JPH1061769A - メタルガスケット - Google Patents
メタルガスケットInfo
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- JPH1061769A JPH1061769A JP9139400A JP13940097A JPH1061769A JP H1061769 A JPH1061769 A JP H1061769A JP 9139400 A JP9139400 A JP 9139400A JP 13940097 A JP13940097 A JP 13940097A JP H1061769 A JPH1061769 A JP H1061769A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/02—Sealings between relatively-stationary surfaces
- F16J15/06—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
- F16J15/08—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with exclusively metal packing
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
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- F16J15/08—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with exclusively metal packing
- F16J15/0818—Flat gaskets
- F16J15/0825—Flat gaskets laminated
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
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- F16J15/08—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with exclusively metal packing
- F16J15/0818—Flat gaskets
- F16J2015/085—Flat gaskets without fold over
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ボルトの締め付け時にビードの端部が容易に
圧縮変形できるメタルガスケットを得る。 【解決手段】 シリンダ穴Ｈｃを取り囲むように位置す
る不連続ビード１４の主ビード部１４ａと副ビード部１
４ｂとの端部１４ｃを、ボルト穴Ｈｂの近くで該ボルト
穴から離れてシリンダ穴Ｈｃに向かう方向に変向させる
ことにより、ボルトを締めつけたとき該端部１４ｃが、
小さい圧縮力で比較的容易に変形できるようにする。
圧縮変形できるメタルガスケットを得る。 【解決手段】 シリンダ穴Ｈｃを取り囲むように位置す
る不連続ビード１４の主ビード部１４ａと副ビード部１
４ｂとの端部１４ｃを、ボルト穴Ｈｂの近くで該ボルト
穴から離れてシリンダ穴Ｈｃに向かう方向に変向させる
ことにより、ボルトを締めつけたとき該端部１４ｃが、
小さい圧縮力で比較的容易に変形できるようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、傾斜する端部を有
するビードを備えたメタルガスケットに関するものであ
る。
するビードを備えたメタルガスケットに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】メタルガスケット又はメタルラミネート
ガスケットは、内燃機関に広く使用されている。これら
のガスケットにおいては、ビードが金属板と一体的に形
成されて穴又は他の部分の周囲を密封し、あるいはガス
ケットに加わる力を支持している。
ガスケットは、内燃機関に広く使用されている。これら
のガスケットにおいては、ビードが金属板と一体的に形
成されて穴又は他の部分の周囲を密封し、あるいはガス
ケットに加わる力を支持している。
【０００３】ビードが穴又は他の部分を完全に囲むよう
に形成されている場合には、該ビードに端部はない。し
かしながら、ビードがある部分を完全に囲まない場合
は、該ビードには端部が生ずる。つまり、この種のビー
ドは、主部と該主部から延びる端部とからなる。
に形成されている場合には、該ビードに端部はない。し
かしながら、ビードがある部分を完全に囲まない場合
は、該ビードには端部が生ずる。つまり、この種のビー
ドは、主部と該主部から延びる端部とからなる。
【０００４】ビードの主部は二つの側縁部によって囲ま
れているので、ガスケットが圧縮されたとき、該ビード
の主部は比較的容易に変形する。しかしながら、ビード
の端部は二つの側縁部の他にもう一つの端縁部を持って
いるので、ビードの主部を変形させるのに充分な力が付
与されたとしても、該ビードの端部は変形しない場合が
ある。一般に、ビードの主部を変形させるのに必要な力
より大きい力がビードの端部を変形させるのに要求され
る。
れているので、ガスケットが圧縮されたとき、該ビード
の主部は比較的容易に変形する。しかしながら、ビード
の端部は二つの側縁部の他にもう一つの端縁部を持って
いるので、ビードの主部を変形させるのに充分な力が付
与されたとしても、該ビードの端部は変形しない場合が
ある。一般に、ビードの主部を変形させるのに必要な力
より大きい力がビードの端部を変形させるのに要求され
る。
【０００５】上記の観点から、米国特許第５，００４，
２５０号が提案され、このものにおいては、ビードの端
部の幅を広げて圧縮に要する力が順次減少するようにし
ている。
２５０号が提案され、このものにおいては、ビードの端
部の幅を広げて圧縮に要する力が順次減少するようにし
ている。
【０００６】ガスケット用の金属板にビードの端部の幅
を広げるに充分なスペースがある場合には、上記の発明
の技術を用いればよい。しかしながら、ガスケット用の
金属板に幅広いビード端部を形成するスペース上の制限
がある場合には、該端部の幅を望むように広くすること
ができない。また、ビードが限られたスペース内に出来
るだけ長く形成される場合は、上記のような幅広い端部
は適切でない。
を広げるに充分なスペースがある場合には、上記の発明
の技術を用いればよい。しかしながら、ガスケット用の
金属板に幅広いビード端部を形成するスペース上の制限
がある場合には、該端部の幅を望むように広くすること
ができない。また、ビードが限られたスペース内に出来
るだけ長く形成される場合は、上記のような幅広い端部
は適切でない。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明の一つの目的
は、ビードの端部を傾斜させることによって容易に圧縮
変形できるようにしたメタルガスケットを提供すること
にある。本発明の他の目的は、ビードの端部が出来るだ
け所定位置の近くまで延びるメタルガスケットを提供す
ることにある。更に本発明の他の目的は、たとえビード
がボルト穴近くで中断されても面圧が実質的に継続して
付与される上記のようなメタルガスケットを提供するこ
とにある。更に本発明の他の目的は、容易且つ経済的に
形成される上記のようなメタルガスケットを提供するこ
とにある。
は、ビードの端部を傾斜させることによって容易に圧縮
変形できるようにしたメタルガスケットを提供すること
にある。本発明の他の目的は、ビードの端部が出来るだ
け所定位置の近くまで延びるメタルガスケットを提供す
ることにある。更に本発明の他の目的は、たとえビード
がボルト穴近くで中断されても面圧が実質的に継続して
付与される上記のようなメタルガスケットを提供するこ
とにある。更に本発明の他の目的は、容易且つ経済的に
形成される上記のようなメタルガスケットを提供するこ
とにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明のメタルガスケッ
トは内燃機関に使用される。該メタルガスケットは、複
数のシリンダ穴と複数のボルト穴とを備えた少なくとも
一枚の金属板からなっている。上記金属板の何れかに
は、シリンダ穴を取り囲むように形成されて、シリンダ
穴間に位置する上記ボルト穴の近くで中断されて主ビー
ド部と副ビード部とに分かれた不連続ビードが設けら
れ、これらの主ビード部及び副ビード部の端部がそれぞ
れ、上記ボルト穴の近くで該ボルト穴から離れる方向に
変向せしめられている。
トは内燃機関に使用される。該メタルガスケットは、複
数のシリンダ穴と複数のボルト穴とを備えた少なくとも
一枚の金属板からなっている。上記金属板の何れかに
は、シリンダ穴を取り囲むように形成されて、シリンダ
穴間に位置する上記ボルト穴の近くで中断されて主ビー
ド部と副ビード部とに分かれた不連続ビードが設けら
れ、これらの主ビード部及び副ビード部の端部がそれぞ
れ、上記ボルト穴の近くで該ボルト穴から離れる方向に
変向せしめられている。
【０００９】上記構成を有する本発明においては、不連
続ビードの端部がボルト穴の近くで該ボルト穴から離れ
る方向に曲げられているため、ボルト穴を通るボルトが
締め付けられたとき、該ビードのボルト穴に最も近い部
分が比較的容易に圧縮され、ビード端部も同様に比較的
容易に圧縮される。つまり、この構造においては、上記
端部がボルト穴方向に向かっている場合に比べて少ない
力で該端部を圧縮変形させることができる。
続ビードの端部がボルト穴の近くで該ボルト穴から離れ
る方向に曲げられているため、ボルト穴を通るボルトが
締め付けられたとき、該ビードのボルト穴に最も近い部
分が比較的容易に圧縮され、ビード端部も同様に比較的
容易に圧縮される。つまり、この構造においては、上記
端部がボルト穴方向に向かっている場合に比べて少ない
力で該端部を圧縮変形させることができる。
【００１０】本発明において好ましくは、上記主ビード
部の端部と副ビード部の端部とが、ボルト穴の直径より
小さい間隔を保って位置していることである。
部の端部と副ビード部の端部とが、ボルト穴の直径より
小さい間隔を保って位置していることである。
【００１１】また、本発明において上記ビードの端部
は、高さが順次減少しながら幅が次第に先細りをなすよ
うに形成しても、高さが順次減少しながら幅が次第に拡
大するように形成しても良い。
は、高さが順次減少しながら幅が次第に先細りをなすよ
うに形成しても、高さが順次減少しながら幅が次第に拡
大するように形成しても良い。
【００１２】本発明においてはまた、上記不連続ビード
の内側に、シリンダ穴を完全に取り囲むように内側ビー
ドを設けることができる。これらの不連続ビードと内側
ビードとは、同じ金属板に設けても別の金属板に設けて
も良い。
の内側に、シリンダ穴を完全に取り囲むように内側ビー
ドを設けることができる。これらの不連続ビードと内側
ビードとは、同じ金属板に設けても別の金属板に設けて
も良い。
【００１３】
【発明の実施の形態】図面を参照して、シリンダヘッド
ガスケットに適用した本発明を説明する。図１に示す本
発明のシリンダヘッドガスケット１０は、従来のガスケ
ットと同様に、複数のシリンダ穴Ｈｃ，水穴Ｈｗ，オイ
ル穴Ｈｏ，ボルト穴Ｈｂ，Ｈｂ１等を有している。本発
明の要旨は、特にシリンダ穴周囲のビードとボルト穴と
の関係に向けられているので、シリンダ穴以外の密封装
置についての説明は省略する。水穴Ｈｗ等にはどのよう
な密封装置が使用されていてもよい。
ガスケットに適用した本発明を説明する。図１に示す本
発明のシリンダヘッドガスケット１０は、従来のガスケ
ットと同様に、複数のシリンダ穴Ｈｃ，水穴Ｈｗ，オイ
ル穴Ｈｏ，ボルト穴Ｈｂ，Ｈｂ１等を有している。本発
明の要旨は、特にシリンダ穴周囲のビードとボルト穴と
の関係に向けられているので、シリンダ穴以外の密封装
置についての説明は省略する。水穴Ｈｗ等にはどのよう
な密封装置が使用されていてもよい。
【００１４】上記シリンダヘッドガスケット１０におい
て、各シリンダ穴Ｈｃは、充分なスペースを間に保つよ
う相互に離れて配置され、一方、ボルト穴Ｈｂ，Ｈｂ１
は、それぞれのシリンダ穴Ｈｃを囲むように配置され
る。シリンダ穴Ｈｃ，Ｈｃ間に位置するボルト穴Ｈｂ１
は、他のボルト穴Ｈｂよりは僅かにシリンダ穴Ｈｃ，Ｈ
ｃに近く配置される。
て、各シリンダ穴Ｈｃは、充分なスペースを間に保つよ
う相互に離れて配置され、一方、ボルト穴Ｈｂ，Ｈｂ１
は、それぞれのシリンダ穴Ｈｃを囲むように配置され
る。シリンダ穴Ｈｃ，Ｈｃ間に位置するボルト穴Ｈｂ１
は、他のボルト穴Ｈｂよりは僅かにシリンダ穴Ｈｃ，Ｈ
ｃに近く配置される。
【００１５】上記ガスケット１０は上側金属板１１と下
側金属板１２とから形成され、これらの金属板１１，１
２は、密封されるエンジン部分の全領域に渡って実質的
に延びる。上記上側金属板１１は実質的に平らな金属板
で、シリンダ穴Ｈｃ，水穴Ｈｗ等の複数の穴を有する。
側金属板１２とから形成され、これらの金属板１１，１
２は、密封されるエンジン部分の全領域に渡って実質的
に延びる。上記上側金属板１１は実質的に平らな金属板
で、シリンダ穴Ｈｃ，水穴Ｈｗ等の複数の穴を有する。
【００１６】上記下側金属板１２は上側金属板１１の下
に位置し、シリンダ穴Ｈｃ，水穴Ｈｗ等用の複数の穴を
有する。また該下側金属板１２は、それぞれのシリンダ
穴Ｈｃの周囲に連続ビードである内側ビード１３と、該
内側ビード１３の周囲に位置する不連続ビードである外
側ビード１４とを有する。外側ビード１４は、主ビード
部１４ａと短い副ビード部１４ｂとから形成され、これ
らのビード部１４ａ，１４ｂは、ボルト穴Ｈｂ１の近く
で中断されるか又は不連続となっている。
に位置し、シリンダ穴Ｈｃ，水穴Ｈｗ等用の複数の穴を
有する。また該下側金属板１２は、それぞれのシリンダ
穴Ｈｃの周囲に連続ビードである内側ビード１３と、該
内側ビード１３の周囲に位置する不連続ビードである外
側ビード１４とを有する。外側ビード１４は、主ビード
部１４ａと短い副ビード部１４ｂとから形成され、これ
らのビード部１４ａ，１４ｂは、ボルト穴Ｈｂ１の近く
で中断されるか又は不連続となっている。
【００１７】つまり、本発明においては、上記シリンダ
穴Ｈｃの周囲をしっかり密封するために、二つのビード
１３，１４が該シリンダ穴Ｈｃの周囲に配置されてい
る。しかしながら、ボルト穴Ｈｂ１が該シリンダ穴Ｈｃ
に近く配置されているので、上記外側ビード１４は連続
して形成されない。従って、ビード部１４ａ，１４ｂの
それぞれの端部１４ｃ，１４ｃは、ボルト穴Ｈｂ１から
離れる方向、好ましくはシリンダ穴Ｈｃの方向に向けて
曲げられている。
穴Ｈｃの周囲をしっかり密封するために、二つのビード
１３，１４が該シリンダ穴Ｈｃの周囲に配置されてい
る。しかしながら、ボルト穴Ｈｂ１が該シリンダ穴Ｈｃ
に近く配置されているので、上記外側ビード１４は連続
して形成されない。従って、ビード部１４ａ，１４ｂの
それぞれの端部１４ｃ，１４ｃは、ボルト穴Ｈｂ１から
離れる方向、好ましくはシリンダ穴Ｈｃの方向に向けて
曲げられている。
【００１８】この点に関し、もしこの中断部が連続した
状態にあり、且つボルト穴Ｈｂ１から逃げるか又は内側
ビード１３の方向に湾曲しているならば、この湾曲した
部分は他の部分と等しい面圧を付与しない。つまり、不
均衡な面圧がシリンダ穴Ｈｃ周囲に発生し、該シリンダ
穴Ｈｃからガス漏れが起こる可能性がある。
状態にあり、且つボルト穴Ｈｂ１から逃げるか又は内側
ビード１３の方向に湾曲しているならば、この湾曲した
部分は他の部分と等しい面圧を付与しない。つまり、不
均衡な面圧がシリンダ穴Ｈｃ周囲に発生し、該シリンダ
穴Ｈｃからガス漏れが起こる可能性がある。
【００１９】一般的に、ビードの主部は容易に圧縮さ
れ、一方、ビードの端部は主部に比べて圧縮されにく
い。それは、上記主部は二つの縁部に囲まれているが、
端部は三つの縁部によって囲まれているからである。そ
して、該端部がボルト穴の近くに配置され且つボルト穴
の方向に向けられている場合には、ビードの端部を圧縮
するのに、ビードの主部を圧縮するのに要する力より大
きな力が要求される。しかし、ビードの端部がボルト穴
の近くに配置され且つボルト穴から離れる方向に向けら
れている場合、つまり、圧縮力が主部の側から付与され
る場合には、該端部は比較的容易に圧縮される。
れ、一方、ビードの端部は主部に比べて圧縮されにく
い。それは、上記主部は二つの縁部に囲まれているが、
端部は三つの縁部によって囲まれているからである。そ
して、該端部がボルト穴の近くに配置され且つボルト穴
の方向に向けられている場合には、ビードの端部を圧縮
するのに、ビードの主部を圧縮するのに要する力より大
きな力が要求される。しかし、ビードの端部がボルト穴
の近くに配置され且つボルト穴から離れる方向に向けら
れている場合、つまり、圧縮力が主部の側から付与され
る場合には、該端部は比較的容易に圧縮される。
【００２０】本発明において、上記端部１４ｃはボルト
穴Ｈｂ１から離れる方向に向いているので、ボルト穴Ｈ
ｂ１内のボルトが締め付けられたとき、端部１４ｃはビ
ードの真中側から圧縮される。従って、該端部１４ｃは
比較的容易に圧縮される。
穴Ｈｂ１から離れる方向に向いているので、ボルト穴Ｈ
ｂ１内のボルトが締め付けられたとき、端部１４ｃはビ
ードの真中側から圧縮される。従って、該端部１４ｃは
比較的容易に圧縮される。
【００２１】上記ビード部１４ａ，１４ｂの端部１４
ｃ，１４ｃは、ボルト穴Ｈｂ１の径より小さいスペース
を相互間に保って配置されている。しかしながら、該端
部１４ｃは容易に圧縮変形するので、この端部１４ｃを
圧縮するのには大きな力を必要とせず、このため、ボル
トが締め付けられると、このスペース１５の部分はボル
トにより強く圧縮されてそこに面圧を発生させる。従っ
て、該スペース１５がビード部１４ａ，１４ｂの間に形
成されていても、該スペース１５が面圧を大きく減少さ
せることはない。
ｃ，１４ｃは、ボルト穴Ｈｂ１の径より小さいスペース
を相互間に保って配置されている。しかしながら、該端
部１４ｃは容易に圧縮変形するので、この端部１４ｃを
圧縮するのには大きな力を必要とせず、このため、ボル
トが締め付けられると、このスペース１５の部分はボル
トにより強く圧縮されてそこに面圧を発生させる。従っ
て、該スペース１５がビード部１４ａ，１４ｂの間に形
成されていても、該スペース１５が面圧を大きく減少さ
せることはない。
【００２２】もし、上記端部１４ｃがシリンダ穴Ｈｃの
方向に向いていなかったなら、大きな力がこの端部１４
ｃを圧縮するのに必要とされる。従って、ボルトが締め
付けられたとき、大きな面圧がスペース１５に形成され
ない。
方向に向いていなかったなら、大きな力がこの端部１４
ｃを圧縮するのに必要とされる。従って、ボルトが締め
付けられたとき、大きな面圧がスペース１５に形成され
ない。
【００２３】図２に示す実施例では、ビードの端部１４
ｃは高さ及び幅を順次減じている。つまり、ビードの方
向が変更された後、ビードの高さ及び幅が次第に減少し
ている。しかしながら、図３及び米国特許第５，００
４，２５０号に示すように、端部１４ｄの高さを順次減
じながら次第にその幅を広げてもよい。ビードの端部を
このように構成することにより、ビードに付与される面
圧が、端部側に行くにしたがって次第に減少し、又は分
散される。
ｃは高さ及び幅を順次減じている。つまり、ビードの方
向が変更された後、ビードの高さ及び幅が次第に減少し
ている。しかしながら、図３及び米国特許第５，００
４，２５０号に示すように、端部１４ｄの高さを順次減
じながら次第にその幅を広げてもよい。ビードの端部を
このように構成することにより、ビードに付与される面
圧が、端部側に行くにしたがって次第に減少し、又は分
散される。
【００２４】図４及び図５は、本発明に係るガスケット
１０′の他の実施例を示す。このガスケット１０′は、
上記実施例のガスケット１０におけるように、上側金属
板１１′と下側金属板１２′とから構成される。しかし
ながら、下側金属板１２′はシリンダ穴Ｈｃの周囲に円
形の連続ビード１３′を持ち、一方上側金属板１１′
は、主ビード部分１４ａ′と短い副ビード部分１４ｂ′
とからなる不連続ビードを持ち、これらのビード部１４
ａ′，１４ｂ′は、ボルト穴Ｈｂ１近くで中断されるか
又は不連続となる。これらのビード部１４ａ′，１４
ｂ′の端部１４ｃ′は、ボルト穴Ｈｂ１から離れる方
向、つまり、シリンダ穴Ｈｃの方向に曲げられている。
１０′の他の実施例を示す。このガスケット１０′は、
上記実施例のガスケット１０におけるように、上側金属
板１１′と下側金属板１２′とから構成される。しかし
ながら、下側金属板１２′はシリンダ穴Ｈｃの周囲に円
形の連続ビード１３′を持ち、一方上側金属板１１′
は、主ビード部分１４ａ′と短い副ビード部分１４ｂ′
とからなる不連続ビードを持ち、これらのビード部１４
ａ′，１４ｂ′は、ボルト穴Ｈｂ１近くで中断されるか
又は不連続となる。これらのビード部１４ａ′，１４
ｂ′の端部１４ｃ′は、ボルト穴Ｈｂ１から離れる方
向、つまり、シリンダ穴Ｈｃの方向に曲げられている。
【００２５】つまり、上記ガスケット１０においては、
ビード１３及びビード部１４ａ，１４ｂが下側金属板１
２にそれぞれ形成されているが、ガスケット１０′にお
いては、ビード１３′が下側金属板１２′に形成され、
ビード部１４ａ′，１４ｂ′が上側金属板１１′に形成
されている。
ビード１３及びビード部１４ａ，１４ｂが下側金属板１
２にそれぞれ形成されているが、ガスケット１０′にお
いては、ビード１３′が下側金属板１２′に形成され、
ビード部１４ａ′，１４ｂ′が上側金属板１１′に形成
されている。
【００２６】また、上記ガスケット１０′においては、
上側金属板１１′より厚い下側金属板１２′を使用し、
且つビード部１４ａ′，１４ｂ′のそれぞれの幅よりビ
ード１３′の幅を狭くすることによって、該ビード１
３′がビード部１４ａ′，１４ｂ′より強い面圧を発生
するように形成されている。このように、ガスケット１
０′においては、ビード１３′とビード部１４ａ′，１
４ｂ′とが別々の金属板１１′，１２′に形成されてい
るので、これらのビード１３′及びビード部１４ａ′，
１４ｂ′上の面圧は、金属板の厚さを変えることによっ
て容易に調整することができる。また、面圧の調整は、
金属板又はビードを選択することによって容易になされ
る。更に、ボルト穴Ｈｂ１近くの面圧は、ビード部１４
ａ′，１４ｂ′によって調整される。
上側金属板１１′より厚い下側金属板１２′を使用し、
且つビード部１４ａ′，１４ｂ′のそれぞれの幅よりビ
ード１３′の幅を狭くすることによって、該ビード１
３′がビード部１４ａ′，１４ｂ′より強い面圧を発生
するように形成されている。このように、ガスケット１
０′においては、ビード１３′とビード部１４ａ′，１
４ｂ′とが別々の金属板１１′，１２′に形成されてい
るので、これらのビード１３′及びビード部１４ａ′，
１４ｂ′上の面圧は、金属板の厚さを変えることによっ
て容易に調整することができる。また、面圧の調整は、
金属板又はビードを選択することによって容易になされ
る。更に、ボルト穴Ｈｂ１近くの面圧は、ビード部１４
ａ′，１４ｂ′によって調整される。
【００２７】本発明においては、ボルト穴の方向又はそ
の近くに延びる不連続ビードは、その端部において該ボ
ルト穴から離れる方向に向きを変える。従って該ビード
の端部は、大きな力を付与しなくてもボルトの締め付け
によって容易に圧縮変形され得る。本発明におけるビー
ドを備えた金属板は、単一ガスケットとして使用しても
良く、又は他の金属板と組合せて金属積層ガスケットを
形成しても良い。
の近くに延びる不連続ビードは、その端部において該ボ
ルト穴から離れる方向に向きを変える。従って該ビード
の端部は、大きな力を付与しなくてもボルトの締め付け
によって容易に圧縮変形され得る。本発明におけるビー
ドを備えた金属板は、単一ガスケットとして使用しても
良く、又は他の金属板と組合せて金属積層ガスケットを
形成しても良い。
【００２８】具体例を参照して本発明を説明したが、説
明は例示的なものであり、本発明は特許請求の範囲の記
載によってのみ限定される。
明は例示的なものであり、本発明は特許請求の範囲の記
載によってのみ限定される。
【００２９】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明のメタル
ガスケットによれば、シリンダ穴を取り囲むように形成
された不連続ビードにおける主ビード部と副ビード部と
の端部を、ボルト穴の近くで該ボルト穴から離れる方向
に変向させたので、ボルトを締め付けたとき、該ビード
をボルト穴に近い主部から端部に向けて容易に圧縮変形
させることができ、この結果、ビード全体に均衡な面圧
を発生させることができる。また、上記主ビード部と副
ビード部との端部をボルト穴の直径より小さい間隔を相
互間に保って配置することにより、たとえビードがボル
ト穴近くで中断されても、面圧を実質的に継続して発生
させることができる。更に、ビードの端部を次第に先細
りをなすように形成することにより、スペースを節約す
ることができて、該端部を所定位置の近くまで最大限延
設することができる。更にまた、本発明のメタルガスケ
ットは、ビード部の端部をボルト穴から離れる方向に曲
げて形成するだけで良いため、構造が簡単で容易且つ経
済的に形成することができる。
ガスケットによれば、シリンダ穴を取り囲むように形成
された不連続ビードにおける主ビード部と副ビード部と
の端部を、ボルト穴の近くで該ボルト穴から離れる方向
に変向させたので、ボルトを締め付けたとき、該ビード
をボルト穴に近い主部から端部に向けて容易に圧縮変形
させることができ、この結果、ビード全体に均衡な面圧
を発生させることができる。また、上記主ビード部と副
ビード部との端部をボルト穴の直径より小さい間隔を相
互間に保って配置することにより、たとえビードがボル
ト穴近くで中断されても、面圧を実質的に継続して発生
させることができる。更に、ビードの端部を次第に先細
りをなすように形成することにより、スペースを節約す
ることができて、該端部を所定位置の近くまで最大限延
設することができる。更にまた、本発明のメタルガスケ
ットは、ビード部の端部をボルト穴から離れる方向に曲
げて形成するだけで良いため、構造が簡単で容易且つ経
済的に形成することができる。
【図１】本発明のガスケットの一部を示す部分破断平面
図である。
図である。
【図２】図１のガスケットの要部拡大平面図である。
【図３】本発明のもう一つの実施例で使用されるビード
の端部の拡大図である。
の端部の拡大図である。
【図４】本発明のガスケットの他の実施例を示す平面図
である。
である。
【図５】図４の５−５線における拡大斜視断面図であ
る。
る。
１０，１０′ ガスケット １１，１１′ 上
側金属板 １２，１２′ 下側金属板 １３ 連続ビード １４ 不連続ビード １４ａ，１４ａ′
主ビード部 １４ｂ，１４ｂ′ 副ビード部 １４ｃ，１４ｃ′
端部 １５ スペース Ｈｂ１ ボルト穴 Ｈｃ シリンダ穴
側金属板 １２，１２′ 下側金属板 １３ 連続ビード １４ 不連続ビード １４ａ，１４ａ′
主ビード部 １４ｂ，１４ｂ′ 副ビード部 １４ｃ，１４ｃ′
端部 １５ スペース Ｈｂ１ ボルト穴 Ｈｃ シリンダ穴
Claims (7)
- 【請求項１】内燃機関用のメタルガスケットであって、
複数のシリンダ穴及び隣接するシリンダ穴間に設けられ
たボルト穴を有する少なくとも一枚の金属板からなり、 上記金属板の何れかには、シリンダ穴を取り囲むように
形成されて、シリンダ穴間に位置する上記ボルト穴の近
くで中断されて主ビード部と副ビード部とに分かれた、
不連続ビードが設けられ、 上記主ビード部及び副ビード部の端部がそれぞれ、上記
ボルト穴の近くで該ボルト穴から離れる方向に変向せし
められている、ことを特徴とするメタルガスケット。 - 【請求項２】請求項１に記載のメタルガスケットにおい
て、上記主ビード部の端部と副ビード部の端部とを、相
互間にボルト穴の直径より小さい間隔を保って位置させ
たもの。 - 【請求項３】請求項１又は２に記載のメタルガスケット
において、上記ビード部の端部を、高さが順次減少しな
がら幅が次第に先細りをなすように形成したもの。 - 【請求項４】請求項１又は２に記載のメタルガスケット
において、上記ビード部の端部を、高さが順次減少しな
がら幅が次第に拡大するように形成したもの。 - 【請求項５】請求項１乃至４の何れかに記載のメタルガ
スケットにおいて、何れかの金属板が、上記不連続ビー
ドの内側にシリンダ穴を完全に取り囲む内側ビードを備
えているもの。 - 【請求項６】請求項５に記載のメタルガスケットにおい
て、上記不連続ビードと内側ビードとが同じ金属板に設
けられているもの。 - 【請求項７】請求項５に記載のメタルガスケットにおい
て、該メタルガスケットが複数の金属板からなってい
て、上記不連続ビードと内側ビードとが別の金属板に設
けられているもの。
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