JPH1077145A - シート材の検査方法および装置 - Google Patents

シート材の検査方法および装置

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JPH1077145A
JPH1077145A JP25235096A JP25235096A JPH1077145A JP H1077145 A JPH1077145 A JP H1077145A JP 25235096 A JP25235096 A JP 25235096A JP 25235096 A JP25235096 A JP 25235096A JP H1077145 A JPH1077145 A JP H1077145A
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JP
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JP25235096A
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English (en)
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Hirohiko Oishi
浩彦 大石
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シート材のカール量をオンラインで迅速かつ正
確に検出し、不良品の場合には廃棄位置へ直ちに排出し
て製品歩留りを向上させる。 【解決手段】シート材12の切断端12Aの垂れ量hを
シート垂れ量測定器56a〜56dで測定し、これらの
シート垂れ量測定器56a〜56dで得られた垂れ量デ
ータと、シート材12の厚さ及び材質を含む製品データ
とに基づいてシート材12のカール量cを算出する。そ
して、算出したカール量cが規格内の場合には、そのシ
ート材12を集積装置38に、そして、規格外の場合に
はそのシート材12を廃棄部39側にゲート装置32で
振り分ける

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシート材の検査方法
および装置に係り、特にロール状に巻かれたウエブを巻
き戻して所定の長さに切断することにより、感光性平版
印刷版等のシート材を得ると共に、この切断工程を含む
一連の工程で前記シート材の形状を検査するシート材の
検査方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、平版印刷用のPS版(Pre-Se
nsitized Plateの略称)には、例えば、0.1mm〜
0.5mm程度の厚さを有するアルミニウム金属等の金
属薄板が支持体(シート材)として用いられている。こ
のシート材の製造装置は、通常、ウエブがロール状に巻
回した巻軸を備えており、この巻軸から送り出されるウ
エブをカール修正装置、例えば、デカール装置やローラ
レベラでそのカール(巻癖)を修正して平坦に矯正す
る。そして、前記ウエブをスリッタで裁断した後、カッ
タで所定の長さに切断することにより、ウエブからシー
ト材を製造する。このシート材は、カッタの後段でコン
ベア等の搬送機構により集積位置に搬送されて束状に積
層される。
【0003】ところで、上記シート材の製造工程におい
て、ウエブから切り出されたシートに対し、カールや形
状不良が存在しているか否かを検出するための形状検査
が行われている。従来の形状検査方法は、例えば、カッ
タで切断されたシート材をライン上からサンプルとして
抜き取り、オフラインでこのシート材のカールや形状不
良を測定する方法(以下、従来例1という)や、特願平
4−205689号公報に開示されているように、搬送
機構であるコンベアの出口において、切断されたシート
材の切断端の垂れ量を測定することによりカール量を算
出する方法(以下、従来例2という)等が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例1の検査方法では、サンプリング装置によりライ
ン上のシート材を抜き取って測定を行うため、測定作業
にかなりの人手や時間がかかるという欠点がある。しか
も、測定作業が終了するまでラインの運転ができないの
で、ラインの稼働効率も低下するという欠点がある。
【0005】上記の従来例2の検査方法では、シート材
がコンベアの出口まで搬送された後に、このシートの垂
れ量を測定するため、実質的にカール修正装置から前記
コンベアの出口までの間に製品不良となる複数枚のシー
トが存在してしまい、製品の歩留りが低下するという不
具合が生じている。また、シート材にカールが存在して
いる場合、カール修正装置の設定条件を変更する作業
は、通常、作業者の経験に依存しており、作業者の経験
の差によって製品不良が多くなってしまう。さらに、巻
軸に巻回されたウエブは、ロール外周側と巻軸付近とで
カール量が異なり、カール修正装置の設定条件を外周側
と巻軸付近で変更しなければならない。その際、巻軸付
近での設定条件の変更は、作業者の経験により行われて
おり、作業者に過度の負担を強いることになる。しか
も、設定条件の変更が不適切な場合には、シート材がコ
ンベア上で蛇行する等の集積不良が多くなり、製品の歩
留りが低下するとともに、ラインの稼働率も低下してし
まう。
【0006】さらに、次なるウエブに対応し、巻軸にロ
ール状に巻回されたウエブを巻き戻してシート材に切断
する際には、カール修正装置を仮の設定条件で運転し、
カール検査を行った結果に基づいて、このカール修正装
置の設定条件を改めて決定している。したがって、正規
の運転条件が決定されるまでの間、仮の設定条件でライ
ンの運転が行われているので、製品の歩留りが低下する
という欠点がある。また、正規の設定条件が決定するま
での間、歩留り低下を軽減すべくラインを低速で運転す
る必要があり、これによって生産量も低下するという欠
点がある。
【0007】また、カッタ位置と、シート材の切断端の
垂れ量とを検出し、製品の厚さを含む製品情報と、前記
ウエブの垂れ量とカッタ位置とに基づいてあらかじめカ
ール量を算出する方法がある。この方法によれば、次な
るウエブのカール修正装置の条件を演算、設定すること
ができるので、材質の異なるウエブに対応して設定条件
を短時間に決定できる。しかし、この方法では、前製品
のウエブ終端と次製品のウエブ先端とを作業者がテープ
を使用して接合しているため、接合不良があるとウエブ
にかかる張力に不均一が生じてしまい、カール修正装置
でウエブのカールを修正する際に、ウエブ幅方向のカー
ルが不均一となり、カールを修正できないという欠点が
ある。
【0008】また、ウエブ搬送中にローラの表面に付着
した金属粉などの異物でウエブに、押しキズなどの品質
不良が発生した場合、ラインを停止し、ウエブの張力を
緩めてローラ表面の異物を除去する。このような場合に
張力を緩めると、ウエブが搬送の定常位置からズレてし
まうので、ウエブにかかる張力に不均一が生じてしま
い、カール修正装置でウエブのカールを修正する際、ウ
エブ幅方向のカールが不均一になる。
【0009】このため、作業者はカールが幅方向にわた
って均一になるまで、シート材を不良品廃棄部へ排出す
るために振分装置を操作している。この際、シート材の
振り分けのためにラインを低速で運転しているので、生
産性が低下するという問題がある。本発明は、この種の
問題を解決するために、シート材のカール量をオンライ
ンで迅速かつ正確に検出し、不良品の場合には廃棄位置
へ排出可能とするとともに製品歩留りを向上させること
ができるシート材の検査方法及びその装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、ロール状に巻かれたウエブを所定の長さ
に切断してシート材を形成すると共に、このシート材の
形状を検査して良品と不良品とを判別するシート材の検
査方法において、前記シート材の切断端の垂れ量に対応
する該切断端のカール量を記憶手段に記憶させておき、
検査対象のシート材の切断端の垂れ量を測定手段で測定
し、この測定手段で得られた垂れ量に対応するカール量
を前記記憶手段から読み出し、この読み出したカール量
が許容値以下の場合には、当該シート材を良品として判
別すると共に、カール量が許容値を超えた場合には当該
シート材を不良品として判別するようにしたことを特徴
とする。
【0011】本発明によれば、先ず、シート材の切断端
の垂れ量に対応する切断端のカール量を記憶手段に予め
記憶させておく。そして、検査対象のシート材の垂れ量
を測定手段で測定し、この測定された垂れ量に対応する
カール量を記憶手段から読み出し、この読み出したカー
ル量に基づいてシート材の良不良の判別を行う。これに
より、迅速かつ正確に不良品を廃棄できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るシート材の検査方法及び装置の好ましい実施の形態に
ついて詳説する。図1は本発明の実施形態に係る検査装
置1が適用されたシート材製造装置の概略構成図であ
る。このシート材製造装置は、ウエブ10からPS版の
支持体を製造する装置であり、ウエブ10が巻回する巻
軸14を有する巻戻し装置16と、この巻軸14から送
り出されるウエブ10を所定の長さに切断してシート材
(PS版の支持体)12を形成する走間カッタ28と、
シート材12を集積装置38に搬送するコンベア22
と、シート材12の先端(切断端)の垂れ量を検出して
シート材12のカール量を演算するカール測定装置30
とを有している。巻戻し装置16と走間カッタ28の間
には、巻軸14から送り出されるウエブ10のカールを
修正するデカール装置20が配置されている。
【0013】巻戻し装置16は、巻軸14を矢印方向に
回転させてウエブ10を矢印A方向に送り出すための図
示しない回転駆動源を備えており、この巻戻し装置16
に近接してローラ18が配設される。このローラ18に
近接して配置されているデカール装置20は、図1およ
び図2に示すように、複数のデカールローラ21a〜2
1dを上流側から順に備える。これらのデカールローラ
21a〜21dは、ローラ18よりも小径であり、直径
が30mm〜80mmの範囲内に設定されている。
【0014】図2および図3に示すように、デカールロ
ーラ21b、21cの各両端には、鉛直方向に向けてボ
ールねじ機構40a、40bが設けられており、このボ
ールねじ機構40a、40bの上端部には、デカール装
置20の設定条件を変更すべく前記デカールローラ21
a、21bを鉛直方向に移動させる駆動機構、例えばモ
ータ42a、42bが連結されている。モータ42a、
42bには、これらを個別に制御する制御機構44a、
44bが電気的に接続されている。
【0015】図1において、デカール装置20の下流側
には、ローラ18と一対のフィードローラ24、24と
が配設されており、この一対のフィードローラ24、2
4は、図示しない駆動モータにより矢印方向に回転され
てウエブ10を矢印A方向に搬送する。フィードローラ
24の下流側に配設されるスリッタ装置26は、図4に
示すように、ウエブ12を所定の幅寸法に裁断する一対
のスリッタ刃46、46を備える。
【0016】図1において、走間カッタ28は上刃28
Aと下刃28Bとを備え、上刃28Aと下刃28Bによ
りウエブ10を所定の長さ毎に切断してシート材12を
形成する。カール測定装置30は、シート材12の先端
を検出するシート先端検出器54と、シート材の自由端
である切断端の垂れ量をシート材12の表面までの距離
として検出するシート垂れ量測定器56とを備えてい
る。
【0017】前記シート垂れ量測定器56は図4に示す
ように、シート材12の幅方向に設置された4つのシー
ト垂れ量測定器56a〜56dから構成される。両側の
シート垂れ量測定器56a、56dは、モータ66に連
結されたボールねじ機構65を介してシート材10の幅
方向に進退移動自在であり、前記モータ64は制御装置
66によって制御される。制御装置66は図5に示すよ
うに、入出力装置68を介して演算装置70に接続され
ている。図5は、本実施の形態の検査装置1の制御系を
示すブロック図である。
【0018】図1において、シート先端検出器54は投
光部と受光部を備え、投光部から光を照射し、この光が
シートにあたって拡散反射した光を受光部で検出し、光
量に応じたオン、オフ信号を出力する。投光する光はP
S版用として赤外光を使用する。コンベア22の途中に
はシート材12の判別手段としてのゲート装置32が設
けられる。このゲート装置32の下方には、不良品廃棄
部39が設けられるとともに、コンベア22の終端には
良品シート材12を束状に積層する集積装置38が配置
されている。
【0019】カール測定装置30は、シート先端検出器
54と各シート垂れ量測定器56a〜56dから入出力
装置68を介して出力される信号に基づいて、シート材
12の垂れ量を演算する。また、カール測定装置30
は、前記演算結果と図5に示す垂れ量データ74と製品
データ記憶部80からの製品データにより前記シート材
12のカール量を演算する演算装置70を備えている。
製品データ記憶部80は、種々の製品に対応する、シー
ト材12の材質、厚さ、幅、切断長さおよび品種等に関
するデータが記憶されている。
【0020】ここで、垂れ量は図6に示すように、定盤
90上にシート材12を載置すると共にシート材12の
切断端12Aを定盤90の端部90Aから100mm突
出させたときのシート材12の表面12Bから切断端1
2Aまでの高さhと規定する。前記シート垂れ量測定器
56a〜56dは、定盤に相当するコンベア22の終端
から水平方向に100mm離れた位置の上方に設置され
ている。前記カール測定装置30は、シート垂れ量測定
器56a〜56dからシート材12の切断端12Aまで
の距離Dから、予め記憶されているシート垂れ量測定器
56a〜56dからシート材12の表面12Bまでの距
離dを減算して前記垂れ量hを算出する。一方、前記カ
ール量は図7に示すように、定盤90上にシート材12
を裏返して載置したときの、シート材12の表面12B
から切断端12Aまでの跳ね上がり高さcと規定する。
【0021】図5において、演算装置70には、ライン
運転信号76、検査装置1の運転条件等のライン運転条
件78、演算されたカール量cとデカール装置20のロ
ーラ設定値を記憶する記憶装置82、演算結果を表示部
84と警報部86に出力する出力装置88、およびデカ
ール装置20の制御装置44a、44bの信号を入出力
する入出力装置72が接続されている。
【0022】垂れ量データ74は、シート垂れ量測定器
56a〜56dで測定された出力データと、予め計測し
たシート材12の切断端12Aの垂れ量hとを有し、こ
の出力データと垂れ量hとの関係図(後述する)を用い
て、前記シート材12のカール量cを求める。このよう
に構成された検査装置1の動作について、第1の実施形
態に係るカール検査方法と、カール修正方法との関連を
以下に説明する。
【0023】先ずPS版の支持体(シート材)として、
厚さが0.24mmで幅が1310mmのアルミニウム
薄版(JIS合金番号1050)のウエブ10を用い
る。その他の条件としては、巻戻し装置16による巻き
戻し速度を、20m/minと90m/minとの2段
階に、デカール装置20を構成するデカールローラ21
a〜21dの直径を60mmに、スリッタ装置26によ
り裁断されるウエブ10の製品幅を1300mmに、走
間カッタ28により切断されるシート材12の切断長さ
を1045mmに、それぞれ設定する。
【0024】そして、前記選択されたシート材12のカ
ール量cとシート材12の切断端12Aの垂れ量hとの
関係図を予め作成する。すなわち、図7に示すように、
所定寸法に切断したシート材12を塗布面を上向きにし
て定盤90上に載置し、このシート材12のカール量c
をハイトゲージ等によって測定する。その際、例えば、
ロール状に巻き付けられたウエブ10の上面に感光性材
料が塗布されたシート材12を、図8に示すようにその
塗布面が上向きになるように定盤90上に載置した時、
該シート材12の切断端12Aが上方向に跳ね上がる場
合に「(−)のカール」と表す。そして、図7に示した
ように塗布面が下向きになるように載置した時に切断端
12Aが上方向に跳ね上がる場合、「(+)のカール」
と表す。
【0025】すなわち、ウエブ10のカール量cと垂れ
量hの関係は、シート材12の切断端12Aの跳ね上が
り量と垂れ量hの関係と同じであり、図7に示すよう
に、定盤90上にシート材12を切断端12Aが前方に
突出するように載置し、この定盤90の上面からの垂れ
量hをハイトゲージで測定すると同時に、シート垂れ量
測定器56a〜56dからの出力を記憶する。ここで、
シート材12は、厚さが0.24mmであり、このシー
ト材12の切断端12Aから100mmだけ内側を支点
として垂れ量hの測定を行う。
【0026】図9は、シート材12のカール量cと垂れ
量hの関係図であり、図10は、垂れ量hとシート垂れ
量測定器56a〜56dからの出力データとの関係図で
ある。これにより、図10において、シート垂れ量測定
器56a〜56dからの出力データに基づき垂れ量hが
演算され、さらに、図9に示すように前記垂れ量hから
カール量cが算出される。例えば、シート垂れ量測定器
56a〜56dからの出力データが10mmであると、
垂れ量hも10mm程度であり、そして、カール量cは
2.5mm程度となる。
【0027】このように構成された検査装置1では、シ
ート垂れ量測定器56bと56cの距離が60mmに設
定されており、シート垂れ量測定器56aと56dは、
製品データ記憶部80とライン運転信号76により演算
装置70を介して入出力装置92からモータ96a、9
6bに駆動信号が導入されることによってウエブ10の
幅方向に移動し、その距離が1240mmに設定され
る。
【0028】次いで、ウエブ10を20m/minの巻
戻し速度で運転すると、シート先端検出器54とシート
垂れ量測定器56aの出力は、図11に示すタイミング
関係になる。図11において、シート先端検出器54の
出力がONすると、演算装置70(図5参照)は、一定
時間だけシート垂れ量測定器56a〜56dの出力デー
タを取り込む。シート垂れ量測定器56の出力データ
は、シート材12の切断端12Aがこのシート垂れ量測
定器56a〜56dの光源を横切ると急激に立ち上がる
ため、演算装置70がこの立ち上がり部分を前記シート
材12の先端データとして取り込み、垂れ量hを算出す
る。
【0029】そして、演算装置70は算出した垂れ量h
に基づいてカール量cを演算する。さらに、演算装置7
0には、入出力装置68を介して制御装置66から信号
が入力されており、前記算出されたシート材12のカー
ル量cとデカールローラ21a〜21dの設定条件が、
出力装置88を介して表示部84に表示される。これに
より、作業者は、シート材12のカール量cとデカール
ローラ21a〜21dの設定条件を確認することができ
るとともに、前記シート材12のカール量cを変更する
際には、カール量cを確認しながら前記デカールローラ
21a〜21dの設定条件を変更することが可能にな
る。従って、シート材12のカール量cを、常時、一定
の範囲内に正確に調整することができるという効果が得
られる。
【0030】図12は、送り出しが終了した前のウエブ
に、送り出しを開始する次のウエブを接合して運転を開
始したときのシート垂れ量測定器の出力が示されてい
る。図12中左側縦軸は垂れ量hを示し、右側縦軸はカ
ール量cを示している。また、図の横軸は、前の製品と
次の製品との接合部を基準としたシート材の枚数を示し
ている。
【0031】このように、前のウエブがウエブ接合部に
近づくと、ウエブ幅方向でカール量が変化する。そし
て、前記カール量が製品規格(許容値)から外れた場合
には、シート材12が集積装置38に搬送されないよう
に、ゲート装置102(図5参照)を作動させ、シート
材12を不良品廃棄部39へ搬送するとともに、デカー
ル装置20の設定条件を変更する。これによって、シー
トのカール量cが常に一定範囲になったシート材12が
集積装置38に搬送されるので、品質が安定するという
効果が得られる。したがって、規格外のカールのシート
材12が間違って集積されることがなくなるので、後工
程で検査、選別が不要となり、生産性が向上する。
【0032】また、カール測定装置30をカッタ28の
出口部の直後に配置することによって、オンラインでの
デカール条件の変更による製品の不良を最小限に抑える
ことができるとともに、コンベア装置を1台削減できる
など設備費を抑制できる。
【0033】
【実施例】本発明の一実施例を図13に示すフローチャ
ートを参照しながら説明する。シート先端検出器54の
出力がONすると(ステップ100)、一定時間tだけ
シート垂れ量測定器56a〜56dからの出力データを
入出力装置68を介して演算装置70に取り込む(ステ
ップ110)。
【0034】演算装置70には、シート変位測定器56
a〜56dの出力のしきい値が材料の厚みごとに設定さ
れており、本実施例ではしきい値を23mmとした。ま
た、シート変位測定器56A〜56dの測定サンプリン
グ周期を0.001秒、取り込み時間を0.3秒に設定
した(ステップ120)。出力結果の取り込みを完了す
ると、演算装置70は、取り込んだ出力結果としきい値
とを比較し、出力結果がしきい値よりも小さい値となっ
たところをシート材の先端として取り込む(ステップ1
30)。出力結果の安定性より、しきい値よりも小さい
値となってから4〜10番目の出力結果をシート材先端
の変位量の出力として取り込むことが望ましく、本実施
例では、5番目の出力結果をシート材の垂れ量として取
り込む(ステップ140)。
【0035】製品情報から材料厚みを0.24mmとし
て本実施例の垂れ量データとして図10を選び、シート
垂れ量測定器56a〜56dからの出力データをシート
材の垂れ量に換算する(ステップ150)。そして、垂
れ量データのうち図9を選ぶことによりシート材のカー
ル量を演算する(ステップ160)。そして、算出され
たカール量が規格内か否かを比較し(ステップ)、規格
内であればゲート装置を閉側に切り換えて、そのシート
材を集積装置側に搬送する(ステップ180)。そし
て、前記カール量を表示させて(ステップ190)、次
のシート材を待つ(ステップ200)。
【0036】一方、算出されたカール量が規格から外れ
た場合には、ゲート装置を開側に切り換えて、そのシー
ト材を廃棄部側に搬送する(ステップ210)。そし
て、デカール装置の条件を、カール量が規格内に納まる
ように変更(ステップ220)したのち、カール量が規
格から外れたことを知らせるために警告を発する(ステ
ップ230)。そして、前述したようにカール量を表示
させて(ステップ190)、次のシート材を待つ(ステ
ップ200)。このステップ100〜ステップ220ま
での制御を繰り返すことにより、シート材の検査が円滑
に行われる。
【0037】また、本実施例では、製品情報の材料厚み
とカール量の上限値、下限値のデータと、垂れ量データ
とによって垂れ量の上限値、下限値を演算し、これと測
定値とを比較、表示するようにしたので、シート材の測
定毎にカール量を演算することなく、シート材のカール
量の管理が可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るシート
材の検査方法および装置によれば、シート材の切断端の
垂れ量と、ウエブの材質、厚さを含む製品情報とにより
シート材のカール量を算出し、算出した結果に基づいて
シート材の振り分けを行うことにより、カールをオンラ
インで効率的に演算し、振り分けを行うことが可能にな
る。しかも、サンプリングの必要がなく、原材料を有効
に使用し得るとともに条件設定や振り分け操作時にライ
ンの低速運転をする必要がなく、また、カール不良のシ
ートが製品集積位置に混在することがなくなるので、後
工程での検査、選別の必要がなくなり生産性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート材の検査装置が適用されたシート材製造
装置の全体構成図
【図2】シート材製造装置に適用されたデカール装置の
側面図
【図3】図2に示したデカール装置の正面図
【図4】シート垂れ量測定器の近傍の構成を示す平面図
【図5】シート材製造装置の制御系を示すブロック図
【図6】シート材の垂れ量を定義するために用いた説明
【図7】シート材のカール量を定義するために用いた説
明図
【図8】シート材のカール量を定義するために用いた説
明図
【図9】垂れ量とカール量との関係を示す説明図
【図10】シート垂れ量測定器の出力と垂れ量との関係
を示す説明図
【図11】シート先端検出器とシート垂れ量測定器との
駆動タイミングチャート
【図12】シート材の接合部における垂れ量とカール量
と良不良との関係を示す説明図
【図13】シート材製造装置の一実施例を示すフローチ
ャート
【符号の説明】
10…ウエブ 12…シート材 20…デカール装置 22…コンベア 26…スリッタ 28…カッタ 32…振分装置 38…集積装置 39…廃棄部 54…シート先端検出器 56…シート垂れ量測定器 70…演算装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール状に巻かれたウエブを所定の長さに
    切断してシート材を形成すると共に、このシート材の形
    状を検査して良品と不良品とを判別するシート材の検査
    方法において、 前記シート材の切断端の垂れ量に対応する該切断端のカ
    ール量を記憶手段に記憶させておき、 検査対象のシート材の切断端の垂れ量を測定手段で測定
    し、この測定手段で得られた垂れ量に対応するカール量
    を前記記憶手段から読み出し、 この読み出したカール量が許容値以下の場合には、当該
    シート材を良品として判別すると共に、カール量が許容
    値を超えた場合には当該シート材を不良品として判別す
    るようにしたことを特徴とするシート材の検査方法。
  2. 【請求項2】ロール状に巻かれたウエブを所定の長さに
    切断してシート材を形成すると共に、このシート材の形
    状を検査して良品と不良品とを判別するシート材の検査
    装置において、 前記シート材の切断端の垂れ量に対応する該切断端のカ
    ール量が記憶された記憶手段と、 検査対象のシート材の切断端の垂れ量を測定する測定手
    段と、 前記測定手段で測定された前記垂れ量に対応するカール
    量を前記記憶手段から読み出す読出手段と、 前記読出手段で読み出された前記カール量を、予め記憶
    された許容値と比較して、該カール量が許容値以下の場
    合には、当該シート材を良品として判別すると共に、カ
    ール量が許容値を超えた場合には当該シート材を不良品
    として判別する制御手段と、 を備えたことを特徴とするシート材の検査装置。
  3. 【請求項3】前記ウエブを切断する工程の前に、ウエブ
    のカールを修正するカール修正手段を設けたことを特徴
    とする請求項2記載のシート材の検査装置。
JP25235096A 1996-09-03 1996-09-03 シート材の検査方法および装置 Pending JPH1077145A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009282134A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Ricoh Co Ltd 連続乳化装置及び該装置を用いたトナーの製造方法
KR20200121972A (ko) * 2019-04-17 2020-10-27 주식회사 엘지화학 재단 제품의 생산방법 및 재단 시스템

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