JP2602757Y2 - バルブステムシール装置 - Google Patents

バルブステムシール装置

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JP2602757Y2
JP2602757Y2 JP1991027743U JP2774391U JP2602757Y2 JP 2602757 Y2 JP2602757 Y2 JP 2602757Y2 JP 1991027743 U JP1991027743 U JP 1991027743U JP 2774391 U JP2774391 U JP 2774391U JP 2602757 Y2 JP2602757 Y2 JP 2602757Y2
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JP
Japan
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valve stem
section
shaped cross
metal ring
valve
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JP1991027743U
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JPH04117106U (ja
Inventor
久雄 直井
和男 筑後
敬策 岩片
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は内燃機関のバルブステム
シール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関に使用される内燃機関のバルブ
ステムシール装置は図3のようになっている。図3にお
いて合成ゴムシール11,金属環12,ばね13で形成
されたバルブステムシール装置はバルブガイド4の上端
に嵌入され、吸・排気バルブステム5とバルブガイド4
の間の潤滑油量は、合成ゴムシール11のリップ先端1
2aの当る角度で一定量になるようにしている。
【0003】
【考案が解決しょうとする課題】このような従来のバル
ブステムシール装置においては、背圧(吸・排気バルブ
ステムとバルブガイド間のガス圧力)の影響を受けやす
く、オイルダウン量をコントロールすることが非常に困
難であり、背圧が高くなると(例えば3kgf/cm
程度)図4に示すようにリップ11が開いてしまい、ガ
ス吹抜けの問題が発生する。本考案はこれらの問題点に
着目し、シールリップの材質及び形状を変更し、目的を
達成するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のバルブステムシール装置は、内燃機関のバ
ルブステムと、バルブステムを保持するバルブガイド
と、バルブガイド上端部に嵌入して固設された断面L字
状の内側金属環と、内側金属環の外径に接し、かつ、内
側金属環を内方に収納した断面L字状の外側金属環と、
一端部が断面L字状の外側金属環と内側金属環の間に保
持されるとともに、他端部がバルブステムと摺接するリ
ップシールとからなり、バルブステムと摺接するリップ
シールの一側のバルブガイド側のガスと、リップシール
の他側のオイルとの流通をシールするバルブステムシー
ル装置において、リップシールは、断面L字状のテフロ
ン材よりなり、断面L字状の一面部が断面L字状の外側
金属環と内側金属環の間に固着されるとともに、バルブ
ステムと摺接する断面L字状の他面部がバルブガイドに
向けて配設され、かつ、内側金属環の断面L字状の内方
と、バルブガイド上端部と、およびバルブステムと摺接
する断面L字状の他面部とからなるバルブガイド側のガ
スに連通する空間を有し、空間のガスの圧力の上昇に伴
いバルブステムと断面L字状の他面部との摺接力を増す
ことを特徴とする
【0005】
【作用】上記構成によれば、断面L字状のテフロン材の
リップシールで形成し、かつ、内側金属環の断面L字状
の内方と、バルブガイド上端部と、およびバルブステム
と摺接する断面L字状の他面部とからなる空間を有し、
空間はバルブガイド側のガスに連通するとともに、ガス
の圧力の上昇に伴いバルブステムと断面L字状の 他面部
との摺接力を増すようにしたので、背圧が作用しても、
オイルシールのテフロンリップシールと同様にバルブと
の摺接部が開くことがなく、ガス吹抜けを防止すると共
にオイルダウンも防止することができる。
【0006】
【実施例】本考案の構成を図1、図2の(a),(b)
の実施例について説明する。図1の実施例において、断
面L字状のテフロン材の剛性の高いリップシール1は、
リップシール1の一面部1Aが外側金属環2と内側金属
環3の間でかしめられ、また、リップシール1のリップ
の他面部1aが下部になるように、吸・排気バルブガイ
ド4に向けて配設されている。また、内側金属環3は、
吸・排気バルブガイド4の上端部に嵌入されて取着さ
れ、リップシール1のリップの他面部1aは吸・排気バ
ルブステム5と摺接し、吸・排気バルブステム5の潤滑
を適正に制御するものである。また、内側金属環3の断
面L字状の内方と、バルブガイド4の上端部の面4a
と、および吸・排気バルブステム5と摺接する断面L字
状の他面部1aの背面側1fとからなる空間Vを有し、
空間Vはバルブガイド側4bのガスに連通している。
他の実施例の図2(a)及び(b)においてはリップシ
ール1のリップ1aの他面部に断面鋸歯状円周溝1bを
設けたもので、このP部拡大図を図2の(b)に示す。
図2の(b)において、吸・排気バルブステム5に対し
傾斜角が小なる上斜面1cと、傾斜角が大なる下斜面1
dで形成した歯部状の円周溝1bまたはねじ溝がリップ
の他面部1aに設けられている。
【0007】吸・排気バルブステム5が下降すると、図
2の(b)で明らかなようにステムに付着した余分の潤
滑油は鋸歯状の円周溝1bの下斜面1dでかきとられて
同溝部にたまり、オイルダウンが効果的に防止されると
同時に、吸・排気バルブステム5の上昇時、ステム部に
適量の潤滑油が保持される。また、空間Vはバルブガイ
ド側4bのガスに連通するとともに、ガスの圧力の上昇
に伴い吸・排気バルブステム5と断面L字状の他面部5
との摺接力を増すようにしたので、背圧が作用しても、
オイルシールのテフロンリップシールと同様にバルブと
の摺接部が開くことがなく、ガス吹抜けを防止すると共
にオイルダウンも防止することができる。
【0008】
【考案の効果】本考案は以上のように、剛性の高い断面
L字状のテフロン材のリップシールを使用するととも
に、空間はバルブガイド側のガスに連通するとともに、
ガスの圧力の上昇に伴いバルブステムと断面L字状の他
面部との摺接力を増すようにしたバルブステムシール装
置を提供することにより、オイルダウン,ガス吹抜けを
防止し、簡単な構成で、吸・排気バルブステム部の適正
な潤滑を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1を示すバルブステムシール装
置。
【図2】(a)は本考案の実施例2を示すバルブステム
シール装置、(b)は(a)のP部拡大図。
【図3】従来のバルブステムシール装置。
【図4】従来のバルブステムシール装置の動説明図で
ある。
【符号の説明】1 リップシール2 L字状の外側金属
環3 L字状の内側金属環4 バルブガイド5 バルブ
ステム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭45−6210(JP,B1) 実公 昭46−2627(JP,Y1) 実公 昭46−2577(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01L 3/08 F16J 15/32

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のバルブステムと、バルブステ
    ムを保持するバルブガイドと、バルブガイド上端部に嵌
    入して固設された断面L字状の内側金属環と、内側金属
    環の外径に接し、かつ、内側金属環を内方に収納した断
    面L字状の外側金属環と、一端部が断面L字状の外側金
    属環と内側金属環の間に保持されるとともに、他端部が
    バルブステムと摺接するリップシールとからなり、バル
    ブステムと摺接するリップシールの一側のバルブガイド
    側のガスと、リップシールの他側のオイルとの流通をシ
    ールするバルブステムシール装置において、リップシー
    ルは、断面L字状のテフロン材よりなり、断面L字状の
    一面部が断面L字状の外側金属環と内側金属環の間に固
    着されるとともに、バルブステムと摺接する断面L字状
    の他面部がバルブガイドに向けて配設され、かつ、内側
    金属環の断面L字状の内方と、バルブガイド上端部と、
    およびバルブステムと摺接する断面L字状の他面部とか
    らなるバルブガイド側のガスに連通する空間を有し、空
    間のガスの圧力の上昇に伴いバルブステムと断面L字状
    の他面部との摺接力を増すことを特徴とするバルブステ
    ムシール装置。
JP1991027743U 1991-03-29 1991-03-29 バルブステムシール装置 Expired - Lifetime JP2602757Y2 (ja)

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JPH04117106U JPH04117106U (ja) 1992-10-20
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