JPH11101949A - 照明手段と当該手段を用いた照明装置及び投写型表示装置 - Google Patents

照明手段と当該手段を用いた照明装置及び投写型表示装置

Info

Publication number
JPH11101949A
JPH11101949A JP26314197A JP26314197A JPH11101949A JP H11101949 A JPH11101949 A JP H11101949A JP 26314197 A JP26314197 A JP 26314197A JP 26314197 A JP26314197 A JP 26314197A JP H11101949 A JPH11101949 A JP H11101949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
light
lenses
lens array
lens group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26314197A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Masumoto
吉弘 枡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP26314197A priority Critical patent/JPH11101949A/ja
Publication of JPH11101949A publication Critical patent/JPH11101949A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明光の断面形状を切り替えることのできる
照明手段と装置を提供する。当該照明装置を用いて、各
種フォーマットの映像信号が入力され、画像品位が高く
明るい投写画像を安価に呈示できる投写型表示装置を提
供する。 【解決手段】 照明装置は、光源、入力側レンズアレイ
と出力側レンズアレイからなる前置レンズ群、第1レン
ズアレイ、第2レンズアレイ、を備え、前置レンズ群に
より分割、整形された複数の部分光束を受光面上に重畳
形態で導いて照明する。前置レンズ群を切り替えて、任
意形状の照明光束を得る。投写型表示装置は、当該照明
装置とライトバルブと投写レンズを備え、表示される画
像のサイズに応じて照明光束を切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として各種画像
信号が入力されるライトバルブ上の光学像を照明する手
段と照明装置、および、当該照明装置とライトバルブと
投写レンズを用いて大画面映像をスクリーン上に投影す
る投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、大画面用の映像機器として各種ラ
イトバルブを用いた投写型表示装置が知られている。こ
れは、例えば透過型や反射型の液晶パネルをライトバル
ブとし、光源によりライトバルブを照明すると共に、外
部から供給される映像信号に応じた光学像をライトバル
ブ上に形成し、投写レンズにより光学像をスクリーン上
に拡大投影するものである。
【0003】(図14)は、透過型の液晶パネルを用い
た投写型表示装置の基本的な構成の一例である。ランプ
901、凹面鏡902、UV−IRカットフィルタ90
3、フィールドレンズ904、液晶パネル905、投写
レンズ906、から構成される。
【0004】ランプ901の放射する白色光は、凹面鏡
902により集光されて光軸907に沿って進行する光
束となり、フィールドレンズ904を経て、液晶パネル
905の表示領域を照明する。UV−IRカットフィル
タ903は、照明光から不要で有害な赤外光と紫外光を
取り除く為に用いる。フィールドレンズ904は、液晶
パネル905を透過した光を、投写レンズ906の入射
瞳に有効に導くために用いる。
【0005】ランプ901には、色再現性と発光効率が
優れている点からメタルハライドランプが広く用いられ
る。他に、輝度の高い発光体を得られる点から、点灯時
の発光管内圧を超高圧にした水銀灯やキセノンランプが
用いられる。
【0006】ランプから放射される光は、集光率を高く
できる点から、主に放物面鏡や楕円面鏡といった立体角
の大きい凹面鏡を用いて集光される。従って、(図1
4)に示すランプと凹面鏡を組み合わせた照明装置は、
この用途に一般的である。ただし、この照明装置は集光
率を高くできる反面、受光面における照明むらが大きい
という欠点がある。
【0007】これに対し、2枚のレンズアレイを組み合
わせたインテグレータと呼ばれる光学素子を付加し、照
明光の均一性を改善した照明装置が提案されている(例
えば、特開平3−111806号公報、特開平5−34
6557号公報)。
【0008】一方、このような投写型表示装置は、通常
のNTSCのTV信号のみならず、各種コンピュータ、
各種ビデオ機器、と接続し、種々のフォーマットの映像
信号に応じた画像を呈示することが要望される。
【0009】例えば、コンピュータからの信号であれ
ば、一般的なものとして、VGA(水平640ドット×
垂直480ドット、アスペクト比4:3、以下同様に表
記)、SVGA(800ドット×600ドット、4:
3)、XGA(1024ドット×768ドット、4:
3)、SXGA(1280ドット×1024ドット、
5:4)、などが一般に広く使用される表示画素数と、
表示画面のアスペクト比(水平方向:垂直方向)であ
る。
【0010】同様に、テレビ信号に代表される各種映像
信号として、NTSC(水平走査線数:約480本、ア
スペクト比4:3)以外に、ワイドクリアビジョン(水
平走査線数:約480本、アスペクト比16:9)が実
用化されている。また、ハイビジョンや米国のATVと
いった今後の高画質化放送に向けて、720P(水平走
査線数:720本、アスペクト比16:9、順次走
査)、1080i(水平走査線数:1080本、アスペ
クト比16:9、飛び越し走査)、といった各種フォー
マットが提案され、一部でこれらに対応したカメラやビ
デオなどの機器が開発されている。
【0011】従来、液晶に代表されるドットマトリック
ス型のライトバルブは、表示領域の画素数とアスペクト
比が決まっており、上述したような各種フォーマットの
映像信号に応じて、表示画像のアスペクト比や表示画素
数を自在に変更することは難しい。また、表示領域固有
の画素数を超える高精細な映像信号は、忠実に元の信号
が有する緻密な映像を表示することはできない。
【0012】この場合、一般に、スキャンコンバータ
(画素数変換器)とよばれる装置を用いて、入力される
各種映像信号の画素数(走査線数)を補完して増やす、
または、間引きして減らし、液晶パネルに固有の表示画
素数に対応した映像信号に変換して表示する方法が用い
られる。
【0013】あるいは、液晶パネルに固有の表示画素数
よりも少ない画素の映像信号であれば、表示領域の一部
を利用して、原画像の1画素と液晶パネルの1画素を1
対1に対応させて表示させる場合もある。この場合、液
晶パネルの有効表示領域に対して、表示される画面サイ
ズは小さくなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ドットマトリックス型
のライトバルブにスキャンコンバータを介して各種映像
信号を表示する場合、スキャンコンバータの回路規模が
比較的大きくコストが高いという問題がある。また、映
像信号における画素数の変換は、補完して画素数を増や
す場合であっても、変換をしない場合と比較して表示画
像の品位は劣化するので問題がある。表示画像のちらつ
き、文字のにじみ、ノイズ成分の増加、などが生じる。
特に、飛び越し走査の動画信号においては、時間軸方向
も考慮して補完信号を生成する必要があり、回路規模の
増大と、大きな画像の劣化を招く。
【0015】従って、充分に豊富な画素数を有するドッ
トマトリックス型のライトバルブを用い、ライトバルブ
固有の画素数以下の映像信号については、原画像の1画
素とライトバルブの1画素を1対に対応させて画像を表
示すれば、少ない回路規模で劣化の少ない画像を呈示で
きるので好ましい。
【0016】しかし、この場合、表示される映像フォー
マットによって、視認される投写画像の画面サイズが小
さくなる、あるいは、その画面サイズが変わってしま
う。これに対し、投写器本体とスクリーンの位置を変え
て投写倍率を変える、あるいは、投写レンズをズームレ
ンズとしてズーム倍率を変えれば、映像フォーマットに
よるライトバルブ上の画像のサイズの変化を補正して、
一定のサイズの投写画像を視認できるが、この場合、投
写画像が暗くなるという問題を生じる。
【0017】例えば(図14)の構成を参照すれば、照
明装置は液晶パネル905の表示領域全体を照明するよ
うに構成されるので、表示領域の一部のみを利用して画
像を表示すれば、それ以外の部分を照明している光は利
用されず、光学系全体の光利用効率が低下する。投写画
面のサイズを固定した場合、本来、表示領域の全体を利
用して得られるスクリーン輝度に対し、表示領域の一部
を利用して得られるスクリーン輝度は低下するので問題
がある。
【0018】投写画像の明るさの低下は、アスペクト比
が4:3の表示領域を有する液晶パネルを用いて投写型
表示装置を構成し、アスペクト比が16:9の画像をそ
の表示領域の一部に表示する場合にも問題となる。ワイ
ド画面の水平方向を、液晶パネルの水平表示方向に対応
させると、表示領域の上部と下部に映像が表示されない
黒帯部が形成され、この部分を照明する光は、スクリー
ン上の投写画像の形成に寄与しないので損失となる。
【0019】本発明は上記問題を鑑みてなされたもので
あり、ライトバルブを用いた投写型表示装置において、
入力信号のフォーマットに応じてライトバルブ上に表示
される画像のサイズとアスペクト比が変化した場合であ
っても、光量低下のあまり生じない照明手段と、当該手
段を用いた照明装置、当該照明装置を用いた投写型表示
装置を提供し、明るく表示品位の高い投写画像を安価に
呈示することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の照明手段は、光源と、複数の第1レンズを
配列してなる少なくとも2種類の第1レンズアレイと、
複数の第2レンズを配列してなる少なくとも2種類の第
2レンズアレイと、少なくとも2種類のレンズアレイの
うち1対の第1レンズアレイと第2レンズアレイを選択
的に光路に配置する手段とを備え、第1レンズアレイは
光源から入射する光束を分割して所定の断面形状を有す
る複数の部分光束を形成すると共に第1レンズの各々は
対応する第2レンズの開口上に部分光束を収斂せしめ、
第2レンズの各々は対応する第1レンズの各開口と照明
される規定領域を略共役とせしめ、第1レンズアレイに
よって分割された各部分光束の断面を規定領域に重畳形
態で導いて照明すると共に、少なくとも2種類の第1レ
ンズアレイと第2レンズアレイの対のいずれかを選択的
に切り替えて光路に配置することにより、規定領域にお
ける照明範囲を切り替えることを特徴とする。
【0021】上記問題点を解決するために本発明の照明
装置は、光源と、複数の第1レンズを配列してなる少な
くとも2種類の第1レンズアレイと、複数の第2レンズ
を配列してなる少なくとも2種類の第2レンズアレイ
と、少なくとも2種類のレンズアレイのうち1対の第1
レンズアレイと第2レンズアレイを選択的に光路に配置
する手段とを備え、第1レンズアレイは光源から入射す
る光束を分割して所定の断面形状を有する複数の部分光
束を形成すると共に第1レンズの各々は対応する第2レ
ンズの開口上に部分光束を収斂せしめ、第2レンズの各
々は対応する第1レンズの各開口と照明される規定領域
を略共役とせしめ、第1レンズアレイによって分割され
た各部分光束の断面を規定領域に重畳形態で導いて照明
すると共に、少なくとも2種類の第1レンズアレイと第
2レンズアレイの対のいずれかを選択的に切り替えて光
路に配置することにより、規定領域における照明範囲を
切り替えることを特徴とする。
【0022】上記問題点を解決するために本発明の投写
型表示装置は、光源と、複数の第1レンズを配列してな
る少なくとも2種類の第1レンズアレイと、複数の第2
レンズを配列してなる少なくとも2種類の第2レンズア
レイと、少なくとも2種類のレンズアレイのうち1対の
第1レンズアレイと第2レンズアレイを選択的に光路に
配置する手段と、空間的に光を変調して光学像を形成す
るライトバルブと、光学像をスクリーン上に投影する投
写レンズとを備え、第1レンズアレイは光源から入射す
る光束を分割して所定の断面形状を有する複数の部分光
束を形成すると共に第1レンズの各々は対応する第2レ
ンズの開口上に部分光束を収斂せしめ、第2レンズの各
々は対応する第1レンズの各開口とライトバルブの表示
領域を略共役とせしめ、第1レンズアレイによって分割
された各部分光束の断面を表示領域に重畳形態で導いて
照明すると共に、少なくとも2種類の第1レンズアレイ
と第2レンズアレイの対のいずれかを選択的に切り替え
て光路に配置することにより表示領域における照明範囲
を切り替えることを特徴とする。
【0023】好ましくは、ライトバルブ上に表示される
光学像の大きさ及びアスペクト比に応じて、少なくとも
2種類の第1レンズアレイと第2レンズアレイの対のい
ずれかを自動的に切り替える手段を備えるとよい。
【0024】更に好ましくは、投写レンズはズームレン
ズであり、ライトバルブ上に表示される光学像の大きさ
及びアスペクト比に応じて、投写レンズは適切なズーム
倍率を自動的に選択し、予め定められた大きさとアスペ
クト比のスクリーンに適切な倍率でライトバルブ上の光
学像を投影するとなおよい。
【0025】上記課題を解決するために本発明の他の照
明手段は、光源と、光源の放射する光が入射する前置レ
ンズ群と、前置レンズ群から出射する光が入射する第1
レンズ群と、第1レンズ群から出射する光が入射する第
2レンズ群とを備え、前置レンズ群は、前置レンズ群に
入射する光束を複数の部分光束に分割する手段と、分割
後の各部分光束の断面を任意の形状に整形する光束整形
手段とを備え、第1レンズ群は複数の第1レンズを配列
してなる第1レンズアレイを備え、第2レンズ群は複数
の第2レンズを配列してなる第2レンズアレイを備え、
第1レンズの各々は対応する第2レンズの開口上に当該
レンズに入射する部分光束を収斂せしめ、第2レンズの
各々は対応する第1レンズの各開口と照明される規定領
域を略共役とせしめ、前置レンズ群によって任意形状に
整形された各部分光束の断面を規定領域に重畳形態で導
いて照明することを特徴とする。
【0026】好ましくは、照明すべき規定領域の形状に
応じて、前置レンズ群を選択的に光路に付加する手段を
備えるとよい。
【0027】更に好ましくは、前置レンズ群は、複数の
入力側レンズを配列してなる入力側レンズアレイと、複
数の出力側レンズを配列してなる出力側レンズアレイと
を備え、入力側レンズアレイは入射光束を複数の部分光
束に分割すると共に当該部分光束を必要な光束断面形状
に収斂せしめ、出力側レンズアレイは、部分光束の整形
された断面近傍に配置されて当該部分光束の各々を略平
行に進行せしめて対応する第1レンズに導くとよい。
【0028】上記課題を解決するために本発明の他の照
明装置は、予め規定された領域を選択的に照明する照明
装置であって、光源と、光源の放射する光が入射する前
置レンズ群と、前置レンズ群から出射する光が入射する
第1レンズ群と、第1レンズ群から出射する光が入射す
る第2レンズ群とを備え、前置レンズ群は、複数の入力
側レンズを配列してなる入力側レンズアレイと、複数の
出力側レンズを配列してなる出力側レンズアレイとを備
え、第1レンズ群は複数の第1レンズを配列してなる第
1レンズアレイを備え、第2レンズ群は複数の第2レン
ズを配列してなる第2レンズアレイを備え、入力側レン
ズアレイは入射光束を複数の部分光束に分割すると共に
当該部分光束を任意の光束断面形状に収斂せしめ、出力
側レンズアレイは、部分光束の整形された断面近傍に配
置されて当該部分光束の各々を略平行に進行せしめて対
応する第1レンズに導き、第1レンズの各々は対応する
第2レンズの開口上に部分光束を収斂せしめ、第2レン
ズの各々は対応する第1レンズの各開口と照明される規
定領域を略共役とせしめ、前置レンズ群によって任意形
状に整形された各部分光束の断面を規定領域に重畳形態
で導いて照明することを特徴とする。
【0029】好ましくは、照明すべき規定された領域の
形状に応じて、予め用意された前置レンズ群を選択的に
付加する手段を備えるとよい。
【0030】上記課題を解決するために本発明の他の投
写型表示装置は、光源と、光源の放射する光が入射する
前置レンズ群と、前置レンズ群から出射する光が入射す
る第1レンズ群と、第1レンズ群から出射する光が入射
する第2レンズ群と、空間的に光を変調して光学像を形
成するライトバルブと、光学像をスクリーン上に投影す
る投写レンズとを備え、前置レンズ群は、複数の入力側
レンズを配列してなる入力側レンズアレイと、複数の出
力側レンズを配列してなる出力側レンズアレイとを備
え、第1レンズ群は複数の第1レンズを配列してなる第
1レンズアレイを備え、第2レンズ群は複数の第2レン
ズを配列してなる第2レンズアレイを備え、入力側レン
ズアレイは入射光束を複数の部分光束に分割すると共に
当該部分光束を任意の光束断面形状に収斂せしめ、出力
側レンズアレイは、部分光束の整形された断面近傍に配
置されて当該部分光束の各々を略平行に進行せしめて対
応する第1レンズに導き、第1レンズの各々は対応する
第2レンズの開口上に部分光束を収斂せしめ、第2レン
ズの各々は対応する第1レンズの各開口とライトバルブ
の表示領域を略共役とせしめ、前置レンズ群によりライ
トバルブ上に表示される光学像に応じた任意形状に整形
された各部分光束の断面をライトバルブ上に重畳形態で
導いて照明することを特徴とする。
【0031】好ましくは、ライトバルブ上に表示される
光学像の有効な大きさとアスペクト比に応じて、前置レ
ンズ群を選択的に光路に付加する手段を備えるとよい。
【0032】上記課題を解決するために本発明の更に他
の投写型表示装置は、光源と、光源から出射する光が入
射する第1レンズ群と、第1レンズ群から出射する光が
入射する第2レンズ群と、空間的に光を変調して光学像
を形成するライトバルブと、光学像をスクリーン上に投
影する投写レンズと、光源と第1レンズ群の間の光路に
選択的に挿入される少なくとも1つの前置レンズ群と、
前置レンズ群を光路に選択的に配置する駆動手段と、ラ
イトバルブに入力される画像信号のフォーマットを判別
する画像信号判別手段を備え、前置レンズ群は、複数の
入力側レンズを配列してなる入力側レンズアレイと、複
数の出力側レンズを配列してなる出力側レンズアレイと
を備え、第1レンズ群は複数の第1レンズを配列してな
る第1レンズアレイを備え、第2レンズ群は複数の第2
レンズを配列してなる第2レンズアレイを備え、入力側
レンズアレイは入射光束を複数の部分光束に分割すると
共に当該部分光束を任意の光束断面形状に収斂せしめ、
出力側レンズアレイは、部分光束の整形された断面近傍
に配置されて当該部分光束の各々を略平行に進行せしめ
て対応する第1レンズに導き、第1レンズの各々は対応
する第2レンズの開口上に部分光束を収斂せしめ、第2
レンズの各々は対応する第1レンズの各開口とライトバ
ルブの表示領域を略共役とせしめ、画像信号判別手段は
ライトバルブに表示される光学像の大きさとアスペクト
比を検出して適切な制御信号を駆動手段に送り、駆動手
段は制御信号に応じて適切な前置レンズ群を選択的に光
路に挿入あるいは未挿入とし、ライトバルブ上に表示さ
れる光学像に応じて適切な部分光束の断面をライトバル
ブ上に重畳形態で導いて照明することを特徴とする。
【0033】好ましくは、投写レンズはズームレンズで
あり、画像信号判別手段の送出する制御信号に応じて投
写レンズは適切なズーム倍率を自動で選択し、予め定め
られた大きさとアスペクト比のスクリーンに適切な倍率
でライトバルブ上の光学像を投影するとよい。
【0034】
【実施の実施の形態】本発明の照明手段と当該手段を用
いた照明装置は、受光面上の照明領域を予め決められた
少なくとも2種類以上のサイズとアスペクト比に、適宜
切り替える手段を有する。これにより、ライトバルブ上
に表示される画像のサイズとアスペクト比に応じて、必
要な領域のみを選択的に照明できる。
【0035】上記照明装置を用いて投写型表示装置を構
成すれば、各種フォーマットの画像信号が入力された場
合に、適宜、照明範囲を切り替えて、ライトバルブ上に
表示される必要な領域のみを選択的に照明し、常に明る
い投写画像を呈示できる。
【0036】ライトバルブ上で表示される画像のサイズ
が小さくなっても明るさの低下が少なければ、特にスキ
ャンコンバータを用いることなく、原画像の1画素とラ
イトバルブの1画素を対応させて表示できるので、常に
品位の高い画像を低コストに提供できるので大きな利点
がある。
【0037】以下、本発明の照明手段を用いた照明装置
と、当該照明装置を用いた投写型表示装置について、具
体的な実施形態を図面を参照して述べる。
【0038】(実施の形態1)(図1)は、本発明の照
明装置の基本的な構成の一実施の形態を示す。(図1)
の照明装置は主として、ランプ101、放物面鏡10
2、UV−IRカットフィルタ103、第1レンズアレ
イ104、第2レンズアレイ105から構成され、受光
面108を照明する光束を形成する。
【0039】ランプ101はメタルハライドランプであ
り、対向する電極間に電圧が印可されて、アーク放電に
より発光体106が形成される。発光体106の放射す
る白色光は、放物面鏡102によりその大部分が集光さ
れ、光軸107に沿っておよそ平行に進行する単一光束
が形成される。
【0040】第1レンズアレイ104は、矩形の開口を
有する複数の第1レンズ109を二次元状に配列して構
成される。第2レンズアレイ105は、矩形の開口を有
する複数の第2レンズ110を二次元状に配列して構成
される。第1レンズ109と第2レンズ110は同数で
あり、互いに対をなす。
【0041】(図2)を用いて、2枚のレンズアレイの
構成と作用を述べる。第1レンズアレイ104は、入射
する光束111を第1レンズ109と同数の複数の部分
光束に分割する。分割後の各部分光束は第1レンズ10
9により、対応する第2レンズ110の開口中心近傍に
収斂せしめられる。
【0042】第2レンズ110は、対応する第1レンズ
109の開口と照明すべき受光面108をおよそ共役と
する。第2レンズアレイ105が第1レンズ109の各
々の開口と受光面108を多対1の共役関係とすること
により、第1レンズアレイ104により分割された各部
分光束は、受光面108上に重畳形態で導かれる。
【0043】このため、第2レンズ110の各レンズを
適宜偏心させて構成するとよい。あるいは、第2レンズ
アレイ105の出射側近傍に補助レンズを設けて、第2
レンズ110の各々から出射する各部分光束の光軸を、
受光面108の重心近傍でおよそ一点に導くとよい。
【0044】(図3)を用いて、特定の第1レンズ10
9Aと第2レンズ110Aについて、上記構成を補足説
明する。ただし、説明を容易にするために、第2レンズ
110Aの出射側に補助レンズ112を付加した構成と
している。
【0045】発光体106の重心106Aを放物面鏡1
02の焦点に一致させて配置すれば、重心106Aから
放射される光は、放物面鏡102で反射されて光軸10
7と平行に進行する。これらの光の一部は、第1レンズ
109Aに入射し、第2レンズ110Aの開口中心近傍
に収斂される。従って、第2レンズ110Aの開口上に
は、発光体106の実像120が形成される。
【0046】第2レンズ110Aは、入射する光を所定
の倍率に拡大する。補助レンズ112は、各々の第2レ
ンズから出射する光を受光面108上に重畳させる。具
体的に、光軸107と平行に進行し第1レンズ109A
の開口中心を通過する光線121を折り曲げ、受光面1
08の重心108Aに到達させる。第2レンズ110A
は、補助レンズ112と相まって、第1レンズ109A
の開口近傍の物体122の実像を受光面108上に形成
する。
【0047】上記構成によれば、入射する光束111に
比較的大きな照明むらがあっても、光束111は、比較
的照明むらの少ない複数の部分光束に分割され、これら
が受光面108上で所定の照明領域に拡大されて重畳さ
れるので、照明むらの少ない均一性の高い照明光を形成
できる。また、第2レンズ110の開口上で収斂された
各部分光束の断面に対し、各第2レンズ110の開口が
十分に大きければ、第1レンズアレイ104に入射した
光束は、ほとんど損失することなく受光面108上に導
かれる。従って、(図1)に示す照明装置は、高い光利
用効率で照明むらの少ない明るく均一な照明光を形成で
きる利点がある。
【0048】上記構成において、受光面108上におけ
る照明光束の断面形状は、第1レンズ109の開口形状
できまり、照明領域の大きさは第2レンズ110の倍率
できまる。
【0049】そこで、本発明の照明装置は上記構成を基
本とし、更に以下に述べる構成を備える。例えば、照明
すべき受光面が液晶パネルであり、その表示領域はSX
GAのフォーマットに対応し、水平方向に1280ドッ
ト、垂直方向に1024ドット、アスペクト比は5:4
とする。ただし、1画素は正方形状である。
【0050】この場合に、各種フォーマットの信号が入
力された場合の、表示領域と表示画像の関係の一例を、
(図4)に示す。
【0051】SXGAフォーマットの信号が入力された
場合、(図4)(a)に示すように、その有効領域全域
を利用して画像を表示すればよい。VGAフォーマット
とこれに準じるNTSCのテレビ信号(いずれもアスペ
クト比は4:3)が入力された場合、原画像の1画素を
水平方向と水平方向に2倍して4画素に対応させれば、
1280ドット×960ドットとなり、(図4)(b)
に示すように表示される。この場合、1画素を水平と垂
直のいずれにも2倍するので、画素数変化を行ったこと
で特に顕著な画像の劣化は生じにくい。
【0052】XGAフォーマットの信号が入力された場
合、表示領域中央部の1024ドット×768ドット
(アスペクト比4:3)を利用して、(図4)(c)に
示すように表示するとよい。この場合、(図4)(b)
と同様に表示画像を1280ドット×960ドットの画
像に画素数変換し、できるだけ表示領域の全域を利用し
て画像を表示することもできるが、原画像と変換後の画
像の画素数の関係が整数比ではないので、変換後の画像
に劣化が生じやすいので好ましくない。画素数変換をす
るための回路構成が複雑となり、そのために高いコスト
を必要とするので好ましくない。
【0053】更に、アスペクト比が16:9のワイド画
像が入力された場合、水平走査線数が720本のフォー
マットであれば、(図4)(d)に示すように水平方向
を表示領域の全域に合わせて、1280ドット×720
ドットの画像として表示できる。
【0054】本実施の形態では、上記以外のフォーマッ
トの信号として、例えばSVGA(800×600ドッ
ト)の画像信号や、水平走査線数480本のワイドクリ
アビジョン信号、同じく1080本のハイビジョン信号
が入力された場合、適当な画素数変換をして、(図4)
(a)〜(d)のいずれかの状態で表示するものとす
る。
【0055】(図4)の4種類の表示状態において、表
示領域の全域を照明する光について、(a)と(b)で
は照明光のほぼ全てが表示画像に照射されるので光損失
は少ない。しかしながら、(c)では全表示領域の60
%の面積しか利用しないので、画像の表示されない40
%の部分を照明する光は損失となる。同様に、(d)で
は全表示領域の約70%の面積しか利用しないので、3
0%の光が損失となる。
【0056】本発明の照明装置は、これらの光損失を抑
制するために特に以下に述べる構成を備えることを特徴
とする。
【0057】(図1)に示す構成を参照し、本発明の照
明装置は、(図4)の(a)と(b)、(c)、
(d)、の3種類の画像表示状態に対応させて、3種類
の第1レンズアレイ104と第2レンズアレイ105の
対を備える。この場合の第1レンズアレイの構成の一例
を(図5)に示す。
【0058】(図5)(a)に示す第1レンズアレイ1
04Xは、(図4)の(a)と(b)に対応させて全表
示領域を照明する場合に用いるもので、アスペクト比
5:4の第1レンズ109Xを28個配列して構成す
る。これと組み合わせる第2レンズアレイは、同様の開
口のレンズを同様に配列して構成すればよい。もしく
は、第2レンズアレイ上に形成される発光体の実像に合
わせて適当な開口形状のレンズを組み合わせて構成して
もよい。
【0059】(図5)(b)に示す第1レンズアレイ1
04Yは、(図4)の(c)に対応させて、特にXGA
フォーマットの4:3アスペクトの画像が表示される場
合に用いるもので、アスペクト比4:3の第1レンズ1
09Yを47個配列して構成する。これと組み合わせる
第2レンズは、上述と同様である。
【0060】(図5)(c)に示す第2レンズアレイ1
04Zは、(図4)の(d)に対応させて、特に水平走
査線が720本の16:9アスペクトの画像が表示され
る場合に用いるもので、アスペクト比16:9の第1レ
ンズ109Zを44個配列して構成する。これと組み合
わせる第2レンズは、上述と同様である。
【0061】具体的に、例えば(図5)に示す3種類の
第1レンズアレイは、(図6)に示すように、1つの固
定治具131に固定して、(図1)に示す照明光学装置
の一部に配置する。固定治具131は、(図6)中に記
載の方向132に所定距離だけ可動するようにし、照明
すべき受光面での光束断面の形状に合わせて、レンズア
レイを選択して所定の光路に挿入する。これと対応する
3種類の第2レンズアレイについても同様に構成すれば
よい。
【0062】あるいは3種類のレンズアレイは、(図
7)に示すような固定治具133に固定して、照明光学
装置の一部に配置しても良い。固定治具133は、(図
7)中に記載の重心134を中心に120度ずつ回転す
る構造とし、照明すべき光束断面の形状に合わせて、レ
ンズアレイを選択して所定の光路に挿入する。これと対
応する3種類の第2レンズアレイについても同様に構成
すればよい。
【0063】(図6)と(図7)に示す構成について、
固定治具131または132は、必要に応じて外部から
手動で動かしても良い。好ましくは、各固定治具は、ア
クチュエータを具備し、外部から供給される切り替え信
号に応じて所定のレンズアレイに切り替えるとよい。切
り替え信号は、必要に応じて使用者が外部からスイッチ
などで供給するとよい。
【0064】(図5)に示した3種類の第1レンズ10
9X、109Y、109Zは、受光面上で形成すべき光
束断面の大きさの比に一致させてその大きさを決めてい
る。すなわち、(図4)(a)、(c)、(d)に斜線
で示した表示画像の大きさの比に会わせて、第1レンズ
の開口を決めている。これは以下に述べる理由から好ま
しい。
【0065】(図1)を参照し、こうすれば、第1レン
ズアレイ104と第2レンズアレイ105の間の光路長
L1と、第2レンズアレイ105から受光面108の間
の光路長L2を、3種類のレンズアレイについて同じ光
路長にできる。第1レンズ109の開口と受光面上での
照明光束断面の倍率は、およそL2/L1で決まるの
で、これを一定として所定の照明光束断面を得ることが
できる。これにより、3種類の第1レンズアレイ104
と第2レンズアレイ105を同じ位置に配置できるの
で、各レンズアレイを切り替える構造を具備する上で都
合がよい。
【0066】以上述べた構成は、3種類のレンズアレイ
を具備し、3種類の照明光の光束断面を得る場合につい
て説明したが、必要に応じて、2種類であっても、更に
多くの種類のレンズアレイを具備してこれらを切り替え
る構成であっても構わない。
【0067】(実施の形態2)(図8)は、本発明の投
写型表示装置の構成の一実施の形態を示す。(図8)の
投写型表示装置は、ランプ101、放物面鏡102、U
V−IRカットフィルタ103、3種類の第1レンズア
レイ104X、104Y、104Z、3種類の第2レン
ズアレイ105X、105Y、105Z、フィールドレ
ンズ151、液晶パネル152、投写レンズ153から
構成される。
【0068】照明装置156は、(図1)〜(図6)を
用いて述べた上記構成に準じて構成され、フィールドレ
ンズ151を経て液晶パネル152の表示領域上に形成
される画像を照明し、投写レンズ153により当該画像
をスクリーン上に拡大投影する。
【0069】液晶パネルは、水平方向に1280ドッ
ト、垂直方向に1024ドットの画素を有するもので、
SXGAに対応した表示領域を最大で有し、(図4)に
示したように各種フォーマットの画像信号が入力されて
表示される。
【0070】3種類の第1レンズアレイを固定する可動
治具154と、3種類の第2レンズアレイを固定する可
動治具155は、いずれも方向157、158に所定距
離だけ可動し、必要に応じて光路上に配置されるレンズ
アレイを切り替える。
【0071】各レンズアレイは、表示される画像データ
に応じて、外部から手動で治具154と155を動かす
ことで切り替えるとよい。または、治具154と155
はアクチュエータを具備し、外部から供給される電気信
号に応じて自動的に切り替えるとなお好ましい。更に、
液晶パネル152に表示される画像信号のフォーマット
を自動判別し、表示される画像の大きさとアスペクト比
に応じて、レンズアレイを自動的に切り替えるとなおよ
い。
【0072】投写レンズ153をズームレンズとし、上
記作用と連動させてズーム倍率を自動的に切り替える手
段を有するとなお好ましい。液晶パネル152上に表示
される画像サイズの大きさと、これを照明する光束断面
の大きさが切り替わるのに応じて、自動的にズーム倍率
を変化させれば、常にスクリーン上では、画面サイズの
変わらない投写画像、あるいは、予め設置されたスクリ
ーンの大きさに適切な画面サイズの投写画像を鑑賞でき
るのでよい。
【0073】また、(図8)に示す構成において、3種
類のレンズアレイを固定して切り替える構造は、(図
7)に示す構成であってもよい。
【0074】また、(図8)は、透過型の液晶パネルを
1枚用いる投写型表示装置についてその構成の一例を示
したが、同様の照明装置を用いれば、ライトバルブを用
いた様々な投写型表示装置に応用できる。モノクロの液
晶パネルを三原色に対応させて用いる三板式の液晶プロ
ジェクタにも応用できる。反射型の液晶パネルを用いる
構成であっても応用できる。その他、ドットマトリック
ス型のライトバルブであれば、同様の照明装置を構成
し、上述と同様の作用と効果をえることができる。
【0075】(実施の形態3)(図9)は、本発明の照
明装置の更に他の構成の一実施の形態を示す。これは、
(図1)に示す構成の放物面鏡102と第1レンズアレ
イ104の間の光路に、前置レンズ群181を備えるこ
とを特徴とする。本実施の形態の照明装置は、第1レン
ズアレイ104と第2レンズアレイ105は所定の照明
領域の全域を照明する1組のみのレンズアレイを固定し
て配置し、前置レンズ群181を光路171に配置する
あるいは配置しない、あるいは2種類以上の前置レンズ
群を予め準備してこれらを選択的に光路に配置する、こ
とにより、受光面108上における照明光束の断面形状
と大きさを切り替える。これにより、(実施の形態1)
で説明した本発明の照明装置と同様の作用と効果を得
る。
【0076】この場合、少なくとも第1レンズアレイ1
04を含むレンズ群を第1レンズ群、少なくとも第2レ
ンズアレイ105含むレンズ群を第2レンズ群とし、
(図2)を用いて説明した作用において、第1レンズア
レイ104に集約して説明した機能を第1レンズ群とし
て、第2レンズアレイ105に集約して説明した機能を
第2レンズ群として、等価的に同様の作用を果たせば、
特にこれまで述べた2枚のレンズアレイからなる構成に
限定されるものではない。
【0077】前置レンズ群181は、放物面鏡から集光
する光束に作用し、第1レンズ109と同数の部分光束
に分割する作用と、各部分光束の断面を所定のアスペク
ト比と大きさの断面形状に整形する作用を有すればよ
い。これにより、受光面108と共役の第1レンズ10
9の開口面において、入射する部分光束の断面が所定の
形状と大きさに整形されるので、受光面108において
も所定の断面形状と大きさの照明光束を得ることができ
る。
【0078】(図10)を用いて、前置レンズ群181
の具体的な構成の一例を述べる。例えば、所定の厚みを
有する透明基板の両面に、入力側レンズアレイ191
と、出力側レンズアレイ192を形成して構成する。
(図10)は視認しやすくするためにレンズアレイ19
1と192を便宜上、離して書いているので、この2枚
のレンズアレイ間の距離は実際の関係を必ずしも反映し
ていない。
【0079】入力側レンズアレイ191は、入力側レン
ズ193を第1レンズアレイ104と同様に配列して構
成している。入力側レンズ193の各々は、第1レンズ
109と同じ開口の正パワーの凸レンズである。これに
より、入射光束を第1レンズアレイ104に対応させて
複数の部分光束に分割できる。
【0080】出力側レンズアレイ192は、出力側レン
ズ194を、第1レンズアレイ104と同様のピッチで
配列し構成している。出力側レンズ194の各々は、負
パワーの凹レンズである。
【0081】上記構成において、入力側レンズ193の
曲面形状と、2枚のレンズアレイ間の光路長Gは、整形
すべき部分光束の断面形状とサイズから決める。入力側
レンズ193の開口に対して比例縮小する場合は、光軸
について回転対称の曲面形状とし、入力側レンズ193
の開口に対して光束断面のアスペクト比を変更する場合
は、円筒面形状あるいはアナモフィック面形状とすれば
よい。いずれの場合も、所定の光束断面に収斂した位置
の近傍に、出力側レンズアレイ192を配置する。
【0082】出力側レンズ194の曲面形状は、出力側
レンズ193によって収束された部分光束がおよそ光軸
に平行に進行する光束となるように決める。入力側レン
ズの曲面形状に応じて、回転対称面、円筒面、アナモフ
ィック面などの凹面形状とすればよい。
【0083】上記構成によれば、1つの入力側レンズ1
93に入射する部分光束196は、断面形状が所定形状
に整形された部分光束197となって、前置レンズ群1
81から出射する。各レンズの曲面形状と面間隔を適切
に選べば、部分光束197は、光軸171とおよそ平行
に進行する光となって、対応する第1レンズ109の開
口中央部に入射する。
【0084】従って、(図10)に示した前置レンズ群
を構成するレンズアレイ板を必要に応じて複数個用意
し、これのレンズアレイ板のいずれかを選択的に光路に
挿入する、あるいは挿入しない、といった状態を切り替
えることにより、受光面における照明光束の断面形状と
サイズを、適宜、切り替えることができる。
【0085】(図11)は、上記構成を、(図3)と同
様に特定の入力側レンズ193A、出力側レンズ194
A、第1レンズ109A、第2レンズ110A、補助レ
ンズ112、について説明した図である。第1レンズ1
09Aから受光面108に至る構成は、(図3)と同様
である。放物面鏡102と入力側レンズ109Aの間
に、正パワーの入力側レンズ193Aと、負パワーの出
力側レンズ194Aを挿入することで、受光面108に
おける照明光束の断面形状を適切に制御できる。
【0086】この場合、第2レンズ110Aの開口近傍
には発光体106の実像120が形成されること、第1
レンズ109Aの開口近傍における物体122の実像を
受光面108上に形成すること、は(図3)と同様であ
る。
【0087】(図11)において、第1レンズ194A
に入射する部分光束の断面を小さくするほど、第2レン
ズ110A上の発光体の実像120は大きくなる。実像
120が大きくなり第2レンズの開口からはみ出すと光
損失が増加する。従って、予め第2レンズ110の開口
の大きさに余裕を持たせて、光学系全体を構成するとよ
い。但し、この部分で多少の損失が発生しても、受光面
108で照明すべき領域の大きさに合わせてより明るい
照明を実現する効果は、充分に得ることができる。
【0088】前置レンズ群を、(図10)に示す2枚の
レンズアレイからなる構成とし、1枚の透明基板の両面
に各レンズアレイを形成すれば、部品点数が少なくす
み、光学界面も少なくてすむので、光学界面における光
損失が少なくてすむと共に、より安いコストで構成でき
る利点がある。
【0089】(実施の形態4)(図12)は、本発明の
投写型表示装置の構成の他の一実施の形態を示す。(図
12)に示した投写型表示装置は、ランプ101、放物
面鏡102、UV−IRカットフィルタ103、2種類
の前置レンズ群181X、181Y、第1レンズアレイ
104、第2レンズアレイ105、フィールドレンズ1
51、液晶パネル152、投写レンズ153、から構成
される。
【0090】照明装置201は、(図9)〜(図11)
を用いて述べた上記構成に準じて構成され、フィールド
レンズ151を経て液晶パネル152の表示領域上に形
成される画像を照明し、投写レンズ153により当該画
像をスクリーン上に拡大投影する。
【0091】照明装置を除く構成は、(図8)を用いて
述べた本発明の投写型表示装置の(実施の形態1)と同
様であり、(図4)に示した各種フォーマットの画像信
号が入力されて表示される。
【0092】2種類の前置レンズ群を固定する可動治具
202は、方向203に所定距離だけ可動し、必要に応
じて光路上に、前置レンズ群が配置されない、前置レン
ズ群181Xを配置する、前置レンズ群181Yを配置
する、の3種類の状態のいずれかを選択する。
【0093】上記状態は、表示される画像データに応じ
て、外部から手動で治具202を動かすことで切り替え
るとよい。または、治具202はアクチュエータを具備
し、外部から供給される電気信号に応じて自動的に切り
替えるとなお好ましい。
【0094】前置レンズ群が配置されない場合、第1レ
ンズアレイ104と第2レンズアレイ105は、液晶パ
ネル152の表示領域全域を照明するように構成する。
従って、SXGAフォーマットの信号が入力された場合
や、VGA及びNTSCの信号が入力されて(図4)
(b)の表示状態の場合、前置レンズ群は配置されない
ように選択される。
【0095】これに対し、XGAフォーマットの信号が
入力されて(図4)(c)の表示状態の場合、適切に構
成された前置レンズ群181Xが光路に配置される。前
置レンズ群181Xは、光束を第1レンズと同数に分割
して光束断面を整形し、液晶パネル152の表示領域上
には、表示される画像領域に応じて小さくなった照明光
束が照射される。これにより、液晶パネル上の画像が小
さくなっても、画像表示領域にのみ光が供給されるの
で、光損失を抑制して明るさ低下の少ない投写画像がス
クリーン上に呈示される。
【0096】例えば水平走査線数720本、16:9ア
スペクトのワイド画像が表示される場合、もしくは、水
平走査線480本や1080本の他のフォーマットのワ
イド画像が画素数変換されて、いずれの場合も(図4)
(d)の表示状態の場合、このために適切に構成された
前置レンズ群181Yが光路に配置され、同様の手順
で、必要な領域のみを照明する光束が形成される。これ
により、明るさ低下の少ない画像が呈示される。
【0097】(実施の形態5)(図13)は、本発明の
投写型表示装置の構成の更に他の一実施の形態を示す。
【0098】(図13)に示した投写型表示装置は、
(実施の形態4)の(図12)で示した投写型表示装置
の構成に、画像信号判別回路251と、前置レンズ群の
可動治具202を移動させる駆動装置252を付加した
ものである。また、投写レンズ153として電動のズー
ムレンズを用いる。
【0099】投写レンズ153は、例えば対角長が10
0インチでアスペクト比が16:9のスクリーンに画像
を投影する場合、5:4ないしは4:3のアスペクト比
の画像が液晶パネル152の全域またはその一部に表示
される場合、ワイドアスペクトのスクリーンの中央部
に、投写画像の垂直方向の有効長と、スクリーン有効領
域の垂直方向の有効長を一致させるように、そのズーム
倍率が選択される。16:9アスペクトの画像が表示さ
れる場合、スクリーンの全域に、特に投写画像の水平方
向の有効長と、スクリーン有効領域の水平方向の有効長
を一致させるように、そのズーム倍率が選択される。
【0100】(図13)において、画像信号判別回路2
51は、入力される画像信号のフォーマットを判別す
る、例えば、液晶パネル152上の表示状態が(図4)
の(a)〜(d)のいずれであるかを判別し、適切な制
御信号を、駆動装置252に送出する。駆動装置252
は、制御信号を受けて、前置レンズ群181を光路に挿
入しない、もしくは、前置レンズ群181Xを挿入す
る、181Yを挿入する、のいずれかの状態を選択す
る。
【0101】画像信号判別回路251は、同様に電動ズ
ームの投写レンズ153にも制御信号を送出し、投写レ
ンズ153は、表示される画像の大きさとアスペクト比
に応じて適切にズーム倍率を選択し、自動的に投写画像
の大きさを補正する。
【0102】上記構成に依れば、本発明の照明装置の作
用により、液晶パネル152上に表示される画像のサイ
ズとアスペクト比が変わっても、スクリーン上での明る
さ低下を自動的に抑制できると同時に、この場合に、常
に煩わしい操作を必要とせず、スクリーン上で適切な大
きさの投写画像を鑑賞できるので、大きな効果がある。
【0103】また、(図12)及び(図13)は、透過
型の液晶パネルを1枚用いる投写型表示装置についてそ
の構成の一例を示したが、本発明の効果は、特に上記構
成に限定されない。同様の照明装置を用いれば、ライト
バルブを用いた様々な投写型表示装置に応用できる。ド
ットマトリックス型のライトバルブであれば、同様の照
明装置と投写型表示装置を構成し、上述と同様の作用と
効果を得ることができる。
【0104】
【発明の効果】本発明の照明手段ないし照明装置は、受
光面上における照明光束の断面形状とサイズを、予め決
められた少なくとも2種類以上のいずれかに、簡便に切
り替えることができる。この時、照明光束を切り替えて
も、予め規定された受光面を通過する光束量は、照明領
域の大きさに依らずあまり変化しない。
【0105】従って、本発明の照明手段ないし照明装置
を用いて投写型表示装置を構成すれば、表示サイズやア
スペクト比の異なる画像をライトバルブ上に表示して
も、照明光束を切り替えて有効な画像の表示領域のみを
選択的に照明できる。ライトバルブ上で表示される画像
のサイズが小さい場合でも、ライトバルブの全域に画像
を表示する場合と比較してあまり光量の低下を生じない
ので、常に明るい投写画像を呈示できる。
【0106】投写型表示装置において表示される少なく
とも数種類の画像フォーマットについて、常に原画像の
1画素とライトバルブの1画素を対応させて表示し、こ
の時の有効な画像表示領域のみを選択的に照明するよう
に照明光束を供給すれば、画像品位の劣化が少なく、明
るさの変動もなく、特に高価で回路規模の大きいスキャ
ンコンバータを必要とせずに、明るく高品位な画像を常
にスクリーン上に呈示できるので、極めて大きな効果を
得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明装置の一実施の形態を示す略構成
【図2】本発明の照明装置の作用を説明する略模式図
【図3】本発明の照明装置の作用を説明する略線図
【図4】液晶パネルの表示状態の一例をしめす略模式図
【図5】第1レンズアレイの構成の一例を示す略構成図
【図6】第1レンズアレイと固定治具の構成の一例を示
す略構成図
【図7】第1レンズアレイと固定治具の他の構成の一例
を示す略構成図
【図8】本発明の投写型表示装置の一実施の形態を示す
略構成図
【図9】本発明の照明装置の他の一実施の形態を示す略
構成図
【図10】前置レンズ群の構成の一例を示す略模式図
【図11】本発明の照明装置の作用を説明する略線図
【図12】本発明の投写型表示装置の他の一実施の形態
を示す略構成図
【図13】本発明の投写型表示装置の更に他の一実施の
形態を示す略構成図
【図14】従来の投写型表示装置の一実施の形態を示す
略構成図
【符号の説明】
101 ランプ 102 放物面鏡 103 UV−IRカットフィルタ 104,104X,104Y,104Z 第1レンズア
レイ 105,105X,105Y,105Z 第2レンズア
レイ 106 発光体 108 受光面 109,109X,109Y,109Z 第1レンズ 110 第2レンズ 151 フィールドレンズ 152 液晶パネル 153 投写レンズ 154,155,202 固定治具 181 前置レンズ群 191 入力側レンズアレイ 192 出力側レンズアレイ 193 入力側レンズ 194 出力側レンズ 251 映像信号判別回路 252 駆動装置

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め規定された領域を選択的に照明する
    照明手段であって、光源と、複数の第1レンズを配列し
    てなる少なくとも2種類の第1レンズアレイと、複数の
    第2レンズを配列してなる少なくとも2種類の第2レン
    ズアレイと、前記少なくとも2種類のレンズアレイのう
    ち1対の前記第1レンズアレイと前記第2レンズアレイ
    を選択的に光路に配置する手段とを備え、前記第1レン
    ズアレイは前記光源から入射する光束を分割して所定の
    断面形状を有する複数の部分光束を形成すると共に前記
    第1レンズの各々は対応する前記第2レンズの開口上に
    前記部分光束を収斂せしめ、前記第2レンズの各々は対
    応する前記第1レンズの各開口と照明される前記規定領
    域を略共役とせしめ、前記第1レンズアレイによって分
    割された各部分光束の断面を前記規定領域に重畳形態で
    導いて照明すると共に、前記少なくとも2種類の第1レ
    ンズアレイと前記第2レンズアレイの対のいずれかを前
    記手段により選択的に切り替えて光路に配置することに
    より前記規定領域における照明範囲を切り替えることを
    特徴とする照明手段。
  2. 【請求項2】 予め規定された領域を選択的に照明する
    照明装置であって、光源と、複数の第1レンズを配列し
    てなる少なくとも2種類の第1レンズアレイと、複数の
    第2レンズを配列してなる少なくとも2種類の第2レン
    ズアレイと、前記少なくとも2種類のレンズアレイのう
    ち1対の前記第1レンズアレイと前記第2レンズアレイ
    を選択的に光路に配置する手段とを備え、前記第1レン
    ズアレイは前記光源から入射する光束を分割して所定の
    断面形状を有する複数の部分光束を形成すると共に前記
    第1レンズの各々は対応する前記第2レンズの開口上に
    前記部分光束を収斂せしめ、前記第2レンズの各々は対
    応する前記第1レンズの各開口と照明される前記規定領
    域を略共役とせしめ、前記第1レンズアレイによって分
    割された各部分光束の断面を前記規定領域に重畳形態で
    導いて照明すると共に、前記少なくとも2種類の第1レ
    ンズアレイと前記第2レンズアレイの対のいずれかを前
    記手段により選択的に切り替えて光路に配置することに
    より前記規定領域における照明範囲を切り替えることを
    特徴とする照明装置。
  3. 【請求項3】 光源と、複数の第1レンズを配列してな
    る少なくとも2種類の第1レンズアレイと、複数の第2
    レンズを配列してなる少なくとも2種類の第2レンズア
    レイと、前記少なくとも2種類のレンズアレイのうち1
    対の前記第1レンズアレイと前記第2レンズアレイを選
    択的に光路に配置する手段と、空間的に光を変調して光
    学像を形成するライトバルブと、前記光学像をスクリー
    ン上に投影する投写レンズとを備え、前記第1レンズア
    レイは前記光源から入射する光束を分割して所定の断面
    形状を有する複数の部分光束を形成すると共に前記第1
    レンズの各々は対応する前記第2レンズの開口上に前記
    部分光束を収斂せしめ、前記第2レンズの各々は対応す
    る前記第1レンズの各開口と前記ライトバルブの表示領
    域を略共役とせしめ、前記第1レンズアレイによって分
    割された各部分光束の断面を前記表示領域に重畳形態で
    導いて照明すると共に、前記少なくとも2種類の第1レ
    ンズアレイと前記第2レンズアレイの対のいずれかを前
    記手段により選択的に切り替えて光路に配置することに
    より前記表示領域における照明範囲を切り替えることを
    特徴とする投写型表示装置。
  4. 【請求項4】 ライトバルブ上に表示される光学像の大
    きさ及びアスペクト比に応じて、少なくとも2種類の第
    1レンズアレイと第2レンズアレイの対のいずれかを自
    動的に切り替える手段を備えたことを特徴とする請求項
    3記載の投写型表示装置。
  5. 【請求項5】 投写レンズはズームレンズであり、ライ
    トバルブ上に表示される光学像の大きさ及びアスペクト
    比に応じて、前記投写レンズは適切なズーム倍率を自動
    的に選択し、予め定められた大きさとアスペクト比のス
    クリーンに適切な倍率でライトバルブ上の光学像を投影
    することを特徴とする請求項3記載の投写型表示装置。
  6. 【請求項6】 予め規定された領域を選択的に照明する
    照明手段であって、光源と、前記光源の放射する光が入
    射する前置レンズ群と、前記前置レンズ群から出射する
    光が入射する第1レンズ群と、前記第1レンズ群から出
    射する光が入射する第2レンズ群とを備え、前記前置レ
    ンズ群は、前記前置レンズ群に入射する光束を複数の部
    分光束に分割する手段と、分割後の各部分光束の断面を
    任意の形状に整形する光束整形手段とを備え、前記第1
    レンズ群は複数の第1レンズを配列してなる第1レンズ
    アレイを備え、前記第2レンズ群は複数の第2レンズを
    配列してなる第2レンズアレイを備え、前記第1レンズ
    の各々は対応する前記第2レンズの開口上に当該レンズ
    に入射する前記部分光束を収斂せしめ、前記第2レンズ
    の各々は対応する前記第1レンズの各開口と照明される
    前記規定領域を略共役とせしめ、前記前置レンズ群によ
    って任意形状に整形された各部分光束の断面を前記規定
    領域に重畳形態で導いて照明することを特徴とする照明
    手段。
  7. 【請求項7】 照明すべき規定領域の形状に応じて、前
    置レンズ群を選択的に光路に付加する手段を備えたこと
    を特徴とする請求項6記載の照明手段。
  8. 【請求項8】 前置レンズ群は、複数の入力側レンズを
    配列してなる入力側レンズアレイと、複数の出力側レン
    ズを配列してなる出力側レンズアレイとを備え、前記入
    力側レンズアレイは入射光束を複数の部分光束に分割す
    ると共に当該部分光束を必要な光束断面形状に収斂せし
    め、前記出力側レンズアレイは、前記部分光束の整形さ
    れた断面近傍に配置されて当該部分光束の各々を略平行
    に進行せしめて対応する第1レンズに導くことを特徴と
    する請求項6記載の照明手段。
  9. 【請求項9】 予め規定された領域を選択的に照明する
    照明装置であって、光源と、前記光源の放射する光が入
    射する前置レンズ群と、前記前置レンズ群から出射する
    光が入射する第1レンズ群と、前記第1レンズ群から出
    射する光が入射する第2レンズ群とを備え、前記前置レ
    ンズ群は、複数の入力側レンズを配列してなる入力側レ
    ンズアレイと、複数の出力側レンズを配列してなる出力
    側レンズアレイとを備え、前記第1レンズ群は複数の第
    1レンズを配列してなる第1レンズアレイを備え、前記
    第2レンズ群は複数の第2レンズを配列してなる第2レ
    ンズアレイを備え、前記入力側レンズアレイは入射光束
    を複数の部分光束に分割すると共に当該部分光束を任意
    の光束断面形状に収斂せしめ、前記出力側レンズアレイ
    は、前記部分光束の整形された断面近傍に配置されて当
    該部分光束の各々を略平行に進行せしめて対応する前記
    第1レンズに導き、前記第1レンズの各々は対応する前
    記第2レンズの開口上に前記部分光束を収斂せしめ、前
    記第2レンズの各々は対応する前記第1レンズの各開口
    と照明される前記規定領域を略共役とせしめ、前記前置
    レンズ群によって任意形状に整形された各部分光束の断
    面を前記規定領域に重畳形態で導いて照明することを特
    徴とする照明装置。
  10. 【請求項10】 照明すべき規定された領域の形状に応
    じて、予め用意された前置レンズ群を選択的に付加する
    手段を備えたことを特徴とする請求項9記載の照明装
    置。
  11. 【請求項11】 光源と、前記光源の放射する光が入射
    する前置レンズ群と、前記前置レンズ群から出射する光
    が入射する第1レンズ群と、前記第1レンズ群から出射
    する光が入射する第2レンズ群と、空間的に光を変調し
    て光学像を形成するライトバルブと、前記光学像をスク
    リーン上に投影する投写レンズとを備え、前記前置レン
    ズ群は、複数の入力側レンズを配列してなる入力側レン
    ズアレイと、複数の出力側レンズを配列してなる出力側
    レンズアレイとを備え、前記第1レンズ群は複数の第1
    レンズを配列してなる第1レンズアレイを備え、前記第
    2レンズ群は複数の第2レンズを配列してなる第2レン
    ズアレイを備え、前記入力側レンズアレイは入射光束を
    複数の部分光束に分割すると共に当該部分光束を任意の
    光束断面形状に収斂せしめ、前記出力側レンズアレイ
    は、前記部分光束の整形された断面近傍に配置されて当
    該部分光束の各々を略平行に進行せしめて対応する前記
    第1レンズに導き、前記第1レンズの各々は対応する前
    記第2レンズの開口上に前記部分光束を収斂せしめ、前
    記第2レンズの各々は対応する前記第1レンズの各開口
    と前記ライトバルブの表示領域を略共役とせしめ、前記
    前置レンズ群により前記ライトバルブ上に表示される光
    学像に応じた任意形状に整形された各部分光束の断面を
    前記ライトバルブ上に重畳形態で導いて照明することを
    特徴とする投写型表示装置。
  12. 【請求項12】 ライトバルブ上に表示される光学像の
    有効な大きさとアスペクト比に応じて、前置レンズ群を
    選択的に光路に付加する手段を備えたことを特徴とする
    請求項11記載の投写型表示装置。
  13. 【請求項13】 光源と、前記光源から出射する光が入
    射する第1レンズ群と、前記第1レンズ群から出射する
    光が入射する第2レンズ群と、空間的に光を変調して光
    学像を形成するライトバルブと、前記光学像をスクリー
    ン上に投影する投写レンズと、前記光源と前記第1レン
    ズ群の間の光路に選択的に挿入される少なくとも1つの
    前置レンズ群と、前記前置レンズ群を前記光路に選択的
    に配置する駆動手段と、前記ライトバルブに入力される
    画像信号のフォーマットを判別する画像信号判別手段を
    備え、前記前置レンズ群は、複数の入力側レンズを配列
    してなる入力側レンズアレイと、複数の出力側レンズを
    配列してなる出力側レンズアレイとを備え、前記第1レ
    ンズ群は複数の第1レンズを配列してなる第1レンズア
    レイを備え、前記第2レンズ群は複数の第2レンズを配
    列してなる第2レンズアレイを備え、前記入力側レンズ
    アレイは入射光束を複数の部分光束に分割すると共に当
    該部分光束を任意の光束断面形状に収斂せしめ、前記出
    力側レンズアレイは、前記部分光束の整形された断面近
    傍に配置されて当該部分光束の各々を略平行に進行せし
    めて対応する前記第1レンズに導き、前記第1レンズの
    各々は対応する前記第2レンズの開口上に前記部分光束
    を収斂せしめ、前記第2レンズの各々は対応する前記第
    1レンズの各開口と前記ライトバルブの表示領域を略共
    役とせしめ、前記画像信号判別手段は前記ライトバルブ
    に表示される光学像の大きさとアスペクト比を検出して
    適切な制御信号を前記駆動手段に送り、前記駆動手段は
    前記制御信号に応じて適切な前記前置レンズ群を選択的
    に光路に挿入あるいは未挿入とし、前記ライトバルブ上
    に表示される光学像に応じて適切な前記部分光束の断面
    を前記ライトバルブ上に重畳形態で導いて照明すること
    を特徴とする投写型表示装置。
  14. 【請求項14】 投写レンズはズームレンズであり、画
    像信号判別手段の送出する制御信号に応じて前記投写レ
    ンズは適切なズーム倍率を自動で選択し、予め定められ
    た大きさとアスペクト比のスクリーンに適切な倍率でラ
    イトバルブ上の光学像を投影することを特徴とする請求
    項13記載の投写型表示装置。
JP26314197A 1997-09-29 1997-09-29 照明手段と当該手段を用いた照明装置及び投写型表示装置 Pending JPH11101949A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26314197A JPH11101949A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 照明手段と当該手段を用いた照明装置及び投写型表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26314197A JPH11101949A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 照明手段と当該手段を用いた照明装置及び投写型表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11101949A true JPH11101949A (ja) 1999-04-13

Family

ID=17385387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26314197A Pending JPH11101949A (ja) 1997-09-29 1997-09-29 照明手段と当該手段を用いた照明装置及び投写型表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11101949A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2805351A1 (fr) * 2000-02-18 2001-08-24 Fuji Photo Optical Co Ltd Systeme optique d'eclairage et dispositif d'affichage du type a projection utilisant le systeme
JP2007017571A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Victor Co Of Japan Ltd 投射表示装置
JP2010032759A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 Casio Comput Co Ltd 撮影装置、及び光学装置
JP2012048007A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Nikon Corp 照明光学系および投写型表示装置
WO2014109225A1 (ja) * 2013-01-08 2014-07-17 シャープ株式会社 表示装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2805351A1 (fr) * 2000-02-18 2001-08-24 Fuji Photo Optical Co Ltd Systeme optique d'eclairage et dispositif d'affichage du type a projection utilisant le systeme
JP2007017571A (ja) * 2005-07-06 2007-01-25 Victor Co Of Japan Ltd 投射表示装置
JP2010032759A (ja) * 2008-07-29 2010-02-12 Casio Comput Co Ltd 撮影装置、及び光学装置
JP2012048007A (ja) * 2010-08-27 2012-03-08 Nikon Corp 照明光学系および投写型表示装置
WO2014109225A1 (ja) * 2013-01-08 2014-07-17 シャープ株式会社 表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3158484B2 (ja) 投射型表示装置
US6637888B1 (en) Full color rear screen projection system using a single monochrome TFT LCD panel
US20040080718A1 (en) Image display device and projector
US6508554B2 (en) Projection-type image display apparatus
US20030197837A1 (en) Optical system and display device using the same
JP2004062208A (ja) 画素移動手段を具備する高解像度ディスプレイ
JPH10186311A (ja) シーケンシャルカラーディスプレイ装置
JPH10260375A (ja) 液晶プロジェクタおよびその駆動方法
JP3278270B2 (ja) 彩色表示装置
JP2002122808A (ja) 投射型表示装置
JPH11101949A (ja) 照明手段と当該手段を用いた照明装置及び投写型表示装置
JPH11271669A (ja) 照明手段と当該手段を用いた照明光学装置及び投写型表示装置
JP4094805B2 (ja) 画像表示装置及び投写型画像表示装置
JP4736350B2 (ja) プロジェクタおよび表示装置
JPH07175016A (ja) 投写型表示装置
JPS62194788A (ja) プロジエクタ
JPH10206813A (ja) 液晶プロジェクタおよびその駆動方法
JPH0356922A (ja) 液晶投射ディスプレイ
JPS63220681A (ja) 液晶表示装置プロジエクタ−システム
JPH09230499A (ja) 映像表示装置
JP3046503B2 (ja) 投影型カラー液晶表示装置
JP2009156900A (ja) 画質変換ユニット
JP2007219263A (ja) 照明方法およびその方法を用いた画像表示装置
JP3369129B2 (ja) 投射型表示装置
JP2924181B2 (ja) 投射型画像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040224

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02