JPH1068643A - 小型電子部品の製造方法 - Google Patents

小型電子部品の製造方法

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JPH1068643A
JPH1068643A JP22658596A JP22658596A JPH1068643A JP H1068643 A JPH1068643 A JP H1068643A JP 22658596 A JP22658596 A JP 22658596A JP 22658596 A JP22658596 A JP 22658596A JP H1068643 A JPH1068643 A JP H1068643A
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JP
Japan
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substrate
sealing
sealing substrate
vacuum
functional
Prior art date
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JP22658596A
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English (en)
Inventor
Tatsufumi Yano
樹史 矢野
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】煩雑かつ精細な作業を必要とせず、機能部を保
護する凹部に封止構造を直接形成して小形化を図ること
のできる小型電子部品の製造方法を提供する。 【解決手段】機能部8の形成された支持基板7と、陽極
酸化により凹部3に多孔質部6の形成された封止基板1
とを直接結合して、前記機能部8を蓋被する中空部38
を形成し、この結合された支持基板7と封止基板1とを
真空成膜装置に配置して、中空部38の残留ガスを多孔
質部6から真空成膜装置中に排出し、封止基板1の表面
に成膜して多孔質部6を封止することにより、中空部3
8を真空密閉することを特徴とする小型電子部品の製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、機能部の空気抵
抗を軽減し若しくは機能部を真空に保持しなければなら
ない、加速度センサ、小型ジャイロスコープ、真空計な
どの小型電子部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の小型電子部品の製造方法
としては、例えば、特開平7−106890号公報に記
載されている発明がある。この従来製造方法を図9に示
す。同図において、21は小型電子部品の蓋被を形成す
るケース基板で、このケース基板21の外側から内側へ
向かって、外側の開口が大きく、内側の開口が小さい逆
円錐台形状のスルーホール22をケース基板21に形成
する。外側の大開口側から熱溶融材料よりなる球体23
をスルーホール22に転入させてスルーホール22の中
途に止まらせ、その後この球体23を加熱溶融させて、
図10に示すように、封止部材23aとなし、この封止
部材23aでスルーホール22を封止するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
小型電子部品の製造方法においては、小型電子部品が更
に小さくなり且つこれに比例してスルーホールも小さく
なると、同一規格の微小球体23の形成および球体23
をスルーホール22に入れる作業が困難になり、また球
体23の転入しないスルーホールも生じる懸念がある。
更に、球体23の加熱溶融の程度によっては、封止部材
23aがスルーホール22に止まらず、ケース21内部
へ流れ込み、スルーホール22が封止されないという問
題もある。そこで、本発明は、煩雑かつ精細な作業を必
要とせず、支持基板の機能部を保護する封止基板の凹部
に封止構造を直接形成して小形化を図ることのできる小
型電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、機能部の形成
された支持基板と、陽極酸化により凹部に多孔質部の形
成された封止基板とを直接結合して、前記機能部を蓋被
する中空部を形成し、該結合された支持基板と封止基板
とを真空成膜装置に配置して、前記中空部の残留ガスを
前記多孔質部から前記真空成膜装置中に排出し、前記封
止基板の表面に成膜して前記多孔質部を封止することに
より、前記中空部を真空密閉するものである。
【0005】本発明は、機能部を支持基板に形成し、陽
極酸化により多孔質部の形成された凹部を封止基板に形
成する。そして、支持基板と封止基板を直接結合して、
機能部を保護する中空部を形成する。この結合された支
持基板と封止基板をスパッタなどの真空成膜装置中に配
置して、前記多孔質部の孔から前記中空部のガス(空
気)を真空成膜装置の中へ排出して、前記中空部の真空
圧を前記真空成膜装置の真空圧と同一にし、ついで、前
記封止基板の表面に成膜して前記多孔質部を封止するこ
とにより前記中空部を真空密閉するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の小型電子部品の
製造方法の一実施例として、加速度センサの製造方法に
ついて図面を参照して説明する。図1及び図7におい
て、1はシリコン基板よりなる4角形の封止基板で、そ
の一つの主面の4辺には、図2に示す凹部3を形成する
ために、レジストマスク2が形成される。
【0007】図2において、4フッ化炭素(CF4 )、
6フッ化硫黄(SF6 )などのフッ素系のエッチングガ
スを用いて、RIE(反応性イオンエッチング)によ
り、レジストマスク2の形成されている主面側から封止
基板1をエッチングして、凹部3を形成する。
【0008】図3において、レジストマスク2をエッチ
ングして除去する。このレジストマスク2の除去された
後の4辺が接合面4となる。そして、封止基板1の凹部
3のもう一つの主面に、図4に示す多孔質部6を形成す
るため、矩形状の陽極酸化用の電極5を形成する。
【0009】図4において、フッ化水素(HF)の水溶
液中に封止基板1を浸漬し、電極5に通電して、電極5
の形成されている領域の基板1を陽極酸化する。する
と、電極5の形成されている主面からその対向する凹部
3にかけて孔の開いた多孔質部6が形成される。
【0010】図5において、支持基板7は、シリコン基
板(SOI)よりなり、上層のシリコン層s1、中層の
酸化シリコン層iおよび下層のシリコン層s2よりな
る。この支持基板7の中央部には、図8に示すように、
凹部3に蓋被される機能部8が形成される。この機能部
8の周辺は、枠型の接合面9を構成している。
【0011】機能部8には、3対の固定電極9a、9b
が可動電極10を介し対向して配置されている。可動電
極10の4角部は支持梁11を介して固定電極9b、9
bに結合している。
【0012】また、可動電極10の中辺の縁端と固定電
極9a間には、くし歯電極12が形成され、可動電極1
0側のくし歯電極12aと固定電極9a側のくし歯電極
12bとの間に静電容量が生じるようになっている。
【0013】これらの固定電極9a、9b、支持梁1
1、くし歯電極12、可動電極10は、基板7の上層の
シリコン層s1を加工して形成され、加速度センサの機
能部8を構成する。固定電極9a、9bは、中層の酸化
シリコン層i上に形成される。また、支持梁11、くし
歯電極12、可動電極10の下の酸化シリコン層iはエ
ッチング除去されて、これらは振動可能に形成される。
また、図5に示すように、支持基板7の裏面から固定電
極9a、9bにかけて、バイヤホール13を形成して、
外部への引出端子としている。更に、封止基板1に形成
した電極5をエッチングして除去する。そして、封止基
板1を反転して、支持基板7上に位置合わせする。
【0014】図6において、支持基板7と封止基板1と
を、それらの接合面9、4を重ねて、約1000℃の雰
囲気中で直接結合して、中空部38を形成する。そし
て、一体に結合された支持基板7と封止基板1とを、ス
パッタリング、蒸着などの真空成膜装置(図示せず)中
に入れて、中空部38のガス(空気)を多孔質部6の孔
から真空成膜装置内に排出し、中空部38の真空圧を真
空成膜装置の真空圧(10-1〜10-3Pa)と同一にす
る。その後、多孔質部6の形成された封止基板1の表面
に封止用膜14を成膜して多孔質部6の孔を封止する。
これにより、機能部8の収納されている中空部38は外
部から真空密閉される。
【0015】本実施例に係る製造方法は、以上のような
工程よりなるが、本実施例により製造された加速度セン
サの動作について、図8を参照して説明する。可動電極
10は、4個の固定電極9b間に4個の支持梁11を介
して矢印方向に振動可能に支持されているので、この振
動の強弱によりくし歯電極12(12aと12b間)に
形成される静電容量が変化する。この静電容量の変化を
電圧あるいは電流の変化として取り出し、加速度センサ
を搭載している、例えば、自動車の加速度を検知するも
のである。
【0016】本実施例においては、1個の加速度センサ
の製造方法について例示したが、支持基板7と封止基板
1とを別々のウエハに複数個形成して、封止基板用ウエ
ハには陽極酸化を施して多孔質部6を形成し、また支持
基板用ウエハには機能部8を形成して、図5に示す工程
により、これらのウエハを貼り合わせ、図6に示す工程
により、直接結合、中空部38のガス抜き、および封止
用膜14の形成後、ダイシングして個別の加速度センサ
に分離してもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明は、支持基板に機能部を形成し、
この機能部を保護する凹部を封止基板に形成する。そし
て、この凹部には、ガス(空気)抜き用の多孔質部が陽
極酸化により形成される。この多孔質部の孔を経由して
中空部のガス(空気)を真空成膜装置中に排出し、封止
用膜を封止基板の多孔質部に形成することにより前記中
空部を真空密閉する。これにより、本発明によれば、従
来のように、ケース基板にスルーホールを形成して、こ
のスルーホールに封止用球体を転入する煩雑かつ精細な
作業工程を必要としなくなる。また、本発明により製造
された小型電子部品は、機能部を保護する凹部に多孔質
部の封止構造が一体に形成されているので、分離独立し
て封止構造が形成されているものに比べて、更に小型化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の小型電子部品の製造方法の一実施例
として加速度センサの製造方法を示すもので、封止基板
にレジストマスクを形成する工程図
【図2】 封止基板をエッチングして凹部を形成する工
程図
【図3】 陽極酸化用の電極を形成する工程図
【図4】 封止基板を陽極酸化する工程図
【図5】 支持基板に封止基板を位置合わせする工程図
【図6】 支持基板に封止基板を直接接合する工程図
【図7】 図5に示す封止基板の平面図
【図8】 図5に示す支持基板の平面図
【図9】 従来の小型電子部品の製造方法において、ケ
ース基板に設けたスルーホールに封止用の球体を転入す
る工程図
【図10】 同じく、図9に示す球体を加熱溶融させて
スルーホールを封止する工程図
【符号の説明】
1 封止基板 2 レジストマスク 3 凹部 4、9 接合面 5 電極 6 多孔質部 7 支持基板 8 機能部 9a、9b 固定電極 10 可動電極 11 支持梁 12、12a、12b くし歯電極 13 バイヤーホール 14 封止用膜 38 中空部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機能部の形成された支持基板と、陽極酸
    化により凹部に多孔質部の形成された封止基板とを直接
    結合して、前記機能部を蓋被する中空部を形成し、該結
    合された支持基板と封止基板とを真空成膜装置に配置し
    て、前記中空部の残留ガスを前記多孔質部から前記真空
    成膜装置中に排出し、前記封止基板の表面に成膜して前
    記多孔質部を封止することにより、前記中空部を真空密
    閉することを特徴とする小型電子部品の製造方法。
JP22658596A 1996-08-28 1996-08-28 小型電子部品の製造方法 Pending JPH1068643A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007222990A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Matsushita Electric Works Ltd 梁部を備えた構造体の製造方法およびmemsデバイス
US7900515B2 (en) 2007-06-05 2011-03-08 Mitsubishi Electric Corporation Acceleration sensor and fabrication method thereof
JP2011179822A (ja) * 2010-02-26 2011-09-15 Hitachi Automotive Systems Ltd 物理量センサ
JP2013011587A (ja) * 2011-05-27 2013-01-17 Denso Corp 力学量センサ装置およびその製造方法

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