JPH1061816A - 弁機構及びこれを利用した貯留タンク - Google Patents

弁機構及びこれを利用した貯留タンク

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JPH1061816A
JPH1061816A JP8221518A JP22151896A JPH1061816A JP H1061816 A JPH1061816 A JP H1061816A JP 8221518 A JP8221518 A JP 8221518A JP 22151896 A JP22151896 A JP 22151896A JP H1061816 A JPH1061816 A JP H1061816A
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JP
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valve
water
inflow
storage tank
outflow
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JP8221518A
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Inventor
Nobuyuki Hashimoto
信幸 橋本
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Sony Group Corp
Original Assignee
Aiwa Co Ltd
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Publication date
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  • Separation Of Particles Using Liquids (AREA)
  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】満水検知が行える貯留タンクを得る。 【解決手段】回収スイッチをONすると溜まり部29内
の廃水は遠心ポンプ31の回転により導水管56、給排
水管53を通じて流れ、第1の分岐管40からチャンバ
ータンク69を通り給水タンク15内に導水される。廃
水がフロート91に接するまで導水されると、フロート
91は廃水による浮力によって上昇し、第2の圧縮ばね
99が上方に押圧される。これに伴って、バルブ89も
上方に押されることになるから、やがて空気抜き弁88
が閉弁され、その結果、流出入部130の流路が閉じら
れることにより、満水検知が行われ給水タンク15内に
廃水を回収することができる。給水タンク15は給水用
として使用される他、廃水を給水タンク15内に回収す
ることができるため、回収タンクが不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弁機構及びこれを利
用した貯留タンクに関する。詳しくは、貯留タンクの一
部に空気の流路を開閉する開閉弁を設け、貯留タンクを
回収タンクとしても使用するとき、このタンクが満水近
くになったときに、開閉弁を自動的に閉じることによっ
て、回収液の貯留タンクへの流入を自動的に阻止できる
ようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、水や石油等の液体を使用する
ために給水(補給)用のタンクを備えた装置として加湿
器、冷風機、空気清浄装置、石油ストーブなどが知られ
ている。空気清浄装置などには使用した水を回収するた
めの回収タンクも備えられている。これらの装置に使用
される給水タンクは液体を補充、交換できるように、ま
た回収タンクはタンク内が廃液で満水になったときには
廃液を廃棄できるように着脱自在に構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回収タンク
が廃液で満水になったことを何らかの手段を用いて検知
する必要がある。光センサなどの電気的手段を用いるも
のでは、センサや回路基板などが必要となる他、停電時
などには満水検知ができなくなる。オーバー・フロー管
を使用する場合には特別な検知手段を必要としない代わ
りに配管作業などが必要になるためコストアップとな
る。
【0004】そこで本発明は、上述したような課題など
を解決したものであって、水位に関連して開閉する開閉
弁を設けるだけで満水状態の検知と流入遮断を図ること
のできる弁機構及びこれを利用した貯留タンクを提案す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に係る弁機構においては流体を流入するた
めの弁機構であって、弁機構は流体を流入するための流
出入部を有し、流出入部にはこの流出入部を開閉するた
め開閉弁を備え、開閉弁は第1の付勢手段により閉方向
に付勢されると共に、気体若しくは液体によって発生し
た浮力で閉方向に付勢されることを特徴とするものであ
る。
【0006】また、請求項6に係る貯留タンクにおいて
は液体を貯留するための貯留タンクであって、貯留タン
ク内の液体を流出するための流出部と、貯留タンク内に
空気を流入及び流出するための流出入部とを有し、流出
入部はこの流出入部を開閉するための開閉弁を備え、開
閉弁は第1の付勢手段により閉方向に付勢されると共
に、貯留タンク内に貯留された液体によって発生された
浮力で閉方向に付勢されることを特徴とするものであ
る。
【0007】弁機構及びこれを利用した貯留タンクにお
いて、貯留タンク内が貯留される液体により満水近くに
なったとき、特に流出部側より廃液を回収する際回収タ
ンクとしての貯留タンクの流出入部に設けられた開閉弁
が水位の上昇によって自動的に閉じられる。これによっ
て、空気の流路が遮断されるため貯留タンク内への液体
の流入が阻止されるので、回収された廃液が貯留タンク
より漏れ出すようなことがない。
【0008】
【発明の実施の形態】続いて、本発明に係る弁機構及び
これを利用した貯留タンクを空気清浄装置6に適用した
実施の一形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。先ず、空気清浄装置6について図1を参照して説明
する。
【0009】空気清浄装置6は吸気口2から吸入した外
部の空気を水を用いて清浄化して排気口23から排気す
るものであり、その機能は吸気、清浄処理(浄化処
理)、排気に大きく分けられる。このうち空気の清浄処
理は液体を霧状に噴霧する噴霧部により行われ、ここで
使用される水は装置内に設けられた給水タンク(貯留タ
ンク)から供給(補給)される。本例では、この給水タ
ンクは給水用として使用される他、使用済みの水(廃
水)を回収する回収用タンクとしても機能させるため、
この空気清浄装置には給水を行う通常モードの他に廃水
を回収する回収モードを採り得るように構成されてい
る。
【0010】図1は本発明に係る空気清浄装置6の全体
構成図を示し、図2は空気清浄装置6の左部拡大図を示
し、図3は右部拡大図であって、給水タンク15が収納
部8内に収納(セット)された状態を示す。
【0011】図1に示すように、空気清浄装置6は全体
が略箱形となされ、装置本体7の内部はその左側に円筒
状の排気ダクト9が配され、その右側に給水タンク15
を着脱自在に収納するための収納部8が配される。
【0012】図1に示すように、排気ダクト9はほぼ蝸
牛状をなし、その内側ダクトが吸気ダクト10として作
用し、外側ダクトが排気ダクト9として作用する。した
がって、排気ダクト9のほぼ中央は略L字状の吸気ダク
ト10となり、この吸気ダクト10の筒状部27内に円
筒状の噴霧部11が設置されている。吸気ダクト10の
吸気口12は本体7の一端側(図では左側)に開口し、
吸気ダクト10の下端開口部は複数の開口を有する端板
16により封着されている。したがって、図2に示すよ
うに端板16の外周側は円周方向にわたり複数の通気孔
(開口)17,17を有する。これら通気孔17,17
は噴霧部11により清浄化された空気を通過させるため
のものである。
【0013】排気ダクト9の上板部18の上方にはケー
シング19が一体となって設けられ、このケーシング1
9の一端(図では左側)が排気口23として外部に開口
されている。上板部18にはケーシング19内に空気を
送り込むための通気孔26が形成され、この通気孔26
を塞ぐようにモータ24により駆動されるシロッコファ
ン25が配されている。シロッコファン25が回転する
と清浄化された空気は通気孔26を通じて排気口23か
ら排気される。
【0014】一方、収納部8は図3に示すように、給水
タンク15の挿脱用筐体であって全体がほぼ箱形(直方
体状)に構成され、収納部8の上縁部は本体7の内方鍔
部7aとケーシング19の周縁部から延出された延出部
19aにより支持されている。収納部8の下半部は給水
タンク15の幅とほぼ一致するように選定され、上半部
は給水タンク15を収納しやすいように少し幅広に形成
されている。収納部15のタンク収納口(上部開口)は
枢軸20を中心として開閉自在に構成される収納蓋21
(蓋部)により開閉される。
【0015】収納部8の凸状底部67のほぼ中央には図
1にも示すように内側(図では上側)に向けて突出され
た装着筒部22が形成され、ここに給水タンク15がセ
ットされる。装着筒部22は給水タンク15の導水口で
あり、その下部にチャンバータンク69が挿着されてい
る。チャンバータンク69は後述する第1の分岐管40
に連結されている。
【0016】図2及び図3に示すように、収納部8の下
側には本体7内部を横切るように端板28が取り付けら
れ、この端板28により仕切られた本体底部側の部屋に
は溜まり部29が取付固定されている。溜まり部29に
は給水タンク15から供給される水及び噴霧部11の清
浄処理により使用された水が貯留される。この例では、
溜まり部29は2重の筒状体として構成され、内側に設
けられた径小な支持円筒部30によって排気ダクト9の
下端部が嵌合固定される。
【0017】図3に示すように、溜まり部29の底部の
一部は凹状部33となされ、ここに設けられたポンプケ
ーシング50内に揚水手段として使用される送水用の遠
心ポンプ31が配されている。
【0018】遠心ポンプ31を回転させる汲み上げモー
タ48は端板28の上部に取付固定されている。遠心ポ
ンプ31と汲み上げモータ48とは比較的離れて取り付
られているので、本例では両者が回転軸49によって連
結されている。遠心ポンプ31用回転軸の周囲には吸入
孔51が設けられ、遠心ポンプ31の周側面に形成され
た複数の排水孔52と連通されている。回転軸49によ
って遠心ポンプ31の偏心防止などが図られる。
【0019】溜まり部29内に貯留された水は遠心ポン
プ31で揚水されて、図3に示すL字状の給排水管53
を通じて第1,2の分岐管40,41に分流され、噴霧
部11若しくは給水タンク15側に送り込まれる。この
ため、図4に示すように互いに離隔された第1の分岐管
40と第2の分岐管41との間には流路切換弁32が設
けられている。この流路切換弁32は相補的に第1,2
の分岐管40,41の流路を開閉するように機能するた
め、給排水管53から送水される水の導水方向を切り換
えることができる。第1,2の分岐管40,41には円
筒状のシリンダ筒42,42を構成する略J字形の上部
管44,45が連結され、さらにシリンダ筒42の下部
管46,47は給排水管53の一部に連結されている。
【0020】流路切換弁32に設けられた第1,第2の
開閉弁38,39はプランジャー13によって開閉され
る。プランジャー13を構成するボビン37には軸方向
に向って進退自在にピストン36が嵌装され、ピストン
36の両側に設けられた三角錐状の先端部36a,36
bに弾性ゴム等が使用された第1,第2の開閉弁38,
39が取り付けられている。第2の開閉弁39側のボビ
ン37は補助板を介してシリンダ筒42に支持されると
共に、ピストン36の右側寄りに形成された凹状のリン
グ溝68に支持板14が装着され、この支持板14と側
板11との間に圧縮ばね84が介在される。これによっ
て、ピストン36はこの圧縮ばね84の弾性力によって
第1の開閉弁38が第1の分岐管40の開口23に圧接
される。その結果、給排水管53とチャンバータンク6
9とを連通する水の流路は遮断され、これとは反対に第
2の開閉弁39は開弁される。
【0021】図3に示すように、給排水管53の下端部
は導水管56を用いて取り付けられることによって排水
孔52と連通するように給排水系が構成される。また、
第2の分岐管41の上部管45にはクランク状の送水管
57が挿着され、その他端は図2に示す噴霧部11に水
を供給するために設けられた噴出ノズル58の取付口5
9に挿着されている。図2に示す噴霧部11は筒状の枠
部60を有する。枠部60は上板62と下板63がスポ
ンジ61の上下に配され、これら上板62と下板63の
間に縦板64が等間隔で設けられたかご型構成である。
この格子状の枠部60内に清浄化部材として厚肉円筒状
のスポンジ61が保持されている。スポンジ61の内側
に形成された円筒状空間には下板63のほぼ中央を貫通
して噴出ノズル58の上半部が配され、噴出ノズル58
の鍔部58aが端板16の下面に当接した状態で取付固
定されている。噴出ノズル58の上半部には、水を噴出
するための複数の噴出孔75,75がこのノズルの長手
方向に沿って穿孔され、送水管57から送水された水は
これら噴出孔75からほぼ均一に噴出される。吸気ダク
ト10のほぼ中央に設けられた支持板72にはモータ7
1が取り付けられ、このモータ71で噴霧部11が回転
駆動される。支持板72の板面には吸気口12から吸入
された空気を通過させるための複数の通気孔73,73
が形成されている。
【0022】噴霧された水は吸気ダクト10の内壁面に
付着し水滴となり、排気ダクト9の底板部120に溜ま
る。底板部120のほぼ中央には開口部76が形成さ
れ、底板部120はこの開口部76に向って緩やかに傾
斜している。開口部76の下方には円筒状の一時貯留筒
77が下方に突出した状態で一体形成され、貯留筒77
の内部には排水弁78が設けられている。このため、水
滴は傾斜面を流れて貯留筒77内に一時的に貯留され
る。
【0023】排水弁78は図2に示すように傘状のバル
ブ本体79(弁体)と支持軸80とで構成され、このバ
ルブ79の内側は固定リング163を介して支持軸80
に取付固定されている。バルブ79にはゴム等の弾性材
が使用される。同図に示すように、排水弁78は常に閉
弁状態であるから水滴となった霧状水はここで所定量だ
け貯留され、一定量以上になるとその自重によりバルブ
79が開き、水は下側の溜まり部29に落ちるようにな
る。
【0024】さて、給水タンク15は図5に示すよう
に、硬質プラスチックなどによりほぼ箱形(直方体)に
成形されたタンク本体86と、上下の取付口126,1
27にそれぞれ取り付け(螺合)られた給水キャップ8
7と給排水キャップ70とで構成されている。給水キャ
ップ87のほぼ中央には、空気を流入させるための流出
入部130が形成されている。本例では、この流出入部
130内に空気抜き弁88(弁機構)が設けられ、この
空気抜き弁88により給水時の給水が促進(空気抜き弁
の開弁時)されると共に、後述する回収モード時に廃水
を回収するときに作動する満水検知が行われる。給排水
キャップ70のほぼ中央には、給水タンク15内の水を
流すための流出部131が形成されている。
【0025】空気抜き弁88は弾性ゴムなどが使用され
た傘状のバルブ本体89(弁体)を有し、バルブ89が
スリーブ90のほぼ中央部に取付固定され、スリーブ9
0の先端部はフロート91の中空円筒部111に嵌合固
定されている。図では中空円筒部111の凹溝92内に
バルブ89が位置する。スリーブ90の始端部に設けら
れた鍔部93と給水キャップ87の内方鍔部94との間
には弁を閉じる方向に作用する第1の圧縮ばね95(第
1の付勢手段)が装着されている。
【0026】一方、スリーブ90のほぼ中央部に設けら
れた支持板部96と、この支持板部96に挿入された押
圧シャフト98の鍔部101(被押圧部)との間には第
2の圧縮ばね99(第2の付勢手段)が介在されてい
る。第2の圧縮ばね99は第1の圧縮ばね95の付勢力
よりも強く選定されている。
【0027】一方、給排水キャップ70の内部には給排
水弁100が設けられている。そのため、給排水キャッ
プ70の内側開口部寄りに形成された、円板状の端板1
03のほぼ中央には挿通孔104が形成され、ここに押
圧シャフト102が進退自在に挿通されている。端板1
03と押圧シャフト102の鍔部107との間には圧縮
ばね108が装着され、押圧シャフト102の先端に弾
性ゴムなどが使用された傘状のバルブ106が取り付け
られている。この圧縮ばね108によってバルブ106
は常に閉弁方向に付勢される。端板103には給水タン
ク15内の水を流すための複数の流通孔105,105
(隙間)が形成されている。給排水キャップ70の内側
には漏水防止用のOリング110が装着される。これで
給水タンク15のセット時に装着筒部22(図3)から
の水の漏出を防止できる。
【0028】続いて、本発明に係る空気清浄装置の動作
について説明する。この空気清浄装置6は前述したよう
に通常モードと回収モードの2種類の動作モードがあ
る。まず、通常の空気清浄装置6の動作について図6〜
図10を参照して説明する。図6及び図7は 空気清浄
装置6の電源スイッチ(図示せず)がOFFされている
状態を示すと共に、給水タンク15が収納部8内に装着
(セット)されて、収納蓋21が閉められた状態を示
す。給水タンク15内には水がほぼ満水となるように注
水されている。
【0029】図7に示すように、給水タンク15が収納
部8内にセットされると装着筒部22のほぼ中央部に設
けられたボス123により給排水弁100の押圧シャフ
ト102が押圧される。これによって、給排水弁100
が圧縮ばね108の弾性力に抗して開弁されるため、図
6に示すように流通孔105を通じて給水タンク15の
水がチャンバータンク69内に流れ込む。
【0030】また、図7に示すように収納蓋21のほぼ
中央部には内側に向けて突出されたボス81(押圧部)
が設けられているため、収納蓋21が図のように閉めら
れたときにはボス81が押圧シャフト98の鍔部102
と当接する。その結果、収納蓋21の閉鎖に伴って押圧
シャフト98が下方に押圧される。第2の圧縮ばね99
は第1の圧縮ばね95の付勢力よりも強いので、第2の
圧縮ばね99は押圧シャフト98が押圧されても圧縮
(弾性変形)されずに、そのまま降下し、これに伴って
第1の圧縮ばね95だけが所定量圧縮(押圧)される。
したがって、この第1の圧縮ばね95の圧縮分だけスリ
ーブ90の位置が下降する。これによって、空気抜き弁
88が開弁されタンク内外が連通して、給水タンク15
による給水が促進される。
【0031】ここで空気清浄装置6は電源OFF状態で
あるため、図6に示すように、流路切換弁32もOFF
され第1の開閉弁38は閉弁状態である。したがって、
この時点では同図に示すように給水タンク15から給水
された水は第1の分岐管40の位置で滞留している。
【0032】図8は電源スイッチのオン状態であって、
図9に示すように流路切換弁32のコイル34に電流が
流れ、これによりピストン36が第2の分岐管41側に
吸引される。その結果、第2の開閉弁39が閉弁され、
第1の開閉弁38が開弁されて、図8及び図9の矢印に
示すようにチャンバータンク69内の水が第1の分岐管
40、給排水管53及び導水管56を通じてポンプケー
シング50内に送給される。この水は遠心ポンプ31の
排水孔52から吸水孔51を通じてポンプケーシング5
0の通孔(図示せず)から溜まり部29内に流れ込む。
【0033】図8に示すように、溜まり部29内に貯留
される水の水量(水位)の調整は溜まり部29の上面を
封着する端板83の凹状部82に設けられたフロートス
イッチ85により行われる。溜まり部29内に所定量の
水が貯留されるとこれがフロートスイッチ85により検
知され、この検知出力に基いて流路切換弁32への通電
が断たれる。これによって、流路切換弁32がOFFさ
れるため図10に示すように第1の開閉弁38が再び閉
弁され給水タンク15からの給水が停止される。前述し
たように、第1の開閉弁38が閉弁されると第2の開閉
弁39が開弁されるから、第2の分岐管41を介して給
排水管53と送水管57とが連通される。
【0034】フロートスイッチ85の水位検知に連動し
て汲み上げモータ48が通電され、遠心ポンプ31が回
転して図10の矢印に示すように、導水管56、給排水
管53、第2の分岐管41及び送水管57を通じて噴出
ノズル58に導水される。導水された水は噴出ノズル5
8の噴出孔75から噴出される。
【0035】前述したように、噴霧部11には多孔質体
であるスポンジ61が収納されている。このため、複数
の噴出孔75から噴出された水はこのスポンジ61を通
過することにより多数の微細小粒に細分化される。さら
に噴霧部11の回転による遠心力で細分化された霧状水
がダクト10内に散布され、吸気ダクト10の筒部27
内(噴霧部11の周囲)が霧状の水で満たされる。吸気
口12から吸入された空気に含まれる塵埃や臭いの成分
などは、この霧状水に吸着され捕集される。その結果、
汚れた空気が清浄化され、排気ダクト9の排気口23か
ら清浄化された空気が排気される。
【0036】このような空気の流れは図10に示すケー
シング19内に設けられたシロッコファン25によって
強制的につくられる。シロッコファン25は外部の空気
を吸入する働きがあり、空気清浄装置6内外に対する強
制的な空気の循環ルートを生成させる働きもあるから、
室内の空気清浄化を促進させ、室内の広範囲の空気を清
浄化することができる。
【0037】吸気ダクト10の内壁部に付着した霧状水
は水滴となって吸気ダクト10内から滴下する。図11
Aに示すように滴下した水滴は排気ダクト9の底板部1
20を流れて貯留筒77に流れ込み貯留される。貯留筒
77内に所定量以上の水が溜まると、この水の重量によ
り排水弁78のバルブ79面が押圧される。その結果、
図11Bに示すように余分な水はこのバルブ79面の弾
性変形によって生じた僅かな隙間を通って溜まり部29
内に流れ込む。溜まり部29内に回収された水は再び噴
霧部11に送られ再利用される。噴霧部11で使用され
た水はある程度再利用されるが、長期間使用した水は汚
れがひどくなるため定期的に廃棄する必要がある。
【0038】本例では、前述したように給水タンク15
が廃液回収用の回収タンクとしても機能する。この回収
モードについて図12及び図13を参照して説明する。
【0039】回収モードは回収スイッチ(図示せず)を
使用することにより行われ、回収スイッチをONすると
流路切換弁32及び汲み上げモータ48が通電される。
これによって、図12に示すように第1の開閉弁38が
開弁されると共に、遠心ポンプ31が回転駆動される。
このため、溜まり部29内の廃水は遠心ポンプ31の回
転により同図の矢印に示すように導水管56から給排水
管53を通じて流れ、第1の分岐管40を介してチャン
バータンク69を通り給水タンク15内に導水される。
このときには空気抜き弁88が開いているので、水の回
収がスムーズとなる。図13に示すように、給水タンク
15内のフロート91に接するまで導水されると、フロ
ート91は廃水による浮力によって上昇する。フロート
91の浮力により第2の圧縮ばね99が上方に押圧され
る。これに伴って、バルブ89も上方に押されることに
なるから、やがて空気抜き弁88が閉弁され、その結
果、流出入部130の流路が閉じられる。一方、給水タ
ンク15が満水状態になり流出入部130の流路が閉じ
られるような状態まで回収動作が進むと、溜まり部29
内の廃液が少なくなり渇水状態となるから、これに伴っ
てフロートスイッチ85が作動して流路切換弁32及び
汲み上げモータ48への通電を止める。そうすると揚水
動作が終了すると共に、第1の開閉弁38は閉弁状態と
なる。この場合、上述したように空気抜き弁88が閉弁
されているため、さらに給水タンク15に水を回収しよ
うとして遠心ポンプ31が回転しても、遠心ポンプ31
は吐水することができなくなり、給水タンク15内に水
が揚水されることはない。これに対し、給排水弁100
は開いたままであり、回収水の一部はチャンバータンク
69に滞留した状態で全ての回収動作が終了することに
なる。
【0040】空気抜き弁88が検知動作をする前に回収
動作が終了してしまうことがある。このようなときに
は、溜まり部29内の廃液がほぼ回収されるとフロート
スイッチ85(図12参照)が作動するため、このフロ
ート・スイッチ85の検知出力に基いて汲み上げモータ
48の駆動が停止されて回収モードを終了させることが
できる。また、予め廃水の回収時間(満水回収時間より
も若干長め)を設定し、タイマーなどを使用することに
より所定時間経過後には汲み上げモータ48を停止させ
て回収モードを終了させてもよい。
【0041】図12に示すように、収納部8の左端下部
側には溜まり部29に達する排水パイプ115が設けら
れている。収納部8の内部に付着した水滴などはこの排
水パイプ115を通じて溜まり部29内に回収される。
また、空気清浄装置6の底部で導水管56の下端部と対
向する位置には排水孔158が形成され、溜まり部29
内に残留した水を全て排水する場合には、排水栓159
を取り外すことにより行う。
【0042】図13において、給水タンク15を収納部
8から取り出したときには、ボス123による押圧が解
除されるため給排水弁100は閉弁される。また、給水
タンク15内は廃液でほぼ満水状態になっているため、
フロート91の浮力により空気抜き弁88は閉弁状態を
保持する。このため、例えば給水タンク15を極端に傾
けたり転倒させても、タンク15内の廃水が漏出するこ
とはない。
【0043】本発明の空気清浄装置6には転倒時など
に、貯留水を装置内に漏出させないための機能も備えら
れている。例えば、図14に示すように空気清浄装置6
が転倒した場合には、排水弁78の下面が溜まり部29
内に貯留されている水により押圧される。これによっ
て、排水弁78はこの水の水圧により完全に閉弁される
ため、装置6の内部に貯留筒77を通じて水が漏出(逆
流)することが防止される。また、このときには空気抜
き弁88(図13参照)も給水タンク15内の水により
閉弁されることになるため給水タンク15内の水が漏出
することはない。
【0044】このように、本発明の場合には給水タンク
15内が廃液により満水近くになったときには、空気抜
き弁88が自動的に閉じられる。これによって、給水タ
ンク15内への廃液の回収が停止される。空気抜き弁8
8は廃液により閉弁されるため閉弁制御用の回路基板等
が不要になる。しかも、このように給水タンク15は廃
液回収用のタンクとしての機能を備えているため回収タ
ンクとして兼用でき、部品点数の削減によるコストダウ
ンが図れる。
【0045】本例では空気清浄装置に適用されたが、こ
の発明は加湿器、冷風機、石油ストーブなどに適用して
極めて好適である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明の弁機構にお
いては流体を流入するための弁機構であって、弁機構は
流体を流入及び流出するための流出入部を有し、流出入
部にはこの流出入部を開閉するため開閉弁を備え、開閉
弁は第1の付勢手段により閉方向に付勢されると共に、
気体若しくは液体によって発生した浮力で閉方向に付勢
されるものである。
【0047】また、貯留タンクにおいては液体を貯留す
るための貯留タンクであって、貯留タンク内の液体を流
出するための流出部と、貯留タンク内に空気を流入及び
流出するための流出入部とを有し、流出入部はこの流出
入部を開閉するための開閉弁を備え、開閉弁は第1の付
勢手段により閉方向に付勢されると共に、貯留タンク内
に貯留された液体によって発生された浮力で閉方向に付
勢されるものである。
【0048】したがって、本発明の弁機構及びこれを利
用した貯留タンクによれば、給水タンク内が廃液により
満水近くになったときには、空気抜き弁が自動的に閉じ
られる。これによって、給水タンク内への廃液の回収が
阻止されると共に、給水タンク内が満水になったことを
検知することができる。空気抜き弁は水などの液体によ
り閉弁されるように構成されているため回路基板等が不
要になる。しかも、このように給水タンクは廃液回収用
のタンクとしての機能を備えているため回収タンクを必
要としない。このため、部品点数の低減によるコストダ
ウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る空気清浄装置の実施の形態であ
る。
【図2】図1の左部拡大断面図である。
【図3】図1の右部拡大断面図である。
【図4】図3の要部拡大断面図である。
【図5】給水タンクを示す断面図である。
【図6】給水タンクのセット時の動作を示す、図3と同
様の図である。
【図7】図6の要部拡大断面図である。
【図8】電源ON時の動作を示す、図6と同様の図であ
る。
【図9】図8の要部拡大断面図である。
【図10】空気清浄装置の通常動作を示す断面図であ
る。
【図11】Aは排水弁の閉弁状態を、Bは排水弁の開弁
状態を示す、要部拡大断面図である。
【図12】空気清浄装置の廃水回収動作を示す図であ
る。
【図13】図12の要部拡大断面図である。
【図14】空気清浄装置の転倒時の動作を示す要部拡大
断面図である。
【符号の説明】
1 回収タンク 6 空気清浄装置 8 収納部 9 排気ダクト 10 吸気ダクト 11 噴霧部 15 給水タンク 29 溜まり部 31 遠心ポンプ 32 流路切換弁 53 給排水管 57 送水管 58 噴出ノズル 78 排水弁 88 空気抜き弁 100 給排水弁

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を流入するための弁機構であって、 上記弁機構は流体を流入及び流出するための流出入部を
    有し、 上記流出入部にはこの流出入部を開閉するための開閉弁
    を備え、 上記開閉弁は第1の付勢手段により閉方向に付勢される
    と共に、気体若しくは液体によって発生した浮力で閉方
    向に付勢されることを特徴とする弁機構。
  2. 【請求項2】 上記開閉弁は気体若しくは液体によって
    浮力を発生する浮部を有することを特徴とする請求項1
    記載の弁機構。
  3. 【請求項3】 上記第1の付勢手段の付勢力に抗して上
    記開閉弁が閉方向に付勢された状態で、気体若しくは液
    体によって上記浮部に浮力が発生したとき、上記浮部は
    第2の付勢手段の付勢力に抗して開閉弁に付勢力を作用
    させることを特徴とする請求項2記載の弁機構。
  4. 【請求項4】 流体を流入するための弁機構であって、 上記弁機構は流体を流入及び流出するための流出入部を
    有し、 上記流出入部にはこの流出入部を開閉するための開閉弁
    を備え、 上記開閉弁を常時閉方向に付勢する第1の付勢手段と、
    一端が上記開閉弁に固定され、上記第1の付勢手段の付
    勢力よりも強く設定され、液体の浮力により弾性変形す
    る第2の付勢手段と、を有することを特徴とする弁機
    構。
  5. 【請求項5】上記第2の付勢手段の他端に被押圧部が設
    けられ、この押圧部が押圧されることにより、上記第1
    の付勢手段が弾性変形すると共に、上記開閉弁が閉弁さ
    れることを特徴とする請求項4記載の弁機構。
  6. 【請求項6】 液体を貯留するための貯留タンクであっ
    て、 上記貯留タンク内の液体を流出するための流出部と、 上記貯留タンク内に空気を流入及び流出するための流出
    入部とを有し、 上記流出入部はこの流出入部を開閉するための開閉弁を
    備え、 上記開閉弁は第1の付勢手段により閉方向に付勢される
    と共に、貯留タンク内に貯留された液体によって発生さ
    れた浮力で閉方向に付勢されることを特徴とする貯留タ
    ンク。
  7. 【請求項7】 貯留タンク内に貯留された液体によって
    浮力を発生する浮部を有することを特徴とする請求項6
    記載の貯留タンク。
  8. 【請求項8】 上記第1の付勢手段の付勢力に抗して上
    記開閉弁が閉方向に付勢された状態で、貯留タンク内に
    貯留された液体によって上記浮部に浮力が発生したと
    き、上記浮部は第2の付勢手段の付勢力に抗して開閉弁
    に付勢力を作用させることを特徴とする請求項7記載の
    貯留タンク。
  9. 【請求項9】 液体を貯留するための貯留タンクであっ
    て、 上記貯留タンク内の液体を流出するための流出部と、 上記貯留タンク内に空気を流入及び流出するための流出
    入部とを有し、 上記流出入部はこの流出入部を開閉するための開閉弁を
    備え、 上記開閉弁を常時閉方向に付勢する第1の付勢手段と、
    一端が上記開閉弁に固定され、上記第1の付勢手段の付
    勢力よりも強く設定され、貯留タンク内に貯留された液
    体の浮力により弾性変形する第2の付勢手段と、を有す
    ることを特徴とする貯留タンク。
  10. 【請求項10】 上記第2の付勢手段の他端に被押圧部
    が設けられ、上記被押圧部を押下することにより、上記
    第1の付勢手段が変形すると共に、上記開閉弁が開弁さ
    れることを特徴とする請求項9記載の貯留タンク。
JP8221518A 1996-08-22 1996-08-22 弁機構及びこれを利用した貯留タンク Pending JPH1061816A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2390567B (en) * 2002-05-29 2006-03-29 Intersurgical Ltd Improvements relating to humidification chambers
CN102205196A (zh) * 2011-05-18 2011-10-05 吴超 一种空气净化器
CN102410386A (zh) * 2010-09-25 2012-04-11 北京亚都室内环保科技股份有限公司 可脱开的浮子式水阀装置及加湿器

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