JPH1074331A - 反射型光電センサ及び光ディスク判別装置 - Google Patents

反射型光電センサ及び光ディスク判別装置

Info

Publication number
JPH1074331A
JPH1074331A JP28144096A JP28144096A JPH1074331A JP H1074331 A JPH1074331 A JP H1074331A JP 28144096 A JP28144096 A JP 28144096A JP 28144096 A JP28144096 A JP 28144096A JP H1074331 A JPH1074331 A JP H1074331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical disk
optical
light receiving
optical disc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28144096A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Yoshida
孝治 吉田
Akihisa Matsuyama
晃久 松山
Yukinori Kitagawa
幸範 北川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP28144096A priority Critical patent/JPH1074331A/ja
Publication of JPH1074331A publication Critical patent/JPH1074331A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つの反射型光電センサによって、光ディス
クの面振れ及び傾きを検出するとともに、光ディスクの
種類判別を行ない、検出精度を高め、検出時間を短縮す
る。 【解決手段】 本体内に、回転する光ディスクAの外周
面に光ビームBを投光する発光素子1と、前記外周面で
反射する光ビームBの反射光スポットを受光する受光素
子として2次元の位置検出が可能な位置検出素子2(P
ositionSensitive Device、以
下2次元PSDと呼ぶ)を設ける。さらに、2次元PS
D2の検出信号を処理する信号処理回路30によって、
同一の反射光スポットによる2次元PSD2の検出信号
に基づいて光ディスクAの面ぶれ量及び傾き量を求め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広くは、被検出体
に光を投光しその反射光を受光する反射型光電センサに
関し、特に、光ディスク装置に内蔵され、光ディスクの
外縁周面に光ビームを照射して光ディスクの揺れを検知
する反射型光電センサに関するものである。また、光D
VD、CD、PD等の光ディスクの種類を判別する光デ
ィスク判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の反射型光電センサは、図7に示す
ように、発光源である発光素子50と、その反射光を受
光する受光素子51とからなり、発光素子50からの光
ビーム52を光ディスク53に投光しその反射光54を
受光素子51で受光し、受光量の変化によって光ディス
ク53の揺れを検出するようになっている。
【0003】図8(a)は、従来の反射型光電センサ5
5の一例を示す縦断面図であり、図8(b)は、同じく
横断面図である。この反射型光電センサ55は、本体5
6内に受光素子57と発光素子58が内装されており、
発光素子58からの光ビーム59を本体56上面に設け
られた集光レンズ60によって集光して光ディスク53
に投光し、光ディスク53で反射した反射光61を再び
集光レンズ60で集光して受光素子57に結像するよう
になっている。なお、図中、62、63は発光素子に電
力を供給する電極であり、64は、受光素子の検出信号
を取り出すための出力端子である。また、発光素子58
からの光ビーム59を本体56内で直接受光しないよう
に受光素子57と発光素子58とが遮光板65によって
遮光されるようになっている。しかして、この反射型光
電センサ55にあっては、光ディスク53が傾くと、受
光素子57に入射する光量が変化するので、光ディスク
53の傾きが検出される。
【0004】ところで、光ディスク53は、光ディスク
装置によってディスク中心を回転軸として回転駆動さ
れ、回転中にディスク外縁が揺れてしまってピックアッ
プ時に正確な読み取りができなくなる恐れがある。図9
(a)は、光ディスク53がその回転面に対して傾いて
いる様子を示す図であり、図9(b)に示すように、光
ディスク53が上下に平行に揺れることを面振れと呼ん
でいる。
【0005】しかしながら、この面振れと傾きは、いず
れも単一の受光素子の受光量の減少によって検出されて
いるため、図7の反射型光電センサにあっても図8の反
射型光電センサにあっても両者を分離して検出すること
はできなかった。また、光ディスクの判別においてもC
DやLDとDVDとの識別が不可能であった。
【0006】図10は、光ディスクの面振れを検出する
反射型光電センサを示す図であり、この反射型光電セン
サでは、X軸方向に長いスリット状の光ビーム72を照
射する投光部72aと、Y軸方向に位置検出方向を持つ
一次元位置検出素子(一次元PSD)70が配置されて
いる。このように配置することによって、光ディスク5
3が上下するとそれに伴ってスリット状の反射光71が
Y軸方向に前後するようになっている。従って光ディス
ク53の面振れに伴って反射光ビーム73がY軸方向に
移動し、どの位置で反射光71を検出したかによって光
ディスク53の面振れが検出できるようになっている。
そして、傾きが発生しても反射光71のY軸方向の位置
は変らないので傾きの影響を受けることなく、面振れだ
けを検出することができるようになっている。
【0007】図11は、光ディスク53の傾きを検出す
る反射型光電センサを示す図であり、この反射型光電セ
ンサでは、Y軸方向に長いスリット状の光ビーム82を
照射する投光部82aと、X軸方向に位置検出方向を持
つ一次元位置検出素子(一次元PSD)80が配置され
ている。このように配置することによって、光ディスク
53がY軸方向を中心として傾くとそれに伴って反射光
81がX軸方向にずれるようになっている。従って光デ
ィスク53の傾きに伴って反射光81を受光するX軸方
向の位置が変り、それに応じて光ディスクの傾きが検出
できるようになっている。そして、面振れが同時に発生
しても反射光スポット81の位置が変らないので面振れ
の影響を受けることなく、傾きだけを検出することがで
きるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の反射型光電センサにおいては、一次元PSD
あるいは二次元PSDを使用し、傾きと面振れを別々
に、あるいは同時に検出するだけで、面振れまたは傾き
を測定する箇所がそれぞれ1箇所であるため、検出精度
が悪い。
【0009】また、光ディスクの判別には、従来の光デ
ィスク装置におけるDVD(デジタルビデオディスク)
とCD、LD(コンパクトディスク、レーザディスク)
等の片面再生能力を有する光ディスクの種類判別機能
が、光ピックアップ部を駆動させ焦点を合わすことで実
現しているが、光ピックアップ部の負担が増え装置の複
雑化を招いている。また、種類判別動作時に光ピックア
ップ部を駆動させる必要があるので、その分時間がかか
ってしまうといった問題があった。
【0010】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、1つの反射
型光電センサによって、光ディスクの種類判別を行な
い、光ディスクの面振れ及び傾きを検出するとともに、
検出精度を高め、検出時間を短縮することにある。ま
た、少なくとも3種類以上の光ディスクの種類を判別す
ることができる光ディスク判別装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の反射型
光電センサは、光ディスクに向けて光ビームを出射する
発光素子と、回転によって光ディスクに発生する傾きを
検出しようとする方向及び当該方向と直交する方向にお
ける光ビームの受光位置の変化を出力する受光位置検出
手段と、前記発光素子から出射され、光ディスクの光デ
ィスク記録層で反射した光ビームを前記受光位置検出手
段で受光することによって光ディスクの種類判別を行な
うディスク判別手段とを備え、前記発光素子と前記受光
位置検出手段とは、互いに光ディスクの傾き検出方向と
直交する方向に配置されていることを特徴としている。
なお、光ディスクは、CDやLD、DVD等の種類によ
って光ディスク記録層の位置が異なっている。
【0012】請求項2に記載の実施態様は、請求項1に
記載の反射型光電センサにおいて、複数の前記発光素子
を、光ディスクの傾き検出方向に沿って配置したことを
特徴としている。
【0013】請求項3に記載のディスク判別装置は、光
ディスクに向けて特定波長の光ビームを出射する発光素
子と、前記発光素子から出射され、光ディスクで反射し
た光ビームを受光する受光手段と、前記受光手段で受光
した光ビームの受光位置から光ディスク記録層の位置を
判別するディスク判別手段と、前記受光手段で受光した
光ビームの受光量から光ディスクの光反射特性を判別す
るディスク判別手段と、備えていることを特徴としてい
る。
【0014】
【作用】請求項1に記載の反射型光電センサにあって
は、CDやLDを光ディスク装置に装着したとき、若し
くはDVDを装着したとき、その光ディスク記録層に発
光素子によって光ビームを照射すると、光ディスク記録
層の位置の違いによって反射光の受光位置が異なり、受
光位置検出手段でその受光位置を検出する。従って、受
光位置に応じてCDやLDとDVDとを判別する。
【0015】また、発光素子と受光素子とが光ディスク
の傾き検出方向と直交する方向に配置されているから、
光ディスクが平行移動した場合には、受光素子における
受光位置が光ディスクの傾き検出方向と直交する方向に
移動し、受光素子の傾き検出方向と直交する方向での出
力が変化する。一方、光ディスクが傾き検出方向に傾い
ても、受光素子における受光位置が光ディスクの傾き検
出方向には移動せず、受光素子の傾き検出方向の出力は
変化しない。
【0016】さらに、光ディスクが傾き検出方向に傾い
た場合には、受光素子における受光位置が光ディスクの
傾き検出方向に移動し、受光素子の傾き検出方向での出
力が変化する。一方、光ディスクが平行移動しても、受
光素子における受光位置が光ディスクの傾き検出方向と
直交する方向には移動せず、受光素子の傾き検出方向と
直交する方向の出力は変化しない。
【0017】従って、本発明による反射型光電センサに
あっては、光ディスク記録層の位置で光ディスクの位置
を検出しているので、たとえば光ディスク静止状態にお
いて光ディスク記録層の位置を検知することにより、光
ディスクの種類を判別することができる。
【0018】また、1つの受光素子と最低1つの発光素
子により傾き検出方向における光ディスクの傾きと光デ
ィスクの平行移動を同時に、かつ分離して検出すること
ができる。よって、光ディスクの平行移動と傾きとを検
出することのできる反射型光電センサをコンパクトに構
成することができ、コストも安価にすることができる。
【0019】さらに、請求項2に記載の発明にあって
は、複数の発光素子を光ディスクの傾き検出方向に沿っ
て配置しているので、光ディスクの傾き検出精度を向上
させることができる。
【0020】請求項3に記載の光デイスク判別装置にあ
っては、光ディスクで反射して受光手段で受光された光
ビームの受光位置から光ディスク記録層の位置の違いを
判別することができるので、光ディスク記録層の位置の
異なる光ディスクどうし、例えばDVDとCDやPD等
とを判別することができる。
【0021】さらに、光ディスクで反射して受光手段で
受光された光ビームの受光量から光ディスクの光反射特
性を判別することができるので、CDとPD等のように
光反射特性の異なる光ディスクどうしを判別することが
できる。しかも、各光ディスクの光反射特性は光ビーム
の波長によって異なるので、判別しようとする光ディス
クの種類に応じて適当な発光波長の発光素子を用いるこ
とにより、光ディスクの種類判別精度を高くすることが
できる。
【0022】従って、請求項3に記載の光ディスク判別
手段にあっては、2種類のディスク判別手段を組合せる
ことによって少なくとも3種類の光ディスク判別が可能
となるが、発光波長の適切な選択によっては、さらに多
種類の光ディスク判別も可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第一の実施の形態)本実施の形態の反射型光電センサ
は、図1に示すように、光ディスク装置に内蔵されるも
のであり、回転する光ディスクAの外周面近傍にスポッ
ト状の光ビームBを投光する発光素子1と、前記外周面
で反射する光ビームBの反射光スポットを受光する受光
素子として2次元の位置検出が可能な2次元位置検出素
子2(Position Sensitive Device、以下2次元PSD
と呼ぶ)が設けられている。
【0024】さらに、後述する2次元PSD2の検出信
号を処理する信号処理回路30に、同一の反射光スポッ
トによる2次元PSD2の検出信号に基づいて光ディス
クAの面ぶれ量及び傾き量を求める受光位置検出手段を
備えている。
【0025】2次元PSD2は、矩形の受光面2aを有
し、受光面2aの外周をなす四辺の各中央に検出信号を
取り出すための4つの電極x1、x2、y1、y2を備
えている。電極x1、x2は互いに向い合うようにして
光ディスクAの半径方向(X方向)に配置され、同様に
電極y1、y2は光ディスクAの縁接線方向(Y方向)
に配置されており、各電極x1、x2、y1、y2はそ
れぞれ信号処理回路30に接続されている。
【0026】信号処理回路30は、図2に示すように、
検出動作時に、各電極x1、x2、y1、y2から検出
信号電流を取り出し、受光アンプ31〜34で増幅及び
I/V(電流/電圧)変換を行なって電圧信号Vx1、
Vx2、Vy1、Vy2に変換し、加算器36、38、
減算器35、37や除算器39、40によって受光位置
のX方向へのずれ量δx及びY方向へのずれ量δyを求
め、このδx及びδyを示す信号を傾き検出部42及び
面振れ検出部41へ出力する。傾き検出部42はδxか
ら光ディスクAの傾きを演算し、面振れ検出部41はδ
yから光ディスクAの面振れを演算し、各演算結果をデ
ィスク読み取り装置のピックアップ部に出力するように
なっている。さらに、光ディスク装置に光ディスクAを
セットしたときに光ディスクAの記録層の位置の違いを
検出して光ディスクAの種類を判別するディスク判別手
段43を備えている。なお、ピックアップ部は、信号処
理回路30からの出力信号に応じてピックアップを動か
して光ディスクAとの平行性及び一定距離を保つように
なっている。
【0027】信号処理の演算式は、例えばδx=k・
(Vx1−Vx2)/(Vx1+Vx2)、δy=k・
(Vy1−Vy2)/(Vy1+Vy2)となる。ここ
で、kは比例定数である。
【0028】ところで、DVDは、図3(a)に示すよ
うに、両面に記録層を有する反射層12が、樹脂層11
内に形成されている。また、CD、LDは、図3(b)
に示すように、片面に記録層を有する反射層14が樹脂
層13の一側の面に形成されている。すなわち、DVD
と、CD及びLDでは、投光側の樹脂層表面から反射層
までの厚みが違っており、両者の反射光ビームCの受光
位置はY軸方向にずれるようになっている。
【0029】ディスク判別手段43は、光ディスクAを
光ディスク装置にセットしたとき、電極y1、y2から
検出信号を取り出し、予めDVDの受光位置とCD及び
LDの受光位置との間の受光位置に設定された設定値と
比較して、CD及びLDであるかDVDであるかを判別
し、その結果を光ディスク装置に出力するようになって
いる。
【0030】これによって、光ディスク装置に特別な部
材を追加することなく、面振れ量の測定と同様にして光
ディスクAの種類を判別する機能を設けることができ、
光ピックアップ部の負担を軽くすることができるととも
に、光ピックアップ部を駆動させずに光ディスクAの種
類判別ができるため、光ディスクAをセットしてから種
類判別を行なって読み取りを開始する迄の時間を短縮す
ることができる。
【0031】発光素子1と2次元PSD2は、共に光デ
ィスクAの同一面に対向しており、ディスク半径方向に
並べて配置され、光ディスクAが揺れていないとき2次
元PSD2の受光面2a中央に光ディスクAからの反射
光スポットが入射するように調整されている。これによ
って、図1(a)に示すように、光ディスクAが回転面
に対して傾いたとき、反射光スポットの受光位置がディ
スク半径方向にずれ、図1(b)に示すように、回転面
に対して平行に上下動したときディスク接線方向にずれ
るようになっている。通常、両方のずれが合成されたず
れとなっている。
【0032】上記構成において、光ディスク装置に光デ
ィスクAをセットして、読み取りを開始するとき、ま
ず、反射型光電センサが動作を開始して、発光素子1が
光ディスクAに光ビームBを投光し、2次元PSD2の
受光面2a中央に光ディスクAからの反射光スポットが
入射する。、そして、ディスク判別手段が電極y1、y
2から検出信号を取り出し、予めDVDの受光位置とC
D及びLDの受光位置との間の受光位置に設定された設
定値と比較して、CD及びLDであるかDVDであるか
を判別し、その結果を光ディスク装置に出力する 。
【0033】すると、光ディスクAが回転を開始し、反
射光スポットの受光位置は、光ディスクAが回転面に対
して傾いたときディスクの半径方向にずれ、回転面に対
して平行に上下動したときディスクの接線方向にずれ
る。通常は、両方のずれが合成された方向にずれる。
【0034】続いて、信号処理回路30が、各電極x
1、x2、y1、y2から検出信号を取り出し、受光ア
ンプで増幅及びI/V変換を行なって電圧信号Vx1、
Vx2、Vy1、Vy2に変換し、受光位置検出手段に
よって受光位置のX方向へのずれ量δx及びY方向への
ずれ量δyに基づいて面振れ検出部41及び傾き検出部
42が面振れ量と傾き量を求め、ディスク読み取り装置
のピックアップ部に出力する。
【0035】そして、ピックアップ部が、信号処理回路
30からの出力信号に応じてピックアップを動かして光
ディスクAとの距離を一定に保つと共に平行性を保ちな
がら読み取り動作を行なう。
【0036】このように、光ディスクAの1箇所の面振
れ量及び傾き量を1組みの受発光素子で同時に検出して
いるので、装置を小型化できるとともにコストが低下す
る。
【0037】(第二の実施の形態)本実施の形態では、
第一の実施の形態において、図4(a)に示すように、
発光素子1が投光ビームAの進行方向に直交する方向
(X軸方向)に2個並設され、発光素子1a、1bから
の複数の反射光スポットC1、C2を受光するため2次
元PSD20の受光面20aが投光ビームB1、B2の
進行方向に直交する方向に幅広とされ、受光位置検出手
段は、複数の反射光C1、C2を同時に受光する2次元
PSD20からの検出信号によって面振れ量及び傾き量
を検出するようになっている。
【0038】各反射光C1、C2の受光位置は、光ディ
スクAが回転面に対して傾いたときは、図4(b)に示
すように、ディスクの半径方向に同じようにそろってず
れる。このとき、2次元PSD2から取り出された出力
信号Vx1及びVx2は、各反射光C1、C2の受光に
よって生じる光電流の重ね合せにより各反射光C1、C
2毎のずれ量の和に比例した値となっており、この増幅
された出力信号Vx1及びVx2から反射光C1、C2
の重心の位置ずれ量δx=f(Vx1,Vx2)を求
め、傾き量を高精度で検出するようになっている。
【0039】なお、受光素子は2次元PSDに限定され
るものではなく、本発明の範囲内で変更されることはい
うまでもない。例えば、4分割PDなどの多分割素子を
用いてもよい。また、位置ずれ量δx=f(Vx1,V
x2)のfは、外部操作によって変更可能としてもよ
い。
【0040】(第三の実施の形態)図5は、本発明によ
る光ディスク判別装置90を示すブロック図である。こ
の光ディスク判別装置90は、光ディスクの記録層の位
置によって光ディスクの種類判別する機能(第一のディ
スク判別手段43)と、特定波長の光を出射する発光素
子1から出射された光の反射光量(反射率)を検出し、
反射光量から光ディスクの種類を判別する機能(第二の
ディスク判別手段92)と、両ディスク種類判別手段の
判別結果を総合して光ディスクの種類を判別するディス
ク種類判別部93とから構成されている。また、第一の
実施形態の反射型光電センサと同様、光ディスクの面振
れと傾きを検出する機能も備えている。
【0041】発光素子1としては、発光波長域の狭いも
の、すなわち単色の発光素子が用いられる。あるいは、
フィルタによって単色光を出射するようにする。
【0042】第一のディスク判別手段43は、第一の実
施形態と同様、記録層の位置によって光ディスクを区別
するものである。すなわち、2次元PSD2の電極y
1、y2から出力された検出信号電流を受光アンプ3
1,32で増幅及びI/V(電流/電圧)変換を行なっ
て電圧信号Vy1、Vy2に変換し、加算器36、減算
器35や除算器40によって受光位置のY方向へのずれ
量δyを求め、このδyを示す信号を面振れ検出部41
へ出力する。第一のディスク判別手段43は、δyから
光ディスクAの記録層の位置を演算する。
【0043】従って、第一のディスク判別手段43によ
れば、DVDのように記録層がディスク盤の中央に位置
している光ディスクと、CD−ROM(読み出し/再生
専用のCD)、CD−R(書込み可能な追記型CD)や
PD(Phase Change Dual)等の記録面がディスク盤の
表面に位置している光ディスクとを判別することができ
る。第一のディスク判別手段43は、その判別結果をデ
ィスク種類判別部93に出力する。
【0044】第二のディスク判別手段92は、2次元P
SD2による反射光受光量の測定結果を利用して光ディ
スク記録層からの反射光量を予め設定した比較値と比較
する。すなわち、2次元PSD2の電極x1、x2、y
1、y2から出力された検出信号電流を受光アンプ3
3,34,31,32で増幅及びI/V(電流/電圧)
変換を行なって電圧信号Vx1、Vx2、Vy1、Vy
2に変換した後、加算器38,36、91によって加え
合わせて全受光量を求め、この全受光量を示す信号を第
二ディスク判別手段92へ出力する。第二のディスク判
別手段92は、全受光量から光ディスクAの種類を判別
し、その結果をディスク種類判別部93に出力する。
【0045】本発明の発明者らが確認した結果では、後
述のように、各光ディスクの記録層における反射率の波
長依存性(反射率の分光波長特性)はそれぞれ独自の特
性を示しているので、これらの特性を利用して光ディス
クの種類を判別することができることが分かった。
【0046】ディスク種類判別部93は、第一及び第二
のディスク判別手段43,92からの出力に基づいて、
具体的にいうと、記録層で反射した光の反射光量(反射
率)と記録層の位置に基づいて、総合的に光ディスクの
種類を最終判別する。
【0047】図11は数ある光ディスクのうちから代表
的なものとして、DVD−ROM、CD−ROM、CD
−R及びPDを選択し、これらの光ディスクの記録面で
反射した光の反射率(相対反射率)を測定した結果[分
光波長特性]を示す図であって、縦軸は記録層の相対反
射率を示し、横軸は投射した光の波長を示している。こ
の図11から分かるように、DVD−ROM、CD−R
OM、CD−R及びPD等の光ディスクは互いに異なる
分光波長特性を有しているから、これらの分光波長特性
の違いを検出すれば、光ディスクの種類を識別すること
ができる。特に、光ディスク記録層の位置が同じもので
も、分光波長特性の違いによって種類を識別できるよう
になり、光ディスクの種類判別の分解能が高くなる。ま
た、広い波長にわたって分光波長特性を調べずとも、特
定波長の光を用いれば、その反射率の違いから光ディス
クの種類を判別することができる。特に、判別しようと
する光ディスクどうしの反射率の違いがもっとも大きい
ような波長の光を用いることにより精度よく判別でき
る。第二のディスク判別手段92は、このような原理に
基づくものである。
【0048】光ディスクの種類として、DVD−RO
M、CD−ROM、CD−R及びPDを判別する場合を
考えると、DVD−ROMと他の光ディスクとは第一の
ディスク判別手段43によって判別できるから、CD−
ROM、CD−R及びPDの反射率がもっともばらつい
ているような波長範囲の光を用いればよい。このような
波長域としては、図11から分かるように、約550〜
750nmの光を用いるとよい。特に、この波長範囲の
中心であり、また実験的にも確認されているように、約
660nmの光を用いるのが最も好ましい。
【0049】各光ディスクの反射光量の違い(大、中、
小)と記録層の位置(遠い、近い)を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】従って、本発明の光ディスク判別装置90
にあっては、約660nmの光を発光素子から出射さ
せ、第二のディスク判別手段92において、しきい値と
比較して反射光量を大、中、小に分けることによってC
D−ROM、CD−R、PDを判別でき、また、第一の
ディスク判別手段43において記録層の位置情報からD
VD−ROMと他の光ディスクとを判別できるので、デ
ィスク種類判別部93では、DVD−ROM、CD−R
OM、CD−R及びPDを判別できるようになる。
【0052】図11からは、DVD−ROM、CD−R
OM、CD−R及びPDを判別するための光波長として
約550〜750nmを選択したが、反射光量の検出精
度によっては他の波長の光を用いてもよいことはいうま
でもない。例えば、約850〜1100nm(分光波長
特性が交わる波長の近傍を除く)を用いることもでき
る。
【0053】また、判別しようとする光ディスクの種類
や数が異なれば、使用する光波長も変化することはいう
までもない。例えば、CD−RとCD−ROMのいずれ
かを判別する必要がない場合には、図11から約110
0〜1300nmの光を用いることもできる。
【0054】また、この実施形態では、光ディスクの種
類として、DVD−ROM、CD−ROM、CD−R及
びPDを想定したが、他の種類の光ディスクについて分
光反射特性を測定してデータを得ることにより、より多
種類の光ディスク判別を行えるようになる。特に、DV
D−ROMとDVD−R(追記型DVD)の判別も可能
になる。
【0055】また、判別しようとする光ディスクのう
ち、一部の光ディスクの記録層の反射率が当該光波長で
接近して場合には、その反射率がある程度以上離れてい
る光波長の光を併用してもよい。つまり、発光波長の異
なる2つ以上の発光素子を光ディスク判別用に用いるこ
とにより、より精度よく、またより多種類の光ディスク
を判別することが可能になる。この場合には、受光部で
はカラーフィルタ等によって異なる波長の光を分離して
受光するようにすればよい。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、光ディスクの記録層の
距離変化を検出することにより、特別な部材を追加する
ことなく光ディスクの種類が判別できる。
【0057】また、受光素子に位置検出素子や多分割素
子を用い、両者を光軸方向或いは光軸に直交する方向に
配置することにより、1組みの受発光素子によって、光
ディスクの1箇所の面振れ量と傾き量を同時に検出する
ことができる。
【0058】さらに、測定範囲を光軸と直交する方向に
広くとり、受光素子上での反射光の重心ずれ量を増幅し
て検出することにより、光ディスクの傾き量の検出精度
を向上することができる。
【0059】さらにまた、新たな部材を追加することな
く1つの反射型光電センサに上記の構成を併合すること
ができるので、高機能の反射型光電センサを提供するこ
とができるといった優れた効果がある。
【0060】また、本発明の光デイスク判別装置によれ
ば、光ディスク記録層の位置とその反射率特性に基づい
て多種類の光ディスクを精度よく判別することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の反射型光電センサ
を示し、(a)はディスクの傾きを検出している様子を
示す図であり、(b)はディスクの面振れを検出してい
る様子を示す図である。
【図2】信号処理回路を示すブロック図である。
【図3】(a)はDVDを判別している様子を示す図で
あり、(b)はCD及びLDを判別している様子を示す
図である。
【図4】(a)は第二の実施の実施の形態の反射型光電
センサを示す図であり、(b)はディスクの傾きを検出
している様子を示す図である。
【図5】本発明の第三の実施の形態の光ディスク判別装
置を示すブロック図である。
【図6】光ディスクの種類をパラメータとしたときの、
記録層の反射率の分光波長特性を示す図である。
【図7】従来の反射型光電センサを示す図である。
【図8】(a)は従来の反射型光電センサの一例を示す
縦断面図であり、(b)は同じく横断面図である。
【図9】(a)は光ディスクがその回転面に対して傾い
ている様子を示す図であり、(b)は光ディスクが面振
れしている様子を示す図である。
【図10】光ディスクの面振れを検出する従来例の反射
型光電センサを示す図である。
【図11】光ディスクの傾きを検出する従来例の反射型
光電センサを示す図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 発光素子 2,20 2次元PSD 41 面振れ検出部 42 傾き検出部 43 (第一の)ディスク判別手段 90 光ディスク判別装置 92 第二ディスク判別手段 93 ディスク種類判別部 A 光ディスク B,B1,B2 投光ビーム C,C1,C2 反射光ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 19/12 501 G11B 19/12 501J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクに向けて光ビームを出射する
    発光素子と、 回転によって光ディスクに発生する傾きを検出しようと
    する方向及び当該方向と直交する方向における光ビーム
    の受光位置の変化を出力する受光位置検出手段と、 前記発光素子から出射され、光ディスクの光ディスク記
    録層で反射した光ビームを前記受光位置検出手段で受光
    することによって光ディスクの種類判別を行なうディス
    ク判別手段とを備え、 前記発光素子と前記受光位置検出手段とは、互いに光デ
    ィスクの傾き検出方向と直交する方向に配置されている
    ことを特徴とする反射型光電センサ。
  2. 【請求項2】 複数の前記発光素子を、光ディスクの傾
    き検出方向に沿って配置したことを特徴とする、請求項
    1に記載の反射型光電センサ。
  3. 【請求項3】 光ディスクに向けて特定波長の光ビーム
    を出射する発光素子と、 前記発光素子から出射され、光ディスクで反射した光ビ
    ームを受光する受光手段と、 前記受光手段で受光した光ビームの受光位置から光ディ
    スク記録層の位置を判別するディスク判別手段と、 前記受光手段で受光した光ビームの受光量から光ディス
    クの光反射特性を判別するディスク判別手段と、を備え
    ていることを特徴とする光ディスク判別装置。
JP28144096A 1996-06-26 1996-10-01 反射型光電センサ及び光ディスク判別装置 Pending JPH1074331A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28144096A JPH1074331A (ja) 1996-06-26 1996-10-01 反射型光電センサ及び光ディスク判別装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18661396 1996-06-26
JP8-186613 1996-06-26
JP28144096A JPH1074331A (ja) 1996-06-26 1996-10-01 反射型光電センサ及び光ディスク判別装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1074331A true JPH1074331A (ja) 1998-03-17

Family

ID=26503873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28144096A Pending JPH1074331A (ja) 1996-06-26 1996-10-01 反射型光電センサ及び光ディスク判別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1074331A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030015497A (ko) * 2001-08-16 2003-02-25 세진전자 주식회사 스티어링 휠의 각도 및 회전수 감지장치
KR100422498B1 (ko) * 1998-04-14 2004-03-12 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 광 디스크 장치의 디스크 판별 방법 및 광 디스크 장치
JP2007033229A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Katsura Opto Systems:Kk 変位・チルト補正装置
JP2007502985A (ja) * 2003-08-15 2007-02-15 ファロ テクノロジーズ インコーポレーテッド 改良版可搬型座標計測機
WO2008102472A1 (ja) * 2007-02-22 2008-08-28 D & M Holdings Inc. 光ディスク再生装置
CN100419871C (zh) * 2003-12-25 2008-09-17 利达电子株式会社 聚焦检测和用它的倾斜调整方法及装置
JP2010181235A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Micro Uintekku Kk 変位及び傾角測定装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100422498B1 (ko) * 1998-04-14 2004-03-12 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 광 디스크 장치의 디스크 판별 방법 및 광 디스크 장치
KR20030015497A (ko) * 2001-08-16 2003-02-25 세진전자 주식회사 스티어링 휠의 각도 및 회전수 감지장치
JP2007502985A (ja) * 2003-08-15 2007-02-15 ファロ テクノロジーズ インコーポレーテッド 改良版可搬型座標計測機
CN100419871C (zh) * 2003-12-25 2008-09-17 利达电子株式会社 聚焦检测和用它的倾斜调整方法及装置
JP2007033229A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Katsura Opto Systems:Kk 変位・チルト補正装置
WO2008102472A1 (ja) * 2007-02-22 2008-08-28 D & M Holdings Inc. 光ディスク再生装置
JP2010181235A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Micro Uintekku Kk 変位及び傾角測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09245357A (ja) 光ディスク記録再生装置のサーボ制御装置
JP2003162836A (ja) 光ディスク装置及びそのチルト調整方法
EP1178473A2 (en) Optical pickup apparatus and tilt amount detecting method
JP4203509B2 (ja) 光ディスク装置、ディスク判別方法
JP2000311427A (ja) ディスク判別方法および装置
JPH1074331A (ja) 反射型光電センサ及び光ディスク判別装置
US7835251B2 (en) Optical device and optical pickup device
JP2006073189A (ja) ディスク領域の検出方法及び装置
US20050243685A1 (en) Optical pickup apparatus and optical disc drive
KR20050024604A (ko) 광디스크 구동장치, 광디스크 구동방법, 저장매체 및프로그램
US6687201B2 (en) Apparatus for generating seek direction detection signal
JP3444144B2 (ja) 反射型光電センサ及び光ディスク検知装置
JP2002288859A (ja) ディスク装置とそのチルト検出方法
JPH10233053A (ja) ディスク判別装置およびディスク判別方法
JP2001273660A (ja) チルト検出装置
JP2004171614A (ja) 光ディスク識別方法、光ディスクドライブ装置
EP1376549A1 (en) Method of detecting imbalanced disk in disk drive apparatus and disk drive apparatus
JPH07182666A (ja) 光ピックアップシステム
JP2650267B2 (ja) 光ディスク
JPH11176072A (ja) 光ディスク種別判別方法及び光ディスクドライブ装置
JP2671437B2 (ja) トラックピッチむらの測定方法
JP3477927B2 (ja) 光学ピックアップの光学調整方法
JPH02187929A (ja) 光学ヘッド
JP2008165948A (ja) 光ピックアップ検査装置及び光ピックアップ検査方法
KR100618793B1 (ko) 광디스크 종류 판단 방법