JPH1072776A - エマルジョン型洗濯糊およびその製造方法 - Google Patents

エマルジョン型洗濯糊およびその製造方法

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JPH1072776A
JPH1072776A JP25727496A JP25727496A JPH1072776A JP H1072776 A JPH1072776 A JP H1072776A JP 25727496 A JP25727496 A JP 25727496A JP 25727496 A JP25727496 A JP 25727496A JP H1072776 A JPH1072776 A JP H1072776A
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JP
Japan
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emulsion
weight
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vinyl acetate
cationic
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JP25727496A
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Shuichi Nihei
秀一 二瓶
Yoshikatsu Fukumoto
佳功 福本
Masakatsu Yamamoto
正勝 山本
Naoichi Murase
直一 村瀬
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Lion Corp
Hoechst Gosei KK
Original Assignee
Lion Corp
Hoechst Gosei KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルロース性繊維に対する吸着性が高く、貯
蔵安定性が良好な洗濯糊と製造方法を提供する。 【解決手段】 カチオン性澱粉、カチオン性セルロー
ス、カチオン性ポリビニルアルコールから選ばれた1ま
たは2以上のカチオン性高分子保護コロイド水溶液の中
で(a)重合性不飽和基を有する第4級アンモニウム塩
と、全使用量の1〜50重量%の量の(b)酢酸ビニル
と(c)酢酸ビニルと共重合可能な単量体を初期重合
し、次いで残りの(b)成分と(c)成分を添加して乳
化重合した粒径0.1〜1.0μmのエマルジョンから
なる、エマルジョン型洗濯糊とその製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】カチオン化度の高いカチオン
性エマルジョンよりなる洗濯糊に関し、詳しくはセルロ
ース性繊維への吸着性が高く、少量の使用でも充分なハ
リを与え、さらに貯蔵安定性にも優れた洗濯糊とその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭用の洗濯糊には従来より澱粉が用い
られていたが、使いやすくするために数々の検討が行わ
れ、現在は酢酸ビニル系の合成樹脂エマルジョンをベー
スとしたものが大勢を占めている。これは、使用時に水
に希釈して衣類を浸すだけで糊付でき、澱粉のように溶
解に熱処理を必要としない点、仕上がりにおいて、澱粉
の紙のような感触に対しエマルジョン系は肉厚のある感
触であり、近年のカジュアル指向で肉厚のある感触が好
まれる点が理由として挙げられる。通常の水溶性高分子
を保護コロイドとした酢酸ビニル系のエマルジョンは、
他の樹脂組成に比べ粒子径が比較的大きく糊付け時に繊
維に吸着されやすく、また酢酸ビニルはセルロース繊維
への馴染みがよいという利点を有する。しかしながら、
糊付けは水で希釈し低濃度(高浴比)で行われるため、
従来の粒子径の大きい酢酸ビニル系のエマルジョンでは
充分な吸着が得られず、充分な硬さがでないばかりか、
大きい粒子径のため貯蔵中に増粘して流動性が悪くなっ
たり、容器の下部に粒子が沈殿してしまうという欠点を
有していた。
【0003】この問題を解決すべく低濃度で使用されて
も充分な吸着効率を上げるべく各種検討が行われてき
た。そのひとつとして、エマルジョンをカチオン化し、
マイナスに帯電しているセルロース基材に選択的に吸着
させるというものである。このエマルジョンをカチオン
化させることは、各種研究されており、例えば、カチオ
ン性界面活性剤を乳化剤として乳化重合したり、カチオ
ン性の水溶性高分子を非イオン性のエマルジョンに配合
したり、カチオン性水溶性高分子を保護コロイドとして
乳化重合する等がある。しかしながらカチオン性界面活
性剤を使用した方法では、粒子表面に存在しないフリー
の界面活性が廃液として環境を汚染したり、加工された
基材を経由して人体に悪影響を及ぼす問題がある。カチ
オン性の水溶性高分子を非イオン性のエマルジョンに配
合する方法では、粒子表面をカチオン化できていないの
で良好な吸着性は認めない。カチオン性水溶性高分子を
保護コロイドとして乳化重合する方法では、エマルジョ
ンの段階ではカチオン性高分子は粒子表面に吸着してい
るがカチオン性水溶性高分子の構造上充分なカチオン化
度は上がらず、かつセルロース繊維に対して保護コロイ
ドである水溶性高分子だけが選択的に吸着し、エマルジ
ョン粒子自体は基材に吸着しないという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来のカチオン
性エマルジョン系洗濯糊持つ欠点を解決すべく検討した
結果、カチオン性重合体を用い特定の重合法を用いるこ
とにより、高いカチオン化度で適切な粒子径のエマルジ
ョンが得られ、これらの問題を解決できることを見出し
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、 「1. カチオン性澱粉、カチオン性セルロース、カチ
オン性ポリビニルアルコールから選ばれた1または2以
上のカチオン性高分子保護コロイド水溶液の中で(a)
重合性不飽和基を有する第4級アンモニウム塩と、全使
用量の1〜50重量%の量の(b)酢酸ビニルと(c)
酢酸ビニルと共重合可能な単量体を初期重合し、次いで
残りの(b)成分と(c)成分を添加して乳化重合した
粒径0.1〜1.0μmのエマルジョンからなる、エマ
ルジョン型洗濯糊。 2. (c)成分の単量体が、酢酸ビニル以外のビニル
エステル、(メタ)アクリル酸エステル、不飽和カルボ
ン酸から選ばれた1または2以上である、1項に記載さ
れたエマルジョン型洗濯糊。 3. カチオン性高分子保護コロイドの使用量が(b)
成分及び(c)成分の総量に対し0.5〜5.0重量%
である、1項または2項に記載されたエマルジョン型洗
濯糊。 4. (a)成分の重合性不飽和基を有する第4級アン
モニウム塩の使用量が(b)成分及び(c)成分の総量
に対し1.0〜20重量%である、1項ないし3項のい
ずれか1項に記載されたエマルジョン型洗濯糊。 5. カチオン性澱粉、カチオン性セルロース、カチオ
ン性ポリビニルアルコールから選ばれた1または2以上
のカチオン性高分子保護コロイド水溶液の中で、(a)
成分の重合性不飽和基を有する第4級アンモニウム塩と
全使用量の1部の(b)成分の酢酸ビニルと(c)成分
である(b)成分と共重合可能な単量体を初期重合し、
次いで残りの(b)成分と(c)成分を添加し乳化重合
し粒子径0.1〜1.0μmのエマルジョンを形成する
ことを特徴とする洗濯糊の製造方法。」に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】反応缶にカチオン性澱粉、カチオ
ン性セルロース、カチオン性ポリビニルアルコールから
選ばれた1または2以上のカチオン性高分子保護コロイ
ド水溶液を仕込み昇温後、重合性不飽和基を有する第4
級アンモニウム塩と酢酸ビニルと酢酸ビニルと共重合可
能な単量体を添加し重合開始剤により初期重合する。次
いで残りの酢酸ビニルと酢酸ビニルと共重合可能な単量
体の混合物を滴下して適宜重合開始剤を加えて乳化重合
することにより粒子径0.1〜1.0μmのエマルジョ
ン型洗濯糊が得られる。カチオン性高分子保護コロイド
水溶液の中で、重合性不飽和基を有する第4級アンモニ
ウム塩と全使用量の1〜50重量%の酢酸ビニルと酢酸
ビニルと共重合可能な単量体を初期重合し、次いで残り
の酢酸ビニルと酢酸ビニルと共重合可能な単量体を滴下
して乳化重合するという2段階の重合工程をとることに
より、粒子表面がカチオン化され、保護コロイドを用い
た重合系としては比較的粒子径の小さい0.1〜1.0
μmのエマルジョンが得られるのである。
【0007】本発明に用いる(a)成分の重合性不飽和
基を有する第4級アンモニウム塩とは、式(I)で表さ
れる化合物である。これは、初期重合に用いられるとそ
の親水性のため比較的粒子表面に配向し、粒子表面のカ
チオン化に寄与するとともに、粒子の安定性にも寄与す
る。式(I)の構造式を有する化合物としては、 式(I)
【0008】
【化1】
【0009】(ここにRおよびR′は炭素原子を1〜2
0個有するアルキル基を表わし、R″は炭素原子を1〜
20個有するアルキル基または炭素原子を6〜15個有
する芳香族ないしは脂環族基を表わし、R′′′は炭素
原子を2〜6個有しかつエチレン結合を1個有する脂肪
族炭化水素基を表わし、Xは塩基または臭素原子を表わ
す。) 具体例としては2−ヒドロキシ−3−メタアクリルオキ
シプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、2−ヒ
ドロキシ−3−アクリルオキシプロピルトリメチルアン
モニウムクロライド、2−ヒドロキシ−3−メタアクリ
ルオキシプロピルトリエチルアンモニウムプロマイド、
2−ヒドロキシ−3−メタアクリルオキシプロピルトリ
ブチルアンモニウムクロライド、2−ヒドロキシ−3−
メタアクリルオキシプロピルメチルエチルブチルアンモ
ニウムクロライド、2−ヒドロキシ−3−メタアクリル
オキシプロピルジメチルフェニルアンモニウムクロライ
ド、2−ヒドロキシ−3−メタアクリルオキシプロピル
ジメチルシクロヘキシルアンモニウムクロライド等が挙
げられる。これ等は単独もしくは2種以上併せ用いるこ
とができ、なかでも2−ヒドロキシ−3−メタアクリル
オキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライドが特
に好ましい。その使用量は、(b)成分、(c)成分の
総量に対し1〜20重量%である。1重量部より少ない
とカチオン化度が高くならず、重合安定性も不充分であ
る。20重量部より多いと未反応物が残留してエマルジ
ョンの安定性が不良となる。
【0010】本発明に使用する(c)成分つまり酢酸ビ
ニルと共重合可能な単量体としては酢酸ビニル以外のビ
ニルエステル、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、
不飽和カルボン酸が挙げられ、具体的には酢酸ビニル以
外のビニルエステルとしてプロピオン酸ビニル、ベオバ
(飽和カルボン酸のビニルエステル シェル化学株式会
社製)、(メタ)アクリル酸エステルとしては、エチル
アクリレート、メチルメタアクリレート、n−ブチルア
クリレート、t−ブチルアクリレート、2−エチルヘキ
シルアクリレートなどのが挙げられその中でも炭素数1
〜4のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステル
が好ましい。不飽和カルボン酸としてはアクリル酸、メ
タクリル酸、クロトン酸、マレイン酸等が挙げられる。
またこれら以外のエチレン、塩化ビニル、スチレン、ア
クリロニトリル、メタクリルアミド、N−メチロールア
クリルアミド、ジビニルベンゼン、エチレングリコール
ジメタクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、グリシジル(メタ)アクリレート、アセトアセト
キシエチルメタクリレートなども使用できる。(c)成
分として好ましいものはエチルアクリレート、メタクリ
ル酸、及びエチルアクリレートとメタクリル酸の組み合
わせである。
【0011】保護コロイドとして使用されるカチオン性
高分子としては、カチオン性澱粉、カチオン性ポリビニ
ルアルコール、カチオン性セルロースが挙げられこれら
の1または2以上が使用される。具体的に示すと、カチ
オン性澱粉またはカチオン性セルロースとしては例えば
式(11)に示されるものが好ましい。 式(11)
【0012】
【化2】
【0013】(式中、Aは澱粉残基またはセルロース残
基、Rはアルキレン基またはヒドロキシアルキレン基、
、R、Rは同じかまたは異なっており、アルキ
ル基、アリール基、アラルキル基または式中の窒素原子
を含んで複素環を形成してもよい。Xはアニオンで塩
素、臭素、沃素、硫酸、スルホン酸、メチル硫酸、リン
酸、硝酸等であり、1は正の整数、)
【0014】カチオン性ポリビニルアルコールとしては
例えば式(111)で示されるものが好ましい。式(I
II)
【0015】
【化3】
【0016】(式中、Rは水素原子または低級アルキ
ル基、DはBの窒素原子とアミド基を連結するアルキル
基、Bは式(IV)または式(V)で表される基であ
る) 式(IV)
【0017】
【化4】
【0018】(式中R、R、Rは低級アルキル基
である) 式(V)
【0019】
【化5】
【0020】(式中R式中、R、Rは低級アルキ
ル基、Xはアンモニウム窒素と塩を形成する陰性の基を
示す。) これらの水溶性高分子は5〜20%の水溶液で用いられ
る。5%以下の希釈な水溶液で用いると、エマルジョン
の不揮発分が低くなりエマルジョンの粘度が低くなり粒
子が沈降し易くなる。また20%以上の高不揮発分で用
いると水溶液粘度が高くなりすぎて安定な重合が行えな
い。好ましくは10%前後である。
【0021】重合開始剤としては、2,2−アゾビス
(2−アミジノプロパン)、過酸化水素、t−ブチルハ
オドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイ
ド、t−ブチルパーオキサイド、メチルエチルケトンハ
イドロパーオキサイド、シクロヘキサノンハイドロパー
オキサイド、過酢酸、過安息香酸が挙げられ、(b)成
分および(c)成分の総量に対し0.01〜5.0重量
%の範囲で使用するのがよい。重合反応は初期重合と、
その後の重合の2段階で行われる。初期重合はカチオン
性高分子水溶液の存在下で(a)成分の重合性不飽和基
を有する第4級アンモニウム塩と1部の(b)成分の酢
酸ビニルと(c)成分の酢酸ビニルと共重合可能な単量
体を仕込み行われる。初期重合のエマルジョンの粒子径
を調製する上で非常に重要なものである。この初期重合
で生成した粒子が後の重合で成長し最終粒子となるので
ある。つまり後の重合では基本的に新たな粒子は生成せ
ず、初期重合の粒子数が後の重合まで維持されるのであ
る。よって、初期重合で粒子数が決定され、後の重合で
の単量体量を調製すれば自ずと特定径の粒子となるので
ある。
【0022】初期重合で使用される(b)成分、(c)
成分の量は、(b)成分、(c)成分の総量に対し1〜
50重量%である。1重量%より少ないと重合安定性が
悪く良好なエマルジョンとならない。50重量%より多
いと粒子径が大きくなりすぎエマルジョンの安定性が不
良となるし、また反応の制御もしづらくなる。好ましく
は1.0〜10.0重量%である。2段階目の重合の残
りの(b)成分の酢酸ビニルと(c)成分の酢酸ビニル
と共重合可能な単量体を添加して行われる。詳しくは、
(b)成分、(c)成分の単量体を夫々または混合して
滴下して重合する。得られたエマルジョンに所望によ
り、消泡剤、防腐剤、増粘剤、pH調整剤、可塑剤、蛍
光増白剤、香料、顔料、凍結防止剤、シリコーンなどの
滑剤などの添加剤を配合することができる。
【0023】
【実施例】
実施例1 撹拌機、モノマーの定量滴下装置、温度計、寒流冷却器
を取り付けたセパラブルフラスコに、カチオン性澱粉
1.0重量部をイオン交換水30重量部と共に加え80
℃にして溶解し、60℃に冷却してからエタノール3.
0重量部を加え、70℃に昇温後に2−ヒドロキシ−3
−メタクリルオキシプロピルトリメチルアンモニウムク
ロライド8.0重量部と酢酸ビニル2.0重量部とエチ
ルアクリレート0.5重量部を仕込み、開始剤として
2,2′−アゾビス(2−アミジシクロプロパン)塩酸
塩0.2重量部の5%水溶液を添加して30分間初期重
合を行った。続いて酢酸ビニル38重量部とエチルアク
リレート9.5重量部の混合物と2,2′−アゾビス
(2−アミジシクロプロパン)塩酸塩0.2重量部の5
%水溶液を5時間かけて連続滴下した。滴下終了後80
℃1時間熟成させ反応を終了した。
【0024】実施例2 カチオン性澱粉1.0重量部をカチオン性ヒドロキシエ
チルセルロース1.0重量部に変更した以外は実施例1
と同様にした。
【0025】実施例3 カチオン性澱粉1.0重量部をカチオン性ポリビニルア
ルコール1.0重量部に変更した以外は実施例1と同様
にした。
【0026】実施例4 初期重合に使用する酢酸ビニル2.0重量部とエチルア
クリレート0.5重量部を酢酸ビニル2.0重量部とエ
チルアクリレート0.25重量部及びメタクリル酸0.
25重量部に変更し、続いて行う重合の酢酸ビニル38
重量部とエチルアクリレート9.5重量部の混合物を酢
酸ビニル38重量部とエチルアクリレート4.75重量
部及びメタクリル酸4.75重量部の混合物に変更した
以外は実施例1と同様にした。
【0027】実施例5 初期重合に使用する酢酸ビニル2.0重量部とエチルア
クリレート0.5重量部を酢酸ビニル4.0重量部とエ
チルアクリレート1.0重量部に変更し、続いて行う重
合の酢酸ビニル38重量部とエチルアクリレート9.5
重量部を酢酸ビニル36重量部とエチルアクリレート
9.0重量部に変更した以外は実施例1と同様にした。
【0028】実施例6 初期重合に使用する酢酸ビニル2.0重量部とエチルア
クリレート0.5重量部を酢酸ビニル1.5重量部、ブ
チルアクリレート0.5重量部、メチルアクリレート
0.25重量部及びメタクリル酸0.25重量部に変更
し、続いて行う重合の酢酸ビニル38重量部とエチルア
クリレート9.5重量部を酢酸ビニル28.5重量部、
ブチルアクリレート9.5重量部、エチルアクリレート
4.75重量部及びメタクリル酸4.75重量部に変更
した以外は実施例1と同様にした。
【0029】実施例7 2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルトリメ
チルアンモニウムクロライド8.0重量部を6.0重量
部に変更した以外は実施例1と同様にした。
【0030】実施例8 2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルトリメ
チルアンモニウムクロライド8.0重量部を10.0重
量部に変更した以外は実施例1と同様にした。
【0031】比較例1 撹拌機、モノマーの定量滴下装置、温度計、寒流冷却器
を取り付けたセパラブルフラスコに、カチオン性澱粉
1.0重量部をイオン交換水30重量部と共に加え80
℃にして溶解し、60℃に冷却してから2−ヒドロキシ
−3−メタクリルオキシプロピルトリメチルアンモニウ
ムクロライド6.0重量部及びエタノール3.0重量部
を加え、70℃に昇温後、2,2′−アゾビス(2−ア
ミジシクロプロパン)塩酸塩0.2重量部の5%水溶液
として添加し重合を開始し、2時間重合してカチオン性
澱粉とカチオン性ビニルポリマーの共存する樹脂水溶液
を得た。これに酢酸ビニル40重量部とエチルアクリレ
ート10重量部の混合物と2,2′−アゾビス(2−ア
ミジシクロプロパン)塩酸塩0.2重量部の5%水溶液
を5時間かけて連続滴下した。滴下終了後80℃1時間
熟成させ反応を終了した。
【0032】比較例2 カチオン性澱粉1.0重量部を8.0重量部に変更した
以外は実施例1と同様にした。
【0033】比較例3 2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルトリメ
チルアンモニウムクロライド8.0重量部を1.0重量
部に変更した以外は実施例1と同様にした。
【0034】比較例4 2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルトリメ
チルアンモニウムクロライド8.0重量部を15.0重
量部に変更した以外は実施例1と同様にした。
【0035】評価 1. 粒子径の測定 円心沈降型の粒子径測定装置にて平均粒子径を測定し
た。 2. 1糊付け方法 市販の綿ブロード#40を用い、市販衣料用洗剤「酵素
トップ」(ライオン株式会社製)により家庭用電気洗濯
機を用いて、50℃温水で15分間洗浄−15分間すす
ぐ操作を5凹繰り返しこれを試験布とした。次に大栄科
学精機株式会社製のラウンダーメーターを用いてステン
レスポット中に250ccの水及びエマルジョンを固形
分で0.1g添加し、均一に分散させた。この分散液中
に約12gの試験布を入れ3分間処理した後、30秒脱
水し、一晩風乾した。その後アイロンがけを行い、評価
を行った。 2. 2吸着率の測定 1.の糊付け方法において、糊付け終了後の残液の吸光
度を550nmの波長で測定した。別に各エマルジョン
について分散液の固形分濃度と吸光度の検量線を求めて
おき、糊付け狩猟後の液の固形分濃度を求め吸着率を産
出し、以下の基準で判定した。 ○ : 50%以上 △ : 25〜50% × : 25%以下 2.3剛軟度の測定 1.の糊付け方法において作成した試験布をJIS−L
−1096(1990)カンチレバー法により曲げ剛さ
を測定し、剛軟度を以下の基準で判定した。 ◎ : 剛軟度50mm以上 △ : 剛軟度45〜50 x : 剛軟度45mm未満 なお、未処理布は39mmである。 3. 貯蔵安定性 得られたエマルジョンを50℃で4週間貯蔵し、粒子の
沈降分離について観察した。 ○ : 分離なし △ : 上部に2mm未満の水分離あり × : 上部に2mm以上の水分離あり 結果を表1と表2に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】本発明はセルロース性繊維に対する吸着
性が高く、貯蔵安定性も良好であり、洗濯糊として優れ
た効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 正勝 静岡県小笠郡大東町千浜353−7 ヘキス ト合成株式会社静岡研究所内 (72)発明者 村瀬 直一 静岡県小笠郡大東町千浜353−7 ヘキス ト合成株式会社静岡研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン性澱粉、カチオン性セルロー
    ス、カチオン性ポリビニルアルコールから選ばれた1ま
    たは2以上のカチオン性高分子保護コロイド水溶液の中
    で(a)重合性不飽和基を有する第4級アンモニウム塩
    と、全使用量の1〜50重量%の量の(b)酢酸ビニル
    と(c)酢酸ビニルと共重合可能な単量体を初期重合
    し、次いで残りの(b)成分と(c)成分を添加して乳
    化重合した粒径0.1〜1.0μmのエマルジョンから
    なる、エマルジョン型洗濯糊。
  2. 【請求項2】 (c)成分の単量体が、酢酸ビニル以外
    のビニルエステル、(メタ)アクリル酸エステル、不飽
    和カルボン酸から選ばれた1または2以上である、請求
    項1に記載されたエマルジョン型洗濯糊。
  3. 【請求項3】 カチオン性高分子保護コロイドの使用量
    が(b)成分及び(c)成分の総量に対し0.5〜5.
    0重量%である、請求項1または2に記載されたエマル
    ジョン型洗濯糊。
  4. 【請求項4】 (a)成分の重合性不飽和基を有する第
    4級アンモニウム塩の使用量が(b)成分及び(c)成
    分の総量に対し1.0〜20重量%である、請求項1な
    いし3のいずれか1項に記載されたエマルジョン型洗濯
    糊。
  5. 【請求項5】 カチオン性澱粉、カチオン性セルロー
    ス、カチオン性ポリビニルアルコールから選ばれた1ま
    たは2以上のカチオン性高分子保護コロイド水溶液の中
    で、(a)成分の重合性不飽和基を有する第4級アンモ
    ニウム塩と全使用量の1部の(b)成分の酢酸ビニルと
    (c)成分である(b)成分と共重合可能な単量体を初
    期重合し、次いで残りの(b)成分と(c)成分を添加
    し乳化重合し粒子径0.1〜1.0μmのエマルジョン
    を形成することを特徴とする洗濯糊の製造方法。
JP25727496A 1996-08-23 1996-08-23 エマルジョン型洗濯糊およびその製造方法 Pending JPH1072776A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013151663A (ja) * 2011-12-28 2013-08-08 Kao Corp 衣料用仕上げ剤組成物
CN104179006A (zh) * 2014-08-26 2014-12-03 无锡市奇盛针织手套厂 一种尼龙织物用防霉剂
CN104179012A (zh) * 2014-08-26 2014-12-03 无锡市奇盛针织手套厂 一种毛织物用防霉剂

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