JPH1073047A - 水温センサの故障診断装置 - Google Patents

水温センサの故障診断装置

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JPH1073047A
JPH1073047A JP14028597A JP14028597A JPH1073047A JP H1073047 A JPH1073047 A JP H1073047A JP 14028597 A JP14028597 A JP 14028597A JP 14028597 A JP14028597 A JP 14028597A JP H1073047 A JPH1073047 A JP H1073047A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の水温センサの異常有無を正確に診
断する。 【解決手段】 内燃機関の制御回路30に、水温センサ
10の出力とともに、エアフローメータ21、吸入空気
温度センサ23、ヒータブロワ風量設定スイッチ27等
から機関始動後の冷却水温度上昇速度に影響する機関運
転パラメータを入力する。制御回路30は、これらのパ
ラメータに基づいて、カウンタ増量値を算出し、一定時
間毎に暖機カウンタWCTを算出した増量値だけ増大さ
せる。これにより、暖機カウンタの値は実際の冷却水温
度上昇速度に応じて増大する。制御回路は、暖機カウン
タの値が、予め定めた基準温度に到達したときに、水温
センサの指示値が基準値に到達していない場合には水温
センサに異常が生じたと判定する。実際の冷却水温度上
昇に合わせて増大する暖機カウンタの値により故障診断
実施タイミングを決定するため、正確な故障診断が可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の異常診
断装置に関し、詳細には内燃機関の冷却水温度検出用水
温センサの異常診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子制御を行なう機関では、機関温度は
種々の制御に使用される重要なパラメータである。ま
た、実際の内燃機関では、機関温度を代表する値として
機関冷却水温度が機関温度の代わりに用いられる。例え
ば、機関空燃比フィードバック制御を行なう機関では、
冷却水温度が所定の値以上に上昇したときに機関暖機が
完了したとして空燃比フィードバック制御を開始する。
また、機関始動時の燃料噴射量は機関始動時の水温に応
じて定められ、機関始動後の燃料噴射量も機関冷却水温
度に応じて種々の補正が行なわれる。従って、機関の制
御を正常に行なうためには冷却水温度センサが正常に機
能していることが必要になる。
【0003】このため、従来冷却水温度センサ(以下
「水温センサ」という)の異常の有無を診断するための
装置が種々提案されている。例えば、この種の故障診断
装置の例としては、実開平2−50043号公報に開示
されたものがある。同公報の診断装置は、機関始動後の
時間を計測するカウンタを備え、機関始動後一定時間経
過後に水温センサで検出した冷却水温度が所定の基準温
度に到達していない場合に水温センサに異常が生じたと
判定するものである。上記基準温度は、外気温度等の機
関使用条件が最も冷却水温度上昇が遅くなるような場合
を想定し、さらに、これに多少の余裕を見込んだ下限値
として実験的に設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記実開平
2−50043号公報のように、常に機関始動後一定時
間経過後の水温センサ出力に基づいて異常の有無を診断
していると正確な異常診断ができない場合が生じる。例
えば、上記公報の装置では機関始動後の一定時間経過後
の時点でセンサ異常の有無を検出することから、判定に
使用する基準温度は冷却水温度上昇が最も遅い場合に上
記一定時間内に到達する冷却水温度にさらに余裕をみ
た、かなり低い温度に設定する必要がある。このため、
通常の速度で冷却水温度が上昇した場合には、冷却水温
度は上記一定時間経過後には設定した基準温度よりかな
り高くなる場合があり、水温センサの特性が多少ずれた
ような異常が生じていても、水温センサの指示値が上記
基準温度を越えてしまう場合が生じる。このような場合
には、上記公報の装置では特性異常が生じた水温センサ
を正常と判定してしまう誤診断が生じる可能性がある。
また、この問題を防止するために上記判定の際の基準温
度を水温センサの多少の特性のずれをも検出可能な高い
温度に設定すると、冷却水温度上昇が遅くなる条件を考
慮した場合には機関始動後診断を実施するまでの時間を
極めて長く設定する必要が生じる。従って、この場合に
は機関使用条件としてはあまり頻繁に生じないような、
冷却水温度上昇が遅い条件に合わせて診断時間を設定す
ることになり、冷却水温度上昇が早く、本来もっと短時
間で診断を完了することができる条件下でも診断に長時
間を要する問題が生じてしまう。
【0005】本発明は上記問題に鑑み、水温センサの異
常有無を正確に診断可能であり、しかも機関使用条件に
応じて診断時間を短縮することを可能とする水温センサ
の故障診断装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、内燃機関の冷却水温度検出用水温センサの異常
の有無を診断する水温センサの故障診断装置であって、
内燃機関始動後の暖機進行に関連する機関運転状態パラ
メータを検出するパラメータ検出手段と、検出された前
記機関運転状態パラメータの値に基づいてカウンタ増量
値を設定するカウンタ増量値設定手段と、機関始動後
に、機関暖機状態を表す暖機カウンタを一定時間毎に前
記カウンタ増量値だけ増大させるカウント手段と、前記
暖機カウンタの値が予め定めた設定値以上となったとき
に、前記機関冷却水温度センサで検出した冷却水温度を
予め定めた基準値と比較する比較手段と、前記検出した
冷却水温度が前記基準値より低いときに冷却水温度セン
サに異常が生じたと判定する判定手段と、を備えた水温
センサの故障診断装置が提供される。
【0007】請求項2に記載の発明によれば、前記比較
手段は、機関始動時の冷却水温度に基づいて前記暖機カ
ウンタの設定値を変更する手段を備えた請求項1に記載
の水温センサの故障診断装置が提供される。請求項3に
記載の発明によれば、前記カウンタ増量値設定手段は、
前記機関運転状態パラメータの値に基づいて定められた
カウンタ増量値を機関始動時の冷却水温度に基づいて補
正した値をカウンタ増量値として設定する請求項1に記
載の水温センサの故障診断装置が提供される。
【0008】請求項4に記載の発明によれば、前記カウ
ンタ増量値設定手段は、前記機関運転状態パラメータの
値に基づいて定められたカウンタ増量値を外気温度に基
づいて補正した値をカウンタ増量値として設定する請求
項1に記載の水温センサの故障診断装置が提供される。
請求項5に記載の発明によれば、前記カウンタ増量値設
定手段は、前記機関運転状態パラメータの値に基づいて
定められたカウンタ増量値を機関冷却水を用いた暖房装
置のブロワ風量に基づいて補正した値をカウンタ増量値
として設定する請求項1に記載の水温センサの故障診断
装置が提供される。
【0009】請求項6に記載の発明によれば、前記カウ
ンタ増量値設定手段は、機関の燃料カット運転中は前記
カウンタ増量値を0もしくは負の値に設定する請求項1
に記載の水温センサの故 障診断装置が提供される。請
求項7に記載の発明によれば、さらに、前記機関冷却水
温度センサで検出した冷却水温度が機関始動時の冷却水
温度よりも低くなったときに前記判定手段による判定を
禁止する禁止手段を備えた請求項1に記載の水温センサ
の故障診断装置が提供される。
【0010】請求項8に記載の発明によれば、さらに、
前記機関冷却水温度センサで検出した冷却水温度が機関
始動時の冷却水温度よりも低くなったときに前記暖機カ
ウンタの値を0にリセットするとともに、始動時冷却水
温度として前記機関冷却水温度センサで検出した現在の
冷却水温度を記憶する手段を備えた請求項1から請求項
3のいずれか1項に記載の水温センサの故障診断装置が
提供される。
【0011】上述のように、各請求項に記載の発明で
は、機関始動後の暖機進行に関連する機関運転状態パラ
メータを検出し、このパラメータに基づいてカウンタ増
量値が設定される。また、暖機カウンタは上記により設
定されたカウンタ増量値だけ一定時間毎に増大される。
ここで、暖機進行に関連するパラメータとは冷却水の温
度上昇速度に影響する機関運転状態パラメータであり、
例えば機関の単位時間当たり発生熱量を代表する運転状
態パラメータが使用される。このような機関運転状態パ
ラメータとしては、例えば機関吸入空気量、吸入空気圧
力(吸気管負圧)、単位時間当たりの燃料噴射量等が使
用できる。
【0012】この結果、上記暖機カウンタは、実際の運
転状態における冷却水温度上昇速度に応じた速度で増大
するようになり、暖機カウンタの値は始動後の冷却水温
度上昇幅に対応した値となる。従って、暖機カウンタの
値が所定の設定値に到達した場合には、実際の冷却水温
度はある一定温度(基準値)以上になっていると考えら
れる。このため、暖機カウンタの値が上記設定値に到達
したときに水温センサの指示値が上記基準値より低い場
合には水温センサに特性ずれ等の異常が発生していると
判断することができる。上記暖機カウンタは実際の冷却
水温度上昇に応じた速度で増大するため、実際の冷却水
温度上昇速度が大きい場合には短時間で診断が実施さ
れ、冷却水温度上昇速度が小さい場合には、それに応じ
て診断実施までの時間が長く設定されることになる。こ
のように、実際の冷却水温度上昇速度に応じて診断実施
までの時間が調節されるため、診断のための基準値(温
度)を高く設定して診断精度を向上させた場合でも、一
律に診断時間が増大することがない。
【0013】一方、請求項2の発明では、上記に加えて
更に暖機カウンタの設定値は機関始動時の冷却水温度に
基づいて設定される。例えば、機関始動時の冷却水温度
が高い場合には、始動後冷却水温度が診断のための基準
値に到達した時の暖機カウンタの値は始動時の冷却水温
度が低い場合より小さくなる。このため、診断を実施す
るための暖機カウンタの設定値を機関始動時の冷却水温
度に応じて補正することにより、始動時の冷却水温度に
かかわらず正確に冷却水温度が始動後基準値に到達した
ときに故障診断を行なうことができる。
【0014】また、請求項3から6の発明では、上記以
外の冷却水温度上昇速度に影響を与える要因を考慮して
暖機カウンタの増量値が補正される。例えば、機関始動
時の冷却水温度が低い場合には始動後に暖機促進のため
燃料噴射量が増量されるため、冷却水温度上昇速度は始
動時冷却水温度が高い場合より大きくなる。このため、
請求項3の発明では、機関始動時の冷却水温度に応じて
カウンタ増量値が補正される。また、外気温度が低い場
合には、機関からの放熱が大きいため冷却水温度上昇速
度は小さくなる。このため、請求項4の発明では、カウ
ンタ増量値が外気温度に応じて補正される。更に、自動
車用機関等の場合冷却水を用いた車室暖房装置が設けら
れているが、この暖房装置が作動していると冷却水から
の放熱が生じ冷却水温度上昇速度は小さくなる。また、
冷却水からの放熱量は暖房装置のブロワの風量が大きい
ほど大きくなる。そこで、請求項5の発明ではカウンタ
増量値は暖房装置ブロワ風量に応じて補正される。更
に、機関始動後にエンジンブレーキ走行等が行なわれ、
機関が燃料カット運転されると機関には燃料が供給され
ないため機関の発熱量は0になる。そこで、燃料カット
運転中は冷却水温度は上昇せず、放熱のためむしろ低下
する場合がある。このため、請求項6の発明では、機関
の燃料カット運転中にはカウンタ増量値は0または負の
値に設定される。このように、請求項3から6の発明で
は冷却水温度上昇速度に影響を与える種々の要因に応じ
てカウンタ増量値を補正するため、暖機カウンタの値は
更に正確に実際の冷却水温度に合致するようになる。
【0015】また、請求項7と請求項8との発明では機
関始動後の診断動作中に何らかの原因で冷却水温度が低
下した場合に誤診断が生じることを防止している。通
常、一旦機関が始動されると冷却水温度は上昇を続け始
動時の冷却水温度より低下することはない。しかし、寒
冷地等で機関始動前にシリンダブロックヒータ等が使用
され、冷却水温度センサ近傍が加熱されているような場
合には機関始動後冷却水の循環が開始されるとセンサ近
傍の温度が低下する場合がある。また、機関始動後に冷
却水の交換、補充等により外部から低温の冷却水が注入
されたような場合にも始動後の冷却水温度低下が生じ
る。
【0016】このような場合には、暖機カウンタの値と
実際の冷却水温度との間に誤差が生じることになり、暖
機カウンタの値が設定値に到達しても実際の冷却水温度
は基準値に到達していない場合が生じるため、正常な水
温センサが故障したと誤診断されてしまう可能性があ
る。そこで、請求項7の発明では冷却水温度が始動時の
温度より低下した場合には水温センサの故障診断を禁止
することにより、誤診断の発生を防止する。また、請求
項8の発明では、現在の冷却水温度が始動時の温度より
低下した場合には、現在の冷却水温度を始動時冷却水温
度として用い、さらに暖機カウンタの値を0にリセット
する。これにより、水温低下発生時の冷却水温度を用い
て診断が新たに開始されるようになるため誤診断の発生
が防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。図1は、本発明の故障診断
装置を、電子制御式の内燃機関、例えば自動車用内燃機
関に適用した実施形態の装置概略構成を示す図である。
図1において、10は内燃機関の冷却水通路(図示せ
ず)に配置された、例えばサーミスタ式の水温センサ、
30は内燃機関の電子制御装置(ECU)を示してい
る。本実施形態では、ECU30はROM、RAM、C
PU、メインスイッチオフ時にも記憶内容を保持可能な
バックアップRAM、入出力ポート等を備えた公知の形
式のコンピュータとして構成される。ECU30は、内
燃機関の燃料噴射制御、点火時期制御などの基本制御を
行なう他、本実施形態では請求項に記載したカウンタ増
量値設定手段、カウント手段、比較手段、判定手段等の
各手段として動作し、後述する水温センサの故障診断を
行なう。
【0018】これらの制御のため、ECU30の入力ポ
ートには、上記水温センサ10から冷却水温度THWを
表す信号と、内燃機関の吸気通路に設置されたエアフロ
ーメータ21から機関吸入空気流量GAに応じた電圧信
号が、また、機関吸気通路に設けた吸入空気温度センサ
23から吸気温度THAを表す電圧信号が、それぞれ図
示しないAD変換器を介して入力されている。また、E
CU30の入力ポートには、上記の他内燃機関のクラン
ク軸近傍に設けられたクランク回転角センサ25から一
定クランク軸回転角毎にパルス信号が入力されている。
ECU30は、このクランク回転角パルス信号に基づい
て一定時間毎に機関回転速度(回転数)を算出し、種々
の制御に使用している。さらに、本実施形態では冷却水
を用いた車室暖房用ヒータが設けられており、ECU3
0の入力ポートにはヒータ用ブロワの運転風量を表す信
号が車室内のブロワ風量設定スイッチ27から入力され
ている。
【0019】さらに、本実施形態では、機関の排気通路
に設けられた空燃比センサ29から排気空燃比を表す信
号が、図示しないAD変換器を介してECU30の入出
力ポートに入力されている。ECU30は、この空燃比
信号に基づいて機関空燃比が目標空燃比(例えば理論空
燃比)になるように機関燃料噴射量をフィードバック制
御している。
【0020】また、ECU30の入出力ポートは、機関
の燃料噴射制御と点火時期制御とのために、燃料噴射回
路31を介して機関の各燃料噴射弁35に、また点火回
路33を介して機関の各点火プラグ37にそれぞれ接続
されている。更に、ECU30の入出力ポートは、運転
席に配置された警告灯39に接続されている。
【0021】本実施形態では、水温センサ10で検出し
た機関冷却水温度に基づいて種々の制御が実施される。
例えば、ECU30は、機関始動時の燃料噴射量を機関
始動時に検出した冷却水温度に基づいて設定する。すな
わち、機関始動時の冷却水温度(機関温度)が低い程E
CU30は始動時の燃料噴射量を増量し、機関の始動が
容易になるようにしている。また、ECU30は、前述
の空燃比センサ29の出力に基づいて機関燃料噴射量を
フィードバック制御しているが、このフィードバック制
御は機関冷却水温度がある一定温度以上(例えば40℃
程度)になったときに開始される。また、ECU30は
燃料噴射量算出の際に、噴射された燃料のうち吸気ポー
ト壁面に付着する燃料量を予め機関冷却水温度に基づい
て算出し、この付着量を見込んで燃料噴射量を補正して
いる。
【0022】このように、機関冷却水温度は種々の制御
に使用されるため、水温センサ10の検出した冷却水温
度が正確でない場合には、機関の始動不良、空燃比セン
サ出力に基づく燃料噴射量のフィードバック制御の開始
遅れや燃料噴射量の補正不良等による排気性状の悪化等
の問題が生じる。そこで、本実施形態では以下に説明す
る方法で水温センサ10の異常の有無を検出し、異常が
生じた場合には警告灯39を点灯して運転者に異常発生
を報知し、センサの修理、交換を促すようにしている。
【0023】次に、本発明の水温センサ10の故障診断
について説明する。本発明では、後述する暖機カウンタ
WCTを用いて機関始動後の冷却水温度を推定し、この
推定した冷却水温度が予め定めた基準値になったときに
(すなわち、暖機カウンタの値が基準値に相当する値に
なったときに)、水温センサ10で検出された冷却水温
度THWが基準値より低い場合には、水温センサ10に
特性ずれ等の異常が生じていると判定する。また、暖機
カウンタWCTの値は、機関始動後一定時間毎に増量値
WCTINCずつ増大されるが、この増量値WCTIN
Cは冷却水温度上昇速度に関係する機関運転状態パラメ
ータの値に応じて設定される。すなわち、機関始動後の
冷却水温度の上昇速度は機関の運転状態により変化する
が、本実施形態では機関が始動後に冷却水温度上昇速度
が大きくなる運転状態で運転されている場合には増量値
WCTINCの値は大きく設定され、冷却水温度上昇速
度が小さくなる運転状態で運転されている場合には増量
値WCTINCの値は小さく設定される。これにより、
機関始動後の暖機カウンタWCTの値は実際の冷却水温
度に対応する値となる。このため、暖機カウンタWCT
の値がある設定値になったときに水温センサ10の指示
値が暖機カウンタWCTの値に対応する値になっていな
い場合には水温センサ10に異常が生じたと判断するこ
とができる。
【0024】本実施形態では、水温センサ10の異常の
有無を判定するための暖機カウンタWCTの値の設定値
WCT0 は、例えば前述の空燃比センサ出力に基づく燃
料噴射量のフィードバック制御が開始される冷却水温度
(例えば40℃)に多少の余裕をみた値に対応する値に
に設定される。また、機関始動後の冷却水温度上昇速度
は機関の単位時間当たりの発生熱量に応じて変化する。
すなわち、機関の単位時間当たりの発生熱量が大きけれ
ば冷却水に与えられる熱量も大きくなるため冷却水温度
の上昇速度も大きくなり、発生熱量が少なければそれに
応じて冷却水温度の上昇速度も小さくなる。このため、
本実施形態では、機関の単位時間当たりの発生熱量を代
表する機関運転状態パラメータの値に応じて暖機カウン
タ増量値WCTINCを設定する。このような機関運転
状態パラメータとしては、例えばエアフローメータ21
で検出される機関吸入空気流量(単位時間当たりに機関
に吸入される空気量)を使用することができる。機関吸
入空気量が大きい場合には、それに応じて機関に供給さ
れる燃料の量も増大されるため、機関の単位時間当たり
の発生熱量は機関吸入空気流量に略比例するためであ
る。また、上記機関運転パラメータとしては、吸入空気
流量以外に、例えば吸気圧力(吸気管負圧)、単位時間
当たりの燃料噴射量(一回当たりの燃料噴射量×機関回
転速度)、アクセル開度等一般に機関負荷を代表する機
関運転状態パラメータを使用することができる。
【0025】図2、図3は、上記機関運転状態パラメー
タとして機関吸入空気流量GAを使用した場合の本発明
の水温センサの故障診断操作の基本実施形態を示すフロ
ーチャートである。図2、図3のルーチンはECU30
により一定時間毎(例えば1秒毎)に実行される。図2
においてルーチンがスタートすると、ステップ201で
は水温センサの故障診断実施のための前提条件が成立し
ているか否かが判定される。ここで、ステップ201で
判定される前提条件は、例えばエアフローメータ21に
異常が生じていないこと、水温センサ10の断線が生じ
ていないこと等である。本実施形態では、機関運転状態
パラメータとしてエアフローメータ21で検出した機関
吸入空気流量GAを用いるため、エアフローメータ21
が正常に作動していることが必要となる。このため、ス
テップ201では前提条件の一つとしてエアフローメー
タ21の異常の有無を判定しているが、機関運転状態パ
ラメータとして他のパラメータ(例えば、機関吸気圧力
またはスロットル開度)等を用いる場合には吸気圧力セ
ンサ、スロットル開度センサ等の異常の有無が前提条件
となる。
【0026】エアフローメータ21の異常、水温センサ
10の断線は、別途実行される図示しないルーチンによ
り、それぞれのセンサの指示値が通常考えられる範囲か
ら大きく外れているか否かを判断することにより行なわ
れる。また、エアフローメータ21の異常や水温センサ
10の断線等が生じている場合には、別途実行される図
示しないルーチンにより警告灯39が点灯される。
【0027】ステップ201で、診断のための前提条件
のいずれか一つでも成立していない場合には、ルーチン
は故障診断を実行することなく図3にてそのまま終了す
る。ステップ201で診断のための前提条件が全て成立
した場合には、ステップ203に進み、診断完了フラグ
FDの値が1にセットされているか否かが判定される。
FDは、機関始動後に後述する水温センサの故障診断
(図3ステップ217から223)が完了しているか否
かを表すフラグである。フラグFDの値は機関始動毎に
0にセットされ、診断完了時に図3ステップ229で1
にセットされる。
【0028】ステップ203でFD=1であった場合、
すなわち今回機関始動後に既に一度水温センサの故障診
断が完了している場合には、再度診断を実施することな
くルーチンは直ちに終了する。これにより、水温センサ
の故障診断は機関始動毎に一回だけ実行されるようにな
る。ステップ203でFD≠1であった場合には、ルー
チンはステップ205に進みエアフローメータ21で検
出した機関吸入空気流量GAが読み込まれ、ステップ2
07ではこのGAの値に基づいてカウンタ増量値WCT
INCの値が設定される。カウンタ増量値WCTINC
は、実際の機関を用いて吸入空気量GAを変えて運転し
て実測した機関温度上昇速度に基づいて決定されるが、
例えば本実施形態では、以下のように設定される。
【0029】 GA<GA1のとき、 WCTINC=0.5 GA1≦GA<GA2のとき、WCTINC=1.0 GA2≦GAのとき、 WCTINC=1.5 ここで、GA<GA1は機関のアイドル運転に相当する
機関吸入空気流量範囲、GA1≦GA<GA2は機関の
通常運転(低、中負荷運転)に相当する機関吸入空気流
量範囲を、またGA2≦GAは機関の加速運転(高負荷
運転)に相当する機関吸入空気流量範囲である。すなわ
ち、ステップ207では、機関負荷(単位時間当たりの
機関発熱量)が大きいほどカウンタ増量値WCTINC
は大きな値に設定される。
【0030】また、ステップ209では、上記より設定
された増量値WCTINCだけ暖機カウンタWCTの値
が増大される。また、ステップ211では、計時カウン
タCSTの値が1増大される。暖機カウンタWCT及び
カウンタCSTの値は機関始動毎に0にセットされる。
これにより、暖機カウンタWCTの値は機関始動後の冷
却水温度上昇に対応した値となり、計時カウンタCST
の値は機関始動後の経過時間に対応した値となる。
【0031】上記によりカウンタWCT及びCSTの値
を増大した後、図3ステップ213では暖機カウンタW
CTの値が予め定めた設定値WCT0 に到達したか否か
が判定される。前述のように、暖機カウンタWCTの値
は機関始動後の冷却水温度上昇幅に対応した値となって
いるが、設定値WCT0 は機関始動時の冷却水温度や外
気温度が低い場合を考慮して、確実に冷却水温度が後述
の基準温度THW0 に到達する値に設定される。また、
ステップ215では、計時カウンタCSTの値が予め定
めた所定値CST0 に到達したか否か、すなわち機関始
動後所定の時間が経過したか否かが判定される。上記所
定値CST0 は、通常の条件であれば冷却水温度が基準
温度THW0 に到達するのに十分な値とされ、本実施形
態では例えば300秒程度の時間に相当する値とされ
る。
【0032】ステップ213、215において、暖機カ
ウンタWCTと計時カウンタCSTとのうち一方でも所
定値に到達していない場合にはステップ217以降を実
行することなくルーチンを終了する。また、暖機カウン
タWCTと計時カウンタCSTの両方が所定値に到達し
ている場合にはステップ217に進み、水温センサ10
で検出した冷却水温度THWが基準温度THW0 以上に
なっているか否かが判定される。
【0033】水温センサ10の検出値THWが基準温度
THW0 に到達していない場合には、実際の冷却水温度
がTHW0 以上になっているにもかかわらず水温センサ
10の検出した冷却水温度がTHW0 に到達していない
のであるから、水温センサ10に特性ずれ等の以上が生
じていると考えられる。そこで、この場合にはステップ
219に進み故障カウンタCFの値を1増大させステッ
プ221で故障カウンタCFの値が2以上になったか否
かが判定され、更にCF≧2が成立した場合にはステッ
プ223で故障フラグALMの値が1にセットされる。
フラグALMは、水温センサ10の異常の有無を表すフ
ラグであり、ALMの値が1(異常)にセットされる
と、別途実行される図示しないルーチンにより警告灯3
9が点灯され、運転者に異常発生が報知される。一方、
ステップ217で水温センサ10で検出した冷却水温度
THWが基準値THW0 以上であった場合には、すなわ
ち、水温センサ10は正常であると判断されるため、ス
テップ225で故障カウンタCFの値は0にセットさ
れ、更に、ステップ227では異常フラグALMの値が
0(正常)にセットされ、警告灯39は消灯される。
【0034】また、ステップ221で故障カウンタCF
がCF<2であった場合には、今回は異常フラグALM
の値は1にセットせず、故障カウンタCFの値(CF=
1)を保持したままステップ229に進む。すなわち、
本実施形態では機関始動毎に1回実行される故障診断に
おいて、連続した2回の機関始動時に水温センサ10が
異常と判定された場合にのみ異常フラグALMの値を1
にセットするようにしている。
【0035】上記操作を終了後、ステップ229では診
断完了フラグFDの値を1(診断完了)にセットした
後、ステップ231で故障カウンタCFと異常フラグA
LMの値をECU30のバックアップRAMに格納して
今回のルーチン実行を終了する。なお、上記の実施形態
では、実際の冷却水温度が確実に基準温度THW0 に到
達してから故障診断を行なうために、暖機カウンタWC
Tの値が基準値WCT0に到達したこと(ステップ21
3)に加えて、機関始動後の経過時間CSTが所定時間
CST0 に到達した場合(ステップ215)にのみ故障
診断(ステップ217以下)を実行するようにしている
が、暖機カウンタWCTの値の判定(ステップ213の
判定)のみで故障診断を実行するようにしても良い。
【0036】上述のように、本実施形態によれば故障診
断実行時に実際の冷却水温度が確実に基準温度まで上昇
しているため、余裕をみて基準温度を低く設定する必要
がない。このため、水温センサの正確な故障診断を行な
うことが可能となる。次に、図4を用いて本発明の別の
実施形態について説明する。図2、図3の実施形態では
故障診断実施の可否を判断する暖機カウンタWCTの設
定値WCT0(図3ステップ213)は機関始動時の冷
却水温度にかかわらず一定値に設定されていた。しか
し、前述したように暖機カウンタの値は機関始動後の冷
却水温度の上昇幅を示すものであるため、現実には暖機
カウンタの値が同一であっても機関始動時の冷却水温度
が異なれば実際の冷却水温度は異なっている。このた
め、上記実施形態では、機関始動時の冷却水温度が低い
場合を考慮して暖機カウンタWCTの設定値WCT0
多少の余裕を見た大きな値に設定していた。しかし、W
CT0 の値を大きく設定すると、機関始動時の冷却水温
度がそれほど低くない場合であっても始動時冷却水温度
が低い場合と同じ値に暖機カウンタが増大するまで故障
診断を実施できず、多くの場合診断実施に不必要な長時
間を要することになる。そこで、以下に説明する実施形
態では、機関始動時の冷却水温度に応じて設定値WCT
0 の値を変化させることにより上記問題を解決してい
る。
【0037】図4は、設定値WCT0 の値の変更ルーチ
ンを示すフローチャートである。本ルーチンは、ECU
30により一定時間毎に実行される。図4においてルー
チンがスタートすると、ステップ401では、今回のル
ーチン実行が機関のイグニッションスイッチがオンにな
ってから最初の実行か否か、すなわち、前回ルーチン実
行時から今回ルーチン実行時までにイグニッションスイ
ッチがオフからオンに切り換えられたか否かが判断さ
れ、最初の実行でない場合にはステップ403以下を実
行せずにそのままルーチンを終了する。すなわち、ステ
ップ403から407のWCT0 の値の設定は機関始動
時に一回だけ実行される。ステップ401で今回のルー
チン実行がイグニッションスイッチがオンにされてから
最初の実行であった場合にはステップ403に進み、水
温センサ10で検出した冷却水温度THWを読み込むと
ともに、ステップ405では読み込んだ冷却水温度TH
Wを機関始動時冷却水温度THWSTとして記憶する。
さらに、ステップ407では上記始動時冷却水温度TH
WSTに基づいて暖機カウンタWCTの設定値WCT0
と計時カウンタCSTの設定値CST0 との値が設定さ
れる。
【0038】なお、WCT0 とCST0 との値は、実際
の機関を始動時冷却水温度を変えて運転し冷却水温度が
基準温度に到達するまでの時間を実測した結果に基づい
て決定される。例えば、本実施形態ではWCT0 とCS
0 とは以下のように設定されている。 THWST<THWST1のとき、WCT0 =WC
1 及びCST0 =CST1 THWST1≦THWST<THWST2のとき、
WCT0 =WCT2 及びCST0 =CST2 THWST2<THWSTのとき、WCT0 =WC
3 及びCST0 =CST3 ここで、THWST1は機関の極低温始動時の冷却水温
度に相当し、例えばマイナス10℃程度の温度、THW
ST2は機関の低温始動時の冷却水温度上限に相当し、
例えばプラス10℃程度の温度である。
【0039】また、WCT1 、WCT2 、WCT3 は、
それぞれ例えば1200、300、120程度とされ、
CST1 、CST2 、CST3 は1200秒、300
秒、120秒程度に相当する値とされている。すなわ
ち、本実施形態では機関始動時の冷却水温度THWST
が低いほど暖機カウンタの設定値WCT0 と計時カウン
タの設定値CST0 はともに大きな値に設定される。
【0040】本実施形態では、図4のルーチンによりW
CT0 とCST0 との値が機関始動時の冷却水温度TH
WSTに基づいて設定されると、このWCT0 とCST
0 との値を用いて図2、図3のルーチンが実行される。
これにより、水温センサ10の故障診断時には、実際の
冷却水温度はより確実に基準値THW0 以上になってい
るため一層正確な診断が可能となる。また、機関始動時
冷却水温度に応じて暖機カウンタWCTの設定値WCT
0 の値が設定されるため、始動時冷却水温度が高く短時
間で冷却水温度が基準値に到達する場合にはそれに応じ
て始動後短時間で故障診断が実行されるため、極端な低
温時以外は全体として診断に要する時間を短縮すること
が可能となる。
【0041】次に、本発明の別の実施形態について説明
する。上述の各実施形態では機関の単位時間当たりの発
生熱量に関係する運転状態パラメータ(機関吸入空気流
量)の値に応じて、冷却水温度の上昇速度を表す暖機カ
ウンタ増量値を設定していた。しかし、実際には冷却水
温度の上昇速度は機関吸入空気流量が同一であっても種
々の要因により変化する。例えば、機関始動時の冷却水
温度が低い場合には、暖機促進のために燃料が増量され
るため、通常より冷却水温度上昇速度が速くなる。この
ため、始動時冷却水温度が低い場合には暖機カウンタ増
量値を大きく設定する必要がある。また、自動車用機関
等では機関始動後エンジンブレーキ走行中等で燃料カッ
ト運転が行なわれると、機関で燃焼が生じず、冷却水温
度上昇は極めて遅くなり、長期間の燃料カット運転では
むしろ冷却水温度は低下傾向となる。このため、燃料カ
ット運転が実行されているときには暖機カウンタ増量値
は0または負の値に設定する必要がある。また、外気温
度が低い場合や、冷却水を用いた暖房装置が使用されて
いる場合には冷却水からの放熱量が大きくなるため冷却
水温度上昇は遅くなる。このため、外気温度が低い場合
や暖房装置が使用されている場合には、それに応じて暖
機カウンタ増量値を通常より小さな値に設定することが
好ましい。
【0042】以下に説明する実施形態では、上記冷却水
温度上昇に影響を与える要因を考慮して暖機カウンタ増
量値の値を補正することにより、暖機カウンタの値が実
際の冷却水温度をより正確に表すようにしている。図
5、図6は本実施形態において図2、図3の代わりに実
行される故障診断ルーチンのフローチャートを示してい
る。本ルーチンは、図2、図3のものと同様、ECU3
0により一定時間毎(例えば1秒毎)に実行される。
【0043】図5においてステップ501は故障診断の
前提条件が成立しているかの判断、ステップ503は故
障診断が完了しているか否かの判断を示している。これ
らのステップは、それぞれ図2のステップ201、20
3と同一である。また、ステップ505ではエアフロー
メータ21から機関吸入空気流量GAが、ステップ50
7では図4のルーチンで記憶した機関始動時の冷却水温
度THWSTが、それぞれ読み込まれる。
【0044】ステップ509はカウンタ増量値WCTI
NCの設定動作を示すステップである。本実施形態で
は、機関吸入空気流量GAに応じて設定される増量値W
CTINCの値を機関始動時の冷却水温度THWSTに
応じて補正した値をカウンタ増量値として用いて暖機カ
ウンタWCTの積算を行なう。図7は、図5ステップ5
09で機関吸入空気流量GAと始動時冷却水温度THW
STとに応じて設定される補正後のWCTINCの値の
一例を示している。図7において、GA<GA1は機関
のアイドル運転に相当する機関吸入空気流量範囲、GA
1≦GA<GA2は機関の通常運転(低、中負荷運転)
に相当する機関吸入空気流量範囲を、またGA2≦GA
は機関の加速運転(高負荷運転)に相当する機関吸入空
気流量範囲である。また、THWST1は機関の極低温
始動時の冷却水温度に相当し、例えばマイナス10℃程
度の温度、THWST2は機関の低温始動時の冷却水温
度上限に相当し、例えばプラス10℃程度の温度であ
る。
【0045】図7から判るように、本実施形態において
も図2、図3の実施形態と同様、全般的に機関負荷が大
きくなるほどWCTINCは大きな値に設定されるが、
極低温始動時(THWST<THWST1)にはWCT
INCは他の始動時冷却水温度条件に較べて全般的に大
きな値に設定される。図7の関係は予め実験により求め
られ、ECU30のROMに記憶されている。
【0046】また、ステップ511から517では、外
気温度THA、車室ヒータのブロワ風量に基づいてそれ
ぞれ補正係数K1、K2が算出される。なお、後述する
ように、本実施形態では実際に暖機カウンタWCTの増
大に用いるカウンタ増量値は、ステップ509で求めた
増量値WCTINCに補正係数K1、K2を乗じたもの
が使用される。
【0047】ステップ511、513は外気温度に基づ
く補正係数K1の設定操作を示す。本実施形態では、吸
入空気温度センサ23で検出した吸気温度THAを外気
温度として使用する。すなわち、ステップ511で吸入
空気温度センサ23で検出した吸気温度THAを読み込
み、ステップ513では温度THAに応じて補正係数K
1の値が設定される。補正係数K1の値は、実際の機関
を用いて外気温度を変えて機関を運転した実験により決
定する。本実施形態では、K1の値は以下のように設定
される。
【0048】 THA<THA1のとき、K1=0.5 THA≧THA1のとき、K1=1.0 ここで、THA1は、例えば0℃程度の値とされる。す
なわち、機関吸気温度THA(外気温度)が低い場合に
は、補正係数K1は小さな値に設定され、暖機カウンタ
WCTの増量値WCTINCは小さな値に補正されるよ
うになる。
【0049】ステップ515、517は車室ヒータのブ
ロワ風量に基づくWCTINCの補正係数K2の算出を
示す。すなわち、ステップ515ではブロワ風量設定ス
イッチ27(図1)から現在のブロワ風量QBの設定値
を読み込み、ステップ517でブロワ風量QBの設定値
に応じて補正係数K2の値を設定する。補正係数K2の
値は実際の機関を用いた実験により求められる。本実施
形態では、例えば以下のように、ブロワ風量を3段階に
分け、それぞれの場合に応じて補正係数K2の値を設定
している。
【0050】 QBがHIGH(風量大)に設定され
ているとき、K2=0.75 QBがMEDIUM(風量中)に設定されていると
き、K2=0.85 QBがLOW(風量小)またはOFFに設定されて
いるとき、K2=1.0 このように、本実施形態では、ヒータのブロワ風量が大
きくなるほど補正係数K2は小さな値に設定され、暖機
カウンタWCTの増量値WCTINCは小さな値に補正
されるようになる。
【0051】ステップ519から523は、燃料カット
運転を考慮した増量値WCTINCの補正を示す。すな
わち、ステップ519では現在燃料カット運転が行なわ
れているか否かが判断される。前述のように、燃料カッ
ト運転中は機関で燃焼が生じないため冷却水温度上昇は
殆ど生じない。このため、本実施形態では、ステップ5
19で現在燃料カット運転が行なわれている場合には、
ステップ523に進み、カウンタ増量値WCTINCの
値を0に設定する。一方、現在燃料カット運転が実施さ
れていない場合には、ステップ509で設定したカウン
タ増量値WCTINCの値に、ステップ513、517
で設定した補正係数K1、K2の値を乗じた値をカウン
タ増量値WCTINCとして設定する。なお、前述した
ように燃料カット運転が長時間継続すると冷却水温度は
むしろ低下する。このため、ステップ519で燃料カッ
ト運転が実施されていた場合には、更に燃料カット運転
の継続時間を判断するようにして、燃料カット運転の継
続時間が長い場合にはカウンタ増量値WCTINCを負
の値に設定するようにしてもよい。
【0052】ステップ525から547では、上記補正
後のカウンタ増量値WCTINCを用いて水温センサ1
0の故障診断が実行される。ステップ525から547
は、図2、図3のフローチャートのステップ209から
231と同一であるため、ここでは説明を省略する。な
お、上記実施形態では冷却水温度上昇に影響を与える要
因として上述した要因を考慮しているが、冷却水温度上
昇に影響を与える要因としては、上記以外にも考えられ
る。例えば、機関回転数が高い場合には、回転数が低い
場合に較べて機関の単位時間当たり発熱量が大きくなる
ため冷却水温度上昇速度は大きくなる。従って、機関回
転数に応じてカウンタ増量値WCTINCを補正し、機
関回転数が高い場合に暖機カウンタの増大速度(カウン
タ増量値WCTINC)が大きくなるようにしてもよ
い。また、自動車用内燃機関の場合には、車両走行速度
が大きいと機関及び冷却水系統に当たる走行風の風量が
大きくなり冷却水からの放熱量が増大する。従って、機
関始動後の車両走行速度に応じてカウンタ増量値WCT
INCを小さく設定するようにしてもよい。
【0053】上述のように、本実施形態によれば暖機カ
ウンタの増量値WCTINCは、機関始動時冷却水温
度、外気温度、ヒータブロワ風量や燃料カット運転の有
無等の、冷却水温度上昇に影響を与える種々の要因に応
じて補正されるため暖機カウンタの値は正確に実際の冷
却水温度を表すようになる。このため、水温センサの故
障診断の精度が一層向上する。
【0054】次に、図8から図10を用いて本発明の別
の実施形態について説明する。本実施形態では、冷却水
温度が機関始動時より低下した場合には水温センサの故
障有無の判定を禁止するようにしている。すなわち、前
述のように低温時にシリンダブロックヒータを使用して
いる場合や、始動後に冷却水の交換や補充が行われたよ
うな場合には暖機カウンタの値と実際の冷却水温度との
間に差が生じてしまい前述の各実施形態では正確な故障
診断ができなくなる可能性がある。そこで、本実施形態
では、図2、図3及び図5、図6に示した故障診断にお
いて冷却水温度温度が始動時の温度より低下した場合に
は故障診断を禁止することにより誤診断を防止する。
【0055】図8、図9はそれぞれ図2、図5に対応す
る本実施形態のフローチャートである。本実施形態では
図8と図3及び図9と図6とはそれぞれ1つのフローチ
ャートを構成し、図8の後に図3、また図9の後に図6
の各ステップがそれぞれ実行される。図8のフローチャ
ートは、図2のフローチャートのステップ201と20
3との間にステップ801が挿入されている点で図2と
相違する。また、図9のフローチャートは、図5のフロ
ーチャートのステップ501と503との間にステップ
901が挿入されている点で図5と相違している。
【0056】図8ステップ801と図9ステップ901
とでは、それぞれフラグXFLの値が1にセットされて
いるか否かを判断し、XFL=1であった場合には、ス
テップ203またはステップ503以下の判定操作を行
わずにそのままルーチンを終了する。XFLは判定禁止
フラグであり、図10の操作により冷却水温度が始動時
の温度より低下した場合に1にセットされる。
【0057】図10は、判定禁止フラグXFLの設定を
行うルーチンのフローチャートである。本ルーチンは制
御回路30により一定時間毎に実行される。図10にお
いてルーチンがスタートすると、ステップ1001で
は、図4のルーチンで記憶した機関始動時の冷却水温度
THWSTが読み込まれ、ステップ1003では現在の
冷却水温度THWが水温センサ10から読み込まれる。
そして、ステップ1005では、現在の冷却水温度TH
Wが始動時温度THWST以上か否かが判定され、TH
W<THWSTであった場合にはステップ1007で判
定禁止フラグXFLの値が1にセットされる。また、T
HW≧THWSTであった場合には、フラグXFLの値
はそのままに保持してルーチンを終了する。フラグXF
Lの値は機関始動時に0にリセットされているため、上
記ルーチン実行により、THW≧THWSTが成立する
場合にはXFLの値は0に維持され、図8、図9ではそ
れぞれステップ203以下、ステップ503以下の故障
診断操作が行われる。しかし、一旦現在の冷却水温度T
HWが始動時冷却水温度THWSTより低くなる事態が
生じると図10ステップ1007でフラグXFLの値は
1にセットされるため、機関が再始動されてフラグXF
Lの値が0にリセットされるまで図8、図9における故
障診断操作は禁止されるようになる。このため、本実施
形態によれば、暖機カウンタWCTの値と実際の冷却水
温度THWとの間に誤差が生じた状態で故障診断が行わ
れることがなくなり、誤診断の発生が防止される。
【0058】次に、図11を用いて本発明の別の実施形
態について説明する。図11は、図10と同様判定禁止
フラグXFLの設定ルーチンを示している。本実施形態
においても、図11で設定されたフラグXFLの値に基
づいて図8、図9における診断操作が禁止される点は図
10と同様である。しかし、図10の実施形態のよう
に、暖機カウンタWCTの値と実際の冷却水温度THW
との間に誤差が生じたときに判定を一律に禁止したので
は故障診断の機会が低下する可能性がある。そこで、本
実施形態では、このような場合に暖機カウンタのカウン
トアップを水温センサ10で検出した冷却水温度が始動
時温度より低下した時点から開始するようにした上で故
障診断操作を再開するようにしている。すなわち、本実
施形態では水温センサ10で検出した冷却水温度THW
が始動時の冷却水温度THWSTより低下した場合に
は、暖機カウンタWCTの値を0にリセットするととも
に始動時冷却水温度THWSTとして現在の冷却水温度
THWを用いて新たに故障診断操作を開始する。これに
より、暖機カウンタWCTの値はリセットされた時点か
らの冷却水温度温度上昇を表すようになるため、暖機カ
ウンタの値と実際の冷却水温度とが正確に一致するよう
になる。このため、本実施形態では冷却水温度THWが
始動時より低下した場合にも正確な故障診断を実行する
ことが可能となる。
【0059】図11においてルーチンがスタートする
と、ステップ1101と1103とでは、始動時冷却水
温度THWSTと現在の冷却水温度THWとが読み込ま
れ、ステップ1105では現在の冷却水温度THWが始
動時の温度THWST以上であるか否かが判定される。
また、現在の冷却水温度が始動時温度より低下していた
場合(THW<THWST)には、ステップ1107で
は図4のルーチンで記憶した始動時冷却水温度に代えて
現在の冷却水温度THWを始動時冷却水温度THWST
として記憶する。これにより、次回ルーチン実行時から
はステップ1101で読み込まれるTHWSTの値は今
回ルーチン実行時に水温センサ10で検出した冷却水温
度となる。そして、ステップ1109では、暖機カウン
タWCTと計時カウンタCSTとがそれぞれ0にリセッ
トされる。また、ステップ1111では設定値WCT0
とCST0 とが新たに記憶したTHWSTに基づいて再
設定され、ステップ1113ではフラグXTの値が1に
セットされる。フラグXTは、ステップ1105でTH
W<THWSTが成立した場合のみに、その後のルーチ
ン実行時にステップ1119を実行させ、ステップ11
05でTHW≧THWSTが一度も成立していない場合
にはステップ1119をスキップさせる作用を行うフラ
グである。そしてこの場合、ステップ1115で判定禁
止フラグXFLが1にセットされ今回のルーチン実行は
終了する。
【0060】一方、ステップ1105でTHW≧THW
STであった場合には、次にステップ1117に進み、
フラグXTの値が1にセットされているか、すなわち今
回の診断操作開始後に一度でもTHW<THWSTとな
ったことがあるか否かが判定され、XT≠1であった場
合(すなわち一度もTHW<THWSTとなったことが
ない場合)にはステップ1121に進み判定禁止フラグ
XFLの値を0にリセットしてルーチンを終了する。こ
の場合には、図8、図9のルーチンでは故障診断操作が
継続される。
【0061】また、ステップ1117でXT=1であっ
た場合、すなわち、今回の診断操作開始後にTHW<T
HWSTとなったことがある場合には、更にステップ1
119で、現在の冷却水温度THWが、ステップ110
7で新たに設定された始動時冷却水温度THWSTより
所定値α以上上昇しているか否かが判定される。そし
て、THW≦(THWST+α)である場合にはステッ
プ1115に進み判定禁止フラグXFLの値を1にセッ
ト、THW>(THWST+α)になったときにはじめ
てステップ1121に進み判定禁止フラグXFLの値を
0にリセットする。
【0062】すなわち、本実施形態では、一旦THW≦
THWSTとなった場合には、その時点からα(例えば
α≒5℃程度)だけ冷却水温度が上昇するまで故障診断
を再開しないようにして、冷却水温度の僅かな変化によ
り故障診断の禁止と再開とが頻繁に繰り返されることを
防止している。上述のように、本実施形態によれば、冷
却水温度が始動時の温度より低下した場合には、その時
点の冷却水温度を用いて故障診断操作を開始するように
したことにより、診断の機会を低下させることなく誤診
断の発生を防止することが可能となっている。
【0063】
【発明の効果】各請求項に記載の発明によれば、内燃機
関の水温センサの故障診断を正確に行なうことが可能と
なるとともに、機関運転条件に応じて診断時間を短縮す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の故障診断装置の一実施形態の構成を示
す図である。
【図2】本発明の故障診断装置の故障診断動作の一実施
形態を示すフローチャートの一部である。
【図3】本発明の故障診断装置の故障診断動作の一実施
形態を示すフローチャートの一部である。
【図4】本発明の故障診断装置の故障診断動作の別の実
施形態を示すフローチャートである。
【図5】本発明の故障診断装置の故障診断動作の他の実
施形態を示すフローチャートの一部である。
【図6】本発明の故障診断装置の故障診断動作の他の実
施形態を示すフローチャートの一部である。
【図7】図5、図6のフローチャートに使用するカウン
タ増量値の設定の一例を示す図である。
【図8】本発明の故障診断動作の別の実施形態を示すフ
ローチャートの一部である。
【図9】本発明の故障診断動作の別の実施形態を示すフ
ローチャートの一部である。
【図10】本発明の故障診断動作の別の実施形態を示す
フローチャートである。
【図11】本発明の故障診断動作の別の実施形態を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
10…水温センサ 21…エアフローメータ 23…吸入空気温度センサ 30…制御回路(ECU)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 英雄 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の冷却水温度検出用水温センサ
    の異常の有無を診断する水温センサの故障診断装置であ
    って、 内燃機関始動後の暖機進行に関連する機関運転状態パラ
    メータを検出するパラメータ検出手段と、 検出された前記機関運転状態パラメータの値に基づいて
    カウンタ増量値を設定するカウンタ増量値設定手段と、 機関始動後に、機関暖機状態を表す暖機カウンタを一定
    時間毎に前記カウンタ増量値だけ増大させるカウント手
    段と、 前記暖機カウンタの値が予め定めた設定値以上となった
    ときに、前記機関冷却水温度センサで検出した冷却水温
    度を予め定めた基準値と比較する比較手段と、 前記検出した冷却水温度が前記基準値より低いときに冷
    却水温度センサに異常が生じたと判定する判定手段と、 を備えた水温センサの故障診断装置。
  2. 【請求項2】 前記比較手段は、機関始動時の冷却水温
    度に基づいて前記暖機カウンタの設定値を変更する手段
    を備えた請求項1に記載の水温センサの故障診断装置。
  3. 【請求項3】 前記カウンタ増量値設定手段は、前記機
    関運転状態パラメータの値に基づいて定められたカウン
    タ増量値を機関始動時の冷却水温度に基づいて補正した
    値をカウンタ増量値として設定する請求項1に記載の水
    温センサの故障診断装置。
  4. 【請求項4】 前記カウンタ増量値設定手段は、前記機
    関運転状態パラメータの値に基づいて定められたカウン
    タ増量値を外気温度に基づいて補正した値をカウンタ増
    量値として設定する請求項1に記載の水温センサの故障
    診断装置。
  5. 【請求項5】 前記カウンタ増量値設定手段は、前記機
    関運転状態パラメータの値に基づいて定められたカウン
    タ増量値を機関冷却水を用いた暖房装置のブロワ風量に
    基づいて補正した値をカウンタ増量値として設定する請
    求項1に記載の水温センサの故障診断装置。
  6. 【請求項6】 前記カウンタ増量値設定手段は、機関の
    燃料カット運転中は前記カウンタ増量値を0もしくは負
    の値に設定する請求項1に記載の水温センサの故障診断
    装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記機関冷却水温度センサで検
    出した冷却水温度が機関始動時の冷却水温度よりも低く
    なったときに前記判定手段による判定を禁止する禁止手
    段を備えた請求項1に記載の水温センサの故障診断装
    置。
  8. 【請求項8】 さらに、前記機関冷却水温度センサで検
    出した冷却水温度が機関始動時の冷却水温度よりも低く
    なったときに前記暖機カウンタの値を0にリセットする
    とともに、始動時冷却水温度として前記機関冷却水温度
    センサで検出した現在の冷却水温度を記憶する手段を備
    えた請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の水温
    センサの故障診断装置。
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