JPH1089025A - エンジンバルブにおけるステムシール - Google Patents

エンジンバルブにおけるステムシール

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Publication number
JPH1089025A
JPH1089025A JP8243207A JP24320796A JPH1089025A JP H1089025 A JPH1089025 A JP H1089025A JP 8243207 A JP8243207 A JP 8243207A JP 24320796 A JP24320796 A JP 24320796A JP H1089025 A JPH1089025 A JP H1089025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stem
seal
peripheral surface
inner peripheral
valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP8243207A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Adegawa
眞 阿出川
Haruki Kobayashi
治樹 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Oozx Inc
Original Assignee
Fuji Oozx Inc
Fuji Valve Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Oozx Inc, Fuji Valve Co Ltd filed Critical Fuji Oozx Inc
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Publication of JPH1089025A publication Critical patent/JPH1089025A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブガイドとエンジンバルブのステム間に
侵入した排気ガス等が、ステムシールを介して外部に漏
出するのを防止する。 【解決手段】 シール部14bの内周面におけるステム
3aとの接触部よりも下方に、ステム3aの中心方向に
向かって斜下向きに傾斜する可撓性の環状をなす舌片1
5を、その先端部内周縁がステム3aの外周面と常時接
触するようにして設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばエンジンの
排気側の動弁機構に装着されるステムシールに係り、特
に、排気ガスの漏出を防止する機能を備えるステムシー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、一般的な排気側の動弁機構を略
示するもので、シリンダヘッド(1)に圧入されたバルブ
ガイド(2)には、エンジンバルブ(3)のステム(3a)が、
上下に摺動可能に貫通されている。
【0003】エンジンバルブ(3)の下端における傘部(3
b)の弁フェース(3c)は、排気ポート(4)の開口の下端に
嵌着されたバルブシート(5)と当接し、常時は排気ポー
ト(4)を閉じている。
【0004】エンジンバルブ(3)の上端には、スプリン
グリテーナ(6)が、1対のコッタ(図示略)を介して止
着され、このスプリングリテーナ(6)とシリンダヘッド
(1)の上端との間には、バルブスプリング(7)が縮設さ
れている。エンジンバルブ(3)の上端面には、ロッカア
ーム(8)の先端に螺着されたアジャスタボルト(9)の下
面が当接している。
【0005】バルブガイド(2)の上端部には、過度のオ
イル下がりを防止するためのステムシール(10)が嵌着さ
れ、その上端部内周面は、ステム(3a)の外周面に接触し
ている。
【0006】上記ステムシール(10)は、図3に拡大して
示すように、下半部の金属製の円筒部(10a)と、その上
端に一体的に固着された、耐油ゴム製のシール部(10b)
とからなり、円筒部(10a)はバルブガイド(2)に圧入さ
れている。
【0007】シール部(10b)の上端部内面には、内方を
向く2つの環状凸部(10c)が形成され、この部分はステ
ム(3a)に接触している。(11)は、シール部(10b)を縮径
方向に適度に押圧するスプリングバンドである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】排気ブレーキが装着さ
れたディーゼルエンジン等においては、図2の想像線示
のように、排気管(12)内に設けた排気ブレーキ弁(13)を
閉じて、排気ブレーキを作動させると、排気ポート(4)
内の圧力はかなり上昇する。
【0009】排気ポート(4)内の圧力が高まると、排気
ガス(又は圧縮空気)がバルブガイド(2)とエンジンバル
ブ(3)のステム(3a)との間の僅かの隙間内に侵入し、バ
ルブガイド(2)の上端より流出する。
【0010】上述した従来のステムシール(10)は、単な
るオイル下がりの防止機能しか有していないため、バル
ブガイド(2)の上端より流出した排気ガス等が、ステム
シール(10)におけるステム(3a)との接触部を押し開いて
外部に漏出する。
【0011】このように、バルブガイド(2)とステム(3
a)との間に排気ガス等の流通があると、排気ガス中に含
まれる燃焼生成物等により、互いの摺動面が摩耗し易く
なる。 また、その摩耗により、排気ガス等の漏出量が
増大すると、排気ポート(4)内の圧力が低下し、排気ブ
レーキの利きにも影響を及ぼす。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、バルブガイドとステム間に侵入した排気ガス等
が、外部へ漏出するのを防止しうるようにしたステムシ
ールを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、下半部の円筒部と上半部のシール部とよりなり、
前記円筒部を、エンジンバルブのステムを摺動可能とし
て保持するバルブガイドの上端部外周面に嵌着すること
により、前記シール部の上端部内周面を、前記ステムの
外周面に接触させるようになっているエンジンバルブの
ステムシールにおいて、前記シール部の内周面における
ステムとの接触部よりも下方に、ステムの中心方向に向
かって斜下向きに傾斜する可撓性の環状をなす舌片を、
その先端部内周縁がステムの外周面と常時接触するよう
にして設けることにより解決される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図1に
基づいて説明する。なお、動弁機構全体は、図3に示す
のと同一構成につき、その図示を省略するとともに、同
一部材については同じ符号を付して説明する。
【0015】本発明のステムシール(14)は、従来と同
様、バルブガイド(2)の上端部に圧入された金属製の円
筒部(14a)と、それと一体をなすシール部(14b)とからな
り、シール部(14b)の上端部内面に形成された両環状凸
部(14c)は。エンジンバルブ(3)のステム(3a)の外周面
に接触している。
【0016】シール部(14b)の中央部の内周面における
下位側の環状凸部(14c)の直下には、上下方向に撓曲可
能な環状をなす舌片(15)が、ステム(3a)の中心方向に向
かって斜下向きに連設され、その先端部内周縁は、ステ
ム(3a)の外周面に常時接触している。
【0017】このような舌片(15)を設けてあるため、従
来のように、排気ブレーキの作動時に排気ポート内の圧
力が上昇し、排気ガスがバルブガイド(2)とステム(3a)
間の隙間に侵入しても、ステムシール(14)より外部に漏
出するのが防止される。
【0018】すなわち、バルブガイド(2)の上端より流
出した排気ガスが、ステムシール(14)内における舌片(1
5)の下方の空間(S)内に入り込み、この空間(S)内の圧
力が上昇すると、舌片(15)は上向きに押圧されて、ステ
ム(3a)の外周面に強く圧接するようになるため、排気ガ
スが舌片(15)よりも上方へ流動するのが阻止される。
【0019】このように、ステムシール(14)により排気
ガスの漏出が防止されると、バルブガイド(2)とステム
(3a)との間を排気ガスが流通しなくなるため、排気ガス
中に含まれるカーボン等の燃焼生成物が、互いの摺動面
に付着するのが少なくなり、その摩耗を抑えることがで
きる。
【0020】また、排気ブレーキの作動時において排気
ポート内の圧力が低下するのを防止しうるので、排気ブ
レーキの利きが悪くなる恐れはない。
【0021】なお、上記実施例では、ステムシール(14)
を排気側の動弁機構に適用した例について説明したが、
過給器を備えるエンジンのように、吸気ポート内の圧力
が正圧となるエンジンにおいては、吸気側にも適用しう
る。この際には、吸気ポート内の過給された混合ガス又
は圧縮空気の漏出が防止され、過給圧が低下することに
より、エンジン性能が悪化するのを抑えうる。
【0022】
【発明の効果】本発明を、例えば排気ブレーキが装着さ
れたエンジンの排気側に適用すると、排気ブレーキの作
動時に排気ポート内の圧力が上昇し、排気ガスがバルブ
ガイドとステムとの間に侵入しても、舌片によりその流
動が阻止されるため、ステムシールより漏出することは
ない。その結果、バルブガイドとステムとの互いの摺動
面の摩耗が抑えられるとともに、排気ブレーキの利きが
良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を排気側の動弁機構に適用した例を示す
要部の縦断正面図である。
【図2】従来のステムシールを備える排気側の動弁機構
を示す縦断正面図である。
【図3】同じく、ステムシール装着部の拡大縦断面図で
ある。
【符号の説明】
(1)シリンダヘッド (2)バルブガイド (3)エンジンバルブ (3a)ステム (3b)傘部 (3c)弁フェース (4)排気ポート (5)バルブシート (6)スプリングリテーナ (7)バルブスプリング (8)ロッカアーム (9)アジャスタボルト (11)スプリングバンド (12)排気管 (13)排気ブレーキ弁 (14)ステムシール (14a)円筒部 (14b)シール部 (14c)環状凸部 (15)舌片 (S)空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下半部の円筒部と上半部のシール部とよ
    りなり、前記円筒部を、エンジンバルブのステムを摺動
    可能として保持するバルブガイドの上端部外周面に嵌着
    することにより、前記シール部の上端部内周面を、前記
    ステムの外周面に接触させるようになっているエンジン
    バルブのステムシールにおいて、 前記シール部の内周面におけるステムとの接触部よりも
    下方に、ステムの中心方向に向かって斜下向きに傾斜す
    る可撓性の環状をなす舌片を、その先端部内周縁がステ
    ムの外周面と常時接触するようにして設けたことを特徴
    とするエンジンバルブにおけるステムシール。
JP8243207A 1996-09-13 1996-09-13 エンジンバルブにおけるステムシール Pending JPH1089025A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105874248A (zh) * 2014-01-22 2016-08-17 Nok株式会社 阀杆密封
CN112627928A (zh) * 2020-12-10 2021-04-09 潍柴动力股份有限公司 一种气门杆密封套、气门及发动机

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105874248A (zh) * 2014-01-22 2016-08-17 Nok株式会社 阀杆密封
CN105874248B (zh) * 2014-01-22 2017-09-26 Nok株式会社 阀杆密封
CN112627928A (zh) * 2020-12-10 2021-04-09 潍柴动力股份有限公司 一种气门杆密封套、气门及发动机
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