JPH1068891A - 延長用光学系及びそれを備えた顕微鏡 - Google Patents

延長用光学系及びそれを備えた顕微鏡

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JPH1068891A
JPH1068891A JP8244263A JP24426396A JPH1068891A JP H1068891 A JPH1068891 A JP H1068891A JP 8244263 A JP8244263 A JP 8244263A JP 24426396 A JP24426396 A JP 24426396A JP H1068891 A JPH1068891 A JP H1068891A
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lens
relay
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JP8244263A
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Masanobu Kaneko
雅信 金子
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】対物レンズ光学系の像面から観察者の見る位置
までの距離を延長可能にし、観察者のより快適な観察を
可能とした延長用光学系及びそれを備えた顕微鏡を提供
する。 【解決手段】対物レンズ光学系Aに光分割手段14を設
けて患者眼17の像を2つの像面1a,1bに結像し、
この像をそれぞれ観察する2つの観察光学系B,Cを配
置し、助手用観察光学系Cの接眼レンズ2bの鏡筒21
が着脱可能な接眼レンズ取付部20を対物レンズ光学系
に形成した顕微鏡において、接眼レンズ取付部20を形
成した光路に結像される患者眼17の像を再結像する延
長用光学系Dを備え、延長用光学系の鏡筒22の一端を
接眼レンズ取付部20に着脱可能にし、鏡筒22の他端
を接眼レンズ2bの鏡筒21に着脱可能にしたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対物レンズ光学系
による複数の像面をそれぞれ観察する複数の観察光学系
を備えた顕微鏡に関し、特に複数の観察者による同時観
察が可能な手術用顕微鏡や実体顕微鏡として使用される
延長用光学系を備えた顕微鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、手術用顕微鏡は、術者用顕微鏡と
助手用顕微鏡を備えている。助手用顕微鏡としては、術
者用顕微鏡に対して独立した顕微鏡として設置されるも
のと、術者用顕微鏡と光学系を共用して設置されるもの
とが知られている。このような助手用顕微鏡の使用形態
としては、助手が手術を行う術者の作業を観察するため
に使用する第1の場合、助手が術者と共同して手術を行
うために使用する第2の場合、及び助手が術者用顕微鏡
を使用して手術を行い、術者が教育的な指導を行うため
に助手用顕微鏡を使用する第3の場合が考えられる。上
記第1の場合、助手用顕微鏡の観察は副次的なものであ
り、助手の作業は主に顕微鏡を使用しないで行われる。
従って、顕微鏡との距離(ここでは、顕微鏡から助手の
見る位置までの距離)はむしろ離れていた方が作業を行
いやすいと言える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の手
術用顕微鏡では、上記第2の場合のように、助手が術者
と共同して手術を行う場合には、顕微鏡との距離が離れ
ていては手術を行い難く、むしろ助手の見る位置が術者
と同等な、顕微鏡に近い状態となることが望ましい。ま
た、上記第3の場合では、術者が助手の位置を占めるこ
とになるが、術者がいつでも手術に協力できるよう、術
者の見る位置は顕微鏡に近い方が望ましい。従って、助
手用顕微鏡が術者用顕微鏡に対して独立したものである
場合、一般的に助手用顕微鏡は術者用顕微鏡に対し離れ
ているため、助手が補助的な作業を行う場合には適して
いるがそれ以外の手術の使用には適さない。逆に、光学
系を術者用顕微鏡と共用して設置される助手用顕微鏡の
場合は、術者と共同で手術を行う場合や、教育的な使用
には適しているが、主に補助的な作業に使用するには顕
微鏡との距離が近すぎて、むしろ作業を行い難いという
問題があった。本発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、その課題は対物レンズ光学系の像
面から観察者の見る位置までの距離を延長可能にし、観
察者のより快適な観察を可能とした延長用光学系及びそ
れを備えた顕微鏡を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る延長用光学系を備えた顕微鏡は、対物
レンズ光学系に光路分割手段を設けて被検物の像を複数
の像面に結像し、複数の像をそれぞれ観察するように複
数の観察光学系を配置し、複数の観察光学系のうちの少
なくとも1つの観察光学系の鏡筒を着脱可能に取り付け
る観察光学系取付部を対物レンズ光学系に形成した顕微
鏡において、観察光学系取付部を形成した光路に結像さ
れる被検物の像を再結像する延長用光学系を備え、延長
用光学系の鏡筒の一端を対物レンズ光学系の観察光学系
取付部に着脱可能となるように形成し、延長用光学系の
鏡筒の他端を観察光学系の鏡筒に着脱可能となるように
形成したことを特徴とするものである。この構成によ
り、複数の観察光学系のうち、例えば1つの観察光学系
について、顕微鏡との距離すなわち観察者の見る位置を
顕微鏡から離したい場合、観察光学系の鏡筒を観察光学
系取付部から取り外し、この取付部に延長用光学系の鏡
筒の一端を取り付け、さらにこの鏡筒の他端に観察光学
系の鏡筒を取り付ける。これによって、対物レンズ光学
系の像面から観察者の見る位置までの距離が長くなる。
また、延長用光学系が装着された観察光学系について、
顕微鏡との距離を短くしたい場合には、観察光学系の鏡
筒を延長用光学系の鏡筒の他端から取り外し、この鏡筒
の一端を観察光学系取付部から取り外し、さらにこの観
察光学系取付部に観察光学系の鏡筒を取りつける。これ
によって、対物レンズ光学系の像面から観察者の見る位
置までの距離が短くなる。具体的には、本発明の顕微鏡
を例えば手術用顕微鏡として使用し、複数の観察者とし
て1人の術者と1人の助手を考えたとすると、術者又は
助手の見る位置を顕微鏡から離したい場合、術者又は助
手が使用する観察光学系に延長用光学系の鏡筒を上述し
たように介在させることにより、対物レンズ光学系の像
面から術者又は助手の見る位置までの距離が長くなる。
この場合、術者又は助手が補助的な作業を行う場合に適
している。また、延長用光学系が装着された観察光学系
について、顕微鏡との距離を短くしたい場合、延長用光
学系を上述したように観察光学系から取り外すことによ
り、対物レンズ光学系の像面から術者又は助手の見る位
置までの距離が短くなる。この場合、術者と助手が共同
して手術を行うのに適している。
【0005】請求項2記載の発明は、請求項1記載の延
長用光学系を備えた顕微鏡において、延長用光学系は、
対物レンズ光学系の像面付近に置かれ対物レンズ光学系
の射出瞳位置を変更するための第1の視野レンズと、像
面上の像をリレー結像するためのリレー結像手段と、該
リレー結像手段によりリレー結像される像を正立させる
ための正立手段と、第1の視野レンズ、リレー結像手段
及び正立手段を一体として保持する鏡筒とを備えること
を特徴とするものである。請求項3記載の発明は、請求
項1又は2記載の延長用光学系を備えた顕微鏡におい
て、延長用光学系は、リレー結像手段又は正立手段の射
出瞳位置を変更するための第2の視野レンズを更に含む
ことを特徴とするものである。請求項4記載の発明は、
請求項3記載の延長用光学系を備えた顕微鏡において、
リレー結像手段によりリレー結像された像面からその射
出瞳位置までの距離が対物レンズ光学系の像面からその
射出瞳位置までの距離とほぼ等しくなるように、第2の
視野レンズのパワーを定めたことを特徴とするものであ
る。請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1
項に記載の延長用光学系を備えた顕微鏡において、正立
手段としてダハプリズム又はポロプリズムを用いたこと
を特徴とするものである。
【0006】請求項6記載の発明は、鏡筒の一端が物体
の中間像を形成する対物レンズ光学系の筺体に着脱自在
に設けられ、鏡筒は、中間像の近傍に配置される第1の
視野レンズと、中間像をリレー結像させるリレー結像手
段と、リレー結像手段によってリレー結像された像の近
傍に配置される第2の視野レンズと、第1の視野レンズ
と第2の視野レンズとの間の光路中に配置されて再結像
された像を正立させる正立手段とを保持し、鏡筒の他端
は、対物レンズ光学系の筺体に着脱自在に設けられて中
間像を観察するための観察光学系の筺体に着脱自在に設
けられることを特徴とする延長用光学系である。
【0007】請求項7記載の発明は、請求項6記載の延
長用光学系において、リレー結像手段によりリレー結像
された像面からリレー結像手段の射出瞳までの距離と、
対物レンズ光学系の像面から対物レンズ光学系の射出瞳
までの距離とが実質的に等しくなるように第2の視野レ
ンズのパワーを定めたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施例に係る
延長用光学系を備えた手術用顕微鏡を示している。この
手術用顕微鏡は、術者用顕微鏡と助手用顕微鏡の光学系
が共用される形式のものである。すなわち、手術用顕微
鏡は、対物レンズ光学系Aを共用する術者用観察光学系
B及び助手用観察光学系Cを備え、術者用顕微鏡が対物
レンズ光学系Aと術者用観察光学系Bにより構成され、
助手用顕微鏡が対物レンズ光学系Aと助手用観察光学系
Cにより構成されている。照明光学系9の光源から発し
た光線は対物レンズ10を通って患者眼17を照明する
ように構成されている。対物レンズ10は、照明光学系
9と両眼視のための左右一対の術者用観察光学系B及び
助手用観察光学系Cに共用されている。
【0009】対物レンズ光学系Aは、対物レンズ10、
変倍光学系11、光分割手段12、結像レンズ13、光
分割手段14、傾角プリズム15及び正立プリズム16
a,16bにより構成されている(図1及び図2参
照)。患者眼17からの観察光は、対物レンズ10を通
過後、変倍光学系11を通過する。変倍光学系11を通
った観察光は光分割手段12に入射する。光分割手段1
2は、入射光を、観察光学系B,Cへの光線と、図示さ
れないビデオカメラ光学系または35mmカメラ光学系
等の撮影手段への光線とに分割する。光分割手段12を
通過した観察光は、結像レンズ13を通り、光分割手段
14により分割される。光分割手段14により分割され
た観察光の一方は正立プリズム16aを通って対物レン
ズ光学系Aの像面laに結像し、その観察光の他方は傾
角プリズム15及び正立プリズム16bを通って対物レ
ンズ光学系Aの像面1bに結像するように構成されてい
る。術者用顕微鏡と助手用顕微鏡の対物レンズ光学系A
が共用されているため、対物レンズ光学系Aの像面l
a,1bは両顕微鏡において同一である。
【0010】像面1aに結像した光線は術者用観察光学
系Bの接眼レンズ2aを通過後、観察者(術者または助
手)の眼が置かれるアイポイント8aを通る。一方、像
面1bに結像した光線は、図2に示すように、助手用観
察光学系Cの接眼レンズ2bを通過後、観察者(術者ま
たは助手)の眼が置かれるアイポイント8bを通る。対
物レンズ光学系A全体を一体に保持する対物レンズ光学
系の鏡筒(筺体)は、観察光学系B,Cの数と同数(こ
の実施例では2つ)の接眼レンズ取付部を備えている。
すなわち、対物レンズ光学系の鏡筒は、術者用観察光学
系Bの接眼レンズ2aの鏡筒(観察光学系の筺体で図示
略)が着脱可能に装着される接眼レンズ取付部(図示
略)と、助手用観察光学系Cの接眼レンズ2bの鏡筒2
1(観察光学系の筺体)が着脱可能に装着される接眼レ
ンズ取付部20とを備えている。
【0011】さらに、この第1実施例の手術用顕微鏡
は、対物レンズ光学系Aの像面1b上の像を再結像する
延長用光学系Dを備えている。この延長用光学系Dは、
対物レンズ光学系Aの射出瞳位置を変更するための第1
の視野レンズ3、像面1b上の像をリレー結像するリレ
ーレンズ(リレー結像手段)4,6、このリレーレンズ
によりリレー結像される像を正立させるためのダハプリ
ズム5、第2の視野レンズ7、及びこれらを一体に保持
する鏡筒22を備えている。この鏡筒22の一端は対物
レンズ光学系Aの鏡筒の接眼レンズ取付部20に着脱可
能に装着され、その他端に接眼レンズ2bの鏡筒21が
着脱可能に装着されるように構成されている。図1に示
すように、延長用光学系Dの鏡筒22を接眼レンズ取付
部20に装着した状態で、像面1bに結像した光線は像
面1bの付近に置かれた第1の視野レンズ3に入射す
る。この光線は、第1の視野レンズ3により屈折され、
それに続くリレーレンズ4,6及びダハプリズム5に入
射するように構成されている。リレーレンズ6を通過し
た光線は、第2の視野レンズ7に入射し、像面1cに再
結像する。この像面1cからの光線は、接眼レンズ2b
を通り、アイポイント8bに到達するように構成されて
いる。像面1bからリレーされた像面1cまでの距離が
延長用光学系Dにより延長される距離である。
【0012】図3は、延長用光学系D内での光線の進み
具合を説明するための図である。この第1実施例におい
ては、対物レンズ光学系Aの射出瞳位置は無限遠にある
ため、像面1bでの光線は、光軸と平行になり、図2に
示すように像面1bの後に接眼レンズ2bがあれば、ア
イポイント8bの位置は、接眼レンズ2bの後ろ側焦点
の位置になる。第1の視野レンズ3は、それに続くリレ
ーレンズ4,6又は空気換算長で示されたダハプリズム
5の入射瞳位置の付近に光線を入射させるようそのパワ
ーが決定されている。従って、リレーレンズ4,6及び
ダハプリズム5は、その径を小さくすることができコン
パクト化、軽量化の効果が期待できる。
【0013】リレーレンズ4,6及びダハプリズム5を
通過した光線は、第2の視野レンズ7に入射しリレーさ
れた像面1cで再結像するように構成されている。その
際、像面1cからその射出瞳位置までの距離が、対物レ
ンズ光学系Aの像面1bからその射出瞳位置までの距離
と同じになるように、第2の視野レンズ7のパワーが決
定されることが望ましい。このようにすることにより、
延長用光学系Dの鏡筒22を装着した状態とこの鏡筒2
2を外した状態とで接眼レンズ2bのアイポイント8b
の位置が変化することなく使用することできる。図3で
は対物レンズ光学系Aの射出瞳位置は無限遠であるた
め、第2の視野レンズ7を通った光線は、無限遠、即
ち、光軸と平行になって接眼レンズ2bに入射する。接
眼レンズ2bを出た光線はアイポイント8bを通るが、
前述のように射出瞳位置が一致するように構成されてい
るため、アイポイント8bの位置は延長用光学系Dがあ
る場合とない場合とで同じであり、接眼レンズ2bの目
当ての高さを変更することなく使用できる。
【0014】ここで、視野レンズ3と7は、同一のもの
を用いても良いし、リレーレンズ4と6も同一のものを
用いても構わない。また、ダハプリズム5を挟んでリレ
ーレンズ4,6が配置されているが、これに限定される
ものではない。さらに、正立手段としてダハプリズム5
を使用した場合は、光線が全反射するように光学系3か
ら7のパワーを考慮することが望ましい。
【0015】次に、上記構成を有する第1実施例に係る
手術用顕微鏡の作用を説明する。まず、顕微鏡との距離
すなわち観察者の見る位置を顕微鏡から離したい場合、
例えば助手が手術を行う術者の作業を観察するために助
手用顕微鏡を使用する場合には、図1に示すように、延
長用光学系Dの鏡筒22の一端を対物レンズ光学系Aの
鏡筒の接眼レンズ取付部20に装着すると共に、その鏡
筒22の他端に接眼レンズ2bの鏡筒21を装着する。
この場合、対物レンズ光学系Aの像面1bに結像した光
線は第1の視野レンズ3により屈折され、それに続くリ
レーレンズ4,6及びダハプリズム5に入射する。リレ
ーレンズ6を通過した光線は、第2の視野レンズ7に入
射し、像面1cに再結像する。この像面1cからの光線
は、接眼レンズ2bを通り、アイポイント8bに到達す
る。このように、像面1bからリレーされた像面1cま
での距離が延長用光学系Dにより延長されている。これ
によって、対物レンズ光学系Aの像面1bから助手の見
る位置までの距離が長くなる。したがって、助手による
快適な観察が可能になる。
【0016】また、観察者の見る位置を顕微鏡の近くに
したい場合、例えば、助手が術者と共同して手術を行う
ために助手用顕微鏡を使用する場合、あるいは助手が術
者用顕微鏡を使用して手術を行い、術者が教育的な指導
を行うために助手用顕微鏡を使用する場合には、図2に
示すように、接眼レンズ2bの鏡筒21を接眼レンズ取
付部20に装着する。この場合、対物レンズ光学系Aの
像面1bに結像した光線は接眼レンズ2bを通り、アイ
ポイント8bに到達する。これによって、対物レンズ光
学系Aの像面1bから観察者(助手又は術者)の見る位
置までの距離が短くなる。したがって、観察者による快
適な観察が可能になる。
【0017】このように、上記第1実施例によれば、延
長用光学系Dの鏡筒22の一端を接眼レンズ取付部20
と接眼レンズ2bの鏡筒21との間に装着したり、鏡筒
22を取り外したりするだけで、対物レンズ光学系Aの
像面1bから観察者の見る位置までの距離を長くした
り、短くしたりするのを簡単に行うことができる。しか
も、この第1実施例によれば、像面1cからその射出瞳
位置までの距離が、対物レンズ光学系Aの像面1bから
その射出瞳位置までの距離と同じになるように、第2の
視野レンズ7のパワーを決定することにより、延長用光
学系Dの鏡筒22を装着した状態とこの鏡筒22を外し
た状態とで接眼レンズ2bのアイポイント8bの位置は
同じである。したがって、接眼レンズ2bの目当ての高
さを変更することなく使用することできる。
【0018】図4は本発明の第2実施例に係る延長用光
学系を備えた手術用顕微鏡の主要部を示している。この
第2実施例では、正立手段として上記第1実施例で用い
たダハプリズム5に代えて、2つの直角プリズムを互い
に直交して配置したポロプリズム50を使用したもので
ある。その他の構成は上記第1実施例と同じである。こ
の第2実施例においても、ポロプリズム50内で光線が
全反射するように光学部材3から7のパワーを考慮する
ことが望ましい。なお、本発明は手術用顕微鏡に限ら
ず、複数の観察光学系を備えた顕微鏡の全て例えば実体
顕微鏡にも適用される。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、対物レン
ズ光学系の像面から観察者の見る位置までの距離を延長
することができ、観察者のより快適な観察が可能であ
る。また、顕微鏡との距離を長くしたり、短くしたりす
るのを簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る延長用光学系を備え
た手術用顕微鏡全体を示す概略構成図で、延長用光学系
が装着された状態を示す図
【図2】図1と同様の概略構成図で、延長用光学系が取
り外された状態を示す図
【図3】図1に示す延長用光学系内での光線の進み具合
を説明するための図
【図4】本発明の第2実施例に係る延長用光学系を備え
た手術用顕微鏡の主要部を示す構成図
【符号の説明】
A…対物レンズ光学系 B…術者用
観察光学系 C…助手用観察光学系 D…延長用
光学系 1a,1b,1c…対物レンズ光学系の像面 2a,2b…接眼レンズ 3…第1の
視野レンズ 4,6…リレーレンズ(リレー結像手段) 5…ダハプリズム(正立手段) 7…第2の
視野レンズ 8a,8b…アイポイント 14…光分
割手段(光路分割手段) 17…患者眼(被検物) 20…接眼レンズ取付部(観察光学系取付部) 21…接眼レンズの鏡筒(観察光学系の鏡筒) 22…延長用光学系の鏡筒 50…ポロ
プリズム(正立手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物レンズ光学系に光路分割手段を設けて
    被検物の像を複数の像面に結像し、該複数の像をそれぞ
    れ観察するように複数の観察光学系を配置し、該複数の
    観察光学系のうちの少なくとも1つの観察光学系の鏡筒
    を着脱可能に取り付ける観察光学系取付部を前記対物レ
    ンズ光学系に形成した顕微鏡において、 前記観察光学系取付部を形成した光路に結像される前記
    被検物の像を再結像する延長用光学系を備え、該延長用
    光学系の鏡筒の一端を対物レンズ光学系の前記観察光学
    系取付部に着脱可能となるように形成し、前記延長用光
    学系の鏡筒の他端を前記観察光学系の鏡筒に着脱可能と
    なるように形成したことを特徴とする、延長用光学系を
    備えた顕微鏡。
  2. 【請求項2】前記延長用光学系は、前記対物レンズ光学
    系の像面付近に置かれ前記対物レンズ光学系の射出瞳位
    置を変更するための第1の視野レンズと、前記像面上の
    像をリレー結像するためのリレー結像手段と、該リレー
    結像手段によりリレー結像される像を正立させるための
    正立手段と、前記第1の視野レンズ、前記リレー結像手
    段及び前記正立手段を一体として保持する鏡筒とを備え
    ることを特徴とする請求項1記載の延長用光学系を備え
    た顕微鏡。
  3. 【請求項3】前記延長用光学系は、前記リレー結像手段
    又は前記正立手段の射出瞳位置を変更するための第2の
    視野レンズを更に含むことを特徴とする請求項1又は2
    記載の延長用光学系を備えた顕微鏡。
  4. 【請求項4】前記リレー結像手段によりリレー結像され
    た像面からその射出瞳位置までの距離が前記対物レンズ
    光学系の像面からその射出瞳位置までの距離とほぼ等し
    くなるように、前記第2の視野レンズのパワーを定めた
    ことを特徴とする請求項3記載の延長用光学系を備えた
    顕微鏡。
  5. 【請求項5】前記正立手段としてダハプリズム又はポロ
    プリズムを用いたことを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の延長用光学系を備えた顕微鏡。
  6. 【請求項6】鏡筒の一端が物体の中間像を形成する対物
    レンズ光学系の筺体に着脱自在に設けられ、 前記鏡筒は、 前記中間像の近傍に配置される第1の視野レンズと、 前記中間像をリレー結像させるリレー結像手段と、 該リレー結像手段によってリレー結像された像の近傍に
    配置される第2の視野レンズと、 前記第1の視野レンズと前記第2の視野レンズとの間の
    光路中に配置されて前記再結像された像を正立させる正
    立手段とを保持し、 前記鏡筒の他端は、前記対物レンズ光学系の筺体に着脱
    自在に設けられて前記中間像を観察するための観察光学
    系の筺体に着脱自在に設けられることを特徴とする延長
    用光学系。
  7. 【請求項7】前記リレー結像手段によりリレー結像され
    た像面から前記リレー結像手段の射出瞳までの距離と、
    前記対物レンズ光学系の像面から前記対物レンズ光学系
    の射出瞳までの距離とが実質的に等しくなるように前記
    第2の視野レンズのパワーを定めたことを特徴とする請
    求項6記載の延長用光学系。
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JP (1) JPH1068891A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001142003A (ja) * 1999-11-16 2001-05-25 Olympus Optical Co Ltd 手術用顕微鏡

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JP2001142003A (ja) * 1999-11-16 2001-05-25 Olympus Optical Co Ltd 手術用顕微鏡

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