JPH1095075A - ラミネート用共押出複合フイルム - Google Patents

ラミネート用共押出複合フイルム

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JPH1095075A
JPH1095075A JP25250696A JP25250696A JPH1095075A JP H1095075 A JPH1095075 A JP H1095075A JP 25250696 A JP25250696 A JP 25250696A JP 25250696 A JP25250696 A JP 25250696A JP H1095075 A JPH1095075 A JP H1095075A
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polyamide resin
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 エチレンービニルアルコール樹脂層をガスバ
リア層とする複合フイルムにおいて、引張弾性率(AS
TM D882による)が7,000kgf/cm2
12,000kgf/cm2 の範囲の高弾性ポリアミド
樹脂層をシール層以外に配し、高弾性ポリアミド樹脂層
の厚みがフイルム総厚みの10%〜50%であるととも
に、フイルム全体の引張弾性率が90kgf/cm2
5,000kgf/cm2 の範囲であることを特徴とす
るラミネート用共押出複合フイルム。 【効果】 印刷を施した二軸延伸フイルムとドライラミ
ネートする際、印刷ピッチが安定したラミネートが可能
となり、各種の蓋材、ピロー包装用フイルムとしての利
用性が大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラミネート用共押
出複合フイルムに係り、特に、印刷を施した二軸延伸フ
イルムとドライラミネートする際、印刷ピッチが安定し
たラミネート適性に優れた共押出複合フイルムに関す
る。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、印刷を施した二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフイルムや二軸延伸ポリプロ
ピレンフイルム等の二軸延伸フイルムと共押出複合フイ
ルムをドライラミネートしてなる積層フイルムが各種の
蓋材、ピロー包装用フイルムとして使用されている。
【0003】しかしながら、上記各フイルムをドライラ
ミネートにより積層する際、ラミネート時にかかるテン
ションにより二軸延伸フイルムはほとんど伸びないが、
共押出複合フイルムは、若干伸ばされた状態でラミネー
トが行われ、その歪みのために、経時的に印刷ピッチが
狂うという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
消した、ラミネート用共押出複合フイルムを見出したも
のであり、その要旨とするところは、エチレンービニル
アルコール樹脂層をガスバリア層とする複合フイルムに
おいて、引張弾性率(ASTM D882による)が
7,000kgf/cm2 〜12,000kgf/cm
2 の範囲の高弾性ポリアミド樹脂層をシール層以外に配
し、高弾性ポリアミド樹脂層の厚みがフイルム総厚みの
10%〜50%であるとともに、フイルム全体の引張弾
性率が90kgf/cm2 〜5,000kgf/cm2
の範囲であることを特徴とするラミネート用共押出複合
フイルムにある。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明の共押出複合フイルムでは、エチレンービ
ニルアルコール樹脂層をガスバリア層とするが、エチレ
ンービニルアルコール共重合体としては、エチレン含有
率が29〜47モル%で、けん化度が95%以上のもの
が、成形性やガスバリア性の点から好ましく、さらには
エチレン含有率が低いものが、弾性率が高くできるため
好ましい。
【0006】本発明複合フイルムでは、シール層以外に
特定の引張弾性率を有する高弾性ポリアミド樹脂層を設
ける必要があり、高弾性ポリアミド樹脂としては、MX
D−6ナイロンとその混合物や、層状の粘土成分の存在
下でナイロンモノマーを重合し、ナノコンポジット成形
させたポリアミド樹脂が挙げられるが、ナノコンポジッ
トタイプは、エチレンービニルアルコール樹脂層との共
押出しも比較的容易に行なえるという利点がある。
【0007】この高弾性ポリアミド樹脂は引張弾性率が
7,000kgf/cm2 〜12,000kgf/cm
2 の範囲のものを使用する必要がある。ASTM D8
82による測定ではTダイ法、キャスティング温度70
℃で製膜した厚み30μmのフイルムを用いた。
【0008】上記引張弾性率が、7,000kgf/c
2 未満では、フイルムが伸び易くラミネート適性に劣
り、12,000kgf/cm2 を越えるものでは、フ
イルムが硬すぎて、衝撃強度に劣るという問題がある。
【0009】高弾性ポリアミド樹脂層は通常のナイロン
6、ナイロン6−66、ナイロン12、ナイロン6−1
2等に比較すると腰が強くなるため厚みは総厚みの10
〜50%の範囲とする必要がある。10%未満ではラミ
ネート適性に対する効果が少なく、50%を越えるもの
では、耐ピンホール性が悪くなるとともに、共押出しに
くいという問題がある。
【0010】本発明複合フイルムのシール層には、例え
ば、アイオノマー、エチレンーアクリル酸共重合体(E
AA)、エチレンー酢酸ビニル共重合体(EVA)、エ
チレンーアクリル酸エステル共重合体(EEA)、エチ
レンーメタクリル酸共重合体(EMAA)等が挙げられ
る。さらに低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低
密度ポリエチレン(LLDPE)も使用できる。またイ
ージーピールタイプについては、凝集破壊、層間剥離タ
イプの両者が使用できる。
【0011】上記のガスバリア層、高弾性ポリアミド樹
脂層及び、シール層以外の層としては、通常のポリアミ
ド樹脂層、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロ
ン6−66、ナイロン6T−6I等が好適に使用でき、
高弾性ポリアミド樹脂層のみではフイルムが割れ易くな
ることを防止できる。
【0012】また、層間の接着力を向上させるためにポ
リオレフィン系接着樹脂層を設けてもよく、使用するポ
リオレフィン系接着樹脂としては、不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体から選ばれた少なくとも一種のモノマー
をグラフトした酸変性ポリオレフィン樹脂が好適に使用
でき、層間を強固に接着できる。ポリオレフィン系接着
樹脂層の厚みは5μm〜20μmの範囲のものが好適に
使用できる。
【0013】さらにフイルムの打ち抜き性やカット性を
改良するために、最外層に非晶性ポリエステル樹脂層を
設けてもよく、非晶性ポリエステル樹脂としては、酸成
分としてテレフタール酸、アルコール成分としてエチレ
ングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノールか
らなる非晶性ポリエステル樹脂が好適に使用できる。
【0014】以下、本発明を実施例により説明する。
【0015】
【実施例】
実施例1 層構成: 最外層(第1層):非晶質ポリエステル樹脂(PET
G)、第2層:カルボン酸変性エチレンー酢酸ビニル共
重合体(AD)、第3層:エチレンー酢酸ビニル共重合
体けん化物(EVOH:エチレン含有率30mol
%)、第4層:高弾性ポリアミド樹脂(高弾性Ny 引
張弾性率 8,800kgf/cm2 ウベナイロン10
22C2 宇部興産(株)製)、第5層:カルボン酸変性
エチレンー酢酸ビニル共重合体(AD)、シール層(第
6層):エチレンー酢酸ビニル共重合体(EVA)から
なり下記層構成の複合シートを共押出法により製膜し
た。
【0016】 PETG/ AD /EVOH/高弾性Ny/ AD / EVA 10 μm/ 5μm/ 10 μm/ 10 μm / 5μm/ 30μm 得られた共押出複合フイルムの引張弾性率は102kg
f/cm2 であった。この共押出複合フイルムとピッチ
印刷を施した二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイ
ルム(12μm ダイアホイルH500 ダイアホイル
ヘキスト(株)製)をドライラミネートした。その結
果、ピッチずれは±0.07%以下と印刷柄のずれがな
く、ラミネート適性に優れていた。
【0017】実施例2 層構成: 最外層(第1層):高弾性ポリアミド樹脂(高弾性Ny
引張弾性率 8,800kgf/cm2 ウベナイロ
ン1022C2 宇部興産(株)製)、第2層:カルボン酸
変性エチレンー酢酸ビニル共重合体(AD)、第3層:
ナイロン6(Ny6 引張弾性率 4,700kgf/
cm2 )、第4層:エチレンー酢酸ビニル共重合体けん
化物(EVOH:エチレン含有率30mol%)、第5
層:カルボン酸変性エチレンー酢酸ビニル共重合体(A
D)、シール層(第6層):エチレンー酢酸ビニル共重
合体(EVA)からなり下記層構成の複合シートを共押
出法により製膜した。
【0018】 高弾性Ny/ AD /6Ny /EVOH / AD /EVA 10 μm/ 5μm/ 10 μm/ 10 μm / 5μm/ 30μm 得られた共押出複合フイルムの引張弾性率は97kgf
/cm2 であった。この共押出複合フイルム用いて、実
施例1と同様にドライラミネートした。その結果、ピッ
チずれは±0.07%以下と印刷柄のずれがなく、ラミ
ネート適性に優れていた。
【0019】実施例3 使用する樹脂の内容が実施例2と同一で層構成が下記内
容の複合シートを共押出法により製膜した。
【0020】 6Ny / AD/ 高弾性Ny/EVOH / AD /EVA 10 μm/ 5μm/ 20 μm / 10 μm / 5μm/ 20μm 得られた共押出複合フイルムの引張弾性率は97kgf
/cm2 であった。この共押出複合フイルム用いて、実
施例1と同様にドライラミネートした。その結果、ピッ
チずれは±0.07%以下と印刷柄のずれがなく、ラミ
ネート適性に優れていた。
【0021】比較例1 層構成及び厚み: PETG/ AD /EVOH/ 6Ny / AD / EVA 10 μm/ 5μm/ 10 μm / 10 μm / 5μm/ 30μm 得られた共押出複合フイルムの引張弾性率は68kgf
/cm2 であった。この共押出複合フイルム用いて、実
施例1と同様にドライラミネートした。その結果、ピッ
チずれは±0.1%以上と印刷柄のずれが大きく、ラミ
ネート適性に劣っていた。
【0022】比較例2 層構成及び厚み: PETG/ AD /EVOH/ 高弾性Ny/ AD /EVA 10 μm/ 5μm/ 10 μm / 5 μm / 5μm/ 35μm 得られた共押出複合フイルムの引張弾性率は79kgf
/cm2 であった。この共押出複合フイルム用いて、実
施例1と同様にドライラミネートした。実施例1と同一
層構成で高弾性Nyの厚みが薄いため、フイルムが伸び
てピッチずれは±0.1%以上と印刷柄のずれが大き
く、ラミネート適性に劣っていた。
【0023】
【発明の効果】上述したように、本発明の共押出複合フ
イルムは、印刷を施した二軸延伸フイルムとドライラミ
ネートする際、印刷ピッチが安定したラミネートが可能
となり、各種の蓋材、ピロー包装用フイルムとしての利
用性が大きい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンービニルアルコール樹脂層をガ
    スバリア層とする複合フイルムにおいて、引張弾性率
    (ASTM D882による)が7,000kgf/c
    2 〜12,000kgf/cm2 の範囲の高弾性ポリ
    アミド樹脂層をシール層以外に配し、高弾性ポリアミド
    樹脂層の厚みがフイルム総厚みの10%〜50%である
    とともに、フイルム全体の引張弾性率が90kgf/c
    2 〜5,000kgf/cm2 の範囲であることを特
    徴とするラミネート用共押出複合フイルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004054802A1 (ja) * 2002-12-17 2004-07-01 Ube Industries, Ltd. 燃料透過防止性能に優れた積層構造体
JP2016150449A (ja) * 2015-02-16 2016-08-22 三菱樹脂株式会社 ガス置換包装体トップシール用蓋材

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WO2004054802A1 (ja) * 2002-12-17 2004-07-01 Ube Industries, Ltd. 燃料透過防止性能に優れた積層構造体
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