JP2003111268A - 過充電保護回路付き二次電池 - Google Patents

過充電保護回路付き二次電池

Info

Publication number
JP2003111268A
JP2003111268A JP2001303056A JP2001303056A JP2003111268A JP 2003111268 A JP2003111268 A JP 2003111268A JP 2001303056 A JP2001303056 A JP 2001303056A JP 2001303056 A JP2001303056 A JP 2001303056A JP 2003111268 A JP2003111268 A JP 2003111268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
secondary battery
protection circuit
overcharge
pair
thermal fuse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001303056A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Watarai
祐介 渡會
Kensuke Muraishi
賢介 村石
Satoru Higano
哲 日向野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2001303056A priority Critical patent/JP2003111268A/ja
Publication of JP2003111268A publication Critical patent/JP2003111268A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Protection Of Static Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICチップ等により構成される第1保護回路
が故障した状態で充電を行っても、二次電池本体の過充
電を確実に防止する。 【解決手段】 二次電池本体13に接続された第1保護
回路11は二次電池本体の過充電を検出しかつ過充電を
阻止し、二次電池本体の一対の端子13a,13bに接
続された第2保護回路12は第1保護回路の故障時に二
次電池本体の過充電を阻止する。一対の端子に一端が接
続された一対のリード線16,17の他端に一対のリー
ド端子16a,17aを設け、一方のリード線に60〜
120℃の所定の融点を有する第1温度ヒューズ31を
設ける。一対のリード線を電気的に接続する短絡線18
に、通電時に第1温度ヒューズを少なくともその融点ま
で加熱し得る抵抗体23と、降伏電圧が第1保護回路の
過充電保護動作電圧より0.1〜2.5V/セルだけ高
く設定された定電圧ダイオード24とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二次電池本体の過
充電を阻止するための保護回路を有する二次電池に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の二次電池として、図2に
示すように、正極端子3と負極端子4との間に、第1温
度ヒューズ1と第2温度ヒューズ2と電極群6とが直列
に接続され、第2温度ヒューズ2及び電極群6と並列に
ツェナーダイオード7が接続され、更に第1及び第2温
度ヒューズ1,2とツェナーダイオード7とが隣接して
配置された円筒型二次電池が知られている(特開平5−
325943号)。この円筒型二次電池では、電極群6
がシート状の正極と負極とをセパレータを介して渦巻き
状に巻回することにより形成され、この電極群6と電解
液とが容器8内に封入される。また上記第1及び第2温
度ヒューズ1,2とツェナーダイオード7は電極群6の
中心に形成された円筒状の空隙に挿入される。
【0003】このように構成された円筒型二次電池で
は、電極群6が過充電されるような状況下に置かれて
も、ツェナーダイオード7の働きにより電極群6の過充
電を阻止できるので、充放電サイクル寿命の低下を防止
できる。また過充電状態が継続されてツェナーダイオー
ド7に電流が流れ続けると、この電流によりツェナーダ
イオード7が発熱し、このツェナーダイオード7の発熱
により第1温度ヒューズ1が作動するので、電極群6が
正極端子3から電気的に切り離され、電池の充電が停止
される。更に過充電によりツェナーダイオード7が発熱
し又はツェナーダイオード7が内部短絡して、ツェナー
ダイオード7及び電極群6により一つの閉回路が形成さ
れても、ツェナーダイオード7の発熱により第2温度ヒ
ューズ2が作動するので、電極群6がツェナーダイオー
ド7から電気的に切り離され、電池からツェナーダイオ
ード7に流れる電流が停止するようになっている。
【0004】しかし、上記従来の円筒型二次電池では、
充電経路に抵抗の高いヒューズを2個(第1及び第2温
度ヒューズ)設けられるため、充電効率が低下する不具
合があった。また上記従来の円筒型二次電池では、第1
及び第2温度ヒューズが電極群の中心の円筒状の隙間に
挿入されているため、溶断したヒューズの交換が困難で
あった。
【0005】これらの点を解消するために、二次電池の
少なくとも過充電状態が過充電検出手段により検出さ
れ、上記二次電池の電流路に接続されたヒータ付きヒュ
ーズ手段のヒータがヒータ駆動手段により駆動されるよ
うに構成された電池保護回路が開示されている(特開2
000−67928号)。この電池保護回路では、二次
電池の電流路に放電制御用スイッチング素子が接続さ
れ、このスイッチング素子のスイッチング動作がスイッ
チング制御手段により制御され、更に二次電池の過放電
状態又は放電過電流状態が過放電・過充電検出手段によ
り検出される。また過充電検出手段は第1過充電検出電
圧値と、この電圧値より高い第2過充電検出電圧とを用
いて、二次電池の過充電状態を検出するように構成され
る。
【0006】このように構成された電池保護回路では、
第1過充電検出電圧値による過充電検出が確定すると、
スイッチング制御手段が上記放電制御用スイッチング素
子をオフ制御して充電電流を遮断し、第2過充電検出電
圧値による過充電検出が確定すると、ヒータ駆動手段が
上記ヒータ付きヒューズのヒータを駆動してヒューズを
溶断する。この結果、部品点数が少なくかつ安価な構成
で、二次電池を保護できるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の特
開2000−67928号公報に示された電池保護回路
では、過充電検出手段がICチップ等により構成されて
いるため、この過充電検出手段が故障すると、電池保護
回路の全ての機能が停止してしまい、二次電池の過充電
を防止できないおそれがあった。本発明の第1の目的
は、ICチップ等により構成される第1保護回路が故障
した状態で充電を行っても、二次電池本体が過充電され
るのを確実に防止できる、過充電保護回路付き二次電池
を提供することにある。本発明の第2の目的は、第1温
度ヒューズが溶断して二次電池本体の充電が阻止された
後に、短絡線に電流が流れ続けるのを防止できる、過充
電保護回路付き二次電池を提供することにある。本発明
の第3の目的は、故障した第1保護回路と、第1及び第
2温度ヒューズが溶断した第2保護回路とを別々に修理
でき、これらの修理作業性を向上できる、過充電保護回
路付き二次電池を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、二次電池本体13の正極及び負極に
それぞれ接続され二次電池本体13の過充電を検出する
とともに二次電池本体13の過充電を阻止する第1保護
回路11と、二次電池本体13の一対の端子13a,1
3bに接続され第1保護回路11の故障時に二次電池本
体13の過充電を阻止する第2保護回路12とを備えた
過充電保護回路付き二次電池であって、第2保護回路1
2が、上記一対の端子13a,13bにそれぞれ一端が
接続され他端に一対のリード端子16a,17aがそれ
ぞれ設けられた一対のリード線16,17と、一対のリ
ード線16,17のうちの一方のリード線16に設けら
れ60〜120℃の範囲内の所定の融点を有する第1温
度ヒューズ31と、第1温度ヒューズ31及び一方のリ
ード端子16a間の一方のリード線16と他方のリード
線17とに電気的に接続され通電時に第1温度ヒューズ
31を少なくともその融点まで加熱し得る抵抗体23と
降伏電圧が第1保護回路11の過充電保護動作電圧より
0.1〜2.5V/セルだけ高く設定された定電圧ダイ
オード24とが途中に設けられた短絡線18とを有する
ことを特徴とする。
【0009】この請求項1に記載された過充電保護回路
付き二次電池では、第1保護回路11が故障した状態で
二次電池本体13を充電すると、二次電池本体13の充
電が完了しても、二次電池本体13は充電され続ける。
この状態で二次電池本体13の電圧が定電圧ダイオード
24の降伏電圧に達すると、この定電圧ダイオード24
に逆方向電流が流れるので、短絡線18を通って抵抗体
23にも電流が流れる。この結果、上記抵抗体23の発
熱により第1温度ヒューズ31が溶断するので、二次電
池本体13には電流が流れなくなり、二次電池本体13
の過充電を防止できる。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1に示すように、抵抗体23に加え
て更に第1温度ヒューズ31より10〜50℃だけ高い
融点を有する第2温度ヒューズ32が短絡線18に設け
られ、第1温度ヒューズ31の溶断時に抵抗体23に通
電されて抵抗体23が第2温度ヒューズ32を少なくと
もその融点まで加熱するように構成されたことを特徴と
する。この請求項2に記載された過充電保護回路付き二
次電池では、第1温度ヒューズ31が溶断した後に、短
絡線18に電流が流れ続けると、抵抗体23が更に発熱
するので、第2温度ヒューズ32が溶断する。この結
果、短絡線18に電流が流れ続けるのを防止できるの
で、充電器を保護することができる。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、更に図1に示すように、二次電池本
体13及び第1保護回路11が第1ケース41に収容さ
れ、第2保護回路12が第2ケース42に収容され、第
2ケース42が第1ケース41に分離可能に接続された
ことを特徴とする。この請求項3に記載された過充電保
護回路付き二次電池では、第1保護回路11が故障し、
更に第2保護回路12の第1及び第2温度ヒューズ3
1,32が溶断したときに、第1ケース41と第2ケー
ス42を分離することにより、第1及び第2保護回路1
1,12を別々に修理できるので、これらの修理作業性
を向上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて説明する。図1に示すように、二次電池10は
リチウムイオンポリマー二次電池であり、二次電池本体
13の正極及び負極にそれぞれ接続された第1保護回路
11と、二次電池本体13の一対の端子13a,13b
に接続された第2保護回路12とを備える。第1保護回
路11は、この実施の形態では、直列に接続された複数
の二次電池本体13のうち各二次電池本体13の正極及
び負極にそれぞれ接続される。具体的には、複数の二次
電池本体13は直列に4本(4セル)接続することによ
り構成されているけれども、2本(2セル)、3本(3
セル)又は5本(5セル)以上の二次電池本体を直列に
接続してもよい。また第1保護回路11は図示しないが
ICチップ等により構成され、上記各二次電池本体13
の正極及び負極間の電圧をそれぞれ検出するとともに、
これらの電圧の合計値に基づいて第1及び第2スイッチ
素子21,22を制御するように構成される。なお、二
次電池はリチウムイオンポリマー二次電池ではなく、リ
チウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池、ニッケ
ルカドミウム二次電池等であってもよい。
【0013】第1及び第2スイッチング素子21,22
はpチャンネル・エンハンスメント型のMOS(Metal
Oxide Semiconductor)などの低電圧で動作可能な電界
効果トランジスタ(FET)によりそれぞれ形成された
半導体スイッチである。第1スイッチング素子21は、
ノーマルクローズ(通常オン状態)であって充電方向
(図1の破線矢印の方向)の電流を通過させ、各二次電
池本体13の電圧の合計値が所定値(例えば、定格電圧
が3.6V/本である二次電池本体13を4本用いた場
合、16.8V(4.2V×4本))になったとき、即
ち第1保護回路11の過充電保護動作電圧に達したとき
に、第1保護回路11からの制御電圧によりオフになっ
て上記充電方向の電流を遮断するように構成される。ま
た第2スイッチング素子22は、ノーマルクローズ(通
常オン状態)であって放電方向(図1の一点鎖線矢印の
方向)の電流を通過させ、各二次電池本体13の電圧の
合計値が所定値(例えば、定格電圧が3.6V/本であ
る二次電池本体13を4本用いた場合、10.8V
(2.7V×4本))になったとき、即ち第1保護回路
11の過放電保護動作電圧に達したときに、第1保護回
路11からの制御電圧によりオフになって上記放電方向
の電流を遮断するように構成される。
【0014】上記第1保護回路11と第1及び第2スイ
ッチング素子21,22により、二次電池本体13の過
充電及び過放電を検出するとともに、二次電池本体13
の過充電及び過放電を阻止するように構成される。な
お、第1及び第2スイッチング素子として、pチャンネ
ル・エンハンスメント型のMOSなどの低電圧で動作可
能なFETによりそれぞれ形成された半導体スイッチを
用いてもよい。
【0015】第2保護回路12は、一対の端子13a,
13bにそれぞれ一端が接続され他端に一対のリード端
子16a,17aがそれぞれ設けられた一対のリード線
16,17と、一対のリード線16,17のうちの一方
のリード線16に設けられた第1温度ヒューズ31と、
第1温度ヒューズ31及び一方のリード端子16a間の
一方のリード線16と他方のリード線17とに電気的に
接続された短絡線18とを有する。第1温度ヒューズ3
1は60〜120℃、好ましくは80〜110℃の範囲
内の所定の融点を有する。第1温度ヒューズ31の融点
を60〜120℃の範囲に限定したのは、60℃未満で
は回路の発熱による誤動作が発生するおそれがあり、1
20℃を越えると電解液の分解や熱暴走などの電池本体
13に悪影響を与えるおそれがあるからである。
【0016】また短絡線18には、抵抗体23と定電圧
ダイオード24が直列に設けられる。抵抗体23は通電
時に第1温度ヒューズ31を少なくともその融点まで加
熱し得るように構成される。即ち、抵抗体23は第1温
度ヒューズ31に近接して設けられ、通電時に発熱して
第1温度ヒューズ31を溶断するように構成される。定
電圧ダイオード24は一方向降伏ダイオードとも呼ば
れ、具体的にはショットキーバリアダイオード若しくは
ツェナーダイオードが挙げられる。この定電圧ダイオー
ド24の降伏電圧は第1保護回路31の過充電保護動作
電圧より0.1〜2.5V/セル(4セルの場合、0.
4〜10V)、好ましくは1.25〜1.75V/セル
(4セルの場合、5〜7V)だけ高く設定される。定電
圧ダイオード24の降伏電圧を第1保護回路31の過充
電保護動作電圧より0.1〜2.5V/セルだけ高く設
定したのは、0.1V/セル未満では定電圧ダイオード
24の温度特性により高温下で逆電流が増加するため誤
動作が発生するおそれがあり、2.5V/セルを越える
と第1保護回路11が壊れていた場合でも電流が流れ続
けて過充電が発生するおそれがあるからである。
【0017】更に抵抗体23と他方のリード線27との
間の短絡線18には、第2温度ヒューズ32が設けられ
る。この第2温度ヒューズ32は第1温度ヒューズ31
より10〜50℃(deg.)、好ましくは20〜40℃
(deg.)だけ高い融点を有する。第2温度ヒューズ32
の融点を第1温度ヒューズ31の融点より10〜50℃
(deg.)だけ高い範囲に限定したのは、10℃(deg.)
未満では第2ヒューズ32が第1ヒューズ31より先に
溶断するおそれがあり、50℃(deg.)を越えると充電
器が過負荷になるおそれがあるからである。なお、第2
温度ヒューズ32は抵抗体23に近接して設けられ、第
1温度ヒューズ31が溶断した後に抵抗体23に電流が
流れ続けた状態で、抵抗体23により少なくともその融
点まで加熱されるように構成される。上述のように構成
された第2保護回路12は第1保護回路11の故障時に
二次電池本体13の過充電を阻止するように構成され
る。
【0018】一方、二次電池本体13、第1保護回路1
1、第1及び第2スイッチング素子21,22は第1ケ
ース41に収容され、第2保護回路12は第2ケース4
2に収容される。第2ケース42は第1ケース41に分
離可能に接続され、第2ケース42の第1ケース41へ
の接続時に一対のリード線16,17の一端は二次電池
本体13の一対の端子13a,13bにそれぞれ電気的
に接続される。
【0019】このように構成された過充電保護回路付き
二次電池10の動作を説明する。 第1保護回路11が正常に動作している場合 二次電池本体13を充電するために、一対のリード端子
16a,17aに充電器(図示せず)の一対の充電端子
(図示せず)を接続すると、二次電池本体13が充電さ
れている間は、二次電池本体13に破線矢印方向の電流
が流れ続ける。二次電池本体13の充電が完了すると、
各二次電池本体13の電圧の合計値が第1保護回路11
の過充電保護動作電圧に達したことを第1保護回路11
が検出するので、この第1保護回路11が上記検出出力
に基づいて第1スイッチング素子21に所定の制御電圧
を印加し、充電方向(図1の破線矢印の方向)の電流を
遮断する。これにより二次電池本体13の過充電を防止
できる。なお、定電圧ダイオード24の降伏電圧は上記
過充電保護動作電圧より高いため、定電圧ダイオード2
4には電流は流れない。
【0020】 第1保護回路11が故障した場合 二次電池本体13を充電するために、一対のリード端子
16a,17aに充電器の一対の充電端子を接続する
と、二次電池本体13の充電が完了しても、各二次電池
本体13の電圧の合計値が第1保護回路11の過充電保
護動作電圧に達したことを第1保護回路11が検出でき
ないか、或いは第1保護回路11が第1スイッチング素
子21を制御できないので、二次電池本体13は充電さ
れ続ける。各二次電池本体13の電圧の合計値が定電圧
ダイオード24の降伏電圧に達すると、この定電圧ダイ
オード24に逆方向電流(図1の二点鎖線矢印の方向の
電流)が流れるので、短絡線18を通って抵抗体23に
も電流が流れる。この結果、上記抵抗体23の発熱によ
り第1温度ヒューズ31が溶断するので、二次電池本体
13には電流が流れなくなり、二次電池本体13の過充
電を防止できる。
【0021】また第1温度ヒューズ31が溶断しても、
短絡線18に電流が流れ続けるので、抵抗体23が更に
発熱する。この結果、第2温度ヒューズ32が溶断し
て、短絡線18に電流が流れ続けるのを防止できるの
で、充電器を保護することができる。更に第1保護回路
11が故障し、更に第2保護回路12の第1及び第2温
度ヒューズ31,32が溶断すると、第1ケース41と
第2ケース42を分離することにより、第1及び第2保
護回路11,12を別々に修理できるので、これらの修
理作業性を向上できる。
【0022】
【実施例】次に本発明の実施例を詳しく説明する。 <実施例1>図1に示すように、リチウムイオンポリマ
ー二次電池10の直列に接続された4個の二次電池本体
13の正極及び負極に第1保護回路11をそれぞれ接続
し、二次電池本体13の一対の端子13a,13bに第
2保護回路12を接続した。第1保護回路11は各二次
電池本体13の電圧を検出するとともに、その電圧の合
計値に基づいて第1及び第2スイッチ素子21,22を
制御する。また第2保護回路12の一対のリード線1
6,17のうち一方のリード線16には第1温度ヒュー
ズ31を設け、第1温度ヒューズ31及び一方のリード
端子16a間の一方のリード線16と他方のリード線1
7とに短絡線18を電気的に接続した。また短絡線18
には定電圧ダイオード24、抵抗体23及び第2温度ヒ
ューズ32を直列に設けた。上記定電圧ダイオード24
としてツェナーダイオード(型番MAZ2200:Panasonic社
製)を用いた。また第1温度ヒューズ31としてFTF
−S−15A−S099J(富士端子工業製)を用い、
第2温度ヒューズ32としてFTF−S−15A−S1
26J(富士端子工業製)を用いた。更に抵抗体23と
してニクロム線を用いた。
【0023】<試験及び評価>実施例1の過充電保護回
路付き二次電池10の第1保護回路11が故障したと仮
定した、即ち定電圧ダイオード24の両端を短絡させ
た。この状態で一対のリード端子16a,17a間に電
圧調整器(図示せず)を接続して、一対のリード端子1
6a,17a間への印加電圧を徐々に上昇させた。この
印加電圧が定電圧ダイオード24のツェナー電圧(20
V)を越えたときに、定電圧ダイオード24に逆方向電
流(図1の二点鎖線矢印の方向の電流)が流れた。この
電流は短絡線18を通って抵抗体23にも流れ、この抵
抗体23の発熱により第1温度ヒューズ31の周辺温度
が100℃を越えて第1温度ヒューズ31が溶断した。
この結果、二次電池本体13の過充電を防止できた。そ
の後、抵抗体23に電流が流れ続け、抵抗体23が更に
発熱して第2温度ヒューズ32の周辺温度が130℃に
なって第2温度ヒューズ32が溶断した。この結果、短
絡線18に電流が流れなくなった。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、二
次電池本体の一対の端子に一端が接続された一対のリー
ド線の他端に一対のリード端子を設け、一方のリード線
に第1温度ヒューズを設け、更に一対のリード線を電気
的に接続する短絡線の途中に、通電時に第1温度ヒュー
ズを少なくともその融点まで加熱し得る抵抗体と、降伏
電圧が第1保護回路の過充電保護動作電圧より高く設定
された定電圧ダイオードとを設けたので、第1保護回路
が故障した状態で二次電池本体を充電して、二次電池本
体の充電完了後に二次電池本体が充電され続けても、二
次電池本体の電圧が定電圧ダイオードの降伏電圧に達す
ると、この定電圧ダイオードに逆方向電流が流れる。こ
の結果、短絡線を通って抵抗体にも電流が流れるので、
上記抵抗体の発熱により第1温度ヒューズが溶断して二
次電池本体に電流が流れなくなり、二次電池本体の過充
電を防止できる。
【0025】また第1温度ヒューズより高い融点を有す
る第2温度ヒューズを短絡線に設け、第1温度ヒューズ
の溶断時に抵抗体に通電されて抵抗体が第2温度ヒュー
ズを少なくともその融点まで加熱するように構成すれ
ば、第1温度ヒューズが溶断した後に、短絡線に電流が
流れ続けると、抵抗体が更に発熱するので、第2温度ヒ
ューズが溶断する。この結果、短絡線に電流が流れ続け
るのを防止できるので、充電器を保護することができ
る。更に二次電池本体及び第1保護回路を第1ケースに
収容し、第2保護回路を第2ケースに収容し、第2ケー
スを第1ケースに分離可能に接続すれば、第1保護回路
が故障し、かつ第2保護回路の第1及び第2温度ヒュー
ズが溶断したときに、第1ケースと第2ケースを分離す
る。この結果、第1及び第2保護回路を別々に修理でき
るので、これらの修理作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の過充電保護回路付き二次電池
の回路構成図。
【図2】従来例を示す図1に対応する回路構成図。
【符号の説明】
10 二次電池 11 第1保護回路 12 第2保護回路 13 二次電池本体 13a,13b 端子 16,17 リード線 16a,17a リード端子 18 短絡線 23 抵抗体 24 定電圧ダイオード 31 第1温度ヒューズ 32 第2温度ヒューズ 41 第1ケース 42 第2ケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村石 賢介 茨城県那珂郡那珂町向山1002番地14 三菱 マテリアル株式会社総合研究所那珂研究セ ンター内 (72)発明者 日向野 哲 茨城県那珂郡那珂町向山1002番地14 三菱 マテリアル株式会社総合研究所那珂研究セ ンター内 Fターム(参考) 2G016 CB33 CC01 CD04 CD09 CD14 2G035 AB03 AC01 AD03 AD08 AD10 5G003 BA01 CA14 FA04 GA01 GA09 5G053 AA09 BA04 BA08 CA02 CA03 EC03 EC05 5H030 AA03 AA06 AS06 BB01 FF22 FF43

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次電池本体(13)の正極及び負極にそれ
    ぞれ接続され前記二次電池本体(13)の過充電を検出する
    とともに前記二次電池本体(13)の過充電を阻止する第1
    保護回路(11)と、 前記二次電池本体(13)の一対の端子(13a,13b)に接続さ
    れ前記第1保護回路(11)の故障時に前記二次電池本体(1
    3)の過充電を阻止する第2保護回路(12)とを備えた過充
    電保護回路付き二次電池であって、 前記第2保護回路(12)が、 前記一対の端子(13a,13b)にそれぞれ一端が接続され他
    端に一対のリード端子(16a,17a)がそれぞれ設けられた
    一対のリード線(16,17)と、 前記一対のリード線(16,17)のうちの一方のリード線(1
    6)に設けられ60〜120℃の範囲内の所定の融点を有
    する第1温度ヒューズ(31)と、 前記第1温度ヒューズ(31)及び前記一方のリード端子(1
    6a)間の一方のリード線(16)と他方のリード線(17)とに
    電気的に接続され通電時に前記第1温度ヒューズ(31)を
    少なくともその融点まで加熱し得る抵抗体(23)と降伏電
    圧が前記第1保護回路(11)の過充電保護動作電圧より
    0.1〜2.5V/セルだけ高く設定された定電圧ダイ
    オード(24)とが途中に設けられた短絡線(18)とを有する
    ことを特徴とする過充電保護回路付き二次電池。
  2. 【請求項2】 抵抗体(23)に加えて更に第1温度ヒュー
    ズ(31)より10〜50℃だけ高い融点を有する第2温度
    ヒューズ(32)が短絡線(18)に設けられ、前記第1温度ヒ
    ューズ(31)の溶断時に前記抵抗体(23)に通電されて前記
    抵抗体(23)が前記第2温度ヒューズ(32)を少なくともそ
    の融点まで加熱するように構成された請求項1記載の過
    充電保護回路付き二次電池。
  3. 【請求項3】 二次電池本体(13)及び第1保護回路(11)
    が第1ケース(41)に収容され、第2保護回路(12)が第2
    ケース(42)に収容され、前記第2ケース(42)が前記第1
    ケース(41)に分離可能に接続された請求項1又は2記載
    の過充電保護回路付き二次電池。
JP2001303056A 2001-09-28 2001-09-28 過充電保護回路付き二次電池 Withdrawn JP2003111268A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001303056A JP2003111268A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 過充電保護回路付き二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001303056A JP2003111268A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 過充電保護回路付き二次電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003111268A true JP2003111268A (ja) 2003-04-11

Family

ID=19123200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001303056A Withdrawn JP2003111268A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 過充電保護回路付き二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003111268A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006185708A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Nissan Motor Co Ltd 二次電池
JP2008259386A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池保護回路、及び電池パック
JP2009131023A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 電池パック、電池パック内蔵用保護動作制御icおよび携帯機器
US7679330B2 (en) * 2004-10-04 2010-03-16 Sony Corporation Protection circuit
WO2010040106A2 (en) * 2008-10-02 2010-04-08 Mobius Power, Inc. Electronic current interrupt device for battery
JP2013132144A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Toyota Motor Corp 蓄電システムおよび異常判定方法
JP2015053779A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 デクセリアルズ株式会社 バッテリ回路、保護回路
KR20160105167A (ko) * 2015-02-27 2016-09-06 삼성전자주식회사 전자 장치 및 전자 장치의 충전 제어 방법
KR101744711B1 (ko) * 2015-12-09 2017-06-08 현대오트론 주식회사 과충전 방지 장치

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7679330B2 (en) * 2004-10-04 2010-03-16 Sony Corporation Protection circuit
JP2006185708A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Nissan Motor Co Ltd 二次電池
JP2008259386A (ja) * 2007-04-09 2008-10-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電池保護回路、及び電池パック
JP2009131023A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Sony Ericsson Mobilecommunications Japan Inc 電池パック、電池パック内蔵用保護動作制御icおよび携帯機器
WO2010040106A2 (en) * 2008-10-02 2010-04-08 Mobius Power, Inc. Electronic current interrupt device for battery
WO2010040106A3 (en) * 2008-10-02 2010-07-08 Mobius Power, Inc. Electronic current interrupt device for battery
JP2012504932A (ja) * 2008-10-02 2012-02-23 レイデン エナジー インコーポレイテッド バッテリ用電子電流遮断デバイス
JP2013132144A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Toyota Motor Corp 蓄電システムおよび異常判定方法
JP2015053779A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 デクセリアルズ株式会社 バッテリ回路、保護回路
KR20160105167A (ko) * 2015-02-27 2016-09-06 삼성전자주식회사 전자 장치 및 전자 장치의 충전 제어 방법
KR102341489B1 (ko) 2015-02-27 2021-12-21 삼성전자 주식회사 전자 장치 및 전자 장치의 충전 제어 방법
KR101744711B1 (ko) * 2015-12-09 2017-06-08 현대오트론 주식회사 과충전 방지 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9130383B2 (en) Charging/discharging control device, battery pack, electrical equipment, and charging/discharging control method
US8593111B2 (en) Assembled battery system
TWI625910B (zh) 鋰離子二次電池之保護電路及電池組
CN101656415B (zh) 电动工具
US6222346B1 (en) Battery protection device
US7898216B2 (en) Rechargeable battery device having a protection circuit for protecting from overcharge and overdischarge
JP2006158195A (ja) バッテリパックの保護回路
JP4936227B2 (ja) 電池パックおよび電池パックを用いた電動工具
JP5064776B2 (ja) パック電池
JP2000287370A (ja) 組電池の電圧調整装置及び組電池の電圧調整方法
JP2003111268A (ja) 過充電保護回路付き二次電池
KR20160055148A (ko) 전환 회로
WO2004070908A1 (ja) バイパス抵抗付き二次電池と二次電池の保護方法
JP6291287B2 (ja) 電池モジュール
JP2001057740A (ja) 電池保護装置
KR100614392B1 (ko) 배터리팩
JP2001057743A (ja) 電池保護装置
WO2018230115A1 (ja) 電池パック、電池パックの異常検出方法、電池パックの充電制御方法、及び電池パックの充電制御プログラミング
JP2017027798A (ja) パック電池
WO2022181600A1 (ja) 電池ユニットを備える電源
JP2011211867A (ja) 電池パック
JP2023013699A (ja) 保護回路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081202