JPH1072480A - 界面活性を有するグリコシド化合物の製造方法 - Google Patents

界面活性を有するグリコシド化合物の製造方法

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JPH1072480A
JPH1072480A JP8245757A JP24575796A JPH1072480A JP H1072480 A JPH1072480 A JP H1072480A JP 8245757 A JP8245757 A JP 8245757A JP 24575796 A JP24575796 A JP 24575796A JP H1072480 A JPH1072480 A JP H1072480A
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Kazuhiko Matsuda
一彦 松田
Masahiro Sato
昌裕 佐藤
Haruhiko Toda
晴彦 戸田
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 界面活性を有するグリコシド化合物の製造方
法において、製品コストが低く、しかも色調が良好で臭
気のない製品を収率よく生成させる方法を提供する。 【解決手段】 糖化合物と、一般式 R1−(OR2)t− (1) (式中、R1は炭素数6〜24のアルキル基又はアルケ
ニル基を示し、R2は低級アルキレン基を示し、tは0
〜10の数を示す)で表される脂肪族基を1つ又は2つ
有しかつ少なくとも1つの水酸基を有し、さらに残記糖
化合物と相溶性を有するポリオール誘導体とを、糖化合
物に対し、0.0001〜0.1重量%の無機酸の存在
下で反応させることを特徴とする界面活性を有するグリ
コシド化合物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は色調が良好で臭気の
ない界面活性を有するグリコシド化合物の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、界面活性を有するグリコシド化合
物を製造するために、糖化合物に高級アルキル基を結合
させる方法は知られている。糖化合物に高級アルキル基
を導入するための一般的方法としては、酸触媒の存在下
で高級アルコールと糖化合物を反応させて糖化合物のア
ノメリック位炭素に高級アルキル基を結合させる方法
(フィッシャー法)が知られている。しかしながら、こ
の方法においては、糖化合物と高級アルコールとの相溶
性が悪いために、その反応に長時間を要するという問題
がある上、長時間の反応条件下では酸触媒と糖化合物と
が反応して、着色及び臭気のある不純物を生じるという
問題があった。特に、触媒として硫酸を用いるときに、
着色及び臭気の著しい不純物を多量に生じた。一方、硫
酸等の酸触媒の使用により生じる前記の問題を解決する
ために、酸触媒として、ジノニルナフタレンモノスルホ
ン酸やパラトルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスル
ホン酸、メタンスルホン酸、ブタンスルホン酸、スルホ
コハク酸等の疎水性有機基を有するスルホン酸を用いる
方法が提案されている(特公表平4−502614号、
WO93/04075)。このような有機スルホン酸を
触媒として用いる方法では、反応時間も短縮され、色調
の改善された製品を得ることができる。しかしながら、
この方法の場合、使用する触媒が比較的高価な有機スル
ホン酸であり、その使用量が原料糖化合物に対して約
0.3重量%という比較的多量であることから、触媒コ
ストが高くなるという問題がある。またこの方法で触媒
として用いる芳香族有機スルホン酸は生分解性のない環
境汚染性有機物であるため、製品からほぼ完全に分離す
る必要があるため、その分離にコストが高くなるという
問題もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、界面活性を
有するグリコシド化合物の製造方法において、製品コス
トが低く、しかも色調が良好で臭気のない製品を収率よ
く生成させる方法を提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究した結果、本発明を完成するに至
った。即ち、本発明によれば、糖化合物と、一般式 R1−(OR2)t− (1) (式中、R1は炭素数6〜24のアルキル基又はアルケ
ニル基を示し、R2は低級アルキレン基を示し、tは0
〜10の数を示す)で表される脂肪族基を1つ又は2つ
有しかつ少なくとも1つの水酸基を有し、さらに残記糖
化合物と相溶性を有するポリオール誘導体とを、糖化合
物に対し、0.0001〜0.1重量%の無機酸の存在
下で反応させることを特徴とする界面活性を有するグリ
コシド化合物の製造方法が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で使用する糖化合物には、
炭素数5又は6の単糖もしくは該単糖を構成単位とする
オリゴ糖、多糖、重合糖及び低級アルキルグリコシドが
包含され、具体的には下記の化合物が例示される。 単糖:アラビノース、リボース、キシロース、キシリロ
ース、リブロース、グルコース、ガラクトース、フラク
トース、マンノース、ソルボース、タロース、フコー
ス、グルコヘプトースセドヘプツロース、マンノヘプツ
ロース、グルコヘプツロース、その他。 オリゴ糖:マルトース、ラクトース、シュクロース、ト
レハロース、セロビオース、イソマルトース、ゲンチオ
ビオース、ラミナリビオース、キシロビオース、マンノ
ビオース、マルトトリオース、セロトリオース、マンニ
ノトリオース、マルトテトラオース、セルロースや澱粉
等の多糖を加水分解して低分子化した混合オリゴ糖、そ
の他。 多糖:セルロース、ヘミセルロース、澱粉、イヌリン、
デキストリン、デキストラン、キシラン、その他。 重合糖:マンノース重合物、グルコース重合物、その
他。 低級アルキルグリコシド:メチルグルコシド、エチルグ
ルコシド、プロピルグルコシド、ブチルグルコシド、メ
チルマルトシド、エチルラクトシド、メチルマルトトリ
オシド、メチルイソマルトシド、その他。 本発明で用いる糖化合物は、還元末端又は反応中に加水
分解して還元末端を生成するものである。
【0006】本発明において糖化合物に対する反応剤と
して用いるポリオール誘導体は、前記一般式(1)で表
される脂肪族基を1つ又は2つ有しかつ少なくとも1つ
の水酸基を有し、さらに前記糖化合物と相溶性を有する
ポリオール誘導体(以下、単にポリオール誘導体とも言
う)である。前記一般式(1)において、R1はアルキ
ル基又はアルケニル基を示すが、その炭素数は6〜2
4、好ましくは8〜18である。R1の具体例として
は、例えば、n−ヘキシル、n−オクチル、n−ノニ
ル、n−デシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−
オクタデシル、n−ノナデシル、ベヘニル等の直鎖状ア
ルキル基;1−メチルペンチル、1−エチルブチル、1
−メチルヘキシル、1−メチルヘプチル、1−ブチルヘ
キシル、1−メチルデシル、1−メチルオクタデシル等
の分岐状アルキル基;2−オクテニル、4−テトラデセ
ニル、オレイル等のアルケニル基が挙げられる。前記一
般式(1)におけるR2は低級アルキレン基を示すが、
その炭素数は1〜4であり、好ましいアルキレン基はエ
チレン基である。前記一般式(1)におけるtは0〜1
0、好ましくは0〜6の数を示す。
【0007】本発明で用いるポリオール誘導体には、下
記のポリオール誘導体が包含される。 (1)下記一般式(2)で表される1価アルコールのア
ルキレンオキシド付加体 R1(OR2)n−OH (2) 前記式中、R1及びR2は前記と同じ意味を有し、nは1
〜10、好ましくは2〜6の数を示す。
【0008】(2)前記一般式(1)で表される脂肪族
基を1つ又は2つ有するグリセリン誘導体又はオリゴグ
リセリン誘導体。この場合のオリゴグリセリンは、下記
一般式(3)で表される。 HO〔C35(OH)O〕x−H (3) 前記式中、xは2〜9、好ましくは2〜5を示す。脂肪
階基を1つ有するグリセリン誘導体及びオリゴグリセリ
ン誘導体は次の一般式(4)で表される。 R1(OR2)t−O−〔C35(OH)O〕x−H (4) 前記式中、R1、R2及びtは前記と同じ意味を有し、x
は1〜10、好ましくは1〜6の数を示す。前記一般式
(4)において、x=1のときは、前記一般式(4)は
グリセリン誘導体を示し、x=2〜9のときは、前記一
般式(4)はオリゴグリセリン誘導体を示す。脂肪族基
を2つ有するグリセリン誘導体及びオリゴグリセリン誘
導体は次の一般式(5)で表される。 R1−(OR2)t−O−〔C35(OH)O〕x−(R2O)t−R1 (5) 前記式中、R1、R2、t及びxは前記と同じ意味を有す
る。
【0009】(3)グリコール、グリセリン及びオリゴ
グリセリン以外のポリオールに前記一般式(1)で表さ
れる脂肪族基を1つ又は2つ導入したポリオール誘導
体。この場合のポリオールとしては、例えば、トリメチ
ロールプロパン、トリエチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール及びエリスリトール、ソルビトール、マルチ
トール等の糖アルコール等が挙げられる。
【0010】本発明で用いるポリオール誘導体におい
て、その糖化合物に対する相溶性はポリオールの種類と
一般式(1)の脂肪酸基におけるtの数により調節する
ことができる。
【0011】本発明で触媒として用いる無機酸として
は、硫酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸等が挙げら
れ、特に硫酸の使用が好ましい。
【0012】本発明による界面活性を有するグリコシド
化合物の製造方法においては、前記した糖化合物とポリ
オール誘導体とを、無機酸の存在下で反応させる。この
場合の反応式を、ポリオールとして前記一般式(4)で
表わされるグリセリン誘導体又はオリゴグリセリン誘導
体を例にとって示すと、以下の通りである。 Z(OH)q + R1−(OR2)tO〔C35(OH)O〕x−H → R1−(OR2)tO〔C35(OH)O〕xZ(OH)q-1 (6) 前記式中、Z(OH)qは糖化合物を示し、Zは糖化合物
に含まれる水酸基をのぞいた糖骨格を示し、(OH)qは
その糖骨格に結合する水酸基を示し、(OH)q-1はq個
の水酸基のうちの1個(アノメリック位水酸基)が反応
に関与していることを示す。
【0013】ポリオール誘導体の使用量は、糖化合物1
モル当り、0.2〜10モル、好ましくは0.5〜5モ
ルの割合である。無機酸の使用割合は糖化合物に対し、
無水状態の無機酸として、0.0001〜0.1重量
%、好ましくは0.001〜0.01重量%である。反
応温度は70〜180℃、好ましくは80〜130℃で
ある。反応は反応溶媒の存在下又は非存在下で行われ
る。反応溶媒としては、例えばアセトン、シクロヘキサ
ノン等のケトン;n−ヘキサン、n−オクタン等の炭化
水素;ジグリム、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル;t−ブタノール、t−アミルアルコ
ール、ジアセトンアルコール、イソプロパノ−ル等の炭
化数が6未満の第2級又は第3級アルコール;ピリジ
ン、β−ピコリン、ジメチルホルムアミド、アセトニト
リル、サクシノニトリル、N−メチルアセトアミド等の
含窒素化合物;ジメチルスルホキシド等の含硫黄化合物
等を用いることができる。
【0014】本発明の反応を実施する場合、触媒として
用いる無機酸は、糖化合物とポリオール誘導体の混合液
に添加することもできるが、あらかじめポリオール誘導
体中に溶存させることが好ましい。本発明で用いる無機
酸の使用量は極く少量であることから、無機酸は親水性
のポリオール誘導体中には容易に溶解する。このよう
に、無機酸をあらかじめポリオール誘導体に溶存させる
ことにより、糖化合物と無機酸との反応を防止すること
ができる。また本発明の場合、反応系における水の存在
は好ましくなく、反応開始時には、反応混合物中の水
は、5重量%以下、好ましくは1重量%以下に規定する
のがよい。
【0015】本発明で用いるポリオール誘導体は、糖化
合物及び無機酸に対して相溶性を示し、本発明の反応は
極く少量の無機酸の存在下においても円滑に進行し、短
時間で反応を終了させることができる。本発明で用いる
無機酸は、前記した如き極く少量で用いることが必要
で、これにより、糖化合物と無機酸との反応による着色
不純物の生成が抑制され、着色及び臭気のない製品を得
ることができる。
【0016】本発明の反応で得られる反応液中に含まれ
る無機酸は、反応生成液に塩基を加えて中和されるが、
この中和処理された反応液からそれに含まれる水を減圧
下で留去し、過剰にポリオール誘導体を使用した場合に
は、未反応のポリオール誘導体を蒸留分離することによ
り、製品グリコシド化合物を回収することができる。こ
の製品グリコシド化合物中には、中和塩が含まれている
が、その中和塩は極く微量であることから、特別の不都
合を生じることはない。中和塩を除去する場合には、中
和処理された反応生成液を水洗し、それに含まれる中和
塩を除去すればよい。前記反応液中の無機酸を中和する
塩基としては、NaOH、NaHCO3、KOH、KH
CO3、K2CO3、LiOH、Ca(OH)2、Mg(O
H)2等の無機塩基が好ましく用いられる。これらの無機
塩基は、濃度0.001〜20重量%、好ましくは0.
1〜10重量%の水溶液として反応生成液中の無機酸の
中和処理に用いることができる。反応生成液中の無機酸
の除去は、前記方法の他、反応生成液を吸着剤、例え
ば、活性炭や塩基性イオン交換樹脂等と接触させること
によっても除去することができる。
【0017】無機酸が中和又は除去された反応液からの
未反応ポリオール誘導体の蒸留分離は、薄膜蒸留装置や
通常の蒸留塔を用いて行うことができるが、蒸発速度の
速い薄膜蒸留装置の使用が好ましい。
【0018】
【実施例】次に本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。なお、以下において示す%はいずれも重量%であ
る。
【0019】実施例1 50mlの二口フラスコに、1−O−n−デシルグリセ
リン14.3g(0.062モル)及び10%硫酸0.
002gを加えた後、撹拌下に水を減圧留去した。次
に、グルコース2.0g(0.011モル)をフラスコ
に加え、120℃、30mmHgの条件下で撹拌しなが
ら2時間反応を行った。得られた反応生成液は無色であ
った。次に、反応生成液中の硫酸を1%のNaOH水溶
液で中和後、減圧下において水を留去し、次いで薄膜蒸
留装置で過剰の1−O−n−デシルグリセリンを留去す
ると、無色(ガードナー値:1以下)でかつ無臭の固体
4.10gを得た。この固体は、1−O−n−デシルグ
リセリル−D−グルコピラノシド81.2%を含有する
グルコシド混合物であった。なお、前記1−O−n−デ
シルグリセリンは次式で表わされる化合物である。 HO〔C35(OH)O〕−n−C1021
【0020】実施例2 実施例1において1−O−n−デシルグリセリンの代り
に、1−O−n−ドデシルジグリセリン18.4g
(0.055モル)を用いた以外は同様にして実験を行
った。その結果、無色(ガードナー値:1以下)で無臭
の固体5.35gを得た。この固体は1−O−n−ドデ
シルジグリセリル−D−グルコピラノシド78.1%を
含有するグルコシド混合物であった。なお、前記1−O
−n−ドデシルジグリセリンは下記の式で表わされる化
合物である。 HO〔C35(OH)O〕2−n−C1225
【0021】実施例3 実施例1において、1−O−n−デシルグリセリンの代
りに、1−O−n−ドデシルソルビトール19.3g
(0.055モル)を用いた以外は同様にして実験を行
った。その結果、無色(ガードナー値:1以下)で無臭
の固体5.45gを得た。このものは、1−O−n−ド
デシルソルビトール−D−グルコピラノシド75.1%
を含有するグルコシド混合物であった。なお、前記1−
O−n−ドデシルソルビトールは下記式で示される化合
物である。 HO〔C68(OH)4O〕−n−C1225
【0022】実施例4 実施例1において、1−O−n−デシルグリセリンの代
りに、n−デシルアルコールのエチレンオキシドの5モ
ル付加体〔n−C1021(OC245−OH〕20.
8g(0.055モル)を用いる以外は同様にして実験
を行った。その結果、無色(ガードナー値:1以下)で
無臭の固体5.80gを得た。このものは、n−C10
21(OC245−基を有するD−グリコピラノシド7
6.2%を含有するグリコシド混合物であった。
【0023】比較例1 100mlの四つ口フラスコに、n−デシルアルコール
47.4g(0.30モル)と1%硫酸0.00011
gを加えた後、撹拌下に水を減圧留去した。次に、グル
コース10.8g(0.06モル)を加え、120℃、
30mmHgの条件下で撹拌しながら、5.5時間反応
を行った。得られた反応生成液を分析すると、未反応の
グルコースが70%残存していた。
【0024】比較例2 100mlの四つ口フラスコに、1−O−n−デシルグ
リセリン14.3g(0.062モル)及び10%硫酸
0.20gを加えた後、撹拌下に水を留去した。次に、
グルコース2.0g(0.011モル)を加え、120
℃、30mmHgの条件下で撹拌しながら1時間反応を
行った。得られた反応生成液は着色を有するものであっ
た。次に、得られた反応液中の硫酸を1%NaOH水溶
液で中和後、減圧下に水を留去し、次いで薄膜蒸留装置
で過剰のn−O−n−デシルグリセリンを留去すると、
着色(ガードナー値:5)を有し、カラメル臭のある固
体4.30gを得た。この固体は、1−O−n−デシル
グリセリン−D−グルコピラノシド70.4%を含有す
るグルコシド混合物であった。
【0025】
【発明の効果】本発明は、糖化合物とそれと相溶性を示
すポリオール誘導体とを極く少量の無機酸の存在下で反
応させる方法であり、得られる反応液は実質的な着色及
び臭気を生じないものである。そして、この反応生成物
に含まれる無機酸を中和後、得られた中和処理物を蒸留
処理することにより、界面活性を有するグリコシド化合
物を得ることができる。このグリコシド化合物は、極く
少量の中和塩を含むものであるが、このものは、そのま
ま界面活性剤として各種の用途に用いることができる。
本発明の方法で得られるグリコシド化合物は、皮膚に対
するマイルド性にすぐれるとともに、生分解性を示し、
シャンプー、ボディーソープ、洗顔剤、歯磨及び洗口剤
における界面活性剤成分として有利に用いることができ
る他、クリームや乳液等の乳化組成物における乳化剤と
して有利に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 7/16 A61K 7/16 C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糖化合物と、一般式 R1−(OR2)t− (1) (式中、R1は炭素数6〜24のアルキル基又はアルケ
    ニル基を示し、R2は低級アルキレン基を示し、tは0
    〜10の数を示す)で表される脂肪族基を1つ又は2つ
    有しかつ少なくとも1つの水酸基を有し、さらに前記糖
    化合物と相溶性を有するポリオール誘導体とを、糖化合
    物に対し、0.0001〜0.1重量%の無機酸の存在
    下で反応させることを特徴とする界面活性を有するグリ
    コシド化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 該ポリオール誘導体がグリセリン誘導体
    又はオリゴグリセリン誘導体である請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 無機酸があらかじめポリオール誘導体に
    溶存されている請求項1又は2の方法。
  4. 【請求項4】 無機酸が硫酸である請求項1〜3のいず
    れかの方法。
JP8245757A 1996-08-28 1996-08-28 界面活性を有するグリコシド化合物の製造方法 Pending JPH1072480A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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