JPH1099748A - 建材の製造方法および装置 - Google Patents

建材の製造方法および装置

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JPH1099748A
JPH1099748A JP26082596A JP26082596A JPH1099748A JP H1099748 A JPH1099748 A JP H1099748A JP 26082596 A JP26082596 A JP 26082596A JP 26082596 A JP26082596 A JP 26082596A JP H1099748 A JPH1099748 A JP H1099748A
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JP
Japan
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paint
nozzle
jet nozzle
coated
coating
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Application number
JP26082596A
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English (en)
Inventor
Koji Ogawa
耕司 小川
Ichiro Kumo
雲  一郎
Minoru Shimamune
実 島宗
Hitoyasu Kotani
仁康 小谷
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Spray Control Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】スプレーコーティングなどのエアーコーティン
グ法を使用しながら塗装量の制御を容易にし、意匠性の
高い、凹凸面をもつ板状材に好適な建材の製造方法およ
び装置を提供する。 【解決手段】板状材を搬送し、該板状材の表面に塗料タ
ンクに連結された噴出ノズルを対面させるとともに、前
記塗料タンクに対する前記噴出ノズルの連結路の途中に
送液手段を取り付け、該噴出ノズルおよび/または被塗
装面を移動させて前記板状材の表面を塗装する建材の製
造方法において、前記塗料噴出ノズルと被塗装面との間
で前記噴出ノズルを移動させて濃淡を制御することを特
徴とする建材の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凹凸面を有する板
状材などの建材の製造方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の外壁材や内装材などに使用する建
材には、意匠性や耐侯性などの商品価値を向上する目的
で種々の塗装が施されている。このような建材に対する
塗装作業は、表面が平坦な建材の場合は比較的容易であ
るが、表面に2〜10mm程度の凹凸を有する建材の場
合は凹凸に応じて塗装量を変えることが必要であり、例
えば複数色を塗装する場合は、第1色をカーテンコーテ
ィング法またはスプレーコーティング法などにより全面
塗装し、その後、他の色をローラーコーティング法によ
り凸面に塗装する方法が用いられる。
【0003】しかしこの方法では凸面がさらに凹凸して
いる場合、ローラーコーティングでは凸面上の凹部分は
塗装できないという問題がある。これを解消する方法と
して我々は特願平8−22475号を提案し、これによ
り濃淡のぼかし塗装や微細な絵柄模様の塗装などの高度
な塗装が行えるようになった。
【0004】上記の被塗装面にノズルから塗料を吹き付
けて模様をつける塗料の噴出量は、送液手段(たとえば
ポンプ)によって制御される。たとえば、レンガ状の凹
凸を有する建材の場合において、目地部分は塗装しない
で、凸状の部分に濃淡をつける場合に、送液手段の回転
を制御することによって行なうが、送液手段と噴出ノズ
ルとの間の連結路が長い場合、送液手段において噴出量
を変化させても噴出ノズルからの噴出量が変化するまで
に時間の遅れが生じる。噴出量の変化に時間の遅れがあ
ると意匠性の高い塗装が困難になるという欠点を有す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、スプ
レーコーティング法を使用しながら塗装量の制御を容易
にし、意匠性の高い、凹凸面をもつ板状材に好適な建材
の製造方法および装置、および該建材の製造方法によっ
て得られる建材、塗装方法および装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の構成か
らなるものである。すなわち、 (1)板状材を搬送し、該板状材の表面に塗料タンクに
連結された噴出ノズルを対面させるとともに、前記塗料
タンクに対する前記噴出ノズルの連結路の途中に送液手
段を取り付け、該噴出ノズルおよび/または被塗装面を
移動させて前記板状材の表面を塗装する建材の製造方法
において、前記塗料噴出ノズルと被塗装面との間で前記
噴出ノズルを移動させて濃淡を制御することを特徴とす
る建材の製造方法。
【0007】(2)板状材を搬送し、該板状材の表面に
塗料タンクに連結された噴出ノズルを対面させるととも
に、前記塗料タンクに対する前記噴出ノズルの連結路の
途中に送液手段を取り付け、該噴出ノズルおよび/また
は被塗装面を移動させて前記板状材の表面を塗装する建
材の製造方法において、前記塗料噴出ノズル先端部の塗
料の流路断面積を可変して濃淡を制御することを特徴と
する建材の製造方法。 (3)板状材を搬送し、該板状材の表面に塗料タンクに
連結された噴出ノズルを対面させるとともに、前記塗料
タンクに対する前記噴出ノズルの連結路の途中に送液手
段を取り付け、該噴出ノズルおよび/または被塗装面を
移動させて前記板状材の表面を塗装する建材の製造装置
において、前記塗料噴出ノズルと被塗装面との距離を変
更可能に制御する塗料噴出ノズル可動手段を設けたこと
を特徴とする建材の製造装置。
【0008】(4)前記送液手段に塗料供給量を制御す
る制御部を接続するとともに、該制御部と塗料噴出ノズ
ル可動手段を連動させたことを特徴とする前記(3)記
載の建材の製造装置。
【0009】(5)板状材を搬送し、該板状材の表面に
塗料タンクに連結された噴出ノズルを対面させるととも
に、前記塗料タンクに対する前記噴出ノズルの連結路の
途中に送液手段を取り付け、該噴出ノズルおよび/また
は被塗装面を移動させて前記板状材の表面を塗装する建
材の製造装置において、前記塗料噴出ノズル先端部の塗
料の流路断面積を可変するノズル流路断面積可変手段を
設けたことを特徴とする建材の製造装置。
【0010】(6)前記送液手段に塗料供給量を制御す
る制御部を接続するとともに、該制御部とノズル流路断
面積可変手段を連動させたことを特徴とする前記(5)
記載の建材の製造装置。
【0011】(7)送液手段がポンプであることを特徴
とする前記(3)〜(6)のいずれかに記載の建材の製
造装置。
【0012】(8)塗料タンクに連結された複数の噴出
ノズルを被塗装用板状材の被塗装面に対面させ、前記塗
料タンクに対する前記噴出ノズルの連結路の途中に各噴
出ノズル毎に送液手段を取り付け、各送液手段にそれぞ
れの塗料供給量を制御する制御部を接続した凹凸面をも
つ建材の製造装置であることを特徴とする前記(3)〜
(7)のいずれかに記載の建材の製造装置。
【0013】(9)前記(1)または(2)記載の製造
方法によって得られたことを特徴とする建材。
【0014】(10)塗料タンクに連結された噴出ノズ
ルを被塗装面に対面させ、前記塗料タンクに対する前記
噴出ノズルの連結路の途中に送液手段を取り付け、該噴
出ノズルおよび/または被塗装面を移動させて塗装する
方法において、前記塗料噴出ノズルと被塗装面との間で
前記噴出ノズルを可動させて濃淡を制御することを特徴
とする塗装方法。
【0015】(11)塗料タンクに連結された噴出ノズ
ルを被塗装面に対面させ、前記塗料タンクに対する前記
噴出ノズルの連結路の途中に送液手段を取り付け、該噴
出ノズルおよび/または被塗装面を移動させて塗装する
方法において、前記塗料噴出ノズル先端部の塗料の流路
断面積を可変して濃淡を制御することを特徴とする塗装
方法。
【0016】(12)塗料タンクに連結された噴出ノズ
ルを被塗装面に対面させ、前記塗料タンクに対する前記
噴出ノズルの連結路の途中に送液手段を取り付け、該噴
出ノズルおよび/または被塗装面を移動させて塗装する
塗装装置において、前記塗料噴出ノズルと被塗装面との
距離を変更可能に制御する塗料噴出ノズル可動手段を設
けたことを特徴とする塗装装置。
【0017】(13)塗料タンクに連結された噴出ノズ
ルを被塗装面に対面させ、前記塗料タンクに対する前記
噴出ノズルの連結路の途中に送液手段を取り付け、該噴
出ノズルおよび/または被塗装面を移動させて塗装する
装置において、前記塗料噴出ノズル先端部の塗料の流路
断面積を可変するノズル流路断面積可変手段を設けたこ
とを特徴とする塗装装置。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明において、噴出ノズルの噴
出量を制御するために使用する送液手段としては、具体
的にはポンプが好ましく、特にギアポンプ、ローラーポ
ンプなどの精密で優れた計量性を有するものが好まし
い。ポンプに代表される送液手段は機械的に劣化する部
分が少ないため、電磁開閉バルブなどによる噴出量制御
手段と比較して、長期間安定した稼働を行うことがで
き、保守管理のインターバルを延長するようにすること
ができる。しかも、精密な計量機能を有するため、精度
の高い供給量の制御を行うことができる。
【0019】被塗装面に濃淡の塗装をしたい場合に、塗
料の噴出量を少なくすると薄く塗装され、多くすると濃
く塗装されるが、これらは、ポンプの回転によって制御
することができる。しかしながら、ポンプの回転を変え
ても送液手段と噴出ノズルとの間に時間の遅れがあるた
め、すぐに追従しない。
【0020】本発明においては、送液手段と噴出ノズル
との間の時間の遅れによって生じる意匠性の高い塗装が
困難になるという問題点を解決するために、すなわち、
追従性を上げるために、末え広がり状に塗料を噴出する
ノズルにおいて、該塗料噴出ノズルと被塗装面との距離
を変更可能に該噴出ノズルを可動する塗料噴出ノズル可
動手段を設けたことを特徴とするものである。たとえ
ば、塗料噴出ノズルと被塗装面との距離が遠くなる方向
に噴出ノズルを可動させた場合は、塗料が被塗装面上で
全体に広がるので単位面積当たりの塗布量は少なくな
り、薄く塗布することができる。逆に塗料噴出ノズルと
被塗装面との距離が近くなる方向に噴出ノズルを可動さ
せた場合は、塗料が被塗装面上で狭く塗装されるので単
位面積当たりの塗布量は多くなり、濃く塗布することが
できる。本発明においては、塗料噴出ノズルと被塗装面
との距離を変更可能に噴出ノズルの可動を調整すること
によって、被塗装面の濃淡を制御するようにしたもので
ある。
【0021】好ましくは、送液手段に塗料供給量を制御
する制御部を接続するとともに、該制御部と噴出ノズル
可動手段を連動させることにより、具体的には、上記制
御部により、ポンプの回転を下げる指令を発すると同時
に噴出ノズル可動手段にも噴出ノズルを被塗装面から遠
ざかる方向に可動する指令を発するようにすれば、瞬時
に塗布量を少なくすることができる。また、逆に上記制
御部により、ポンプの回転を上げる指令を発すると同時
に噴出ノズル可動手段にも噴出ノズルを被塗装面に近づ
く方向に可動する指令を発するようにすれば、瞬時に塗
布量を多くすることができる。
【0022】なお、制御部と接続することなく、ポンプ
の回転は一定でノズルの位置を可変するだけでも濃淡を
つけることができる。
【0023】上記の塗料噴出ノズルを可動する代わり
に、前記塗料噴出ノズル先端部の塗料の流路断面積を可
変するノズル流路断面積可変手段を設けたものであって
もよい。たとえば、噴出ノズルの先端近くに、ニードル
弁を設け、該ニードル弁の開度によって噴出ノズルの流
路断面積を可変にし、噴出量を制御するものであっても
よい。この場合、上記のニードル弁の開度を調節する塗
料噴出ノズル流路断面積可変手段を各噴出ノズル毎に設
ける。
【0024】好ましくは、送液手段に塗料供給量を制御
する制御部を接続するとともに、該制御部とノズル流路
断面積可変手段を連動させることにより、前記噴出ノズ
ル可動手段の場合と同様、瞬時に塗布量を制御すること
ができる。
【0025】ノズル流路断面積可変手段は、噴出ノズル
の先端に近く部分に設けることが重要であり、たとえば
ポンプの出口にニードル弁をつけてニードルの開度を制
御しても、その制御に対する塗料の噴出量の応答性が遅
く本発明の目的は達成されない。
【0026】なお、噴出ノズル可動手段、ノズル流路断
面積可変手段は、一軸ロボット、エアシリンダー、ボー
ルネジ、モーターシリンダーなどにより駆動させること
ができる。
【0027】一方、本発明において、噴出ノズルは特に
限定されるものではないが、例えばノズルが二重管構造
であり、内側の管に塗料、外周側の管に霧化用のエアー
を通す構造のノズルなどを使用することができる。この
ような構造であれば、霧化用のエアーの供給圧力を変え
ることにより霧化された滴の粒子径を変えることができ
るので、より意匠性の高い塗装が可能になる。
【0028】本発明において、さらに好ましくは、噴出
ノズルまたはその近傍に被塗装用板状材の被塗装面の凹
凸高さを検出するセンサーを設け、また制御部にセンサ
ーが検出した凹凸高さの信号に基づいて送液手段による
塗料供給量を演算するようにする演算部を設けるような
構成にするとよい。
【0029】このような構成により、センサーが被塗装
面の凹凸高さを検出すると、その検出信号に基づいて演
算部がセンサーが付設された噴出ノズルに対する塗料供
給量を演算し、その噴出ノズルに対応する送液手段に指
令する。送液手段は演算された供給量の塗料を噴出ノズ
ルに供給し、その噴出ノズルから被塗装面に噴出して塗
装する。
【0030】したがって、上記構成の塗装装置によれ
ば、仮に被塗装板状材の寸法に伸縮を生じたり、或いは
被塗装板状材の搬送中で位置ずれが生じたとしても、被
塗装面に塗装ずれなどを起こすことがない。センサーと
しては特に限定されるものではないが、例えば、被塗装
面の凹凸を光または超音波の反射量または反射時間など
によって検出するものを使用することができる。
【0031】被塗装面に施す塗装パターンとしては、制
御部に記憶部を備え、その記憶部に予め記憶させておい
たパターンを引き出すようにしてもよい。また、その記
憶部に予め設計した塗装パターンを読み込ませる読込み
器を制御部に接続しておくとよい。また、より自然な塗
装をするためには、単位面積当たりに塗装する塗料の量
をランダム化するとよく、そのランダム化を実施するた
め制御部に乱数発生器を接続するとよい。
【0032】以下、図に示す本発明の実施形態を参照し
て具体的に説明する。
【0033】図1は本発明に適用するスプレーコーティ
ング法による建材の製造装置の一例を示し、1は搬送コ
ンベア、2は複数本が1列に配列された噴出ノズル、M
は被塗装用の板状材である。板状材Mは被塗装面が凹凸
状になっており、表面に多数のレンガのような凸部3を
形成すると共に、その周囲に縦横に区分する多数の溝4
が設けられている。
【0034】搬送コンベア1は多数の板状材Mを一定の
間隔に載せて、矢印Fで示す方向に連続的に搬送するよ
うになっている。複数本の噴出ノズル2は、搬送コンベ
ア1の上方を横断するように列状に設けられ、それらの
噴出口を搬送コンベア1およびその上に載置された板状
材Mの被塗装面に対面している。この実施形態では、板
状材Mは予め全面塗装されたものが搬送され、その全面
塗装済み板状材Mの凸部3の表面だけを選択的に噴出ノ
ズル2から塗料を噴出して塗装するようになっている。
【0035】1列に並べられた複数の噴出ノズル2は、
それぞれが連結管7を介して計量部5内の個々のギアポ
ンプ6(送液手段)に連結され、また計量部5は複数の
ギアポンプ6を一括するように連結管8を介して塗料タ
ンク9に連結されている。したがって、個々のギアポン
プ6は、それぞれが独立に塗料タンク9から必要量の塗
料を取り出して計量供給し、そのギアポンプ6に対応す
る連結関係にある噴出ノズル2から噴出する。このギア
ポンプ6の塗料供給量は制御部10の信号により制御さ
れるようになっている。
【0036】噴出ノズル2は二重管構造であり、内側の
管に塗料、外側の管に霧化用のエアーを通すようになっ
ている。ギアポンプ6から供給される塗料は連結管7を
通して噴出ノズル2の内側の管へ流れる。噴出ノズル2
の外周側の管へは、エアー供給源16から連結管17を
通して、各噴出ノズル2へ分岐された連結管18を通し
てエアーが供給される。
【0037】噴出ノズル2の径は、内側管は0.5〜3
mm程度、外周管は1.5〜4mm程度のものがよい
が、噴出量に応じて径を変更してもよい。エアーの供給
圧力は0.3MPa程度であれば綺麗に塗料が霧化され
る。
【0038】図2は、本発明の塗料噴出ノズル可動手段
を設けたスプレーコーティング法による建材の製造装置
の一例を示す。
【0039】図2において、塗料噴出ノズル2には塗料
噴出ノズル可動手段19が各塗料噴出ノズル毎に設けら
れており、該塗料噴出ノズル可動手段19は、ギアポン
プ6の塗料供給量を制御する制御部10と接続されてい
る。
【0040】上記制御部10により、ギアポンプ6の回
転を上げるまたは下げる指令を発すると同時に噴出ノズ
ル可動手段にも噴出ノズルを矢印で示すように被塗装面
から近づけるまたは遠ざかる方向に可動する指令を発
し、瞬時に塗布量を変更するようにしたものである。
【0041】図3は、本発明の噴出ノズルの先端近くに
流路断面積可変手段を設けたスプレーコーティング法に
よる塗装装置の一例を示す。
【0042】上記の塗料噴出ノズルを可動する代わり
に、図3に示すように、前記塗料噴出ノズル2の先端部
に塗料の流路断面積を可変するニードル弁と、該ニード
ル弁の開度を調節する塗料噴出ノズル流路断面積可変手
段20を塗料噴出ノズル内に設けた例を示すものであ
り、このような噴出ノズル流路断面積可変手段20を塗
料噴出ノズル毎に設け、該ニードル弁の開度によって噴
出ノズルの流路断面積を可変にし、噴出量を制御するも
のである。このニードル弁の開度を調節するノズル流路
断面積可変手段20を前記した制御部10に接続するこ
とにより、前記塗料噴出ノズル可動手段19の場合と同
様、瞬時に塗布量を変更することができる。図1に戻っ
て、さらに本発明を説明すると、複数の噴出ノズル2に
は、それぞれ個々に板状材Mの表面の凹凸高さを検出す
るセンサー12が取り付けられている。これらセンサー
12が、板状材Mの被塗装面に向けて赤外線などの光を
放射すると共に、被塗装面の表面深さに対応して変化す
る反射光を受光し、その受光量に対応した強さの電気信
号に変換するように構成されている。その電気信号は制
御部10の演算部11に入力され、その演算部11で演
算された塗装パターンに従ってポンプ6の噴出の有無と
供給量とを指令する。この実施形態においては、凸部3
を検出したセンサー12の噴射ノズル2だけに噴出する
こととその供給量、および/または噴射ノズル2の塗料
噴出ノズル可動手段19、および/またはノズル流路断
面積可変手段20とを指令する。
【0043】演算部11には記憶部13が備えられ、そ
の記憶部13に予め設定された塗装パターンが記憶され
ており、センサー12からの電気信号により、その塗装
パターンに基づいて演算した信号を各ポンプ6、および
/または噴射ノズル2の塗料噴出ノズル可動手段19、
および/またはノズル流路断面積可変手段20に指令す
るようになっている。制御部10には、この記憶部13
に予め設計した塗装サンプルパターンを記憶させるため
読取り器15が接続されている。また、制御部10に
は、塗装パターンによる噴出をランダム化するための手
段として、乱数発生部14が接続されている。
【0044】図4は、上記のように噴出ノズル2に付設
したセンサー12が表面凹凸を検出したとき発生する電
気信号を例示したもので、噴出ノズル2から遠い位置の
検出対象ほど出力が小さくなっている。すなわち、横軸
(時間)の領域Aは、板状材Mが存在しない搬送コンベ
ア1からの反射光が変換された電気信号であり、領域B
は板状材Mの溝4の部分からの反射光が変換された電気
信号であり、また領域Cは噴出ノズル2に一番近い凸部
3の表面からの反射光が変換された電気信号である。
【0045】これらの電気信号A、B、Cが演算部11
に入力されると、演算部11は予め記憶部13に設定し
た塗装パターンに基づき、電気信号A、B、Cに対応す
る噴出の要否と供給量との指令、および/または噴射ノ
ズル2の塗料噴出ノズル可動手段19、および/または
ノズル流路断面積可変手段20に指令を出す。例えば、
上記のようにレンガ状の凸部3だけを塗装する制御で
は、領域Cの電気信号を受けたときだけギアポンプ6に
駆動とその供給量との指令、および/または噴射ノズル
2の塗料噴出ノズル可動手段19、および/またはノズ
ル流路断面積可変手段20に指令を出す。
【0046】領域Cの信号のときだけ駆動する制御は、
演算部11には領域Cの信号を入力したときだけ制御指
令を出すような単純設定にしてもよく、勿論、領域A、
B、Cの信号の全てについて制御指令を出す塗装パター
ンを記憶させるようにしてもよい。この塗装パターンの
記憶方法は、予め設計したサンプルパターンを読取り器
15から読み込ませて記憶部13に記憶させるようにし
てもよい。
【0047】さらに制御部10には乱数発生部14を接
続するようにすると、凸部3だけに行う塗装を更に本物
のレンガ調に近い塗装にすることができる。
【0048】すなわち、本物のレンガ調を有する凸部
は、図7に示すようなランダムな濃淡パターンの凸部
3′になっている。したがって、図6に示すような平坦
な表面の凸部3の場合は、センサー12から検出された
電気信号は、図4の領域Cのような平坦で安定した状態
になるが、本物のレンガ調の凸部3′をセンサー12で
検出した電気信号は、図8に示す領域Cのようにランダ
ムに乱れた特性になる。
【0049】図8のような特性においても出力電気信号
の移動平均処理などにより、凹凸部を判別することは可
能である。
【0050】実際のレンガの濃淡パターンはランダムで
無数にある。そこで、より自然なレンガ調パターンに近
い塗装を実現する方法としては、図4で得られる領域C
の電気信号を、図5のように更に細かくn等分して、c
0 ・・・・cn のように分割する。このように分割され
た各領域毎に、乱数発生器14から発生された乱数を演
算部11に入力し、その演算部11により乱数に対応し
て予め決められた噴出量(供給量)の設定値に変換して
ポンプ6、および/または噴射ノズル2の塗料噴出ノズ
ル可動手段19、および/またはノズル流路断面積可変
手段20へ指令する。このようにして乱数でランダム化
された供給量に従って噴出ノズル2から塗料を噴出する
指令、および/または噴射ノズル2の塗料噴出ノズル可
動手段19、および/またはノズル流路断面積可変手段
20へ指令すると凸部3が自然に近い状態に塗装され
る。
【0051】上述した実施形態では、単色の濃淡パター
ンを塗装する場合について説明したが、本発明は複数色
の塗装にも適用することができる。複数色の塗装に適用
する場合は、塗料タンク9に連結された計量部5と複数
の噴出ノズル2、および噴射ノズル2の塗料噴出ノズル
可動手段19、およびノズル流路断面積可変手段20か
らなる系列を、塗装する複数の色の数だけ複数系列に構
成し、これらを搬送コンベア1の搬送方向に沿って配置
するようにすればよい。
【0052】もう一つの方法は、塗装装置を4台被塗装
板の搬送方向に複数配列する。そして各々の塗料容器に
はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色の塗料を
いれておく。このように構成して4色の組合せにより自
由に色を表現できる。このようにすると少ないノズルセ
ットで多くの色を容易に表現できる。
【0053】また、図示の実施形態では、複数の噴出ノ
ズル2を1列に配列するようにしたが、この配列は必ず
しも1列である必要はなく、図9のように千鳥状に2列
或いはそれ以上に配置するようにしてもよい。また、噴
出ノズル2は、所定位置に固定される構造であってもよ
いが、図9に矢印で示すように、個々の噴出ノズル2が
一定範囲内で前後、左右、上下に移動したり、或いは前
後左右または任意の方向に首振り移動したりするように
してもよい。このように噴出ノズルを可動式にすると、
少数の噴出ノズルでも微細な絵柄模様や濃淡によるぼか
し効果を得ることができる。また、少数の噴出ノズルで
大面積の板状材の塗装を短時間で塗装できる。
【0054】前後左右などに移動可能にするには。噴出
ノズル相互が移動によって干渉しないようにすることが
必要である。そのため複数の噴出ノズルの配列構造は、
図9のように千鳥状にすると有利である。
【0055】上述した本発明の建材の製造方法および装
置は、表面に凹凸を有する板状材などの建材をはじめと
して、布、フィルム、自動車やコンテナの側面、上面な
どの産業資材の全般に適用することができる。これらの
なかでも特に建材に対して有効である。
【0056】ここで建材とは、木材、石材、金属、セメ
ント、セラミックなどからなる外壁材、内壁材、外装
材、内装材などの建築材料をいう。更には、この建材に
は、瓦、スレート類、セメント類を混合成型した板状の
屋根材、内外装化粧部(破風、幕板)タイル、表札、看
板などの表示部材、窓ガラスなどの透明建材などを含む
ものとする。
【0057】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、濃淡制
御の応答性の向上が図れるので意匠性の高い塗装を施し
た建材を提供することができる。塗料の供給を停止しな
くてよいので、目詰まりがしにくいなどの効果を奏す
る。
【0058】また、噴出ノズルに対する塗料供給量の制
御手段として、送液手段を使用するようにしたため機械
的に劣化する部分が少なく、保守管理のインターバルを
延長させることができるので、長期間安定した稼働を行
うことができる。
【0059】また、噴出ノズルまたはその近傍に被塗装
面の凹凸を検出するセンサーを設け、制御部によりその
検出信号により噴出ノズルからの噴出量を制御するよう
にした場合は、被塗装板材が伸縮変形したり、或いは搬
送コンベアの搬送で位置ずれを生じた場合でも、塗装ず
れを生ずることなく高い意匠性の塗装を行うことができ
る。さらに、上記のような塗装方法および装置を使用す
るため、意匠性に優れた建材を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に適用する実施形態からなる建材の製造
装置の概略図である。
【図2】本発明の建材の製造装置の一例を示す側面図で
ある。
【図3】本発明の建材の製造装置の他の一例を示す側面
図である。
【図4】噴出ノズルに取り付けたセンサーの電気信号特
性を示すグラフである。
【図5】同センサーの別の電気信号特性を示すグラフで
ある。
【図6】被塗装板材の表面について、その断面を示す説
明図である。
【図7】別の被塗装板材の表面について、その断面を示
す説明図である。
【図8】噴出ノズルに取り付けたセンサーの別の電気信
号特性を示すグラフである。
【図9】本発明における噴出ノズルの配列形態を例示す
る斜視図である。
【符号の説明】
1:搬送コンベア 2:噴出ノズル 3:凸部 4:溝 5:計量部 6:ギアポンプ(送液手段) 9:塗料タンク 10:制御部 11:演算部 13:記憶部 14:乱数発生器 15:読み取り器 19:塗料噴出ノズル可動手段 20:ノズル流路断面積可変手段 M:被塗装板材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小谷 仁康 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状材を搬送し、該板状材の表面に塗料タ
    ンクに連結された噴出ノズルを対面させるとともに、前
    記塗料タンクに対する前記噴出ノズルの連結路の途中に
    送液手段を取り付け、該噴出ノズルおよび/または被塗
    装面を移動させて前記板状材の表面を塗装する建材の製
    造方法において、前記塗料噴出ノズルと被塗装面との間
    で前記噴出ノズルを移動させて濃淡を制御することを特
    徴とする建材の製造方法。
  2. 【請求項2】板状材を搬送し、該板状材の表面に塗料タ
    ンクに連結された噴出ノズルを対面させるとともに、前
    記塗料タンクに対する前記噴出ノズルの連結路の途中に
    送液手段を取り付け、該噴出ノズルおよび/または被塗
    装面を移動させて前記板状材の表面を塗装する建材の製
    造方法において、前記塗料噴出ノズル先端部の塗料の流
    路断面積を可変して濃淡を制御することを特徴とする建
    材の製造方法。
  3. 【請求項3】板状材を搬送し、該板状材の表面に塗料タ
    ンクに連結された噴出ノズルを対面させるとともに、前
    記塗料タンクに対する前記噴出ノズルの連結路の途中に
    送液手段を取り付け、該噴出ノズルおよび/または被塗
    装面を移動させて前記板状材の表面を塗装する建材の製
    造装置において、前記塗料噴出ノズルと被塗装面との距
    離を変更可能に制御する塗料噴出ノズル可動手段を設け
    たことを特徴とする建材の製造装置。
  4. 【請求項4】前記送液手段に塗料供給量を制御する制御
    部を接続するとともに、該制御部と塗料噴出ノズル可動
    手段を連動させたことを特徴とする請求項3記載の建材
    の製造装置。
  5. 【請求項5】板状材を搬送し、該板状材の表面に塗料タ
    ンクに連結された噴出ノズルを対面させるとともに、前
    記塗料タンクに対する前記噴出ノズルの連結路の途中に
    送液手段を取り付け、該噴出ノズルおよび/または被塗
    装面を移動させて前記板状材の表面を塗装する建材の製
    造装置において、前記塗料噴出ノズル先端部の塗料の流
    路断面積を可変するノズル流路断面積可変手段を設けた
    ことを特徴とする建材の製造装置。
  6. 【請求項6】前記送液手段に塗料供給量を制御する制御
    部を接続するとともに、該制御部とノズル流路断面積可
    変手段を連動させたことを特徴とする請求項5記載の建
    材の製造装置。
  7. 【請求項7】送液手段がポンプであることを特徴とする
    請求項3〜6のいずれかに記載の建材の製造装置。
  8. 【請求項8】塗料タンクに連結された複数の噴出ノズル
    を被塗装用板状材の被塗装面に対面させ、前記塗料タン
    クに対する前記噴出ノズルの連結路の途中に各噴出ノズ
    ル毎に送液手段を取り付け、各送液手段にそれぞれの塗
    料供給量を制御する制御部を接続した凹凸面をもつ建材
    の製造装置であることを特徴とする請求項3〜7のいず
    れかに記載の建材の製造装置。
  9. 【請求項9】請求項1または2記載の製造方法によって
    得られたことを特徴とする建材。
  10. 【請求項10】塗料タンクに連結された噴出ノズルを被
    塗装面に対面させ、前記塗料タンクに対する前記噴出ノ
    ズルの連結路の途中に送液手段を取り付け、該噴出ノズ
    ルおよび/または被塗装面を移動させて塗装する方法に
    おいて、前記塗料噴出ノズルと被塗装面との間で前記噴
    出ノズルを可動させて濃淡を制御することを特徴とする
    塗装方法。
  11. 【請求項11】塗料タンクに連結された噴出ノズルを被
    塗装面に対面させ、前記塗料タンクに対する前記噴出ノ
    ズルの連結路の途中に送液手段を取り付け、該噴出ノズ
    ルおよび/または被塗装面を移動させて塗装する方法に
    おいて、前記塗料噴出ノズル先端部の塗料の流路断面積
    を可変して濃淡を制御することを特徴とする塗装方法。
  12. 【請求項12】塗料タンクに連結された噴出ノズルを被
    塗装面に対面させ、前記塗料タンクに対する前記噴出ノ
    ズルの連結路の途中に送液手段を取り付け、該噴出ノズ
    ルおよび/または被塗装面を移動させて塗装する塗装装
    置において、前記塗料噴出ノズルと被塗装面との距離を
    変更可能に制御する塗料噴出ノズル可動手段を設けたこ
    とを特徴とする塗装装置。
  13. 【請求項13】塗料タンクに連結された噴出ノズルを被
    塗装面に対面させ、前記塗料タンクに対する前記噴出ノ
    ズルの連結路の途中に送液手段を取り付け、該噴出ノズ
    ルおよび/または被塗装面を移動させて塗装する装置に
    おいて、前記塗料噴出ノズル先端部の塗料の流路断面積
    を可変するノズル流路断面積可変手段を設けたことを特
    徴とする塗装装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007029831A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Matsushita Electric Works Ltd 建築材の表面架飾方法

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