JPH1077902A - 内燃機関のシリンダブロック - Google Patents

内燃機関のシリンダブロック

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JPH1077902A
JPH1077902A JP23351396A JP23351396A JPH1077902A JP H1077902 A JPH1077902 A JP H1077902A JP 23351396 A JP23351396 A JP 23351396A JP 23351396 A JP23351396 A JP 23351396A JP H1077902 A JPH1077902 A JP H1077902A
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JP
Japan
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oil
cylinder
cooling water
cylinder block
oil return
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JP23351396A
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Satoshi Murata
聡 村田
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウォータジャケット8の深さを浅くした場合
におけるオイルギャラリ11の潤滑油の温度上昇を防止
する。 【解決手段】 シリンダブロック1のロアデッキ部に位
置するオイルギャラリ11の上方に、オイルギャラリ1
1に並んで機関前後方向に沿った冷却水通路17が形成
されている。この冷却水通路17を流れる冷却水によっ
てオイルギャラリ11の潤滑油が別個に冷却される。オ
イルリターン孔23から流れ落ちる高温となった潤滑油
は、オイルリターン室24内に張り出した冷却水通路1
7の上部壁25に衝突する。この高温潤滑油からオイル
ギャラリ11への熱の伝達が冷却水通路17によって防
止されるとともに、クランクケース26へ流れ落ちる潤
滑油が冷却作用を受ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用内燃機
関に代表される水冷式内燃機関におけるシリンダブロッ
クの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の主要部となるシリンダブロッ
クは、一般に、アルミニウム合金や鋳鉄等を用いて一体
に鋳造されているものであって、複数のシリンダが機関
前後方向に沿って配置されているとともに、その下部
に、クランクケース上部を構成するスカート部が一体に
形成されている。また、上記スカート部内を仕切るよう
に複数のバルクヘッドが設けられており、クランクシャ
フトを支持する主軸受部がこのバルクヘッドの中央部に
形成されている。この複数個の主軸受部にそれぞれ潤滑
油を供給するために、シリンダ下端部に沿うロアデッキ
部内部には、機関前後方向に沿った比較的通路断面積の
大きな潤滑油通路つまりオイルギャラリが形成されてい
る。このオイルギャラリには、クランクシャフトによっ
て駆動されるオイルポンプからオイルフィルタを経由し
て潤滑油が導入されるようになっており、各バルクヘッ
ドに形成された油孔を通して、オイルギャラリから各主
軸受部へ潤滑油が分配供給されている。
【0003】また水冷式冷却装置として、冷却水が通流
するウォータジャケットがシリンダ外周を囲むように形
成されている。つまり、シリンダ壁の外側にウォータジ
ャケット壁が鋳造されており、両者間に、機関前後方向
に連続した形でウォータジャケットが形成されている。
【0004】このシリンダ周囲のウォータジャケット
は、シリンダブロックのアッパデッキ部とロアデッキ部
との間、つまりシリンダの軸方向の長さのほぼ全体に亙
って形成されているのが一般的である。このような構成
の場合、上記オイルギャラリは上記ウォータジャケット
の底部に近接しており、従って、オイルギャラリ内を流
れる潤滑油が冷却水による冷却作用を受ける。
【0005】これに対し、近年、シリンダ壁の過度の冷
却を防止するために、シリンダ周囲のウォータジャケッ
トの深さを浅くした構成のものが知られている(例えば
実開平1−173361号公報等)。
【0006】すなわち、シリンダ外周を囲むウォータジ
ャケットの底部がシリンダの中間高さ位置に設けられて
おり、シリンダ下部においては、シリンダ壁の外周面が
ウォータジャケットに囲まれることなく外部に露出して
いる。従って、シリンダ下部においてシリンダ内壁面の
温度が比較的高く維持され、ピストンの摺動に対するフ
リクションロスが低減して、燃費向上が図れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにウォータジャケットを浅くし、シリンダ下部のシ
リンダ壁外周面を外部に露出させた構成においては、ロ
アデッキ部に形成されるオイルギャラリとウォータジャ
ケット底部とが熱的に隔てられた状態となるため、オイ
ルギャラリ内を流れる潤滑油に対するウォータジャケッ
ト内の冷却水による冷却作用が非常に弱くなる。従っ
て、高負荷運転を継続したときに、オイルギャラリを通
して各部へ供給される潤滑油の温度が過度に高くなる虞
れがある。
【0008】また、シリンダブロックには、シリンダヘ
ッド側からシリンダブロック下部のクランクケース内へ
潤滑油を戻すためのオイルリターン通路が上下方向に貫
通形成されているが、上記のようにウォータジャケット
を浅くした構成のシリンダブロックにおいて、上記オイ
ルリターン通路がシリンダブロックのオイルギャラリ側
の側部に配置されると、高温となったリターン潤滑油か
らオイルギャラリ内の潤滑油へ熱が伝わり、オイルギャ
ラリから各部へ供給される潤滑油がさらに温度上昇し易
くなる。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、シリンダ外
周を囲むように形成されたウォータジャケットの底部が
シリンダの中間高さ位置に位置し、シリンダ下部におけ
るシリンダ壁の外周面が外部に露出しているとともに、
シリンダ下端部に沿う高さ位置に、機関前後方向に沿っ
てオイルギャラリが形成されてなる内燃機関のシリンダ
ブロックにおいて、上記オイルギャラリに並んで機関前
後方向に沿った冷却水通路を形成したことを特徴として
いる。
【0010】すなわち、シリンダ周囲のウォータジャケ
ットは浅く形成されており、シリンダ下部のシリンダ壁
が比較的高温に保たれる。オイルギャラリ内を流れる潤
滑油は、このオイルギャラリに並んで形成された冷却水
通路を流れる冷却水によって別個に冷却される。
【0011】請求項2においては、シリンダヘッド側か
らクランクケースへ潤滑油を戻す上下方向に沿ったオイ
ルリターン通路の少なくとも一つが、上記オイルギャラ
リおよび冷却水通路を有する方の側部に設けられてい
る。
【0012】そして、請求項3においては、上記冷却水
通路は、上記オイルギャラリの上方に位置し、かつオイ
ルリターン通路を通してシリンダヘッド側から流れ落ち
た潤滑油が冷却水通路の上部壁上面に衝突するように、
上記上部壁が上記オイルリターン通路内に張り出して形
成されている。
【0013】この構成においては、シリンダヘッド側か
らクランクケースへ戻る高温の潤滑油に対し、この高温
潤滑油の流れとオイルギャラリとを隔てるように冷却水
通路が位置するため、高温潤滑油の熱がオイルギャラリ
内の潤滑油へ伝達されず、オイルギャラリから各部へ供
給される潤滑油の温度上昇が抑制される。同時に、オイ
ルリターン通路を通してクランクケースへ流れ落ちよう
とする高温潤滑油は、相対的に温度が低い冷却水通路の
上部壁に接触することによって冷却される。
【0014】請求項4においては、上記上部壁の上面
は、潤滑油をクランクケース内壁面に案内するように傾
斜している。
【0015】これにより、オイルリターン通路を通して
流れ落ちる潤滑油がクランクケース内壁面を伝わって流
れることになり、クランクシャフトやコンロッド等の回
転物との衝突が抑制される。
【0016】さらに請求項5では、上記オイルリターン
通路は、シリンダブロック上面から上下方向に同一断面
で直線状に形成されたオイルリターン孔と、このオイル
リターン孔の下部に接続され、かつ上記オイルリターン
孔の開口よりも拡がったオイルリターン室とからなり、
上記冷却水通路の上部壁が、上記オイルリターン室内
で、上記オイルリターン孔の中心線と交差するように張
り出している。
【0017】すなわち、シリンダヘッド側で使用された
潤滑油はオイルリターン孔を通して流れ、その下端開口
からオイルリターン室内へ直線状に流れ落ちようとす
る。この潤滑油は、冷却水通路の上部壁上面に衝突し、
該冷却水通路内の冷却水と熱交換する。
【0018】
【発明の効果】この発明に係る内燃機関のシリンダブロ
ックによれば、シリンダ下部のシリンダ壁外周面を外部
に露出させた構成においても、オイルギャラリ内を流れ
る潤滑油の温度上昇を抑制できる。特に、機関前後方向
に沿った長い範囲に亙ってオイルギャラリと冷却水通路
とが近接しているので、比較的少量の冷却水の循環によ
ってオイルギャラリ内の潤滑油を効果的に冷却すること
ができる。
【0019】また請求項2,3および請求項5の構成に
よれば、オイルリターン通路を流れる高温潤滑油によっ
てオイルギャラリ内の潤滑油が温度上昇することを回避
でき、かつ同時に、クランクケースへ戻る高温潤滑油を
冷却することが可能である。従って、オイルリターン通
路をシリンダブロックのオイルギャラリ側の側部に設け
ることが可能となり、設計の自由度が向上する。
【0020】また請求項4の構成によれば、オイルリタ
ーン通路を通して流れ落ちる潤滑油がクランクケース内
壁面に沿うように案内されるため、この潤滑油とクラン
クシャフト等との衝突を回避できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施の
形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】図1〜図3は、この発明を直列4気筒内燃
機関のシリンダブロック1として構成した一実施例を示
している。
【0023】このシリンダブロック1は、鋳鉄を用いて
各部一体に鋳造したものであって、4個のシリンダ2が
機関前後方向に沿って直列に配置されているとともに、
各シリンダ2の下端部に沿うロアデッキ部3から下方に
左右のスカート部4が形成されている。このスカート部
4内部を各気筒毎に仕切るように、気筒間位置並びに機
関前後両端部に隔壁状のバルクヘッド5が形成されてい
る。このバルクヘッド5の下縁中央部には、図示せぬク
ランクシャフトを支持する主軸受部6がそれぞれ形成さ
れている。尚、この実施例は、図2,図3に示すよう
に、所謂ディープスカート形式のものであり、スカート
部4がクランクシャフトの回転中心よりも下方まで延長
されている。このスカート部4下端のオイルパン取付フ
ランジ10には、図示せぬオイルパンが取り付けられ
る。
【0024】また、図3に示すように、シリンダ2を構
成するシリンダ壁9の外側にウォータジャケット壁7が
形成されており、両者間に、シリンダ2を囲むウォータ
ジャケット8が形成されている。このウォータジャケッ
ト8は、機関前後方向に沿って、4気筒に亙って連続し
たものとなっている。また、この実施例では、各気筒間
には、ウォータジャケット8は設けられておらず、隣接
する気筒のシリンダ壁9が互いに連続している(図2参
照)。そして、上記ウォータジャケット8は、シリンダ
2の軸方向の全長に比較して、その深さが浅くなってお
り、底部8aがシリンダ2の中間の高さ位置に設けられ
ている。これに伴い、図3に示すように、シリンダ2下
部においては、シリンダ壁9の外周面がウォータジャケ
ット8に覆われることなく外部に露出している。
【0025】シリンダ2の下端部に位置するロアデッキ
部3の一方の側部には、機関前後方向に沿って比較的通
路断面積の大きな潤滑油通路つまりオイルギャラリ11
が形成されている。このオイルギャラリ11は、シリン
ダブロック1の鋳造後に、二次的にドリル加工されたも
のであって、直線状に形成されている。このオイルギャ
ラリ11には、図2に示すように、各主軸受部6へ至る
油孔12がそれぞれ接続されている。また、シリンダブ
ロック1側面に設けられたオイルフィルタ取付座部13
中心の潤滑油入口14に、該オイルギャラリ11が潤滑
油導入通路15を介して連通している。すなわち、図示
せぬクランクシャフトにより駆動されるオイルポンプに
よって加圧された潤滑油は、オイルフィルタ取付座部1
3に装着された図示せぬオイルフィルタを通して濾過さ
れた後に、上記オイルギャラリ11に導入され、ここか
ら各主軸受部6へ油孔12を介して供給される。
【0026】上記オイルギャラリ11の上方には、ロア
デッキ部3の一方の側部をシリンダ2軸方向に厚肉にし
た形で、機関前後方向に直線状に連続した膨出部16が
形成されている(図1参照)。この膨出部16は、シリ
ンダ壁9下部と一体となった中空管状をなし、その内部
に、機関前後方向に沿った冷却水通路17が形成されて
いる。この冷却水通路17は、シリンダブロック1鋳造
時に中子により形成されたもので、図1に示すように、
前後両端部を除きほぼ直線状をなし、かつオイルギャラ
リ11の上方に沿って該オイルギャラリ11と平行に形
成されている。
【0027】この冷却水通路17は、図2,図3に示す
ように、オイルギャラリ11とほぼ等しい径の円形の通
路断面を有している。また上記冷却水通路17の前端部
はシリンダブロック1前端の冷却水導入室18に連通し
ており、後端部は、冷却水排出通路19に接続されてい
る。上記冷却水導入室18は、図示せぬウォータポンプ
の吐出ポートに連通しており、該冷却水導入室18を介
して、上記ウォータジャケット8と上記冷却水通路17
と図示せぬシリンダヘッド側ウォータジャケットとの3
者に冷却水が分配されるようになっている。またシリン
ダブロック1の上下方向に沿って形成された上記冷却水
排出通路19の上端は、図示せぬシリンダヘッド側ウォ
ータジャケットに連通している。従って、図示せぬウォ
ータポンプによって圧送された冷却水の一部は、上記冷
却水導入室18を介して冷却水通路17へ導入され、こ
の冷却水通路17を機関後方へ流れて、冷却水排出通路
19を経てシリンダヘッド側ウォータジャケットへと通
流することになる。
【0028】また図2に示すように、シリンダブロック
1の両側部には、図示せぬシリンダヘッド側からクラン
クケース26内へ潤滑油を戻すためのオイルリターン通
路21,22がそれぞれ上下方向に沿って形成されてい
る。これらのオイルリターン通路21,22は、シリン
ダブロック1の前後方向のほぼ中央部つまり#2気筒と
#3気筒の間に形成されている。図2に示すように、オ
イルギャラリ11と反対側の側部に設けられたオイルリ
ターン通路21は、上端がシリンダブロック1上面に開
口し、下端部が連通口21aを介してクランクケース2
6の上部に連通している。
【0029】オイルギャラリ11および冷却水通路17
を有する方の側部に設けられている他方のオイルリター
ン通路22は、上部のオイルリターン孔23と下部のオ
イルリターン室24とから構成されている。オイルリタ
ーン孔23は、二次的にドリル加工されたものであっ
て、上端がシリンダブロック1上面に開口し、かつシリ
ンダ2と平行に直線状に形成されている。またオイルリ
ターン室24は、シリンダブロック1のスカート部4を
図1に示すように部分的に膨出させて中空状に形成した
ものであって、オイルリターン孔23の下端開口よりも
前後左右に僅かに広がっている。そして、上記オイルギ
ャラリ11ならびに上記冷却水通路17は、このオイル
リターン室24内に張り出した状態となっている。つま
り、オイルリターン孔23の下端開口から下方へ流れ落
ちた潤滑油が冷却水通路17上部を覆う上部壁25に衝
突するように、上記上部壁25が側方へ張り出して位置
しており、詳しくは、オイルリターン孔23の中心線が
上部壁25と交差している。尚、これはオイルリターン
通路22と冷却水通路17との相対的な位置関係であ
り、前述したように冷却水通路17やオイルギャラリ1
1そのものは、直線状に形成されている。換言すれば、
冷却水通路17およびオイルギャラリ11の上方から側
方に迂回して通るようにオイルリターン通路22が形成
されているのである。また潤滑油が衝突する上記上部壁
25の上面25aは、ここに衝突した潤滑油をクランク
ケース内壁面27へ案内するように側方へ向かって傾斜
している。
【0030】上記実施例の構成においては、シリンダ2
の下部にウォータジャケット8が設けられておらず、シ
リンダ2下部のシリンダ壁9が露出しているため、この
部分のシリンダ壁9が過度に冷却されず、フリクション
ロスが軽減する。そして、ウォータジャケット8から離
れて位置するオイルギャラリ11は、このオイルギャラ
リ11に並んで形成された冷却水通路17を通流する冷
却水によって別個に冷却される。上記オイルギャラリ1
1と上記冷却水通路17とは、シリンダブロック1のほ
ぼ全長に亙って互いに並んで近接しているので、比較的
少量の冷却水の通流でもってオイルギャラリ11内の潤
滑油が効果的に冷却される。従って、主軸受部6等へ供
給される潤滑油が過度に高温となることがない。
【0031】また図示せぬシリンダヘッド側で使用され
た潤滑油はオイルリターン通路21,22を通ってクラ
ンクケース26へ流れ落ちることになるが、オイルギャ
ラリ11側のオイルリターン通路22を通る高温潤滑油
は、図4に矢印でもって示すように、冷却水通路17上
方の上部壁25に衝突する。従って、この高温となった
潤滑油が接触する上部壁25とオイルギャラリ11との
間には冷却水通路17が介在することになり、オイルリ
ターン通路22を流れる高温潤滑油からオイルギャラリ
11内の相対的に低温な潤滑油への熱の移動が阻止され
る。つまり、オイルギャラリ11内の潤滑油がシリンダ
ヘッド側からのリターン潤滑油によって加熱されること
がない。また同時に、オイルリターン通路22を流れ落
ちる潤滑油は、冷却水通路17の上部壁25と接触する
ことによって冷却作用を受ける。
【0032】またオイルリターン通路22を流れる潤滑
油は、オイルリターン孔23の下端開口から下方へ直線
状に落ちようとするため、上部壁25上面25aに衝突
すると、その傾斜に沿って、図4の矢印のように側方へ
飛散し、クランクケース内壁面27に付着する。そし
て、このクランクケース内壁面27を伝わって下方へ流
れ落ちることになる。従って、クランクケース26内で
高速回転するクランクシャフトやコンロッド等に潤滑油
が衝突することがなく、潤滑油中への空気の混入や機械
損失の増加を回避できる。
【0033】尚、上記実施例では、直列型内燃機関に適
用した例を説明したが、この発明は、例えばV型内燃機
関等においても同様に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るシリンダブロックの一実施例を
示す側面図。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図。
【図3】図1のB−B線に沿った断面図。
【図4】オイルリターン通路を通した潤滑油の流れを示
す説明図。
【符号の説明】
1…シリンダブロック 8…ウォータジャケット 11…オイルギャラリ 17…冷却水通路 22…オイルリターン通路 23…オイルリターン孔 24…オイルリターン室 25…上部壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02F 1/00 F02F 1/00 N

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ外周を囲むように形成されたウ
    ォータジャケットの底部がシリンダの中間高さ位置に位
    置し、シリンダ下部におけるシリンダ壁の外周面が外部
    に露出しているとともに、シリンダ下端部に沿う高さ位
    置に、機関前後方向に沿ってオイルギャラリが形成され
    てなる内燃機関のシリンダブロックにおいて、上記オイ
    ルギャラリに並んで機関前後方向に沿った冷却水通路を
    形成したことを特徴とする内燃機関のシリンダブロッ
    ク。
  2. 【請求項2】 シリンダヘッド側からクランクケースへ
    潤滑油を戻す上下方向に沿ったオイルリターン通路の少
    なくとも一つが、上記オイルギャラリおよび冷却水通路
    を有する方の側部に設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の内燃機関のシリンダブロック。
  3. 【請求項3】 上記冷却水通路は、上記オイルギャラリ
    の上方に位置し、かつオイルリターン通路を通してシリ
    ンダヘッド側から流れ落ちた潤滑油が冷却水通路の上部
    壁上面に衝突するように、上記上部壁が上記オイルリタ
    ーン通路内に張り出して形成されていることを特徴とす
    る請求項2記載の内燃機関のシリンダブロック。
  4. 【請求項4】 上記上部壁の上面は、潤滑油をクランク
    ケース内壁面に案内するように傾斜していることを特徴
    とする請求項3記載の内燃機関のシリンダブロック。
  5. 【請求項5】 上記オイルリターン通路は、シリンダブ
    ロック上面から上下方向に同一断面で直線状に形成され
    たオイルリターン孔と、このオイルリターン孔の下部に
    接続され、かつ上記オイルリターン孔の開口よりも拡が
    ったオイルリターン室とからなり、上記冷却水通路の上
    部壁が、上記オイルリターン室内で、上記オイルリター
    ン孔の中心線と交差するように張り出していることを特
    徴とする請求項3または4に記載の内燃機関のシリンダ
    ブロック。
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