JPH1066251A - 2次電池の保護装置 - Google Patents

2次電池の保護装置

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JPH1066251A
JPH1066251A JP23138596A JP23138596A JPH1066251A JP H1066251 A JPH1066251 A JP H1066251A JP 23138596 A JP23138596 A JP 23138596A JP 23138596 A JP23138596 A JP 23138596A JP H1066251 A JPH1066251 A JP H1066251A
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JP
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fuse
secondary battery
current
electronic switch
switch
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JP23138596A
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Tamiji Nagai
民次 永井
Toshitaka Takei
敏孝 丈井
Kuniharu Suzuki
邦治 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次電池の保護装置において、ヒューズ熔断
電流を抑えると共に、この熔断を、直列制御用電子スイ
ッチの動作後とする。 【解決手段】 保護回路40Aの端子Tb,Tdに2次
電池2を接続し、端子Tc,Td間に直列接続した常閉
電子スイッチ47aとヒューズ43bに、直列接続の常
閉電子スイッチ47cとヒューズ43dを並列に接続す
ると共に、両ヒューズの抵抗値に大小を付ける。スイッ
チ47a・ヒューズ43bの接続中点と、スイッチ47
c・ヒューズ43dの接続中点とにダイオード44のア
ノードとカソードを接続し、ダイオードのアノードと端
子Tbの間に常開電子スイッチ45を接続する。2次電
池の電圧・電流の検出回路41から直接の検出出力Scc
によりスイッチ47a,47cを開放し、時定数回路4
6を通じた検出出力Scpによりスイッチ45を閉成し
て、ヒューズ43b,43dを順次熔断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、ビデオ
カメラの電池パックなどに好適な、2次電池の保護装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯用小型電子機器の電源として
は、ニッケル・カドミウム蓄電池が一般的であったが、
より高容量・高エネルギー密度の、ニッケル・水素蓄電
池や、更にエネルギー密度の高い、リチウムイオン蓄電
池が使用されるようになった。
【0003】このリチウムイオン蓄電池は、公称電圧が
3.6Vと、ニッケル・カドミウム蓄電池やニッケル・
水素蓄電池の公称電圧1.2Vの3倍も高く、充放電の
サイクル寿命も1200回と、ニッケル・カドミウム蓄
電池やニッケル・水素蓄電池の500回の2倍以上に長
い。
【0004】上述のような2次電池の充電時や使用(放
電)時には、過電流や過電圧を防止するために、保護回
路が用いられることが多い。従来の保護回路は、図31
に示すような直列型と、図32および図33に示すよう
な並列型とに大別されるが、図34に示すように、直列
型と並列型とを組み合わせた直並列型の保護回路もあ
る。
【0005】図31に示すような、直列型の保護回路1
0Sでは、充電時、端子Ta,Tcの間に充電用電源1
が接続されると共に、端子Tb,Tdの間に、例えば、
リチウムイオン蓄電池のような、2次電池2が接続され
て、充電される。また、2次電池2の使用時には、保護
回路10Sの端子Ta,Tcの間に、充電用電源1に替
えて、負荷回路(図示は省略)が接続され、2次電池2
からの電流が供給される。
【0006】保護回路10Sの端子Tb,Tdに電圧電
流検出回路11が接続されて、2次電池2の端子電圧が
供給されると共に、保護回路10Sの電流経路となる、
端子Tc,Tdの間には、電流検出用の抵抗器12と、
充電保護用および放電保護用の1対の電子スイッチ1
3,14とが直列に接続される。
【0007】そして、抵抗器12の端子電圧が電圧電流
検出回路11に供給されて、抵抗器12を流れる電流の
方向と大きさとが検出されると共に、電圧電流検出回路
11の1対の検出出力Scc,Scdが、制御信号として、
電子スイッチ13,14にそれぞれ供給される。
【0008】各電子スイッチ13,14のスイッチ素子
としては、例えば、図中EQ-Aに示すように、それぞれn
チャンネルの電界効果トランジスタQ13,Q14が用いら
れると共に、各電界効果トランジスタQ13,Q14のソー
スとドレインとに、ダイオードD13,D14のアノードと
カソードとが接続される。
【0009】そして、保護回路10Sでは、電子スイッ
チ13と電子スイッチ14とは、それぞれの電界効果ト
ランジスタQ13,Q14のドレインが隣接すると共に、ダ
イオードD13,D14のカソードが隣接するような向きで
接続される。
【0010】なお、電界効果トランジスタQ13,Q14
は、図中EQ-Bに示すようにも描くことができ、本願の各
図面では、電界効果トランジスタを、図中EQ-Bに示すよ
うに描くこととする。
【0011】通常の場合、電子スイッチ13,14は、
図中に実線で示すように、いずれも「オン」状態とさ
れ、充電時または放電時に、過電流などが検出された場
合は、制御信号Scc,Scdのいずれか一方により、電子
スイッチ13,14のいずれか一方が、図中に破線で示
すように、「オフ」状態に切り換えられて、充電または
放電の電流経路が遮断される。
【0012】一方、図32に示すような、並列型の保護
回路10Pでは、充電時、端子Ta,Tcの間に充電用
電源1が接続されると共に、端子Tb,Tdの間に、例
えば、リチウムイオン蓄電池のような、2次電池2が接
続されて、充電される。また、2次電池2の使用時に
は、保護回路10Pの端子Ta,Tcの間に、充電用電
源1に替えて、負荷回路(図示は省略)が接続され、2
次電池2からの電流が供給される。
【0013】保護回路10Pの端子Tb,Tdに電圧電
流検出回路11が接続されて、2次電池2の端子電圧が
供給されると共に、保護回路10Pの端子Tc,Tdの
間には、電流検出用の抵抗器12が接続されて、抵抗器
12の端子電圧が電圧電流検出回路11に供給される。
【0014】そして、保護回路10Pの端子Ta,Tb
の間に、ヒューズ15a,15bが直列に介挿されると
共に、ヒューズ15a,15bの接続中点と端子Tcと
の間に、保護回路10Pの電流経路に並列に、電子スイ
ッチ16が接続され、この電子スイッチ16には、制御
信号として、電圧電流検出回路11の検出出力Scpが供
給される。
【0015】電子スイッチ16は、通常の場合、図中に
実線で示すように「オフ」状態とされ、過電流などが検
出された場合には、制御信号Scpによって、図中に破線
で示すように「オン」状態に切り換えられる。
【0016】これにより、充電時には、両ヒューズ15
a,15bに電流が流れ、また、放電時には、2次電池
側のヒューズ15bに電流が流れて、ヒューズ15a,
15bの少なくとも一方が熔断され、充電または放電の
電流経路が遮断される。そして、電子スイッチ16は
「オフ」状態に戻る。
【0017】なお、電子スイッチ16のスイッチ素子と
しては、例えば、シリコン制御整流器(SCR)が用い
られる。
【0018】また、図33に示すような、別の並列型の
保護回路10Qは、上述の図32に示した保護回路10
Pのヒューズ15a,15bに替えて、端子Ta,Tb
の間に、温度ヒューズ15tが介挿されると共に、直列
接続された加熱用抵抗器17a,17bが、温度ヒュー
ズ15tに並列に接続される。そして、抵抗器17a,
17bの接続中点と端子Tcとの間に、電子スイッチ1
6が接続される。その余の構成は前出図32と同様であ
る。
【0019】図33の保護回路10Qでは、電子スイッ
チ16が、通常の場合、図中に実線で示すように「オ
フ」状態とされ、過電流などが検出された場合には、制
御信号Scpにより、図中に破線で示すように、「オン」
状態に切り換えられる。
【0020】これにより、充電時には、両抵抗器17
a,17bに電流が流れ、また、放電時には、2次電池
側の抵抗器17bに電流が流れて、温度ヒューズ15t
が加熱されて熔断されて、充電または放電の電流経路が
遮断される。そして、電子スイッチ16は「オフ」状態
に戻る。
【0021】そして、図34に示すような、直並列型の
保護回路20は、例えば、前出図31に示した直列型の
保護回路10Sと、前出図32に示した並列型の保護回
路10Pとを組み合わせて構成される。
【0022】即ち、保護回路20の端子Tb,Tdに電
圧電流検出回路21が接続されて、2次電池2の端子電
圧が供給されると共に、保護回路20の端子Tc,Td
の間には、電流検出用の抵抗器22と、充電保護用およ
び放電保護用の1対の電子スイッチ23,24とが直列
に接続される。そして、抵抗器22の端子電圧が電圧電
流検出回路21に供給されると共に、電圧電流検出回路
21の1対の検出出力Scc,Scdが、制御信号として、
電子スイッチ23,24にそれぞれ供給される。
【0023】また、保護回路20の端子Ta,Tbの間
に、ヒューズ25a,25bが直列に介挿されると共
に、ヒューズ25a,25bの接続中点と端子Tcとの
間に、電子スイッチ26が接続され、この電子スイッチ
26には、電圧電流検出回路21の別の検出出力Scp
が、制御信号として、供給される。
【0024】図示は省略するが、直列電子スイッチ2
3,24のスイッチ素子としては、前出図31に示した
と同様に、それぞれnチャンネルの電界効果トランジス
タが用いられると共に、各電界効果トランジスタのソー
スとドレインとに、ダイオードのアノードとカソードと
が接続される。また、両電子スイッチ23,24は、例
えば、それぞれの電界効果トランジスタのドレインが隣
接すると共に、ダイオードのカソードが隣接するような
向きで接続される。
【0025】図34の保護回路20では、通常の場合、
図中にそれぞれ実線で示すように、直列制御用の電子ス
イッチ23,24が「オン」状態とされると共に、並列
制御用の電子スイッチ26が「オフ」状態とされる。
【0026】充電時または放電時に、過電流などが検出
された場合には、図中にそれぞれ破線で示すように、電
子スイッチ23,24のいずれか一方が、制御信号Sc
c,Scdのいずれか一方により、「オフ」状態に切り換
えられて、充電または放電の電流経路が遮断される。
【0027】更に、「オフ」となるべき、直列制御用の
電子スイッチ23,24のいずれか一方が、スイッチ素
子としての電界効果トランジスタが破壊されて、短絡状
態となった場合には、並列制御用の電子スイッチ26
が、制御信号Scpにより、図中に破線で示すように、
「オン」状態に切り換えられる。
【0028】これにより、前出図32に示した保護回路
10Pと同様に、ヒューズ25a,25bの少なくとも
一方が熔断され、充電または放電の電流経路が確実に遮
断される。そして、電子スイッチ26は「オフ」状態に
戻る。
【0029】なお、2次電池2がリチウムイオン蓄電池
の場合、充電用電源1の特性は、例えば、図35に示す
ようであり、充電初期の30分間に、1C(1時間率)
の充電電流による急速充電によって、電池容量のほぼ5
0%まで充電され、以後、2時間にわたる定電圧充電に
よって、100%充電される。
【0030】また、2次電池2の容量が、例えば、12
00mAhの場合、1Cの電流の値は、1200mAと
なる。そして、定電圧充電期間中の充電電流は、電池の
特性によって、自動的に漸減する。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前出図31
に示すような、従来の直列型の保護回路10では、例え
ば過電流により、スイッチ素子としての電界効果トラン
ジスタQ13,Q14が破壊されて、短絡状態となった場合
は、充電用電源1もしくは負荷3と、2次電池2との接
続状態が維持されて、過電流状態での、2次電池2の充
電もしくは放電が継続されてしまい、危険を回避するこ
とができないという問題があった。
【0032】また、前出図32に示すような、従来の並
列型の保護回路10Pでは、直接にヒューズを熔断する
ため、この熔断電流に対応して、例えば、2Cのよう
な、過大電流が2次電池2から流れ出ると共に、電子ス
イッチ16が大型になるという問題があった。
【0033】そして、前出図33に示すような、従来の
並列型の保護回路10Qでは、温度ヒューズ15tと、
加熱用の抵抗器17a,17bとを用いるため、コスト
が上昇すると共に、例えば、1.5Cのような、熔断電
流の値のバラツキが大きいという問題があった。
【0034】更に、前出図34に示す直並列型の保護回
路20は、前述のような並列型の保護回路10Pの問題
点に加えて、制御がむずかしくなると共に、検出電圧の
設定がむずかしくなるという問題があった。例えば、充
電時には後で検出すべき並列検出電圧を、先に検出すべ
き直列検出電圧よりも高く選定すると、直列制御用の電
子スイッチ23,24が「オフ」となる前に、並列制御
用の電子スイッチ26が「オン」となって、電子スイッ
チ23,24の「オフ」だけで対応できる場合にも、ヒ
ューズ25a,25bが熔断してしまう。従って、保護
回路20が電池パックに内蔵される場合には、そのパッ
クを使用できなくなって、いわば電池パックの安全性が
低下してしまう。
【0035】かかる点に鑑み、第1のこの発明の目的
は、所要のヒューズ熔断電流を抑えることができる、2
次電池の保護装置を提供するところにある。また、第2
のこの発明の目的は、直列制御用および並列制御用の電
子スイッチを所要の順序で動作させることができる、2
次電池の保護装置を提供するところにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、第1のこの発明による2次電池の保護装置は、2次
電池の正負の電極に接続された1対の電流経路の一方に
介挿されたヒューズ手段と、このヒューズ手段と1対の
電流経路の他方との間に並列に接続された常開スイッチ
手段と、2次電池の電圧および電流を検出する検出手段
とを備え、この検出手段の検出出力により常開スイッチ
手段を閉成して、ヒューズ手段を熔断するようにした2
次電池の保護装置において、複数のヒューズ片を直列接
続してヒューズ群を形成し、複数のヒューズ群を並列に
接続すると共に、少なくとも1個のヒューズ片と他のヒ
ューズ片の抵抗値を大小に異ならせてヒューズ手段を形
成し、複数のヒューズ群のそれぞれの複数のヒューズ片
の接続中点の間を所定の接続手段により接続すると共
に、第1のヒューズ群の接続中点と、1対の電流経路の
他方との間に常開スイッチ手段を接続したことを特徴と
するものである。
【0037】また、第2のこの発明による2次電池の保
護装置は、2次電池の正負の電極に接続された1対の電
流経路の一方に介挿されたヒューズ手段と、このヒュー
ズ手段と1対の電流経路の他方との間に並列に接続され
た常開スイッチ手段と、1対の電流経路のいずれかに介
挿された常閉スイッチ手段と、2次電池の電圧および電
流を検出する検出手段とを備え、この検出手段の検出出
力に応じて、常閉スイッチ手段を開放すると共に、常開
スイッチ手段を閉成して、ヒューズ手段を熔断するよう
にした2次電池の保護装置において、1対の電流経路の
一方に介挿された第1のヒューズ片の一端に第2のヒュ
ーズ片の一端を接続すると共に、第1および第2のヒュ
ーズ片の抵抗値を大小に異ならせてヒューズ手段を形成
し、第1および第2のヒューズ片の各他端を所定の接続
手段により接続すると共に、第1のヒューズ片の他端と
1対の電流経路の他方との間に常開スイッチ手段を接続
し、検出手段の検出出力に応じた常閉スイッチ手段の開
放と、常開スイッチ手段の閉成との間に所要の時間差を
設定する時間差設定手段を設けたことを特徴とするもの
である。
【0038】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]以下、図1〜図4を参照しなが
ら、この発明による2次電池の保護装置の第1の実施の
形態について説明する。この発明の第1の実施の形態の
構成を図1に示す。
【0039】図1において、並列型の保護回路30の端
子Ta,Tbは直接に接続され、充電時には、端子T
a,Tcの間に、充電用電源1が接続されると共に、端
子Tb,Tdの間に、例えば、リチウムイオン蓄電池の
ような、2次電池2が接続されて、充電される。また、
2次電池2の使用時には、保護回路30の端子Ta,T
cの間に、充電用電源1に替えて、負荷回路(図示は省
略)が接続され、2次電池2からの電流が供給される。
【0040】保護回路30の端子Tb,Tdに電圧電流
検出回路31が接続されて、2次電池2の端子電圧が供
給されると共に、保護回路30の端子Tc,Tdの間に
は、電流検出用の抵抗器32と、ブリッジ状接続の4個
のヒューズ抵抗器33a,33b,33c,33dとが
直列に接続されて、抵抗器32の端子電圧が電圧電流検
出回路31に供給される。
【0041】そして、ヒューズ抵抗器33a,33bの
接続中点にダイオード34のアノードが接続され、ヒュ
ーズ抵抗器33c,33dの接続中点にダイオード34
のカソードが接続されると共に、ヒューズ抵抗器33
a,33bの接続中点と端子Taとの間には、並列制御
用の電子スイッチ35が接続される。この電子スイッチ
35には、電圧電流検出回路31の検出出力Scpが、制
御信号として、供給される。
【0042】電子スイッチ35は、通常の場合、図中に
実線で示すように「オフ」状態とされ、過電流などが検
出された場合には、制御信号Scpによって、図中に破線
で示すように、「オン」状態に切り換えられる。なお、
電子スイッチ35のスイッチ素子としては、例えば、シ
リコン制御整流器(SCR)が用いられる。
【0043】上述のようなヒューズ抵抗器は、例えば、
図2Aに示すように、ヒューズ線材Fwa〜Fwdを集積回
路基板BB上に配線して形成され、もしくは、図2Bに
示すように、ヒューズ材Fva〜Fvdを集積回路基板BB
上に蒸着して形成される。
【0044】即ち、図2Aにおいて、集積回路基板BB
の両側縁に、例えば、6個の端子Tf〜Tkが交互に配
設されて、ヒューズ抵抗器33a,33cにそれぞれ対
応する、2本のヒューズ線材Fwa,Fwcが端子Tfと端
子Tg,Tiとの間に「V」字状に接続されると共に、
ヒューズ抵抗器33b,33dにそれぞれ対応する、2
本のヒューズ線材Fwb,Fwdが端子Tkと端子Th,T
jとの間に「V」字状に接続される。
【0045】また、図2Bにおいては、集積回路基板B
Bの両側縁に、例えば、5個の端子Tm,Tn,Tp,
Tq,Trが交互に配設されて、ヒューズ抵抗器33
a,33cにそれぞれ対応する、2個のヒューズ材Fv
a,Fvcが端子Tm,Tn;Tn,Tpの間にそれぞれ
懸け渡されると共に、ヒューズ抵抗器33d,33bに
それぞれ対応する、2個のヒューズ材Fvd,Fvbが端子
Tp,Tq;Tq,Trの間にそれぞれ懸け渡される。
なお、ヒューズ材Fva〜Fvdは、基板BB上に塗布して
形成してもよい。
【0046】この実施の形態では、例えば、図3に曲線
La,Lbで示すように、電流が所定値を超えると、非
線形で急増するような抵抗特性のヒューズ材が用いられ
る。これに対して、通常の導体(例えば、アルミニウム
など)の抵抗特性は、図3に直線Lcで示すように、電
流に関して線形となる。
【0047】次に、図4をも参照しながら、図1の実施
の形態の保護動作について説明する。簡単のために、保
護回路30の動作の説明は、端子Ta,Tcの間に、充
電用電源1に替えて、負荷回路(図示は省略)が接続さ
れた、2次電池2の使用時について行う。
【0048】図4では、各ヒューズ抵抗器33a,33
b,33c,33dを抵抗器Ra,Rb,Rc,Rdで
表すものとする。また、各抵抗値R33a,R33b,R33
c,R33dは、例えば、 R33a =R33c =R33d =4Ω; R33b =2Ω となるように設定される。
【0049】上述の条件で、保護回路30の保護動作
は、概ね、次のようになる。 a.電圧電流検出回路31により、2次電池2の過電流
などが検出される。 b.制御信号Scpにより、電子スイッチ35が「オン」
に切り換えられる(図4A参照)。 c.電子スイッチ35→抵抗器Ra→Rc→Rdの経路
で電流Iaが流れ、電子スイッチ35→抵抗器Rbの経
路で電流Ibが流れ、電子スイッチ35→ダイオード3
4→抵抗器Rdの経路で電流Idが流れる。上の数値例
から、Ia<<Id<<Ibとなる。 d.最初、抵抗器Rbが電流Ibにより熔断し、その経
路が遮断される(図4Aに「×」で示す)。 e.電流Idと電流Iaとにより、抵抗器Rdが熔断す
る(図4B参照)。 f.電子スイッチ35が「オフ」に戻る(図示は省
略)。
【0050】この実施の形態では、上述のようなd項お
よびe項の抵抗器Rb,Rdの熔断により、放電経路が
遮断されて、2次電池2は過電流などから保護される。
【0051】なお、最初の抵抗器Rbの熔断電流は、例
えば、1.5Cとされ、抵抗器Rdの熔断電流は、例え
ば、1.0Cとされる。最初の抵抗器Rbの熔断時に、
2次電池2の放電特性により、端子電圧の瞬時低下を伴
うなどの理由で、上の数値例と、各熔断電流の値とは、
線形に対応しない。
【0052】また、充電時には、2次電池2からの電流
に、充電用電源1からの電流が加算されて、上述と同様
に、抵抗器Rb,Rdが熔断され、2次電池2は過電流
などから保護される。
【0053】そして、抵抗器Rb,Rdが相次いで熔断
したことにより、抵抗器Ra,Rcを更に熔断させる必
要はなくなる。
【0054】尤も、ヒューズ抵抗器33a〜33dの各
抵抗値R33a〜R33dの設定如何によっては、電子スイッ
チ35が「オン」状態に切り換えられたときに、ダイオ
ード34および抵抗器Rdの経路で電流Idが流れない
場合がある。この場合は、抵抗器Ra,Rc,Rdのバ
ラツキに起因して、そのいずれか1個、例えば、抵抗器
Raまたは抵抗器Rcが電流Iaにより熔断し、その後
に、電流Idによって抵抗器Rdが熔断する。
【0055】図1の実施の形態では、複数のヒューズ抵
抗器33a〜33dが、所定の順序で、1個ずつ熔断さ
れるので、前出図32に示すような従来の保護回路10
Pに比べて、ヒューズ抵抗器の熔断電流値を抑えること
ができて、電子スイッチ35の電流容量を小さくするこ
とができる。
【0056】また、ヒューズ抵抗器の熔断電流値が抑え
られるので、ヒューズ抵抗器を熔断する際に、過大電流
による2次電池の発熱を回避することができて、安全性
を向上させることができる。
【0057】上述のような図1の実施の形態では、4個
のヒューズ抵抗器33a,33b,33c,33dを用
いたが、更に2個のヒューズ抵抗器と1個のダイオード
とを加えて、図5に示すように、6個のヒューズ抵抗器
に対応する抵抗器Ra〜Rfと、2個のダイオード34
a,34bとで多段に構成してもよい。この場合も、各
抵抗器Ra〜Rfの値を適宜に設定することにより、上
述と同様に、複数のヒューズ抵抗器を1個ずつ熔断する
ことができる。
【0058】[第2の実施の形態]次に、図6および図
7を参照しながら、この発明の第2の実施の形態につい
て説明する。この発明の第2の実施の形態の構成を図6
に示す。この図6において、前出図1に対応する部分に
は同一の符号を付して一部説明を省略する。
【0059】図6の実施の形態の保護回路30Dは、前
出図1の実施の形態の保護回路30から、ダイオード3
4を除去すると共に、保護回路30に、並列制御用の第
2の電子スイッチ35bと時定数回路36とを追加した
ように構成される。なお、第2の電子スイッチ35bの
追加に伴って、並列制御用の第1の電子スイッチの符号
が「35」から「35a」に変更される。
【0060】即ち、図6において、並列型の保護回路3
0Dでは、端子Ta,Tcの間に、充電時は、充電用電
源1が接続されると共に、端子Tb,Tdの間には、例
えば、リチウムイオン蓄電池のような、2次電池2が接
続されて、充電される。また、2次電池2の使用時に
は、端子Ta,Tcの間に、充電用電源1に替えて、負
荷回路(図示は省略)が接続され、2次電池2から電流
が供給される。
【0061】保護回路30Dの端子Tb,Tdに電圧電
流検出回路31が接続されて、2次電池2の端子電圧が
供給されると共に、保護回路30Dの端子Tc,Tdの
間には、電流検出用の抵抗器32と、ブリッジ状接続の
4個のヒューズ抵抗器33a,33b,33c,33d
とが直列に接続され、ヒューズ抵抗器33a,33bの
接続中点と端子Taとの間に、第1の電子スイッチ35
aが接続されると共に、ヒューズ抵抗器33c,33d
の接続中点と端子Tbとの間に、第2の電子スイッチ3
5bが接続される。
【0062】そして、抵抗器32の端子電圧が電圧電流
検出回路31に供給され、この電圧電流検出回路31の
検出出力Scpが、制御信号として、第1の電子スイッチ
35aには、直接に供給されると共に、第2の電子スイ
ッチ35dには、時定数回路36を介した検出出力Sdp
が供給される。
【0063】時定数回路36の時定数τ36は、ヒューズ
抵抗器33の、例えば、100mSの熔断時間T33より
も長く、例えば、 τ36=200mS に設定される。
【0064】各電子スイッチ35a,35dは、通常の
場合、図中に実線で示すように、いずれも「オフ」状態
とされ、過電流などが検出された場合には、制御信号S
cp,Sdpによって、図中に破線で示すように、「オン」
状態に切り換えられる。なお、電子スイッチ35a,3
5dのスイッチ素子としては、例えば、シリコン制御整
流器が用いられる。
【0065】次に、図7を参照しながら、図6の実施の
形態の動作について説明する。簡単のために、保護回路
30Dの保護動作の説明は、端子Ta,Tcの間に、充
電用電源1に替えて、負荷回路(図示は省略)が接続さ
れた、2次電池2の使用時について行う。
【0066】また、この図7でも、前出図4と同様に、
4個のヒューズ抵抗器33a,33b,33c,33d
を抵抗器Ra,Rb,Rc,Rdで表す。また、各抵抗
値R33a,R33b,R33c,R33dは、前述の実施の形態と
同様に、例えば、 R33a =R33c =R33d =4Ω; R33b =2Ω のように設定される。
【0067】上述の条件で、保護回路30Dの保護動作
は、概ね、次のようになる。 a.電圧電流検出回路31により、2次電池2の過電流
などが検出される。 b.制御信号Scpにより、電子スイッチ35aが「オ
ン」に切り換えられる(図7A参照)。 c.電子スイッチ35a→抵抗器Ra→Rc→Rdの経
路で電流Iaが流れ、電子スイッチ35a→抵抗器Rb
の経路で電流Ibが流れる。上の数値例から、Ia<<
Ibとなる。 d.最初に、抵抗器Rbが電流Ibにより熔断し、その
経路が遮断される(図7Aに「×」で示す)。 e.b項で電子スイッチ35aが「オン」に切り換えら
れてから、τ36時間が経過すると、制御信号Sdpによっ
て、電子スイッチ35dが「オン」に切り換えられる
(図7B参照)。 f.電子スイッチ35dを経た電流Idと、電子スイッ
チ35Aを経た電流Iaとにより、抵抗器Rdが熔断す
る(図7Bに「×」で示す)。 g.電子スイッチ35a,35bが「オフ」に戻る(図
示は省略)。
【0068】この実施の形態では、上述のようなd項お
よびf項の抵抗器Rb,Rdの熔断により、放電経路が
遮断されて、2次電池2は過電流などから保護される。
【0069】なお、この実施の形態でも、抵抗器Rb,
Rdの熔断電流は、前述の実施の形態と同様とされる。
また、充電時には、2次電池2からの電流に、充電用電
源1からの電流が加算されて、上述と同様に、抵抗器R
b,Rdが熔断され、2次電池2は過電流などから保護
される。
【0070】図6の実施の形態でも、2個のヒューズ抵
抗器33b,33dが、1個ずつ順次熔断されるので、
前出図32に示すような従来の保護回路10Pに比べ
て、ヒューズ抵抗器の熔断電流値を抑えることができ
て、並列制御用の電子スイッチ35a,35dの電流容
量を小さくすることができる。
【0071】また、ヒューズ抵抗器の熔断電流値が抑え
られるので、ヒューズ抵抗器を熔断する際に、過大電流
による2次電池の発熱を回避することができて、安全性
を向上させることができる。
【0072】[第3の実施の形態]次に、図8〜図10
を参照しながら、この発明の第3の実施の形態について
説明する。
【0073】この発明の第3の実施の形態の構成を図8
に示す。この図8において、前出図1に対応する部分に
は同一の符号を付して一部説明を省略する。
【0074】図8の実施の形態の保護回路40Aは、前
出図1の保護回路30のヒューズ抵抗器のうち、電源側
の2個のヒューズ抵抗器を、充電保護用の電子スイッチ
に置き換えたように構成される。
【0075】即ち、図8において、直並列型で充電専用
の保護回路40Aでは、端子Ta,Tbは直接に接続さ
れ、端子Ta,Tcの間に、充電用電源1が接続される
と共に、端子Tb,Tdの間に、例えば、リチウムイオ
ン蓄電池のような、2次電池2が接続されて、充電され
る。
【0076】保護回路40Aの端子Tb,Tdの間に
は、電圧電流検出回路41が接続されて、2次電池2の
端子電圧が供給されると共に、保護回路40Aの端子T
dに、電流検出用の抵抗器42の一端が接続される。
【0077】この抵抗器42の他端に共通に、2個のヒ
ューズ抵抗器43b,43dの各一端が接続され、端子
Tcに共通に、直列制御用の2個の電子スイッチ47
a,47cの各一端が接続されると共に、ヒューズ抵抗
器43b,43dの各他端と電子スイッチ47a,47
cの各他端とが接続される。
【0078】また、ヒューズ抵抗器43bおよび電子ス
イッチ47aの接続中点にダイオード44のアノードが
接続され、ヒューズ抵抗器43dおよび電子スイッチ4
7cの接続中点にダイオード44のカソードが接続され
ると共に、ヒューズ抵抗器43bおよび電子スイッチ4
7aの接続中点と端子Taとの間には、並列制御用の電
子スイッチ45が接続される。
【0079】そして、抵抗器42の端子電圧が電圧電流
検出回路41に供給されると共に、2個の電子スイッチ
47a,47cに、制御信号として、電圧電流検出回路
41の検出出力Sccが共通に供給される。
【0080】この実施の形態では、電圧電流検出回路4
1の別の検出出力Scpが、制御信号として、適宜の時定
数τ46の時定数回路46を通じて、電子スイッチ45に
供給される。時定数回路46は、並列制御用の検出出力
Scpが、直列制御用の検出出力Sccよりも遅れて、電子
スイッチ45に作用するように設けたものである。
【0081】なお、電子スイッチ45のスイッチ素子と
しては、例えば、シリコン制御整流器が用いられる。ま
た、電子スイッチ47a,47cのスイッチ素子として
は、例えば、図中に示すように、それぞれnチャンネル
の電界効果トランジスタQ47が用いられると共に、この
電界効果トランジスタQ47のソースとドレインとに、ダ
イオードD47のアノードとカソードとが接続される。
【0082】通常の場合、図中にそれぞれ実線で示すよ
うに、並列制御用の電子スイッチ45が「オフ」状態と
されると共に、直列制御用の電子スイッチ47a,47
cが「オン」状態とされる。
【0083】また、過電流などが検出された場合には、
図中にそれぞれ破線で示すように、まず、直列制御用の
電子スイッチ47a,47cが、制御信号Sccによって
「オフ」に切り換えられ、しかる後、必要に応じて、並
列制御用の電子スイッチ45が制御信号Scpによって
「オン」に切り換えられる。電子スイッチ47a,47
c;45の切り換えについては、後に詳述する。
【0084】上述のようなヒューズ抵抗器と電界効果ト
ランジスタは、例えば、図9に示すように、同一の集積
回路基板BB上に搭載することにより、熱的に、一体に
構成することもできる。
【0085】即ち、図9において、長方形の集積回路基
板BBの一方の長縁に、4個の端子Tf〜Tiが配設さ
れると共に、基板BBの両短縁には、端子Tf,Tiに
加えて、それぞれ2個の端子Tj,Tk;Tm,Tnが
配設される。
【0086】ヒューズ抵抗器43b,43dに対応す
る、2個のヒューズ材Fvb,Fvdが、端子Tf,Tg;
Th,Tiの間に、それぞれ懸け渡されると共に、端子
Tf,Tiの間には、図8のダイオード44に対応す
る、ダイオードDdが懸け渡される。また、電界効果ト
ランジスタQa,Qcの各電極が、ボンディング・ワイ
ヤBBにより、端子Tf,Tj,Tk;Ti,Tm,T
nに接続される。
【0087】上述のように、ヒューズ材Fvb,Fvdと電
界効果トランジスタQa,Qcとが同一の基板BB上に
搭載された構成では、電界効果トランジスタQa,Qc
に大電流が流れた場合に、電界効果トランジスタQa,
Qcが発熱するため、その近傍のヒューズ材Fvb,Fvd
が加熱されて、熔断しやすくなる。また、電界効果トラ
ンジスタQa,Qcが破壊される程の過大電流が流れた
場合も、上述と同様に、電界効果トランジスタQa,Q
cの発熱により、ヒューズ材Fvb,Fvdが加熱されて、
ヒューズ材Fva〜Fvdが熔断してしまうようにすること
もできる。
【0088】なお、ヒューズ材Fva〜Fvdの定格電流
は、その電流が、例えば、数十ミリ秒以上持続すること
を前提として設定される。また、ヒューズ抵抗器と電界
効果トランジスタとは、例えば、図9の集積回路基板B
Bを縦に分割したように、それぞれ1個ずつを基板BB
上に搭載することもできる。この場合、ダイオードDd
は基板BB外に出される。
【0089】次に、図10をも参照しながら、図8の実
施の形態の充電保護動作について説明する。
【0090】なお、この図10では、前出図4と同様
に、ヒューズ抵抗器43b,43dを抵抗器Rb,Rd
で表す。また、各抵抗値R43b,R43dは、前述の実施の
形態と同様に、例えば、 R43b =2Ω; R43d =4Ω のように設定される。
【0091】上述の条件で、保護回路40Aの保護動作
は、概ね、次のようになる。 a.電圧電流検出回路41により、2次電池2の電圧に
基づいて、過充電が検出される。 b.通常の場合、制御信号Sccにより、電子スイッチ4
7a,47cが「オフ」に切り換えられて、充電経路が
遮断される(図10A参照)。 c.過電流により、スイッチ素子としての電界効果トラ
ンジスタQ47が破壊された場合は、例えば、電子スイッ
チ47cが、内部抵抗を伴う、不完全な短絡状態となっ
て、充電が継続される(図10B参照)。 d.電圧電流検出回路41により、抵抗器42の端子電
圧に基づいて、充電の継続が検出されると、制御信号S
cpが出力され、a項で電子スイッチ47a,47cが
「オフ」に切り換えられてから、適宜時間τ46の後、電
子スイッチ45が「オン」に切り換えられる(図10B
参照)。 e.2次電池2→電子スイッチ45→抵抗器Rbの経路
で電流Ib2が流れ、2次電池2→電子スイッチ45→ダ
イオード44→抵抗器Rdの経路で電流Id2が流れる。
上の数値例から、Id2<<Ib2となる。 f.充電用電源1→電子スイッチ45→抵抗器Rb→抵
抗器Rd→電子スイッチ47cの経路で電流Ib1が流れ
る。ダイオード44の内部電圧降下Vfに対応して、I
b1<<Id2<<Ib2となる。 g.最初、抵抗器Rbが、主として電流Ibにより熔断
し、その経路が遮断される(図10Bに「×」で示
す)。 h.次に、主として電流Idにより、抵抗器Rdが熔断
する(図10Cに「×」で示す)。 j.電子スイッチ45が「オフ」に戻る(図示は省
略)。
【0092】この実施の形態では、上述のようなg項お
よびh項の抵抗器Rb,Rdの熔断により、充電経路が
遮断されて、2次電池2は過電流などから保護される。
【0093】また、この実施の形態でも、抵抗器Rb,
Rdの熔断電流は、前述の実施の形態と同様とされる。
上述のように、図8の実施の形態では、過充電などが検
出されると、まず、直列制御用の電子スイッチ47a,
47cを「オフ」とし、この電子スイッチ47a,47
cの動作が不具合な場合に、並列制御用の電子スイッチ
45を「オン」として、ヒューズ抵抗器43b,43d
を熔断するようにしたので、電子スイッチ47a,47
cが正常な場合には、充電保護動作後の自動的な復旧が
可能となり、充電保護回路40Aの安全性が向上する。
【0094】また、電子スイッチ47a,47cの動作
が不具合な場合は、2個のヒューズ抵抗器43b,43
dを、1個ずつ順次熔断するようにしたので、前出図3
4に示すような従来の保護回路20に比べて、ヒューズ
抵抗器の熔断電流値を抑えることができて、並列制御用
の電子スイッチ45の電流容量を小さくすることができ
る。
【0095】また、ヒューズ抵抗器の熔断電流値が抑え
られるので、ヒューズ抵抗器を熔断する際に、過大電流
による2次電池の発熱を回避することができて、安全性
を向上させることができる。
【0096】なお、この実施の形態では、電子スイッチ
47a,47cの双方が、スイッチ素子としての電界効
果トランジスタQ47が破壊されて、不完全な短絡状態と
なった場合も、上述と同様に動作する。
【0097】しかしながら、図10B,Cに示したとは
逆に、電子スイッチ47aが不完全な短絡状態となると
共に、電子スイッチ47cが「オフ」となった場合、電
子スイッチ45が「オン」の状態では、充電用電源1か
ら、抵抗器Rb,Rdの熔断に寄与するような電流の経
路が形成されず、抵抗器Rb,Rdは、実質的に、2次
電池2からの電流のみにより熔断される。
【0098】一般に、電界効果トランジスタは、そのサ
イズ(面積)が大きい程、使用電圧および使用電流の最
大値が大きくなる。これを逆に言えば、そのサイズが小
さい程、電圧および電流の許容値が小さくなって、電界
効果トランジスタが破壊しやすくなる。
【0099】従って、上述の実施の形態において、電子
スイッチ47a,47cのスイッチ素子としての、単一
の電界効果トランジスタQ47を、その面積と合計面積が
等しくなる、複数の小型の電界効果トランジスタを並列
に接続して構成することにより、電流が集中した場合
に、複数の小型電界効果トランジスタが、大型電界効果
トランジスタの場合よりも小さな電力で、次々に破壊さ
れて、例えば、それぞれショート状態となる。
【0100】更に、電流が大きい場合には、大型電界効
果トランジスタよりも、小型の電界効果トランジスタの
ショート状態の面抵抗が大きいので、大型電界効果トラ
ンジスタの場合よりも小さな電力で、例えば、シリコン
の熔融温度にまで到達して、電界効果トランジスタが熔
解して切断状態に至る。もしくは、ボンディング・ワイ
ヤ(図9参照)が熔断するに至る。
【0101】この場合、小型の電界効果トランジスタの
方が、大型電界効果トランジスタの場合よりも小さな電
力で熔断するので、熔断電界効果トランジスタによる、
外部の加熱が少なく、発煙や発火の危険性が抑えられ
て、安全性が向上する。
【0102】[第4の実施の形態]次に、図11〜図1
3を参照しながら、この発明の第4の実施の形態につい
て説明する。この発明の第4の実施の形態の構成を図1
1に示す。この図11において、前出図1および図8に
対応する部分には同一の符号を付して一部の説明を省略
する。
【0103】図11の実施の形態の保護回路40Bは、
前出図1の保護回路30の電源側の2個のヒューズ抵抗
器と電源側端子との間に、充電保護用の2個の電子スイ
ッチを介挿したように構成される。
【0104】即ち、図11において、直並列型で充電専
用の保護回路40Bでは、端子Ta,Tcの間に、充電
用電源1が接続されると共に、端子Tb,Tdの間に、
例えば、リチウムイオン蓄電池のような、2次電池2が
接続されて、充電される。
【0105】保護回路40Bの端子Tb,Tdの間に
は、電圧電流検出回路41が接続されて、2次電池2の
端子電圧が供給されると共に、保護回路40Bの端子T
dに、電流検出用の抵抗器42の一端が接続される。
【0106】この抵抗器42の他端と端子Tcとの間
に、それぞれ直列接続の、2個のヒューズ抵抗器43
b,43aおよび電子スイッチ47aと、2個のヒュー
ズ抵抗器43d,43cおよび電子スイッチ47cと
が、並列に介挿される。
【0107】また、ヒューズ抵抗器43a,43bの接
続中点にダイオード44のアノードが接続され、ヒュー
ズ抵抗器43c,43dの接続中点にダイオード44の
カソードが接続されると共に、ヒューズ抵抗器43a,
43bの接続中点と端子Taとの間には、並列制御用の
電子スイッチ45が接続される。
【0108】そして、抵抗器42の端子電圧が電圧電流
検出回路41に供給されると共に、2個の電子スイッチ
47a,47cに、制御信号として、電圧電流検出回路
41の検出出力Sccが共通に供給される。更に、この実
施の形態では、電圧電流検出回路41の別の検出出力S
cpが、制御信号として、適宜の時定数τ46の時定数回路
46を通じて、電子スイッチ45に供給される。
【0109】なお、電子スイッチ45のスイッチ素子と
しては、例えば、シリコン制御整流器が用いられる。ま
た、電子スイッチ47a,47cのスイッチ素子として
は、例えば、図中に示すように、それぞれnチャンネル
の電界効果トランジスタQ47が用いられると共に、この
電界効果トランジスタQ47のソースとドレインとに、ダ
イオードD47のアノードとカソードとが接続される。
【0110】通常の場合、図中にそれぞれ実線で示すよ
うに、並列制御用の電子スイッチ45が「オフ」状態と
されると共に、直列制御用の電子スイッチ47a,47
cが「オン」状態とされる。また、過電流などが検出さ
れた場合には、図中にそれぞれ破線で示すように、ま
ず、直列制御用の電子スイッチ47a,47cが、制御
信号Sccによって「オフ」に切り換えられ、しかる後、
必要に応じて、並列制御用の電子スイッチ45が制御信
号Scpによって「オン」に切り換えられる。電子スイッ
チ47a,47c;45の切り換えについては、後に詳
述する。
【0111】次に、図12をも参照しながら、図11の
実施の形態の充電保護動作について説明する。
【0112】なお、この図12でも、前出図4と同様
に、4個のヒューズ抵抗器43a,43b,43c,4
3dを抵抗器Ra,Rb,Rc,Rdで表す。また、各
抵抗値R43a,R43b,R43c,R43dは、前述の実施の形
態と同様に、例えば、 R43a =R43c =R43d =4Ω; R43b =2Ω のように設定される。
【0113】上述の条件で、保護回路40Bの保護動作
は、概ね、次のようになる。 a.電圧電流検出回路41により、2次電池2の電圧に
基づいて、過充電が検出される。 b.通常の場合、制御信号Sccにより、電子スイッチ4
7a,47cが「オフ」に切り換えられて、充電経路が
遮断される(図12A参照)。 c.過電流により、スイッチ素子としての電界効果トラ
ンジスタQ47が破壊された場合は、例えば、電子スイッ
チ47aが、内部抵抗を伴う、不完全な短絡状態となっ
て、充電が継続される(図12B参照)。 d.電圧電流検出回路41により、抵抗器42の端子電
圧に基づいて、充電の継続が検出されると、制御信号S
cpが出力され、a項で電子スイッチ47a,47cが
「オフ」に切り換えられてから、適宜時間τ46の後、電
子スイッチ45が「オン」に切り換えられる(図12B
参照)。 e.2次電池2→電子スイッチ45→抵抗器Rbの経路
で電流Ib2が流れ、2次電池2→電子スイッチ45→ダ
イオード44→抵抗器Rdの経路で電流Id2が流れる。
上の数値例から、Id2<<Ib2となる。 f.充電用電源1→電子スイッチ45→抵抗器Ra→電
子スイッチ47aの経路で電流Ia1が流れる。電流Ia1
は、電子スイッチ47aの内部抵抗の値如何によって、
抵抗器Raの熔断に充分な大きさとなる。 g.最初、抵抗器Rbが電流Ib2により熔断され、その
経路が遮断される。同時に、抵抗器Raが電流Ia1によ
り熔断され、その経路が遮断される(図12Bにそれぞ
れ「×」で示す)。 h.電流Id2により、抵抗器Rdが熔断する(図12C
に「×」で示す)。 j.電子スイッチ45が「オフ」に戻る(図示は省
略)。
【0114】この実施の形態では、上述のようなg項お
よびh項の抵抗器Rb,Rdの熔断により、充電経路が
遮断されて、2次電池2は過電流などから保護される。
【0115】また、この実施の形態でも、抵抗器Rb,
Rdの熔断電流は、前述の実施の形態と同様とされる。
上述のように、図11の実施の形態でも、前出図8の実
施の形態と同様に、過充電などが検出されると、直列制
御用の電子スイッチ47a,47cを「オフ」とし、こ
の電子スイッチ47a,47cの動作が不具合な場合に
のみ、並列制御用の電子スイッチ45を「オン」とし
て、ヒューズ抵抗器43b,43dを熔断するようにし
たので、電子スイッチ47a,47cが正常な場合に
は、充電保護動作後の自動復旧が可能となり、充電保護
回路40Bの安全性が向上する。
【0116】また、電子スイッチ47a,47cの動作
が不具合な場合は、2個のヒューズ抵抗器43b,43
dを、1個ずつ順次熔断するようにしたので、前出図3
4に示すような従来の保護回路20に比べて、ヒューズ
抵抗器の熔断電流値を抑えることができて、並列制御用
の電子スイッチ45の電流容量を小さくすることができ
る。
【0117】また、ヒューズ抵抗器の熔断電流値が抑え
られるので、ヒューズ抵抗器を熔断する際に、過大電流
による2次電池の発熱を回避することができて、安全性
を向上させることができる。
【0118】なお、この実施の形態では、電子スイッチ
47a,47cの双方が、スイッチ素子としての電界効
果トランジスタQ47が破壊されて、不完全な短絡状態と
なった場合、あるいは、図12B,Cに示したとは逆
に、電子スイッチ47aが「オフ」となると共に、電子
スイッチ47cが不完全な短絡状態となった場合にも、
抵抗器Ra,Rcは充電用電源1からの電流によって熔
断されるので、抵抗器Rb,Rdは、実質的に、2次電
池2からの電流のみにより熔断される。
【0119】上述のようなヒューズ抵抗器と電界効果ト
ランジスタは、例えば、図13に示すように、同一の集
積回路基板BB上に搭載することにより、熱的に一体に
構成することもできる。
【0120】即ち、図13において、長方形の集積回路
基板BBの一方の長縁に、4個の端子Tf〜Tiに加え
て、端子Toが配設されると共に、基板BBの両短縁に
は、端子Tf,Tiに加えて、それぞれ2個の端子T
j,Tk;Tm,Tnが配設される。
【0121】ヒューズ抵抗器43a,43bに対応のヒ
ューズ材Fva,Fvbが、端子Tf,Tg,ToTh,T
iの間にそれぞれ懸け渡されると共に、ヒューズ抵抗器
43c,43dに対応のヒューズ材Fvc,Fvdが、端子
Ti,Th,Toの間にそれぞれ懸け渡される。
【0122】また、端子Tg,Thの間に、図8のダイ
オード44に対応する、ダイオードDdが懸け渡され
る。そして、電界効果トランジスタQa,Qcの各電極
が、ボンディング・ワイヤBBにより、端子Tf,T
j,Tk;Ti,Tm,Tnに接続される。
【0123】上述のように、ヒューズ材Fva〜Fvdと電
界効果トランジスタQa,Qcとが同一の基板BB上に
搭載された構成では、電界効果トランジスタQa,Qc
に大電流が流れた場合に、電界効果トランジスタQa,
Qcが発熱するため、その近傍のヒューズ材Fva〜Fvd
が加熱されて、熔断しやすくなる。また、電界効果トラ
ンジスタQa,Qcが破壊される程の過大電流が流れた
場合は、ヒューズ材Fva〜Fvdが熔断してしまうように
することもできる。
【0124】[第5の実施の形態]次に、図14を参照
しながら、この発明の第5の実施の形態について説明す
る。
【0125】この発明の第5の実施の形態の構成を図1
4に示す。この図14において、前出図8に対応する部
分には同一の符号を付して一部説明を省略する。
【0126】図14の実施の形態の保護回路40Cは、
前出図8の保護回路40Aの充電保護用の2個の電子ス
イッチ47a,47cを、放電保護用の電子スイッチ4
8a,48cに置き換えて構成される。
【0127】即ち、図14において、直並列型で放電専
用の保護回路40Cでは、端子Ta,Tcの間に、負荷
回路3が接続されると共に、端子Tb,Tdの間に、例
えば、リチウムイオン蓄電池のような、2次電池2が接
続されて、2次電池2からの電流が負荷回路3に供給さ
れる。
【0128】保護回路40Cの端子Tb,Tdの間に
は、電圧電流検出回路41が接続されて、2次電池2の
端子電圧が供給されると共に、保護回路40Cの端子T
dに、電流検出用の抵抗器42の一端が接続される。
【0129】この抵抗器42の他端に共通に、2個のヒ
ューズ抵抗器43b,43dの各一端が接続され、端子
Tcに共通に、直列制御用の2個の電子スイッチ48
a,48cの各一端が接続されると共に、ヒューズ抵抗
器43b,43dの各他端と電子スイッチ48a,48
cの各他端とが接続される。
【0130】また、ヒューズ抵抗器43bおよび電子ス
イッチ48aの接続中点にダイオード44のアノードが
接続され、ヒューズ抵抗器43dおよび電子スイッチ4
8cの接続中点にダイオード44のカソードが接続され
ると共に、ヒューズ抵抗器43bおよび電子スイッチ4
8aの接続中点と端子Taとの間には、並列制御用の電
子スイッチ45が接続される。
【0131】そして、抵抗器42の端子電圧が電圧電流
検出回路41に供給されると共に、2個の電子スイッチ
48a,48cに、制御信号として、電圧電流検出回路
41の検出出力Scdが共通に供給される。更に、この実
施の形態では、電圧電流検出回路41の別の検出出力S
cpが、制御信号として、適宜の時定数τ46の時定数回路
46を通じて、電子スイッチ45に供給される。
【0132】なお、電子スイッチ45のスイッチ素子と
しては、例えば、シリコン制御整流器が用いられる。ま
た、電子スイッチ48a,48cのスイッチ素子として
は、例えば、図中に示すように、それぞれnチャンネル
の電界効果トランジスタQ48が用いられると共に、この
電界効果トランジスタQ48のソースとドレインとに、ダ
イオードD48のアノードとカソードとが接続される。
【0133】通常の場合、図中にそれぞれ実線で示すよ
うに、並列制御用の電子スイッチ45が「オフ」状態と
されると共に、直列制御用の電子スイッチ48a,48
cが「オン」状態とされる。
【0134】また、過電流などが検出された場合には、
図中にそれぞれ破線で示すように、まず、直列制御用の
電子スイッチ48a,48cが、制御信号Scdによって
「オフ」に切り換えられ、しかる後、必要に応じて、並
列制御用の電子スイッチ45が制御信号Scpによって
「オン」に切り換えられる。前述のように、図14の保
護回路40Cは、前出図8の40Aの充電保護用の電子
スイッチ47a,47cを、放電保護用の電子スイッチ
48a,48cに置き換えて構成される。従って、図1
4の実施の形態の動作の説明には、前出図10について
の動作の説明中、電子スイッチ47a,47cを電子ス
イッチ48a,48cと読み替えると共に、充電用電源
1からの電流Ib1,Ic1に関連する部分を除いて、前出
図8の実施の形態の動作の説明を適用することができ
る。
【0135】上述のように、図14の実施の形態では、
過放電などが検出されると、前出図8の実施の形態の動
作に対応して、直列制御用の電子スイッチ48a,48
cを「オフ」とし、この電子スイッチ48a,48cの
動作が不具合な場合にのみ、並列制御用の電子スイッチ
45を「オン」として、ヒューズ抵抗器43b,43d
を熔断するようにしたので、電子スイッチ48a,48
cが正常な場合には、充電保護動作後の自動復旧が可能
となり、放電保護回路40Cの安全性が向上する。
【0136】また、電子スイッチ48a,48cの動作
が不具合な場合は、2個のヒューズ抵抗器43b,43
dを、1個ずつ順次熔断するようにしたので、前出図3
4に示すような従来の保護回路20に比べて、ヒューズ
抵抗器の熔断電流値を抑えることができて、並列制御用
の電子スイッチ45の電流容量を小さくすることができ
る。
【0137】また、ヒューズ抵抗器の熔断電流値が抑え
られるので、ヒューズ抵抗器を熔断する際に、過大電流
による2次電池の発熱を回避することができて、安全性
を向上させることができる。
【0138】[第6の実施の形態]次に、図15を参照
しながら、この発明の第6の実施の形態について説明す
る。この発明の第6の実施の形態の構成を図15に示
す。この図15において、前出図14に対応する部分に
は同一の符号を付して一部説明を省略する。
【0139】図15の実施の形態の保護回路40Dは、
前出図6の実施の形態の保護回路30Dのヒューズ抵抗
器のうち、電源側の2個のヒューズ抵抗器を、放電保護
用の電子スイッチに置き換えたように構成される。
【0140】即ち、図15において、直並列型の保護回
路40Dでは、端子Ta,Tcの間に、負荷回路3が接
続されると共に、端子Tb,Tdの間に、例えば、リチ
ウムイオン蓄電池のような、2次電池2が接続されて、
2次電池2からの電流が負荷回路3に供給される。
【0141】保護回路40Cの端子Tb,Tdの間に
は、電圧電流検出回路41が接続されて、2次電池2の
端子電圧が供給されると共に、保護回路40Cの端子T
dに、電流検出用の抵抗器42の一端が接続される。
【0142】この抵抗器42の他端と端子Tcとの間
に、それぞれ直列接続の、ヒューズ抵抗器43bおよび
電子スイッチ47aと、ヒューズ抵抗器43dおよび電
子スイッチ47cとが、並列に介挿される。
【0143】また、ヒューズ抵抗器43bおよび電子ス
イッチ48aの接続中点と端子Taとの間に、並列制御
用の第1の電子スイッチ45aが接続されると共に、ヒ
ューズ抵抗器43dおよび電子スイッチ48cの接続中
点と端子Tbとの間には、並列制御用の第2の電子スイ
ッチ45dが接続される。
【0144】そして、抵抗器42の端子電圧が電圧電流
検出回路41に供給されると共に、2個の電子スイッチ
48a,48cに、制御信号として、電圧電流検出回路
41の検出出力Scdが共通に供給される。更に、この実
施の形態では、電圧電流検出回路41の別の検出出力S
cpが、制御信号として、第1の時定数回路46aを通じ
て、電子スイッチ45aに供給されると共に、第1およ
び第2の時定数回路46a,46dを通じた制御信号S
dpが、第2の電子スイッチ45dに供給される。第1の
時定数回路46aの時定数τaは、前出図8,11,1
4の各実施の形態の時定数回路46の時定数τ46と同
様、適宜に設定されると共に、第2の時定数回路46d
の時定数τdは、前出図6の実施の形態の時定数回路3
6の時定数τ36と同様に、例えば、200mSに設定さ
れる。
【0145】通常の場合、図中にそれぞれ実線で示すよ
うに、並列制御用の電子スイッチ45a,45dが「オ
フ」状態とされると共に、直列制御用の電子スイッチ4
8a,48cが「オン」状態とされる。
【0146】過放電などが検出された場合には、図中に
それぞれ破線で示すように、まず、直列制御用の電子ス
イッチ48a,48cが、制御信号Scdによって「オ
フ」に切り換えらる。しかる後、必要に応じて、並列制
御用の電子スイッチ45aが制御信号Scpによって「オ
ン」に切り換えられ、この電子スイッチ45aの「オ
ン」から、τd時間が経過すると、制御信号Sdpによっ
て、電子スイッチ45dが「オン」に切り換えられる。
【0147】前述のように、図15の保護回路40D
は、前出図6の保護回路30Dのヒューズ抵抗器のう
ち、電源側の2個のヒューズ抵抗器33a,33cを、
放電保護用の電子スイッチ48a,48cに置き換えた
ように構成される。
【0148】従って、図15の実施の形態において、電
子スイッチ48a,48cが不具合な場合の動作の説明
には、前出図7についての動作の説明中、抵抗器Ra,
Rcの双方を、不完全な短絡状態の電子スイッチ48
a,48cに置き換えて、前出図6の実施の形態の動作
の説明を適用することができる。
【0149】なお、電子スイッチ48a,48cのいず
れか一方が不完全な短絡状態で、他方が「オフ」の場合
には、並列制御用の電子スイッチ45a,45dが「オ
ン」となっても、電子スイッチ48a,48cを含む経
路が形成されず、前出図7の電流Iaは流れない。
【0150】上述のように、図15の実施の形態では、
過放電などが検出されると、前出図8の実施の形態の動
作に対応して、直列制御用の電子スイッチ48a,48
cを「オフ」とし、この電子スイッチ48a,48cの
動作が不具合な場合にのみ、並列制御用の2個の電子ス
イッチ45a,45dを順次「オン」として、ヒューズ
抵抗器43b,43dを順次熔断するようにしたので、
電子スイッチ48a,48cが正常な場合には、充電保
護動作後の自動復旧が可能となり、放電保護回路40C
の安全性が向上すると共に、前出図34に示すような従
来の保護回路20に比べて、ヒューズ抵抗器の熔断電流
値を抑えることができて、並列制御用の電子スイッチ4
5a,45dの電流容量を小さくすることができる。
【0151】また、ヒューズ抵抗器の熔断電流値が抑え
られるので、ヒューズ抵抗器を熔断する際に、過大電流
による2次電池の発熱を回避することができて、安全性
を向上させることができる。
【0152】[第7の実施の形態]次に、図16を参照
しながら、この発明の第7の実施の形態について説明す
る。この発明の第7の実施の形態の構成を図16に示
す。この図16において、前出図8に対応する部分には
同一の符号を付して一部説明を省略する。
【0153】図16の実施の形態の保護回路40Eは、
前出図8の保護回路40Aの端子Tcと、充電保護用の
電子スイッチ47a,47cの共通接点との間に、更に
放電保護用の電子スイッチ48を接続することにより、
充放電兼用に構成される。
【0154】即ち、図16において、直並列型の保護回
路40Eでは、端子Ta,Tcの間に、充電用電源1が
接続されると共に、端子Tb,Tdの間に、例えば、リ
チウムイオン蓄電池のような、2次電池2が接続され
て、充電される。また、2次電池2の使用時には、保護
回路40Eの端子Ta,Tcの間に、充電用電源1に替
えて、負荷回路(図示は省略)が接続され、2次電池2
からの電流が供給される。
【0155】保護回路40Eの端子Tb,Tdの間に電
圧電流検出回路41が接続されて、2次電池2の端子電
圧が供給され、保護回路40Eの端子Tdに、電流検出
用の抵抗器42の一端が接続されると共に、端子Tcに
は、電子スイッチ48の一端が接続される。
【0156】抵抗器42の他端に共通に、2個のヒュー
ズ抵抗器43b,43dの各一端が接続され、電子スイ
ッチ48の他端に共通に、電子スイッチ47a,47c
の各一端が接続されると共に、電子スイッチ47a,4
7cの各他端とヒューズ抵抗器43b,43dの各他端
とが接続される。
【0157】そして、ヒューズ抵抗器43bおよび電子
スイッチ47aの接続中点にダイオード44のアノード
が接続され、ヒューズ抵抗器43dおよび電子スイッチ
47cの接続中点にダイオード44のカソードが接続さ
れると共に、ヒューズ抵抗器43bおよび電子スイッチ
47aの接続中点と端子Taとの間には、並列制御用の
電子スイッチ45が接続される。
【0158】抵抗器42の端子電圧が電圧電流検出回路
41に供給されると共に、電圧電流検出回路41の検出
出力Scpが、制御信号として、時定数回路46を通じ
て、電子スイッチ45に供給される。また、電圧電流検
出回路41の第2の検出出力Sccが、制御信号として、
充電保護用の電子スイッチ47a,47cに共通に供給
されると共に、電圧電流検出回路41の第3の検出出力
Scdが、制御信号として、放電保護用の電子スイッチ4
8に供給される。
【0159】電子スイッチ47a,47c,48のスイ
ッチ素子としては、例えば、図中に示すように、それぞ
れnチャンネルの電界効果トランジスタQ47,Q48が用
いられると共に、電界効果トランジスタQ47,Q48のソ
ースとドレインとに、ダイオードD47のアノードとカソ
ードとがそれぞれ接続される。
【0160】この実施の形態では、電子スイッチ47
a,47cと電子スイッチ48とは、それぞれの電界効
果トランジスタQ47,Q48のソースが隣接すると共に、
ダイオードD47,D48のアノードが隣接するような向き
で接続される。
【0161】通常の場合、図中にそれぞれ実線で示すよ
うに、並列制御用の電子スイッチ45が「オフ」状態と
されると共に、直列制御用の電子スイッチ47a,47
c,48がそれぞれ「オン」状態とされる。
【0162】また、過電流などが検出された場合には、
図中にそれぞれ破線で示すように、まず、充電制御用の
電子スイッチ47a,47c、もしくは、放電制御用の
電子スイッチ48が、それぞれ対応の制御信号Scc,S
cdによって、「オフ」に切り換えられ、しかる後、必要
に応じて、並列制御用の電子スイッチ45が制御信号S
cpによって「オン」に切り換えられる。前述のように、
図16の保護回路40Eは、前出図8の保護回路40A
の充電保護用の電子スイッチ47a,47cの電源側
に、更に放電保護用の電子スイッチ48を介挿して構成
される。
【0163】従って、図16の実施の形態において、充
電時に、電子スイッチ47a,47cが不具合な場合に
は、前出図8の実施の形態の動作の説明をそのまま適用
することができる。また、放電時に、電子スイッチ48
が不具合な場合には、充電用電源1からの電流Ib1,I
c1に関連する部分を除いて、前出図8の実施の形態の動
作の説明を適用することができる。
【0164】上述のように、図16の実施の形態では、
過充電などが検出されると、前出図8の実施の形態の動
作に対応して、直列制御用の電子スイッチ47a,47
c;48を「オフ」とし、この電子スイッチ47a,4
7c;48の動作が不具合な場合にのみ、並列制御用の
電子スイッチ45を「オン」として、ヒューズ抵抗器4
3b,43dを順次熔断するようにしたので、電子スイ
ッチ47a,47c;48が正常な場合には、充電また
は放電の保護動作後に自動復旧が可能となり、放電保護
回路40Cの安全性が向上すると共に、前出図34に示
すような従来の保護回路20に比べて、ヒューズ抵抗器
の熔断電流値を抑えることができて、並列制御用の電子
スイッチ45の電流容量を小さくすることができる。
【0165】また、ヒューズ抵抗器の熔断電流値が抑え
られるので、ヒューズ抵抗器を熔断する際に、過大電流
による2次電池の発熱を回避することができて、安全性
を向上させることができる。
【0166】[第8の実施の形態]次に、図17を参照
しながら、この発明の第8の実施の形態について説明す
る。
【0167】この発明の第8の実施の形態の構成を図1
7に示す。この図17において、前出図16に対応する
部分には同一の符号を付して一部説明を省略する。
【0168】図17の実施の形態の保護回路40Fは、
前出図16の保護回路40Eの充電保護用の電子スイッ
チ47a,47cを放電保護用の電子スイッチ48a,
48cに置き換えると共に、放電保護用の電子スイッチ
48を充電保護用の電子スイッチ47に置き換えて構成
される。
【0169】即ち、図17において、直並列型で充放電
兼用の保護回路40Fでは、端子Tb,Tdの間に、例
えば、リチウムイオン蓄電池のような、2次電池2が接
続されると共に、端子Ta,Tcの間には、負荷回路3
が接続される。また、2次電池2の充電時には、保護回
路40Fの端子Ta,Tcの間に、負荷回路3に替え
て、充電用電源(図示は省略)が接続される。
【0170】保護回路40Fの端子Tb,Tdの間に電
圧電流検出回路41が接続されて、2次電池2の端子電
圧が供給され、保護回路40Fの端子Tdに、電流検出
用の抵抗器42の一端が接続されると共に、端子Tcに
は、電子スイッチ47の一端が接続される。
【0171】抵抗器42の他端に共通に、2個のヒュー
ズ抵抗器43b,43dの各一端が接続され、電子スイ
ッチ47の他端に共通に、電子スイッチ48a,48c
の各一端が接続されると共に、電子スイッチ48a,4
8cの各他端とヒューズ抵抗器43b,43dの各他端
とが接続される。
【0172】また、ヒューズ抵抗器43bおよび電子ス
イッチ48aの接続中点にダイオード44のアノードが
接続され、ヒューズ抵抗器43dおよび電子スイッチ4
8cの接続中点にダイオード44のカソードが接続され
ると共に、ヒューズ抵抗器43bおよび電子スイッチ4
8aの接続中点と端子Taとの間には、並列制御用の電
子スイッチ45が接続される。
【0173】そして、抵抗器42の端子電圧が電圧電流
検出回路41に供給されると共に、電圧電流検出回路4
1の検出出力Scpが、制御信号として、時定数回路46
を通じて、電子スイッチ45に供給される。
【0174】更に、電圧電流検出回路41の第2の検出
出力Sccが、制御信号として、充電保護用の電子スイッ
チ47に供給されると共に、電圧電流検出回路41の第
3の検出出力Scdが、制御信号として、放電保護用の電
子スイッチ48a,48cに共通に供給される。電子ス
イッチ47,48a,48cのスイッチ素子としては、
例えば、図中に示すように、それぞれnチャンネルの電
界効果トランジスタQ47,Q48が用いられると共に、電
界効果トランジスタQ47,Q48のソースとドレインと
に、ダイオードD47のアノードとカソードとがそれぞれ
接続される。
【0175】この実施の形態では、電子スイッチ47と
電子スイッチ48a,48cとは、それぞれの電界効果
トランジスタQ47,Q48のドレインが隣接すると共に、
ダイオードD47,D48のカソードが隣接するような向き
で接続される。
【0176】通常の場合、図中にそれぞれ実線で示すよ
うに、並列制御用の電子スイッチ45が「オフ」状態と
されると共に、直列制御用の各電子スイッチ47,48
a,48cが「オン」状態とされる。
【0177】また、過電流などが検出された場合には、
図中にそれぞれ破線で示すように、まず、充電制御用の
電子スイッチ47、もしくは、放電制御用の電子スイッ
チ48a,48cが、それぞれ対応の制御信号Scc,S
cdによって、「オフ」に切り換えられ、しかる後、必要
に応じて、並列制御用の電子スイッチ45が制御信号S
cpによって「オン」に切り換えられる。前述のように、
図17の保護回路40Fは、前出図16の保護回路40
Eの充電保護用の電子スイッチ47a,47cを放電保
護用の電子スイッチ48a,48cに置き換えると共
に、放電保護用の電子スイッチ48を充電保護用の電子
スイッチ47に置き換えて構成される。
【0178】従って、図17の実施の形態において、充
電時に、電子スイッチ47が不具合な場合には、前出図
8の実施の形態の動作の説明をそのまま適用することが
できる。また、放電時に、電子スイッチ48a,48c
が不具合な場合には、充電用電源1からの電流Ib1,I
c1に関連する部分を除いて、前出図8の実施の形態の動
作の説明を適用することができる。
【0179】上述のように、図17の実施の形態では、
過充電などが検出されると、 出図8の実施の形態の動
作に対応して、直列制御用の電子スイッチ47;48,
48cを「オフ」とし、この電子スイッチ47;48
a,48cの動作が不具合な場合にのみ、並列制御用の
電子スイッチ45を「オン」として、ヒューズ抵抗器4
3b,43dを順次熔断するようにしたので、電子スイ
ッチ47;48a,48cが正常な場合には、充電また
は放電の保護動作後に自動復旧が可能となり、放電保護
回路40Cの安全性が向上すると共に、前出図34に示
すような従来の保護回路20に比べて、ヒューズ抵抗器
の熔断電流値を抑えることができて、並列制御用の電子
スイッチ45の電流容量を小さくすることができる。
【0180】また、ヒューズ抵抗器の熔断電流値が抑え
られるので、ヒューズ抵抗器を熔断する際に、過大電流
による2次電池の発熱を回避することができて、安全性
を向上させることができる。
【0181】[第9の実施の形態]次に、図18を参照
しながら、この発明の第9の実施の形態について説明す
る。
【0182】この発明の第9の実施の形態の構成を図1
8に示す。この図18において、前出図17に対応する
部分には同一の符号を付して一部説明を省略する。
【0183】図18の実施の形態は、前出図17の実施
の形態の保護回路40Fに、直列制御用の電子スイッチ
47,48a,48cの動作状態を検出する、スイッチ
動作検出回路49を設け、この検出回路49の検出出力
を用いて、並列制御用の電子スイッチ45を制御するよ
うに構成される。
【0184】即ち、図18において、直並列型で充放電
兼用の保護回路40Gでは、前出図17の保護回路40
Fの充電保護用の電子スイッチ47と、放電保護用の電
子スイッチ48a,48cの各端子間電圧が、スイッチ
動作検出回路49に供給される。
【0185】このスイッチ動作検出回路49には、起動
信号として、電圧電流検出回路41の1対の検出出力S
cc,Scdが供給され、スイッチ動作検出回路49の検
出出力が、制御信号として、電子スイッチ45に供給さ
れる。
【0186】前出図17の保護回路40Fと同様に、保
護回路40Gの端子Ta,Tbは直接に接続され、端子
Ta,Tcの間に、充電用電源1が接続されると共に、
端子Tb,Tdの間には、例えば、リチウムイオン蓄電
池のような、2次電池2が接続される。また、2次電池
2の使用時には、保護回路40Gの端子Ta,Tcの間
に、充電用電源1に替えて、負荷回路(図示は省略)が
接続される。
【0187】保護回路40Gの端子Tb,Tdの間に電
圧電流検出回路41が接続されて、2次電池2の端子電
圧が供給され、保護回路40Gの端子Tdに、電流検出
用の抵抗器42の一端が接続されると共に、端子Tcに
は、電子スイッチ47の一端が接続される。
【0188】抵抗器42の他端に共通に、2個のヒュー
ズ抵抗器43b,43dの各一端が接続され、電子スイ
ッチ47の他端に共通に、電子スイッチ48a,48c
の各一端が接続されると共に、電子スイッチ48a,4
8cの各他端とヒューズ抵抗器43b,43dの各他端
とが接続される。
【0189】また、ヒューズ抵抗器43bおよび電子ス
イッチ48aの接続中点にダイオード44のアノードが
接続され、ヒューズ抵抗器43dおよび電子スイッチ4
8cの接続中点にダイオード44のカソードが接続され
ると共に、ヒューズ抵抗器43bおよび電子スイッチ4
8aの接続中点と端子Taとの間には、並列制御用の電
子スイッチ45が接続される。
【0190】そして、抵抗器42の端子電圧が電圧電流
検出回路41に供給され、電圧電流検出回路41の一方
の検出出力Sccが、制御信号として、充電保護用の電子
スイッチ47に供給されると共に、電圧電流検出回路4
1の他方の検出出力Scdが、制御信号として、放電保護
用の電子スイッチ48a,48cに共通に供給される。
【0191】電子スイッチ47,48a,48cのスイ
ッチ素子としては、例えば、図中に示すように、それぞ
れnチャンネルの電界効果トランジスタQ47,Q48が用
いられると共に、電界効果トランジスタQ47,Q48のソ
ースとドレインとに、ダイオードD47,D48のアノード
とカソードとがそれぞれ接続される。
【0192】この実施の形態では、電子スイッチ47と
電子スイッチ48a,48cとは、それぞれの電界効果
トランジスタQ47,Q48のドレインが隣接すると共に、
ダイオードD47,D48のカソードが隣接するような向き
で接続される。
【0193】通常の場合、図中にそれぞれ実線で示すよ
うに、並列制御用の電子スイッチ45が「オフ」状態と
されると共に、直列制御用の各電子スイッチ47,48
a,48cが「オン」状態とされる。
【0194】過電流などが検出された場合には、図中に
それぞれ破線で示すように、まず、充電制御用の電子ス
イッチ47、もしくは、放電制御用の電子スイッチ48
a,48cが、それぞれ対応の制御信号Scc,Scdによ
って、「オフ」に切り換えられる。また、制御信号Sc
c,Scdのいずれかによって、スイッチ動作検出回路4
9が起動される。
【0195】電子スイッチ47、もしくは、電子スイッ
チ48a,48cが、スイッチ素子としての電界効果ト
ランジスタQ47,Q48を過電流により破壊されて、前述
のような短絡状態となった場合は、スイッチ動作検出回
路49により、それぞれの端子間電圧に基づいて、電子
スイッチ47、もしくは、電子スイッチ48a,48c
の短絡状態が検出される。
【0196】そして、スイッチ動作検出回路49の検出
出力に制御されて、並列制御用の電子スイッチ45が
「オン」に切り換えられ、以後、前出図8の実施の形態
と同様に、2次電池側のヒューズ抵抗器43b,43d
が順次熔断されて、電流経路が遮断され、2次電池2は
過電流などから保護される。
【0197】上述のように、図18の実施の形態では、
過充電などが検出されると、前出図8の実施の形態の動
作に対応して、直列制御用の電子スイッチ47;48,
48cを「オフ」とし、この電子スイッチ47;48
a,48cの不具合がスイッチ動作検出回路49によっ
て検出された場合にのみ、並列制御用の電子スイッチ4
5を「オン」として、ヒューズ抵抗器43b,43dを
順次熔断するようにしたので、電子スイッチ47;48
a,48cが正常な場合には、充電または放電の保護動
作後に自動復旧が可能となり、保護回路40Gの安全性
が向上すると共に、前出図34に示すような従来の保護
回路20に比べて、ヒューズ抵抗器の熔断電流値を抑え
ることができて、並列制御用の電子スイッチ45の電流
容量を小さくすることができる。
【0198】また、ヒューズ抵抗器の熔断電流値が抑え
られるので、ヒューズ抵抗器を熔断する際に、過大電流
による2次電池の発熱を回避することができて、安全性
を向上させることができる。
【0199】[第10の実施の形態]次に、図19を参
照しながら、この発明の第10の実施の形態について説
明する。
【0200】この発明の第10の実施の形態の構成を図
19に示す。この図19において、前出図11および図
18に対応する部分には同一の符号を付して一部説明を
省略する。
【0201】図19の実施の形態の保護回路40Hは、
前出図11の実施の形態の保護回路40Bに、直列制御
用の電子スイッチ47a,47cの動作状態を検出す
る、スイッチ動作検出回路49を設け、この検出回路4
9の検出出力を用いて、並列制御用の電子スイッチ45
を制御するように構成される。
【0202】即ち、図19において、直並列型で充電専
用の保護回路40Hでは、前出図11の保護回路40B
の充電保護用の電子スイッチ47a,47cの各端子間
電圧が、スイッチ動作検出回路49に供給される。
【0203】このスイッチ動作検出回路49には、起動
信号として、電圧電流検出回路41の検出出力Sccが供
給され、スイッチ動作検出回路49の検出出力が、制御
信号として、電子スイッチ45に供給される。
【0204】前出図11の保護回路40Bと同様に、保
護回路40Hの端子Ta,Tcの間に、充電用電源1が
接続されると共に、端子Tb,Tdの間に、例えば、リ
チウムイオン蓄電池のような、2次電池2が接続され
て、充電される。
【0205】保護回路40Hの端子Tb,Tdの間に
は、電圧電流検出回路41が接続されて、2次電池2の
端子電圧が供給されると共に、保護回路40Hの端子T
dに、電流検出用の抵抗器42の一端が接続される。
【0206】この抵抗器42の他端と端子Tcとの間
に、それぞれ直列接続の、2個のヒューズ抵抗器43
b,43aおよび電子スイッチ47aと、2個のヒュー
ズ抵抗器43d,43cおよび電子スイッチ47cと
が、並列に介挿される。
【0207】また、ヒューズ抵抗器43a,43bの接
続中点にダイオード44のアノードが接続され、ヒュー
ズ抵抗器43c,43dの接続中点にダイオード44の
カソードが接続されると共に、ヒューズ抵抗器43a,
43bの接続中点と端子Taとの間には、並列制御用の
電子スイッチ45が接続される。
【0208】そして、抵抗器42の端子電圧が電圧電流
検出回路41に供給されると共に、2個の電子スイッチ
47a,47cに、制御信号として、電圧電流検出回路
41の検出出力Sccが共通に供給される。
【0209】なお、電子スイッチ45のスイッチ素子と
しては、例えば、シリコン制御整流器が用いられる。ま
た、電子スイッチ47a,47cのスイッチ素子として
は、例えば、図中に示すように、それぞれnチャンネル
の電界効果トランジスタQ47が用いられると共に、この
電界効果トランジスタQ47のソースとドレインとに、ダ
イオードD47のアノードとカソードとが接続される。
【0210】通常の場合、図中にそれぞれ実線で示すよ
うに、並列制御用の電子スイッチ45が「オフ」状態と
されると共に、直列制御用の電子スイッチ47a,47
cが「オン」状態とされる。過電流などが検出された場
合には、図中にそれぞれ破線で示すように、まず、充電
制御用の両電子スイッチ47a,47cが、制御信号S
ccによって「オフ」に切り換えられる。また、制御信号
Sccによって、スイッチ動作検出回路49が起動され
る。
【0211】電子スイッチ47a,47cのいずれか
が、スイッチ素子としての電界効果トランジスタQ47を
過電流により破壊されて、前述のような短絡状態となっ
た場合は、スイッチ動作検出回路49により、それぞれ
の端子間電圧に基づいて、電子スイッチ47a,47c
の短絡状態が検出される。
【0212】そして、スイッチ動作検出回路49の検出
出力に制御されて、並列制御用の電子スイッチ45が
「オン」に切り換えられる。
【0213】前述のように、図19の実施の形態の保護
回路40Hは、前出図11の実施の形態の保護回路40
Bにスイッチ動作検出回路49を設け、この検出回路4
9の検出出力を用いて、電子スイッチ45を制御するよ
うに構成される。従って、電子スイッチ45が「オン」
に切り換えられた後の動作については、前出図11の実
施の形態の動作の説明をそのまま適用することができ
て、図19の実施の形態の保護回路40Hでも、2次電
池側のヒューズ抵抗器43b,43dが順次熔断され
て、電流経路が遮断され、2次電池2は過電流などから
保護される。
【0214】上述のように、図19の実施の形態でも、
過充電などが検出されると、前出図11の実施の形態と
同様に、直列制御用の電子スイッチ47a,47cを
「オフ」とし、この電子スイッチ47a,47cの動作
が不具合がスイッチ動作検出回路49によって検出され
た場合にのみ、並列制御用の電子スイッチ45を「オ
ン」として、ヒューズ抵抗器43b,43dを順次熔断
するようにしたので、電子スイッチ47a,47cが正
常な場合には、充電保護動作後の自動復旧が可能とな
り、充電保護回路40Hの安全性が向上すると共に、前
出図34に示すような従来の保護回路20に比べて、ヒ
ューズ抵抗器の熔断電流値を抑えることができて、並列
制御用の電子スイッチ45の電流容量を小さくすること
ができる。
【0215】また、ヒューズ抵抗器の熔断電流値が抑え
られるので、ヒューズ抵抗器を熔断する際に、過大電流
による2次電池の発熱を回避することができて、安全性
を向上させることができる。
【0216】[第11の実施の形態]次に、図20およ
び図21を参照しながら、この発明の第11の実施の形
態について説明する。
【0217】この発明の第11の実施の形態の構成を図
20に示す。この図20において、前出図18および図
19に対応する部分には同一の符号を付して一部説明を
省略する。
【0218】図20において、直並列型で充放電兼用の
保護回路40Lでは、前出図18,19の保護回路40
G,40Hと同様に、端子Ta,Tbは直接に接続さ
れ、端子Ta,Tcの間に、充電用電源1が接続される
と共に、端子Tb,Tdの間には、例えば、リチウムイ
オン蓄電池のような、2次電池2が接続される。また、
2次電池2の使用時には、保護回路40Lの端子Ta,
Tcの間に、充電用電源1に替えて、負荷回路(図示は
省略)が接続される。
【0219】保護回路40Lの端子Ta,Tbの間に、
ブリッジ状接続の4個のヒューズ抵抗器43a,43
b,43c,43dが介挿されると共に、ヒューズ抵抗
器43a,43bの接続中点と、ヒューズ抵抗器43
c,43dの接続中点とに、ダイオード44のアノード
とカソードとがそれぞれ接続される。
【0220】また、保護回路40Lの端子Tb,Tdに
電圧電流検出回路41が接続されて、2次電池2の端子
電圧が供給されると共に、端子Tc,Tdの間には、電
流検出用の抵抗器42と、充電保護用および放電保護用
の1対の電子スイッチ47,48とが直列に接続され
る。
【0221】抵抗器42の端子電圧が電圧電流検出回路
41に供給され、電圧電流検出回路41の1対の検出出
力Scc,Scdが、制御信号として、電子スイッチ47,
48にそれぞれ供給されると共に、電子スイッチ47,
48の各端子間電圧が、スイッチ動作検出回路49に供
給される。また、このスイッチ動作検出回路49には、
起動信号として、電圧電流検出回路41の1対の検出出
力Scc,Scdが供給される。
【0222】この実施の形態では、ヒューズ抵抗器43
c,43dの接続中点と端子Tcとの間に、コイル51
および並列電子スイッチ52が直列に接続され、この電
子スイッチ52には、交番信号発生回路53の出力が供
給される。
【0223】また、コイル51および電子スイッチ52
の接続中点に共通に、ダイオード54a,54bのアノ
ードが接続されると共に、ダイオード54a,54bの
カソードは、それぞれ端子Ta,Tbに接続される。
【0224】そして、交番信号発生回路53には、起動
制御信号として、スイッチ動作検出回路49の検出出力
が供給される。なお、交番信号発生回路53の出力は、
例えば、周波数が数十kHzの方形波とされ、この方形
波に駆動されて、電子スイッチ52は「オン」・「オ
フ」を繰り返す。
【0225】直列電子スイッチ47,48のスイッチ素
子としては、例えば、図中に示すように、それぞれnチ
ャンネルの電界効果トランジスタQ47,Q48が用いられ
ると共に、各電界効果トランジスタQ47,Q48のソース
とドレインとに、ダイオードD47,D48のアノードとカ
ソードとが接続される。両電子スイッチ47,48は、
例えば、それぞれの電界効果トランジスタQ47,Q48の
ドレインが隣接すると共に、ダイオードD47,D48のカ
ソードが隣接するような向きで接続される。
【0226】また、この実施の形態では、並列電子スイ
ッチ52のスイッチ素子としても、例えば、図中に示す
ように、それぞれnチャンネルの電界効果トランジスタ
Q52が用いられると共に、電界効果トランジスタQ52の
ソースとドレインとに、ダイオードD52のアノードとカ
ソードとが接続される。
【0227】通常の場合、図中にそれぞれ実線で示すよ
うに、直列制御用の電子スイッチ47,48が、いずれ
も「オン」状態とされると共に、並列制御用の電子スイ
ッチ52が「オフ」状態とされる。
【0228】過電流などが検出された場合には、図中に
それぞれ破線で示すように、まず、充電制御用の電子ス
イッチ47、もしくは、放電制御用の電子スイッチ48
が、それぞれ対応の制御信号Scc,Scdによって、「オ
フ」に切り換えられる。また、制御信号Scc,Scdのい
ずれかによって、スイッチ動作検出回路49が起動され
る。
【0229】電子スイッチ47、もしくは、電子スイッ
チ48が、スイッチ素子としての電界効果トランジスタ
Q47,Q48を過電流により破壊されて、前述のような短
絡状態となった場合は、スイッチ動作検出回路49によ
り、それぞれの端子間電圧に基づいて、電子スイッチ4
7、もしくは、電子スイッチ48の短絡状態が検出され
る。
【0230】そして、スイッチ動作検出回路49の検出
出力により、交番信号発生回路53が起動され、その出
力信号に駆動されて、並列制御用の電子スイッチ52が
「オン」・「オフ」を繰り返す。
【0231】次に、図21を参照しながら、図20の実
施の形態の充電保護動作について説明する。
【0232】なお、この図21でも、前出図12と同様
に、4個のヒューズ抵抗器43a,43b,43c,4
3dを抵抗器Ra,Rb,Rc,Rdで表す。また、こ
の実施の形態では、前出図12の各抵抗値R43a,R43
b,R43c,R43dのうち、例えば、R43bとR43dとを入
れ替えて、 R43a =R43c =R43b =4Ω; R43d =2Ω のように設定される。
【0233】上述の条件で、保護回路40Lの充電保護
動作は、概ね、次のようになる。 a.電圧電流検出回路41により、2次電池2の電圧に
基づいて、過充電が検出される。 b.通常の場合、制御信号Sccにより、電子スイッチ4
7が「オフ」に切り換えられて、充電経路が遮断され
る。 c.過電流により、スイッチ素子としての電界効果トラ
ンジスタQ47が破壊された場合は、電子スイッチ47
が、内部抵抗を伴う、不完全な短絡状態となって、充電
が継続される。 d.スイッチ動作検出回路49により、上述のような、
電子スイッチ47の短絡状態が、その端子間電圧に基づ
いて検出されると、スイッチ動作検出回路49の検出信
号が出力されて、交番信号発生回路53が起動し、並列
制御用の電子スイッチ52が「オン」に切り換えられる
(図21A参照)。 e.電源1からは、抵抗器Ra→ダイオード44→コイ
ル51→電子スイッチ52の経路で電流Ia1が流れると
共に、抵抗器Rc→コイル51→電子スイッチ52の経
路で電流Ic1が流れる。また、2次電池2からは、抵抗
器Rb→ダイオード44→コイル51→電子スイッチ5
2の経路で電流Ib2が流れると共に、抵抗器Rd→コイ
ル51→電子スイッチ52の経路で電流Id2が流れる
(図21A参照)。上の数値例から、Ia1,Ic1,Ib2
<<Id2となる。 f.交番信号発生回路53の出力によって、電子スイッ
チ52が「オフ」になると、コイル51に蓄積された電
磁エネルギーにより、ダイオード54a→抵抗器Ra→
ダイオード44の経路で電流ILaが流れると共に、ダイ
オード54a→抵抗器Rcの経路で電流ILcが流れる。
また、ダイオード54b→抵抗器Rb→ダイオード44
の経路で電流ILbが流れると共に、ダイオード54b→
抵抗器Rdの経路で電流ILdが流れる(図21B参
照)。上の数値例から、ILa,ILb,ILc<<ILdとな
る。 g.上述のようなe項,f項の動作が適宜回繰り返さ
れ、まず、抵抗器Rdが電流ILd(およびId2)により
熔断され、その経路が遮断される(図21Bに「×」で
示す)。 h.抵抗器Rdの熔断後に、電子スイッチ52が「オ
ン」になると、電源1からは、抵抗器Ra→ダイオード
44→コイル51→電子スイッチ52の経路で電流Ia1
が流れると共に、抵抗器Rc→コイル51→電子スイッ
チ52の経路で電流Ic1が流れる。また、2次電池2か
らは、抵抗器Rb→ダイオード44→コイル51→電子
スイッチ52の経路で電流Ib2が流れる(図21C参
照)。 j.抵抗器Rdの熔断後に、電子スイッチ52が「オ
フ」になると、コイル51に蓄積された電磁エネルギー
により、ダイオード54a→抵抗器Ra→ダイオード4
4の経路で電流ILaが流れると共に、ダイオード54a
→抵抗器Rcの経路で電流ILcが流れる。また、ダイオ
ード54b→抵抗器Rb→ダイオード44の経路で電流
ILbが流れる(図21D参照)。k.上述のようなh,
j項の動作が適宜回繰り返されて、抵抗器Rbが電流I
Lb(およびIb2)により熔断され、その経路が遮断され
る(図21Dに「×」で示す)。
【0234】図20の実施の形態では、上述のようなg
項およびk項の抵抗器Rd,Rbの熔断により、充電電
流の経路が遮断されて、2次電池2は過充電などから保
護される。
【0235】なお、例えば、リチウムイオン蓄電池の場
合、前出図35に示すように、充電末期の電流は、充電
の初期に比べて、格段に小さいので、上述のようなヒュ
ーズ抵抗器の熔断には、主として、2次電池2からの電
流Ib2,Id2による電力が寄与し、充電用電源1からの
電流Ia1,Ic1は、ヒューズ抵抗器の熔断に殆ど寄与し
ない。
【0236】また、この実施の形態で、放電時に、電子
スイッチ48が不具合な場合には、上述のような充電保
護時の動作の説明中、電子スイッチ47を電子スイッチ
48に置き換えると共に、充電用電源1からの電流Ia
1,Ic1に関連する部分を削除して、充電保護時の動作
の説明を適用することができる。
【0237】上述のように、図20の実施の形態でも、
前出図18などの実施の形態と同様に、過充電などが検
出されると、まず直列制御用の電子スイッチ47,48
のいずれかを「オフ」として、この電子スイッチ47,
48の動作が不具合な場合にのみ、交番信号発生回路5
3の出力によって、並列制御用の電子スイッチ52の
「オン」・「オフ」を繰り返し、コイル51に蓄えた電
磁エネルギーにより、ヒューズ抵抗器43d,43bを
順次熔断するようにしたので、電子スイッチ47,48
が正常な場合には、保護動作後の自動復旧が可能とな
り、充電保護回路40Lの安全性が向上すると共に、前
出図34に示すような従来の保護回路20に比べて、ヒ
ューズ抵抗器の熔断電流値を抑えることができて、並列
制御用の電子スイッチ52の電流容量を小さくすること
ができる。
【0238】また、ヒューズ抵抗器の熔断電流値が抑え
られるので、ヒューズ抵抗器を熔断する際に、過大電流
による2次電池の発熱を回避することができて、安全性
を向上させることができる。
【0239】[第12の実施の形態]次に、図22を参
照しながら、この発明の第12の実施の形態について説
明する。
【0240】この発明の第12の実施の形態の構成を図
22に示す。この図22において、前出図20に対応す
る部分には同一の符号を付して一部説明を省略する。
【0241】図22の実施の形態は、前出図20の実施
の形態の保護回路40Lから、2次電池2側のヒューズ
抵抗器43b,43dおよびダイオード54bとを除去
したように構成される。
【0242】即ち、図22において、直並列型で充放電
兼用の保護回路40Mでは、端子Taに共通に、2個の
ヒューズ抵抗器43a,43cの各一端が接続され、こ
のヒューズ抵抗器43a,43cの各他端に、ダイオー
ド44のアノードとカソードとが接続されると共に、ヒ
ューズ抵抗器43cとダイオード44のカソードとが端
子Tbに接続される。
【0243】また、ダイオード44のカソードと端子T
cとの間に、コイル51および並列電子スイッチ52が
直列に接続され、コイル51および電子スイッチ52の
接続中点に、ダイオード54aのアノードが接続される
と共に、ダイオード54aのカソードが端子Taに接続
される。
【0244】そして、前出図20の保護回路40Lと同
様に、保護回路40Mの端子Ta,Tcの間に、充電用
電源1が接続されると共に、端子Tb,Tdの間には、
例えば、リチウムイオン蓄電池のような、2次電池2が
接続される。また、2次電池2の使用時には、保護回路
40Mの端子Ta,Tcの間に、充電用電源1に替え
て、負荷回路(図示は省略)が接続される。
【0245】保護回路40Mの端子Tb,Tdに電圧電
流検出回路41が接続されて、2次電池2の端子電圧が
供給されると共に、端子Tc,Tdの間には、電流検出
用の抵抗器42と、充電保護用および放電保護用の1対
の電子スイッチ47,48とが直列に接続される。
【0246】抵抗器42の端子電圧が電圧電流検出回路
41に供給され、電圧電流検出回路41の1対の検出出
力Scc,Scdが、制御信号として、電子スイッチ47,
48にそれぞれ供給されると共に、電子スイッチ47,
48の各端子間電圧が、スイッチ動作検出回路49に供
給される。また、このスイッチ動作検出回路49には、
起動信号として、電圧電流検出回路41の1対の検出出
力Scc,Scdが供給される。
【0247】そして、スイッチ動作検出回路49の検出
出力が、起動制御信号として、交番信号発生回路53に
供給され、交番信号発生回路53の出力が、駆動信号と
して、電子スイッチ52に供給される。なお、交番信号
発生回路53の出力は、例えば、周波数が数十kHzの
方形波とされ、この方形波に駆動されて、電子スイッチ
52は「オン」・「オフ」を繰り返す。
【0248】直列電子スイッチ47,48のスイッチ素
子としては、例えば、図中に示すように、それぞれnチ
ャンネルの電界効果トランジスタQ47,Q48が用いられ
ると共に、各電界効果トランジスタQ47,Q48のソース
とドレインとに、ダイオードD47,D48のアノードとカ
ソードとが接続される。両電子スイッチ47,48は、
例えば、それぞれの電界効果トランジスタQ47,Q48の
ドレインが隣接すると共に、ダイオードD47,D48のカ
ソードが隣接するような向きで接続される。
【0249】また、並列電子スイッチ52のスイッチ素
子としても、例えば、図中に示すように、それぞれnチ
ャンネルの電界効果トランジスタQ52が用いられると共
に、電界効果トランジスタQ52のソースとドレインと
に、ダイオードD52のアノードとカソードとが接続され
る。
【0250】通常の場合、図中にそれぞれ実線で示すよ
うに、直列制御用の電子スイッチ47,48が、いずれ
も「オン」状態とされると共に、並列制御用の電子スイ
ッチ52が「オフ」状態とされる。
【0251】過電流などが検出された場合には、図中に
それぞれ破線で示すように、まず、充電制御用の電子ス
イッチ47、もしくは、放電制御用の電子スイッチ48
が、それぞれ対応の制御信号Scc,Scdによって、「オ
フ」に切り換えられる。また、制御信号Scc,Scdのい
ずれかによって、スイッチ動作検出回路49が起動され
る。
【0252】電子スイッチ47、もしくは、電子スイッ
チ48が、スイッチ素子としての電界効果トランジスタ
Q47,Q48を過電流により破壊されて、前述のような短
絡状態となった場合は、スイッチ動作検出回路49によ
り、それぞれの端子間電圧に基づいて、電子スイッチ4
7、もしくは、電子スイッチ48の短絡状態が検出され
る。
【0253】そして、スイッチ動作検出回路49の検出
出力により、交番信号発生回路53が起動され、その出
力信号に駆動されて、並列制御用の電子スイッチ52が
「オン」・「オフ」を繰り返す。
【0254】図22の実施の形態では、2個のヒューズ
抵抗器43a,43cの抵抗値R43a,R43c が、例え
ば、 R43a =4Ω; R43c =2Ω のように設定される。
【0255】この条件で、電子スイッチ52が「オン」
となってからの、保護回路40Mの充電保護動作は、前
出図21をも参照して、概ね、次のようになる。 a.電源1から、ヒューズ抵抗器43a→ダイオード4
4→コイル51→電子スイッチ52の経路で電流Ia1が
流れると共に、ヒューズ抵抗器43c→コイル51→電
子スイッチ52の経路で電流Ic1が流れる。2次電池2
からは、コイル51→電子スイッチ52の経路で電流
(Id2相当)が流れる(図21A)。 b.電子スイッチ52が「オフ」になると、コイル51
に蓄積された電磁エネルギーにより、ダイオード54a
→ヒューズ抵抗器43a→ダイオード44の経路で電流
ILaが流れると共に、ダイオード54a→ヒューズ抵抗
器43cの経路で電流ILcが流れる。(図21B)。 c.上述のようなa項,b項の動作が適宜回繰り返さ
れ、まず、ヒューズ抵抗器43cが電流ILc(およびI
c1)により熔断される。 d.ヒューズ抵抗器43cの熔断後に、電子スイッチ5
2が「オン」になると、電源1から、ヒューズ抵抗器4
3a→ダイオード44→コイル51→電子スイッチ52
の経路で電流Ia1が流れる。2次電池2からは、コイル
51→電子スイッチ52の経路で電流(Id2相当)が流
れる。 e.ヒューズ抵抗器43cの熔断後に、電子スイッチ5
2が「オフ」になると、コイル51に蓄積された電磁エ
ネルギーにより、ダイオード54a→ヒューズ抵抗器4
3a→ダイオード44の経路で電流ILaが流れる。 f.上述のようなd項,e項の動作が適宜回繰り返され
て、ヒューズ抵抗器43aが電流ILa(およびIa1)に
より熔断される。
【0256】また、この実施の形態の保護回路40Mの
放電時の保護動作には、上述のような充電保護動作の説
明中、充電用電源1からの電流に関連する部分を削除し
て、充電保護時の動作の説明を適用することができる。
【0257】上述のように、図22の実施の形態でも、
前出図20の実施の形態と同様に、過充電などが検出さ
れると、まず直列制御用の電子スイッチ47,48のい
ずれかを「オフ」として、この電子スイッチ47,48
の動作が不具合な場合にのみ、交番信号発生回路53の
出力によって、並列制御用の電子スイッチ52の「オ
ン」・「オフ」を繰り返し、コイル51に蓄えた電磁エ
ネルギーにより、ヒューズ抵抗器43c,43aを順次
熔断するようにしたので、電子スイッチ47,48が正
常な場合には、充電保護動作後の自動復旧が可能とな
り、保護回路40Mの安全性が向上すると共に、前出図
34に示すような従来の保護回路20に比べて、ヒュー
ズ抵抗器の熔断電流値を抑えることができて、並列制御
用の電子スイッチ52の電流容量を小さくすることがで
きる。
【0258】また、ヒューズ抵抗器の熔断電流値が抑え
られるので、ヒューズ抵抗器を熔断する際に、過大電流
による2次電池の発熱を回避することができて、安全性
を向上させることができる。
【0259】[第13の実施の形態]次に、図23を参
照しながら、この発明の第13の実施の形態について説
明する。
【0260】この発明の第13の実施の形態の構成を図
23に示す。この図23において、前出図20に対応す
る部分には同一の符号を付して一部説明を省略する。
【0261】図23の実施の形態は、前出図14の実施
の形態の保護回路40Cに、直列制御用の電子スイッチ
48a,48cの動作状態を検出する、スイッチ動作検
出回路49を設けると共に、電子スイッチ48aおよび
ヒューズ抵抗器43bの接続中点と端子Tbとの間に、
コイル51および並列電子スイッチ52を直列に接続
し、電子スイッチ52を駆動する交番信号発生回路53
を設けると共に、この交番信号発生回路53にスイッチ
動作検出回路49の出力を供給するように構成される。
【0262】即ち、図23において、直並列型で放電専
用の保護回路40Nでは、端子Ta,Tcの間に、負荷
回路3が接続されると共に、端子Tb,Tdの間に、例
えば、リチウムイオン蓄電池のような、2次電池2が接
続されて、2次電池2からの電流が負荷回路3に供給さ
れる。
【0263】保護回路40Nの端子Tb,Tdの間に
は、電圧電流検出回路41が接続されて、2次電池2の
端子電圧が供給されると共に、保護回路40Nの端子T
dに、電流検出用の抵抗器42の一端が接続される。
【0264】この抵抗器42の他端に共通に、2個のヒ
ューズ抵抗器43b,43dの各一端が接続され、端子
Tcに共通に、直列制御用の2個の電子スイッチ48
a,48cの各一端が接続されると共に、ヒューズ抵抗
器43b,43dの各他端と電子スイッチ48a,48
cの各他端とが接続される。
【0265】また、ヒューズ抵抗器43bおよび電子ス
イッチ48aの接続中点にダイオード44のアノードが
接続され、ヒューズ抵抗器43dおよび電子スイッチ4
8cの接続中点にダイオード44のカソードが接続され
る。
【0266】また、ダイオード44のアノードと端子T
bとの間に、コイル51および並列電子スイッチ52が
直列に接続され、コイル51および電子スイッチ52の
接続中点に、ダイオード54bのカソードが接続される
と共に、ダイオード54bのアノードが抵抗器42とヒ
ューズ抵抗器43bの接続中点に接続される。
【0267】抵抗器42の端子電圧が電圧電流検出回路
41に供給され、電圧電流検出回路41の検出出力Scd
が、制御信号として、電子スイッチ48a,48cにそ
れぞれ供給されると共に、電子スイッチ48a,48c
の各端子間電圧が、スイッチ動作検出回路49に供給さ
れる。また、このスイッチ動作検出回路49には、起動
信号として、電圧電流検出回路41の検出出力Scdが供
給される。
【0268】そして、スイッチ動作検出回路49の検出
出力が、起動制御信号として、交番信号発生回路53に
供給され、交番信号発生回路53の出力が、駆動信号と
して、電子スイッチ52に供給される。なお、交番信号
発生回路53の出力は、例えば、周波数が数十kHzの
方形波とされ、この方形波に駆動されて、電子スイッチ
52は「オン」・「オフ」を繰り返す。
【0269】直列電子スイッチ48a,48cのスイッ
チ素子としては、例えば、図中に示すように、それぞれ
nチャンネルの電界効果トランジスタQ48が用いられる
と共に、電界効果トランジスタQ48のソースとドレイン
とに、ダイオードD48のアノードとカソードとが接続さ
れる。
【0270】また、並列電子スイッチ52のスイッチ素
子としても、例えば、図中に示すように、それぞれnチ
ャンネルの電界効果トランジスタQ52が用いられると共
に、電界効果トランジスタQ52のソースとドレインと
に、ダイオードD52のアノードとカソードとが接続され
る。
【0271】通常の場合、図中にそれぞれ実線で示すよ
うに、直列制御用の電子スイッチ48a,48cが、い
ずれも「オン」状態とされると共に、並列制御用の電子
スイッチ52が「オフ」状態とされる。
【0272】過電流などが検出された場合には、図中に
それぞれ破線で示すように、まず、放電制御用の電子ス
イッチ48a,48cが、制御信号Scdによって、それ
ぞれ「オフ」に切り換えられる。また、制御信号Scdに
よって、スイッチ動作検出回路49が起動される。
【0273】電子スイッチ48a,48cが、スイッチ
素子としての電界効果トランジスタQ47,Q48を過電流
により破壊されて、前述のような短絡状態となった場合
は、スイッチ動作検出回路49により、それぞれの端子
間電圧に基づいて、電子スイッチ48a,48cの短絡
状態が検出される。
【0274】そして、スイッチ動作検出回路49の検出
出力により、交番信号発生回路53が起動され、その出
力信号に駆動されて、並列制御用の電子スイッチ52が
「オン」・「オフ」を繰り返す。
【0275】図23の実施の形態では、2個のヒューズ
抵抗器43b,43dの抵抗値R43b,R43d が、例え
ば、 R43b =2Ω; R43d =4Ω のように設定される。
【0276】この条件で、電子スイッチ52が「オン」
となってからの、保護回路40Nの保護動作は、概ね、
次のようになる。 a.2次電池2から、電子スイッチ52→コイル51→
ヒューズ抵抗器43bの経路で電流Ib2が流れると共
に、電子スイッチ52→コイル51→ダイオード44→
ヒューズ抵抗器43dの経路で電流Id2が流れる。 b.電子スイッチ52が「オフ」になると、コイル51
に蓄積された電磁エネルギーにより、ヒューズ抵抗器4
3b→ダイオード54bの経路で電流ILbが流れると共
に、ダイオード44→ヒューズ抵抗器43d→ダイオー
ド54bの経路で電流ILdが流れる。 c.上述のようなa項,b項の動作が適宜回繰り返さ
れ、まず、ヒューズ抵抗器43bが電流ILb(およびI
b2)により熔断される。 d.ヒューズ抵抗器43bの熔断後に、電子スイッチ5
2が「オン」になると、2次電池2から、電子スイッチ
52→コイル51→ダイオード44→ヒューズ抵抗器4
3dの経路で電流Id2が流れる。 e.ヒューズ抵抗器43bの熔断後に、電子スイッチ5
2が「オフ」になると、コイル51に蓄積された電磁エ
ネルギーにより、ダイオード44→ヒューズ抵抗器43
d→ダイオード54bの経路で電流ILdが流れる。 f.上述のようなd項,e項の動作が適宜回繰り返され
て、ヒューズ抵抗器43dが電流ILd(およびId2)に
より熔断される。
【0277】上述のように、図23の実施の形態でも、
前出図20の実施の形態と同様に、過電流などが検出さ
れると、まず直列制御用の電子スイッチ48a,48c
を「オフ」として、この電子スイッチ48a,48cの
動作が不具合な場合にのみ、交番信号発生回路53の出
力によって、並列制御用の電子スイッチ52の「オン」
・「オフ」を繰り返し、コイル51に蓄えた電磁エネル
ギーにより、ヒューズ抵抗器43b,43dを順次熔断
するようにしたので、電子スイッチ48a,48cが正
常な場合には、充電保護動作後の自動復旧が可能とな
り、保護回路40Nの安全性が向上すると共に、前出図
34に示すような従来の保護回路20に比べて、ヒュー
ズ抵抗器の熔断電流値を抑えることができて、並列制御
用の電子スイッチ52の電流容量を小さくすることがで
きる。
【0278】また、ヒューズ抵抗器の熔断電流値が抑え
られるので、ヒューズ抵抗器を熔断する際に、過大電流
による2次電池の発熱を回避することができて、安全性
を向上させることができる。
【0279】[第14の実施の形態の構成]次に、図2
4を参照しながら、この発明の第14の実施の形態の構
成について説明する。
【0280】この発明の第14の実施の形態の構成を図
24に示す。この図24において、前出図18,19に
対応する部分には同一の符号を付して一部の説明を省略
する。
【0281】図24において、直並列型で充放電兼用の
保護回路40Pでは、端子Ta,Tbは直接に接続さ
れ、端子Ta,Tcの間に、充電用電源1が接続される
と共に、端子Tb,Tdの間には、例えば、リチウムイ
オン蓄電池のような、2次電池2が接続される。また、
2次電池2の使用時には、保護回路40Pの端子Ta,
Tcの間に、充電用電源1に替えて、負荷回路(図示は
省略)が接続される。
【0282】保護回路40Pの端子Tb,Tdに電圧電
流検出回路41が接続されて、2次電池2の端子電圧が
供給され、端子Tdには、電流検出用の抵抗器42の一
端が接続されると共に、端子Tcには、充電保護用およ
び放電保護用の1対の電子スイッチ47,48が直列に
接続される。
【0283】また、抵抗器42と電子スイッチ48の間
に、ブリッジ状接続の4個のヒューズ抵抗器43a,4
3b,43c,43dが介挿され、ヒューズ抵抗器43
a,43bの接続中点と、ヒューズ抵抗器43c,43
dの接続中点とに、ダイオード44のアノードとカソー
ドとがそれぞれ接続されると共に、ダイオード44のア
ノードと端子Taとの間に並列制御用の電子スイッチ4
5が接続される。
【0284】そして、抵抗器42の端子電圧が電圧電流
検出回路41に供給されると共に、電子スイッチ47,
48の各端子間電圧が、スイッチ動作検出回路49に供
給される。
【0285】この実施の形態では、システム制御回路
(CPU)61と、ゲート62とが設けられ、このゲー
ト62は、並列制御動作禁止手段として、スイッチ動作
検出回路49と電子スイッチ45との間に介挿される。
【0286】システム制御回路61には、電圧電流検出
回路41から、電圧および電流の検出出力Sv,Siが
供給され、システム制御回路61からは、1対の制御信
号Scc,Scdが電子スイッチ47,48にそれぞれ供給
される。また、スイッチ動作検出回路49とシステム制
御回路61との間で、起動情報および制御情報の授受が
行われると共に、システム制御回路61からの開閉制御
信号がゲート62に供給される。
【0287】直列電子スイッチ47,48のスイッチ素
子としては、例えば、図中に示すように、それぞれnチ
ャンネルの電界効果トランジスタQ47,Q48が用いられ
ると共に、各電界効果トランジスタQ47,Q48のソース
とドレインとに、ダイオードD47,D48のアノードとカ
ソードとが接続される。また、並列電子スイッチ45の
スイッチ素子としては、例えば、SCRが用いられる。
【0288】通常の場合、図中にそれぞれ実線で示すよ
うに、直列制御用の電子スイッチ47,48が、いずれ
も「オン」状態とされると共に、並列制御用の電子スイ
ッチ45が「オフ」状態とされる。
【0289】過電流などが検出された場合には、図中に
それぞれ破線で示すように、まず、充電制御用の電子ス
イッチ47、もしくは、放電制御用の電子スイッチ48
が、それぞれ対応の制御信号Scc,Scdによって、「オ
フ」に切り換えられる。また、この制御信号Scc,Scd
に同期して、システム制御回路61により、スイッチ動
作検出回路49が起動される。
【0290】電子スイッチ47、もしくは、電子スイッ
チ48が、スイッチ素子としての電界効果トランジスタ
Q47,Q48を過電流により破壊されて、前述のような短
絡状態となった場合は、スイッチ動作検出回路49によ
り、それぞれの端子間電圧に基づいて、電子スイッチ4
7、もしくは、電子スイッチ48の短絡状態が検出され
る。電子スイッチ45;47,48の切り換えについて
は、後に詳述する。
【0291】[第15の実施の形態の構成]次に、図2
5を参照しながら、この発明の第15の実施の形態の構
成について説明する。
【0292】この発明の第15の実施の形態の構成を図
25に示す。この図25において、前出図22および図
24に対応する部分には同一の符号を付して一部説明を
省略する。
【0293】図25の実施の形態は、前出図22の実施
の形態の保護回路40Mに、システム制御回路(CP
U)61と、ゲート62とを設けたように構成される。
【0294】即ち、図25において、直並列型で充放電
兼用の保護回路40Qでは、端子Ta,Tbは直接に接
続され、端子Taに共通に、ヒューズ抵抗器43bの一
端とダイオード44のアノードとが接続されると共に、
このダイオード44のカソードとヒューズ抵抗器43b
の他端との間に、ヒューズ抵抗器43dが接続される。
【0295】また、ダイオード44のアノードと端子T
aとの間に、コイル51と並列制御用の電子スイッチ5
2とが直列に接続され、コイル51と電子スイッチ52
との接続中点に、ダイオード54bのカソードが接続さ
れると共に、ダイオード54bのアノードはヒューズ抵
抗器43b,43dの接続中点に接続される。
【0296】そして、電子スイッチ52に、交番信号発
生回路53の出力が供給され、この交番信号発生回路5
3には、システム制御回路61により開閉制御されるゲ
ート62を介して、スイッチ動作検出回路49の出力
が、起動制御信号として供給される。
【0297】前出図22の保護回路40Mと同様に、保
護回路40Qの端子Ta,Tcの間に、充電用電源1が
接続されると共に、端子Tb,Tdの間には、例えば、
リチウムイオン蓄電池のような、2次電池2が接続され
る。また、2次電池2の使用時には、保護回路40Qの
端子Ta,Tcの間に、充電用電源1に替えて、負荷回
路(図示は省略)が接続される。
【0298】保護回路40Qの端子Tb,Tdに電圧電
流検出回路41が接続されて、2次電池2の端子電圧が
供給されると共に、端子Tdとヒューズ抵抗器43b,
43dの接続中点との間には、電流検出用の抵抗器42
と、充電保護用および放電保護用の1対の電子スイッチ
47,48とが直列に接続される。
【0299】そして、抵抗器42の端子電圧が電圧電流
検出回路41に供給されると共に、電子スイッチ47,
48の各端子間電圧が、スイッチ動作検出回路49に供
給される。
【0300】前出図24の保護回路40Pと同様に、シ
ステム制御回路61には、電圧電流検出回路41から、
電圧および電流の検出出力Sv,Siが供給され、シス
テム制御回路61からは、1対の制御信号Scc,Scdが
電子スイッチ47,48にそれぞれ供給されると共に、
スイッチ動作検出回路49とシステム制御回路61との
間で、起動情報および制御情報の授受が行われる。
【0301】直列電子スイッチ47,48のスイッチ素
子としては、例えば、図中に示すように、それぞれnチ
ャンネルの電界効果トランジスタQ47,Q48が用いられ
ると共に、各電界効果トランジスタQ47,Q48のソース
とドレインとに、ダイオードD47,D48のアノードとカ
ソードとが接続される。また、並列電子スイッチ52の
スイッチ素子としても、例えば、図中に示すように、そ
れぞれnチャンネルの電界効果トランジスタQ52が用い
られると共に、電界効果トランジスタQ52のソースとド
レインとに、ダイオードD52のアノードとカソードとが
接続される。
【0302】通常の場合、図中にそれぞれ実線で示すよ
うに、直列制御用の電子スイッチ47,48が、いずれ
も「オン」状態とされると共に、並列制御用の電子スイ
ッチ52が「オフ」状態とされる。
【0303】過電流などが検出された場合には、図中に
それぞれ破線で示すように、まず、充電制御用の電子ス
イッチ47、もしくは、放電制御用の電子スイッチ48
が、それぞれ対応の制御信号Scc,Scdによって、「オ
フ」に切り換えられる。また、この制御信号Scc,Scd
に同期して、システム制御回路61により、スイッチ動
作検出回路49が起動される。
【0304】電子スイッチ47、もしくは、電子スイッ
チ48が、スイッチ素子としての電界効果トランジスタ
Q47,Q48を過電流により破壊されて、前述のような短
絡状態となった場合は、スイッチ動作検出回路49によ
り、それぞれの端子間電圧に基づいて、電子スイッチ4
7、もしくは、電子スイッチ48の短絡状態が検出され
る。
【0305】そして、スイッチ動作検出回路49の検出
出力により、交番信号発生回路53が起動され、その出
力信号に駆動されて、並列制御用の電子スイッチ52が
「オン」・「オフ」を繰り返す。電子スイッチ47,4
8;52の切り換えについては、後に詳述する。
【0306】[第14の実施の形態の動作]次に、図2
6をも参照しながら、図24の実施の形態の充電保護動
作について説明する。
【0307】図26の充電保護処理ルーチン100にお
いては、まず、ステップ101〜104の直列処理が実
行され、しかる後、ステップ105〜109の並列処理
が実行される。なお、ステップ104までの直列処理
と、ステップ105からの並列処理との間に、例えば、
前出図8,11,16に示すような時定数回路46の時
定数τ46に相当する、適宜の待ち時間を挿入してもよ
い。
【0308】最初のステップ101で、電圧電流検出回
路41からの検出信号Svにより、2次電池2の電圧が
検出され、次のステップ102では、2次電池2の電圧
が所定値以上であるか否かが判断される。この所定電圧
は、例えば、リチウムイオン蓄電池を対象とするとき、
過充電に相当する、4.3V(/セル)に設定される。
ステップ102で、2次電池2の電圧が所定値より低い
場合は、ステップ101に戻って、2次電池2の電圧チ
ェックが繰り返される。
【0309】また、ステップ102で、2次電池2の電
圧が所定値以上である場合、処理はステップ103に進
み、直列スイッチ・オフ指令が出される。即ち、電子ス
イッチ47に制御信号Sccが供給される。同時に、スイ
ッチ動作検出回路49が起動される。
【0310】次のステップ104では、直列スイッチが
正常に「オフ」となったか否かが判断される。この判断
は、電子スイッチ47の端子間電圧を検出した、スイッ
チ動作検出回路49からの情報に基づく。直列スイッチ
が正常に「オフ」となった場合は、ステップ101に戻
って、2次電池2の電圧チェックと、直列スイッチの動
作チェックとが繰り返される。
【0311】また、電界効果トランジスタQ47が、過電
流により破壊されて、短絡状態となり、ステップ104
で直列スイッチが正常に「オフ」とならない場合は、並
列処理のステップ105に進んで、並列スイッチ・オン
指令が出される。即ち、制御信号によりゲート62が開
放され、このゲート62を通じて、スイッチ動作検出回
路49の検出出力が供給されて、並列電子スイッチ45
が「オン」となり、このスイッチ45を通じて、電源1
および2次電池2からの電流がヒューズ(抵抗器)43
a〜43dに流れ始める。
【0312】そして、電流が2次電池2から流れ出たこ
とに伴い、次のステップ106およびステップ107
で、2次電池2の電圧検出および電圧チェックが再度実
行される。
【0313】ステップ107で、2次電池2の電圧が所
定値以上である場合、処理はステップ108に進み、電
流検出信号Siに基づいて、2次電池側のヒューズ43
b,43dが熔断したか否かが判断される。
【0314】そして、2次電池側のヒューズ43b,4
3dがまだ熔断していない場合は、ステップ105に戻
り、前述のようにして、ヒューズ43b,43dが順次
熔断して、充電経路が遮断されるまで、例えば数百ミリ
秒の間、ステップ105〜108の処理が繰り返され、
ヒューズ43b,43dが順次熔断して、充電電流経路
が確実に遮断されてから、ルーチン100が終了する。
【0315】また、並列電子スイッチ45を通じて、電
流が流れ出たことにより、2次電池2の端子電圧が下が
って、ステップ107で、所定電圧よりも低くなった場
合には、2次電池2の過充電状態が一応解消されたこと
となり、ステップ109に移行して、並列スイッチ・オ
フ指令が出される。即ち、制御信号によりゲート62が
閉鎖され、スイッチ動作検出回路49の検出出力が遮断
されて、並列電子スイッチ45が「オフ」となり、ヒュ
ーズを流れる電流の経路が遮断される。そして、ルーチ
ン100が終了する 。
【0316】上述の保護処理ルーチン100を実行する
ことにより、図24の実施の形態の保護回路40Pで
は、過充電などが検出されると、直列制御用の電子スイ
ッチ47,48を「オフ」とし、この電子スイッチ4
7,48の不具合がスイッチ動作検出回路49によって
検出された場合にのみ、並列制御用の電子スイッチ45
を「オン」として、ヒューズ抵抗器43b,43dを順
次熔断するので、電子スイッチ47,48が正常な場合
には、充電または放電の保護動作後に自動復旧が可能と
なり、保護回路40Pの安全性が向上すると共に、前出
図34に示すような従来の保護回路20に比べて、ヒュ
ーズ抵抗器の熔断電流値を抑えることができて、並列制
御用の電子スイッチ45の電流容量を小さくすることが
できる。
【0317】また、ヒューズ抵抗器の熔断電流値が抑え
られるので、ヒューズ抵抗器を熔断する際に、過大電流
による2次電池の発熱を回避することができて、安全性
を向上させることができる。
【0318】[第14の実施の形態の他の動作]次に、
図27をも参照しながら、図24の実施の形態の他の充
電保護動作について説明する。
【0319】図27の充電保護処理ルーチン111にお
いては、まず、ステップ111〜114の直列処理が実
行され、しかる後、ステップ115〜119の並列処理
が実行される。なお、前述と同様に、ステップ114ま
での直列処理と、ステップ115からの並列処理との間
に、適宜の待ち時間を挿入してもよい。
【0320】最初のステップ111で、電圧電流検出回
路41からの検出信号Svにより、2次電池2の電圧が
検出され、次のステップ112では、2次電池2の電圧
が基準値以上であるか否かが判断される。この基準電圧
は、例えば、リチウムイオン蓄電池を対象とするとき、
満充電に相当する、4.2V(/セル)に設定される。
ステップ112で、2次電池2の電圧が基準値より低い
場合は、ステップ111に戻って、2次電池2の電圧チ
ェックが繰り返される。
【0321】また、ステップ112で、2次電池2の電
圧が基準値以上である場合、処理はステップ113に進
み、直列スイッチ・オフ指令が出される。即ち、電子ス
イッチ47に制御信号Sccが供給される。同時に、スイ
ッチ動作検出回路49が起動される。
【0322】次のステップ114では、直列スイッチが
正常に「オフ」となったか否かが判断される。この判断
は、電子スイッチ47の端子間電圧を検出した、スイッ
チ動作検出回路49からの情報に基づく。直列スイッチ
が正常に「オフ」となった場合は、ステップ111に戻
って、2次電池2の電圧チェックと、直列スイッチの動
作チェックとが繰り返される。
【0323】また、電界効果トランジスタQ47が、過電
流により破壊されて、短絡状態となり、ステップ114
で直列スイッチが正常に「オフ」とならない場合は、並
列処理のステップ115に進んで、並列スイッチ・オン
指令が出される。即ち、制御信号によりゲート62が開
放され、このゲート62を通じて、スイッチ動作検出回
路49の検出出力が供給されて、並列電子スイッチ45
が「オン」となり、このスイッチ45を通じて、電源1
および2次電池2からの電流がヒューズ(抵抗器)43
a〜43dに流れ始める。
【0324】そして、電流が2次電池2から流れ出たこ
とに伴い、次のステップ116およびステップ117
で、2次電池2の電圧検出と、この電圧が制限値以上で
あるか否かの判断が再度実行される。この制限電圧は、
例えば、リチウムイオン蓄電池を対象とするとき、極度
の過充電に相当する、4.5V(/セル)に設定され
る。なお、この制限電圧のチェックは、例えば、基準電
圧+ΔV(=0.3V)以上であるか否かのように判断
することもできる。
【0325】ステップ117で、2次電池2の電圧が制
限値以上である場合、処理はステップ118に進み、電
流検出信号Siに基づいて、2次電池側のヒューズ43
b,43dが熔断したか否かが判断される。
【0326】そして、2次電池側のヒューズ43b,4
3dがまだ熔断していない場合は、ステップ115に戻
り、前述のようにして、ヒューズ43b,43dが順次
熔断して、充電経路が遮断されるまで、例えば数百ミリ
秒の間、ステップ115〜118の処理が繰り返され、
ヒューズ43b,43dが順次熔断して、充電電流経路
が確実に遮断されてから、ルーチン110が終了する。
【0327】また、並列電子スイッチ45を通じて、電
流が流れ出たことにより、2次電池2の端子電圧が下が
って、ステップ117で、電池電圧が制限値よりも低く
なった場合には、2次電池2の極度の過充電状態が一応
解消されたこととなり、ステップ119に移行して、並
列スイッチ・オフ指令が出される。即ち、制御信号によ
りゲート62が閉鎖され、スイッチ動作検出回路49の
検出出力が遮断されて、並列電子スイッチ45が「オ
フ」となり、ヒューズを流れる電流の経路が遮断され
る。そして、ルーチン110が終了する。
【0328】上述の保護処理ルーチン110を実行する
ことによっても、図24の実施の形態の保護回路40P
では、前述のような保護処理ルーチン100を実行した
ときと同様の効果が得られる。
【0329】[第14の実施の形態の他の動作]次に、
図28をも参照しながら、図24の実施の形態の他の過
電流保護動作について説明する。
【0330】図28の過電流保護処理ルーチン121に
おいては、まず、ステップ121〜124の直列処理が
実行され、しかる後、ステップ125〜129の並列処
理が実行される。
【0331】最初のステップ121で、電圧電流検出回
路41からの検出信号Siにより、2次電池2の電流が
検出され、次のステップ122では、2次電池2の電流
が基準値以上であるか否かが判断される。この基準電流
は、例えば、リチウムイオン蓄電池を対象とするとき、
最大充電電流に相当する、1.0Cに設定される。ステ
ップ122で、2次電池2の電流が基準値より低い場合
は、ステップ121に戻って、2次電池2の電流チェッ
クが繰り返される。
【0332】また、ステップ122で、2次電池2の電
流が基準値以上である場合、処理はステップ123に進
み、直列スイッチ・オフ指令が出される。即ち、電子ス
イッチ47に制御信号Sccが供給される。同時に、スイ
ッチ動作検出回路49が起動される。
【0333】次のステップ124では、直列スイッチが
正常に「オフ」となったか否かが判断される。この判断
は、電子スイッチ47の端子間電圧を検出した、スイッ
チ動作検出回路49からの情報に基づく。直列スイッチ
が正常に「オフ」となった場合は、ステップ121に戻
って、2次電池2の電流チェックと、直列スイッチの動
作チェックとが繰り返される。
【0334】また、電界効果トランジスタQ47が、過電
流により破壊されて、短絡状態となり、ステップ124
で直列スイッチが正常に「オフ」とならない場合は、並
列処理のステップ125に進んで、並列スイッチ・オン
指令が出される。即ち、制御信号によりゲート62が開
放され、このゲート62を通じて、スイッチ動作検出回
路49の検出出力が供給されて、並列電子スイッチ45
が「オン」となり、このスイッチ45を通じて、電源1
および2次電池2からの電流がヒューズ(抵抗器)43
a〜43dに流れ始める。
【0335】次のステップ126では、2次電池側のヒ
ューズ43b,43dが熔断したか否かが判断される。
【0336】そして、2次電池側のヒューズ43b,4
3dがまだ熔断していない場合は、ステップ125に戻
り、前述のようにして、ヒューズ43b,43dが順次
熔断して、電流経路が遮断されるまで、例えば数百ミリ
秒の間、並列電子スイッチ45の「オン」状態が持続す
る。そして、ヒューズ43b,43dが順次熔断して、
電流経路が確実に遮断されてから、ルーチン120が終
了する。
【0337】上述の過電流保護処理ルーチン120を実
行することによっても、図24の実施の形態の保護回路
40Pでは、前述のような保護処理ルーチン100を実
行したときと同様の効果が得られる。
【0338】[第14の実施の形態の他の動作]次に、
図29をも参照しながら、図24の実施の形態の他の充
電保護動作について説明する。
【0339】図29の充電保護処理ルーチン130にお
いては、まず、ステップ131〜134の直列処理が実
行され、しかる後、ステップ135〜139の並列処理
が実行される。なお、前述と同様に、ステップ134ま
での直列処理と、ステップ135からの並列処理との間
に、適宜の待ち時間を挿入してもよい。
【0340】最初のステップ131で、電圧電流検出回
路41からの検出信号Sv,Siにより、2次電池2の
電圧と電流が検出され、次のステップ132では、2次
電池2の電圧もしくは電流がそれぞれ基準値以上である
か否かが判断される。例えば、リチウムイオン蓄電池を
対象とする場合、電圧の基準値は、満充電に相当する、
4.2V(/セル)に設定され、また、電流の基準値
は、1.0Cに設定される。
【0341】ステップ132で、2次電池2の電圧およ
び電流が基準値より低い場合は、ステップ131に戻っ
て、2次電池2の電圧および電流のチェックが繰り返さ
れる。
【0342】また、ステップ132で、2次電池2の電
圧もしくは電流が基準値以上である場合、処理はステッ
プ133に進み、直列スイッチ・オフ指令が出される。
即ち、電子スイッチ47に制御信号Sccが供給される。
同時に、スイッチ動作検出回路49が起動される。
【0343】次のステップ134では、直列スイッチが
正常に「オフ」となったか否かが判断される。この判断
は、電子スイッチ47の端子間電圧を検出した、スイッ
チ動作検出回路49からの情報に基づく。直列スイッチ
が正常に「オフ」となった場合は、ステップ131に戻
って、2次電池2の電圧および電流のチェックと、直列
スイッチの動作チェックとが繰り返される。
【0344】また、電界効果トランジスタQ47が、過電
流により破壊されて、短絡状態となり、ステップ134
で直列スイッチが正常に「オフ」とならない場合は、並
列処理のステップ135に進んで、並列スイッチ・オン
指令が出される。即ち、制御信号によりゲート62が開
放され、このゲート62を通じて、スイッチ動作検出回
路49の検出出力が供給されて、並列電子スイッチ45
が「オン」となり、このスイッチ45を通じて、電源1
および2次電池2からの電流がヒューズ(抵抗器)43
a〜43dに流れ始める。
【0345】そして、電流が2次電池2から流れ出たこ
とに伴い、次のステップ136およびステップ137
で、2次電池2の電圧検出と、この電圧が、ヒューズ4
3b,43dの順次熔断に必要な2次電池2の容量に対
応する、所要値以上であるか否かの判断が再度実行され
る。この所要電圧は、例えば、リチウムイオン蓄電池を
対象とするとき、3.5V(/セル)に設定される。
【0346】ステップ137で、2次電池2の電圧が所
要値以上である場合、処理はステップ138に進み、電
流検出信号Siに基づいて、2次電池側のヒューズ43
b,43dが熔断したか否かが判断される。
【0347】そして、2次電池側のヒューズ43b,4
3dがまだ熔断していない場合は、ステップ135に戻
り、前述のようにして、ヒューズ43b,43dが順次
熔断して、充電経路が遮断されるまで、例えば数百ミリ
秒の間、ステップ135〜138の処理が繰り返され、
ヒューズ43b,43dが順次熔断して、充電電流経路
が確実に遮断されてから、ルーチン130が終了する。
【0348】また、並列電子スイッチ45を通じて、電
流が流れ出たことにより、2次電池2の端子電圧が下が
って、ステップ137で、2次電池2の電圧が所要値よ
りも低くなった場合には、2次電池2の劣化が示された
こととなり、過電流による2次電池の温度上昇を回避す
るため、ステップ139に移行して、並列スイッチ・オ
フ指令が出される。即ち、制御信号によりゲート62が
閉鎖され、スイッチ動作検出回路49の検出出力が遮断
されて、並列電子スイッチ45が「オフ」となり、ヒュ
ーズを流れる電流の経路が遮断される。そして、ルーチ
ン130が終了する。
【0349】上述の保護処理ルーチン130を実行する
ことによっても、図24の実施の形態の保護回路40P
では、前述のような保護処理ルーチン100を実行した
ときと同様の効果が得られる。
【0350】また、2次電池が劣化していた場合は、ヒ
ューズ抵抗器を熔断することなく処理を終了するので、
過大電流による2次電池の発熱を回避することができ
て、安全性を向上させることができる。
【0351】[第14の実施の形態の他の動作]次に、
図30をも参照しながら、図24の実施の形態の他の充
電保護動作について説明する。
【0352】図30の充電保護処理ルーチン140にお
いては、まず、ステップ141〜145の直列処理が実
行され、しかる後、ステップ151〜156の並列処理
が実行される。なお、前述と同様に、ステップ145ま
での直列処理と、ステップ151からの並列処理との間
に、適宜の待ち時間を挿入してもよい。
【0353】最初のステップ141で、電圧電流検出回
路41からの検出信号Svにより、2次電池2の電圧が
検出され、次のステップ142では、2次電池2の電圧
が基準値以上であるか否かが判断される。この基準電圧
は、例えば、リチウムイオン蓄電池を対象とするとき、
満充電に相当する、4.2V(/セル)に設定される。
ステップ142で、2次電池2の電圧が基準値より低い
場合は、ステップ141に戻って、2次電池2の電圧チ
ェックが繰り返される。
【0354】また、ステップ142で、2次電池2の電
圧が基準値以上である場合には、ステップ143,14
4に進み、並列保護動作禁止指令と、直列スイッチ・オ
フ指令とが出される。即ち、ゲート62に閉鎖制御信号
が供給されると共に、電子スイッチ47に制御信号Scc
が供給される。同時に、スイッチ動作検出回路49が起
動される。
【0355】次のステップ145では、直列スイッチが
正常に「オフ」となったか否かが判断される。この判断
は、電子スイッチ47の端子間電圧を検出した、スイッ
チ動作検出回路49からの情報に基づく。直列スイッチ
が正常に「オフ」となった場合は、ステップ141に戻
って、2次電池2の電圧チェックと、直列スイッチの動
作チェックとが繰り返される。
【0356】また、電界効果トランジスタQ47が、過電
流により破壊されて、短絡状態となり、ステップ114
で直列スイッチが正常に「オフ」とならない場合は、並
列処理のステップ151に進んで、上述のステップ14
3で出された、並列保護動作禁止が解除され、次のステ
ップ152では、並列スイッチ・オン指令が出される。
【0357】即ち、制御信号によりゲート62が開放さ
れ、このゲート62を通じて、スイッチ動作検出回路4
9の検出出力が供給されて、並列電子スイッチ45が
「オン」となり、このスイッチ45を通じて、電源1お
よび2次電池2からの電流がヒューズ(抵抗器)43a
〜43dに流れ始める。
【0358】そして、電流が2次電池2から流れ出たこ
とに伴い、次のステップ153およびステップ154
で、2次電池2の電圧検出と、この電圧が所定値以上で
あるか否かの判断が再度実行される。この所定電圧は、
例えば、リチウムイオン蓄電池を対象とするとき、過充
電に相当する、4.3V(/セル)に設定される。
【0359】ステップ154で、2次電池2の電圧が所
定値以上である場合、処理はステップ155に進み、電
流検出信号Siに基づいて、2次電池側のヒューズ43
b,43dが熔断したか否かが判断される。
【0360】そして、2次電池側のヒューズ43b,4
3dがまだ熔断していない場合は、ステップ151に戻
り、前述のようにして、ヒューズ43b,43dが順次
熔断して、充電経路が遮断されるまで、例えば数百ミリ
秒の間、ステップ151〜515の処理が繰り返され、
ヒューズ43b,43dが順次熔断して、充電電流経路
が確実に遮断されてから、ルーチン140が終了する。
【0361】また、並列電子スイッチ45を通じて、電
流が流れ出たことにより、2次電池2の端子電圧が下が
って、ステップ154で、電池電圧が所定値よりも低く
なった場合には、2次電池2の過充電状態が一応解消さ
れたこととなり、ステップ156に移行して、並列スイ
ッチ・オフ指令が出される。即ち、制御信号によりゲー
ト62が閉鎖され、スイッチ動作検出回路49の検出出
力が遮断されて、並列電子スイッチ45が「オフ」とな
り、ヒューズを流れる電流の経路が遮断される。そし
て、ルーチン140が終了する。
【0362】上述の保護処理ルーチン140を実行する
ことによっても、図24の実施の形態の保護回路40P
では、前述のような保護処理ルーチン100を実行した
ときと同様の効果が得られる。
【0363】[第15の実施の形態の動作]第15の実
施の形態の動作の説明には、前述のような第14の実施
の形態の保護処理ルーチン100〜140の説明のう
ち、直列処理の部分はそのまま適用することができる。
【0364】また、並列処理の部分では、並列スイッチ
・オン指令と、並列スイッチ・オフ指令の各ステップ
を、それぞれ次のように書き換えることにより、第14
の実施の形態の保護処理ルーチン100〜140の並列
処理部分の説明を適用することができる。
【0365】例えば、ステップ105で、並列スイッチ
・オン指令が出されると、制御信号によりゲート62が
開放され、このゲート62を通じて、スイッチ動作検出
回路49の検出出力が供給されて、交番信号発生回路5
3が起動され、その出力信号に駆動されて、並列制御用
の電子スイッチ52の「オン」・「オフ」が、所定の周
波数で繰り返される。
【0366】電子スイッチ52が「オン」の状態では、
このスイッチ52を通じて、電源1および2次電池2か
らの電流がヒューズ(抵抗器)43a〜43dに流れ
る。
【0367】この状態から、電子スイッチ52が「オ
フ」になると、蓄積された電磁エネルギーにより、コイ
ル51からの電流がヒューズ(抵抗器)43a〜43d
に流れる。
【0368】また、ステップ109で、並列スイッチ・
オフ指令が出されると、制御信号によりゲート62が閉
鎖されて、スイッチ動作検出回路49の検出出力の経路
が遮断され、交番信号発生回路53の動作が停止する。
発生回路53からの交番信号の供給が止まると、電子ス
イッチ52が「オフ」となり、ヒューズを流れる電流の
経路が遮断される。
【0369】上述のようにして、図25の実施の形態の
保護回路40Qでも、図24の実施の形態の保護回路4
0Pと同様に、保護処理ルーチン100〜140を実行
することができて、保護回路40Pと同様の効果が得ら
れる。
【0370】
【発明の効果】以上説明したように、第1のこの発明に
よれば、ヒューズ熔断電流を抑えることができる。ま
た、第2のこの発明によれば、直列制御用および並列制
御用の順序で、電子スイッチを動作させることができる
と共に、ヒューズ熔断電流を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による2次電池の保護装置の実施の形
態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施の形態の要部の機械的構成を示す平
面図である。
【図3】図1の実施の形態の要部の特性を示す図であ
る。
【図4】図1の実施の形態の動作を説明するための結線
図である。
【図5】この発明の他の実施の形態の要部の構成を示す
結線図である。
【図6】この発明の更に他の実施の形態の構成を示すブ
ロック図である。
【図7】図6の実施の形態の動作を説明するための結線
図である。
【図8】この発明の更に他の実施の形態の構成を示すブ
ロック図である。
【図9】図1の実施の形態の要部の機械的構成を示す平
面図である。
【図10】図8の実施の形態の動作を説明するための結
線図である。
【図11】この発明の更に他の実施の形態の構成を示す
ブロック図である。
【図12】図10の実施の形態の動作を説明するための
結線図である。
【図13】図10の実施の形態の要部の機械的構成を示
す平面図である。
【図14】この発明の更に他の実施の形態の構成を示す
ブロック図である。
【図15】この発明の更に他の実施の形態の構成を示す
ブロック図である。
【図16】この発明の更に他の実施の形態の構成を示す
ブロック図である。
【図17】この発明の更に他の実施の形態の構成を示す
ブロック図である。
【図18】この発明の更に他の実施の形態の構成を示す
ブロック図である。
【図19】この発明の更に他の実施の形態の構成を示す
ブロック図である。
【図20】この発明の更に他の実施の形態の構成を示す
ブロック図である。
【図21】図20の実施の形態の動作を説明するための
結線図である。
【図22】この発明の更に他の実施の形態の構成を示す
ブロック図である。
【図23】この発明の更に他の実施の形態の構成を示す
ブロック図である。
【図24】この発明の更に他の実施の形態の構成を示す
ブロック図である。
【図25】この発明の更に他の実施の形態の構成を示す
ブロック図である。
【図26】図24の実施の形態の動作を説明するための
流れ図である。
【図27】図24の実施の形態の他の動作を説明するた
めの流れ図である。
【図28】図24の実施の形態の他の動作を説明するた
めの流れ図である。
【図29】図24の実施の形態の他の動作を説明するた
めの流れ図である。
【図30】図24の実施の形態の他の動作を説明するた
めの流れ図である。
【図31】従来の2次電池の保護装置の構成例を示すブ
ロック図である。
【図32】他の従来例の構成を示すブロック図である。
【図33】更に他の従来例の構成を示すブロック図であ
る。
【図34】更に他の従来例の構成を示すブロック図であ
る。
【図35】この発明を説明するための図である。
【符号の説明】
1…充電用電源、2…2次電池、3…負荷回路、30,
30D…並列型保護回路、31…電圧電流検出回路、3
3a〜33d…ヒューズ抵抗器、35,35a,35d
…並列電子スイッチ、36…時定数回路、40A,40
B…直並列型充電保護回路、40C,40D…直並列型
放電保護回路、40E,40F,40G,40H,40
L,40M,40N,40P,40Q…直並列型保護回
路、41…電圧電流検出回路、43a〜43d…ヒュー
ズ抵抗器、45,45a,45d…並列電子スイッチ、
46,46a,46d…時定数回路、47,48…直列
電子スイッチ、49…スイッチ動作検出回路、51…コ
イル、52…並列電子スイッチ、53…交番信号発生回
路、61…システム制御回路、62…ゲート、100,
110,120,130,140…保護処理ルーチン、
BB…集積回路基板、Fva〜Fvd,Fwa〜Fwd…ヒュー
ズ材、Scc,Scd,Scp…制御信号、Ta〜Td…端子

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2次電池の正負の電極に接続された1対の
    電流経路の一方に介挿されたヒューズ手段と、このヒュ
    ーズ手段と上記1対の電流経路の他方との間に並列に接
    続された常開スイッチ手段と、上記2次電池の電圧およ
    び電流を検出する検出手段とを備え、この検出手段の検
    出出力により上記常開スイッチ手段を閉成して、上記ヒ
    ューズ手段を熔断するようにした2次電池の保護装置に
    おいて、 複数のヒューズ片を直列接続してヒューズ群を形成し、
    複数のヒューズ群を並列に接続すると共に、少なくとも
    1個のヒューズ片と他のヒューズ片の抵抗値を大小に異
    ならせて上記ヒューズ手段を形成し、 上記複数のヒューズ群のそれぞれの上記複数のヒューズ
    片の接続中点の間を所定の接続手段により接続すると共
    に、 上記複数のヒューズ群のうちの1つのヒューズ群である
    第1のヒューズ群の上記接続中点と、上記1対の電流経
    路の他方との間に上記常開スイッチ手段を接続したこと
    を特徴とする2次電池の保護装置。
  2. 【請求項2】上記所定の接続手段が所定極性のダイオー
    ドである請求項1に記載の2次電池の保護装置。
  3. 【請求項3】上記第1のヒューズ群の上記接続中点と、
    上記1対の電流経路の他方との間に第1の常開スイッチ
    手段が接続され、第2のヒューズ群の上記接続中点と、
    上記1対の電流経路の他方との間に第2の常開スイッチ
    手段が接続されると共に、 この第2の常開スイッチ手段には時定数回路を通じて上
    記検出手段の検出出力が供給される請求項1に記載の2
    次電池の保護装置。
  4. 【請求項4】上記複数のヒューズ片が共通の基板に搭載
    された請求項1に記載の2次電池の保護装置。
  5. 【請求項5】2次電池の正負の電極に接続された1対の
    電流経路の一方に介挿されたヒューズ手段と、このヒュ
    ーズ手段と上記1対の電流経路の他方との間に並列に接
    続された常開スイッチ手段と、上記1対の電流経路のい
    ずれかに介挿された常閉スイッチ手段と、上記2次電池
    の電圧および電流を検出する検出手段とを備え、この検
    出手段の検出出力に応じて、上記常閉スイッチ手段を開
    放すると共に、上記常開スイッチ手段を閉成して、上記
    ヒューズ手段を熔断するようにした2次電池の保護装置
    において、 上記1対の電流経路の一方に介挿された第1のヒューズ
    片の一端に第2のヒューズ片の一端を接続すると共に、
    上記第1および第2のヒューズ片の抵抗値を大小に異な
    らせて上記ヒューズ手段を形成し、 上記第1および第2のヒューズ片の各他端を所定の接続
    手段により接続すると共に、 上記第1のヒューズ片の他端と上記1対の電流経路の他
    方との間に上記常開スイッチ手段を接続し、 上記検出手段の検出出力に応じた上記常閉スイッチ手段
    の開放と、上記常開スイッチ手段の閉成との間に所要の
    時間差を設定する時間差設定手段を設けたことを特徴と
    する2次電池の保護装置。
  6. 【請求項6】上記所定の接続手段が所定極性のダイオー
    ドである請求項5に記載の2次電池の保護装置。
  7. 【請求項7】上記所定の接続手段が、上記第1のヒュー
    ズ片の他端と上記1対の電流経路の他方との間に接続さ
    れた上記常開スイッチ手段と、上記第2のヒューズ片の
    他端と上記1対の電流経路の他方との間に接続された第
    2の常開スイッチ手段とである請求項5に記載の2次電
    池の保護装置。
  8. 【請求項8】上記時間差設定手段が上記常開スイッチ手
    段の閉成制御信号を伝達する時定数回路である請求項5
    に記載の2次電池の保護装置。
  9. 【請求項9】上記時間差設定手段が上記常閉スイッチ手
    段の動作状態を検出するスイッチ動作検出回路である請
    求項5に記載の2次電池の保護装置。
  10. 【請求項10】上記第1のヒューズ片の他端と上記常開
    スイッチ手段との間に蓄勢用のコイルが介挿されると共
    に、上記常開スイッチ手段を駆動する交番信号発生回路
    が設けられた請求項5に記載の2次電池の保護装置。
  11. 【請求項11】上記複数のヒューズ片と、上記常閉スイ
    ッチ手段が共通の基板に搭載された請求項5に記載の2
    次電池の保護装置。
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