JP2001003270A - 糊 剤 - Google Patents

糊 剤

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裕一 窪田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴中に投じたときの分散性にも優れ、衣類へ
のむら付きの少ない繊維製品の糊剤を提供する。 【解決手段】 酢酸ビニル由来の構造を構成骨格の一部
として有する重合体を含有し、ブルックフィールド型単
一円筒回転粘度計を用いてローターNo.2で測定した
該糊剤の30℃での粘度が、12r/ minにおいて1
50〜350mPa・s、30r/ minにおいて10
0〜250mPa・sであり、且つ糊剤中の該重合体の
濃度(但し、カチオン化澱粉、カチオン化セルロース、
加工澱粉、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン及び/又は水溶性セルロース誘導体を含有する場合
は、これらを含めた濃度)が25〜35重量%であるエ
マルジョン型糊剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴中に投じたとき
の分散性にも優れ、衣類へのむら付きの少ない繊維製品
の糊剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
糊剤の主成分として、カルボキシメチルセルロース、澱
粉、ポリビニルアルコール等の水溶性の高分子化合物が
用いられてきたが、これらがもつ硬い紙のような風合い
が、衣料用の糊剤としては不向きであり、また、これら
高分子化合物の水溶液は低濃度でも粘度が高く、洗濯槽
に添加した際に分散し難く、むら付きなどの欠点を有し
ていた。近年では、酢酸ビニル系ポリマーを主基剤とし
た乳液型糊料が使用されてきており、該糊料に関して、
繊維への吸着性を高める方法等が提案されている(例え
ば、特開平7−157973号、特開平7−22906
7号、特開平10−195772号)。しかしながら、
依然として、浴中に投じたときの分散性が不十分なもの
であった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、酢酸ビニル由
来の構造を構成骨格の一部として有する重合体(以下、
酢酸ビニル重合体と略称する)を含有し、ブルックフィ
ールド型単一円筒回転粘度計を用いてローターNo.2
で測定した該糊剤の30℃での粘度が、12r/ min
において150〜350mPa・s、30r/ minに
おいて100〜250mPa・sであり、且つ糊剤中の
該重合体の濃度(但し、カチオン化澱粉、カチオン化セ
ルロース、加工澱粉、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン及び/又は水溶性セルロース誘導体を含有
する場合は、これらを含めた濃度)が25〜35重量%
であるエマルジョン型糊剤により課題を解決をするもの
である。ここで言う粘度は、ローターNo.2を使用
し、試料を温度30℃で1時間静置恒温すること、及び
回転時間を1分間とすること以外の条件はJIS K7
117に記載されている方法に従う。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明の糊剤は、30r/ min
における粘度が、12r/ minにおける粘度の70%
以上を示すことが好ましい。前記の粘度規定は、本糊剤
のチキソトロピー性(揺変性)の程度を示すものであ
る。12r/ minにおける粘度と、30r/ minに
おける粘度の差が大きいほど、その溶液のチキソトロピ
ー性は大きいこととなる。チキソトロピー性が大きい
と、計量キャップ等での液切れ性が悪く、また浴中に投
じたときの分散性も悪くなる。本発明が示す範囲内にあ
れば、これら問題点は改善される。
【0005】酢酸ビニル重合体は、酢酸ビニルと、酢酸
ビニル以外のモノマーとの共重合体であっても差し支え
ない。かかるモノマーとしては、カチオン性モノマー、
不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸の低級アルコール
エステル及び不飽和カルボン酸アミドが挙げられる。カ
チオン性モノマーとしては、下記一般式(1)〜(7)
のカチオン性モノマー化合物等が挙げられ、これらのう
ち特に一般式(3)〜(5)のものが好ましい。
【0006】
【化1】
【0007】
【化2】
【0008】カチオン性モノマーは、酢酸ビニル重合体
の重合に用いる全モノマー混合物中に好ましくは0.1
〜2重量%、より好ましくは0.3〜1.5重量%の割
合で用いられる。不飽和カルボン酸としては、特にアク
リル酸、メタクリル酸、クロトン酸が好ましい。また、
不飽和カルボン酸の低級アルコールエステルとしては、
アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチルが好ましい。このような不飽
和カルボン酸または不飽和カルボン酸の低級アルコール
エステルは、酢酸ビニル重合体の重合に用いる全モノマ
ー混合物中に好ましくは1〜30重量%、より好ましく
は2〜20重量%の割合で配合され重合される。不飽和
カルボン酸アミドとしては、N,N−ジメチルアクリル
アミド、N,Nージメチルメタクリルアミド、N,N−
ジエチルアクリルアミド、N,N−ジエチルメタクリル
アミド、N−プロピルアクリルアミド、N−ヒドロキシ
エチルメタクリルアミド、ダイアセトンイソアクリルア
ミドが好ましい。不飽和カルボン酸アミドは、酢酸ビニ
ル重合体の重合に用いる全モノマー混合物中に好ましく
は0.1〜30重量%、より好ましくは1〜20重量%
の割合で配合され重合される。
【0009】本発明の酢酸ビニル重合体は酢酸ビニルモ
ノマーを最も多く反応させることによって得られる重合
体であり、酢酸ビニルモノマーの割合は、前記の重合に
供せられる全モノマー重量当たり、75〜99.8重量
%、好ましくは82〜99重量%の割合で用いられる。
【0010】本発明では、高浴比における繊維への吸着
促進、及び保存安定性向上を目的に、カチオン化澱粉及
び/又はカチオン化セルロース(以下、陽イオン性高分
子化合物と略称する)を酢酸ビニル重合体の重合時又は
重合後に添加することが好ましい。これらは、最終的な
糊剤中に0.5〜6.0重量%配合することが好まし
い。
【0011】本発明では、エマルジョンの貯蔵安定性を
さらに向上させるために、ポリビニルアルコール、ポリ
ビニルピロリドン、化工澱粉、水溶性セルロース誘導体
から選ばれる一種以上(以下、非イオン性高分子化合物
と略称する)を併用することが好ましい。非イオン性高
分子化合物は、ポリエチレングリコールを標準物質とし
た時の重量平均分子量が10,000〜200,000
であるものが好ましい。非イオン性高分子化合物は、糊
剤中に、0.1〜10重量%含有することが好ましく、
1〜4重量%含有することがより好ましい。
【0012】本発明の糊剤中の酢酸ビニル重合体の濃度
(但し、カチオン化澱粉、カチオン化セルロース、加工
澱粉、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン及
び/又は水溶性セルロース誘導体を含有する場合は、こ
れらを含めた濃度)は25〜35重量%である。この濃
度範囲と特定の粘度を満たすことにより、水への分散性
に優れ、衣類へのむら付きを抑制することができ、また
使い勝手にも優れる糊剤を得ることができる。
【0013】酢酸ビニル重合体を得るための重合反応に
際しては、乳化剤として界面活性剤が用いられる。本発
明に用いられる界面活性剤としては、非イオン性界面活
性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤が
挙げられる。具体的には、特開平10−195772号
公報の7欄43行〜8欄40行に記載されたものを用い
ることができる。特に非イオン性界面活性剤として、炭
素数7〜22の飽和または不飽和アルコールのエチレン
オキサイド付加物(エチレンオキサイドの付加モル数9
〜100)、陰イオン性界面活性剤として高級脂肪酸ア
ルコール硫酸塩、陽イオン性界面活性剤としてアルキル
トリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモ
ニウム塩が好ましい。
【0014】本発明の糊剤を得るための好適な手段とし
て、次の条件(I)ないし(III)で示される条件を全て
満たす調製方法が挙げられる。 条件(I) 酢酸ビニル重合体の重合反応時に加える界面活性剤量
を、酢酸ビニル重合体量(但し、前記の陽イオン性高分
子化合物及び/又非イオン性高分子化合物を配合する場
合はこれらを加えた量)100重量部に対して、0.1
〜1.5重量部とする。
【0015】条件(II) 酢酸ビニル重合体の合成時に用いるカチオン性モノマー
の含有量を全モノマー混合物中、0.1〜2重量%、好
ましくは0.3〜1.5重量%の割合で共重合させる
か、あるいはカチオン置換度0.02〜1.0の陽イオ
ン性高分子化合物を用い、その含有量を糊料基剤中2〜
17重量%とする。ここで、カチオン置換度とはグルコ
ース単位当りのカチオン化度であり、澱粉またはセルロ
ースを構成している水酸基の数はグルコース単位あたり
3個であり、これが総てカチオン置換されている場合を
3.0とする時の値である。
【0016】本発明の最終的な糊剤は、重合後のエマル
ジョンにその他の任意成分を配合することによって得ら
れるが、本発明では、糊剤と分けて説明するために、重
合後のエマルジョン溶液を糊料基剤とする。
【0017】条件(III) 得られた糊料基剤を、イオン交換水やその他任意成分で
酢酸ビニル重合体濃度(但し、前記の陽イオン性高分子
化合物及び/又非イオン性高分子化合物を配合する場合
はこれらを加えた濃度)が25〜35重量%の糊剤に希
釈・調製する。
【0018】上記条件より、本発明の粘度を有し、良好
な糊付け効果と分散性に優れ、使い勝手に優れる糊剤を
得ることができる。
【0019】また、本発明のエマルジョン型糊剤のエマ
ルジョンの平均粒径は0.5〜1.2μm が好ましい。
これは酢酸ビニル重合体の重合時のモノマー混合物の滴
下を3〜8時間で行う方法に加えて、反応温度、攪拌速
度を調整することによって得ることができる。
【0020】本発明の最も好ましい製法は、陽イオン性
高分子化合物、非イオン界面活性剤、及び非イオン性高
分子化合物の存在下で、酢酸ビニル由来の構造を構成骨
格の一部として有する重合体を重合する方法である。
【0021】詳しい製造条件、任意成分及び使用方法に
ついては、常法、例えば特開平10−195772号公
報の6頁9欄8行〜同頁10欄12行に記載と同様でよ
いが、本発明の糊剤には、特にその他成分としてジブチ
ルフタレート、ジブチルアジペート、ジオクチルアジペ
ート又はトリアセチンなどのような可塑剤、エチレング
リコール、プロピレングリコール又はエタノールなどの
凍結防止剤、殺菌剤、プロキセル等の防黴・防菌剤、安
定な香料などを添加することが好ましく、糊剤中の濃度
調整の為に水等の希釈剤も追加的に配合することができ
る。
【0022】
【発明の効果】本発明は、従来の糊剤の欠点であった浴
中での分散性の悪さを改善し、むら付きを改善するもの
である。また、本発明は、計量キャップへの残留の問題
が少なく使い勝手に優れるものであり、その上、近年、
省資源やプラスチックゴミなどの問題に対応した薄いプ
ラスチックフィルム製の小袋に詰めた詰め替え用として
も、移し替えが容易であることから、最適である。
【0023】
【実施例】<糊剤の調製> ・調製例1 重合反応槽(セパラブルフラスコ、以下略)に、イオン
交換水50重量部、水溶性のカチオン化澱粉(カチオン
置換度0.09)60重量部とポリビニルアルコール
(PVA 鹸化度80%、重量平均分子量66,00
0)15重量部の混合水溶液425重量部、非イオン性
界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル、エ
チレンオキサイド平均付加モル数40)7.2重量部、
リン酸3ナトリウム3.0重量部、酢酸ビニル16重量
部、及び2,2'-アゾビス(2−アミジノプロパン)塩
酸塩1.4重量部を仕込み、窒素ガスを吹き込みながら
75℃に昇温した。これに、酢酸ビニルとメタクリル酸
の最終重量比が97.5:2.5(但し、酢酸ビニル
は、先に添加した16重量部との合計量である)となる
ように予め混合しておいたもの500重量部を6時間か
けて滴下し乳化重合を行った。また、モノマーの滴下開
始1時間後から滴下終了まで、2,2'-アゾビス(2−
アミジノプロパン)塩酸塩1.0重量部を加えた190
重量部の水溶液を順次滴下した。滴下終了後、そのまま
1時間攪拌してから、室温まで冷却し、10重量%炭酸
ナトリウム溶液を用いて、得られたエマルジョン(糊料
基剤)のpHを5.0に調整した。最終的に、酢酸ビニ
ル、メタクリル酸、カチオン化澱粉、ポリビニルアルコ
ールの合計重量が31重量%になるようイオン交換水で
調製し、糊剤を得た。前記測定法による本糊剤の粘度
は、12r/ minで250mPa・s、30r/ mi
nでは188mPa・sであった。これを本発明品1と
する。
【0024】・調製例2 調製例1と同様に、重合反応槽に、イオン交換水50重
量部、カチオン化セルロース(カチオン置換度0.0
6)60重量部とポリビニルアルコール(PVA鹸化度
80%、重量平均分子量66,000)15重量部の混
合水溶液425重量部、非イオン性界面活性剤(ポリオ
キシエチレンラウリルエーテル、エチレンオキサイド平
均付加モル数40)6.6重量部、リン酸3ナトリウム
3.0重量部、酢酸ビニル16重量部、及び2,2'-ア
ゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩1.4重量部を
仕込み、窒素ガスを吹き込みながら75℃に昇温した。
これに、酢酸ビニルとアクリル酸、及びメタクリル酸エ
チルの最終重量比が94.5:2.5:3.0(但し、
酢酸ビニルは、先に添加した16重量部との合計量であ
る)となるように予め混合しておいたもの500重量部
を6時間かけて滴下し乳化重合を行った。後は調製例1
と同様に調製しエマルジョン(糊料基剤)を得た。最終
的に、酢酸ビニル、アクリル酸、メタクリル酸エチル、
カチオン化セルロース、ポリビニルアルコールの合計重
量が31重量%になるようイオン交換水で調整し、糊剤
を得た。これを本発明品2とする。
【0025】・調製例3 調製例1と同様に、重合反応槽に、混合水溶液、非イオ
ン性界面活性剤、リン酸3ナトリウム、酢酸ビニル、及
び2,2'-アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩を
仕込み、窒素ガスを吹き込みながら75℃に昇温した。
これに、酢酸ビニルとメタクリル酸、及びN,N−ジメ
チルアクリルアミドの最終重量比が94.5:2.5:
3.0(但し、酢酸ビニルは、先に添加した16重量部
との合計量である)となるように予め混合しておいたも
の500重量部を6時間かけて滴下し乳化重合を行っ
た。後は調製例1と同様に調製しエマルジョン(糊料基
剤)を得た。最終的に、酢酸ビニル、メタクリル酸、
N,N−ジメチルアクリルアミド、カチオン化澱粉、ポ
リビニルアルコールの合計重量が31重量%になるよう
イオン交換水で調整し、糊剤を得た。これを本発明品3
とする。
【0026】・調製例4 調製例1と同様に、重合反応槽に、混合水溶液、非イオ
ン性界面活性剤、リン酸3ナトリウム、酢酸ビニル、及
び2,2'-アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩を
仕込み、窒素ガスを吹き込みながら75℃に昇温した
(但し、非イオン性界面活性剤の量は3.6重量部とし
た)。これに、酢酸ビニルとメタクリル酸、及びN,N
−ジメチルアクリルアミドの最終重量比が94.5:
2.5:3.0(但し、酢酸ビニルは、先に添加した1
6重量部との合計量である)となるように予め混合して
おいたもの500重量部を6時間かけて滴下し乳化重合
を行った。後は調製例1と同様に調製しエマルジョン
(糊料基剤)を得た。最終的に、酢酸ビニル、メタクリ
ル酸、N,N−ジメチルアクリルアミド、カチオン化澱
粉、ポリビニルアルコールの合計重量が33重量%にな
るようイオン交換水で調整し、糊剤を得た。これを本発
明品4とする。
【0027】・調製例5 調製例1と同様に、重合反応槽に、混合水溶液、非イオ
ン性界面活性剤、リン酸3ナトリウム、酢酸ビニル、及
び2,2'-アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩を
仕込み、窒素ガスを吹き込みながら75℃に昇温した
(但し、非イオン性界面活性剤の量は14.4重量部と
した)。これに、酢酸ビニルとメタクリル酸の最終重量
比が97.5:2.5(但し、酢酸ビニルは、先に添加
した16重量部との合計量である)となるように予め混
合しておいたもの500重量部を6時間かけて滴下し乳
化重合を行った。後は調製例1と同様に調製しエマルジ
ョン(糊料基剤)を得た。最終的に、酢酸ビニル、メタ
クリル酸、カチオン化澱粉、ポリビニルアルコールの合
計重量が31重量%になるようイオン交換水で調整し、
糊剤を得た。これを比較品1とする。
【0028】・調製例6 調製例1と同様に、重合反応槽に、混合水溶液、非イオ
ン性界面活性剤、リン酸3ナトリウム、酢酸ビニル、及
び2,2'-アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩を
仕込み、窒素ガスを吹き込みながら75℃に昇温した。
これに、酢酸ビニルとメタクリル酸、及びN,N−ジメ
チルアクリルアミドの最終重量比が94.5:2.5:
3.0(但し、酢酸ビニルは、先に添加した16重量部
との合計量である)となるように予め混合しておいたも
の500重量部を6時間かけて滴下し乳化重合を行っ
た。後は調製例1と同様に調製しエマルジョン(糊料基
剤)を得た。最終的に、酢酸ビニル、メタクリル酸、
N,N−ジメチルアクリルアミド、カチオン化澱粉、ポ
リビニルアルコールの合計重量が43重量%になるよう
イオン交換水で調整し、糊剤を得た。これを比較品2と
する。
【0029】実施例1〜4、比較例1〜2 上記で調製した糊剤(本発明品1〜4、比較品1〜2)
について、以下の評価を行った。各糊剤の粘度等ととも
に結果を表1に示す。 <評価方法> ・糊付け効果試験 ターゴトメーター型洗浄試験機を使用した。水道水50
0ml、上記で調製した糊剤1.3gを洗浄槽(内容積
1000ml)に入れ良く分散した後、60#木綿ブロ
ード布20gを入れ 100r/ minの攪拌速度で3
分間糊付けした。その後1分間脱水してから、20℃、
65%相対湿度の恒温恒湿室に一昼夜乾燥した。上記方
法により糊付けした木綿布から5cm幅の小片を作製
し、10枚を1組として、純曲げ試験機(カトーテック
株式会社製)を用いて、20℃、65%相対湿度の恒温
恒湿室において曲げ剛性を測定した。0.22以上を合
格とする。・分散性評価試験上記で調製した糊剤30m
lを4リットルの水道水の入った洗い桶に投入し、その
分散性を目視にて判定した。結果を表1に示した。○が
合格である。 判定基準: すばやく分散・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ○ すばやく分散するが、若干、洗い桶底部に沈殿・・・・・ △ ほとんど分散せず、洗い桶底部に沈殿・・・・・・・・・・・・・ × ・液切れ性試験 ポリプロピレン製円柱状カップ(直径28mm、高さ4
0mm)に、調製した各糊剤を30g入れ、次に90度
に傾け、糊料を排出(15秒間)した後の液残量から液
切れ性を評価した。結果を表1に合わせて示した。○が
合格である。 残留率(%)=(糊料排出後重量−カップ重量)/30
×100(%) 評価基準: 残留率が5%未満・・・・・・・・・・○ 残留率が5〜10%・・・・・・・・△ 残留率が10%を超える・・・・×
【0030】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酢酸ビニル由来の構造を構成骨格の一部
    として有する重合体を含有し、ブルックフィールド型単
    一円筒回転粘度計を用いてローターNo.2で測定した
    該糊剤の30℃での粘度が、12r/ minにおいて1
    50〜350mPa・s、30r/ minにおいて10
    0〜250mPa・sであり、且つ糊剤中の該重合体の
    濃度(但し、カチオン化澱粉、カチオン化セルロース、
    加工澱粉、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
    ン及び/又は水溶性セルロース誘導体を含有する場合
    は、これらを含めた濃度)が25〜35重量%であるエ
    マルジョン型糊剤。
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