JPH1080194A - 誘導性負荷の同期駆動方法、及びhブリッジ回路の同期制御装置 - Google Patents

誘導性負荷の同期駆動方法、及びhブリッジ回路の同期制御装置

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JPH1080194A
JPH1080194A JP8252451A JP25245196A JPH1080194A JP H1080194 A JPH1080194 A JP H1080194A JP 8252451 A JP8252451 A JP 8252451A JP 25245196 A JP25245196 A JP 25245196A JP H1080194 A JPH1080194 A JP H1080194A
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健治 堀口
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智昭 西
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P8/00Arrangements for controlling dynamo-electric motors rotating step by step
    • H02P8/12Control or stabilisation of current
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
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    • H02P7/03Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for controlling the direction of rotation of DC motors
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回生電流と転流電流とを組合せて誘導性負荷
に流すスイッチング電流を最適にする技術を提供する。 【解決手段】 Hブリッジ回路4A、4Bによって誘導性
負荷LA、LBにスイッチング電流を流す際、制御回路3
A、3Bとタイミング信号発生器7によって、所定周波数
の駆動周期に従って電流供給動作を開始させて誘導性負
荷LA、LBに流す電流を増加させる。その電流を減少さ
せる際には、電源回生期間の間は電源回生動作を行わ
せ、転流期間の間は転流動作を行わせる。電源回生動作
と転流動作とのバランスが良くなり、リップルの少ない
スイッチング電流で高周波駆動を行うことが可能とな
る。また、スイッチング電流レベルを下げる際には電源
回生動作が長く行われるので、所望レベルまで素早く低
下させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体スイッチング
素子を用いて誘導性負荷を駆動する技術にかかり、特
に、Hブリッジを構成して誘導性負荷を駆動する誘導性
負荷駆動方法、及びその方法を実現する誘導性負荷駆動
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ステッピングモーターは、回転
可能な可動磁石から成るローターを有しており、その周
囲に電磁石から成る駆動コイルが複数個配置されて構成
されている。それら駆動コイルを選択し、所定の大きさ
の電流をパルス状に流すことで、ローターの位置や回転
数をオープンループで制御できるため、近年では便利な
モーターとして広く用いられている。
【0003】一般に、ステッピングモーターは、誘導性
の負荷であり、そのような負荷を駆動する方法には、一
定の方向に電流を流すユニポーラ駆動方法や、正逆いず
れの向きにも電流を流せるバイポーラ駆動方式が広く使
用されている。いずれの駆動方式でもその誘導性負荷に
一定の大きさのスイッチング電流を流すために、電源か
ら供給した電流が所定値以上になったときに、半導体ス
イッチング素子に逆並列接続したフライホイールダイオ
ードに電流を流し、誘導性負荷に蓄積されたエネルギー
を開放させることで、その誘導性負荷に流れる電流を減
衰させている。
【0004】そのような誘導性負荷駆動方法の一例を図
5に示す。図5の符号102は、従来技術の誘導性負荷
駆動装置であり、ステッピングモータ内の誘導性負荷1
31と。4つのトランジスタ111〜114とでHブリ
ッジ回路が構成されている。上側のトランジスタ11
1、112は電源132に接続され、下側のトランジス
タ114、113は、電流検出抵抗133を介してグラ
ウンド電位に接続されている。
【0005】上側のトランジスタ111、112には、
フライホイールダイオード121、122がそれぞれ逆
並列接続されており、下側のトランジスタ113、11
4と電流検出抵抗133の間には、同様にフライホイー
ルダイオード123、124がそれぞれ逆並列接続され
ている。
【0006】各トランジスタ111〜114のベース端
子は制御回路134に接続され、該制御回路134によ
って動作が制御されるように構成されており、いま、ト
ランジスタ111、113が導通し、トランジスタ11
2、114が遮断しているものとする。この状態では、
電源132から誘導性負荷131に符号141で示す方
向に供給電流が供給される。
【0007】その供給電流141が電流検出抵抗133
に流れ、電流検出抵抗133に生じた電圧が、基準電圧
136よりも大きくなったときに、コンパレータ135
の出力は反転し、制御回路134はその出力反転を検出
して供給電流141を停止させ、誘導性負荷131に流
れる電流を減衰させる。そして、所定時間の経過の後、
再び誘導性負荷131に対し、電源132から供給電流
141を流し、コンパレーター135に反転によって供
給電流141を停止させる。このような動作を繰り返す
ことで、誘導性負荷131に流れるスイッチング電流が
所定レベルを維持できるようにしている。
【0008】制御回路134が電源132からの供給電
流141を停止させ、誘導性負荷131に流れる電流を
減衰させる際には、二種類の方法がある。
【0009】一つは、トランジスタ111〜114の全
てを遮断状態にする方法であり、このときは誘導性負荷
131に生じる起電力によって、フライホイールダイオ
ード124、122が順バイアスされ、図6(a)の符号
142で示す回生電流が流される。この回生電流142
が流れることにより、電源132(の出力コンデンサ)が
充電され、誘導性負荷131に流れる電流が減衰する。
この場合は誘導性負荷131に蓄積されていたエネルギ
ーを有効活用することができる。
【0010】他の一つは、トランジスタ111、113
のうちの一方を遮断させる方法であり、いま、供給電流
141が流れている状態から、トランジスタ113を導
通したままにし、トランジスタ111を遮断させると、
誘導性負荷131の逆起電力によってフライホイールダ
イオード124が順バイアスされ、図6(b)の符号14
3で示す転流電流が流される。この転流電流143によ
ってフライホイールダイオード124やトランジスタ1
13が発熱することで、誘導性負荷131に蓄積されて
いたエネルギーが消費され、電流が減衰する。この場合
は誘導性負荷131に蓄積されていたエネルギーを活用
することはできない。
【0011】これら回生電流142と転流電流143を
比較した場合、誘導性負荷131に流れる電流をスイッ
チングする際には、回生電流142によれば、誘導性負
荷131に流れる電流を素早く減衰させることができ、
転流電流143によれば、ゆっくり減衰させることがで
きる。
【0012】しかしながらいずれか一方の方法で誘導性
負荷131に蓄積されたエネルギーを開放しようとした
場合には、回生電流142では減衰が速すぎるため、誘
導性負荷131に流れるスイッチング電流のリップルが
大きすぎるという欠点がある。他方、転流電流143で
は減衰が緩やかすぎるため、誘導性負荷131に流すス
イッチング電流レベルを変化させる際の追随性が悪いと
いう欠点がある。
【0013】また、2相ステッピングモーターのよう
に、上述したような誘導性負荷131が複数ある場合に
スイッチング電流によって駆動しようとすると、各誘導
性負荷に流れる電流を制御する周波数が近接した場合に
は、ピートが発生し、騒音や振動が大きくなってしまう
という問題があった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の不都合を解決するために創作されたもので、回生電流
と転流電流とを組合せて誘導性負荷に流すスイッチング
電流を最適に制御できる技術を提供することにある。
【0015】また、本発明の他の目的は、複数の誘導性
負荷に流れるスイッチング電流を最適に制御できる技術
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明方法は、四個の半導体スイッチ
ング素子と、前記各半導体スイッチング素子にそれぞれ
逆並列接続されたフライホイールダイオードとで誘導性
負荷に順逆双方向に電流を流せるように構成されたHブ
リッジ回路を用い、前記各半導体スイッチング素子のう
ちの二個を導通状態にして電源から前記誘導性負荷に電
流を供給する電流供給動作と、前記半導体スイッチング
素子のうちの一個を導通状態にし、前記誘導性負荷に蓄
積されたエネルギーによってその導通状態にある半導体
スイッチング素子と一個のフライホイールダイオードと
で形成される閉電流経路に電流を流す転流動作と、前記
半導体スイッチング素子の四個全てを遮断状態にし、前
記誘導性負荷に蓄積されたエネルギーによって二個のフ
ライホイールダイオードに電流を流す電源回生動作との
いずれか一種類の動作を行い、前記誘導性負荷に流れる
電流を制御する誘導性負荷駆動方法であって、所定周波
数の駆動周期を作成し、該駆動周期の開始により前記電
流供給動作を行い、該電流供給動作中に前記誘導性負荷
に流れる電流が所定値以上になると電流供給動作を終了
し、前記誘導性負荷に蓄積されたエネルギーを開放させ
る際、前記駆動周期の開始から所定期間を電源回生期間
とし、前記電源回生期間の終了から前記駆動周期の終了
までを転流期間としたときに、前記電源回生期間では前
記電源回生動作を行い、前記転流期間では前記転流動作
を行うようにしたことを特徴とする。
【0017】この請求項1記載の発明方法によって前記
Hブリッジ回路を二回路以上駆動する場合は、請求項2
記載の発明方法のように、前記各Hブリッジ回路を同じ
駆動周期で動作させるとよい。
【0018】このような請求項1又は請求項2のいずれ
か1項記載の誘導性負荷駆動方法では、請求項3記載の
発明方法のように、前記電源回生期間の開始から所定期
間を強制導通期間とし、該強制導通期間内では、前記誘
導性負荷に流れる電流の大きさに拘わらず、前記電流供
給動作を継続することができる。
【0019】他方、請求項4記載の発明装置は、四個の
半導体スイッチング素子と、前記各半導体スイッチング
素子にそれぞれ逆並列接続されたフライホイールダイオ
ードとを有し、誘導性負荷を接続してHブリッジ回路を
構成したときに、前記誘導性負荷に順逆双方向に電流を
流せるように構成された誘導性負荷駆動装置において、
【0020】前記各半導体スイッチング素子のうちの二
個を導通状態にして電源から前記誘導性負荷に電流を供
給する電流供給動作と、前記半導体スイッチング素子の
うちの一個を導通状態にし、前記誘導性負荷に蓄積され
たエネルギーによってその導通状態にある半導体スイッ
チング素子と一個のフライホイールダイオードとで形成
される閉電流経路に電流を流す転流動作と、前記半導体
スイッチング素子の四個全てを遮断状態にし、前記誘導
性負荷に蓄積されたエネルギーによって二個のフライホ
イールダイオードに電流を流す電源回生動作とのいずれ
か一種類の動作を前記Hブリッジ回路に行わせ、前記誘
導性負荷に流れる電流を制御する制御回路と、所定周波
数の駆動周期を作成するタイミング信号発生回路とを有
し、前記制御回路は、前記駆動周期の開始により前記電
流供給動作を行わせ、該電流供給動作中に前記誘導性負
荷に流れる電流が所定値以上になると電流供給動作を終
了させ、前記誘導性負荷に蓄積されたエネルギーを開放
させる際、前記駆動周期の開始から所定期間を電源回生
期間とし、前記電源回生期間の終了から前記駆動周期の
終了までを転流期間としたときに、前記電源回生期間で
は前記電源回生動作を行わせ、前記転流期間では前記転
流動作を行わせるように構成されたことを特徴とする。
【0021】その請求項4記載の誘導性負荷駆動装置
が、前記制御回路を複数有し、前記Hブリッジ回路を二
回路以上駆動する場合には、請求項5記載の発明装置の
ように、前記各制御回路が同じ駆動周期で動作するよう
に構成してもよい。
【0022】また、このような請求項5又は請求項6の
いずれか1項記載の誘導性負荷駆動装置については、請
求項6記載の発明装置のように、前記電源回生期間初期
の所定期間を強制導通期間としたときに、前記制御回路
は、前記強制導通期間内では、前記誘導性負荷に流れる
電流の大きさに拘わらず、前記電流供給動作を継続させ
るように構成することも可能である。
【0023】このような本発明の構成によれば、四個の
半導体スイッチング素子と、前記各半導体スイッチング
素子にそれぞれ逆並列接続されたフライホイールダイオ
ードとで誘導性負荷に順逆双方向に電流を流せるように
Hブリッジ回路を構成し、電源から前記誘導性負荷に電
流を供給する電流供給動作を行う際には、各半導体スイ
ッチング素子のうちの二個を導通状態にし、誘導性負荷
に対して所望方向に電流を流しており、そのような電流
供給動作により、誘導性負荷に流れる電流が大きくな
り、所定の基準電流値以上になった場合には、誘導性負
荷に蓄積されたエネルギーを開放させ、誘導性負荷に流
れる電流を制御している。
【0024】その際には、半導体スイッチング素子のう
ちの一個を導通状態にし、誘導性負荷に蓄積されたエネ
ルギーによって、その導通状態にある半導体スイッチン
グ素子と一個のフライホイールダイオードとで閉電流経
路を形成させ、その閉電流経路に電流を流す動作と、半
導体スイッチング素子の四個全てを遮断状態にし、誘導
性負荷に蓄積されたエネルギーによって二個のフライホ
イールダイオードに電流を流し、電源を充電する動作と
の二種類の動作によって制御できる。
【0025】前者の閉電流経路に電流を流す場合は転流
動作と呼び、二個のフライホイールダイオードに電流を
流す方法を電源回生動作と呼ぶものとすると、転流動作
では誘導性負荷に流れる電流の減衰率が小さすぎ、スイ
ッチング電流レベルを下げる際に追随性が悪い。他方、
電源回生動作では減衰率が大きすぎ、誘導性負荷に流れ
るスイッチング電流のリップルが大きくなりすぎる。
【0026】そこで本発明では、所定周波数の駆動周期
を作成し、その駆動周期の開始により電流供給動作を開
始させ、電流供給動作中に誘導性負荷に流れる電流が所
定値以上になると電流供給動作を終了し、前記誘導性負
荷に蓄積されたエネルギーを開放させており、その際、
駆動周期の開始から所定期間を電源回生期間とし、電源
回生期間の終了から前記駆動周期の終了までを転流期間
としたときに、電流供給動作が終了した後、電源回生期
間内では電源回生動作を行い、前記転流期間内では転流
動作を行うようにした。
【0027】従って、誘導性負荷に蓄積されていたエネ
ルギーを開放し、誘導性負荷に流れる電流を減衰させる
際に、電源回生動作と転流動作とをバランス良く行うこ
とが可能となり、リップルの少ないスイッチング電流で
高周波駆動を行うことが可能となった。
【0028】このような動作は、誘導性負荷に流れるス
イッチング電流を一定レベルに維持する定常状態の場合
の他、スイッチング電流レベルを低下させる際の過渡状
態中にも行うことができる。特に、そのような過渡状態
では、定常状態のときよりも長い期間電源回生動作が行
われるようになるので、誘導性負荷に流れる電流を素早
く低下させることが可能となる。
【0029】また、Hブリッジ回路を二回路以上駆動す
る場合には、各Hブリッジ回路を同じ駆動周期で動作さ
せるようにすると、ビートが発生せず、騒音や振動を防
止することができる。
【0030】更に、電源回生期間の開始から所定期間を
強制導通期間とし、その強制導通期間内では、誘導性負
荷に流れる電流の大きさに拘わらず、電流供給動作を継
続するようにすれば、転流動作から電流供給動作に移行
する際に貫通電流等が流れ、ノイズが発生した場合であ
っても、誤動作をすることがなくなって都合がよい。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明装置の実施の形態を本発明
方法と共に図面を用いて説明する。図1を参照し、符号
2は、2相ステッピングモーターを駆動する本発明の誘
導性負荷駆動装置の一例であり、A相のステッピングモ
ーターを誘導性負荷LA、B相のステッピングモーター
を誘導性負荷LBで表すものとする。
【0032】この誘導性負荷駆動装置2は、誘導性負荷
Aが接続されるHブリッジ回路4Aと、誘導性負荷LB
が接続されるHブリッジ回路4Bと、各Hブリッジ回路
A、4Bを制御する制御回路3A、3Bと、タイミング信
号発生回路7とを有しており、それらHブリッジ回路4
A、4B、制御回路3A、3B、タイミング信号発生回路7
は、同一の半導体基板上に形成され、IC構造とされて
いる。
【0033】また、誘導性負荷駆動装置2には、ディス
クリート部品で構成される2個の電流検出抵抗RSA、R
SBと、タイミング抵抗RTと、タイミングコンデンサCT
とが外付部品として接続されており、タイミング抵抗R
TとタイミングコンデンサCTとが直列接続された回路が
電源電圧と接地電位の間に接続され、タイミングコンデ
ンサCTに生じる電圧が、タイミング信号発生回路7に
入力されている。また、タイミング信号発生回路7が出
力する信号は、制御回路3Aと制御回路3Bとに入力され
ており、各制御回路3A、3BはそれぞれHブリッジ回路
A、4Bにそれぞれ接続され、誘導性負荷LA、LBを駆
動するように構成されている。
【0034】Hブリッジ回路4AとHブリッジ回路4B
内部構成は同様であり、また、制御回路3Bと制御回路
Bの構造は同様であるので、タイミング信号発生回路
7と、タイミング信号発生回路7が作成する駆動周波数
に従って動作する制御回路3Aと、その制御回路3Aによ
って制御されるA相のステッピングモーター駆動用のH
ブリッジ回路4Aとを説明し、B相用の制御回路3BとH
ブリッジ回路4Bの構造は説明を省略する。
【0035】Hブリッジ回路4Aは、半導体スイッチン
グ素子であるトランジスタQ1〜Q4を有しており、各ト
ランジスタQ1〜Q4と、各フライホイールダイオードD
1〜D4と、制御回路3とは、一つの半導体基板上に形成
されており、2個のPNPトランジスタQ1、Q2を電源
Eの電源電圧側、2個のNPNトランジスタQ3、Q4
接地電位側に接続し、PNPトランジスタQ1とNPN
トランジスタQ4を直列接続し、また、PNPトランジ
スタQ2とNPNトランジスタQ3とを直列接続し、トラ
ンジスタの直列接続回路の間にA相の誘導性負荷LA
接続するとHブリッジ回路を構成できるようにされてい
る。
【0036】NPNトランジスタQ3、Q4と接地電位と
の間には、前述の電流検出抵抗RSAが挿入されており、
そのNPNトランジスタQ3、Q4には電流検出抵抗RSA
を介してフライホイールダイオードD3、D4がそれぞれ
逆並列接続されており、また、PNPトランジスタ
1、Q2には、フライホイールダイオードD1、D2がそ
れぞれ直接に逆並列接続されている。
【0037】各トランジスタQ1〜Q4のベース端子(
〜)と、電流検出抵抗RSAの電圧出力部分()は制御
回路3Aに接続されており、該制御回路3Aが電源Eから
誘導性負荷LAに電流を供給させる際に、外部から入力
されるPHASE信号に従って、トランジスタQ1、Q3の組
か、トランジスタQ2、Q4の組かのいずれか一方の組を
導通状態にして、誘導性負荷LAに所定方向の電流を流
すように構成されている。
【0038】その際、電源Eから誘導性負荷LAに供給
された電流は電流検出抵抗RSAに流れ、電流の大きさに
応じた電圧が発生するので、その電圧を検出し、誘導性
負荷LAに流れる電流を制御している。
【0039】この制御回路3Aの内部ブロックを図2に
示す。図2を参照し、この制御回路3Aは、2入力のNAN
D1、NAND2と、2入力のAND3、AND4を有しており、NAN
D1、NAND2の出力端子はトランジスタQ1、Q2のベース
端子(、)にそれぞれ接続され、AND3、AND4の出力端
子はトランジスタQ3、Q4のベース端子(、)にそれ
ぞれ接続されている。
【0040】前述の外部から入力されたPHASE信号は、N
AND1とAND3の入力端子にそのまま接続されており、他
方、NAND2とAND3の入力端子には、インバターINV6、INV
7を介してそれぞれ接続されており、PHASE信号がHIGHの
ときはトランジスタQ2、Q4の組は導通できない状態に
され、LOWのときはトランジスタQ1、Q3の組が導通で
きない状態にされている。従って、トランジスタQ1
トランジスタQ4とは同時に導通せず、また、トランジ
スタQ2とトランジスタQ3とも同時に導通することはな
く、電源Eと接地電位との間で、誘導性負荷LAを通ら
ずに流れる貫通電流が生じないように制御されている。
【0041】いま、PHASE信号がHIGH状態であり、トラ
ンジスタQ2、Q4の導通が禁止されているものとする。
この状態では、PHASE信号以外の信号によってNAND1、AN
D3の出力状態が変化し、トランジスタQ1、Q3の制御が
行われる。
【0042】この制御回路3Aは、電流比較用の基準電
源VREF1を有しており、その基準電源VREF1の出力と、電
流検出抵抗RSAの出力()とは、比較器COMP1の反転入
力端子と非反転入力端子にそれぞれ入力され、そのCOMP
1の出力端子はフリップフロップFF1、FF2のセット端子
Sにそれぞれ接続されている。
【0043】FF1の出力端子Qは、INV2を介してNAND1
NAND2の入力端子に接続されており、また、FF2の出力端
子Qは、INV3を介してAND3とAND4の入力端子に接続され
ている。FF1、FF2の真理値表を下記に示す。
【0044】
【表1】
【0045】FF1、FF2は、リセット端子RがHighの状態
では、セット端子Sの状態にかかわらず、出力端子Qは
Lowの状態になるように構成されている。
【0046】いま、電流検出抵抗RSAの出力電圧が基準
電源VREF1の出力電圧を下回っているものとすると、前
述のCOMP1の出力はLowとなり、FF1、FF2のセット端子S
の状態はLowとなる。従って、FF1、FF2の出力端子QはL
owとなり、それらがそれぞれINV2、INV3で反転され、NA
ND1、NAND2、AND3、AND4にはHighが入力される。このと
き、PHASE信号はHigh状態であるので、NAND1の出力はLo
w、AND3の出力はHighとなり、トランジスタQ1、Q3
両方とも導通状態になる。
【0047】このように、電流検出抵抗RSAに生じた電
圧がVREF1の出力電圧よりも低く、COMP1の出力がLowで
あり、FF1、FF2の出力端子QがLow状態である場合に
は、トランジスタQ1、Q3が導通し、電源Eから誘導性
負荷LAに電流が供給される。
【0048】電源Eから供給される電流が増加し、電流
検出抵抗RSAに生じる電圧がVREF1の出力電圧を超える
と、COMP1の出力は、LowからHighに反転し、FF1とFF2
セット端子SはHighの状態になる。
【0049】このFF1、FF2は、上記表1に示すように、
セット端子SがHighの状態であっても、リセット端子R
の状態によって出力端子Qの状態を制御できるように構
成されており、FF1とFF2のリセット端子Rは、タイミン
グ信号発生回路7の出力端子に接続されているので、FF
1、FF2は、COMP1の出力がHighのときは、出力端子Qは
タイミング信号発生回路7によって制御されることにな
る。
【0050】タイミング信号発生回路7の内部ブロック
を説明すると、このタイミング信号発生回路7は、発振
器OSCと、比較器COMP2と、基準電源VREF2と、OR1とを有
しており、前述のタイミングコンデンサCTの電圧がOSC
に入力されるように接続されている。
【0051】そのOSCには、タイミングコンデンサCT
充放電させる回路が内蔵されており、その回路の動作に
より、タイミングコンデンサCTからは、図3の符号2
1に示すような、一定周期で発振する鋸歯状波が形成さ
れている(符号Aの配線部分)。この鋸歯状波21の一周
期を駆動周期Tとする。
【0052】OSCは、鋸歯状波21を波形整形し、鋸歯
状波21の電圧増加中はLow、電圧減少中はHighになる
矩形波22を作成し、制御回路3A(及び制御回路3B)と
OR1の一方の入力端子に出力している(符号Bで示す配線
部分)。
【0053】鋸歯状波21はCOMP2の非反転端子にも出
力されており、該COMP2の反転入力端子には、基準電源V
REF2が出力する基準電圧が入力されている。COMP2は、
入力された鋸歯状波21と基準電圧とを比較し、鋸歯状
波21がVREF2の出力電圧よりも大きいときはHigh、小
さいときはLowとなる矩形波23を作成し、OR1の他方の
入力端子に出力している(符号Cの配線部分)。
【0054】OR1には、矩形波23と矩形波24とが入
力されており、それら矩形波23、24を加算演算して
矩形波24を作成し、制御回路3A(及び制御回路3B)に
出力している。
【0055】このように、矩形波22〜24は、鋸歯状
波21の波形と、鋸歯状波21とVREF2の出力電圧との
比較によって作成されており、それら矩形波22〜24
の発振周期は、駆動周期Tとなっている。
【0056】前述の矩形波22、矩形波24は、制御回
路3A(及び制御回路3B)内でFF1、FF2のリセット端子R
にそれぞれ入力されており、そのFF1、FF2のセット端子
Sの状態はCOMP2の出力によって変化させられている。
【0057】FF1、FF2の出力端子Qの状態と、トランジ
スタQ1、Q3の状態とは、下記表2、
【0058】
【表2】
【0059】のような関係にあるので、トランジスタQ
1、Q3は、FF1、FF2を介して、COMP2とタイミング信号
発生回路7によって制御されていることになる。
【0060】タイミング信号発生回路7内の動作とトラ
ンジスタQ1、Q3の動作とを対応させて説明すると、先
ず、鋸歯状波21の電圧が減少している間は、矩形波2
2、24は共にHighであり、従って、FF1とFF2のリセッ
ト端子RはHigh状態となり、出力端子Qは共にLow状態
となる。
【0061】FF1、FF2の出力端子Qが共にLow状態のと
きは、トランジスタQ1、Q3は両方とも導通し、電源E
から誘導性負荷Lに電流が供給される電流供給動作が行
われる。
【0062】リセット端子RがHighの状態にあれば、セ
ット端子Sの状態によらずに出力端子QはLow状態にな
るから、矩形波22がHighの間は、COMP1の出力信号の
状態がHighであってもLowであっても、即ち、電流検出
抵抗RSAに生じた電圧がVREF1の出力電圧を超えていた
場合でも下回っていた場合でも、FF1、FF2の出力端子Q
はLow状態となり、トランジスタQ1、Q3の導通状態は
維持される。
【0063】その矩形波22がHighである期間を「強制
導通期間」と呼ぶと、強制導通期間は鋸歯状波21の電
圧が減衰する期間であり、電流供給動作の開始初期にあ
る。電流供給動作を開始した際には、フライホイールダ
イオードD1、D2の逆方向回復時間の間に貫通電流が流
れたり、誘導性負荷LAのキャパシタンス成分によって
貫通電流が流れ、ノイズが発生する場合があるが、電流
供給動作開始の初期期間を強制導通期間とし、COMP1
出力を無視するので、ノイズによってCOMP1の出力が反
転した場合であっても、誤って電流供給動作を停止させ
るような誤動作を起こすことがない。
【0064】強制導通期間が終了すると、矩形波22と
矩形波24とはLowとなり、従って、FF1とFF2のリセッ
ト端子RはLow状態にされる。FF1、FF2は、リセット端
子RがLow状態のときに、セット端子Sの状態によって
出力端子Qの状態が決まるので、強制導通期間の間に電
源Eから供給される電流が増加し、COMP1の出力がHigh
となっていた場合には、FF1、FF2の出力端子Qは直ちに
Highになり、トランジスタQ1、Q3は遮断状態になる。
【0065】他方、強制導通期間が終了した時点でCOMP
1の出力がLowであった場合には、FF1、FF2の出力端子Q
はLowのままであり、トランジスタQ1、Q3は導通状態
を維持するが、やがて、電源Eから誘導性負荷LAに供
給される電流が増加し、COMP1の出力が反転する。
【0066】この場合、矩形波22はLow状態であり、F
F1のリセット端子RはLow状態であるので、FF1の出力端
子Qは、COMP1の出力端子の反転によってHighとなり、
トランジスタQ1は遮断する。ところが、FF2のリセット
端子Rは、矩形波24の状態によって異なる。
【0067】強制導通期間の開始から、矩形波24がLo
w状態からHigh状態に転じるまでの期間を電源回生期
間、High状態になってから次の駆動周期Tの強制導通期
間が開始するまでの期間を転流期間と呼ぶと、COMP1
出力が電源回生期間中に反転した場合には、FF2の出力
端子QはLow状態からHigh状態に転じるので、トランジ
スタQ3も遮断し、電源回生動作が開始される。その電
源回生動作は電源回生期間が終了し、転流期間が開始す
ると、再度トランジスタQ3が導通し、転流動作に移行
する。
【0068】かくて誘導性負荷LAには、電流供給動作
によって電源Eから電流が供給され、電源回生動作と転
流動作がバランス良く行われる。
【0069】このように、COMP1の出力が反転した時点
が電源回生期間中か、転流期間中かによって動作が異な
るので、2相ステッピングモーターのA相を前者の場
合、B相を後者の場合にあてはめ、図3を用いてより詳
細に説明する。ここでは、A相の誘導性負荷LAとB相
の誘導性負荷LBに流れる電流を、それぞれILA
LB、制御回路3A、3B内のVREF1の出力電圧を電流値
に換算した値をIREFA、IREFBとした。
【0070】先ず、誘導性負荷LA、LBに流れる電流
は、矩形波22がLowからHighに転じた時点で増加し始
めているものとし(点P11、P21)、いま、A相の誘導性
負荷LAに流れる電流ILAが、矩形波24がLow状態であ
る電源回生期間内の点P12において上限の電流(COMP2
反転する大きさの電流)IREFAに達し、他方、B相の誘導
性負荷LBに流れる電流ILBは、矩形波24がHigh状態
である転流期間内の点P1 2において上限の電流IREFB
達したものとする。
【0071】このような状況では、先ず、誘導性負荷L
Aに流れる電流ILAがIREFAに達した時点P12において制
御回路3A内のCOMP1の出力がLowからHighに反転し、制
御回路3A内のFF1とFF2のセット端子SがHigh状態にな
る。電源回生期間内では、制御回路3A(及び制御回路3
B)内のFF1とFF2のリセット端子RはLow状態なので、セ
ット端子SがHigh状態になった時点で出力端子QはLow
からHigh転じ、Hブリッジ回路4A内のトランジスタ
1、Q3は両方とも遮断状態になる。
【0072】このとき、誘導性負荷LAに生じる起電力
によってHブリッジ回路4A内のフライホイールダイオ
ードD4、D2が順バイアスされ、その二個のフライホイ
ールダイオードD4、D2を介して接地電位側から電源E
に向けて回生電流が流れる。このような電源回生動作で
は、誘導性負荷LAに蓄積されていたエネルギーが電源
Eに移行され、誘導性負荷LAに蓄積されていたエネル
ギーが有効に活用される。
【0073】フライホイールダイオードD4のアノード
は接地電位に接続されているため、電源回生動作中に誘
導性負荷LAに流れる回生電流は、電流検出抵抗RSA
通らない。従って、電源回生期間中は、制御回路3A
のCOMP1の非反転入力端子にはゼロ(V)が入力され、COM
P1の出力はLow状態になっているが、FF1、FF2のリセッ
ト端子RはLow状態のままであり、FF1、FF2はリセット
端子RがHigh状態となってリセットされるまで元の状態
を維持するので、制御回路3A内のFF1、FF2の出力端子
QはHighのままであり、トランジスタQ1、Q3は遮断状
態を維持する。
【0074】このような電源回生動作では、誘導性負荷
Aに流れる電流ILAは急速に減少するが、矩形波24
がLowからHighに転じ、電源回生期間が転流期間に移行
すると制御回路3A内のFF2がリセットされる。リセット
された場合、FF1とFF2は出力端子QをLowにするので、
リセットされたFF2の出力端子QはHighからLowに転じ、
トランジスタQ3を遮断状態から導通状態に変化させ
る。このとき、トランジスタQ1は遮断状態のままであ
り、誘導性負荷LAに回生電流が流れているときにトラ
ンジスタQ3が導通状態になると、フライホイールダイ
オードD2が逆バイアスされ、接地電位側から電源Eに
流していた回生電流の向きが変わり、誘導性負荷LA
トランジスタQ3、電流検出抵抗RSA、フライホイール
ダイオードD4によって形成される閉経路内に転流電流
が流れる。
【0075】このとき、誘導性負荷LAに蓄積されてい
たエネルギーは、その転流電流による発熱によって消費
されることにより開放されるだけであり、エネルギーの
減衰は緩やかであるため、誘導性負荷LAに流れる電流
の減少率も緩やかである。
【0076】他方、B相の誘導性負荷LBを駆動する制
御回路3Bも、上述の矩形波22、24が入力されてお
り、強制導通期間、電源回生期間、転流期間は制御回路
A、3Bで一致している。
【0077】B相の誘導性負荷LBに流れる電流ILB
転流期間内の点P22において上限の電流IREFBに達し、
制御回路3B内のCOMP1の出力がLowからHighに反転し、
制御回路3B内のFF1、FF2のセット端子Sに出力された
場合、FF1のリセット端子RはLow状態であり、その時点
で出力端子QはLowからHighに転じるが、FF2のリセット
端子RはHigh状態となっており、リセットされているた
め、FF2の出力端子QはLow状態を維持する。
【0078】従って、Hブリッジ回路4B内のトランジ
スタQ1は導通状態から遮断状態に転じ、トランジスタ
3は導通状態を維持し、電源回生動作を行うことなく
転流動作に移行する。
【0079】A相とB相が共に転流動作を行っているう
ち、一つの駆動周期Tの終了により、矩形波22がHigh
に転じるとFF1もリセットされ、出力端子QはLowになる
ので、その時点P14、P24で、同時にHブリッジ回路4
A、4B内のトランジスタQ1が導通状態となり、そのト
ランジスタQ1と、導通状態を維持していたトランジス
タQ3とで、A相とB相のHブリッジ回路4A、4Bは、
共に電流供給動作に移行し、電源Eから誘導性負荷
A、LBに電流が供給され始める。
【0080】このように、電流供給動作に移行し、強制
導通期間が経過した後は、A相、B相のHブリッジ回路
A、4Bは、電源回生動作又は転流動作に移行される。
この図3は、再度電流供給動作が行われた後、A相の誘
導性負荷LAに流れる電流IL Aが、強制導通期間が経過
した後の点P15において上限の電流IREFAに達してお
り、電源回生動作に移行した状態を示している。他方、
B相の誘導性負荷LBに流れる電流ILBは、強制導通期
間が終了する前の時点で、既に上限の電流IREFBの値を
超えており、従って、強制導通期間終了時点で直ちに電
源回生動作に移行している。
【0081】以上説明したように、A相の誘導性負荷L
Aに対する電流供給動作の開始と、B相の誘導性負荷LB
に対する電流供給動作の開始とは、一つのタイミング抵
抗RTとタイミングコンデンサCTの直列回路の時定数
と、一つのタイミング信号発生回路7によって決定され
ており、同時である。従って、電流供給動作を開始する
タイミングはずれたりせず、ビートによる騒音や振動が
発生することはない。
【0082】上述した一連の動作は、誘導性負荷LA
Bに流す電流をスイッチングし、その値を一定に維持
する場合であったが、この誘導性負荷駆動装置2では、
制御回路3A、3B内の電流比較用の基準電源VREF1、VRE
F2の出力電圧を変化させ、誘導性負荷LA、LBに流すス
イッチング電流の大きさを変えることもできる。
【0083】図4に、A相の誘導性負荷LAを例にとっ
て、流れるスイッチング電流の変化を説明する。ここで
は、誘導性負荷LAに流れるスイッチング電流が、電流I
REFAの一定レベルを維持している定常状態から、点P31
の時点において、電流比較用の基準電源VREF1の出力電
圧が小さくされ、電流レベルがIREFAからIREF'Aに低下
したものとする。
【0084】この電流レベルIREFAやIREF'Aは制御回路
A内のCOMP1の出力が反転する大きさの電流値であり、
IREFAからIREF'Aへの変化により、強制導通期間が終了
した時点で、誘導性負荷LAに流れる電流が既にIREF'A
を超えており、COMP1がHighとなっていたものとする
と、強制導通期間の終了した時点で直ちに電源回生動作
に移行し、転流期間になると、電源回生動作から転流動
作に移行する。
【0085】その状態から電流供給動作に移行した場
合、通常は、誘導性負荷LAに流れる電流ILAはIREF'A
を超えたままであるため、強制導通期間が終了した後、
直ちに電源回生動作に移行する。
【0086】上述した動作は、強制導通期間が終了した
時点で誘導性負荷LAに流れている電流ILAがIREF'A
下回るまで繰り返し行われる。
【0087】このような過渡状態の際も電源Eから電流
を供給するのは、電流検出抵抗RSAに電流を流し、誘導
性負荷LAに流れている電流ILAの大きさを検出し、そ
の電流ILAが基準となる電流IREF'Aを下回ったら、直ち
に定常状態に復帰させるためである。
【0088】この過渡状態においても、定常状態と同様
に、駆動周期Tは鋸歯状波21の発振周期に従ってお
り、過渡状態と定常状態とで異なるところはなく、A相
とB相の動作は同期しており、電流供給動作の開始や電
源回生動作、転流動作の開始は同時に行われる。
【0089】他方、過渡状態では定常状態と異なり、強
制導通期間の終了後、直ちに電源回生動作に移行するの
で、定常状態に比べ、一駆動周期T中での電源回生動作
を行う期間が長い。従って、誘導性負荷LAに流れる電
流ILAは急速に減衰し、目的の電流IREF'Aに素早く到達
することができる。
【0090】なお、上述の誘導性負荷駆動装置2では、
半導体スイッチング素子にバイポーラトランジスタを用
いたが、絶縁ゲート型トランジスタ(MOSFET)を用
いてもよい。フライホイールダイオードには、pn接合
ダイオードやショットキーダイオード等の種々の整流素
子が含まれる。
【0091】また、上述の誘導性負荷駆動装置2はIC
構造であったが、トランジスタQ1〜Q4やフライホイー
ルダイオードD1〜D4を単体チップとしたマルチチップ
モジュールやハイブリッドICについても本発明に含ま
れる。逆に、タイミング抵抗RTや電流検出抵抗RSを内
蔵させたものも本発明に含まれる。
【0092】
【発明の効果】電源回生動作と転流動作をバランス良く
行えるので、小さいリップルのスイッチング電流で高周
波駆動を行うことができる。複数の誘導性負荷を駆動し
ても、ビートによる騒音や振動が発生することがない。
誘導性負荷に流すスイッチング電流レベルを下げる際
に、素早く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の誘導性負荷駆動装置の全体のブロッ
クを示す図
【図2】 その制御回路とタイミング信号発生回路の内
部ブロックを示す図
【図3】 本発明の誘導性負荷駆動装置の動作を説明す
るためのタイミングチャート
【図4】 誘導性負荷に流れるスイッチング電流レベル
が下げられた場合の動作を説明するための図
【図5】 従来技術の誘導性負荷駆動装置の全体のブロ
ックを示す図
【図6】 (a):その誘導性負荷駆動装置のHブリッジ
回路に流れる回生電流の経路を説明するための図 (b):そのHブリッジ回路に流れる転流電流の経路を説
明するための図
【符号の説明】
2……誘導性負荷駆動装置 4A、4B……Hブリッジ
回路 3A、3B……制御回路 7……タイミング信号発生回
路 D1〜D4……フライホイールダイオード ILA、ILB……誘導性負荷に流れる電流 IREFA、IREFB、IREF'A……基準電流値 LA、LB……誘導性負荷 Q1〜Q4……半導体スイッチング素子(トランジスタ) RSA、RSB……電流検出抵抗 T……駆動周期

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四個の半導体スイッチング素子と、前記
    各半導体スイッチング素子にそれぞれ逆並列接続された
    フライホイールダイオードとで誘導性負荷に順逆双方向
    に電流を流せるように構成されたHブリッジ回路を用
    い、 前記各半導体スイッチング素子のうちの二個を導通状態
    にして電源から前記誘導性負荷に電流を供給する電流供
    給動作と、 前記半導体スイッチング素子のうちの一個を導通状態に
    し、前記誘導性負荷に蓄積されたエネルギーによってそ
    の導通状態にある半導体スイッチング素子と一個のフラ
    イホイールダイオードとで形成される閉電流経路に電流
    を流す転流動作と、 前記半導体スイッチング素子の四個全てを遮断状態に
    し、前記誘導性負荷に蓄積されたエネルギーによって二
    個のフライホイールダイオードに電流を流す電源回生動
    作とのいずれか一種類の動作を行い、前記誘導性負荷に
    流れる電流を制御する誘導性負荷駆動方法であって、 所定周波数の駆動周期を作成し、該駆動周期の開始によ
    り前記電流供給動作を行い、該電流供給動作中に前記誘
    導性負荷に流れる電流が所定値以上になると電流供給動
    作を終了し、前記誘導性負荷に蓄積されたエネルギーを
    開放させる際、 前記駆動周期の開始から所定期間を電源回生期間とし、
    前記電源回生期間の終了から前記駆動周期の終了までを
    転流期間としたときに、前記電源回生期間では前記電源
    回生動作を行い、前記転流期間では前記転流動作を行う
    ようにしたことを特徴とする誘導性負荷駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記Hブリッジ回路を二回路以上駆動す
    る請求項1記載の誘導性負荷駆動方法であって、前記各
    Hブリッジ回路を同じ駆動周期で動作させることを特徴
    とする誘導性負荷駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記電源回生期間の開始から所定期間を
    強制導通期間とし、該強制導通期間内では、前記誘導性
    負荷に流れる電流の大きさに拘わらず、前記電流供給動
    作を継続することを特徴とする請求項1又は請求項2の
    いずれか1項記載の誘導性負荷駆動方法。
  4. 【請求項4】 四個の半導体スイッチング素子と、前記
    各半導体スイッチング素子にそれぞれ逆並列接続された
    フライホイールダイオードとを有し、誘導性負荷を接続
    してHブリッジ回路を構成したときに、前記誘導性負荷
    に順逆双方向に電流を流せるように構成された誘導性負
    荷駆動装置において、 前記各半導体スイッチング素子のうちの二個を導通状態
    にして電源から前記誘導性負荷に電流を供給する電流供
    給動作と、 前記半導体スイッチング素子のうちの一個を導通状態に
    し、前記誘導性負荷に蓄積されたエネルギーによってそ
    の導通状態にある半導体スイッチング素子と一個のフラ
    イホイールダイオードとで形成される閉電流経路に電流
    を流す転流動作と、 前記半導体スイッチング素子の四個全てを遮断状態に
    し、前記誘導性負荷に蓄積されたエネルギーによって二
    個のフライホイールダイオードに電流を流す電源回生動
    作とのいずれか一種類の動作を前記Hブリッジ回路に行
    わせ、前記誘導性負荷に流れる電流を制御する制御回路
    と、 所定周波数の駆動周期を作成するタイミング信号発生回
    路とを有し、 前記制御回路は、前記駆動周期の開始により前記電流供
    給動作を行わせ、該電流供給動作中に前記誘導性負荷に
    流れる電流が所定値以上になると電流供給動作を終了さ
    せ、前記誘導性負荷に蓄積されたエネルギーを開放させ
    る際、 前記駆動周期の開始から所定期間を電源回生期間とし、
    前記電源回生期間の終了から前記駆動周期の終了までを
    転流期間としたときに、前記電源回生期間では前記電源
    回生動作を行わせ、前記転流期間では前記転流動作を行
    わせるように構成されたことを特徴とする誘導性負荷駆
    動装置。
  5. 【請求項5】 前記制御回路を複数有し、Hブリッジ回
    路を二回路以上駆動する請求項4記載の誘導性負荷駆動
    装置であって、前記各制御回路は同じ駆動周期で動作す
    るように構成されたことを特徴とする誘導性負荷駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 前記制御回路は、前記電源回生期間初期
    の所定期間を強制導通期間とし、該強制導通期間内で
    は、前記誘導性負荷に流れる電流の大きさに拘わらず、
    前記電流供給動作を継続させるように構成されたことを
    特徴とする請求項5又は請求項6のいずれか1項記載の
    誘導性負荷駆動装置。
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