JPH1089506A - 混合水栓部材およびその混合水栓部材への被膜形成方法 - Google Patents

混合水栓部材およびその混合水栓部材への被膜形成方法

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JPH1089506A
JPH1089506A JP32263396A JP32263396A JPH1089506A JP H1089506 A JPH1089506 A JP H1089506A JP 32263396 A JP32263396 A JP 32263396A JP 32263396 A JP32263396 A JP 32263396A JP H1089506 A JPH1089506 A JP H1089506A
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JP
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vacuum chamber
hard carbon
carbon film
fixed plate
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JP32263396A
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English (en)
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Yukio Miya
宮  行男
Osamu Sugiyama
杉山  修
Ryuta Koike
▲龍▼太 小池
Takashi Toida
孝志 戸井田
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K25/00Details relating to contact between valve members and seats
    • F16K25/005Particular materials for seats or closure elements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K11/00Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves
    • F16K11/02Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit
    • F16K11/06Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit comprising only sliding valves, i.e. sliding closure elements
    • F16K11/072Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit comprising only sliding valves, i.e. sliding closure elements with pivoted closure members
    • F16K11/074Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit comprising only sliding valves, i.e. sliding closure elements with pivoted closure members with flat sealing faces
    • F16K11/0743Multiple-way valves, e.g. mixing valves; Pipe fittings incorporating such valves with all movable sealing faces moving as one unit comprising only sliding valves, i.e. sliding closure elements with pivoted closure members with flat sealing faces with both the supply and the discharge passages being on one side of the closure plates
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    • Y10T137/86493Multi-way valve unit
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  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 混合水栓部材に密着性よく硬質カーボン膜を
形成するための混合水栓部材の構造とこの混合水栓部材
に密着性よく硬質カーボン膜を形成することが可能な被
膜形成方法とを提供する。 【解決手段】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出口
を有する固定板11と、この固定板に摺動自在に重ね合
わされ混合室を有する回転板12とを備える混合水栓部
材であって、固定板は、回転板との摺動面にシリコンカ
ーバイト膜からなる中間層13を介して硬質カーボン膜
15を設ける混合水栓部材およびその混合水栓部材への
被膜形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は温度が高い熱水を給
湯あるいは温度の低い冷水を給水あるいは熱水と冷水と
を混合して適温の混合水を吐出する混合水栓部材の構造
と、この混合水栓部材を構成する固定板と回転板への被
膜形成方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】混合水栓部材の従来の技術として、たと
えば特開平4−165170号公報に記載のものがあ
る。この公報に記載の混合水栓部材は、固定板と回転板
とからバルブを構成している。そして固定板に熱水流入
口と冷水流入口と混合水流出口とを設け、さらに回転板
に混合室を設ける。そして混合水栓は、回転板を固定板
に重ね合わせた状態で摺動回転させて、熱水流入口と冷
水流入口からの流量を調整して適温の混合水を得るもの
である。
【0003】このように固定板と回転板とを密着させた
状態で摺動させるため、摺動面の摩耗が問題となる。そ
こで前述の公報では、混合水栓部材である回転板と固定
板の耐摩耗性を向上させるため、摺動面に硬質カーボン
膜を形成することを提案している。
【0004】そしてこの硬質カーボン膜は水素化アモル
ファス・カーボン膜であり、i−カーボン膜と呼ばれた
り、ダイヤモンドとよく似た構造や性質をもつためダイ
ヤモンド・ライク・カーボン膜(DLC)ともよばれて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の記載のよう
に混合水栓部材である回転板と固定板との摺動面に硬質
カーボン膜を設けると、ある程度、耐摩耗性の向上を図
ることができる。しかしながら、混合水栓使用時に、固
定板や回転板の基材表面から硬質カーボン膜が剥離して
しまうという現象が発生する。このため混合水栓の長期
使用にたいする信頼性が低いという問題点がある。
【0006】〔発明の目的〕本発明の目的は、上記課題
を解決して、混合水栓部材を構成する固定板や回転板の
基材に密着性よく硬質カーボン膜を形成するための混合
水栓部材の構造と、この混合水栓部材に密着性よく硬質
カーボン膜を形成することが可能な被膜形成方法とを提
供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の混合水栓部材の構造とこの混合水栓部材への
被膜形成方法においては、下記記載の手段を採用する。
【0008】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口を有する固定板と、この固定板
に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを備
える混合水栓部材であって、固定板は、回転板との摺動
面にシリコンカーバイトからなる中間層を介して硬質カ
ーボン膜を設ける。
【0009】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口を有する固定板と、この固定板
に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを備
える混合水栓部材であって、回転板は、固定板との摺動
面にシリコンカーバイトからなる中間層を介して硬質カ
ーボン膜を設けることを特徴とする。
【0010】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口を有する固定板と、この固定板
に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを備
える混合水栓部材であって、固定板と回転板は、固定板
と回転板の摺動面にシリコンカーバイトからなる中間層
を介して硬質カーボン膜を設けることを特徴とする。
【0011】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口を有する固定板と、この固定板
に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを備
える混合水栓部材であって、固定板は、回転板との摺動
面にチタンからなる第1の中間層とシリコンからなる第
2の中間層とを介して硬質カーボン膜を設けることを特
徴とする。
【0012】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口を有する固定板と、この固定板
に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを備
える混合水栓部材であって、固定板は、回転板との摺動
面にクロムからなる第1の中間層とシリコンからなる第
2の中間層とを介して硬質カーボン膜を設けることを特
徴とする。
【0013】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口を有する固定板と、この固定板
に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを備
える混合水栓部材であって、固定板は、回転板との摺動
面にチタンからなる第1の中間層とシリコンカーバイト
からなる第2の中間層とを介して硬質カーボン膜を設け
ることを特徴とする。
【0014】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口を有する固定板と、この固定板
に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを備
える混合水栓部材であって、固定板は、回転板との摺動
面にクロムからなる第1の中間層とシリコンカーバイト
からなる第2の中間層とを介して硬質カーボン膜を設け
ることを特徴とする。
【0015】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口を有する固定板と、この固定板
に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを備
える混合水栓部材であって、回転板は、固定板との摺動
面にチタンからなる第1の中間層とシリコンからなる第
2の中間層とを介して硬質カーボン膜を設けることを特
徴とする。
【0016】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口を有する固定板と、この固定板
に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを備
える混合水栓部材であって、回転板は、固定板との摺動
面にクロムからなる第1の中間層とシリコンからなる第
2の中間層とを介して硬質カーボン膜を設けることを特
徴とする。
【0017】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口とを有する固定板と、この固定
板に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを
備える混合水栓部材であって、回転板は、固定板との摺
動面にチタンからなる第1の中間層とシリコンカーバイ
トからなる第2の中間層とを介して硬質カーボン膜を設
けることを特徴とする。
【0018】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口とを有する固定板と、この固定
板に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを
備える混合水栓部材であって、回転板は、固定板との摺
動面にクロムからなる第1の中間層とシリコンカーバイ
トからなる第2の中間層とを介して硬質カーボン膜を設
けることを特徴とする。
【0019】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口とを有する固定板と、この固定
板に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを
備える混合水栓部材であって、固定板と回転板は、固定
板と回転板との摺動面にチタンからなる第1の中間層と
シリコンからなる第2の中間層とを介して硬質カーボン
膜を設けることを特徴とする。
【0020】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口とを有する固定板と、この固定
板に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを
備える混合水栓部材であって、固定板と回転板は、固定
板と回転板との摺動面にクロムからなる第1の中間層と
シリコンからなる第2の中間層とを介して硬質カーボン
膜を設けることを特徴とする。
【0021】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口とを有する固定板と、この固定
板に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを
備える混合水栓部材であって、固定板と回転板は、固定
板と回転板との摺動面にチタンからなる第1の中間層と
シリコンカーバイトからなる第2の中間層を介して硬質
カーボン膜を設けることを特徴とする。
【0022】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口とを有する固定板と、この固定
板に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを
備える混合水栓部材であって、固定板と回転板は、固定
板と回転板との摺動面にクロムからなる第1の中間層と
シリコンカーバイトからなる第2の中間層を介して硬質
カーボン膜を設けることを特徴とする。
【0023】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口とを有する固定板と、この固定
板に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを
備える混合水栓部材であって、固定板は、回転板との摺
動面を粗面とし、回転板との摺動面に硬質カーボン膜を
設けることを特徴とする。
【0024】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口とを有する固定板と、この固定
板に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを
備える混合水栓部材であって、回転板は、固定板との摺
動面を粗面とし、固定板との摺動面に硬質カーボン膜を
設けることを特徴とする。
【0025】本発明の混合水栓部材は、熱水流入口と冷
水流入口と混合水流出口とを有する固定板と、この固定
板に摺動自在に重ね合わされ混合室を有する回転板とを
備える混合水栓部材であって、固定板と回転板は、固定
板と回転板との摺動面を粗面とし、固定板と回転板との
摺動面に硬質カーボン膜を設けることを特徴とする。
【0026】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に固定板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりシリコンカーバイトから
なる中間層を固定板上に形成する工程であり、硬質カー
ボン膜形成工程は、中間層を形成した固定板を真空槽内
に配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素
を含むガスを真空槽内に導入し、固定板に直流電圧を印
加しアノードに直流電圧を印加しフィラメントに交流電
圧を印加してプラズマを発生させて固定板の中間層上に
硬質カーボン膜を形成する工程であることを特徴とす
る。
【0027】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に固定板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりシリコンカーバイトから
なる中間層を固定板上に形成する工程であり、硬質カー
ボン膜形成工程は、中間層を形成した固定板を真空槽内
に配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素
を含むガスを真空槽内に導入し、固定板に高周波電圧を
印加し、プラズマを発生させて固定板の中間層上に硬質
カーボン膜を形成する工程であることを特徴とする。
【0028】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に固定板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりシリコンカーバイトから
なる中間層を固定板上に形成する工程であり、硬質カー
ボン膜形成工程は、中間層を形成した固定板を真空槽内
に配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素
を含むガスを真空槽内に導入し、固定板に直流電圧を印
加し、プラズマを発生させて固定板の中間層上に硬質カ
ーボン膜を形成する工程であることを特徴とする。
【0029】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に回転板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりシリコンカーバイトから
なる中間層を回転板上に形成する工程であり、硬質カー
ボン膜形成工程は、中間層を形成した回転板を真空槽内
に配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素
を含むガスを真空槽内に導入し、回転板に直流電圧を印
加しアノードに直流電圧を印加しフィラメントに交流電
圧を印加してプラズマを発生させて回転板の中間層上に
硬質カーボン膜を形成する工程であることを特徴とす
る。
【0030】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に回転板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりシリコンカーバイトから
なる中間層を回転板上に形成する工程であり、硬質カー
ボン膜形成工程は、中間層を形成した回転板を真空槽内
に配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素
を含むガスを真空槽内に導入し、回転板に高周波電圧を
印加し、プラズマを発生させて回転板の中間層上に硬質
カーボン膜を形成する工程であることを特徴とする。
【0031】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に回転板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりシリコンカーバイトから
なる中間層を回転板上に形成する工程であり、硬質カー
ボン膜形成工程は、中間層を形成した回転板を真空槽内
に配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素
を含むガスを真空槽内に導入し、回転板に直流電圧を印
加し、プラズマを発生させて回転板の中間層上に硬質カ
ーボン膜を形成する工程であることを特徴とする。
【0032】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に固定板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりチタンからなる第1の中
間層を固定板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した固定板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コン膜からなる第2の中間層を第1の中間層上に形成す
る工程であり、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間
層を形成した固定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を
排気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内
に導入し、固定板に直流電圧を印加しアノードに直流電
圧を印加しフィラメントに交流電圧を印加してプラズマ
を発生させて固定板の第2の中間層上に硬質カーボン膜
を形成する工程であることを特徴とする。
【0033】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に固定板を配置し、真空槽内部を
排気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内部
に導入し、スパッタリング法によりチタンからなる第1
の中間層を固定板上に形成し、その後、第1の中間層を
形成した固定板をターゲットと対向するように真空槽内
に配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアル
ゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法により
シリコン膜からなる第2の中間層を第1の中間層上に形
成する工程であり、硬質カーボン膜形成工程は、第2の
中間層を形成した固定板を真空槽内に配置し、真空槽内
部を排気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空
槽内に導入し、固定板に高周波電圧を印加し、プラズマ
を発生させて固定板の第2の中間層上に硬質カーボン膜
を形成する工程であることを特徴とする。
【0034】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に固定板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりチタンからなる第1の中
間層を固定板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した固定板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コン膜からなる第2の中間層を第1の中間層上に形成す
る工程であり、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間
層を形成した固定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を
排気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内
に導入し、固定板に直流電圧を印加し、プラズマを発生
させて固定板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成
する工程であることを特徴とする。
【0035】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に固定板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりクロムからなる第1の中
間層を固定板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した固定板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コン膜からなる第2の中間層を第1の中間層上に形成
し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成し
た固定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した
後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入
し、固定板に直流電圧を印加しアノードに直流電圧を印
加しフィラメントに交流電圧を印加してプラズマを発生
させて固定板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成
する工程であることを特徴とする。
【0036】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に固定板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりクロムからなる第1の中
間層を固定板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した固定板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コン膜からなる第2の中間層を第1の中間層上に形成
し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成し
た固定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した
後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入
し、固定板に高周波電圧を印加し、プラズマを発生させ
て固定板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する
工程であることを特徴とする。
【0037】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に固定板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりクロムからなる第1の中
間層を固定板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した固定板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コン膜からなる第2の中間層を第1の中間層上に形成
し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成し
た固定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した
後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入
し、固定板に直流電圧を印加し、プラズマを発生させて
固定板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工
程であることを特徴とする。
【0038】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に固定板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりチタンからなる第1の中
間層を固定板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した固定板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コンカーバイト膜からなる第2の中間層を第1の中間層
上に形成し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層
を形成した固定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排
気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に
導入し、固定板に直流電圧を印加しアノードに直流電圧
を印加しフィラメントに交流電圧を印加してプラズマを
発生させて固定板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を
形成する工程であることを特徴とする。
【0039】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に固定板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりチタンからなる第1の中
間層を固定板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した固定板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コンカーバイト膜からなる第2の中間層を第1の中間層
上に形成し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層
を形成した固定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排
気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に
導入し、固定板に高周波電圧を印加し、プラズマを発生
させて固定板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成
する工程であることを特徴とする。
【0040】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に固定板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりチタンからなる第1の中
間層を固定板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した固定板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コンカーバイト膜からなる第2の中間層を第1の中間層
上に形成し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層
を形成した固定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排
気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に
導入し、固定板に直流電圧を印加し、プラズマを発生さ
せて固定板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成す
る工程であることを特徴とする。
【0041】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に固定板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりクロムからなる第1の中
間層を固定板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した固定板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コンカーバイト膜からなる第2の中間層を第1の中間層
上に形成し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層
を形成した固定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排
気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に
導入し、固定板に直流電圧を印加しアノードに直流電圧
を印加しフィラメントに交流電圧を印加してプラズマを
発生させて固定板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を
形成する工程であることを特徴とする。
【0042】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に固定板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりクロムからなる第1の中
間層を固定板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した固定板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コンカーバイト膜からなる第2の中間層を第1の中間層
上に形成し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層
を形成した固定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排
気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に
導入し、固定板に高周波電圧を印加し、プラズマを発生
させて固定板の第2の中間層に硬質カーボン膜を形成す
る工程であることを特徴とする。
【0043】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に固定板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりクロムからなる第1の中
間層を固定板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した固定板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コンカーバイト膜からなる第2の中間層を第1の中間層
上に形成し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層
を形成した固定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排
気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に
導入し、固定板に直流電圧を印加し、プラズマを発生さ
せて固定板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成す
る工程であることを特徴とする。
【0044】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に回転板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりチタンからなる第1の中
間層を回転板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した回転板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コン膜からなる第2の中間層を第1の中間層上に形成す
る工程であり、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間
層を形成した回転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を
排気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内
に導入し、回転板に直流電圧を印加しアノードに直流電
圧を印加しフィラメントに交流電圧を印加してプラズマ
を発生させて回転板の第2の中間層上に硬質カーボン膜
を形成する工程であることを特徴とする。
【0045】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に回転板を配置し、真空槽内部を
排気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内部
に導入し、スパッタリング法によりチタンからなる第1
の中間層を回転板上に形成し、その後、第1の中間層を
形成した回転板をターゲットと対向するように真空槽内
に配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアル
ゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法により
シリコン膜からなる第2の中間層を第1の中間層上に形
成する工程であり、硬質カーボン膜形成工程は、第2の
中間層を形成した回転板を真空槽内に配置し、真空槽内
部を排気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空
槽内に導入し、回転板に高周波電圧を印加し、プラズマ
を発生させて回転板の第2の中間層上に硬質カーボン膜
を形成する工程であることを特徴とする。
【0046】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に回転板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりチタンからなる第1の中
間層を回転板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した回転板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コン膜からなる第2の中間層を第1の中間層上に形成す
る工程であり、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間
層を形成した回転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を
排気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内
に導入し、回転板に直流電圧を印加し、プラズマを発生
させて回転板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成
する工程であることを特徴とする。
【0047】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に回転板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりクロムからなる第1の中
間層を回転板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した回転板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コン膜からなる第2の中間層を第1の中間層上に形成
し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成し
た回転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した
後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入
し、回転板に直流電圧を印加しアノードに直流電圧を印
加しフィラメントに交流電圧を印加してプラズマを発生
させて回転板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成
する工程であることを特徴とする。
【0048】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に回転板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりクロムからなる第1の中
間層を回転板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した回転板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コン膜からなる第2の中間層を第1の中間層上に形成
し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成し
た回転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した
後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入
し、回転板に高周波電圧を印加し、プラズマを発生させ
て回転板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する
工程であることを特徴とする。
【0049】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に回転板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりクロムからなる第1の中
間層を回転板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した回転板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コン膜からなる第2の中間層を第1の中間層上に形成
し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成し
た回転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した
後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入
し、回転板に直流電圧を印加し、プラズマを発生させて
回転板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工
程であることを特徴とする。
【0050】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に回転板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりチタンからなる第1の中
間層を回転板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した回転板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コンカーバイト膜からなる第2の中間層を第1の中間層
上に形成し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層
を形成した回転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排
気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に
導入し、回転板に直流電圧を印加しアノードに直流電圧
を印加しフィラメントに交流電圧を印加してプラズマを
発生させて回転板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を
形成する工程であることを特徴とする。
【0051】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に回転板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりチタンからなる第1の中
間層を回転板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した回転板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コンカーバイト膜からなる第2の中間層を第1の中間層
上に形成し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層
を形成した回転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排
気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に
導入し、回転板に高周波電圧を印加し、プラズマを発生
させて回転板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成
する工程であることを特徴とする。
【0052】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に回転板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりチタンからなる第1の中
間層を回転板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した回転板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コンカーバイト膜からなる第2の中間層を第1の中間層
上に形成し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層
を形成した回転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排
気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に
導入し、回転板に直流電圧を印加し、プラズマを発生さ
せて回転板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成す
る工程であることを特徴とする。
【0053】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に回転板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりクロムからなる第1の中
間層を回転板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した回転板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コンカーバイト膜からなる第2の中間層を第1の中間層
上に形成し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層
を形成した回転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排
気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に
導入し、回転板に直流電圧を印加しアノードに直流電圧
を印加しフィラメントに交流電圧を印加してプラズマを
発生させて回転板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を
形成する工程であることを特徴とする。
【0054】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に回転板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりクロムからなる第1の中
間層を回転板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した回転板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コンカーバイト膜からなる第2の中間層を第1の中間層
上に形成し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層
を形成した回転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排
気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に
導入し、回転板に高周波電圧を印加し、プラズマを発生
させて回転板の第2の中間層に硬質カーボン膜を形成す
る工程であることを特徴とする。
【0055】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板上に中間層を形成する中間層形成工程と、こ
の中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜
形成工程とを有し、中間層形成工程が、ターゲットと対
向するように真空槽内に回転板を配置し、真空槽内を排
気した後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導
入し、スパッタリング法によりクロムからなる第1の中
間層を回転板上に形成し、その後、第1の中間層を形成
した回転板をターゲットと対向するように真空槽内に配
置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口からアルゴン
ガスを真空槽内に導入し、スパッタリング法によりシリ
コンカーバイト膜からなる第2の中間層を第1の中間層
上に形成し、硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層
を形成した回転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排
気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に
導入し、回転板に直流電圧を印加し、プラズマを発生さ
せて回転板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成す
る工程であることを特徴とする。
【0056】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板との摺動面を粗面とした固定板の上に硬質カ
ーボン膜を形成する硬質カーボン膜形成工程を有し、硬
質カーボン膜形成工程は、固定板を真空槽内に配置し、
真空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素を含むガス
を真空槽の内部に導入し、固定板に直流電圧を印加しア
ノードに直流電圧を印加しフィラメントに交流電圧を印
加してプラズマを発生させて固定板上に硬質カーボン膜
を形成する工程であることを特徴とする。
【0057】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板との摺動面を粗面とした固定板の上に硬質カ
ーボン膜を形成する硬質カーボン膜形成工程を有し、硬
質カーボン膜形成工程は、固定板を真空槽内に配置し、
真空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素を含むガス
を真空槽の内部に導入し、固定板に高周波電圧を印加
し、プラズマを発生させて固定板上に硬質カーボン膜を
形成する工程であることを特徴とする。
【0058】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、回転板との摺動面を粗面とした固定板上に硬質カー
ボン膜を形成する硬質カーボン膜形成工程を有し、硬質
カーボン膜形成工程は、固定板を真空槽内に配置し、真
空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを
真空槽の内部に導入し、固定板に直流電圧を印加し、プ
ラズマを発生させて固定板上に硬質カーボン膜を形成す
る工程であることを特徴とする。
【0059】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板との摺動面を粗面とした回転板の上に硬質カ
ーボン膜を形成する硬質カーボン膜形成工程を有し、硬
質カーボン膜形成工程は、回転板を真空槽内に配置し、
真空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素を含むガス
を真空槽の内部に導入し、回転板に直流電圧を印加しア
ノードに直流電圧を印加しフィラメントに交流電圧を印
加してプラズマを発生させて回転板上に硬質カーボン膜
を形成する工程であることを特徴とする。
【0060】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板との摺動面を粗面とした回転板の上に硬質カ
ーボン膜を形成する硬質カーボン膜形成工程を有し、硬
質カーボン膜形成工程は、回転板を真空槽内に配置し、
真空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素を含むガス
を真空槽の内部に導入し、回転板に高周波電圧を印加
し、プラズマを発生させて回転板上に硬質カーボン膜を
形成する工程であることを特徴とする。
【0061】本発明の混合水栓部材への被膜の形成方法
は、固定板との摺動面を粗面とした回転板上に硬質カー
ボン膜を形成する硬質カーボン膜形成工程を有し、硬質
カーボン膜形成工程は、回転板を真空槽内に配置し、真
空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素を含むガスを
真空槽の内部に導入し、回転板に直流電圧を印加し、プ
ラズマを発生させて回転板上に硬質カーボン膜を形成す
る工程であることを特徴とする。
【0062】〔作用〕本発明の混合水栓部材の固定板や
回転板は、基材上にシリコンカーバイト膜からなる中間
層を介して硬質カーボン膜とを設ける構造を採用する。
この中間層として用いるシリコンカーバイト膜は、硬質
カーボン膜を構成する炭素と同じ周期律表の第IVb族
の元素であり、いずれもダイヤモンド構造を有する。こ
の結果、シリコンカーバイトと硬質カーボン膜とは共有
結合して、両被膜は高い密着力で結合させることができ
る。さらにシリコンカーバイト膜は、固定板や回転板の
基材を構成するセラミックス材料と良好な密着性で被膜
形成が可能である。
【0063】このようにシリコンカーバイト膜を中間層
として用いる本発明の混合水栓部材である固定板と回転
板のバルブでは、硬質カーボン膜の剥離の発生がない。
したがって、硬質カーボン膜がもつ優れた特性である、
機械的強度が高く、摩擦係数が小さく、耐腐食性が良好
であることを充分に発揮でき、耐摩耗性が向上するとい
う効果を備えている。このため、混合水栓の長期使用に
対する信頼性を向上させることができる。
【0064】さらに本発明の混合水栓部材の固定板や回
転板は、基材上に順次、チタン膜またはクロム膜からな
る第1の中間層と、シリコン膜またはシリコンカーバイ
ト膜からなる第2の中間層と、硬質カーボン膜とを設け
る構造を採用する。この第1の中間層であるチタンまた
はクロムは、固定板や回転板の構成材料であるセラミッ
クス材料と密着性よく形成することができるという特性
をもつ。
【0065】さらに第2の中間層として用いるシリコン
膜またはシリコンカーバイト膜は、つぎに記載するよう
な優れた特性を有する。すなわちシリコンおよびシリコ
ンカーバイトを構成するシリコンと炭素は、ともに周期
律表の第IVb族の元素であり、しかも硬質カーボン膜
は炭素で構成されている。このようにシリコンカーバイ
トと硬質カーボン膜とは、同じ周期律表の第IVb族の
元素で構成され、いずれもダイヤモンド構造を有する。
この結果、シリコンカーバイト膜と硬質カーボン膜とは
共有結合して、両被膜は高い密着力で結合する。そのう
え第1の中間層であるチタンやクロムと、第2の中間層
であるシリコンやシリコンカーバイトとは、良好な密着
性で被膜形成することができる。
【0066】このようにシリコン膜やシリコンカーバイ
ト膜を第2の中間層として用いる本発明の混合水栓部材
である固定板と回転板のバルブでは、硬質カーボン膜の
剥離の発生がない。したがって、硬質カーボン膜がもつ
優れた特性である、機械的強度が高く、摩擦係数が小さ
く、耐腐食性が良好であることを充分に発揮でき、耐摩
耗性が向上するという効果を備えている。このため、混
合水栓の長期使用に対する信頼性を向上させることがで
きる。
【0067】さらにまた本発明の混合水栓部材の固定板
や回転板は、その表面を粗面とし、硬質カーボン膜を設
けている。その表面が粗面の固定板や回転板に硬質カー
ボン膜を被膜形成すると、凹凸面にならって硬質カーボ
ン膜を形成することができ、碇で船をつなぎ止めるよう
に、アンカー効果によって、基材表面に硬質カーボン膜
を強固に密着させて形成することができる。
【0068】このように基材表面を粗面とする本発明の
混合水栓部材である固定板と回転板のバルブにおいて
は、硬質カーボン膜の剥離の発生がない。したがって、
硬質カーボン膜がもつ優れた特性である、機械的強度が
高く、摩擦係数が小さく、耐腐食性が良好であることを
充分に発揮でき、耐摩耗性が向上するという効果を備え
ている。このため本発明では、混合水栓の長期使用に対
する信頼性を向上させることができる。
【0069】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を実施
するための最良の実施形態における混合水栓部材の構造
と、この混合水栓部材への中間層と硬質カーボン膜の被
膜形成方法とを説明する。本発明の実施形態における混
合水栓部材の構造と、この混合水栓部材への硬質カーボ
ン膜の形成方法を説明するまえに、この混合水栓部材を
適用する混合水栓構造を示す図4と図5と図6を用い
て、混合水栓の構成を説明する。図4は混合水栓の一部
を破断し混合水栓の構造を示す正面からの断面図であ
り、図5は混合水栓の一部を破断し混合水栓の構造を示
す側面からの断面図であり、図6は混合水栓部材を構成
する回転板と固定板からなるバルブを示し回転板の厚さ
方向の途中で切断した状態を示す断面図である。以下、
図4と図5と図6とを交互に参照して説明する。
【0070】〔混合水栓の構成説明:図4,図5,図
6〕混合水栓は、冷水供給源53と熱水供給源54を三
角形の底辺として、その頂点に位置する。そして本発明
の対象とする固定板11と回転板12とは、混合水栓本
体30の下辺部近傍に配置している。さらに混合水栓本
体30の底面には、熱水通路35に連絡する開口30a
と、冷水通路34に連絡する開口30bと、混合水吐出
口22に連絡する開口30cとを設ける。混合水栓本体
30の上方は開口しており、この上方開口には回動蓋2
7を配置する。
【0071】さらに混合水栓本体30の内側領域には、
カートリッジケース16を配置している。このカートリ
ッジケース16は底面を有する円筒形状を有する。そし
てカートリッジケース16は、その上端にネジを用いて
固定する押え片17にて押圧し、しかも混合水栓本体3
0内部でカートリッジケース16が移動しないように構
成している。
【0072】さらにカートリッジケース16底面部に
は、熱水の通過する開口30aと重なる領域に熱水通過
口16aと、冷水の通過する開口30bと重なる領域冷
水通過口16bと、混合水が吐出される開口30cと重
なる領域に混合水通過口16cとを、それぞれ設ける。
またさらに熱水通過口16aと冷水通過口16bと混合
水通過口16cには、混合水栓本体30内底面と、カー
トリッジケース16底面部と、固定板11とをシールす
る役割をもつパッキング31をはめ込むように設ける。
【0073】固定板11は、カートリッジケース16の
内径寸法よりわずかに小さな外径寸法をもつ円盤状の形
状を有し、アルミナやジルコニア材料からなるセラミッ
クスで構成する。そして固定板11は、カートリッジケ
ース16の内底面に重なるように収納する。さらにピン
36(図5参照)を固定板11とカートリッジケース1
6とに跨るように装着して、固定板11を回転しないよ
うに固定する。
【0074】この固定板11には、熱水通過口16aと
重なる領域に熱水流入口11aと、冷水通過口16bと
重なる領域に冷水流入口11bと、混合水通過口16c
と重なる領域に混合水流出口11cとを、それぞれ設け
る。
【0075】さらに固定板11の外径寸法よりやや小さ
な外径寸法をもつ回転板板12を、固定板11に重ねる
ように配置する。この回転板12もアルミナやジルコニ
ア材料からなるセラミックスで形成する。そしてこの固
定板11と回転板12とによってバルブ33を構成す
る。このため固定板11と回転板12とがお互いに摺動
して回転する面側は、表面あらさを表面あらさRa=
0.05μm〜0.5μmと小さくする。この表面あら
さを小さくするために、回転板12と固定板11とは、
その表面の研磨加工を行っている。あるいは固定板11
と回転板12とがお互いに摺動して回転する面側の表面
あらさを、表面あらさがRa=2.0μm〜5.0μm
程度の粗面とする構成のものもある。
【0076】なおバルブ33を構成する回転板12と固
定板11とは、カートリッジケース16に収納されてい
るため補修点検のときは、混合水栓本体30から取り出
すだけでよいので、簡単に分解組立を行うことができる
ので便利である。
【0077】回転板12は、固定板11に設ける熱水流
入口11aと冷水流入口11bのうちいずれか一方ある
いは両方を開口して、流体を混合水流出口11cに吐出
する役割をもつ混合室12aを設ける。回転板12の混
合室12aは、図6に示すように、円弧状の湾曲部12
bと、熱水流入口11aと冷水流入口11bの形状とほ
ぼ同じ形状の突出部12cとを有する。さらに突出部1
2cの近傍には、湾曲部12bよりやや径が大きな円弧
部12dを設ける。
【0078】そしてこの回転板12の回転によって、熱
水流入口11aと冷水流入口11bのうちいずれか一方
あるいは両方を開口して、混合室12aが熱水や冷水の
通路となる。ここで回転板12の回転運動においては、
熱水流入口11aと冷水流入口11bの通水面積の和を
一定値に保ったまま、熱水流入口11aと冷水流入口1
1bの通水面積をそれぞれ一次的に変化させるようにな
っている。
【0079】さらに回転板12の上面には溝部12eを
設ける。そしてこの溝部12eをスピンドル軸18下端
部に設ける円板18aの保持片18bと係合する。なお
溝部12eの形状は四角形や六角形とし、保持片18b
の形状は溝部12eの四角形や六角形に合致するように
して、スピンドル軸18の回転によって回転板12が回
転するように構成している。
【0080】スピンドル軸18上端は、回動蓋27内部
に形成したスプラインまたはセレーションの噛合部18
cに噛み合う。さらにスピンドル軸18の円板18aと
支持体21とのあいだには、樹脂材料からなるスリップ
ワッシャ20を設ける。またさらにカートリッジケース
16の内側にネジ固定によって押え片26を設け、支持
体21と回転板12とを、カートリッジケース16底面
方向に押圧保持している。
【0081】さらに支持体21の上端部には、所定の角
度を有する切欠部21aを設けている。この切欠部21
aに、スピンドル軸18に固着した止めピン25が係止
し、レバーハンドル28を一定角度以上回転しないよう
に規制している。
【0082】またさらに支持体21には、この支持体2
1自身を回転しないようにする役割をもつ係止ピン32
(図5参照)を設けている。この係止ピン32によっ
て、カートリッジケース16に支持体21を固定してい
る。
【0083】回動蓋27は、混合水栓本体30上面に開
放部分を覆うように配置する。そしてスピンドル軸18
上端に止めビス19を用いてスピンドル軸18と回動蓋
27とを一体的に固着している。さらに回動蓋27の側
面部にはレバーハンドル28をネジ固着している。さら
にまた回動蓋27の上面部には、操作方法を表示する表
示板29を設ける。
【0084】そして混合水吐出口22からの混合水は、
混合水栓本体30に回転自在に取り付ける吐出金具23
を通過して散水筒24から流出する。
【0085】つぎにこの図4ないし図6を使用して説明
した混合水栓の混合水栓部材における本発明の実施形態
を説明する。まずはじめに図1を用いて本発明の最適な
実施形態における混合水栓部材の構造を説明する。図1
は、本発明の混合水栓部材である固定板11と回転板1
2を示す断面図である。本発明では、固定板11と回転
板12とのいずれか一方か、あるいは固定板11と回転
板12との両方に被膜形成する。そこで以下の実施形態
の説明では、固定板11に被膜形成する例で説明する。
【0086】〔本発明の混合水栓部材の第1の実施形
態:図1〕図1に示すように、混合水栓部材である固定
板11は、回転板12と摺動する基材上に、シリコンカ
ーバイト(SiC)からなる中間層13を設ける。この
中間層13膜厚は0.5μm程度に設ける。このとき回
転板12と摺動する固定板11表面は、好ましくは研磨
加工を行い表面あらさを小さくする。あるいは、回転板
12と摺動する固定板11表面は粗面とする構造を採用
してもよい。さらにこの中間層13の上面に硬質カーボ
ン膜15を設ける。この硬質カーボン膜15は、その用
途によってその膜厚は調整すればよく、一般的には1μ
mから5μm程度に設ける。
【0087】この中間層13であるシリコンカーバイト
は、固定板11の構成材料であるアルミナやジルコニア
のセラミックス材料と密着性よく形成することができる
という特性をもつ。
【0088】さらに第1の実施形態の中間層13として
用いるシリコンカーバイト膜は、つぎに記載するような
特性を有する。すなわちシリコンカーバイトを構成する
シリコンと炭素は、ともに周期律表の第IVb族の元素
であり、しかも硬質カーボン膜15は炭素で構成されて
いる。このようにシリコンカーバイトと硬質カーボン膜
とは、同じ周期律表の第IVb族の元素で構成され、い
ずれもダイヤモンド構造を有する。この結果、シリコン
カーバイトと硬質カーボン膜とは共有結合して、両被膜
は高い密着力で結合させることができる。
【0089】このために本発明の混合水栓においては、
優れた密着性で固定板11に硬質カーボン膜15を被膜
形成することができ、硬質カーボン膜15の剥離現象は
発生しない。したがって、硬質カーボン膜がもつ優れた
特性である、機械的強度が高く、摩擦係数が小さく、耐
腐食性が良好であることを充分に発揮でき、耐摩耗性が
向上するという効果を備えている。このため、混合水栓
部材の長期使用に対する信頼性を向上させることができ
る。
【0090】〔本発明の混合水栓部材の第2の実施形
態:図2〕つぎに本発明の第2の実施形態における混合
水栓部材の構造を説明する。図2に示すように、混合水
栓部材である固定板11の回転板12と摺動する基材上
面に、第1の中間層13aとしてチタン(Ti)を設け
る。この第1の中間層13a膜厚は0.5μm程度に設
ける。このとき回転板12と摺動する固定板11表面
は、好ましくは研磨加工を行い表面あらさを小さくす
る。あるいは、回転板12と摺動する固定板11表面は
粗面とする構成を採用してもよい。さらにこの第1の中
間層13a上面に、シリコンカーバイト(SiC)から
なる第2の中間層13bを設ける。この第2の中間層1
3b膜厚も0.5μm程度に設ける。
【0091】さらにこの第2の中間層13b上面に硬質
カーボン膜15を設ける。この硬質カーボン膜15は、
その用途によって膜厚は調整すればよく、一般的には1
μmから5μm程度に設ける。
【0092】このように本発明の第2の実施形態におけ
る混合水栓部材の固定板11には、基材上に順次、チタ
ンからなる第1の中間層13aと、シリコンカーバイト
からなる第2の中間層13bと、硬質カーボン膜15と
を設ける構造を採用する。
【0093】この第1の中間層13aであるチタンは、
固定板11の構成材料であるアルミナやジルコニアなど
のセラミックス材料と密着性よく形成することができる
という特性をもつ。
【0094】さらに第2の中間層13bとして用いるシ
リコンカーバイト膜は、つぎに記載するような特性を有
する。すなわちシリコンカーバイトを構成するシリコン
と炭素は、ともに周期律表の第IVb族の元素であり、
しかも硬質カーボン膜15は炭素で構成されている。こ
のようにシリコンカーバイトと硬質カーボン膜は、同じ
周期律表の第IVb族の元素で構成され、いずれもダイ
ヤモンド構造を有する。この結果、シリコンカーバイト
と硬質カーボン膜とは共有結合して、両被膜は高い密着
力で結合させることができる。さらにまた第1の中間層
13aであるチタンと第2の中間層13bのシリコンカ
ーバイトとは、良好な密着性で被膜形成することができ
る。
【0095】このために本発明の混合水栓は、優れた密
着性で固定板11に硬質カーボン膜15を被膜形成する
ことができ、硬質カーボン膜15が剥離するという現象
は発生しない。したがって、硬質カーボン膜がもつ優れ
た特性である、機械的強度が高く、摩擦係数が小さく、
耐腐食性が良好であることを充分に発揮でき、耐摩耗性
が向上するという効果を備えている。このため、混合水
栓部材の長期使用に対する信頼性を向上させることがで
きる。
【0096】〔本発明の混合水栓部材の第3の実施形
態:図3〕つぎに本発明の第3の実施形態における混合
水栓部材の構造を説明する。図3に示すように、混合水
栓部材である固定板11は、回転板12と摺動する基材
表面を粗面とし、この粗面の基材上面に硬質カーボン膜
15を設ける。この硬質カーボン膜15は、その用途に
よってその膜厚は調整すればよく、一般的には1μmか
ら5μm程度に設ける。
【0097】この第3の実施形態の混合水栓部材の固定
板11は、その表面を粗面とし、硬質カーボン膜15を
設けている。固定板11の表面あらさはRa=2.0μ
m〜5.0μmの粗面とする。その表面が粗面の固定板
11に硬質カーボン膜15を被膜形成すると、凹凸面に
ならって硬質カーボン膜15を形成することができ、碇
で船をつなぎ止めるように、アンカー効果によって、基
材に硬質カーボン膜15を高い密着力で形成できる。
【0098】このように基材表面を粗面とする本発明の
混合水栓部材である固定板11と回転板12のバルブに
おいては、硬質カーボン膜15が剥離するという現象は
発生しない。したがって、硬質カーボン膜がもつ優れた
特性である、機械的強度が高く、摩擦係数が小さく、耐
腐食性が良好であることを充分に発揮でき、耐摩耗性が
向上するという効果を備えている。このため、混合水栓
の長期使用に対する信頼性を向上させることができる。
【0099】〔本発明と従来技術の混合水栓部材の耐摩
耗性試験:図11〕ここで本発明の構造の混合水栓部材
と従来技術の構造の混合水栓部材との耐摩耗性を、摩耗
試験機で比較した結果を示す。ここで使用する摩耗試験
機は、スガ試験機株式会社の商品名NUS−ISO−2
を使用して摩耗試験を行った。この摩耗試験機の構成
を、図11を用いて説明する。図11は摩耗試験機を示
す側面図である。
【0100】図11に示すように、被膜形成した試験片
92を、その被膜形成面側を下向きにして試験片押え板
94と試験片押えネジ95とで、試験片取付台93の開
口部に固定する。さらに摩耗輪91に研磨紙(図示せ
ず)を貼り付ける。さらに摩耗輪91に、図示しない天
秤機構を用いて、研磨紙を試験片92に押しつけるよう
な上向きの荷重を加える。
【0101】さらに試験片取付台93を、図示しないモ
ーターの回転運動を往復運動させる機構によって往復運
動させ、さらに摩耗輪91は試験片取付台93の1往復
ごとに角度0.9゜ずつ回転させる。このため試験片9
2は駆動輪91に貼りつけた研磨紙の摩耗していない新
しい領域につねに接触することになる。さらに往復回数
は自動設定することができ、設定した回数で摩耗試験機
は自動停止する。
【0102】ここで用いた被膜構成は、本発明は第1の
中間層13aはチタン、第2の中間層13bはシリコン
カーバイト膜をそれぞれ形成し、この第2の中間層13
b上に硬質カーボン膜15を設けた。これと比較する従
来技術の被膜構成は、表面研磨加工を行い表面あらさR
a=0.05μm〜0.5μmの基材上に直接硬質カー
ボン膜15を設けた。中間層の膜厚は、第1の中間層1
3aと第2の中間層13bとのいずれも0.5μmとし
た。さらに硬質カーボン膜15膜厚は1.0μmとし、
本発明、従来技術とも同一の膜厚とした。そしてこれら
の被膜は、試験片92として板厚が1mmで、表面を研
磨仕上げしたアルミナのセラミックスに形成した。
【0103】さらに摩耗輪91に貼りつける研磨紙は、
メッシュ600番のSiCを用い、この研磨紙と試験片
92との接触荷重は830gとし、さらに試験片取付台
93の往復運動回数は200回の条件として、本発明と
従来技術との被膜の摩耗試験を行った。
【0104】その摩耗試験の結果は、本発明の被膜構造
の試験片92では、被膜の剥離はほとんど発生せず、硬
質カーボン膜15の表面状態は変化なかった。これにた
いして従来技術の被膜構造の試験片92では、被膜の剥
離が発生し試験片92表面のセラミックスの白色が肉眼
で観察することができ、硬質カーボン膜15が剥離して
いることがわかった。
【0105】本発明と従来技術との被膜構造の相違点
は、第1の中間層13aと第2の中間層13bを介し
て、硬質カーボン膜15を形成している点である。これ
らの中間層を設けることによって、本発明の固定板11
を用いる混合水栓では被膜の耐摩耗性が向上している。
【0106】さらに図1に示すシリコンカーバイト膜か
らなる中間層13を介して硬質カーボン膜15を設ける
構造、および図3に示す表面を粗面とし、その粗面上に
硬質カーボン膜を設ける構造においても、前述した摩耗
試験とほぼ同等の結果が得られ、被膜の剥離はほとんど
発生せず、硬質カーボン膜15の表面状態は変化なかっ
た。このように図1、図2、および図3に示す本発明の
混合水栓部材においては、従来技術と比較して、混合水
栓部材の長期使用に対する信頼性を向上させることがで
きる。
【0107】〔本発明と従来技術の混合水栓部材の引っ
かき試験:図12〕さらに被膜の機械的性質を引っかき
試験を行うことにより評価した。この引っかき試験に使
用した測定機は、HEIDON−14型の表面性測定機を使用し
た。この表面性測定機を使用した引っかき試験では、引
っかき時に生じる抵抗力を測定することによって、被膜
の表面物性を評価できるという特性を備えている。
【0108】そして以下に記載する4種類の試料を作成
して、前述の表面性測定機を使用して被膜の表面物性を
評価した。その試料は、 (A) アルミナセラミックスの基材(表面は研磨加
工)−硬質カーボン膜 (B) アルミナセラミックスの基材(表面は研磨加
工)−チタンカーバイト(TiC)−硬質カーボン膜 (C) アルミナセラミックスの基材(表面は研磨加
工)−チタン−シリコン−硬質カーボン膜 (D) アルミナセラミックスの基材(表面は研磨加
工)−チタン−シリコンカーバイト−硬質カーボン膜 の4つである。そして硬質カーボン膜の膜厚はいずれの
試料とも1.0μmとし、チタンカーバイトとチタンと
シリコンとシリコンカーバイトの中間層の膜厚はいずれ
の試料とも0.5μmとした。
【0109】表面性測定機を使用した被膜の表面物性の
測定は、先端角度が90゜で先端曲率半径が50μmの
ダイヤモンド圧子を使用し、引っかき速度は30mm/
分とし、引っかき荷重は10grから300grまで1
0grおきに変化させた。この測定結果である引っかき
荷重と引っかき抵抗値との関係を、図12のグラフに示
す。なおこの図12のグラフは、引っかき荷重は10g
rとびに加え、そのときの引っかき抵抗値の抵抗力を測
定してプロットし、その平均値を直線で近似してグラフ
化している。
【0110】図12のグラフは、縦軸に引っかき抵抗値
である抵抗力を示し、横軸に引っかき荷重を示す。そし
て曲線96が試料(A)の測定結果を示し、曲線97が
試料(B)の測定結果を示し、曲線98が試料(C)の
測定結果を示し、曲線99が試料(D)の測定結果をそ
れぞれ示す。
【0111】この図12から明らかなように、引っかき
荷重がある値以上になると抵抗力が急激に変化してい
る。このように特性曲線に変曲点が発生する現象は、こ
の変曲点以下の臨界荷重では、圧子は単なる摩擦流動を
示し、荷重の増加とともに直線的に引っかき抵抗値が増
加していくが、臨界荷重以上になると、セラミックス基
板上に形成した被膜に亀裂が発生しているためと考えて
いる。そして発生した亀裂のために、引っかき抵抗値は
急激な増加を示し、摩擦係数が増大する。
【0112】このように図12の特性曲線の変曲点であ
る臨界荷重で、基板にたいする被膜の密着力を評価する
ことができる。そして図12に示すように、曲線96の
従来技術の基板上に直接硬質カーボン膜を形成した試料
(A)は臨界荷重80grである。これにたいして本発
明の実施形態の被膜構造の曲線98の試料(C)は臨界
荷重180grであり、曲線99の試料(D)は臨界荷
重230grである。すなわち本発明の実施形態の混合
水栓では、従来技術より2倍以上の密着力を有している
ことがわかる。なお曲線97の試料(B)は、試料
(A)と試料(C)の中間の特性を示している。
【0113】本発明の実施形態と従来技術との被膜構造
の相違点は、チタンまたはクロムからなる第1の中間層
13aと、シリコンまたはシリコンカーバイトからなる
第2の中間層13bを介して、硬質カーボン膜15を形
成している点である。これらの中間層を設けることによ
って、本発明の固定板11を用いる混合水栓では被膜の
密着性が向上している。
【0114】さらに図1に示すシリコンカーバイト膜か
らなる中間層13を介して硬質カーボン膜15を設ける
構造は曲線99と曲線98との中間の特性が得られ、さ
らに図3に示す表面を粗面とし、その粗面上に硬質カー
ボン膜を設ける構造では曲線98と曲線97との中間の
特性が得られた。このように図1、図2、および図3に
示す本発明の混合水栓部材では、被膜の密着性が向上し
ている。このように本発明の混合水栓部材においては、
従来技術と比較して、混合水栓部材の長期使用に対する
信頼性を向上させることができる。
【0115】さらに本発明の固定板11表面に設ける硬
質カーボン膜15は、以下に箇条書きするような優れた
特性を備えている。 (イ) 表面平滑性に優れている。このため固定板11
と回転板12との摺動を滑らかに行うことができる。 (ロ) 摩擦係数が小さい。硬質カーボン膜の摩擦係数
は0.1程度であり、上記(イ)と相まって回転トルク
を小さくすることができ、軽く滑らかなレバーハンドル
の動作が可能となる。従来は摺動する回転板と固定板と
のあいだに潤滑材を塗布して回転トルクを小さくしてい
た。本発明では、潤滑材を使用しなくても回転トルクを
小さくできる。さらに潤滑材が熱水や冷水や混合水に混
入することもない。 (ハ) 硬度が高い。ビッカース硬度Hv=4000と
硬質カーボン膜は高硬度であり、耐摩耗性が飛躍的に向
上する。
【0116】以上説明した第2の実施形態の説明におい
ては第1の中間層13aとしてチタンを適用し、第2の
中間層13bとしてシリコンカーバイトを適用する場合
で記載したが、第1の中間層13aとしてクロム(C
r)を、第2の中間層13bとしてシリコン(Si)
を、それぞれ適用することができる。そしてこのとき
も、前述と同じ理由によって、硬質カーボン膜15の剥
離は発生せず、硬質カーボン膜15を密着性よく被膜形
成することができる。このため混合水栓の長期使用にた
いする信頼性を向上させることができる。
【0117】〔本発明の中間層の形成方法の実施形態:
図7および図2〕つぎに以上説明した被膜構造を形成す
るための中間層と硬質カーボン膜との被膜形成方法を説
明する。はじめに図7を用いて第1の中間層と第2の中
間層との中間層の形成方法を説明する。図7は本発明の
実施形態における中間層の形成方法を示す断面図であ
る。以下、中間層形成装置を示す図7と固定板を示す図
2とを交互に参照して説明する。
【0118】図7に示すように、真空槽61の壁面近傍
に、ターゲットカバー55aを周囲に設け、第1の中間
層13a材料であるチタン材料からなるターゲット55
を配置する。そしてこのターゲット55に対向するよう
に、第1の中間層13aを形成する固定板11を配置す
る。この固定板11は直流電源73に接続する。さらに
ターゲット55はターゲット電源57に接続する。
【0119】そして図示しない排気手段により真空槽6
1内を真空度が3×10-5torr以下になるように、
排気口65から真空排気する。その後、ガス導入口63
からスパッタガスとしてアルゴン(Ar)ガスを導入し
て、真空槽61内の真空度が3×10-3torrになる
ように調整する。
【0120】さらにその後、固定板11には直流電源7
3からマイナス50Vの直流負電圧を印加する。またタ
ーゲット55にはターゲット電源57からマイナス50
0Vから600Vの直流電圧を印加する。すると真空槽
61内部にはプラズマが発生し、プラズマ中のイオンに
よってターゲット55表面をスパッタする。そしてこの
ターゲット55表面から叩きだされたチタンの第1の中
間層13a材料は、固定板11に付着してチタン膜から
なる中間層13aを、固定板11表面に形成することが
できる。このチタン膜からなる中間層13aは、0.5
μm程度の膜厚で形成する。このとき、固定板11は開
口領域で保持して第1の中間層13aを形成するとよ
い。
【0121】この第1の中間層13aとして形成するチ
タンは、固定板11基材のセラミックス材料と密着性よ
く形成することができる。なおこの第1の中間層13a
としては、クロム(Cr)も先述にように適用でき、こ
のチタンと同じ働きをもつ。
【0122】この第1の中間層13a上面に形成する第
2の中間層13bの形成方法は、第1の中間層13aの
被膜形成方法と同じ方法で形成することができ、ただタ
ーゲット55をシリコン(Si)と炭素(C)との1対
1の合金材料で構成して、被膜形成する。このシリコン
カーバイト膜からなる中間層13bの形成膜厚として
は、0.5μm程度に形成する。このシリコンカーバイ
トからなる第2の中間層13bは、第1の中間層13a
および硬質カーボン膜15と高い密着性をもって形成す
ることができる。このとき、固定板11の開口領域で保
持して、第2の中間層13bを形成する。この第2の中
間層13bとしてはシリコンも適用することができ、こ
のシリコンカーバイト膜と同じ働きを有する。
【0123】さらにシリコンカーバイト膜からなる第2
の中間層13bの形成としては、さきに説明したよう
に、ターゲット55をシリコン(Si)と炭素(C)と
の1対1の合金材料で構成して、被膜形成するほかに以
下に記載の方法もある。ターゲット55をシリコン(S
i)で構成し、そしてガス導入口63から炭素を含むガ
スとしてメタン(CH4 )を導入し、ターゲット55か
ら叩き出されたシリコンと、メタン(CH4 )ガスの炭
素とを反応させる反応性スパッタリング法によりシリコ
ンカーバイト膜からなる第2の中間層13bを形成する
こともできる。
【0124】図1に示すシリコンカーバイト膜からなる
中間層13の形成方法は、さきに説明した第2の中間層
13bと同じ方法で形成することが可能であるので、そ
の被膜形成の説明は省略する。
【0125】〔本発明の実施形態の硬質カーボン膜形成
方法の説明:図8から図10〕つぎにこの第1の中間層
13aと第2の中間層13bとを形成した固定板11へ
の硬質カーボン膜の形成方法を、図8と図9と図10と
を用いて説明する。つまり本発明の実施形態における硬
質カーボン膜の形成手段としては3つの手段がある。
【0126】〔本発明の実施形態の硬質カーボン膜形成
の第1の例:図8および図2〕はじめに図8を用いて硬
質カーボン膜の形成方法を説明する。図8は本発明の実
施形態における混合水栓部材への硬質カーボン膜の形成
方法を示す断面図である。以下、硬質カーボン膜を形成
するための装置を示す図8と、固定板を示す図2とを交
互に参照して説明する。
【0127】図8に示すように、ガス導入口63と排気
口65とを有する真空槽61内に、中間層を形成し、そ
の上面に硬質カーボン膜を形成する固定板11を配置す
る。そして真空槽61内を真空度が3×10-5torr
以下になるように、図示しない排気手段によって排気口
65から真空排気する。その後、ガス導入口63から炭
素を含むガスとしてベンゼン(C6 H6 )を真空槽61
内に導入して、真空槽61内の圧力を5×10-3tor
rになるように制御する。
【0128】その後、固定板11には直流電源73から
直流電圧を印加し、さらにアノード79にはアノード電
源75から直流電圧を印加し、さらにフィラメント81
にはフィラメント電源77から交流電圧を印加する。
【0129】このとき直流電源73から固定板11に印
加する直流電圧はマイナス3kVを印加し、さらにアノ
ード電源75からアノード79に印加する直流電圧はプ
ラス50Vを印加する。さらにフィラメント電源77か
らフィラメント81に印加する電圧は30Aの電流が流
れるように10Vの交流電圧を印加する。すると真空槽
61内部の固定板11の周囲領域にプラズマが発生し
て、固定板11に硬質カーボン膜を形成している。硬質
カーボン膜15の形成膜厚は1μmから5μmとする。
この硬質カーボン膜15を形成するときも、固定板11
の開口領域を保持して被膜形成する。
【0130】〔本発明の実施形態の硬質カーボン膜形成
の第2の例:図9および図2〕つぎに以上の説明と異な
る実施形態における中間層を形成した混合水栓部材への
硬質カーボン膜の形成方法を、図9を用いて説明する。
図9は本発明の実施形態における硬質カーボン膜の形成
方法を示す断面図である。以下、図9と図2とを交互に
用いて混合水栓部材への硬質カーボン膜の形成方法を説
明する。
【0131】図9に示すように、ガス導入口63と排気
口65とを有する真空槽61内に、中間層を形成し、そ
の上面に硬質カーボン膜を形成する固定板11を配置す
る。そしてさらに真空槽61の内部を図9に図示しない
排気手段によって、真空度が3×10-5torr以下に
なるように、排気口65から真空排気する。その後、ガ
ス導入口63から炭素を含むガスとしてメタンガス(C
H4 )を真空槽61の内部に導入して、真空度を0.1
torrになるように調整する。
【0132】そしてこの固定板11には、発振周波数が
13.56MHzを有する高周波電源69から高周波電
圧を、マッチング回路67を介して印加する。このとき
プラズマは、固定板11の外周部に発生しているので、
固定板11表面に硬質カーボン膜15を形成することが
できる。
【0133】〔本発明の実施形態の硬質カーボン膜形成
の第3の例:図10および図2〕つぎに以上の説明と異
なる実施形態における混合水栓部材の中間層上面への硬
質カーボン膜の形成方法を、図10を用いて説明する。
図10は本発明の実施形態における硬質カーボン膜の形
成方法を示す断面図である。以下、図10と図2とを交
互に用いて混合水栓部材への硬質カーボン膜の形成方法
を説明する。
【0134】図10に示すように、ガス導入口63と排
気口65とを有する真空槽61内部に、硬質カーボン膜
を形成する固定板11を配置する。そして排気口65か
ら真空槽61内を、真空度が3×10-5torr以下に
なるように、図示しない排気手段によって真空排気す
る。その後、ガス導入口63から炭素を含むガスとして
メタンガス(CH4 )を真空槽61内に導入し、真空度
を0.1torrになるように調整する。
【0135】そしてこの固定板11には、直流電源73
からマイナス600Vの直流電圧を印加して、プラズマ
を発生させる。このときプラズマは、固定板11の外周
部に発生しているので、固定板11の表面に硬質カーボ
ン膜15を形成することができる。
【0136】さらに図1に示すシリコンカーバイトから
なる中間層13を介して硬質カーボン膜15を形成する
方法、および図3に示す表面を粗面とし、その粗面上に
硬質カーボン膜15を形成する方法においても、前述の
硬質カーボン膜の被膜形成方法を適用すればよい。
【0137】なお図8から図10を用いて説明した本発
明の硬質カーボン膜15の形成方法における実施形態の
説明においては、炭素を含むガスとしてメタンガスやベ
ンゼンガスを用いる実施形態で説明したが、メタン以外
にエチレンなどの炭素を含むガスや、あるいはヘキサン
などの炭素を含む液体の蒸発蒸気も使用することができ
る。
【0138】また図7を用いて説明した実施形態におけ
る第1の中間層13aと第2の中間層13bや中間層1
3の被膜形成において、膜厚の均一性を向上させるため
に、混合水栓部材の固定板11を回転させてもよい。
【0139】さらに図7から図11を用いて説明した中
間層と硬質カーボン膜の被膜形成方法では、固定板11
に被膜形成する実施形態で説明したが、以上の説明と同
じような被膜形成方法を適用して、回転板12にも中間
層と硬質カーボン膜の被膜形成を行うことができる。
【0140】さらにまた以上の説明では、熱水と冷水と
を混合する混合水栓のバルブに本発明を適用する例で説
明したが、浄水と原水とを切り換える浄水器にも本発明
の固定板や回転板に中間層と硬質カーボン膜とを設けて
もよく、さらに固定板や回転板表面を粗面とし硬質カー
ボン膜を設けてもよい。このときも以上の説明と同じ効
果を得ることができる。
【0141】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
混合水栓部材の固定板や回転板は、基材上にシリコンカ
ーバイト膜からなる中間層を介して硬質カーボン膜とを
設ける構造を採用する。この中間層として用いるシリコ
ンカーバイト膜は、硬質カーボン膜を構成する炭素と同
じ周期律表の第IVb族の元素であり、いずれもダイヤ
モンド構造を有する。この結果、シリコンカーバイトと
硬質カーボン膜とは共有結合して、両被膜は高い密着力
で結合させることが可能とる。さらにシリコンカーバイ
ト膜は、固定板や回転板の基材を構成するセラミックス
材料と良好な密着性で被膜形成できる。
【0142】このようにシリコンカーバイト膜を中間層
として用いる本発明の混合水栓部材である固定板と回転
板のバルブでは、硬質カーボン膜の剥離の発生がない。
したがって、硬質カーボン膜がもつ優れた特性である、
機械的強度が高く、摩擦係数が小さく、耐腐食性が良好
であることを充分に発揮でき、耐摩耗性が向上するとい
う効果を備えている。このため、混合水栓の長期使用に
対する信頼性を向上させることができる。
【0143】さらに本発明の混合水栓部材の固定板や回
転板は、基材上に順次、チタン膜またはクロム膜からな
る第1の中間層と、シリコン膜またはシリコンカーバイ
ト膜からなる第2の中間層と、硬質カーボン膜とを設け
る構造を採用する。この第1の中間層であるチタンまた
はクロムは、固定板や回転板の構成材料であるセラミッ
クス材料と密着性よく形成することができるという特性
をもつ。
【0144】さらに第2の中間層として用いるシリコン
膜またはシリコンカーバイト膜は、つぎに記載するよう
な優れた特性を有する。すなわちシリコンおよびシリコ
ンカーバイトを構成するシリコンと炭素は、ともに周期
律表の第IVb族の元素であり、しかも硬質カーボン膜
は炭素で構成されている。このようにシリコンカーバイ
トと硬質カーボン膜とは、同じ周期律表の第IVb族の
元素で構成され、いずれもダイヤモンド構造を有する。
この結果、シリコンカーバイト膜と硬質カーボン膜とは
共有結合して、両被膜は高い密着力で結合する。そのう
え第1の中間層であるチタンやクロムと、第2の中間層
であるシリコンやシリコンカーバイトとは、良好な密着
性で被膜形成することができる。
【0145】このようにシリコン膜やシリコンカーバイ
ト膜を第2の中間層として用いる本発明の混合水栓部材
である固定板と回転板のバルブでは、硬質カーボン膜の
剥離の発生がない。したがって、硬質カーボン膜がもつ
優れた特性である、機械的強度が高く、摩擦係数が小さ
く、耐腐食性が良好であることを充分に発揮でき、耐摩
耗性が向上するという効果を備えている。このため、混
合水栓の長期使用に対する信頼性を向上させることがで
きる。
【0146】さらにまた本発明の混合水栓部材の固定板
や回転板は、その表面を粗面とし、硬質カーボン膜を設
けている。その表面が粗面の固定板や回転板に硬質カー
ボン膜を被膜形成すると、凹凸面にならって硬質カーボ
ン膜を形成することができ、碇で船をつなぎ止めるよう
に、アンカー効果によって、基材表面に硬質カーボン膜
を強固に密着させて形成することができる。
【0147】このように基材表面を粗面とする本発明の
混合水栓部材である固定板と回転板のバルブにおいて
は、硬質カーボン膜の剥離の発生がない。したがって、
硬質カーボン膜がもつ優れた特性である、機械的強度が
高く、摩擦係数が小さく、耐腐食性が良好であることを
充分に発揮でき、耐摩耗性が向上するという効果を備え
ている。このため本発明では、混合水栓の長期使用に対
する信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における混合水栓部材を構成
する固定板または回転板の表面を拡大して示す断面図で
ある。
【図2】本発明の実施形態における混合水栓部材を構成
する固定板または回転板の表面を拡大して示す断面図で
ある。
【図3】本発明の実施形態における混合水栓部材を構成
する固定板または回転板の表面を拡大して示す断面図で
ある。
【図4】本発明の実施形態の混合水栓部材を構成する固
定板または回転板を適用する混合水栓を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の実施形態の混合水栓部材を構成する固
定板または回転板を適用する混合水栓を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の実施形態の混合水栓部材を構成する固
定板または回転板を適用する混合水栓を示し、回転板の
厚さ方向の途中で切断した状態を示す断面図である。
【図7】本発明の実施形態の混合水栓部材への被膜形成
方法のうち中間層の被膜形成方法を示す断面図である。
【図8】本発明の実施形態の混合水栓部材への被膜形成
方法のうち硬質カーボン膜の被膜形成方法を示す断面図
である。
【図9】本発明の実施形態の混合水栓部材への被膜形成
方法のうち硬質カーボン膜の被膜形成方法を示す断面図
である。
【図10】本発明の実施形態の混合水栓部材への被膜形
成方法のうち硬質カーボン膜の被膜形成方法を示す断面
図である。
【図11】被膜の耐摩耗性を試験する摩耗試験機の構造
を示す側面図である。
【図12】本発明の実施形態と従来技術における表面性
測定機を使用した被膜の表面物性の測定結果を示し、引
っかき抵抗値である抵抗力と引っかき荷重との関係を示
すグラフである。
【符号の説明】
11 固定板 12 回転板 13 中間層 13a 第1の中間層 13b 第2の中間層 15 硬質カーボン膜 33 バルブ 61 真空槽 63 ガス導入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸井田 孝志 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社所沢事業所内

Claims (54)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出口
    を有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合わさ
    れ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材であっ
    て、 固定板は、回転板との摺動面にシリコンカーバイトから
    なる中間層を介して硬質カーボン膜を設ける、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  2. 【請求項2】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出口
    を有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合わさ
    れ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材であっ
    て、 回転板は、固定板との摺動面にシリコンカーバイトから
    なる中間層を介して硬質カーボン膜を設ける、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  3. 【請求項3】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出口
    を有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合わさ
    れ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材であっ
    て、 固定板と回転板は、固定板と回転板との摺動面にシリコ
    ンカーバイトからなる中間層を介して硬質カーボン膜を
    設ける、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  4. 【請求項4】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出口
    を有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合わさ
    れ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材であっ
    て、 固定板は、回転板との摺動面にチタンからなる第1の中
    間層とシリコンからなる第2の中間層とを介して硬質カ
    ーボン膜を設ける、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  5. 【請求項5】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出口
    を有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合わさ
    れ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材であっ
    て、 固定板は、回転板との摺動面にクロムからなる第1の中
    間層とシリコンからなる第2の中間層とを介して硬質カ
    ーボン膜を設ける、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  6. 【請求項6】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出口
    を有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合わさ
    れ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材であっ
    て、 固定板は、回転板との摺動面にチタンからなる第1の中
    間層とシリコンカーバイトからなる第2の中間層とを介
    して硬質カーボン膜を設ける、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  7. 【請求項7】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出口
    を有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合わさ
    れ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材であっ
    て、 固定板は、回転板との摺動面にクロムからなる第1の中
    間層とシリコンカーバイトからなる第2の中間層とを介
    して硬質カーボン膜を設ける、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  8. 【請求項8】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出口
    を有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合わさ
    れ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材であっ
    て、 回転板は、固定板との摺動面にチタンからなる第1の中
    間層とシリコンからなる第2の中間層とを介して硬質カ
    ーボン膜を設ける、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  9. 【請求項9】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出口
    を有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合わさ
    れ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材であっ
    て、 回転板は、固定板との摺動面にクロムからなる第1の中
    間層とシリコンからなる第2の中間層とを介して硬質カ
    ーボン膜を設ける、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  10. 【請求項10】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出
    口とを有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合
    わされ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材で
    あって、 回転板は、固定板との摺動面にチタンからなる第1の中
    間層とシリコンカーバイトからなる第2の中間層とを介
    して硬質カーボン膜を設ける、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  11. 【請求項11】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出
    口とを有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合
    わされ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材で
    あって、 回転板は、固定板との摺動面にクロムからなる第1の中
    間層とシリコンカーバイトからなる第2の中間層とを介
    して硬質カーボン膜を設ける、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  12. 【請求項12】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出
    口とを有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合
    わされ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材で
    あって、 固定板と回転板は、固定板と回転板との摺動面にチタン
    からなる第1の中間層とシリコンからなる第2の中間層
    とを介して硬質カーボン膜を設ける、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  13. 【請求項13】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出
    口とを有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合
    わされ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材で
    あって、 固定板と回転板は、固定板と回転板との摺動面にクロム
    からなる第1の中間層とシリコンからなる第2の中間層
    とを介して硬質カーボン膜を設ける、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  14. 【請求項14】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出
    口とを有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合
    わされ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材で
    あって、 固定板と回転板は、固定板と回転板との摺動面にチタン
    からなる第1の中間層とシリコンカーバイトからなる第
    2の中間層を介して硬質カーボン膜を設ける、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  15. 【請求項15】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出
    口とを有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合
    わされ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材で
    あって、 固定板と回転板は、固定板と回転板との摺動面にクロム
    からなる第1の中間層とシリコンカーバイトからなる第
    2の中間層を介して硬質カーボン膜を設ける、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  16. 【請求項16】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出
    口とを有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合
    わされ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材で
    あって、 固定板は、回転板との摺動面を粗面とし、回転板との摺
    動面に硬質カーボン膜を設ける、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  17. 【請求項17】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出
    口とを有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合
    わされ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材で
    あって、 回転板は、固定板との摺動面を粗面とし、固定板との摺
    動面に硬質カーボン膜を設ける、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  18. 【請求項18】 熱水流入口と冷水流入口と混合水流出
    口とを有する固定板と、この固定板に摺動自在に重ね合
    わされ混合室を有する回転板とを備える混合水栓部材で
    あって、 固定板と回転板は、固定板と回転板との摺動面を粗面と
    し、固定板と回転板との摺動面に硬質カーボン膜を設け
    る、 ことを特徴とする混合水栓部材。
  19. 【請求項19】 固定板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に固定板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりシリコンカーバイトからなる中間層を固定板
    上に形成する工程であり、 硬質カーボン膜形成工程は、中間層を形成した固定板を
    真空槽内に配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口
    から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、固定板に直流
    電圧を印加しアノードに直流電圧を印加しフィラメント
    に交流電圧を印加してプラズマを発生させて固定板の中
    間層上に硬質カーボン膜を形成する工程である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  20. 【請求項20】 固定板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に固定板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりシリコンカーバイトからなる中間層を固定板
    上に形成する工程であり、 硬質カーボン膜形成工程は、中間層を形成した固定板を
    真空槽内に配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口
    から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、固定板に高周
    波電圧を印加し、プラズマを発生させて固定板の中間層
    上に硬質カーボン膜を形成する工程である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  21. 【請求項21】 固定板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に固定板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりシリコンカーバイトからなる中間層を固定板
    上に形成する工程であり、 硬質カーボン膜形成工程は、中間層を形成した固定板を
    真空槽内に配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口
    から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、固定板に直流
    電圧を印加し、プラズマを発生させて固定板の中間層上
    に硬質カーボン膜を形成する工程である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  22. 【請求項22】 回転板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に回転板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりシリコンカーバイトからなる中間層を回転板
    上に形成する工程であり、 硬質カーボン膜形成工程は、中間層を形成した回転板を
    真空槽内に配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口
    から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、回転板に直流
    電圧を印加しアノードに直流電圧を印加しフィラメント
    に交流電圧を印加してプラズマを発生させて回転板の中
    間層上に硬質カーボン膜を形成する工程である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  23. 【請求項23】 回転板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に回転板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりシリコンカーバイトからなる中間層を回転板
    上に形成する工程であり、 硬質カーボン膜形成工程は、中間層を形成した回転板を
    真空槽内に配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口
    から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、回転板に高周
    波電圧を印加し、プラズマを発生させて回転板の中間層
    上に硬質カーボン膜を形成する工程である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  24. 【請求項24】 回転板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に回転板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりシリコンカーバイトからなる中間層を回転板
    上に形成する工程であり、 硬質カーボン膜形成工程は、中間層を形成した回転板を
    真空槽内に配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入口
    から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、回転板に直流
    電圧を印加し、プラズマを発生させて回転板の中間層上
    に硬質カーボン膜を形成する工程である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  25. 【請求項25】 固定板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に固定板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりチタンからなる第1の中間層を固定板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した固定板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコン膜からなる第2の中間
    層を第1の中間層上に形成する工程であり、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した固
    定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、固定
    板に直流電圧を印加しアノードに直流電圧を印加しフィ
    ラメントに交流電圧を印加してプラズマを発生させて固
    定板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程
    である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  26. 【請求項26】 固定板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に固定板を配置し、真空槽内部を排気した後、ガス導
    入口からアルゴンガスを真空槽内部に導入し、スパッタ
    リング法によりチタンからなる第1の中間層を固定板上
    に形成し、 その後、第1の中間層を形成した固定板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコン膜からなる第2の中間
    層を第1の中間層上に形成する工程であり、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した固
    定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、固定
    板に高周波電圧を印加し、プラズマを発生させて固定板
    の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程であ
    る、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  27. 【請求項27】 固定板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に固定板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりチタンからなる第1の中間層を固定板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した固定板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコン膜からなる第2の中間
    層を第1の中間層上に形成する工程であり、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した固
    定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、固定
    板に直流電圧を印加し、プラズマを発生させて固定板の
    第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程であ
    る、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  28. 【請求項28】 固定板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に固定板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりクロムからなる第1の中間層を固定板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した固定板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコン膜からなる第2の中間
    層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した固
    定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、固定
    板に直流電圧を印加しアノードに直流電圧を印加しフィ
    ラメントに交流電圧を印加してプラズマを発生させて固
    定板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程
    である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  29. 【請求項29】 固定板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に固定板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりクロムからなる第1の中間層を固定板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した固定板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコン膜からなる第2の中間
    層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した固
    定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、固定
    板に高周波電圧を印加し、プラズマを発生させて固定板
    の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程であ
    る、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  30. 【請求項30】 固定板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に固定板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりクロムからなる第1の中間層を固定板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した固定板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコン膜からなる第2の中間
    層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した固
    定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、固定
    板に直流電圧を印加し、プラズマを発生させて固定板の
    第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程であ
    る、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  31. 【請求項31】 固定板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に固定板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりチタンからなる第1の中間層を固定板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した固定板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコンカーバイト膜からなる
    第2の中間層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した固
    定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、固定
    板に直流電圧を印加しアノードに直流電圧を印加しフィ
    ラメントに交流電圧を印加してプラズマを発生させて固
    定板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程
    である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  32. 【請求項32】 固定板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に固定板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりチタンからなる第1の中間層を固定板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した固定板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコンカーバイト膜からなる
    第2の中間層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した固
    定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、固定
    板に高周波電圧を印加し、プラズマを発生させて固定板
    の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程であ
    る、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  33. 【請求項33】 固定板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に固定板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりチタンからなる第1の中間層を固定板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した固定板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコンカーバイト膜からなる
    第2の中間層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した固
    定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、固定
    板に直流電圧を印加し、プラズマを発生させて固定板の
    第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程であ
    る、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  34. 【請求項34】 固定板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に固定板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりクロムからなる第1の中間層を固定板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した固定板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコンカーバイト膜からなる
    第2の中間層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した固
    定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、固定
    板に直流電圧を印加しアノードに直流電圧を印加しフィ
    ラメントに交流電圧を印加してプラズマを発生させて固
    定板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程
    である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  35. 【請求項35】 固定板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に固定板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりクロムからなる第1の中間層を固定板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した固定板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコンカーバイト膜からなる
    第2の中間層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した固
    定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、固定
    板に高周波電圧を印加し、プラズマを発生させて固定板
    の第2の中間層に硬質カーボン膜を形成する工程であ
    る、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  36. 【請求項36】 固定板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に固定板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりクロムからなる第1の中間層を固定板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した固定板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコンカーバイト膜からなる
    第2の中間層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した固
    定板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、固定
    板に直流電圧を印加し、プラズマを発生させて固定板の
    第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程であ
    る、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  37. 【請求項37】 回転板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に回転板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりチタンからなる第1の中間層を回転板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した回転板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコン膜からなる第2の中間
    層を第1の中間層上に形成する工程であり、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した回
    転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、回転
    板に直流電圧を印加しアノードに直流電圧を印加しフィ
    ラメントに交流電圧を印加してプラズマを発生させて回
    転板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程
    である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  38. 【請求項38】 回転板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に回転板を配置し、真空槽内部を排気した後、ガス導
    入口からアルゴンガスを真空槽内部に導入し、スパッタ
    リング法によりチタンからなる第1の中間層を回転板上
    に形成し、 その後、第1の中間層を形成した回転板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコン膜からなる第2の中間
    層を第1の中間層上に形成する工程であり、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した回
    転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、回転
    板に高周波電圧を印加し、プラズマを発生させて回転板
    の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程であ
    る、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  39. 【請求項39】 回転板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に回転板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりチタンからなる第1の中間層を回転板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した回転板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコン膜からなる第2の中間
    層を第1の中間層上に形成する工程であり、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した回
    転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、回転
    板に直流電圧を印加し、プラズマを発生させて回転板の
    第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程であ
    る、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  40. 【請求項40】 回転板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に回転板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりクロムからなる第1の中間層を回転板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した回転板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコン膜からなる第2の中間
    層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した回
    転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、回転
    板に直流電圧を印加しアノードに直流電圧を印加しフィ
    ラメントに交流電圧を印加してプラズマを発生させて回
    転板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程
    である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  41. 【請求項41】 回転板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に回転板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりクロムからなる第1の中間層を回転板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した回転板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコン膜からなる第2の中間
    層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した回
    転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、回転
    板に高周波電圧を印加し、プラズマを発生させて回転板
    の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程であ
    る、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  42. 【請求項42】 回転板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に回転板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりクロムからなる第1の中間層を回転板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した回転板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコン膜からなる第2の中間
    層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した回
    転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、回転
    板に直流電圧を印加し、プラズマを発生させて回転板の
    第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程であ
    る、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  43. 【請求項43】 回転板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に回転板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりチタンからなる第1の中間層を回転板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した回転板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコンカーバイト膜からなる
    第2の中間層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した回
    転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、回転
    板に直流電圧を印加しアノードに直流電圧を印加しフィ
    ラメントに交流電圧を印加してプラズマを発生させて回
    転板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程
    である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  44. 【請求項44】 回転板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に回転板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりチタンからなる第1の中間層を回転板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した回転板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコンカーバイト膜からなる
    第2の中間層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した回
    転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、回転
    板に高周波電圧を印加し、プラズマを発生させて回転板
    の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程であ
    る、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  45. 【請求項45】 回転板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に回転板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりチタンからなる第1の中間層を回転板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した回転板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコンカーバイト膜からなる
    第2の中間層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した回
    転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、回転
    板に直流電圧を印加し、プラズマを発生させて回転板の
    第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程であ
    る、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  46. 【請求項46】 回転板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に回転板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりクロムからなる第1の中間層を回転板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した回転板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコンカーバイト膜からなる
    第2の中間層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した回
    転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、回転
    板に直流電圧を印加しアノードに直流電圧を印加しフィ
    ラメントに交流電圧を印加してプラズマを発生させて回
    転板の第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程
    である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  47. 【請求項47】 回転板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に回転板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりクロムからなる第1の中間層を回転板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した回転板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコンカーバイト膜からなる
    第2の中間層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した回
    転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、回転
    板に高周波電圧を印加し、プラズマを発生させて回転板
    の第2の中間層に硬質カーボン膜を形成する工程であ
    る、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  48. 【請求項48】 回転板上に中間層を形成する中間層形
    成工程と、この中間層上に硬質カーボン膜を形成する硬
    質カーボン膜形成工程とを有し、 中間層形成工程が、ターゲットと対向するように真空槽
    内に回転板を配置し、真空槽内を排気した後、ガス導入
    口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、スパッタリン
    グ法によりクロムからなる第1の中間層を回転板上に形
    成し、 その後、第1の中間層を形成した回転板をターゲットと
    対向するように真空槽内に配置し、真空槽内を排気した
    後、ガス導入口からアルゴンガスを真空槽内に導入し、
    スパッタリング法によりシリコンカーバイト膜からなる
    第2の中間層を第1の中間層上に形成し、 硬質カーボン膜形成工程は、第2の中間層を形成した回
    転板を真空槽内に配置し、真空槽内部を排気した後、ガ
    ス導入口から炭素を含むガスを真空槽内に導入し、回転
    板に直流電圧を印加し、プラズマを発生させて回転板の
    第2の中間層上に硬質カーボン膜を形成する工程であ
    る、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  49. 【請求項49】 回転板との摺動面を粗面とした固定板
    の上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜形成工
    程を有し、 硬質カーボン膜形成工程は、固定板を真空槽内に配置
    し、真空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素を含む
    ガスを真空槽の内部に導入し、固定板に直流電圧を印加
    しアノードに直流電圧を印加しフィラメントに交流電圧
    を印加してプラズマを発生させて固定板上に硬質カーボ
    ン膜を形成する工程である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  50. 【請求項50】 回転板との摺動面を粗面とした固定板
    の上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜形成工
    程を有し、 硬質カーボン膜形成工程は、固定板を真空槽内に配置
    し、真空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素を含む
    ガスを真空槽の内部に導入し、固定板に高周波電圧を印
    加し、プラズマを発生させて固定板上に硬質カーボン膜
    を形成する工程である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  51. 【請求項51】 回転板との摺動面を粗面とした固定板
    の上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜形成工
    程を有し、 硬質カーボン膜形成工程は、固定板を真空槽内に配置
    し、真空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素を含む
    ガスを真空槽の内部に導入し、固定板に直流電圧を印加
    し、プラズマを発生させて固定板上に硬質カーボン膜を
    形成する工程である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  52. 【請求項52】 固定板との摺動面を粗面とした回転板
    の上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜形成工
    程を有し、 硬質カーボン膜形成工程は、回転板を真空槽内に配置
    し、真空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素を含む
    ガスを真空槽の内部に導入し、回転板に直流電圧を印加
    しアノードに直流電圧を印加しフィラメントに交流電圧
    を印加してプラズマを発生させて回転板上に硬質カーボ
    ン膜を形成する工程である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  53. 【請求項53】 固定板との摺動面を粗面とした回転板
    の上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜形成工
    程を有し、 硬質カーボン膜形成工程は、回転板を真空槽内に配置
    し、真空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素を含む
    ガスを真空槽の内部に導入し、回転板に高周波電圧を印
    加し、プラズマを発生させて回転板上に硬質カーボン膜
    を形成する工程である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
  54. 【請求項54】 固定板との摺動面を粗面とした回転板
    の上に硬質カーボン膜を形成する硬質カーボン膜形成工
    程を有し、 硬質カーボン膜形成工程は、回転板を真空槽内に配置
    し、真空槽内を排気した後、ガス導入口から炭素を含む
    ガスを真空槽の内部に導入し、回転板に直流電圧を印加
    し、プラズマを発生させて回転板上に硬質カーボン膜を
    形成する工程である、 ことを特徴とする混合水栓部材への被膜形成方法。
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