JP2009180434A - 加湿装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】特別な部品や装置を用いずに、ミネラル成分等の不純物の析出を抑制し、加湿フィルタの長寿命化を図ることができる加湿装置を提供する。
【解決手段】給水タンク2を、トレイ3に供給する水を貯留する第一タンク部21と、加湿フィルタ4の上部に設ける散水部6に供給する水を貯留する第二タンク部22とを備える分割式タンクとし、前記第二タンク部の高さ位置を前記散水部より高い位置として、タンク内の水を前記散水部に供給する給水管7と給水弁8を設け、前記給水弁8を開いて、前記第二タンク内の水を前記散水部から加湿フィルタ4の上部に散水して自由落下させ、フィルタ部に溜まりつつある不純物を洗い流す構成の加湿装置1とした。
【選択図】図1
【解決手段】給水タンク2を、トレイ3に供給する水を貯留する第一タンク部21と、加湿フィルタ4の上部に設ける散水部6に供給する水を貯留する第二タンク部22とを備える分割式タンクとし、前記第二タンク部の高さ位置を前記散水部より高い位置として、タンク内の水を前記散水部に供給する給水管7と給水弁8を設け、前記給水弁8を開いて、前記第二タンク内の水を前記散水部から加湿フィルタ4の上部に散水して自由落下させ、フィルタ部に溜まりつつある不純物を洗い流す構成の加湿装置1とした。
【選択図】図1
Description
本発明は、加湿装置に関し、特に、加湿フィルタが吸い上げた水分を気化して周囲を加湿する気化式の加湿装置に関する。
従来の加湿装置の一例を図6に示す。加湿装置1Aはトレイ3と給水タンク2Aと加湿フィルタ4と送風ファン5を、本体フレーム10Aに一体的に備えた構成であり、給水タンク2Aから給水キャップ13を介してトレイ3に供給される水を、加湿フィルタが毛細管現象により吸い上げて、送風ファン5によって送風して、水分を気化して湿度の高い空気として送り出している。
このときに、給水キャップ13は、トレイ3に溜まる水Wの水面高さを調整する機能を有していて、加湿フィルタ4が水を吸い上げて、トレイ3の水面が下がると、その分だけ給水キャップ13から空気が給水タンク2Aに流入し、空気流入口が塞がるまで、給水タンク2Aから水を供給するよう作用する。
そのために、給水タンク2A内の水が消費されるまで、トレイ3に溜まっている水の水面高さは一定に維持されることになる。
本体フレーム10Aの側部に設けられた空気吸込口1aから吸い込まれた空気A1は、加湿フィルタ4を吹き抜ける挿通流れA2となり、空気吹出口1bから装置本体の外部へ加湿空気A3として放出される。そのために、この加湿装置を室内に設置して稼動することで、所望されるタイミングで室内の空気を加湿することができる。
しかし、給水タンクに供給する水として水道水や井戸水を利用すると、水道水や井戸水に含まれるミネラル成分(カルシウム、マグネシウム等の硬度成分やカリウム、ナトリウムなど)が、加湿フィルタに残渣として残り、フィルタ面に析出して、毛細管現象による水の吸い上げ機能を阻害し、通風性を悪化させて、吸放湿性能が低下していくという問題があった。
そこで、加湿フィルタを円筒形とし回転させて、水槽の底部に設ける超音波振動子を振動させて、水中の加湿フィルタを順次洗浄するとした加湿装置が既に公開されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−292247号公報
しかし、上記特許文献1に記載の加湿装置では、加湿フィルタを回転させる駆動装置や超音波振動子などの新たな部品や装置が必要となり、装置が大掛かりとなるだけでなく、コスト高となる問題を有する。
さらに、装置のメンテナンスの際には、構成部品の取り外しや再装着などのたいそうな作業が必要となるという問題がある。そのために、より簡単な装置構成で、不純物等の残渣の堆積を抑制して、長期間に亘って使用可能となる加湿装置が求められている。
そこで本発明は、上記問題点に鑑み、特別な部品や装置を用いずに、ミネラル成分等の不純物の析出を抑制し、加湿フィルタの長寿命化を図ることができる加湿装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、給水タンクと、該給水タンクから供給される水を溜めるトレイと、トレイ内の水に一部を浸漬して水を吸水する加湿フィルタと、この加湿フィルタに向けて送風して該フィルタに含浸した水分を気化する送風機を備える加湿装置であって、所定のタイミングで、前記給水タンクの水を前記加湿フィルタの上部に供給して自由落下させて、前記加湿フィルタを洗浄する構成としたことを特徴としている。
この構成によると、所望のタイミングで給水タンク内の比較的綺麗な使用前の水を加湿フィルタの上部から自由落下させて洗浄するので、フィルタ部に析出しようとするミネラル分等の不純物を洗い流すことができる。そのために、加湿フィルタの吸放湿性能を長期間維持可能となる加湿装置を得ることができる。
また本発明は上記構成の加湿装置において、前記給水タンクを、前記トレイに供給する水を貯水する第一タンク部と、前記加湿フィルタの上部に設ける散水部に供給する水を貯水する第二タンク部とを備える分割式タンクとし、前記第二タンク部の高さ位置を前記散水部より高い位置として、タンク内の水を前記散水部に供給する給水管と給水弁を設け、前記送風機を停止し、前記給水弁を開いて、前記第二タンク部内の水を前記散水部から自由落下させ、前記加湿フィルタを洗浄する構成としたことを特徴としている。
この構成によると、第一タンク部の水の有無に拘らず、所望のタイミングで送風機を停止し給水弁を開いて、第二タンク部から水を供給して自由落下させて、析出するミネラル分等の不純物を洗い流すようにして加湿フィルタを洗浄することができる。そのために、加湿フィルタを洗浄するのに好適な水質の水や水溶液を予め前記第二タンク部に貯水しておき、効果的な洗浄を可能とする加湿装置を得ることができる。
また本発明は上記構成の加湿装置において、前記散水部が、底部に多数の注水孔を備える上部トレイと、該上部トレイと前記加湿フィルタとの間に設けるスポンジ状多孔質部材とを備えていることを特徴としている。この構成であれば、加湿フィルタの上部に位置するスポンジ状多孔質部材を介して、加湿フィルタの上部全面に均等に分散して水を散水することができる。
また本発明は上記構成の加湿装置において、前記第一タンク部と前記第二タンク部とを上下二段式に重ねた構成とすると共に、前記第一タンク部と前記第二タンク部との間に、仕切り壁と逆止弁を備える分割部を配設したことを特徴としている。この構成であれば、加湿操作に使用する水を貯水しておくタンクと、加湿フィルタを洗浄する水を貯水しておくタンクとを、一個のタンクで構成することができ、コンパクトな構成の加湿装置を得ることができる。
また本発明は上記構成の加湿装置において、前記第一タンク部に給水キャップが着脱自在とされる給水口を設け、該第一タンク部を上とし、前記第二タンク部を下としたときに、前記逆止弁が開弁されて水が挿通自在とされ、前記給水口から供給される水が、前記第二タンク部と前記第一タンク部とに充填されると共に、記第一タンク部を下とし、前記第二タンク部を上としたときに、前記逆止弁が閉弁して、前記第二タンク部内の水が前記第一タンク部に流出しない構成としたことを特徴としている。この構成によると、給水タンクに給水する際には、一回の給水操作で第一タンク部と前記第二タンク部とに、水を充填することができる。また、第一タンク部の水が消費されても、第二タンク部の水は給水弁を開くまで流出しないので、第二タンク部の水を利用して行う加湿フィルタの洗浄を、任意のタイミングで行うことが可能となる加湿装置を得ることができる。
また本発明は上記構成の加湿装置において、前記第二タンク部の容積を、前記第一タンク部の容積より小さくしたことを特徴としている。この構成であれば、加湿フィルタ洗浄用の第二タンク部を小さくしているので、装置全体の大きさを抑えることができ、加湿フィルタの長寿命化を可能とすると共にコンパクトな構成の加湿装置を得ることができる。
また本発明は上記構成の加湿装置において、前記トレイに水面の高さを検知するフロートスイッチを設け、該フロートスイッチを介して前記第一タンク部の水の消費が確認された後で、前記送風機の停止と前記給水弁の開弁操作を自動的に行う構成としたことを特徴としている。この構成によると、1回分の給水タンクの水を消費する稼動サイクル毎に、加湿フィルタの洗浄を自動的に行うことができ、一連の給水・加湿操作を行うだけで、加湿フィルタの吸放湿性能を長期間維持可能となる加湿装置加湿装置を得ることができる。
本発明によれば、所望のタイミングで、給水タンク内の比較的綺麗な水を加湿フィルタの上部から自由落下させて洗浄するので、フィルタ部に析出しようとするミネラル分等の不純物を洗い流すことができる。そのために、加湿フィルタの吸放湿性能を長期間維持可能となる加湿装置を得ることができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る加湿装置の全体構成を示す断面図である。図2は、本発明に係る給水タンクの断面図を示し、(a)は給水口を上とした倒立状態を、(b)は給水口を下とした正立状態を示す。図3は、加湿フィルタ上部の散水部の拡大断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る加湿装置1は、給水タンク2、トレイ3、加湿フィルタ4、送風機5を、本体フレーム10に一体的に備えており、トレイ3に溜めた水Wを加湿フィルタ4が毛細管現象により吸い上げて、水を含んだ加湿フィルタ4に送風機5から送風して水を気化し、高湿度の空気を送り出す構成とされている。
給水タンク2の下部には前述した従来の加湿装置1Aと同様に給水キャップ13が装着されていて、水の漏出を防いでいる。また、トレイ3に固設されたロッド31が前記給水キャップ13の弁を開弁し、給水タンク2内の水をトレイ3に流出することも同じである。そのために、トレイ3に溜まる水Wの水面高さが前記給水キャップ13に接するまで上昇すると、給水タンク2に空気が入り込めない状態となり、その高さで水の流出が停止する。
トレイ3内の水に一部を浸漬して水を吸水する加湿フィルタ4により、水が吸い上げられて、送風機5からの送風を受けて加湿フィルタ4から気化していく。加湿フィルタ4から気化される水分の量に応じてさらに吸水されるので、トレイ3に溜まった水が徐々に消費されていき、トレイ3の水面高さが低下していく。水面高さが前記給水キャップ13より下がると、給水キャップ13の開口部が開放され空気が給水タンク2内に流入し、その分だけ給水タンク2から水が流出する。この水の流出とその停止動作を繰り返して、徐々に給水タンク2内の水が消費されていく。
このときに、本実施の形態では、給水タンク2に貯水されている水を所定のタイミングで、加湿フィルタ4の上部に供給して自由落下させて、前記加湿フィルタ4を洗浄する構成としたものである。これは、給水タンク2に貯水されている水は、未だ加湿操作に使用されていない、不純物が濃縮されていない比較的綺麗な水であるので、この水を加湿フィルタ4の上から散水して自由落下させることで、フィルタ表面および内部を洗浄することが可能となる。
加湿フィルタ4の上部に散水する水を給水タンク2から得るために、本実施の形態においては、給水タンク2を分割して、前記トレイ3に供給する水を貯水する第一タンク部21と、前記加湿フィルタ4の上部に設ける散水部6に供給する水を貯水する第二タンク部22とを備える構成とした。また、前記第一タンク部21と前記第二タンク部22とを上下二段式に重ねた構成とすると共に、前記第一タンク部21と前記第二タンク部22との間に、仕切り壁24と逆止弁12を備える分割部11を配設する分割式タンクとした。
第一タンク部21内の水は、前述したように、給水キャップ13からトレイ3に供給される。水が消費されていくと、第一タンク部21内の水が徐々に減っていく。しかし、第二タンク部22内の水は逆止弁12のために流出しない。第二タンク部22には、接続部9と、散水部6に至る給水管7と給水弁8が設けられていて、この給水弁8を開弁することで、第二タンク部22内の水を散水部6に流出させる構成としている。
第二タンク部22内の水を散水部6に流出させるには、第二タンク部22の流出部と散水部との間に高低差を設けて、水を自由落下させることで容易に行うことができる。そのために、前記第二タンク部22の高さ位置を散水部6より高い位置として、タンク内の水を前記散水部6に落下させるように供給する給水管7と給水弁8を設ける構成とした。この構成であれば、水を送り込む動力源を用いることなく、給水弁8を開くだけで、前記第二タンク部22内の水を前記散水部6に送り込んで加湿フィルタ4の上から散水して自由落下させ、この加湿フィルタ4を洗浄することができる。
加湿フィルタ4には送風機5から空気が吹き付けられる。そのために、本体フレーム10の側部に設けられた空気吸込口1aから吸い込まれた空気A1は、加湿フィルタ4を吹き抜ける挿通流れA2となり、空気吹出口1bから装置本体の外部へ加湿空気A3として放出される。
加湿フィルタ4が毛細管現象により吸い上げた水は、送風機5からの送風によって気化される。そして、高湿度の空気流れとなって外部に吹き出される。この際に、加湿フィルタ4が水を吸い上げるときには、水だけでなく、水に溶け込んでいるミネラル分等の不純物を含んでいる。水として純水を用いれば、これらの不純物は問題とならないが、普通の水道水や井戸水などを用いる場合には、これらの不純物が加湿フィルタ4内に残っていき、徐々に高濃度となって、最後には析出した状態となる。
加湿フィルタ4が吸い上げた水から、水分は気化するが、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル分は残渣として残る。そのために、この状態を放置したまま給水を繰り返していくと、フィルタ内に蓄積されるミネラル分が高濃度となり、炭酸カルシウムや炭酸マグネシウムなどのスケールとして析出してしまう。
加湿フィルタ4に不純物やスケールが蓄積して析出してしまうと、水の吸い上げ不良や、空気挿通不良から水の気化不良等の不具合を引き起こす。また、析出がひどくなると加湿フィルタの洗浄も困難となる。
そのために、本実施の形態においては、加湿フィルタ4の洗浄を任意にまた定期的に実施可能な構成としたものである。また、このために特別な装置を設けることもせず、ただ、給水タンク2を分割式として、一方の水を加湿フィルタの上部から散水して落下させることで加湿フィルタ4を洗浄して、不純物やスケールを洗い流す構成としたものである。
次に、給水タンク2の具体的な構成例について図2より説明する。
本実施の形態に係る給水タンク2は、第一タンク部21と第二タンク部22とを上下二段式に重ねた構成としている。また、これらの間に、仕切り壁24と逆止弁12を備える分割部11を配設している。この逆止弁12の作用は、図2(a)に示すように、第一タンク部21を上とし、第二タンク部22を下として倒立状態としたときに、前記逆止弁12が開弁し、仕切り壁24に設ける開口部24Aに形成される挿通隙間CLから水が挿通自在となる。そのために、前記第一タンク部21の上部に設けられる給水口23から水を給水すると、前記第二タンク22と前記第一タンク21とに連通して、両方のタンクを充填可能とされている。また、図2(b)に示すように、第一タンク部21を下とし、第二タンク部22を上として正立状態にすると、前記逆止弁12が閉弁して、前記第二タンク部22内の水が前記第一タンク部21に流出しない構成となる。給水口23には給水キャップ13が着脱自在とされ、この給水キャップ13を取り外して給水を行い、給水完了後に装着して、給水口23を密閉することができる。
逆止弁12は、連結軸の両端に弁12Aと錘12Bを備える形状とされていて、弁12Aを第二タンク部内に、錘12Bを第一タンク部内に配置して、連結軸を仕切り板11Aに挿通自在に装着することで、錘12Bの荷重を利用して、弁12Aの開閉を行うものである。また、仕切り板11Aは、錘12Bの挿通を停止し、水の挿通を許可する構成とされている。
そのために、図2(a)に示す、給水口23を上とした倒立状態では、仕切り板11Aの上に位置する錘12Bが仕切り板11Aに落下して当接し、弁12Aを仕切り壁24の開口部24Aから離反し、水の挿通隙間CLを形成している。また、図2(b)に示す、給水口23を下にした正立状態では、仕切り板11Aの下に位置する錘12Bが仕切り板11Aから離反する方向に落下するので、弁12Aが前記開口部24Aに当接し、水の挿通隙間CLを形成せずに封止するように作用する。
上記のような構成としているので、給水タンク2の正立・倒立に応じて、逆止弁12が所望の開閉機能を発揮する。また、弁12Aの前記開口部24Aとの当接面を弾力性のあるゴム製とすることで、開口部の密閉性をより高めることができる。
第二タンク部22の容積は、加湿フィルタ4を洗浄するのに必要な水量を貯水する程度の大きさでよい。また、第一タンク部21は、加湿運転を連続的に行うために所定の水量以上の水を貯水しておけばよい。また、加湿フィルタ4に不純物が少し析出する程度までの水量を貯水可能な大きさであってもよく、この第一タンク部21の容積を、前記第二タンク部22の容積より大きくすることができる。この構成であれば、加湿フィルタ洗浄用の第二タンク部を小さくできるので、装置全体の大きさを抑えることができ、加湿フィルタの長寿命化を可能とすると共にコンパクトな構成の加湿装置を得ることができる。
第一タンク部21を上として、給水タンク2に給水口23から水を供給して、第二タンク部22と第一タンク部21とを満水状態とした後で、前記給水口23に給水キャップ13を装着する。その状態で第一タンク部を下にして給水タンク2を逆さにしても、給水キャップ13部から水は漏出しない。
その状態で、図1に示すように、加湿装置1に装着すると、トレイ3から上に向けて突出しているロッド31が前記給水キャップ13に挿入し、内部に設けられた弁(不図示)を開弁する。開弁された給水キャップ13からは前述した通り、所定の水面高さを維持するようにして、順次水がトレイ3に供給されていく。
第二タンク部22には、接続部9を介して、注入部6まで延設されている給水管7が接続されている。接続部9は、後述するように、重ね合うように係合して、水と空気の挿通を可能とするタンク側接続部9Aと本体側接続部9Bとで構成されている。また、給水管7に給水弁8を設けて、この給水弁8の開弁・閉弁操作によって第二タンク部内の水の流出のオン・オフ制御を行う構成としている。
そのために、給水弁8を手動式としておくと、所望される任意の時間に前記給水弁8を開弁して、第二タンク部22内の水を前記散水部6から散水して自由落下させ、加湿フィルタ4を洗浄することができる。このときに、送風機5の駆動中に、第二タンク部22内の水を前記散水部6から散水して自由落下させ、加湿フィルタ4を洗浄することも可能であるが、送風機5を停止した後で、洗浄操作を行うと、散水した水の蒸発や気化が少なくなるので、効果的な洗浄を行うことができる。
また、給水弁8を電気式として、例えば、トレイ3に設けるフロートスイッチ14を介して、第一タンク部21の水の消費を検知した後の所定のタイミングで、送風機5を停止し給水弁8を自動開弁することも可能である。この構成であれば、給水タンク2の一回毎の使用に応じて、加湿フィルタ4の自動洗浄を行うことができる。
給水管7から排出される水は、図3に示す散水部6に供給される。前記散水部6は、上部トレイ15と該上部トレイ15と加湿フィルタ4との間のスポンジ状多孔質部材16を備えている。
また、上部トレイ15の底部には、多数の注水孔15aが設けられている。そのために、上部トレイ15に供給された水は、多数の注水孔15aから下のスポンジ状多孔質部材16に落下し、広範囲に亘って分散されながら下へ流れていく。
注水孔15aから流出する水流w1は,その下のスポンジ状多孔質部材16部で拡散されて分散流w2となり、加湿フィルタ4の天面の全面に均一に分散された洗浄流れw3となる。
上記のようにして、加湿フィルタ4の内部全体に洗浄水を分散して流すことができ、フィルタ内部全体を挿通する洗浄流れw4によって、表層部のスケールSC1や中層部のスケールSC2や内層部のスケールSC3を全て洗い流すことで、フィルタ内部に溜まりつつある不純物やスケールを一様に洗い流すことができる。このような洗浄操作を所定のタイミングで繰り返すことで、不純物やスケールの蓄積を抑制することができる。そのために、本実施の形態によれば、加湿フィルタ4の性能劣化を大幅に遅らせることが可能となり、加湿フィルタの寿命を延ばすことができる。
スポンジ状多孔質部材16は、上部トレイ15に供給される水を、加湿フィルタ4の天面の全面に均一に分散するための部材であるので、上部トレイ15の形状と、注水孔15aの形状と配設数を考慮することで、加湿フィルタ4の天面の全面に散水する流れを形成可能となれば不要な部材である。
加湿フィルタ4の洗浄操作は、給水弁8の開弁操作で行うことができるので、所望される任意のタイミングで行うことができ、第一タンク部21が空になった時を見計らって洗浄することも、加湿中に送風機5の運転を停止して任意に操作することもできる。また、前述したように、電気式の給水弁として、フロートスイッチ14を介して自動制御することも、別に洗浄開始スイッチやタイマー等を設けて、所定のタイミングで洗浄操作を行うことも可能である。
接続部9は、ただ第二タンク部22に貯水されている水を給水弁8まで供給する管状部材であってもよいが、タンク側接続部と本体側接続部とが係合して接続されることで、水の挿通と空気の挿通を可能とする構成であれば、給水タンクの着脱が容易となるだけでなく、速やかな給水が可能となり好ましい。そのために、本実施の形態においては図4、図5に示すような接続部構成としている。
図4に示すように、接続部9は、タンク側接続部9Aと本体側接続部9Bから構成されている。(a)にはその開弁時状態を、(b)に閉弁時状態を示す。また、図5(a)には、図4(a)のA−A断面を示し、図5(b)には、図4(a)のB−B断面を示している。
タンク側接続部9Aは、第二タンク部22側面に気密に取り付けられており、洗浄弁9Aa、大気弁9Ab、Oリング9Ac、Oリング9Ad、スプリング9Ae、スプリング9Af、Oリング9Ag、Oリング9Ahを備えている。本体接続部9Bは、ロッド9Ba、ロッド9Bb、洗浄口9Bc、大気口9Bdを備えている。
洗浄口9Bcは、図5(a)のA−A断面に示すようにタンク側接続部9Aを介して注水口91に連通し、大気口9Bbは、図5(b)のB−B断面に示すようにタンク側接続部9Aを介して通気パイプ92に連通している。つまり、第二タンク部22には、注水口91からなる水挿通部と、通気パイプ92からなる空気挿通部が設けられている。
また、タンク側接続部9Aと本体側接続部9Bとを重ね合わせるように係合して接続すると、図4(a)に示すように、ロッド9Bbが大気弁9Abを押し上げてOリング9Adを開放し、ロッド9Baが洗浄弁9Aaを押し上げてOリング9Acを開放する。そのために、この状態は開弁状態となり、注水口91からの水の供給と、通気パイプ92への大気の挿通が可能な構成となる。このとき、Oリング9AgとOリング9Ahが、それぞれ本体側接続部9Bの側壁と密着して、注水口91から供給される水を洗浄口9Bcのみに流し、大気口9Bdから入り込む大気を通気パイプ92のみに挿通させている。
また、通気パイプ92の開口端部からの水の流出を抑制するために、前記開口端部を正立状態の第二タンク部22の上部壁面近くまで延設した形状としている。
図4(b)に示すように、タンク側接続部9Aと本体側接続部9Bとを離反すると、ロッド9Bbと大気弁9Abとが離反して、スプリング9Afにより大気弁9Abが押下されOリング9Adを閉止する。また、ロッド9Baと洗浄弁9Aaとが離反して、スプリング9Aeにより洗浄弁9Aaが押下されOリング9Acを閉止する。つまり、この状態は閉弁状態となり、第二タンク部22が密閉状態となる。
このように、タンク側接続部9Aと本体側接続部9Bとの着脱により、第二タンク部22に貯水された水の挿通状態と密閉状態を繰り返す。そのために、給水タンク2に水を貯水して満杯とした状態で、本体フレーム10に設置し、その後の給水弁8の開弁操作によって、上部トレイ15に注水開始することができる。
上記したように、本発明によれば、所望のタイミングで給水弁を開いて、第二タンク部から水を供給し散水して自由落下させて、析出するミネラル分等の不純物を洗い流すようにして加湿フィルタを洗浄するので、不純物が濃縮されていない綺麗な水を用いてフィルタの洗浄を行う構成となる。そのために、加湿操作を持続している間にフィルタ部に徐々に濃縮されつつある不純物がスケールとして析出する前に洗い流して除去することができ、加湿フィルタの吸放湿性能を長期間維持可能となる加湿装置を得ることができる。
また、給水タンクに給水する操作で、加湿操作に使用する水を貯水する第一タンク部と洗浄操作に使用する水を貯水する第二タンク部とに、同時に水を充填することができ、そのまま装置本体に装着し、給水弁の開閉操作で洗浄操作を行うことができるので、操作が容易な加湿装置となる。
本発明によると、加湿フィルタに析出しようとする不純物を定期的に洗い流す構成として、フィルタの加湿性能の劣化を防いで寿命を大きく延ばした加湿装置とすることができるので、通常の水道水や井戸水を用いて室内を加湿する家庭用あるいは業務用の加湿装置に好適に利用可能となる。
1 加湿装置
2 給水タンク
3 トレイ
4 加湿フィルタ
5 送風機
6 散水部
7 給水管
8 給水弁
9 接続部
9A タンク側接続部
9B 本体側接続部
12 逆止弁
13 給水キャップ
14 フロートスイッチ
15 上部トレイ
15a 注水孔
16 スポンジ状多孔質部材
21 第一タンク部
22 第二タンク部
23 給水口
2 給水タンク
3 トレイ
4 加湿フィルタ
5 送風機
6 散水部
7 給水管
8 給水弁
9 接続部
9A タンク側接続部
9B 本体側接続部
12 逆止弁
13 給水キャップ
14 フロートスイッチ
15 上部トレイ
15a 注水孔
16 スポンジ状多孔質部材
21 第一タンク部
22 第二タンク部
23 給水口
Claims (7)
- 給水タンクと、該給水タンクから供給される水を溜めるトレイと、トレイ内の水に一部を浸漬して水を吸水する加湿フィルタと、この加湿フィルタに向けて送風して該フィルタに含浸した水分を気化する送風機を備える加湿装置であって、
所定のタイミングで、前記給水タンクの水を前記加湿フィルタの上部に供給して自由落下させて、前記加湿フィルタを洗浄する構成としたことを特徴とする加湿装置。 - 前記給水タンクを、前記トレイに供給する水を貯水する第一タンク部と、前記加湿フィルタの上部に設ける散水部に供給する水を貯水する第二タンク部とを備える分割式タンクとし、
前記第二タンク部の高さ位置を前記散水部より高い位置として、タンク内の水を前記散水部に供給する給水管と給水弁を設け、
前記送風機を停止し、前記給水弁を開いて、前記第二タンク部内の水を前記散水部から自由落下させ、前記加湿フィルタを洗浄する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の加湿装置。 - 前記散水部が、底部に多数の注水孔を備える上部トレイと、該上部トレイと前記加湿フィルタとの間に設けるスポンジ状多孔質部材とを備えていることを特徴とする請求項2に記載の加湿装置。
- 前記第一タンク部と前記第二タンク部とを上下二段式に重ねた構成とすると共に、前記第一タンク部と前記第二タンク部との間に、仕切り壁と逆止弁を備える分割部を配設したことを特徴とする請求項2または3に記載の加湿装置。
- 前記第一タンク部に給水キャップが着脱自在とされる給水口を設け、該第一タンク部を上とし、前記第二タンク部を下としたときに、前記逆止弁が開弁されて水が挿通自在とされ、前記給水口から供給される水が、前記第二タンク部と前記第一タンク部とに充填されると共に、
前記第一タンク部を下とし、前記第二タンク部を上としたときに、前記逆止弁が閉弁して、前記第二タンク部内の水が前記第一タンク部に流出しない構成としたことを特徴とする請求項4に記載の加湿装置。 - 前記第二タンク部の容積を、前記第一タンク部の容積より小さくしたことを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の加湿装置。
- 前記トレイに水面の高さを検知するフロートスイッチを設け、該フローロスイッチを介して前記第一タンク部の水の消費が確認された後で、前記送風機の停止と前記給水弁の開弁操作を自動的に行う構成としたことを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の加湿装置。
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