JPH1085623A - 破砕プラント車 - Google Patents

破砕プラント車

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JPH1085623A
JPH1085623A JP26228196A JP26228196A JPH1085623A JP H1085623 A JPH1085623 A JP H1085623A JP 26228196 A JP26228196 A JP 26228196A JP 26228196 A JP26228196 A JP 26228196A JP H1085623 A JPH1085623 A JP H1085623A
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vehicle
crushing plant
frame
conveyor
crushing
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JP26228196A
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Yasuhisa Tamamitsu
泰壽 玉光
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、十分なスペースがないところで
も、トラックに搭載した破砕プラントから粒状物を運び
出すことができる破砕プラント車を提供する。 【解決手段】 この破砕プラント車は、トラック1の搭
載部3に搭載された振動篩機7で選別された所定サイズ
以下の粒状物を車両の横方向一側において搬出開始端を
軸周りに回動自在とした搬出コンベヤ5によって車外に
排出される。キャブ1Cの横方向の一側にスペース1S
を有するトラック1を用い、スペース1Sを通る車両前
方に延びる位置まで回動できる搬出コンベヤ5によって
塊状物を破砕した粒状物をトラック1の前方に排出する
ことができる。搬出コンベヤ5は、搬出コンベヤ5の旋
回スペースを小さくするため、分割フレーム11,12
によって屈折可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両の車体フレ
ーム上に設けた機器搭載部に破砕機、振動篩機、排出コ
ンベヤ等から成る塊状物を破砕して粒状物にする破砕プ
ラントを搭載した破砕プラント車に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、特に都市部において、住宅街、市
街地等の既に多くの建物が建設されている区域の再開発
等のために、中高層住宅、建造物、構造物等の取り壊
し、建て替え等の作業が行われることがある。その際に
発生する建造物や構造物等の廃材、コンクリート、アス
ファルト等の塊状物を処理する必要があるが、その処理
方法として一般的な投棄処理は、塊状物を合法的に投棄
する場所が近年次第に確保し難くなってきたため、簡単
に採用できなくなった。そこで、塊状物を再利用即ちリ
サイクルして使用する資源の有効利用を行い、投棄する
量を減らす方法が行われるようになっている。特に、塊
状物を、破砕機によって破砕処理して、破砕物即ち粒状
物を路面下地材、建造物や構造物の基礎材、掘削後の埋
戻材等のリサイクル品として再利用することが行われる
ようになった。
【0003】塊状物を、塊状物の発生現場で破砕処理
し、現場で得られた破砕物の粒状物を所定の場所へ搬送
してリサイクル品として使用することにより、塊状物の
埋め立て処分地や投棄場所を求めて、それらの塊状物を
車両等で長距離搬送する必要がなくなり、塊状物の投棄
による環境破壊を起こすことがなくなり、環境保護や資
源の有効利用上好ましいことである。また、破砕物の粒
状物をリサイクル品として使用すれば、限られた資源で
ある砂利等の使用量を抑制することにもなる。
【0004】ところで、本出願人は、路上走行可能なト
レーラ上に破砕プラントを設置し、道路運送車両法の保
安基準に適合した破砕プラント車を既に提案している
(例えば、特開平7−132242号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記破
砕プラント車においては、振動篩機のホッパから放出さ
れたリサイクル粒状物を車両の外部に搬出する搬出コン
ベアは、ホッパの出口に臨む最下位置において垂直軸周
りに回動自在となるように、車体フレーム上に設置され
ており、道路走行時のような破砕プラントの非稼働時に
は、戻りコンベヤとは車両の反対側において搬送コンベ
ヤに平行な向きに伸びる収納状態とされる。そして、破
砕プラントの稼働時には、搬出コンベヤは前記垂直軸の
周りに旋回されて車両外部の所定の搬出方向に位置決め
される。搬出コンベヤから放出されたリサイクル粒状物
は、破砕プラント車の近傍に横付けされた搬送車両の積
載部に移載されるか、又は破砕プラント車の近傍の空き
地の地面に積み上げられる。搬出コンベヤの搬出方向と
しては、リサイクル粒状物が破砕プラント車からできる
だけ遠い位置で堆積するように、車両の前後に対して直
角横方向を選択するのが普通である。
【0006】従来の破砕プラント車では、上記のよう
に、破砕プラント車の周囲、とりわけ搬出コンベヤ側に
おいては、搬出コンベヤそれ自体を車両の車体フレーム
上の一端において垂直軸の周りに回動を許容するため
に、及び搬出コンベヤの他端から放出したリサイクル粒
状物を積み上げるか、又はリサイクル粒状物を積載する
運搬車両を破砕プラント車に横付けを可能とするため
に、幅の広い道路や空き地等のスペースが必要であっ
た。車両の横方向に十分なスペースを予め用意できない
場所、例えば、破砕すべき建築物へのアクセスが、破砕
プラント車一台が通過することができる程度の車幅の狭
い一本の道路のみである場合には、事実上、破砕プラン
ト車を乗り付けて破砕作業を行うことができないという
問題があった。
【0007】破砕プラント車は、破砕機を車体フレーム
の車両後方に設置しており、破砕すべき建築物からのコ
ンクリート塊等の被破砕物をホイールローダ等の工事車
両によって破砕機のホッパに投入される。破砕プラント
車は、車両の後方に配置した破砕機を破砕すべき建築物
に接近させた状態となるように、車両を後進させて前記
建築物に近寄ることになる。破砕プラント車の周囲に十
分なスペースがない場合であっても、破砕プラント車を
このような態勢で破砕現場にアクセスさせて、リサイク
ル粒状物を破砕プラントから運び出すことができれば、
破砕プラント車の利用性が格段に向上することができる
という問題があった。
【0008】そこで、本出願人は、上記問題を解決する
ための破砕プラント車を開発し、先に特願平8−996
62号として出願した。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
の課題を解決することであり、破砕プラント車におい
て、建築物の破砕現場において、搬出コンベヤを回動さ
せることができるスペースや、搬出コンベヤが排出する
粒状物を山積みしたり、積載する運搬車を破砕プラント
車に横付けするスペースがなくても、破砕プラント車が
車両後方に設置されている破砕機を解体作業現場に接近
させることができれば、搬出コンベヤによって破砕粒状
物を車両の前方に排出させることができると共に、車両
への収納位置と車両の前方への延び出し位置との間の搬
出コンベヤの旋回移動を省スペースで行うことができる
破砕プラント車を提供することである。
【0010】この発明は、車両前部のキャブの側方にス
ペースを備えたエンジンを搭載した路上を走行できるシ
ャシを含む車体フレーム上に機器の搭載部を備え、前記
機器の搭載部に塊状物を破砕して粒状物にする破砕プラ
ントが搭載された車両において;前記破砕プラントは前
記塊状物を破砕する破砕機、前記破砕機から搬送コンベ
ヤによって送り込まれた破砕物を選別する振動篩機、前
記振動篩機で選別した所定以下のサイズの前記粒状物を
車両外部へ放出する搬出コンベヤ及び前記機器を駆動す
る駆動装置を具備し;前記搬出コンベヤはその端部が前
記キャブの前方の位置まで延出可能に前記振動篩機の出
口に回動可能に配置されたフレーム、前記フレームに回
転自在に取り付けられたプーリ及び前記プーリにエンド
レスに張られたベルトから成り;前記フレームはその途
中がその長手方向サイズを伸縮できるように屈曲又は伸
縮可能に構成された分割フレームから構成されているこ
とを特徴とする破砕プラント車に関する。
【0011】前記破砕プラントは前記振動篩機で選別し
た所定以上のサイズの前記破砕物を再度破砕するため前
記振動篩機から前記破砕機へ回送する戻しコンベヤを備
えている。
【0012】また、前記車両はトラック又はトレーラ付
きトラクタから構成されている。
【0013】また、前記搬出コンベヤにおける前記フレ
ームを構成する前記分割フレームは、両端部に設けた枢
支軸において互いに屈折可能に取り付けられると共に、
一方に対する他方の所定の位置で係止具で互いに固定さ
れる。
【0014】更に、前記分割フレームは前記各端部にそ
れぞれ設けた連結ブラケットに設けられた前記枢支軸を
中心に相対旋回でき、一方の前記分割フレームに対する
他方の前記分割フレームの位置設定は前記連結ブラケッ
トにそれぞれ形成された複数の係止孔のうち所定の係止
孔を整合させて達成でき、前記分割フレームは整合状態
の前記係止孔にピンを挿入することによって互いに固定
できるものである。
【0015】また、先端側の前記分割フレームには前記
車体フレームの架台に設置した巻上機によって巻き上げ
可能なワイヤが取り付けられ、前記巻上機の作動で前記
ワイヤによって前記分割フレームを吊り上げ可能に構成
したものである。
【0016】また、前記車体フレームの前記架台には前
記ワイヤの途中で前記ワイヤの方向転換を行うように前
記ワイヤを旋回可能に支持する旋回組立体が設けられて
いる。
【0017】また、前記振動篩機側に設置された前記分
割フレームを、前記車体フレームに支持された支持軸に
軸受を介して旋回可能に取り付けるように旋回機構が設
けられている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
による破砕プラント車の実施例を説明する。図1はこの
発明による破砕プラント車の一実施例を示す側面図、図
2は図1のプラント車の平面図、図3は搬出コンベヤの
旋回機構を示す断面図、図4は搬出コンベヤを作動する
ワイヤの旋回機構を示す説明図、図5はワイヤを巻き上
げる巻上機の説明図、図6は搬出コンベヤの屈折機構を
示す正面図、図7は図6の平面図、及び図8は搬出コン
ベヤの断面図である。
【0019】この破砕プラント車は、コンクリート、ア
スファルト、廃材等の塊状物を破砕して砂利代用品、路
面材、路面下地材、建造物材等の粒状物としてリサイク
ルするのに適用できる破砕プラント2をエンジンを搭載
したトラック1の通常車両に搭載し、前輪47及び後輪
48によって一般道路を走行し、塊状物発生現場へ直接
走行して、そこで、塊状物を破砕してリサイクルできる
破砕物即ち粒状物に処理して車両の前方から搬出コンベ
ヤ5によって排出することができ、コンパクトで且つ振
動や騒音の発生を低減し、塵埃の飛散防止ができるもの
である。この実施例は、車両前部のキャブ1Cの側方に
スペース1Sを備え、シャシを含む車体フレーム4上に
機器搭載部3を設けたトラック1に適用したものであ
る。又は、この破砕プラント車は、トラック1の以外
に、トレーラ付きトラクタに適用することもできる。
【0020】図1及び図2に示すように、この破砕プラ
ント車において、破砕プラント2を搭載した路上走行用
のトラック1は、前輪47上に設けたキャブ1C及びキ
ャブ1Cに一体的に構成された搭載部3から構成されて
いる。搭載部3の車体フレーム4は、トラック1自体が
元来有しているシャシと該シャシを補強する種々の補強
フレームを含むものである。車体フレーム4は、破砕機
6や発電機8が搭載される荷重の重い領域の後部側が前
部側に比較して補強フレームが多く組み込まれている。
車体フレーム4上には、種々の機器を支持するため架台
17が取り付けられている。トラック1には、車体フレ
ーム4上において、キャブ1Cの横方向の一側がキャブ
が無いスペース1Sを形成するように構成されている。
スペース1Sの横幅は、粒状物排出手段である搬出コン
ベヤ5がスペース1Sを通って車両前方に十分余裕を持
って伸びることができるように、搬出コンベヤ5の横幅
よりも大きく設定されている。
【0021】また、トラック1の機器搭載部3には、破
砕機6、振動篩機7、搬送コンベヤ10、戻しコンベヤ
14、搬出コンベヤ5等の機器が搭載されると共に、そ
れらの機器を駆動するため、車体フレーム4上には発電
機8や操作盤9等の駆動装置、水タンク52等が搭載さ
れている。発電機8、操作盤9等の駆動装置は、車体フ
レーム4の後部等の適宜のスペースに、ホッパ16、架
台17等の下方の空間を有効利用する形でバランスよく
配置されている。更に、破砕機6の駆動時に、車体フレ
ーム4を支持するため車体フレーム4の前部や後部には
アウトリガ(図示せず)が設けられている。
【0022】この破砕プラント車では、車体フレーム4
上の後輪48の近傍には塊状物を破砕する破砕機6が設
置され、車体フレーム4上の前部には振動篩機7が設置
されている。破砕機6は、塊状物投入用のホッパ16か
ら振動フィーダ45を通じて投入されたコンクリート、
アスファルト、廃材等の塊状物を破砕して破砕物の粒状
物とし、該破砕物の粒状物を破砕機6の下部に設けた下
部振動フィーダ等へ排出する。破砕機6は、インパクト
クラッシャ、ジョクラッシャ等のタイプのものを使用で
きる。破砕機6から排出された粒状物は、搬送コンベヤ
10によって振動篩機7に搬送される。振動篩機7で選
別した所定以上のサイズの粒状物は、戻しコンベヤ14
によって再び破砕機6へ回送され、再度、大きい粒状物
は破砕機6で再度破砕されて所望のサイズの粒状物に粉
砕される。振動篩機7で選別した所定以下のサイズの破
砕物の粒状物は、粒状物排出手段である搬出コンベヤ5
を通じて外部へ搬出される。
【0023】この破砕プラント車において、破砕機6、
振動篩機7等のプラント機器は、後輪48の接地状態で
車体フレーム4上で作動される。トラック1の車体フレ
ーム4の後部には、破砕機6で発生する所定以上の衝撃
力や振動等の力を支持するために、油圧、リンク、ねじ
等で伸縮可能なジャッキの如き後部支柱となるアウトリ
ガが設けられている。アウトリガは、破砕機6の作動時
には殆ど接地状態、或いは敷板等で接地状態に伸長させ
ており、破砕機6によって過大な負荷がトラック1にか
かる場合には、車体フレーム4を支持し、トラック1の
緩衝手段を保護することができる。この破砕プラント車
では、破砕機6、振動フィーダ45、破砕機6の下方に
設けた下部振動フィーダ(図示せず)、振動篩機7等の
振動源は、防振材から成る振動吸収支持体15を介し
て、車体フレーム4や架台17に支持されている。
【0024】この破砕プラント車について、振動吸収支
持体15、破砕機6や振動篩機7等の機器の詳細につい
ては、例えば、本出願人に係る特願平8−99662号
に開示されているものを適用できるので、それらの詳細
についての説明は本明細書では省略する。例えば、破砕
機6では、コンクリート、アスファルト等の破砕物の破
砕で発生する衝撃力、振動等の力の一部を緩衝吸収する
と共に、騒音の発生を防止することができる。振動吸収
支持体15は、例えば、中実のロッド状ゴム体及びロッ
ド状ゴム体の長手方向に螺旋状に埋め込まれたスプリン
グから成り、ロッド状ゴム体の両端には係止穴が設けら
れている。破砕プラントの機器と車体フレーム4、或い
はフレームや架台17との間に振動吸収支持体15を介
在させることによって、振動吸収支持体15によって各
振動源で発生する衝撃力、振動等の力の一部が緩衝吸収
されることで破砕プラント車の作動で発生する騒音、振
動は最低限に低減される。破砕機6、振動篩機7、振動
フィーダ45等に対して振動モータで振動を積極的に発
生させた搬送手段は、車体フレーム4に対して振動吸収
支持体15で直接的に又は間接的に支持されている。
【0025】この破砕プラント車は、車両前部のキャブ
1Cの側方にスペース1Sを備えたエンジンを搭載した
路上を走行できるシャシを含む車体フレーム4上に機器
搭載部3を備え、機器搭載部3に塊状物を破砕して粒状
物にする破砕プラント2を搭載したものであり、破砕プ
ラント2は塊状物を破砕する破砕機6、破砕機6から搬
送コンベヤ10によって送り込まれた破砕物を選別する
振動篩機7、振動篩機7で選別した所定以下のサイズの
粒状物を車両外部へ放出する搬出コンベヤ5及び機器を
駆動する発電機8、モータ51、制御盤や操作盤9、高
圧水噴射器53等の駆動装置を具備している。また、破
砕プラント2は、振動篩機7で選別した所定以上のサイ
ズの破砕物を再度破砕するため振動篩機7から破砕機6
へ回送する戻しコンベヤ14を備えている。
【0026】この破砕プラント車は、上記構成におい
て、搬出コンベヤ5の構造に特徴を有するものである。
搬出コンベヤ5の屈折構造について、特に、図6,図7
及び図8を参照して説明する。搬出コンベヤ5は、車両
の走行時又は非作業時には、搬出コンベヤを車体フレー
ム4の一側に沿って配置し、その端部はホッパ16と発
電機8の上方の架台17との間のスペースに収納するこ
とができ、また、破砕現場では、破砕プラント車の周囲
に十分なスペースが存在する場合には、従来の破砕プラ
ント車と同様に、搬出コンベヤ5を垂直軸周りに回動し
て任意の方向にリサイクル粒状物を排出することができ
る。特に、搬出コンベヤ5を旋回させるスペースに制限
がある場合には、搬出コンベヤ5を、途中で屈折又は収
縮させた状態で旋回スペースを小さくして旋回させるこ
とができ、車両の前方から破砕物を搬出できるように搬
出コンベヤ5を設定できる。
【0027】この破砕プラント車において、搬出コンベ
ヤ5は、その端部がキャブ1Cの前方の位置まで延出可
能に振動篩機7の出口50に回動可能に配置されたフレ
ーム18、フレーム18に回転自在に取り付けられたプ
ーリ19及びプーリ19にエンドレスに張られたベルト
20から構成されている。フレーム18は、本実施例で
は、その途中がその長手方向サイズを伸縮できるように
屈折可能に構成された分割フレーム11,12から構成
されている。図示していないが、分割フレーム11,1
2は、一方が他方に対して入れ子式に伸縮可能な構造に
構成することもできる。
【0028】また、搬出コンベヤ5における分割フレー
ム11,12は、両端部に設けた枢支軸23において互
いに屈折可能に取り付けられると共に、一方の分割フレ
ーム11に対する他方の分割フレーム12の所定の位置
でピン等の係止具24で互いに固定されている。分割フ
レーム11,12の各端部には、連結ブラケット21,
22が固定されている。連結ブラケット21,22に
は、ピン等の枢支軸23が取り付けられる互いに整合す
る枢支孔31が形成されている。分割フレーム11,1
2は、枢支孔31に挿通した枢支軸23を中心に互いに
屈折可能に連結されている。分割フレーム12には、補
強部材35が固定されている。従って、搬出コンベヤ5
を作動して粒状物を搬出する場合には、分割フレーム1
1と分割フレーム12とはストレート状態に延ばすが、
その時、分割フレーム12に固定した補強部材35が分
割フレーム11の端部の連結ブラケット21、又は分割
フレーム11の端部自体に当てられ、分割フレーム11
と12との連結部は補強部材35によって補強され、安
全性を向上できる。
【0029】また、連結ブラケット21,22には、複
数の係止孔25,26(図4では4個)がそれぞれ形成
されている。分割フレーム12の分割フレーム12に対
する旋回位置規制は、分割フレーム11の連結ブラケッ
ト21に設けたストッパ32によって達成できる。ま
た、分割フレーム11,12の連結状態の確認は、係止
具24と係止孔25,26との係合状態を確認するセン
サー等の安全装置33によって達成できる。例えば、係
止具24を係止孔25,26から抜き取ると、安全装置
33が働いて搬出コンベヤ5が停止するように構成され
ている。
【0030】分割フレーム11,12が実線で示すよう
にストレートに延びる時には、係止孔25同志が整合す
るので、分割フレーム11,12に鎖34で連結されて
いるピン等の係止具24を係止孔25に挿通することに
よって分割フレーム11,12を互いに固定できる。ま
た、一方の分割フレーム12が二点鎖線で示すようにス
トレートに延びる時には、分割フレーム12の係止孔2
5と分割フレーム11の係止孔26とが整合するので、
分割フレーム11,12に鎖34で連結されているピン
等の係止具24を互いに整合した係止孔25と係止孔2
6とに挿通することによって、分割フレーム11に対し
て分割フレーム12を屈折した位置に互いに固定するこ
とができる。
【0031】また、この破砕プラント車において、先端
側の分割フレーム12には、図1に示すように、その途
中に車体フレーム4の架台17に設置した巻上機30に
よって巻き上げ可能なワイヤ13が取り付けられ、巻上
機30の作動でワイヤ13によって分割フレーム12を
吊り上げ可能に構成されている。巻上機30は、図5に
示すように、振動篩機7を支持する架台17に取り付け
られた支持台42に固定されている。巻上機30は、支
持台42に固定されたモータ43によってカップリング
44を介して回転され、ワイヤ13を巻き上げることが
できる。
【0032】また、車体フレーム4に設けられた架台1
7には、特に、図4に示すように、搬出コンベヤ5の旋
回に伴ってワイヤ13の途中でワイヤ13の方向転換を
行うように、ワイヤ13を旋回可能に支持する旋回組立
体27が設けられている。旋回組立体27は、架台17
に固定された固定部材37、固定部材37に軸受38を
介して回転自在に取り付けられ且つ中央にワイヤ13の
挿通孔54を備えた回転部材36、及び固定部材37と
回転部材36とに回転自在に取り付けられたローラ39
から構成されている。回転部材36の上部には、回転部
材36が旋回する時にワイヤ13がローラ39から外れ
るのを防止するため、ワイヤ外れ防止板55が設けられ
ている。ワイヤ13は、その一端が搬出コンベヤ5の分
割フレーム12に取り付けられ、他端が巻上機30に取
り付けられ、巻上機30の作動によって巻き上げられ
る。分割フレーム12に取り付けられたワイヤ13は、
旋回組立体27の回転部材36に設けたローラ39、挿
通孔54、次いで固定部材37のローラ39に案内され
て巻上機30に巻き上げられる。
【0033】また、搬出コンベヤ5を構成する振動篩機
7側に設置された分割フレーム11は、図3に示すよう
に、旋回機構40が設けられている。旋回機構40は、
車体フレーム4又は架台17に支持された支持軸28、
及び支持軸28に軸受29を介して旋回可能に取り付け
られた且つ分割フレーム11に固定された旋回軸49か
ら構成されている。
【0034】
【発明の効果】この発明による破砕プラント車は、上記
の構成を有し、次のような効果を有する。この破砕プラ
ント車は、上記のように構成したので、道路走行時等の
非作業時には、従来の破砕プラント車と同様に、搬出コ
ンベヤを車体の一側に沿って配置した収納状態とするこ
とができ、また、破砕現場では、破砕プラント車の周囲
に十分なスペースが存在する場合にも、従来の破砕プラ
ント車と同様に、搬出コンベヤを垂直軸周りに回動して
任意の方向にリサイクル粒状物を排出することができ
る。特に、搬出コンベヤを旋回させるスペースに制限が
ある場合には、搬出コンベヤを、途中で屈折又は収縮さ
せた状態で旋回スペースを小さくして旋回させることが
でき、車両の前方から破砕物を搬出できるように搬出コ
ンベヤを設定できる。破砕現場において、破砕プラント
車の周囲、とりわけ搬出コンベヤ側において、搬出コン
ベヤを車両の車体フレーム上の一端において軸周りに回
動させるスペースや、搬出コンベヤの他端から放出した
リサイクル粒状物を積み上げたり、リサイクル粒状物を
荷台に積載する運搬車両を破砕プラント車に横付けする
ためのスペースがない場合であっても、搬出コンベヤを
キャブの横に設けたスペースを通じて車両前方に予め回
動した状態で破砕プラント車を破砕現場に乗り付けれ
ば、振動篩機で選別された所定サイズ以下のリサイクル
粒状物を車両前方に排出することができる。従って、破
砕プラント車は、現場での利用性が格段に向上すること
となった。
【0035】車両の横方向に十分なスペースを予め用意
できないところ、例えば、破砕すべき建築物へのアクセ
スが、破砕プラント車一台が通過することができる程度
の車幅の狭い一本の道路のみである場合であっても、前
記建築物からのコンクリート塊等の被破砕物をホイール
ローダ等の建設車両が破砕機のホッパに投入しやすいよ
うに、車両を後進させて車両の後方に配置した破砕機を
破砕すべき建築物に接近するように乗り付けるられるの
で、破砕プラントの稼働によって生じたリサイクル粒状
物を車両前方から運搬車両に積載して運び出すことがで
きる。
【0036】破砕プラント車を構成する車両は、エンジ
ンを備えたキャブからなるトラクタと、破砕プラントを
搭載するとともに前記トラクタに牽引されるトレーラと
からなるトラクタ及びトレーラ式の車両であってもよ
く、また、破砕プラント車を構成する前記車両は、キャ
ブと破砕プラントとを車体フレーム上に搭載したトラッ
クとすることもでき、いずれの場合も、破砕プラント車
の骨格構造として、既存の車両のものを利用することが
でき、製作コストを低減することができる。特に、トラ
ック車両を利用した場合には、コンパクトに構成された
破砕プラントの各種機器の互いの関連構造と車両への支
持構造、振動篩機の構造及び破砕物排出手段との関連構
造の自由度を向上させることができ、通常のトラックに
破砕プラントを搭載可能として狭い道路でも走行可能と
なり、特に、破砕現場へのアクセスや破砕現場において
必要とするスペースが比較的狭くても、車両の横付け、
破砕プラントの稼働、及びリサイクル粒状物の排出とい
う一連の破砕作業に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による破砕プラント車の一実施例を示
す側面図である。
【図2】図1のプラント車の平面図である。
【図3】搬出コンベヤの旋回機構を示す断面図である。
【図4】搬出コンベヤを作動するワイヤの旋回機構を示
す説明図である。
【図5】ワイヤを巻き上げる巻上機の説明図である。
【図6】搬出コンベヤの屈折機構を示す正面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】搬出コンベヤの断面図である。
【符号の説明】
1 トラック 1C キャブ 1S スペース 2 破砕プラント 3 搭載部 4 車体フレーム 5 搬出コンベヤ 6 破砕機 7 振動篩機 8 発電機 9 操作盤 10 搬送コンベヤ 11 分割フレーム 12 分割フレーム(先端側) 13 ワイヤ 14 戻しコンベヤ 17 架台 18 フレーム 19 プーリ 20 ベルト 21,22 連結ブラケット 23 枢支軸 24 ピン(係止具) 25,26 係止孔(係止具) 27 旋回組立体 28 支持軸 29 軸受 30 巻上機 40 旋回機構 49 旋回軸 50 振動篩機の出口

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前部のキャブの側方にスペースを備
    えたエンジンを搭載した路上を走行できるシャシを含む
    車体フレーム上に機器搭載部を備え、前記機器搭載部に
    塊状物を破砕して粒状物にする破砕プラントが搭載され
    た車両において;前記破砕プラントは前記塊状物を破砕
    する破砕機、前記破砕機から搬送コンベヤによって送り
    込まれた破砕物を選別する振動篩機、前記振動篩機で選
    別した所定以下のサイズの前記粒状物を車両外部へ放出
    する搬出コンベヤ及び前記機器を駆動する駆動装置を具
    備し;前記搬出コンベヤはその端部が前記キャブの前方
    の位置まで延出可能に前記振動篩機の出口に回動可能に
    配置されたフレーム、前記フレームに回転自在に取り付
    けられたプーリ及び前記プーリにエンドレスに張られた
    ベルトから成り;前記フレームはその途中がその長手方
    向サイズを伸縮できるように屈曲又は伸縮可能に構成さ
    れた分割フレームから構成されていることを特徴とする
    破砕プラント車。
  2. 【請求項2】 前記破砕プラントは前記振動篩機で選別
    した所定以上のサイズの前記破砕物を再度破砕するため
    前記振動篩機から前記破砕機へ回送する戻しコンベヤを
    備えていることを特徴とする請求項1に記載の破砕プラ
    ント車。
  3. 【請求項3】 前記車両はトラック又はトレーラ付きト
    ラクタから構成されていることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の破砕プラント車。
  4. 【請求項4】 前記搬出コンベヤにおける前記フレーム
    を構成する前記分割フレームは、両端部に設けた枢支軸
    において互いに屈折可能に取り付けられると共に、一方
    に対する他方の所定の位置で係止具で互いに固定される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    破砕プラント車。
  5. 【請求項5】 前記分割フレームは前記各端部にそれぞ
    れ設けた連結ブラケットに設けられた前記枢支軸を中心
    に相対旋回でき、一方の前記分割フレームに対する他方
    の前記分割フレームの位置設定は前記連結ブラケットに
    それぞれ形成された複数の係止孔のうち所定の係止孔を
    整合させて達成でき、前記分割フレームは整合状態の前
    記係止孔にピンを挿入することによって互いに固定でき
    ることを特徴とする請求項4に記載の破砕プラント車。
  6. 【請求項6】 先端側の前記分割フレームには前記車体
    フレームの架台に設置した巻上機によって巻き上げ可能
    なワイヤが取り付けられ、前記巻上機の作動で前記ワイ
    ヤによって前記分割フレームを吊り上げ可能に構成した
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    破砕プラント車。
  7. 【請求項7】 前記車体フレームの前記架台には前記搬
    出コンベヤの旋回に伴って前記ワイヤの途中で前記ワイ
    ヤの方向転換を行うように前記ワイヤを旋回可能に支持
    する旋回組立体が設けられていることを特徴とする請求
    項6に記載の破砕プラント車。
  8. 【請求項8】 前記振動篩機側に設置された前記分割フ
    レームを、前記車体フレームに支持された支持軸に軸受
    を介して旋回可能に取り付けるように旋回機構が設けら
    れていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項
    に記載の破砕プラント車。
JP26228196A 1996-09-12 1996-09-12 破砕プラント車 Pending JPH1085623A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014147906A (ja) * 2013-02-02 2014-08-21 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd 処理車両及び破砕装置
WO2015033013A1 (en) * 2013-09-04 2015-03-12 Metso Minerals, Inc. A mineral material processing plant and a method for operating a processing plant

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