JPH08332690A - 複合積層樹脂フィルム - Google Patents
複合積層樹脂フィルムInfo
- Publication number
- JPH08332690A JPH08332690A JP7141869A JP14186995A JPH08332690A JP H08332690 A JPH08332690 A JP H08332690A JP 7141869 A JP7141869 A JP 7141869A JP 14186995 A JP14186995 A JP 14186995A JP H08332690 A JPH08332690 A JP H08332690A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- thermoplastic resin
- film
- laminated
- fine powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
た、軽量な複合積層樹脂フィルムを提供する。 【構成】 無機微細粉末を0〜3重量%の割合で含有す
る無延伸熱可塑性樹脂フィルムよりなる芯材層(a1 ) の
両面に、無機微細粉末を20〜60重量%の割合で含有
する無延伸熱可塑性樹脂層(a2 ) ,(a3 ) が積層された
肉厚が200〜500μmの熱可塑性樹脂積層フィルム
よりなる支持体層(A) の片面又は両面に、無機微細粉末
を8〜65重量%の割合で含有する熱可塑性樹脂の一軸
延伸フィルムを紙状層(B2 ) とし、二軸延伸熱可塑性樹
脂フィルムを基材層(B1 ) として形成した肉厚が30〜
300μmの複層合成紙(B) を紙状層(B2 ) 側が外側表
面を形成する様に一体に貼り合わせた肉厚が250〜8
00μm、密度が0.70〜1.1g/cm3 の複合積
層樹脂フィルムであって、支持体(A) の芯材層(a1 )の
肉厚に対する無延伸熱可塑性樹脂フィルム(a2 ) ,
(a3 ) の肉厚の和が占める比率が0.3〜1であること
を特徴とする複合積層樹脂フィルム。
Description
ファイル、吊り下げ用標識、台紙、花壇や植木鉢に挿入
する花ラベル等の用紙として有用な、印刷、筆記が可能
な、肉厚が250〜800μmと厚い複合積層樹脂フィ
ルムに関する。
吊り下げ用標識、台紙、花壇や植木鉢に挿入する花ラベ
ル等に用いられる肉厚の合成紙としては、次の〜の
物性が要求される。 . 印刷性、筆記性が良好であること。 . 表面側に印刷された印刷文字等が裏面側より透け
て見えないように隠蔽性があること。 . 針金で標識を吊り下げた際に、風雨や強風で変形
したり、破損しない程度に、耐水性や強度を有している
こと。 . カールが生じない程度に、厚肉であり、剛性があ
ること。かつ、軽量であることがより好ましい。
は、無機微細粉末を約50重量%含有する熱可塑性樹脂
の一軸延伸フィルムを紙状層(b2 ) とし、二軸延伸樹脂
フィルムを基材層(b1 ) として形成した肉厚が150μ
mの複層合成紙(B) を二枚用い、これらの紙状層(b2 )
側が外側表面を形成する様に酸化チタンを配合した液状
接着剤で貼り合わせた肉厚が302μmのカード用紙が
実用化されている。しかし、このカード用紙は延伸樹脂
フィルムの貼り合わせ品であるために、これを屋外用の
吊り下げ標識に用いた時には、強風で応力がフィルムの
配向方向に集中するので裂けて破損し易い等の欠点があ
る。従って、強風による破損を防止し、かつ、剛性、曲
げ弾性率の高い厚手の合成紙として、発明者等は、密度
が0.77〜0.80g/cm3 の延伸フィルムよりな
る市販の合成紙に、無機微細粉末を多量に配合した無延
伸フィルムを貼り合わせることを検討した。けれども、
このものは、無機微細粉末が多量に含有されて、比重が
通常1.4〜7.8のものが用いられるので、貼り合せ
品の密度が1.1g/cm3 を超えてしまって、軽量化
の改良が望まれる。
の要求性能を満たすことができる、印刷性、筆記性が良
好で、印刷された文字等が透けて見えず(隠蔽性)、耐
水性や強度を有し、厚肉で、剛性があり、しかも、軽量
である複合積層樹脂フィルムを提供することを目的とす
るものである。
研究を重ねた結果、合成紙に貼合わせする無機微細粉末
含有無延伸熱可塑性樹脂フィルムを三層以上の多層構造
とし、中間層の無機微細粉末の含有を低減させても剛性
は低下しないことを見出だし、本発明を完成するに至っ
た。すなわち、本発明の複合積層樹脂フィルムは、無機
微細粉末を0〜3重量%の割合で含有する無延伸熱可塑
性樹脂フィルムよりなる芯材層(a1 ) の両面に、無機微
細粉末を20〜60重量%の割合で含有する無延伸熱可
塑性樹脂層(a2 ) ,(a2') を積層させた肉厚が200〜
500μmの熱可塑性樹脂積層フィルムよりなる支持体
層(A) の片面又は両面に、無機微細粉末を8〜65重量
%の割合で含有する熱可塑性樹脂の一軸延伸フィルムを
紙状層(b2 ) ,(b2') とし、二軸延伸熱可塑性樹脂フィ
ルムを基材層(b1 ) として形成した肉厚が30〜300
μmの複層合成紙(B) を、紙状層(b2 ) ,(b2') 側が外
側表面を形成する様に一体に貼り合わせた、肉厚が25
0〜800μm、密度が0.70〜1.1g/cm3 の
複合積層樹脂フィルムであって、前記支持体層(A) の無
延伸熱可塑性樹脂層(a2) ,(a2') の肉厚の和が、芯材
層(a1 ) の肉厚に対して0.3〜1の比率を占めること
を特徴とするものである。
(A) を存在させることにより、複合積層樹脂フィルムの
抗引裂性が向上される。また、支持体層(A) の芯材層(a
1 ) に実質的に無機微細粉末を配合せず、肉厚比率の調
整を行なうことによって、剛性の低下が防止された、軽
量な複合積層樹脂フィルムを得ることができた。
無延伸熱可塑性樹脂積層フィルムよりなる支持体層(A)
の片面又は両面に、延伸熱可塑性樹脂積層フィルムより
なる合成紙(B) を貼り合わせた構造である。 (2) 支持体層(A) この支持体層(A) に用いられる熱可塑性樹脂積層フィル
ムは、無延伸の熱可塑性樹脂である芯材層(a1 ) の両面
に無機微細粉末含有無延伸熱可塑性樹脂層(a2) ,(a2')
を積層した積層フィルムである。 (a) 芯材層(a1 ) 上記芯材層(a1 ) は無機微細粉末を実質的に含有してい
ない熱可塑性樹脂(a1) フィルムである。上記無機微細
粉末を実質的に含有していないとの意味は、無機微細粉
末を全く含有していない熱可塑性樹脂(a1 ) フィルムだ
けでなく、多少の無機微細粉末を含有するものであって
も良い。具体的には、無機微細粉末が3重量%以下、好
ましくは0〜2重量%の量的範囲のものを表わす。上記
芯材層(a1 ) に無機微細粉末を比較的多量に含有してい
ると軽量化することができない。
層(a2 ) ,(a2') 上記無機微細粉末含有無延伸熱可塑性樹脂層(a2 ) ,(a
2') は、無機微細粉末を20〜60重量%、好ましくは
45〜60重量%の割合で含有する熱可塑性樹脂(a2 )
,(a2') を延伸して配向させていないフィルムであ
る。また、該無機微細粉末含有無延伸熱可塑性樹脂層(a
2 ) ,(a2') の無機微細粉末含量が20重量%未満では
複合積層樹脂フィルムの剛性を向上させることができな
い。また、無機微細粉末含量が60重量%を超えては均
一な肉厚の支持体層(A) を得ることができない。
ルムは、無機微細粉末を20〜60重量%の割合で含有
する無延伸熱可塑性樹脂(a2 ) ,(a2') と、無機微細粉
末を実質的に含有していない熱可塑性樹脂(a1 ) とを、
それぞれ別々の押出機で溶融混練し、これを一台の共押
出ダイに供給して、該共押出ダイより共押出することに
よって、無機微細粉末含有無延伸熱可塑性樹脂層(a2 )
,(a2')と、無機微細粉末を実質的に含有していない熱
可塑性樹脂層(a1 ) とが積層された支持体層(A) が製造
される。また、予め一方の熱可塑性樹脂フィルムを製造
した後、その上に他の熱可塑性樹脂フィルムを溶融ラミ
ネートして積層して製造しても良い。更に、これら無機
微細粉末を実質的に含有していない熱可塑性樹脂層
(a1 ) と無機微細粉末含有無延伸熱可塑性樹脂(a2 ) (a
2') との間には、異なった無機微細粉末の含量の、又
は、異種の無機微細粉末を含有する樹脂フィルムを存在
させることもできる。
1とすると)、他方の無機微細粉末を20〜60重量%
の割合で含有する無延伸熱可塑性樹脂層(a2 ),(a2')
の肉厚の和(Ta2 +Ta2')が0.3〜1、好ましくは
0.5〜1となるように調製する。上記芯材層(a1 ) と
無機微細粉末含有無延伸熱可塑性樹脂層(a2 ) ,(a2')
との肉厚の比率[(Ta2 +Ta2')/(Ta1 ) ]が0.3
未満では剛性の良好な複合積層樹脂フィルムを得ること
ができないし、1を超えては密度が1.1g/cm3 以
下の複合積層樹脂フィルムを得ることが困難となる。従
って、芯材層(a1 ) の肉厚(Ta1 ) は、一般に100〜
350μm、好ましくは150〜250μmであり、表
裏層(a2 ) ,(a2') の肉厚の和(Ta2 +Ta2')は、各々
一般に50〜250μm、好ましくは50〜125μm
である。無延伸熱可塑性樹脂積層フィルム(a2 ) /
(a1 ) /(a2') よりなる支持体層(A) の肉厚は、200
〜500μm、好ましくは300〜500μmである。
(A) に用いられる熱可塑性樹脂としては、低密度、中密
度、高密度のポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン
・プロピレン共重合体、エチレン又はプロピレン・他α
−オレフィン共重合体等のオレフィン系樹脂、ポリスチ
レン、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アクリロ
ニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂等のスチレン系樹
脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等を挙げ
ることができる。これらの中でも安価なポリプロピレン
や高密度ポリエチレンを用いることが好ましい。これら
樹脂は二種以上を併用したものであっても良いし、異な
る樹脂の積層体であっても良い。
に用いられる無機微細粉末としては、重質炭酸カルシウ
ム、焼成クレイ、バームキュライト、酸化チタン、酸化
バリウム、珪石、タルク、雲母、珪藻土等を挙げること
ができる。これらは二種以上を併用しても良い。これら
無機微細粉末は、粒径が一般に0.03〜15μm、好
ましくは0.1〜5μmのものが用いられる。
層(A) に貼着される複層合成紙(B) は、例えば、肉厚が
一般に30〜300μm、好ましくは60〜150μm
のものであり、空孔(ボイド)を有する二軸延伸熱可塑
性樹脂フィルムを基材層(b1 ) とし、その片面又は両面
に、無機微細粉末を8〜65重量%の割合で含有する熱
可塑性樹脂の一軸延伸フィルムを紙状層(b2 ) として積
層したものである。この複層合成紙(B) は、このように
基材層(b1 ) に紙状層(b2 ) を積層した二層構造のもの
であっても、また、基材層(b1 ) の表裏面に熱可塑性樹
脂一軸延伸フィルムの紙状層(b2 ) ,(b2') を積層した
三層構造(特公昭46−40794号)のものであって
も、この紙状層(B2 ) ,(b2') と基材層(b1 ) との間に
他の樹脂フィルム層(b3 ) ,(b3') が存在する三層〜七
層の合成紙(特公昭50−29738号、特公昭57−
149363号、特公昭56−126155号、特公昭
57−181829号)であっても、或いは、裏面がプ
ロピレン・エチレン共重合体、エチレン・(メタ)アク
リル酸共重合体の金属塩(Na、Li、Zn、K)、塩
素化ポリエチレン等の基材層(b1 ) を構成する樹脂より
も低融点の樹脂より形成されたヒートシール層を積層し
た三層以上の合成紙であってもよい。このような複層合
成紙(B) は、前述の特公昭46−40794号、特開昭
57−149363号、特開昭57−181829号の
各公報等に記載されているように公知であり、具体的
に、王子油化合成紙(株)にて「ユポFPG、TPG、
KPG、SG」の商品名で既に販売されているものであ
る。
機微細粉末を0〜45重量%、好ましくは10〜30重
量%含有する熱可塑性樹脂フィルムを該樹脂の融点より
低い温度で縦方向に3.5〜10倍、好ましくは4〜7
倍、横方向に3.5〜20倍、好ましくは4〜12倍に
延伸して得られるフィルム内部に微細なラクビーボール
状の空孔(ボイド)を多数有する延伸樹脂フィルムであ
る。また、斯かる基材層(b1 ) に積層される紙状層
(b2 ) ,(b2') は、基材層(b1) の片面又は両面に無機
微細粉末を8〜65重量%、好ましくは15〜55重量
%含有する熱可塑性樹脂フィルムを該樹脂の融点より低
い温度で縦方向に3.5〜20倍、好ましくは4〜12
倍に延伸して得られる一軸延伸フィルムで、無機微細粉
末の含量が8重量%以上のときは、フィルム内部に微細
な長尺状の空孔(ボイド)を多数有し、かつ、フィルム
表面に亀裂が生じていて印刷性、筆記性に優れている一
軸延伸樹脂微多孔フィルムである。
る。この複層合成紙(B) は、フィルム内部に微細なボイ
ド(空孔)を有し、その空孔率は、次式で計算された空
孔率が10〜60%,好ましくは15〜50%となるよ
うにすると、軽量(密度0.68〜1.1g/cm3 )
で、強度のある合成紙となる。 ρ0 :延伸前のフィルムの密度 ρ :延伸後のフィルムの密度
20〜200μm、好ましくは50〜150μmであ
り、また、紙状層(b2 ) ,(b2') の肉厚は、各々一般に
0.5〜100μm、好ましくは0.5〜50μmであ
る。そして、この複層合成紙(B) 全体の肉厚は一般に3
0〜300μm、好ましくは60〜150μmである。
しかも、この基材層(b1 ) の肉厚は、複層合成紙(B) 全
肉厚の好ましくは40〜99%、特に好ましくは50〜
80%を占めるのが好ましい。この複層合成紙(B) にお
いて用いられる無機微細粉末及び熱可塑性樹脂は支持体
層(A) の項で挙げたものを用いることができる。
片面又は両面に、複層合成紙(B) を一体に貼り合わせる
ための貼着方法としては、種々の方法があるが、例え
ば、以下に示す〜の方法が好ましい。 無延伸積層樹脂フィルムよりなる支持体層(A) 用の
樹脂組成物を押出機内で溶融混練し、共押出ダイより押
し出されて未だ溶融状態を保つうちにその熱を利用し
て、片面に金属ロール又はゴムロールより複層合成紙
(B) を加圧溶着させるサーマルラミネート法。 無延伸積層樹脂フィルムよりなる支持体層(A) と複
層合成紙(B) をホットメルト接着剤又は溶剤型接着剤
(C) で貼り合わせる方法がある。 のとき、共押出法により公知の接着性ホットメル
ト接着剤層を無延伸積層樹脂フィルム(A) の上層に設け
るか、ホットメルト接着剤層を備える複層合成紙(B) を
用いても良い。
なる支持体層(A) の片面又は両面に、複層合成紙(B) を
一体に貼り合わせる際に使用されるホットメルト接着剤
としては、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
ン、エチレン・酢酸ビニル共重合体(好ましくは酢酸ビ
ニル含量が12重量%以下のエチレン・酢酸ビニル共重
合体)、エチレン・アクリル酸共重合体(好ましくはエ
チレン含量が65〜94重量%のエチレン・アクリル酸
共重合体)、エチレン・メタクリル酸アルキルエステル
共重合体、アイオノマー(エチレン・アクリル酸共重合
体の金属塩、若しくは、エチレン・メタクリル酸共重合
体の金属塩)、エチレン・プロピレン共重合体、エチレ
ン・プロピレン・ブテンー1共重合体、塩化ビニル・酢
酸ビニル共重合体等を挙げることができる。これらは二
種以上を併用しても良い。溶剤型接着剤としては、ポリ
エーテルポリオール・ポリイソシアネート接着剤、ポリ
エステルポリオール・ポリイソシアネート接着剤等を挙
げることができる。これらは二種以上を併用しても良
い。
積層樹脂フィルムの密度が1.1g/cm3 以下となる
ように設定される。この様な接着剤層の肉厚は、一般に
1〜30μm、好ましくは1〜20μmの厚みで使用さ
れる。具体的には、塗布型の接着剤は1〜20g/
m2 、好ましくは2〜8g/m2の量で塗布される。ホ
ットメルト型の接着剤は溶融押出ラミネートされ、6〜
30μm、好ましくは8〜20μmの厚みで熱融着され
る。支持体層(A) の片面に複層合成紙(B) が貼り合わさ
れる場合は、両者の肉厚比は、(T(A)/T(B))は1.2
〜10、好ましくは2〜5であり、支持体層(A) の両面
に複層合成紙(B) が貼り合わされる場合は、T(A)/(T
(B)+T(B') )は0.7〜3.8、好ましくは1〜3で
ある。
紙状層(b2 ) には必要によりグラビア印刷、オフセット
印刷やスクリーン印刷等がなされる。特に多色印刷イン
キを用いたものは見映えの点から好ましい。
的に説明する。 [I] 評 価 実施例における物性の評価は以下に示す方法によって行
なった。 (1) オフセット印刷性 東洋インキ製造(株)のオフセット印刷インキ「TSP
−400」(商品名)及び小森印刷機(株)製オフセッ
ト4色印刷機を用い、複合積層樹脂フィルムの合成紙の
表面側に4色(黒、青、赤、黄)平板オフセット印刷を
行ない、インキの転移性、インキの密着性を次の方法で
評価した。インキの転移性 各色の網点部分を拡大鏡(30倍)で拡大紙、網点再現
性を目視にて判定した。 網点再現性 100〜75%:良 好(○) 75〜50%:やや不良(△) 50〜 0%:不 良(×)インキの密着性 ニチバン(株)製粘着テープ「セロテープ」(商品名)
を印刷面上に強く接着させ、印刷面に沿って素早く剥離
し、紙面上からのインキ脱離程度を目視判定した。 インキ残留率100〜95%:良 好(○) 95〜80%:やや不良(△) 80〜 0%:不 良(×)
を使用し、通常の筆圧(200g)で評価した。なお、
評価の基準は十分な濃度のものを良好とし、筆圧を上げ
ても十分な濃度の筆記のできないものを不良とした。 (3) 引裂強度 引裂強度はJIS P−8116により測定した。 (4) テーバー剛度 テーバー剛度はJIS P−8125により測定した。 (5) 曲げ弾性率 曲げ弾性率はJIS K−7203により測定した。 (6) 密 度 密度はJIS P−8118により測定した。 (7) 不透明度 不透明度はP−8138により測定した。
ポリプロピレン(融点約164〜167℃)81重量%
に、高密度ポリエチレン3重量%及び平均粒径1.5μ
m、比重2.7の炭酸カルシウム16重量%を混合した
組成物(B1 ) を270℃の温度に設定した押出機にて混
練させた後、シート状に押し出し、更に冷却装置により
60℃の温度にまで冷却して、無延伸シートを得た。そ
して、このシートを150℃の温度にまで再度加熱させ
た後、縦方向に5倍の延伸を行なって5倍縦延伸フィル
ムを得た。 (2) MFRが0.4g/10分のポリプロピレン(融点
約164〜167℃)54重量%と、平均粒径1.5μ
mの炭酸カルシウム43重量%、粒径0.8μm、比重
4.3の酸化チタン3重量%とを混合した組成物(B2 )
を別の押出機にて混練させた後、これをダイによりシー
ト状に押し出し、これを上記(1) の工程で得られた5倍
縦延伸フィルムの両面に押し出しラミネートした後、6
0℃の温度まで冷却して三層積層体[(B2 ) /(B1 ) /
(B2 ) ]を得た。次いで、この三層積層体を再び約15
5℃の温度にまで加熱してテンターを用いて横方向に
7.5倍延伸し、163℃の温度でアニーリング処理し
て、再度60℃の温度にまで冷却し、耳部をスリットし
て三層構造(一軸延伸/二軸延伸/一軸延伸)の肉厚6
0μm[(b2 ) /(b1 ) /(b2') =16μm/28μm
/16μm]の積層フィルム(空孔率33%)よりなる
複層合成紙(B) を得た。
塗布剤水溶液を両表面に固形分で片面0.05g/m2
(肉厚約0.1μm)となるよう塗布及び乾燥して、巻
き取った。塗布剤水溶液の組成は、下記の通りであっ
た。 (a) 三菱化学(株)製水溶液ポリアクリル系帯電防止剤
重合体「ST−1100」(
付加物(ディック・ハーキュレス社製「カイメン557
H」):25重量部
0.1μm)の表面に、文字や図柄を市販の4色のイン
キを用いてオフセット印刷を施した。
FR)5.0g/10分「三菱ポリプロ FY4」(商
品名)]56重量部に、粒径1.5μm、比重2.7の
炭酸カルシウム44重量部を配合した組成物(A2 ) と、
プロピレン単独重合体[MFR2.3g/10分、「三
菱ポリプロ FY6C」(商品名)]98重量部に、粒
径0.8μm、比重4.3の酸化チタン2重量部を配合
した組成物(A1 ) とを、それぞれ別々の押出機で220
℃の温度で溶融混練した後、一台のダイ内に供給して、
ダイ内で(A2 ) /(A1 ) /(A2 ) に積層させた後、押し
出して、三層構造[(a2 ) /(a1 ) /(a2') ]の白色の
無延伸樹脂積層フィルムよりなる支持体(A) を得た(肉
厚:60μm/160μm/60μm)。
面上に、上記ダイより押し出して得た白色の無延伸樹脂
積層フィルム支持体(A) が未だ軟化状態を保っているう
ちに、該無延伸樹脂積層フィルム支持体(A) をサーマル
ラミネートすることにより、印刷がなされた複層合成紙
層(B) (肉厚60.1μm)/支持体層(A) (肉厚28
0μm)/複層合成紙層(B) (肉厚60.1μm)の複
合積層樹脂フィルム(肉厚400.2μm)を得た。こ
のものの物性を表1に示す。
のの代わりに、プロピレン単独重合体「三菱ポリプロ
FY6C」(商品名)77重量部に粒径1.5μmの炭
酸カルシウム23重量部及び酸化チタン2重量部を配合
し溶融混練したものをフラットダイより220℃の温度
で押し出した単層フィルム(肉厚280μm)を用いる
以外は実施例1の方法と同様にして表2に示す物性の複
合積層フィルムを得た。
のの代わりに、プロピレン単独重合体「三菱ポリプロ
FY6C」(商品名)54重量部に、粒径1.5μmの
炭酸カルシウム44重量部及び酸化チタン2重量部を配
合し、溶融混練したものをフラットダイより220℃の
温度で押し出した単層フィルム(肉厚280μm)を用
いる以外は実施例1の方法と同様にして表2に示す物性
の複合積層フィルムを得た。
50」(商品名)を2枚、ポリエーテルポリオール・ポ
リイソシアネート接着剤(厚み2μm)で張り合わせた
複合合成紙(肉厚302μm)の物性を表2に示す。
ポリプロピレン(融点約164〜167℃)81重量%
に、高密度ポリエチレン3重量%及び平均粒径1.5μ
mの炭酸カルシウム16重量%を混合した組成物(B1 )
を270℃の温度に設定した押出機にて混練させた後、
シート状に押し出し、更に冷却装置により60℃の温度
にまで冷却して、無延伸シートを得た。そして、このシ
ートを150℃の温度にまで再度加熱させた後、縦方向
に5倍の延伸を行なって5倍縦延伸フィルムを得た。 (2) MFRが0.4g/10分のポリプロピレン(融点
約164〜167℃)54重量%と、平均粒径1.5μ
mの炭酸カルシウム46重量%とを混合した組成物
(B2 ) を別の押出機にて混練させた後、これをダイによ
りシート状に押し出し、これを上記(1) の工程で得られ
た5倍縦延伸フィルムの両面に押し出した後、60℃の
温度まで冷却して三層積層体[(B2 ) /(B1 ) /(B2 )
]を得た。次いで、この三層積層体を再び約155℃
の温度にまで加熱してテンターを用いて横方向に7.5
倍延伸し、163℃の温度でアニーリング処理して、6
0℃の温度にまで冷却し、耳部をスリットして三層構造
(一軸延伸/二軸延伸/一軸延伸)の肉厚90μm[(b
2 ) /(b1 ) /(b2') =20μm/50μm/20μ
m]の積層フィルム(空孔率33%)よりなる複層合成
紙(B) を得た。
実施例1で用いた塗布剤水溶液を両表面に固形分で片面
0.05g/m2 (肉厚約0.1μm)となるよう塗布
及び乾燥して、巻き取った。
合体「三菱ポリプロFX−4」(商品名)(A3 ) 、プロ
ピレン単独重合体(MFR5.0g/10分「三菱ポリ
プロ FY4」:商品名)56重量部に、粒径1.5μ
mの炭酸カルシウム44重量部を配合した組成物(A2 )
及びプロピレン単独重合体(MFR2.3g/10分
「三菱ポリプロ FY6C」:商品名)98重量部に、
酸化チタン2重量部を配合した組成物(A1 ) とを、それ
ぞれ別々の押出機で220℃の温度で溶融混練した後、
一台のダイ内に供給して、ダイ内で積層させた後、押し
出して、五層構造[(a3 ) /(a2 ) /(a1 ) /(a2') /
(a3') ]の白色の無延伸樹脂積層フィルムよりなる支持
体(A) を得た(肉厚3μm/55μm/140μm/5
5μm/3μm)。
面上に、上記ダイより押し出して得た白色の無延伸樹脂
積層フィルム支持体(A) が未だ軟化状態を保っているう
ちに、該無延伸樹脂積層フィルム支持体(A) をサーマル
ラミネートすることにより、印刷がされた複層合成紙層
(B) (肉厚90.1μm)/支持体層(A) (肉厚256
μm)/複層合成紙層(B) (肉厚90.1μm)の複合
積層樹脂フィルム(肉厚436.2μm)を得た。この
ものの物性を表1に示す。
に、ダイより押し出して得た無延伸熱可塑性樹脂積層フ
ィルムよりなる支持体層(A) が未だ軟化状態を保ってい
るうちに、該無延伸熱可塑性樹脂積層フィルムよりなる
支持体(A) の片面のみに、印刷を施した複層合成紙(B)
の印刷面でない方の面をサーマルラミネートして、印刷
/複層合成紙(B) (肉厚90.1μm)/無延伸熱可塑
性樹脂積層フィルムよりなる支持体層(A) (肉厚280
μm)からなる複合積層樹脂フィルム(肉厚370.1
μm)を得た。このものの物性を表1に示す。
伸熱可塑性樹脂積層フィルムよりなる支持体層(A) が存
在しているので、複合積層樹脂フィルムの抗引裂性が向
上されており、かつ、支持体層(A) の芯材層(a1 ) に実
質的に無機微細粉末を配合させずに、肉厚比率の調整を
行なうことによって、剛性の低下を防止することができ
たので、軽量な複合積層樹脂フィルムとすることができ
る。
の断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】無機微細粉末を0〜3重量%の割合で含有
する無延伸熱可塑性樹脂フィルムよりなる芯材層(a1 )
の両面に、無機微細粉末を20〜60重量%の割合で含
有する無延伸熱可塑性樹脂層(a2 ) ,(a2') を積層させ
た肉厚が200〜500μmの熱可塑性樹脂積層フィル
ムよりなる支持体層(A) の片面又は両面に、無機微細粉
末を8〜65重量%の割合で含有する熱可塑性樹脂の一
軸延伸フィルムを紙状層(b2 ) ,(b2') とし、二軸延伸
熱可塑性樹脂フィルムを基材層(b1 ) として形成した肉
厚が30〜300μmの複層合成紙(B) を、紙状層
(b2 ) ,(b2') 側が外側表面を形成する様に一体に貼り
合わせた、肉厚が250〜800μm、密度が0.70
〜1.1g/cm3 の複合積層樹脂フィルムであって、
前記支持体層(A) の無延伸熱可塑性樹脂層(a2 ) ,
(a2') の肉厚の和が、芯材層(a1 ) の肉厚に対して0.
3〜1の比率を占めることを特徴とする複合積層樹脂フ
ィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14186995A JP3490187B2 (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 抗引裂性が向上した複合積層樹脂フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14186995A JP3490187B2 (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 抗引裂性が向上した複合積層樹脂フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08332690A true JPH08332690A (ja) | 1996-12-17 |
JP3490187B2 JP3490187B2 (ja) | 2004-01-26 |
Family
ID=15302059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14186995A Expired - Lifetime JP3490187B2 (ja) | 1995-06-08 | 1995-06-08 | 抗引裂性が向上した複合積層樹脂フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3490187B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006347030A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Yupo Corp | カード用紙、その製造方法及びトランプカード |
JP2008000906A (ja) * | 2006-06-20 | 2008-01-10 | Moriyama Kasei Kk | 綴じ穴付袋状ファイル |
US7579076B2 (en) * | 2002-06-18 | 2009-08-25 | Washi Ishikawa Co., Ltd. | Unit-piece printing sheet and process for producing the same |
CN104631745A (zh) * | 2014-12-24 | 2015-05-20 | 济南大学 | 一种内嵌金属珠的水泥砖及其制备方法 |
CN105479881A (zh) * | 2015-12-15 | 2016-04-13 | 常熟市众友包装材料有限公司 | 一种高阻隔包装材料的制备方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103088983A (zh) * | 2013-02-25 | 2013-05-08 | 济南大学 | 一种内嵌金属珠的水泥砖及其制备方法 |
-
1995
- 1995-06-08 JP JP14186995A patent/JP3490187B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7579076B2 (en) * | 2002-06-18 | 2009-08-25 | Washi Ishikawa Co., Ltd. | Unit-piece printing sheet and process for producing the same |
JP2006347030A (ja) * | 2005-06-16 | 2006-12-28 | Yupo Corp | カード用紙、その製造方法及びトランプカード |
JP2008000906A (ja) * | 2006-06-20 | 2008-01-10 | Moriyama Kasei Kk | 綴じ穴付袋状ファイル |
CN104631745A (zh) * | 2014-12-24 | 2015-05-20 | 济南大学 | 一种内嵌金属珠的水泥砖及其制备方法 |
CN105479881A (zh) * | 2015-12-15 | 2016-04-13 | 常熟市众友包装材料有限公司 | 一种高阻隔包装材料的制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3490187B2 (ja) | 2004-01-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3773273B2 (ja) | 印刷性に優れた積層構造の合成紙 | |
EP1925446B1 (en) | Heat shrinkable multi-layer film and method for preparing the same | |
WO2003067561A1 (fr) | Etiquette pour decoration dans le moule | |
KR100431012B1 (ko) | 감압성접착라벨 | |
JPH08332690A (ja) | 複合積層樹脂フィルム | |
JP4267301B2 (ja) | シートおよび記録物 | |
WO2005014701A1 (ja) | 熱可塑性樹脂フィルム | |
JPH08258173A (ja) | 筐 体 | |
KR100416869B1 (ko) | 배송전표용감압전사스티커슬립 | |
JP4267305B2 (ja) | シートおよび記録物 | |
JP4649143B2 (ja) | プロピレン系樹脂フィルム | |
JP3017111B2 (ja) | 医療識別タッグ | |
JPH10101128A (ja) | 結束紐 | |
JPH09254535A (ja) | インクジェット記録用紙 | |
JP2624508B2 (ja) | 高光沢の複層樹脂フイルム | |
JP2659765B2 (ja) | 複層樹脂フィルム | |
JP3091007B2 (ja) | 標識表示体 | |
JP2004277526A (ja) | 粘着シート基材及び粘着シート | |
JP2676035B2 (ja) | 易剥離性フィルムで保護された印刷物 | |
JPH0970346A (ja) | コースター | |
JP3095859B2 (ja) | 積層樹脂シート | |
JPH05490A (ja) | 鉛筆筆記性及び印刷性に優れた合成紙 | |
JP2618323B2 (ja) | 複合合成紙 | |
US10486451B1 (en) | Printable overlaminate for attachment to a substrate | |
JPH08295091A (ja) | クリヤーファイル及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101107 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131107 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |