンシファイア ６…フラットパネル ６ａ…端辺検出
器 ７…線錐制限羽根 ８…線錐制限羽
根 ９…下羽根 １０…下羽根 １１…焦点外Ｘ線低減羽根 １２…焦点外Ｘ
線低減羽根 １３…投光照準器 １４…ミラー １５…ミラー １６…指針 １７…目盛板 １８…付加フィ
ルタ １９…Ｘ線束 １９ａ…Ｘ線束 ２０…十字板 ２１…取付リン
グ ２２…リング ２３…ガード ２４…つまみ ２５…ケース ２６…Ｘ線管回転駆動部 ２７…Ｌ羽根駆
動部 ２８…Ｒ羽根駆動部 ２９…Ｌ羽根 ３０…Ｒ羽根 ３１…制御部 ３１ａ…制御部 ３２…撮像部 ３２ａ…撮像エリア ３３…焦点パネ
ル間距離 ３４…中心端辺間距離 ３５…支持アー
ム ３６…支持台
ンテンシファイア ６…フラットパネル ６ａ…端辺検出
器 ７…線錐制限羽根 ８…線錐制限羽
根 ９…下羽根 １０…下羽根 １１…焦点外Ｘ線低減羽根 １２…焦点外Ｘ
線低減羽根 １３…投光照準器 １４…ミラー １５…ミラー １６…指針 １７…目盛板 １８…付加フィ
ルタ １９…Ｘ線束 １９ａ…Ｘ線束 ２０…十字板 ２１…取付リン
グ ２２…リング ２３…ガード ２４…つまみ ２５…ケース ２６…Ｘ線管回転駆動部 ２７…Ｌ羽根駆
動部 ２８…Ｒ羽根駆動部 ２９…Ｌ羽根 ３０…Ｒ羽根 ３１…制御部 ３１ａ…制御部 ３２…撮像部 ３２ａ…撮像エリア ３３…焦点パネ
ル間距離 ３４…中心端辺間距離 ３５…支持アー
ム ３６…支持台
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ２１Ｋ 5/02 Ｇ２１Ｋ 5/02 Ｘ 5/10 5/10 Ｍ Ｆターム(参考） 2H013 CZ01 4C093 AA01 AA07 CA33 CA34 CA50 EA14 EB13 EB17 EC15 EC34 ED01 EE30 FA16 FA17 FA43 FC15 FG05
Claims (2)
- 【請求項１】Ｘ線管と被検者を挟んで対向する固体平面
受像器を有するＸ線透視撮影台において、Ｘ線管の焦点
を被検者の体軸方向と直交する方向に回転させる駆動部
と、前記固体平面受像器の端辺部のＸ線検出素子を用い
た検出部、または端辺部に別個に設けられたＸ線を検知
する検出部と、その検出部からの信号を受けてＸ線束が
前記検出部位置を超えないように制限するＸ線用可動絞
りとを備えることを特徴とするＸ線透視撮影台。 - 【請求項２】Ｘ線管と被検者を挟んで対向する固体平面
受像器を有するＸ線透視撮影台において、Ｘ線管の焦点
を被検者の体軸方向と直交する方向に回転させる駆動部
と、Ｘ線管の焦点の回転角度情報を取りこみＸ線管から
照射されるＸ線束が前記固体平面受像器の端辺部を超え
ないように演算する制御部と、その制御部からの信号で
動作するＸ線用可動絞りとを備えることを特徴とするＸ
線透視撮影台。
Priority Applications (6)
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|---|---|---|---|
| JP29037099A JP4273594B2 (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | Ｘ線透視撮影台 |
| DE60042871T DE60042871D1 (de) | 1999-10-13 | 2000-09-19 | Röntgengerät mit Begrenzungseinrichtung |
| EP00120467A EP1092393B1 (en) | 1999-10-13 | 2000-09-19 | An x-ray apparatus with a limiting device |
| US09/669,666 US6549609B1 (en) | 1999-10-13 | 2000-09-26 | X-ray generator with a limiting device |
| CNB001246356A CN1169408C (zh) | 1999-10-13 | 2000-09-28 | 带转动限制装置的x射线仪 |
| KR10-2000-0058292A KR100402439B1 (ko) | 1999-10-13 | 2000-10-04 | 조리개장치를 구비한 엑스선장치 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29037099A JP4273594B2 (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | Ｘ線透視撮影台 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2009006188A Division JP2009112831A (ja) | 2009-01-15 | 2009-01-15 | Ｘ透視撮影台 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001104299A true JP2001104299A (ja) | 2001-04-17 |
| JP4273594B2 JP4273594B2 (ja) | 2009-06-03 |
Family
ID=17755158
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29037099A Expired - Lifetime JP4273594B2 (ja) | 1999-10-13 | 1999-10-13 | Ｘ線透視撮影台 |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6549609B1 (ja) |
| EP (1) | EP1092393B1 (ja) |
| JP (1) | JP4273594B2 (ja) |
| KR (1) | KR100402439B1 (ja) |
| CN (1) | CN1169408C (ja) |
| DE (1) | DE60042871D1 (ja) |
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| JP2009018208A (ja) * | 2008-10-30 | 2009-01-29 | Hitachi Medical Corp | Ｘ線可動絞り |
| WO2009019935A1 (ja) * | 2007-08-07 | 2009-02-12 | Shimadzu Corporation | Ｘ線透視撮影装置 |
| JP2010051727A (ja) * | 2008-08-29 | 2010-03-11 | Toshiba Corp | Ｘ線画像診断装置 |
| JP2010057633A (ja) * | 2008-09-02 | 2010-03-18 | Fujifilm Corp | 放射線撮影装置及び放射線撮影方法 |
| EP2241254A1 (en) | 2009-04-16 | 2010-10-20 | Canon Kabushiki Kaisha | X-ray imaging apparatus and control method therefor |
| JP2017124070A (ja) * | 2016-01-15 | 2017-07-20 | コニカミノルタ株式会社 | 放射線画像撮影システム |
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| CN100551331C (zh) * | 2004-07-13 | 2009-10-21 | 株式会社日立医药 | X射线图像诊断装置 |
| DE102005006658B4 (de) * | 2005-02-14 | 2011-12-15 | Siemens Ag | Verfahren bzw. Röntgensystem zur Aufnahme von Röntgenabbildungen eines auf einem digitalen Röntgendetektor abgebildeten Untersuchungsobjektes |
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| JP5273957B2 (ja) * | 2007-07-03 | 2013-08-28 | キヤノン株式会社 | 放射線画像撮影装置 |
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1999
- 1999-10-13 JP JP29037099A patent/JP4273594B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
2000
- 2000-09-19 EP EP00120467A patent/EP1092393B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2000-09-19 DE DE60042871T patent/DE60042871D1/de not_active Expired - Lifetime
- 2000-09-26 US US09/669,666 patent/US6549609B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-09-28 CN CNB001246356A patent/CN1169408C/zh not_active Expired - Fee Related
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