JP2004060688A - パッキン - Google Patents

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JP2004060688A
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packing
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JP2002216350A
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Kiyoshi Kani
可児 清
Chikashi Imoto
井元 智可至
Etsuro Nakada
中田 悦郎
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KYB Corp
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】メインリップがインサートメタルとピストンロッドとの間の隙間に挟みこまれるのを防止し、耐久性を向上できるパッキンを提供すること。
【解決手段】環状のインサートメタル16と、インサートメタルの外周に上方に向けて融着した断面U字状のシール本体13と、シール本体の外周側に一体に形成した外周リップ14と、シール本体の内周側に一体に形成したメインリップ15Aとからなるパッキンにおいて、インサートメタルの内周上端から上方に任意の巾離れた位置のシール本体内周にメインシールの基端15b立ち上り部を配置させたことを特徴とする。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧、空圧機器のシール部材として使用されるパッキンに関し、特に車両の車体とバックドアとの間、車体とエンジンフードの間、あるいは建物の窓等に介装されてバックドア、エンジンフードあるいは窓の開閉操作を向上させるガススプリングの使用に適するパッキンに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に自動車等の車両においては、例えば車体とバックドアとの間に常時ガス圧で伸長方向に附勢されているガススプリングが介装されており、バックドアのロックを解除した時ガススプリングの附勢力でバックドアをゆっくりと自動的に開くようにしている。このガススプリングとしては、例えば、図8に示すようなものが開発されている。
【0003】
これは、シリンダ1内にピストン2を介してピストンロッド3が移動自在に挿入され、ピストン2はシリンダ1内にガス室4と油室5とを区画し、ガス室4と油室5とはピストン2に形成したポート6を介して接続されている。ピストンロッド3はシリンダ1の端部近傍と中間部に設けたベアリング7とリテ―ナ8とで軸方向に案内され、リテーナ8はピストン2が後述するシールたるパッキン9に接触するのを防止している。
【0004】
シリンダ1の端部近傍において、ベアリング7の内端部たる上面上にパッキン9を設け、ベアリング7の外端側たる下面にダストシール10を設けている。
【0005】
シリンダ1の一端はブラケット11を介して例えば自動車のバックドアに連結され、ピストンロッド3の端部12は車体側に結合され、バックドアのロックを解除をするとガス室4のガス圧でピストンロッド3が伸長し、バックドアを自動的に開く。この際ポート6を流れるガスの流動抵抗により減衰させながらピストンロッド3はゆっくりと伸長し、バックドアに衝撃がかからないようにしている。
【0006】
パッキン9はシリンダ1内のガスと油が外部に洩れるのを防止し、ダストリップ10は外部からダストがシリンダ内に侵入するのを防止する。
【0007】
パッキン9は単リップ構造で図5、図6、図7に示すように、ゴム等からなるシール本体13と、シール本体13の外周側に設けた外周リップ14と、シール本体13の内周側に設けたメインリップ15と、シール本体13内に埋め込まれて融着されたインサートメタル16とで構成されている。そしてメインリップ15の基端15aはインサートメタル16の内周上端部に近接した位置に結合されている。
【0008】
メインリップ15はピストンロッド3の外周に摺接してピストンロッド3の外周からガスと油が外部に洩れるのを防止し、外周リップ14はシリンダ1の内周に当接してシリンダ1の内周から同じくガスと油が洩れるのを防止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のパッキン9は静止状態では図5に示す状態を保っているが、これを図6に示すようにシリンダ1内に挿入し、メインリップ15の内側にピストンロッド3を挿入すると外周リップ14とメインリップ15が圧縮し、任意の締代でそれぞれシリンダ1の内周とピストンロッド3の外周に圧接する。この状態でピストン8が摺動して油室5の内圧が高まると、図7に示すように矢印A方向の内圧でメインリップ15が押圧され、インサートメタル16の内周とピストンロッド3の外周との間の隙間内にメインリップ15の下部が基端15aから変形してはみ出し、挟み込まれる場合がある。従って、この状態がくり返し行なわれるとピストンロッド3に対する高い摩擦力が発生し、ピストンロッド3の摺動抵抗が大きくなるばかりか、メインリップ15が摩耗し、寿命が短くなる。
【0010】
そこで、本発明はメインリップがインサートメタルとピストンロッドとの間の隙間に挟み込まれるのを防止し、耐久性を向上できるパッキンを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の手段は、環状のインサートメタルと、インサートメタルの外周に上方に向けて融着した断面U字状のシール本体と、シール本体の外周側に一体に形成した外周リップと、シール本体の内周側に一体に形成したメインリップとからなるパッキンにおいて、インサートメタルの内周上端から上方に任意の巾離れた位置のシール本体内周にメインリップの基端立ち上り部を配置させたことを特徴とするものである。
【0012】
同じく他の手段は、環状のインサートメタルと、インサートメタルの外周に上方に向けて融着した断面U字状のシール本体と、シール本体の外周側に一体に形成した外周リップと、シール本体の内周側に一体に形成したメインリップとからなるパッキンにおいて、インサートメタルの内周上端とメインリップの基端との間のシール本体内周に環状凹部を形成したことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図にもとづいて説明する。
【0014】
図1乃至図3は本発明の一実施の形態に係るパッキン9Aを示し、図4は他の実施の形態に係るパッキン9Bを示す。
【0015】
図1のパッキン9Aは静止状態を示し、図2はこのパッキン9Aをシリンダ1内に挿入し、ピストンロッド3をメインリップ15A内に挿入した状態のパッキン9Aの変形状態を示し、更に図3はシリンダ1内に矢印A方向の内圧が作用した時のパッキン9Aの変形状態を示す。
【0016】
パッキン9Aを装着したガススプリングは図8の従来例と同じであるので同一の部材は同一の符号を使用することで詳細は省略する。
【0017】
図1のパッキン9Aは従来と同じく、環状のインサートメタル16と、インサートメタル16の外周に上方に向けた融着した断面U字状のシール本体13と、シール本体13の外周側に一体に形成した外周リップ14と、シール本体13の内周側に一体に形成したメインリップ15Aとからなっている。そして本発明では、インサートメタル16の内周上端から上方に任意の巾L離れた位置のシール本体内周にメインリップ15Aの基端15bの立ち上り部を配置させている。
【0018】
このパッキン9Aによれば図2に示すようにシリンダ1内に挿入し、メインリップ15Aの内側にピストンロッド3を挿入するとダストリップ14とメインリップ15Aがそれぞれシリンダ1内周とピストンロッド3の外周に変形して圧接する。この時メインリップ15Aの基端15bはインサートメタル16の内周上端より巾Lだけで上方に位置していることによりこの部分が見かけ状あたかも肉がえぐられた状態となる。更にこの状態で内圧が上昇し、この内圧が矢印Aで示すようにメインリップ15Aに作用すると、図3に示すように、メインリップ15Aの下部が基端15bから下方に盛り上って若干隙間B方向に垂れる。しかし、この盛り上った部分は隙間B内に侵入せず、インサートメタル16とピストンロッド3間に挟み込まれることは無く、従って摩擦抵抗が増大したり、摩耗せず、くり返し内圧が作用しても耐久性を損うのが防止できる。
【0019】
次に他の実施の形態に係る図4のパッキン9Bは上記と同じく、環状のインサートメタル16とインサートメタル16の外周に上方に向けて融着した断面U字状のシール本体13とシール本体13の外周側に一体に形成した外周リップ14と、シール本体13の内周側に一体に形成したメインリップ15Aとからなるものである。そしてインサートメタル16の内周上端とメインリップ15Aの基端15bとの間のシール本体13内周に環状凹部15cを形成している。
【0020】
この場合には図2、図3と同じく、Uパッキン9Bをシリンダ1内に装着し、内圧がこのUパッキン9Bに作用した時、あらかじめ凹部15cで肉を切除してあるので、内圧でメインリップ15Aに押圧され変形しても、メインリップ15Aの下部がインサートメタル16とピストンロッド3との間の隙間Bに喰い込んで挟み込まれるのが防止され、メインリップ15Aの耐久性を向上し、寿命をのばすことが可能となる。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、次の効果がある。
【0022】
1)請求項1の発明によれば、メインリップの基端立ち上がり部をインサートメタルの内周上端より上方に配置させたので、シリンダ内に装着されて内圧がメインリップに作用しても、このメインリップの下部はインサートメタルとピストンロッドとの間の隙間に侵入せず、摩擦抵抗を増大するのが防止され、併せて摩耗せず、耐久性の向上が図れる。
【0023】
2)請求項2の発明によれぱ、メインリップの基端とインサートメタルの内周上端との間のシール本体内周に環状凹部を形成したので、内圧がメインリップに作用してこれを圧縮させても、メインリップの下部が上記と同じ隙間内に侵入せず、摩擦抵抗の増大を防止し、摩耗せず、耐久性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るパッキンの一部拡大断面図である。
【図2】シリンダ内に挿入した状態のパッキンの一部拡大断面図である。
【図3】シリンダ内で内圧が作用した状態のパッキンの一部拡大断面図である。
【図4】他の実施の形態に係るパッキンの一部拡大断面図である。
【図5】従来のパッキンの一部拡大断面図である。
【図6】シリンダ内に装着した状態の図5のパッキンの断面図である。
【図7】内圧が作用した時の図5のパッキンの断面図である。
【図8】従来のパッキンを装着したガススプリングの断面図である。
【符号の説明】
13 シール本体
14 外周リップ
15A メインリップ
15b 基端
15c 環状凹部
16 環状のインサートメタル

Claims (2)

  1. 環状のインサートメタルと、インサートメタルの外周に上方に向けて融着した断面U字状のシール本体と、シール本体の外周側に一体に形成した外周リップと、シール本体の内周側に一体に形成したメインリップとからなるパッキンにおいて、インサートメタルの内周上端から上方に任意の巾離れた位置のシール本体内周にメインリップの基端立ち上り部を配置させたことを特徴とするパッキン。
  2. 環状のインサートメタルと、インサートメタルの外周に上方に向けて融着した断面U字状のシール本体と、シール本体の外周側に一体に形成した外周リップと、シール本体の内周側に一体に形成したメインリップとからなるパッキンにおいて、インサートメタルの内周上端とメインリップの基端との間のシール本体内周に環状凹部を形成したことを特徴とするパッキン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006057834A (ja) * 2004-07-22 2006-03-02 Kayaba Ind Co Ltd 摺動部のシール構造
JP2010019325A (ja) * 2008-07-10 2010-01-28 Honda Motor Co Ltd シール装置
US8937246B2 (en) 2011-12-07 2015-01-20 Fujitsu Limited Gasket and electronic device

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