JPH1061748A - デフギア装置 - Google Patents

デフギア装置

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JPH1061748A
JPH1061748A JP22335596A JP22335596A JPH1061748A JP H1061748 A JPH1061748 A JP H1061748A JP 22335596 A JP22335596 A JP 22335596A JP 22335596 A JP22335596 A JP 22335596A JP H1061748 A JPH1061748 A JP H1061748A
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pinion
gear device
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Toshio Nagai
俊夫 長井
Hideaki Okada
英章 岡田
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の車軸3L・3Rと、デフリングギア1
2と、該デフリングギアに設けられた嵌入孔に嵌入され
たデフピニオン14と、前記デフリングギアの両側に設
けられ前記デフピニオンと噛み合うデフサイドギア17
と、からなるデフケースを有しないデフギア装置におい
て、デフロック装置の構成を簡単にする。 【解決手段】 デフリングギア12の一側面に嵌入凹部
12cを複数設け、該嵌入凹部に対向して、長手方向に
延出する凸部23を有する摺動部材22を配置し、該摺
動部材の凸部が前記デフサイドギア17に設けられた貫
通孔17aを介して前記嵌入凹部12cと係合するよう
に構成したものである。また、前記摺動部材の凸部が係
合する嵌入凹部を、前記デフリングギアと別体に構成し
た部材に設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デフケースを有し
ないデフギア装置におけるデフリングギアとファイナル
ピニオンとの噛合部、及び、デフロック装置の構成に関
する。
【0002】
【従来の技術】走行車両において、エンジンやモーター
等の駆動源より伝動軸を介してデフギアケース内のデフ
ギア装置に動力を伝えて、該デフギア装置によって差動
的に左右の車軸を駆動することは従来から行われてお
り、該デフギア装置は、伝動軸よりデフリングギアに動
力を伝えて、該デフリングギアよりデフピニオン、デフ
サイドギアを介して左右の車軸に動力を伝えるようにし
ている。そして、このデフギア装置に、デフロック装置
を設けて直進性やぬかるみでの走行性を向上させるよう
にし、デフギア装置の構成を簡単にするためにデフケー
スを有しないデフロック機構付きのデフギア装置が公知
となっている。例えば、実開昭54−157787号や
実開平1−60932号の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記実開昭54−15
7787号のデフギア装置は、ファイナルピニオンから
の動力がデフリングギアに伝えられ、該デフリングギア
からデフピニオン、サイドギアを介して左右の車軸に動
力が伝えられるように構成している。ところが、デフピ
ニオンはピニオンディスクの外周部に半径方向に突出し
たピニオン軸に回転自在に枢支するとともに、デフリン
グギアを更にその外周部に固定する構成としているため
に、ピニオンディスクの加工が大変難しく、構造が複雑
となって組み立て難い構成となり、結果としてコストが
高くなっていた。
【0004】また、実開平1−60932号のデフギア
装置はデフケースを有せず、デフロック装置が設けられ
て、該デフロック装置はスライダーを車軸上で回転不能
で、軸方向に摺動するように外嵌し、該スライダー先端
にデフロックピンを装着して、該デフロックピンがデフ
ピニオンの外側のデフリングギアに構成した係合部に係
合させてデフロックする構成としていた。従って、スラ
イダーの半径が大きくなり、スライダーが余分なスペー
スをとることになり、デフギア装置が大きくなってい
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
する為に次の如く構成したものである。即ち、一対の車
軸と、デフリングギアと、該デフリングギアに設けられ
た嵌入孔に嵌入されたデフピニオンと、前記デフリング
ギアの両側に設けられ前記デフピニオンと噛み合うデフ
サイドギアと、からなるデフケースを有しないデフギア
装置であって、前記デフリングギアの一側面に嵌入凹部
を複数設け、該嵌入凹部に対向して、長手方向に延出す
る凸部を有する摺動部材を配置し、該摺動部材の凸部が
前記デフサイドギアに設けられた貫通孔を介して前記嵌
入凹部と係合するように構成したものである。また、前
記摺動部材の凸部が係合する嵌入凹部を、前記デフリン
グギアと別体に構成した部材に設けたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】次に実施例を説明する。図1は本
発明のデフロック機構を有するデフギア装置の第一実施
例を示す断面図、図2は同じく側面図、図3はデフギア
装置のデフリングギアの第二実施例の断面図、図4は同
じく側面図、図5は同じく分解斜視図である。
【0007】図1、図2において、上下(または前後)
半割りに構成した車軸ケース1にファイナルシャフト2
と車軸3L・3Rが平行に横架され、該ファイナルシャ
フト2の両側はブッシュ4とベアリング5を介して車軸
ケース1に回転自在に支持されている。該ファイナルシ
ャフト2の一側上にリダクションギア6が固設され、図
示しない変速装置(原動機側)より動力が伝えられる。
【0008】前記ファイナルシャフト2上の中央部外周
にはファイナルピニオン7が形成され、該ファイナルピ
ニオン7にデフギア装置のデフリングギア12が噛合さ
れている。このファイナルピニオン7とデフリングギア
12の噛合部の両側に、カラー10・11がファイナル
シャフト2上に外嵌されて、デフケースを設けない構成
としているために、デフリングギア12が側方へ倒れな
いようにしている。該デフリングギア12は焼結部材に
よって大径の円板状としてその周囲に歯部12dが構成
され、成形性と耐摩耗性の向上を図っている。該デフリ
ングギア12の中心部に挿入孔12aを開口して、該挿
入孔12aに両側から車軸ケース1内へ挿入した車軸3
L・3R端部の突き合わせ部を挿入している。
【0009】また、前記デフリングギア12の挿入孔1
2aの外側に、ほぼ四角形状の嵌入孔12b・12bが
対称の位置に開口され、該嵌入孔12bにデフピニオン
14を回転自在に枢支したデフピニオンシャフト13を
車軸3と直角方向に挿入している。但し、該デフピニオ
ンシャフト13とデフピニオン14は一体的に構成し
て、嵌入孔12bにデフピニオンシャフト13を回転自
在に支持する構成とすることもできる。また、嵌入孔1
2bは二箇所であるがそれ以上配置してもよい。
【0010】一方、前記車軸3L・3Rは車軸ケース1
にブッシュ15・15を介して支持され、車軸3L・3
Rの内側端の突き合わせ部を前記挿入孔12aに挿入
し、その外側にリング16・16を介してデフサイドギ
ア17L・17Rが車軸3L・3R上にスプライン嵌合
され、該デフサイドギア17L・17R及び前記デフピ
ニオン14・14はベベルギアによって構成されて互い
に噛合されている。該デフサイドギア17Lの外側は止
め輪19と接当リング21とブッシュ15によってズレ
がないように車軸ケース1に支持され、デフサイドギア
17Rの外側はカラー20とその外側に止め輪19と接
当リング21が係止されて、ブッシュ15によってズレ
がないように車軸ケース1に支持される。このようにし
てデフギア装置が構成されている。
【0011】そして、前記デフギア装置にはデフロック
機構が設けられており、前記デフサイドギア17Rの側
部の車軸3R上にカラー20を外嵌し、該カラー20の
外周に摺動部材を構成するスライダー22を回転自在に
嵌合している。このスライダー22の外周には溝部22
aが構成されて、該溝部22aに図示しないスライドフ
ォークが嵌合され、該スライドフォークは車軸ケース外
側に設けたデフロック操作具と連結されている。前記ス
ライダー22の内側面には凸部(デフロックピン)23
・23・・・がデフサイドギア17R側へ車軸3の長手
方向と平行に延出して固設され、この突出位置に合わせ
て、デフサイドギア17Rにはデフロックピン23より
若干大きい径の貫通孔17aが開口され、この貫通孔1
7aに該デフロックピン23を挿入している。そして更
に、デフリングギア12の側面にはデフロックピン23
の突出位置及び大きさに合わせて嵌入凹部(または貫通
孔)12c・12c・・・が同一半径上に穿設されて、
その半径方向の距離はできるだけ短くして、力のかかる
位置が軸心に近く、スライダー22ができるだけ小さく
なる構成としている。なお、嵌入凹部の数は限定しな
い。
【0012】従って、デフロック操作具を操作してスラ
イダー22を摺動させて、デフロックピン23を嵌入凹
部12cに挿入することによって、デフサイドギア17
Rとデフリングギア12が一体的に回転するようになっ
て、デフサイドギア17Rとデフピニオン14との間で
は回転が生じず、左右の車軸3L・3Rが一体的に回転
してデフロック状態とすることができる。
【0013】次に、デフリングギア12の第二の実施例
を説明する。なお、デフリングギア12以外のデフギア
装置を構成する部品は前記第一実施例と同様であり、そ
の構成部品は、同じ図番を付与して、その説明は省略す
る。デフリングギア12’は図3、図4、図5に示すよ
うに、デフサイドギア17Rと対向する側面の中央部に
四角形状の凹部12eが設けられ、該凹部12eに合致
する四角形状のサイドプレート24を嵌合できるように
している。つまり、該凹部12eの深さとサイドプレー
ト24の厚さは略同一で同じ形状とすることにより、ボ
ルトやネジ等を必要とせずに嵌合固定できるようにして
いる。なお、凹部12e及びサイドプレート24の形状
は限定するものではなく、凹部12eにサイドプレート
24を嵌め込んでデフロックピン23を嵌入凹部24a
に挿入したデフロックの状態のときに車軸3の回転とと
もに回転しないようにするものであれば、六角形や八角
形や歯車形等であってもよい。
【0014】そして、該サイドプレート24は焼結部材
または鋼板によって構成され、製造コストを低減し、サ
イドプレート24の中央には前記挿入孔12aの位置及
び大きさに合わせて挿入孔24bを開口し、その外側の
側面には嵌入凹部(または貫通孔)24a・24a・・
・が前記デフロックピン23の位置に合わせて同一半径
上に設けられている。このように別部材としたサイドプ
レート24をデフリングギア12に嵌め込んで、デフロ
ック操作具を操作してスライダー22を摺動させると、
前記同様にデフロックピン23を嵌入凹部24aに挿入
することでデフロックすることができる。
【0015】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く構
成したので、従来のデフリングギアに比較して構成が簡
単となり、簡単に製造できるようになりコスト低減化が
図れる。また、従来のデフケースを有しないデフロック
装置付きのデフギア装置と比較しても、小さな空間に収
納できて、コンパクトに構成でき、コスト低減化が図れ
る。
【0016】また、請求項2の如く構成したので、サイ
ドプレートは別部品となり、耐摩耗性が向上し、製造し
易い部材で構成することができ、デフロック装置を装備
しないときには組み付けることなく同じデフリングギア
を使用して軽量化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデフロック機構を有するデフギア装置
の第一実施例を示す断面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】デフギア装置のデフリングギアの第二実施例の
断面図である。
【図4】同じく側面図である。
【図5】同じく分解斜視図である。
【符号の説明】
3L・3R 車軸 12 デフリングギア 12b 嵌入孔 12c 嵌入凹部 14 デフピニオン 17 デフサイドギア 22 スライダー 23 デフロックピン 24 サイドプレート 24a 嵌入凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の車軸と、デフリングギアと、該デ
    フリングギアに設けられた嵌入孔に嵌入されたデフピニ
    オンと、前記デフリングギアの両側に設けられ前記デフ
    ピニオンと噛み合うデフサイドギアと、からなるデフケ
    ースを有しないデフギア装置であって、前記デフリング
    ギアの一側面に嵌入凹部を複数設け、該嵌入凹部に対向
    して、長手方向に延出する凸部を有する摺動部材を配置
    し、該摺動部材の凸部が前記デフサイドギアに設けられ
    た貫通孔を介して前記嵌入凹部と係合することを特徴と
    するデフギア装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデフギア装置において、
    前記摺動部材の凸部が係合する嵌入凹部を、前記デフリ
    ングギアと別体に構成した部材に設けたことを特徴とす
    るデフギア装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2835302A1 (fr) * 2002-01-31 2003-08-01 Visteon Global Tech Inc Ensemble de differentiel
EP1860344A1 (en) * 2006-05-24 2007-11-28 Jen-Chih Liu Differential gear system with a three-step control mechanism
CN111742165A (zh) * 2018-04-06 2020-10-02 沃尔沃卡车集团 用于车辆的差速器单元的组件
US12018659B1 (en) 2023-01-19 2024-06-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Power generation device

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