JPH1064094A - 対物レンズチルト補正装置 - Google Patents

対物レンズチルト補正装置

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JPH1064094A
JPH1064094A JP22135896A JP22135896A JPH1064094A JP H1064094 A JPH1064094 A JP H1064094A JP 22135896 A JP22135896 A JP 22135896A JP 22135896 A JP22135896 A JP 22135896A JP H1064094 A JPH1064094 A JP H1064094A
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JP
Japan
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objective lens
optical axis
light beam
support member
tilt correction
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JP22135896A
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English (en)
Inventor
Makoto Nagasato
誠 永里
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスクの一周中の反り量の変化に対応して
光ディスクの記録面に対する対物レンズの光軸の傾きを
高精度かつ高速に補正でき、かつ低消費電力の対物レン
ズチルト補正装置を提供する。 【解決手段】対物レンズ1に入射する光ビーム2の光束
内に配置されると共に一端が対物レンズ1の光軸3上の
位置に連結され、対物レンズ1を光軸3を通る面内で回
動可能に支持する支持部材5と、支持部材5の他端に連
結された透明材料からなる固定部材4と、対物レンズ1
を光軸3を通る面内でディスクラジアル方向およびディ
スクタンジェンシャル方向に回動駆動する駆動機構(マ
グネット6およびコイル8)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクを記録
媒体として情報の記録および/または再生を行う光ディ
スク装置に係り、特に対物レンズの光軸をディスクの記
録面に対して直角となるように補正するための対物レン
ズチルト補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置、すなわち回転操作され
る光ディスクの記録面に光ビームを照射して光ディスク
に記録された情報を読み取ったり、光ディスクに情報を
書き込む装置では、情報の書き込み(記録)/読み取り
(再生)のための手段として、光学ヘッドが用いられて
いる。この光学ヘッドは、半導体レーザ素子のような光
源と、コリメータレンズやビームスプリッタなどの光学
素子と、対物レンズおよび光検出器を主たる要素として
構成され、光源から出射される光ビームをコリメータレ
ンズやビームスプリッタ等の光学素子を介して対物レン
ズに導き、対物レンズにより光ディスクの記録面上に集
光させ、記録時には光ビームにより記録面上のトラック
に沿って情報を記録し、再生時には記録面により反射さ
れた光ビームを光検出器により検出して、記録面上の情
報を再生するように構成される。
【0003】対物レンズは、対物レンズ駆動装置によっ
て電磁的な駆動力で光軸方向(フォーカシング方向)お
よび光軸方向と直交する方向(トラッキング方向)の二
軸方向に変位駆動される。これにより、光ビームが光デ
ィスクの記録面に合焦しつつトラック上を正確に走査す
る。対物レンズのみを駆動する対物レンズ駆動装置によ
る対物レンズの可動範囲は、一般的に、光学系一体型の
光学ヘッドおよび光学系のみを分離して固定した光学系
分離型の光学ヘッドともに、フォーカシング方向が±
0.6mm、トラッキング方向が±0.4mm程度であ
る。
【0004】一般に、光ディスクはポリカーボネイトや
アクリルのような樹脂による成型部品であるため、成型
後に静的な反りを生じやすい。このような反りがある
と、対物レンズの光軸に対して光ディスクの記録面が傾
き、入射光ビームに対して反射光ビームがずれる。反射
光ビームの光軸ずれがある許容値以上になると、反射光
ビームが対物レンズの視野角から外れることとなり、光
検出器に入射する反射光ビームが減少してしまう。ま
た、記録面が傾くとトラックピッチが等価的に狭くなる
ことになるため、記録面上のビームスポット径を一定と
すれば、再生時には隣接するトラック上のピットの影響
を受けやすくなり、クロストークの増大を招く結果とな
る。
【0005】このような性能劣化を改善するため、光デ
ィスクの静的な反りに追従して常に光軸が記録面に対し
直角となるように、対物レンズを含めた光学系ボディを
対物レンズを含む面内で回動させるチルトサーボ機構が
知られている。しかし、このようなチルトサーボ機構で
は、静的な反りにしか追従できないという問題点があ
る。
【0006】一方、特開平7−65397号公報(以
下、公知例という)には、光ディスクの記録面に対する
光ビームの光軸の傾きによる再生信号の品質劣化をなく
し、ディスク一周中の反り量の変化に対して光ビームの
光軸の傾き補正(チルト補正という)を高速に行うこと
ができる光ディスク装置が開示されている。この公知例
では、対物レンズを保持する対物レンズホルダをフォー
カシング方向、トラッキング方向および対物レンズの光
軸の傾き方向(チルト方向)に回動自在に支持できるよ
うに、複数本の弾性体で支持している。そして、この対
物レンズホルダにはフォーカシング、トラッキングおよ
びチルト補正用の複数のコイルが取り付けられている。
【0007】しかし、この公知例に示される構成では、
対物レンズホルダをフォーカシング方向、トラッキング
方向および対物レンズのチルト方向に可動な構成とする
ために、可動体である対物レンズホルダのサイズが大き
くなってしまい、また対物レンズがチルト方向に動いた
場合に、対物レンズホルダの回転中心から対物レンズま
での距離に比例して対物レンズの光軸が入射光ビームの
光軸からずれてしまうという問題点がある。さらに、多
数のフォーカシングコイルおよびトラッキングコイルを
搭載した大型で重い対物レンズホルダを対物レンズのチ
ルト方向に所定の角加速度で回動させるためには大きな
駆動力が必要となり、結果的に消費電力が大きくなって
しまうという問題点もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、対物
レンズホルダをフォーカシング方向、トラッキング方向
および対物レンズのチルト方向に可動とした従来の構成
では、(1) 対物レンズホルダのサイズが大きくなってし
まう、(2) 対物レンズがチルト方向に動いた場合に、対
物レンズの光軸が入射光ビームの光軸からずれてしま
う、(3) 多数のフォーカシングコイルおよびトラッキン
グコイルを搭載した大型で重い対物レンズホルダを対物
レンズのチルト方向に所定の角加速度で回動させるため
に大きな駆動力が必要となり、消費電力が大きくなって
しまう、という問題点があった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点を解決
すべくなされたものであって、光ディスクの一周中の反
り量の変化に対応して、光ディスクの記録面に対する対
物レンズの光軸の傾きを高精度かつ高速に補正でき、し
かも低消費電力の対物レンズチルト補正装置を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は対物レンズを入射ビームの光束内に配置し
た支持部材により対物レンズの光軸を通る面内で回動可
能に支持した上で、対物レンズを光軸を通る面内で回動
させることにより、光ディスクの記録面に対する対物レ
ンズの光軸の傾きを補正するようにしたものである。
【0011】すなわち、本発明に係る対物レンズチルト
補正装置は、対物レンズに入射する光ビームの光束内に
配置され、一端が対物レンズの光軸上の位置に連結され
た支持部材と、この支持部材の他端に連結された透明材
料からなる固定部材と、対物レンズを対物レンズの光軸
を通る面内で回動駆動する駆動手段とを具備することを
特徴とする。
【0012】支持部材は例えばワイヤ状の弾性体によっ
て構成され、対物レンズの光軸方向に見た断面形状は例
えば略円形状または四角形状である。駆動手段は、例え
ば対物レンズの周縁部、および固定部材を保持する保持
部材の一方に配置されたマグネットと、対物レンズの周
縁部および保持部材の他方に配置されたコイルとを含
み、これらマグネットとコイル間に発生する電磁力によ
って対物レンズを回動駆動するように構成される。
【0013】このように本発明の対物レンズチルト補正
装置では、対物レンズの光軸上の位置を支持部材で支持
しているので、駆動手段により対物レンズが光軸を通る
面内で回動しても、入射光ビームに対する対物レンズの
光軸ずれは極めて小さい。
【0014】また、可動部である対物レンズと駆動手段
の一部(例えばマグネットおよびコイルの一方)は非常
に小型・軽量であるため、この可動部を対物レンズの光
軸を通る面内で所定の角加速度で回動させるに必要な駆
動力は小さくて済み、結果的に消費電力が低減される。
【0015】従って、本発明によると光ディスクの一周
中の反り量の変化に対応して、光ディスクの記録面に対
する対物レンズの光軸の傾きを高精度かつ高速に補正す
ることが可能であり、しかも低消費電力を実現すること
ができる。なお、本発明では対物レンズの光ビーム入射
側に固定部材の少なくとも一部が位置することになる
が、この固定部材は透明樹脂や透明ガラスのような透明
材料により作られているため、対物レンズへの光ビーム
の入射を妨げることはない。
【0016】本発明においては、支持部材と対物レンズ
との間にヒンジ部を有していてもよい。この場合、対物
レンズはヒンジ部を中心に回動するため、対物レンズの
回動時における光軸と垂直方向へのレンズシフトが小さ
くなる。
【0017】支持部材は、対物レンズおよび固定部材の
少なくとも一方と一体に形成されていることが好まし
い。具体的には、対物レンズと支持部材および固定部材
を例えばポリカーボネイトのような透明樹脂材料によっ
てインジェクション一体成型するか、または対物レンズ
および支持部材を同様にインジェクション一体成型する
か、あるいは支持部材および固定部材を同様にインジェ
クション一体成型する。このように支持部材を対物レン
ズまたは固定部材あるいはその両方と一体に形成するこ
とによって、支持部材と対物レンズや固定部材との結合
部分がより強固なものとなり、また製造が容易となって
量産性が向上する。
【0018】また、支持部材の一端を対物レンズの主点
位置に一致させることが望ましい。このようにすると、
対物レンズの回動に伴う光ディスク上での光ビームのス
ポット移動が発生しないようにすることができる。
【0019】固定部材は回折格子を有していてもよく、
それにより光学ヘッドの構成部品を削減でき、光学ヘッ
ドの小型化、低コスト化、および組立・調整の簡素化が
可能となる。
【0020】また、固定部材は対物レンズに入射する光
ビームの光束を制限するための遮光マスクを有していて
もよい。この遮光マスクの開口径を任意に設定すること
により、所望のビームスポット径を得ることができる。
【0021】さらに、固定部材は対物レンズに入射する
光ビームの光束の任意の領域、例えば光軸近傍の領域の
通過を阻止する遮光マスクを有していてもよい。この遮
光マスクによる光学的超解像効果によって、光ディスク
上での光ビームスポット径をより小さく絞り込むことが
可能となり、結果的に光ディスクの高密度化を図ること
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1は本発明に係る対物レンズ
チルト補正装置17の一実施形態の構成を示す平面図で
あり、図2は図1のA−A線から見た断面図である。こ
の対物レンズチルト補正装置17は、図示しない光ディ
スクに光ビーム2を集光する対物レンズ1の光軸の傾き
を光ディスクの径方向(ディスクラジアル方向という)
および光ディスクの周方向(ディスクタンジェンシャル
方向という)の二方向に高速に補正するための装置であ
る。ディスクラジアル方向を矢印Rで示し、ディスクタ
ンジェンシャル方向を矢印Tで示す。
【0023】この対物レンズチルト補正装置17は、対
物レンズ1の光軸3に平行に光ビーム2の光束内に配置
された支持部材5によって対物レンズ1を支持するよう
にした点が大きな特徴である。すなわち、支持部材5は
対物レンズ1に対して光ビーム2の入射側に配置され、
その一端は対物レンズ1の光軸3上の位置に連結されて
おり、他端は円形板状の固定部材4に連結されている。
支持部材5はワイヤ状の弾性体からなっており、その材
質としては樹脂、金属、ゴムおよびこれらの混合材料等
の可撓性材料が好適に用いられる。また、支持部材5の
光軸3方向に見た断面形状は、例えば図3に示すような
略円形状、または図4に示すような四角形状、あるいは
図示しないが多角形状となっている。
【0024】対物レンズ1は、対物レンズ1の周縁部の
ディスクラジアル方向において対向する位置に固定され
た板状のマグネット6a,6bと、固定部材4を保持す
る保持部材(ホルダ)7のマグネット6a,6bと対向
する位置に取り付けられた矩形筒状のコイル8a,8b
との間に発生する電磁力によりディスクラジアル方向に
回動され、また対物レンズ1の周縁部のディスクタンジ
ェンシャル方向において対向する位置に取り付けられた
板状のマグネット6c,6dと、ホルダ7のマグネット
6c,6dと対向する位置に取り付けられた矩形筒状の
コイル8c,8dとの間に発生する電磁力によりディス
クタンジェンシャル方向に回動される。なお、コイル8
a,8bは例えば図示しない光ディスクからの反射光を
検出する光検出器の出力を演算処理して得られるディス
クラジアル方向のチルト誤差信号に従って通電駆動さ
れ、またコイル8c,8dも同様に図示しない光ディス
クからの反射光を検出する光検出器の出力を演算処理し
て得られる生成されるディスクタンジェンシャル方向の
チルト誤差信号に従って通電駆動される。
【0025】このように本実施形態の対物レンズチルト
補正装置では、対物レンズ1の光軸3上の位置を支持部
材5で支持しているために、マグネット6a,6b,6
c,6dとコイル8a,8b,8c,8dからなる駆動
機構により対物レンズ1が光軸3を通る面内でディスク
ラジアル方向やディスクタンジェンシャル方向に回動し
ても、対物レンズ1に入射する光ビーム2に対する対物
レンズ1の光軸ずれは非常に小さなものとなる。
【0026】さらに、可動部である対物レンズ1と駆動
機構の一部であるマグネット6a,6b,6c,6dの
部分は非常に小型・軽量であるため、これらを光軸3を
通る面内で所定の角加速度で回動させるに必要な駆動力
は小さくて済み、結果的に消費電力が低減される。
【0027】従って、本実施形態によれば光ディスクの
一周中の反り量の変化に対応して、光ディスクの記録面
に対する対物レンズ1の光軸の傾き、すなわち光ディス
クに入射する光ビームの光軸の傾きを高精度かつ高速に
補正することが可能であり、しかも低消費電力化を実現
することができる。
【0028】なお、本実施形態においては、対物レンズ
1にマグネット6a,6b,6c,6dが取り付けら
れ、ホルダ7にコイル8a,8b,8c,8dが取り付
けられることにより、マグネット6a,6b,6c,6
dが対物レンズ1と共に可動に構成された、いわゆるム
ービングマグネット構成となっているが、対物レンズ1
にコイル8a,8b,8c,8dが取り付けられ、ホル
ダ7にマグネット6a,6b,6c,6dが取り付けら
れることにより、コイル8a,8b,8c,8dが対物
レンズ1と共に可動に構成された、いわゆるムービング
コイル構成でも構わない。また、ムービングマグネット
構成およびムービングコイル構成におけるそれぞれのマ
グネットの着磁方向およびそれぞれのコイルの通電方向
は、対物レンズ1を所定の方向に回動可能なように任意
に設定すればよいことは言うまでもない。
【0029】次に、図5を用いて対物レンズチルト補正
装置17をディスクラジアル方向およびディスクタンジ
ェンシャル方向の他に、さらにフォーカシング方向およ
びトラッキング方向の二軸方向にも可動とした実施形態
について説明する。図5は、対物レンズチルト補正装置
の平面図である。
【0030】図5において、ホルダ7は4本のワイヤ9
によりフォーカシング方向(図の紙面に垂直な方向)お
よびトラッキング方向(図の左右方向)に変位可能に支
持されている。ワイヤ9の一端はホルダ7に、他端は固
定ベース10にそれぞれ連結されている。ホルダ7に
は、矩形筒状のフォーカシングコイル11a,11bが
配設されている。フォーカシングコイル11a,11b
の表面には、偏平状のトラッキングコイル12a,12
b,12c,12dが配設されている。また、マグネッ
ト13a,13bとヨーク14a,14b,14c,1
4dから構成される一対の磁気回路15a,15bがホ
ルダ7を挟んで対向配置されている。さらに、フォーカ
シングコイル11a,11bおよびトラッキングコイル
12a,12b,12c,12dの一部は、一対の磁気
回路15a,15bの磁気ギャップ16a,16b中に
配置されている。
【0031】従って、ホルダ7はフォーカシングコイル
11a,11bおよびトラッキングコイル12a,12
b,12c,12dによつて発生する所定の電磁力(ロ
ーレンツ力)によりフォーカシング方向およびトラッキ
ング方向に駆動制御される。なお、フォーカシングコイ
ル11a,11bは光ディスクからの反射光を検出する
図示しない多分割光検出器の出力を演算処理して得られ
るフォーカス誤差信号に従って通電駆動され、トラッキ
ングコイル12a,12b,12c,12dは同様に上
記の多分割光検出器の出力を演算処理して得られるトラ
ッキング誤差信号に従って通電駆動される。
【0032】本実施形態によれば、先の実施形態と同様
に対物レンズ1をディスクラジアル方向およびディスク
タンジェンシャル方向の二方向に高速にチルト補正する
ことができることに加えて、同時に対物レンズ1をフォ
ーカシング方向およびトラッキング方向に高速駆動する
ことが可能な対物レンズ四軸アクチュエータを実現する
ことができる。この対物レンズ四軸アクチュエータは、
極めて小型で、また消費電力が小さいという利点を有す
る。
【0033】次に、図6を参照して本発明に係る対物レ
ンズチルト補正装置17を光学系一体型二軸アクチュエ
ータ18のボビン19に配設した構成の実施形態につい
て説明する。図6は、対物レンズチルト補正装置17と
光学系一体型二軸アクチュエータ18の概略構成を示す
断面図である。図6においては、光学系一体型二軸アク
チュエータ18の構成部品であるボビン支持部材、フォ
ーカシングコイル、トラッキングコイルおよび磁気回路
は図示を省略しているが、これらのボビン支持部材、フ
ォーカシングコイル、トラッキングコイルおよび磁気回
路は適宜配置すればよい。
【0034】ボビン19には、対物レンズチルト補正装
置17、反射ミラー20およびマウントブロック21が
配設されている。マウントブロック21には、図示しな
い半導体レーザチップおよび光検出器等が実装されてい
る。
【0035】このように本実施形態によれば、対物レン
ズチルト補正装置17を光学系一体型二軸アクチュエー
タ18に配設するだけで、光ディスクの反りによる対物
レンズ1の光軸の傾きにも高速で対応可能な光学系一体
型四軸アクチュエータを実現することができる。
【0036】次に、図7〜図16を用いて本発明に係る
対物レンズチルト補正装置における支持部材5の種々の
具体的な実施形態を説明する。図7〜図16は、対物レ
ンズ1と固定部材4および支持部材5の対物レンズ1の
光軸方向に沿った断面図を示している。
【0037】図7に示す実施形態においては、支持部材
5が対物レンズ1との間にヒンジ部22を有しており、
対物レンズ1はヒンジ部22を中心に自由に回動可能と
なっている。ヒンジ部22は、対物レンズ1側が円錐状
をなし、支持部材5側が逆円錐状をなしており、これら
円錐状部と逆円錐状部の各先端を連結した構成となって
いる。このように支持部材5にヒンジ部22を設けるこ
とにより、対物レンズ1の回動時における光軸3と直角
方向へのレンズシフトを極めて小さくすることができ
る。
【0038】図8に示す実施形態は、対物レンズ1、固
定部材4および支持部材5を例えばポリカーボネイトの
ような透明樹脂材料を用いてインジェクション一体成型
した例である。このような構成とすることにより、極め
て量産性に優れた高精度な対物レンズチルト補正装置を
実現できる。また、本実施形態においては、支持部材5
を図3または図4に示したような断面形状を持つワイヤ
状としている。
【0039】第9図に示す実施形態は、同様に対物レン
ズ1、固定部材4および支持部材5をインジェクション
一体成型した構成において、支持部材5を図3または図
4に示したような断面形状を持つワイヤ状とし、さらに
支持部材5の一端の位置、すなわち対物レンズ1の支持
部材5に対する回転中心27を対物レンズ1の主点位置
と一致させている。このように構成すると、対物レンズ
1の回動に伴う光ディスク上の光ビームスポットの移動
が生じないという利点がある。
【0040】図10に示す実施形態は、同様に対物レン
ズ1、固定部材4および支持部材5をインジェクション
一体成型した構成において、支持部材5を円錐形状と
し、円錐の頂部と対物レンズ1との間の部分をワイヤ状
とした例である。
【0041】図11に示す実施形態は、同様に対物レン
ズ1、固定部材4および支持部材5をインジェクション
一体成型した構成において、支持部材5を円錐形状と
し、円錐の頂部を対物レンズ1に連結させた例である。
【0042】図12に示す実施形態は、同様に対物レン
ズ1、固定部材4および支持部材5をインジェクション
一体成型した構成において、支持部材5を円錐の頂部を
切り取って平面状とし、この平面状の部分に対物レンズ
1を連結された例である。
【0043】図13に示す実施形態は、対物レンズ1と
支持部材5を例えばポリカーボネイトのような透明な樹
脂材料を用いてインジェクション一体成型した例であ
る。固定部材4と支持部材5の一端は、接着、圧入、カ
シメ、あるいは溶着等の結合手段により連結されてい
る。本実施形態の構成によると、極めて量産性に優れた
高精度な対物レンズチルト補正装置を実現することがで
きる。なお、本実施形態では支持部材5の形状がワイヤ
状となっているが、その形状は種々変形可能であること
は勿論である。
【0044】図14に示す実施形態は、固定部材4と支
持部材5を例えばポリカーボネイトのような透明な樹脂
材料を用いてインジェクション一体成型した例である。
対物レンズ1と支持部材5の一端は、接着、圧入、ある
いは溶着等の結合手段により連結されている。本実施形
態の構成によっても、極めて量産性に優れた高精度な対
物レンズチルト補正装置を実現することができる。ま
た、本実施形態では、支持部材5の形状がワイヤ状とな
っているが、その形状は種々変形可能であることは勿論
である。
【0045】図15に示す実施形態は、支持部材5を対
物レンズ1および固定部材4と別体に構成した例であ
る。固定部材4は透明な樹脂またはガラスにより形成さ
れる。対物レンズ1および固定部材4と支持部材5の両
端は、それぞれ接着、圧入、あるいは溶着等の結合手段
により連結されている。本実施形態の構成によっても、
比較的量産性に優れた高精度な対物レンズチルト補正装
置を実現できる。なお、本実施形態では、支持部材5の
形状がワイヤ状となっているが、その形状は種々変形可
能であることは勿論である。
【0046】図16に示す実施形態は、基本的には図1
5の実施形態と同様に支持部材5を対物レンズ1および
固定部材4と別体に構成した例であるが、図7の実施形
態と同様に支持部材5が対物レンズ1との間にヒンジ部
22を有しており、対物レンズ1はヒンジ部22を中心
に自由に回動可能となっている。このように支持部材5
にヒンジ部22を設けることにより、対物レンズ1の回
動時における光軸3に直角方向へのレンズシフトを極め
て小さくすることができると共に、極めて量産性に優れ
た高精度な対物レンズチルト補正装置を実現できる。な
お、本実施形態では支持部材5の形状がワイヤ状となっ
ているが、その形状は種々変形可能であることは勿論で
ある。
【0047】次に、図17〜図20を用いて本発明に係
る対物レンズチルト補正装置における固定部材4の種々
の実施形態について説明する。図17〜図20は固定部
材4の対物レンズ1の光軸に垂直方向の断面図である。
【0048】図17に示す実施形態においては、固定部
材4の中央部に回折格子23が形成されている。このよ
うに固定部材4に光学ヘッドの一機能である回折格子2
3の機能を付加することにより、光学ヘッドの構成部品
を削減でき、光学ヘッドの小型化、低コスト化、および
組立・調整の簡素化を図ることができる。
【0049】図18に示す実施形態においては、固定部
材4の周辺部に対物レンズ1に入射する光ビーム2の光
束を制限するための遮光マスク24が形成されている。
すなわち、遮光マスク24は光ビーム2を通過させる開
口25を中央部に有し、この開口25の開口径rを任意
に設定することにより、必要とする所定のビームスポッ
ト径を得ることができる。
【0050】図19に示す実施形態においては、固定部
材4の中央部に対物レンズ1に入射する光ビーム2の対
物レンズ3の光軸近傍の領域を阻止するための遮光マス
ク26が形成されている。本実施形態によると、光学的
超解像効果により光ビーム2の光ディスク上でのビーム
スポット径をより小さく絞り込むことが可能となり、結
果的に高密度化が実現できる。
【0051】図20に示す実施形態は、図18と図19
の実施形態を組み合わせたもので、固定部材4の周辺部
に光ビーム2の光束を制限するための遮光マスク24が
形成され、さらに中央部4に光ビーム2の対物レンズ3
の光軸近傍の領域を阻止するための遮光マスク26が形
成されている。なお、図19および図20の実施形態に
おいて、遮光マスク26の形状、位置および個数は図に
示した例に限られず、種々変更することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば対
物レンズを入射ビームの光束内に配置した支持部材によ
り対物レンズの光軸上の位置を対物レンズの光軸を通る
面内で回動可能に支持し、対物レンズを光軸を通る面内
で回動させて、光ディスクの記録面に対する対物レンズ
への入射光ビームの傾きを補正するようにしたことによ
り、対物レンズが光軸を通る面内で回動しても、入射光
ビームに対する対物レンズの光軸ずれは極めて小さく、
また可動部である対物レンズと駆動手段の一部が非常に
小型・軽量であるため、これを対物レンズの光軸を通る
面内で所定の角加速度で回動させるに必要な駆動力は小
さくて済み、消費電力を低減でき、もって光ディスクの
一周中の反り量の変化に対応して、光ディスクの記録面
に対する退部レンズの光軸の傾き、すなわち光ディスク
に入射する光ビームの光軸の傾きを高精度かつ高速に補
正することが可能であり、かつ低消費電力を実現するこ
とができる。
【0053】また、対物レンズチルト補正装置をディス
クラジアル方向およびディスクタンジェンシャル方向の
他に、さらにフォーカシング方向およびトラッキング方
向の二軸可動の構成とすることにより、極めて小型で消
費電力の少ない高性能な対物レンズ四軸アクチュエータ
を実現することができる。
【0054】さらに、対物レンズチルト補正装置を光学
系一体型二軸アクチュエータのボビンに配設した構成と
することにより、光ディスクの傾きにも高速で対応でき
る光学系一体型四軸アクチュエータを実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対物レンズチルト補正装置の一実施形
態の構成を示す平面図
【図2】図1のA−A線から見た断面図
【図3】本発明に係る対物レンズチルト補正装置におけ
る支持部材の光軸方向に見た断面形状の一例を示す断面
【図4】本発明に係る対物レンズチルト補正装置におけ
る支持部材の光軸方向に見た断面形状の他の例を示す断
面図
【図5】本発明に係る対物レンズチルト補正装置を用い
た四軸アクチュエータの一実施形態の概略構成を示す断
面図
【図6】本発明の一実施形態に係る対物レンズチルト補
正装置を用いた光学系一体型四軸アクチュエータの一実
施形態の概略構成を示す断面図
【図7】本発明に係る対物レンズチルト補正装置におけ
る支持部材の一実施形態を示す対物レンズと支持部材お
よび固定部材の光軸方向に沿う断面図
【図8】本発明に係る対物レンズチルト補正装置におけ
る支持部材の他の実施形態を示す対物レンズと支持部材
および固定部材の光軸方向に沿う断面図
【図9】本発明に係る対物レンズチルト補正装置におけ
る支持部材の他の実施形態を示す対物レンズと支持部材
および固定部材の光軸方向に沿う断面図
【図10】本発明に係る対物レンズチルト補正装置にお
ける支持部材の他の実施形態を示す対物レンズと支持部
材および固定部材の光軸方向に沿う断面図
【図11】本発明に係る対物レンズチルト補正装置にお
ける支持部材の他の実施形態を示す対物レンズと支持部
材および固定部材の光軸方向に沿う断面図
【図12】本発明に係る対物レンズチルト補正装置にお
ける支持部材の他の実施形態を示す対物レンズと支持部
材および固定部材の光軸方向に沿う断面図
【図13】本発明に係る対物レンズチルト補正装置にお
ける支持部材の他の実施形態を示す対物レンズと支持部
材および固定部材の光軸方向に沿う断面図
【図14】本発明に係る対物レンズチルト補正装置にお
ける支持部材の他の実施形態を示す対物レンズと支持部
材および固定部材の光軸方向に沿う断面図
【図15】本発明に係る対物レンズチルト補正装置にお
ける支持部材の他の実施形態を示す対物レンズと支持部
材および固定部材の光軸方向に沿う断面図
【図16】本発明に係る対物レンズチルト補正装置にお
ける支持部材の他の実施形態を示す対物レンズと支持部
材および固定部材の光軸方向に沿う断面図
【図17】本発明に係る対物レンズチルト補正装置にお
ける固定部材の一実施形態を示す平面図
【図18】本発明に係る対物レンズチルト補正装置にお
ける固定部材の他の実施形態を示す平面図
【図19】本発明に係る対物レンズチルト補正装置にお
ける固定部材の他の実施形態を示す平面図
【図20】本発明に係る対物レンズチルト補正装置にお
ける固定部材の他の実施形態を示す平面図
【符号の説明】
1…対物レンズ 2…入射光束 3…光軸 4…固定部材 5…支持部材 6a,6b,6c,6d…チルト補正用マグネット 7…ホルダ(保持部材) 8a,8b,8c,8d…チルト補正用コイル 9…ワイヤ 10…固定ベース 11a,11b…フォーカシングコイル 12a,12b,12c,12d…トラッキングコイル 13a,13b…マグネット 14a,14b,14c,14d…ヨーク 15a,15b…磁気回路 16a,16b…磁気ギャップ 17…対物レンズチルト補正装置 18…光学系一体型二軸アクチュエータ 19…ボビン 20…反射ミラー 21…マウントブロック 22…ヒンジ部 23…回折格子 24…遮光マスク 25…開口径 26…遮光マスク 27…回転中心

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入射する光ビームを光ディスク上に集光す
    るための対物レンズの光軸の傾きを補正する対物レンズ
    チルト補正装置において、 前記光ビームの光束内に配置されると共に、一端が前記
    対物レンズの光軸上の位置に連結され、前記対物レンズ
    を該対物レンズの光軸を通る面内で回動可能に支持する
    支持部材と、 前記支持部材の他端に連結された透明材料からなる固定
    部材と、 前記対物レンズを該対物レンズの光軸を通る面内で回動
    駆動する駆動手段とを具備することを特徴とする対物レ
    ンズチルト補正装置。
  2. 【請求項2】前記支持部材と前記対物レンズとの間にヒ
    ンジ部を有することを特徴とする請求項1に記載の対物
    レンズチルト補正装置。
  3. 【請求項3】前記支持部材は、前記対物レンズおよび前
    記固定部材の少なくとも一方と一体に形成されているこ
    と特徴とする請求項1または2に記載の対物レンズチル
    ト補正装置。
  4. 【請求項4】前記支持部材の前記一端を前記対物レンズ
    の主点位置に一致させたことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の対物レンズチルト補正装置。
  5. 【請求項5】前記固定部材は、回折格子を有することを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の対物レ
    ンズチルト補正装置。
  6. 【請求項6】前記固定部材は、前記対物レンズに入射す
    る光ビームの光束を制限するための遮光マスクを有する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    対物レンズチルト補正装置。
  7. 【請求項7】前記固定部材は、前記対物レンズに入射す
    る光ビームの光束の任意の領域の通過を阻止する遮光マ
    スクを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    1項に記載の対物レンズチルト補正装置。
  8. 【請求項8】前記駆動手段は、前記対物レンズの周縁
    部、および前記固定部材を保持する保持部材の一方に配
    置されたマグネットと、前記周縁部および前記保持部材
    の他方に配置されたコイルとを含み、これらマグネット
    とコイル間に発生する電磁力によって前記対物レンズを
    回動駆動することを特徴とする請求項1に記載の対物レ
    ンズチルト補正装置。
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