JPH1060338A - インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法

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JPH1060338A
JPH1060338A JP21999896A JP21999896A JPH1060338A JP H1060338 A JPH1060338 A JP H1060338A JP 21999896 A JP21999896 A JP 21999896A JP 21999896 A JP21999896 A JP 21999896A JP H1060338 A JPH1060338 A JP H1060338A
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ink
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Application number
JP21999896A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Yano
敏行 矢野
Hitoshi Kojima
均 小島
Eisuke Hiraoka
英輔 平岡
Masahiko Nakajo
晶彦 中条
Kaoru Watanabe
薫 渡辺
Hiromi Nagai
浩美 永井
Yasuharu Endo
保晴 遠藤
Takeshi Hashimoto
健 橋本
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/32Inkjet printing inks characterised by colouring agents
    • C09D11/328Inkjet printing inks characterised by colouring agents characterised by dyes

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性及びインクジェット記録用インクに要
求される種々の特性を満足する。 【解決手段】 水と、水溶性有機溶剤と、遊離酸の形で
少なくとも1つ以上のカルボキシル基を有する染料の少
なくとも1種以上とを含むインクジェット記録用インク
において、下記一般式(I)で表される置換芳香族化合
物と、アルカリ金属の水酸化物から選択される少なくと
も1つ以上の化合物とを含有し、pH値が8〜12の範
囲にあることを特徴とする。 【化1】 [式中、R1 はカルボキシル基、スルホン酸基、カルボ
キシル基の塩、スルホン酸基の塩から選ばれる官能基を
表し、R2 は水素、水酸基、アミノ基、ニトロ基、メチ
ル基、エチル基、カルボキシル基、スルホン酸基、カル
ボキシル基の塩、スルホン酸基の塩から選ばれる官能基
を表し、R3 は水素、水酸基、アミノ基、ニトロ基、メ
チル基、エチル基から選ばれる官能基を表す]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェット方式
の記録装置に用いられるインクジェット記録用インク及
びインクジェット記録方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式の原理は、ノズ
ル、スリット若しくは多孔質フィルム等から液体又は溶
融固体インクを吐出し、紙、布、フィルム等に記録を行
うものである。インクを吐出する方法については、静電
誘引力を利用してインクを吐出させる、いわゆる電荷制
御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用してインクを吐出
させる、いわゆるドロップオンデマンド方式(圧力パル
ス方式)、及び高熱により気泡を形成、成長させること
により生じる圧力を利用してインクを吐出させる、いわ
ゆる熱インクジェット方式等、各種の方式が提案されて
おり、これらの方式により、極めて高精細の画像を得る
ことができる。
【0003】このようなインクジェット記録方式に使用
するインクとしては、各種の水溶性の染料を水と水溶性
有機溶媒からなる液状媒体に溶解させた水性染料イン
ク、各種の顔料を水と水溶性有機溶媒からなる液状媒体
に分散させた水性顔料インク、及び油溶性染料を有機溶
媒に溶解させた油性染料インク等が知られている。
【0004】このようなインクの中でも、水性染料を溶
解した水性インクは、主溶媒が水であるため、安全性に
優れており、また、染料を用いるため、カラー画像の発
色性が良く高品位な印字画像が得られ、さらに、インク
の保存安定性にも優れるため、インクジェット記録用イ
ンクの主流となっている。
【0005】しかし、着色剤として水溶性染料を用いた
水性インクの場合は、印字画像の耐水性が悪いという問
題がある。
【0006】また、オフィス等でのドキュメントの生産
性の向上に伴って、インクジェット記録においても、印
字速度の高速化が求められており、インク吐出の高周波
数駆動領域でのインク吐出の周波数追随性が重要となっ
てきている。
【0007】このような水性染料インクの耐水性や周波
数追随性を改善するために、種々の研究開発がなされて
いる。
【0008】例えば、特開平2−29687号公報及び
特開平2−255876号公報には、インク中にポリア
ミンを含有させ、耐水性を向上させる方法が提案されて
いる。しかし、このようなインクの場合には、ポリアミ
ンとの相互作用により、染料の溶解安定性が低下しやす
く、またポリアミンの経時による反応のため粘度が上昇
しやすいため、目詰まり、インクの吐出安定性の悪化の
様な信頼性の低下等がおこりやすい。
【0009】また、特開平3−91577号公報、特開
平4−226175号公報、特開平4−233975号
公報、特開平4−270286号公報、特開平4−27
9671号公報及び特開平6−93196号公報には、
カルボキシル基を有する染料によって耐水性を向上させ
る方法が提案されている。しかし、このようなインクの
場合には、水分の揮発や、カウンターイオンであるアン
モニウムイオンの揮発によって染料の溶解性が低下し、
目詰まりやインクの保管安定性に問題が生じやすい。ま
た、熱インクジェット記録を行う場合は、いわゆるコゲ
ーションといわれるヒーター表面の堆積物が非常に生じ
やすく、インクの吐出性の経時変化が大きくなるという
問題がある。
【0010】上記のような耐水性向上に伴って発生する
問題を改善するために、特開平4−226175号公報
には、類似構造の染料を混合させる方法や、pH緩衝剤
を添加する方法、リン酸塩を添加する方法が提案されて
いる。しかし、この場合は、pHを安定に維持すること
ができるが、目詰まりの改善は十分でなく、熱インクジ
ェット記録を行う場合に問題となるコゲーションの改善
も十分でない。
【0011】また、耐水性の向上に伴って発生する問題
と吐出の周波数追随性を両立する方法として、特開平7
−26178号公報には、アルカリ金属化合物を添加す
ることが提案されている。しかし、この場合は、短期間
であれば目詰まりが改善されるが、長期間保管した場合
には、染料の溶解性が低下し、インクの保管安定性に問
題が生じる。また、高周波を使用した場合の吐出の周波
数追随性も、十分満足できるものではなく、白抜けや白
筋が発生しやすい。さらに、熱インクジェット記録を行
う場合に問題となるコゲーションは改善されない。
【0012】また、特開平7−166116号公報に
は、アミン化合物と置換芳香族化合物等とを組み合せる
ことが提案されている。しかし、この場合は、添加され
る置換芳香族化合物の溶解状態が不安定なため、目詰ま
りが悪化しやすいという問題や、印字の際の液滴の付着
位置が乱れ画像品質が悪化する等の問題がある。また、
同時に添加されるアミン化合物の分子量が大きいため、
周波数追随性も十分満足できるものではなく、高周波数
で駆動した場合には、白抜けや白筋が発生しやすい。さ
らに、熱インクジェット記録を行う場合に問題となるコ
ゲーションは改善されない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、耐水性
がよく、且つインクジェット記録用インクに要求される
種々の性能を満足するインクジェット記録用インクは得
られていない。
【0014】そこで、本発明の目的は、耐水性及び画像
品質が良好で、インクの長期保管安定性に優れ、十分な
耐ノズル目詰まり性を有し、十分な印字周波数への追随
性があり、コゲーションによる吐出量の低下が起こらな
いインクジェット記録用インク、並びにこのインクを用
いたインクジェット記録方法を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
の結果、水と、水溶性有機溶媒と、遊離酸の形で少なく
とも1つ以上のカルボキシル基を有する染料の少なくと
も1種以上とを含むインクジェット記録用インクにおい
て、下記一般式(I)で表される置換芳香族化合物と、
アルカリ金属の水酸化物から選択される少なくとも1つ
以上の化合物とを含有し、pH値が8〜12の範囲にあ
ることを特徴とするインクジェット記録用インク、及び
このインクジェット記録用インクを用いて、記録信号に
応じてインク液滴をオリフィスから吐出させて記録を行
うインクジェット記録方法により、上記の目的を達成す
ることができることを見い出し、本発明を完成するに至
った。
【0016】
【化8】
【0017】式中、R1 はカルボキシル基、スルホン酸
基、カルボキシル基の塩、スルホン酸基の塩から選ばれ
る官能基を表し、R2 は水素、水酸基、アミノ基、ニト
ロ基、メチル基、エチル基、カルボキシル基、スルホン
酸基、カルボキシル基の塩、スルホン酸基の塩から選ば
れる官能基を表し、R3 は水素、水酸基、アミノ基、ニ
トロ基、メチル基、エチル基から選ばれる官能基を表
す。
【0018】本発明の作用メカニズムの詳細はよくわか
らないが、あえてメカニズムを推測するならば、カルボ
キシル基を有する染料は、耐水性が高いが、その遊離酸
の水に対する溶解度が比較的低く、ノズルの先端での局
所的な水分蒸発により染料濃度が上昇した場合、染料が
析出しやすくなり、目詰まりが起こりやすくなる。しか
し、本発明の構成によれば、多少の水分蒸発が起こって
もその溶解性を実用上十分なレベルに保つことができ
る。これは、ノズル先端に、特定の置換芳香族化合物が
選択的に配向し、pH8以上の高いpH下で、インク中
に存在する多量のアルカリ金属イオンと染料との相互作
用で、染料が析出することなく安定化し、これにより水
分蒸発が抑制され、ノズルの目詰まり等が改善されるた
めと思われる。
【0019】この改善傾向は、染料のカウンターイオン
がアンモニウム等のように揮発性を有するイオンである
場合特に顕著である。
【0020】また、熱インクジェット記録を行う場合に
問題となるコゲーションは、ヒーター近傍での急激な温
度上昇によってインク中の水のイオン解離がおこり、局
所的な水素イオン濃度の上昇が起こり、カルボキシル基
を有する染料の遊離酸が生成し析出するため発生すると
思われるが、本発明では、染料と特定の置換芳香族化合
物とアルカリ金属イオンとの相互作用が働き、遊離酸状
態での染料の溶解性が向上し、コゲーションが改善され
るものと思われる。
【0021】さらに、周波数追随性は、高周波数領域で
のインクの動的粘度の上昇によって悪化すると思われる
が、本発明では、インク中に含まれる成分の分子量が小
さいため、高周波数領域でのインクの動的粘度の上昇が
小さく、周波数追随性が向上するものと思われる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0023】本発明に用いられる染料は、遊離酸の形で
少なくとも1つ以上のカルボキシル基を有する染料であ
る。染料のカウンターイオンとしては、ナトリウムイオ
ン、リチウムイオン、カリウムイオン、アンモニウムイ
オン、トリエタノールアンモニウムイオン等のアルカノ
ールアンモニウムイオン等が挙げられるがこれらに限定
されるものではない。カウンターイオンとして少なくと
も1つのアンモニウムイオンを含むことが耐水性向上の
点から望ましい。染料の、遊離酸の形での好ましい化学
構造は、一般式(III)〜(VIII)で表される。
一般式(IV)及び(VII)のフタロシアニン核に含
まれる金属としては、Ni、Cu、Fe、Ti、V等が
好ましく、最も好ましいのはCuである。一般式(II
I)〜(VIII)で表される染料のRで表される置換
基として好ましいものは、水素、炭素数1〜5のアルキ
ル基、及び水酸基又はカルボキシル基で置換された炭素
数1〜5の置換アルキル基である。さらに好ましくは一
般式(IX)〜(XII)で表される染料である。
【0024】
【化9】
【0025】
【化10】
【0026】
【化11】
【0027】
【化12】
【0028】
【化13】
【0029】
【化14】
【0030】
【化15】
【0031】
【化16】
【0032】以下に、好ましい染料の具体例を示すが、
これらに限定されるものではない。
【0033】
【化17】
【0034】
【化18】
【0035】
【化19】
【0036】
【化20】
【0037】
【化21】
【0038】
【化22】
【0039】
【化23】
【0040】
【化24】
【0041】
【化25】
【0042】
【化26】
【0043】
【化27】
【0044】
【化28】
【0045】
【化29】
【0046】
【化30】
【0047】
【化31】
【0048】
【化32】
【0049】
【化33】
【0050】
【化34】
【0051】
【化35】
【0052】
【化36】
【0053】
【化37】
【0054】
【化38】
【0055】
【化39】
【0056】
【化40】
【0057】
【化41】
【0058】
【化42】
【0059】
【化43】
【0060】
【化44】
【0061】
【化45】
【0062】
【化46】
【0063】
【化47】
【0064】
【化48】
【0065】
【化49】
【0066】
【化50】
【0067】
【化51】
【0068】
【化52】
【0069】
【化53】
【0070】
【化54】
【0071】
【化55】
【0072】
【化56】
【0073】
【化57】
【0074】
【化58】
【0075】
【化59】
【0076】
【化60】
【0077】これらの染料は、単独でも使用できるが、
2種以上混合したり、シアン、マゼンタ、イエロー、ブ
ラックの4原色の他、赤、青、緑等のカスタムカラーに
調色してもよい。
【0078】また、遊離酸の形でカルボキシル基を有さ
ない染料を混合することもできる。これらの染料の含有
率は、染料の発色性にもよるが、全インク量に対して
0.3〜10重量%の範囲であることが好ましい。染料
の含有率が0.3重量%未満だと画像濃度が低く、染料
の含有率が10重量%を越えると染料が析出する。溶解
安定性の点から、染料の含有率は1〜8重量%であるこ
とがより好ましい。
【0079】本発明に用いられる水溶性有機溶剤として
は、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,5−ペンタンジオー
ル、グリセリン、チオジグリコール等の多価アルコール
類やポリグリコール類、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール
モノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル
エーテル等のグリコールエーテル類、ピロリドン、Nー
メチルー2ーピロリドン、トリエタノールアミン、ジメ
チルスルホキシド、スルフォラン等、またエタノール、
イソプロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール等
のアルコール類、モノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン
類等を用いることができるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0080】好ましい水溶性有機溶剤は、インクの保湿
性と染料の溶解性の点から、多価アルコール類やポリグ
リコール類が好ましく、グリセリン、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、チ
オジグリコールが特に好ましい。また、インクの紙への
浸透性と染料の溶解性の点からポリグリコールエーテル
類が好ましく、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエ
チレングリコールモノブチルエーテルが特に好ましい。
【0081】このような水溶性有機溶剤は、単独でも使
用できるが、2種以上混合して使用してもよい。
【0082】これらの水溶性有機溶剤の添加率は、全イ
ンク量に対して好ましくは3〜40重量%である。水溶
性有機溶剤の添加率が3重量%未満だと乾燥しやすくな
り、水溶性有機溶剤の添加率が40重量%を越えると紙
への定着が悪く、また粘度が高くなって吐出が悪くな
る。
【0083】本発明に用いられる水には、不純物の混入
を防ぐために、イオン交換水、超純水、蒸留水、限外濾
過水を使用することが好ましい。
【0084】本発明には、下記一般式(I)で表される
置換芳香族化合物を添加する。
【0085】
【化61】
【0086】式中、R1 はカルボキシル基、スルホン酸
基、カルボキシル基の塩、スルホン酸基の塩から選ばれ
る官能基を表し、R2 は水素、水酸基、アミノ基、ニト
ロ基、メチル基、エチル基、カルボキシル基、スルホン
酸基、カルボキシル基の塩、スルホン酸基の塩から選ば
れる官能基を表し、R3 は水素、水酸基、アミノ基、ニ
トロ基、メチル基、エチル基から選ばれる官能基を表
す。
【0087】具体的には、安息香酸、サリチル酸、2−
アミノ安息香酸、3−アミノ安息香酸、4−アミノ安息
香酸、4−メチル安息香酸、3−ヒドロキシ安息香酸、
4−ヒドロキシ安息香酸、4−ニトロ安息香酸、3,5
−ジアミノ安息香酸、3,5−ジメチル安息香酸、4−
アミノ 2−ヒドロキシ安息香酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、p−フェノールスルホン
酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、5−アミ
ノイソフタル酸、5−メチルイソフタル酸、1,2−ベ
ンゼンジスルホン酸、1,3−ベンゼンジスルホン酸、
スルホサリチル酸等が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。
【0088】水への溶解性の点から、カルボキシル基、
スルホン酸基、カルボキシル基の塩及びスルホン基の塩
のうち2個を含む置換芳香族化合物が好ましい。
【0089】また、置換基に水酸基を含有するものが、
インクのpHを安定化する上で好ましい。
【0090】特に好ましい置換芳香族化合物は、サリチ
ル酸、3−ヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシ安息香
酸、p−フェノールスルホン酸、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、5−アミノイソフタル酸、5−ヒド
ロキシイソフタル酸、1,2−ベンゼンジスルホン酸、
1,3−ベンゼンジスルホン酸、スルホサリチル酸であ
る。
【0091】置換芳香族化合物の添加率は、染料との相
互作用効果の点から0.01重量%以上が好ましく、材
料自体の溶解性の点から8重量%以下が好ましい。より
好ましくは、0.1重量%〜3重量%である。
【0092】本発明に用いられるアルカリ金属の水酸化
物としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等を挙げることができるが、これらに限定さ
れるものではない。
【0093】好ましいアルカリ金属の水酸化物は、イオ
ン化した場合の保水性の点から、水酸化リチウム、水酸
化ナトリウムである。
【0094】アルカリ金属の水酸化物の添加率は、置換
芳香族化合物の添加率に依存するが、pHを8以上に保
つ為には、0.02重量%以上が好ましく、ヘッド材料
をはじめインクジェット記録装置内で常時インクと接触
する材料の腐蝕や溶解、剥離等の劣化を十分に抑制する
ためには5重量%以下が好ましく、この範囲で、インク
のpHが8〜12の範囲になるように添加されることが
好ましい。
【0095】インクのpHが12より高くなると、ヘッ
ド材料をはじめインクジェット記録装置内で常時インク
と接触する材料の腐蝕や溶解、剥離等の劣化が進みやす
く、8より低くなると染料が初期段階から析出しやすく
なる。pHは8〜10の範囲であることがより好まし
い。
【0096】本発明は下記一般式(II)で表されるア
ミン化合物を含有してもよい。
【0097】
【化62】
【0098】式中、R1 、R2 及びR3 のうち1又は2
個は、カルボキシル基、スルホン酸基、カルボキシル基
のアルカリ金属塩及びスルホン酸基のアルカリ金属塩か
ら選択される置換基によって置換されたアルキル鎖の炭
素数1〜5の置換アルキル基を示し、残りは、水素原
子、炭素数1〜5のアルキル基、及び水酸基又はカルバ
モイル基により置換されたアルキル鎖の炭素数1〜5の
置換アルキル基から選択される。また、R1 、R2 及び
3 のうち2個は同一の置換基であってもよい。
【0099】同式中において、カルボキシル基が置換し
たアルキル基としては、例えば、カルボキシメチル基、
1−カルボキシエチル基、2−カルボキシエチル基、1
−カルボキシ−n−プロピル基、2−カルボキシ−n−
プロピル基、3−カルボキシプロピル基、2−カルボキ
シ−イソプロピル基、1−カルボキシ−n−ブチル基、
4−カルボキシブチル基、3−カルボキシ−イソブチル
基、2−メチル−4−カルボキシブチル基、カルボキシ
−t−ブチル基、5−カルボキシペンチル基等が挙げら
れる。また、スルホン酸基が置換したアルキル基として
は、上記カルボキシル基をスルホン酸基で置き換えたア
ルキル基等が挙げられる。これらの酸性基はリチウム、
ナトリウム、カリウム又はアンモニウム塩の形態でアル
キル基に置換していてもよい。さらに好ましくは、カル
ボキシメチル基、1−カルボキシエチル基、1−カルボ
キシ−n−プロピル基、スルホメチル基、1−スルホエ
チル基、1−スルホ−n−プロピル基である。
【0100】炭素数1〜5のアルキル基としては、例え
ば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル
基、イソペンチル基、t−ペンチル基、ネオペンチル基
等が挙げられる。
【0101】水酸基が置換したアルキル基としては、例
えば、メチロール基、2−ヒドロキシエチル基、メチロ
ールメチル基、トリメチロールメチル基、1−ヒドロキ
シ−n−プロピル基、2−ヒドロキシ−n−プロピル
基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシ−イソ
プロピル基、1−ヒドロキシ−n−ブチル基、2−ヒド
ロキシ−n−ブチル基、4−ヒドロキシブチル基、3−
ヒドロキシ−イソブチル基、2−メチル−3−ヒドロキ
シブチル基、ヒドロキシ−t−ブチル基、4−ヒドロキ
シ−n−ペンチル基、5−ヒドロキシペンチル基等が挙
げられる。カルバモイル基が置換したアルキル基として
は、前記カルボキシル基をカルバモイル基で置き換えた
アルキル基等が挙げられる。さらに好ましくは、メチロ
ール基、2−ヒドロキシエチル基、トリメチロールメチ
ル基、カルバモイルメチル基である。
【0102】アミン化合物の代表的な例としては、グリ
シン、アセトアミドグリシン、N−2−ヒドロキシエチ
ルグリシン、N−カルバモイルメチル−β−アラニン、
N−2−ヒドロキシエチル−N−カルバモイルメチルグ
リシン、N−ヒドロキシメチル−N−カルバモイルメチ
ル−γ−アミノ酪酸、N−カルボキシメチルイミノジア
セトアミド、N−カルバモイルメチルイミノジ酢酸、N
−ヒドロキシプロピルイミノジプロピオン酸、N,N−
ビス(2−ヒドロキシエチル)グリシン等、アミノエタ
ンスルホン酸、N−2−ヒドロキシエチル−2−アミノ
エタンスルホン酸、N−3−ヒドロキシプロピル−2−
アミノエタンスルホン酸、N−カルバモイルメチル−2
−アミノエタンスルホン酸、N,N−ビス(2−ヒドロ
キシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸、N−2−
ヒドロキシエチル−N−カルバモイルメチルアミノメタ
ンスルホン酸、N−2−ヒドロキシエチル−N−カルバ
モイルメチル−2−アミノエタンスルホン酸、N,N−
ビス−カルバモイルメチル−2−アミノエタンスルホン
酸、N−2−ヒドロキシエチルイミノジエタンスルホン
酸、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミ
ノプロパンスルホン酸等の前記塩を挙げることができる
が、これらに限定されるものではない。
【0103】上記のアミン化合物のなかでは、インクベ
ヒクルへの溶解性という点から、N,N−ビス(2−ヒ
ドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸、アセ
トアミドグリシン、N−カルバモイルメチルイミノジ酢
酸、N−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−3−アミ
ノプロパンスルホン酸、N,N−ビス(2−ヒドロキシ
エチル)グリシンが好ましく、さらに、熱的な安定性と
いう点から、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−
2−アミノエタンスルホン酸がより好ましい。
【0104】これらのアミン化合物は、単独で使用して
も2種以上混合して使用してもよい。
【0105】アミン化合物の添加率は、用いる染料自体
の溶解性によって適切な量に調整されるが、0.1〜8
重量%が好ましい。アミン化合物の添加率が0.1重量
%未満だと、溶解性が失われやすく、またpHの安定性
が悪い。一方、アミン化合物の添加率が8重量%を越え
ると、析出が起こりやすい。アミン化合物の添加率は、
染料の溶解安定化と材料自体の溶解安定性のバランスの
点から、0.4〜3重量%であることがより好ましい。
【0106】本発明では、常温において固体であり温度
範囲100〜350℃において50重量%以上が気化す
る水溶性有機化合物を添加してもよい。このような水溶
性有機化合物としては、主に分子量200未満の有機酸
エステル、有機酸アミド、有機酸アンモニウム塩、チオ
エステル、チオアミド、炭酸エステル、炭酸アミド、リ
ン酸エステル、リン酸アミド、アミノ酸、ベタイン等が
挙げられる。ここで、常温とは、25℃近傍を指す。ま
た、「100〜350℃において50重量%以上が気化
する」とは、熱重量分析において、20℃/分の速度で
昇温し、100℃〜350℃の温度範囲における重量減
少率が50%以上であることを意味する。本発明におい
ては、これら化合物の気化する割合が50重量%以上で
あることが必要である。これらの化合物の気化する割合
が高くなる程画質改善効果が高くなり、またインクを加
熱することによりインク液滴を形成するインクジェット
記録方法を用いた場合におけるコゲーションを低減する
効果が高くなるため、該割合が65重量%以上であるこ
とがより好ましい。これに加えてさらに安全性を考慮し
た場合、該水溶性有機化合物としては、特に尿素、チオ
尿素、及びそれらの誘導体が好ましい。
【0107】尿素及びチオ尿素の誘導体としては、メチ
ル尿素、エチル尿素等のモノアルキル尿素;ジメチル尿
素、ジエチル尿素等のジアルキル尿素;エチレン尿素、
メチルチオ尿素、エチルチオ尿素等のモノアルキルチオ
尿素;ジメチルチオ尿素、ジエチルチオ尿素等のジアル
キルチオ尿素;エチレンチオ尿素等が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0108】インクの保湿性の点からは、尿素、チオ尿
素が好ましく、経時的な安定性と溶解安定性の点から
は、エチレン尿素が好ましい。
【0109】水溶性有機化合物の添加率は、保湿性、ア
ミン化合物及びアルカリ金属の水酸化物との相互作用を
十分に保ち、にじみのない画質を得るためには、1重量
%以上が好ましく、これらの材料自体の溶解性安定性を
十分に得、十分な耐目詰まり性を得るためには、15重
量%以下が好ましい。さらに、3〜9重量%がより好ま
しい。
【0110】本発明のインクにおいては、染料溶解状態
をさらに安定化させるため、いわゆる界面活性剤を添加
してもよい。界面活性剤としては、ノニオン、アニオ
ン、カチオン及び両性界面活性剤のいずれでもよい。
【0111】例えば、ノニオン界面活性剤としては、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンドデシルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン−ポリオキシ
プロピレンブロック共重合体、アセチレングリコールの
エチレンオキサイド付加物、グリセリンのエチレンオキ
サイド付加物、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エ
ステル、脂肪酸アルキロールアミド等が挙げられる。ア
ニオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフ
タレンスルホン酸塩のホルマリン縮合物、高級脂肪酸
塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸
エステルのスルホン酸塩、高級アルコールエーテルの硫
酸エステル塩及びスルホン酸塩、高級アルキルスルホン
アミドのアルキルカルボン酸塩、スルホコハク酸塩、そ
のエステル塩等が挙げられる。カチオン界面活性剤とし
ては、第一、第二、第三級のアミン塩、第四級アンモニ
ウム塩等、また、両性界面活性剤としては、ベタイン、
スルホベタイン、サルフェートベタイン、イミダゾリル
ベタイン等が挙げられる。
【0112】また、ポリオキシエチレンパーフロロアル
キルエーテル、パーフロロアルキルベンゼンスルホン酸
塩、パーフロロアルキル第四級アンモニウム塩等のフッ
ソ系界面活性剤や、シリコン系界面活性剤を添加しても
良い。
【0113】これらの界面活性剤のなかでは、染料イオ
ンや、添加剤イオンと相互作用を起こしにくいノニオン
界面活性剤が好ましく、熱的な安定性と純度の点から、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン−
ポリオキシプロピレンブロック共重合体が好ましい。
【0114】界面活性剤の添加率は、染料溶解状態を安
定化するためには、0.002重量%以上が好ましく、
インクの増粘や泡立ちの点から、3重量%以下が好まし
い。さらに、0.01〜1重量%の範囲がより好まし
い。
【0115】その他、包接化合物として、シクロデキス
トリン、ポリシクロデキストリン、大環状アミン類、ク
ラウンエーテル類、アセトアミド等や、キレート化剤と
して、EDTA(エチレンジアミン−N,N,N’,
N’−4酢酸)、EDMA(エチレンジアミン−N−モ
ノ酢酸)、NTA(ニトリロ3酢酸)等を添加すること
ができる。
【0116】また、必要に応じてデヒドロ酢酸、デヒド
ロ酢酸ナトリウム、プロピオン酸、プロピオン酸ナトリ
ウム等の防カビ剤や、アルギン酸ナトリウム、スチレン
−アクリル酸共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン等の水溶性高分子を含有させることも可
能である。
【0117】以上のインクは、記録信号に応じてインク
液滴をオリフィスから吐出させて記録を行うインクジェ
ット記録方法に用いることができる。また、インクジェ
ット記録方法に用いられる記録方式としては、静電誘引
力を利用してインクを吐出させるいわゆる電荷制御方
式、ピエゾ素子の振動圧力を利用してインクを吐出させ
るいわゆるドロップオンデマンド方式(圧力パルス方
式)、及びインクを加熱して気泡を形成、成長させるこ
とにより生じる圧力を利用してインク液滴を形成するい
わゆる熱インクジェット方式等を挙げることができる。
【0118】熱インクジェット方式を使用する場合に
は、発熱体のようなインクを加熱する加熱手段に複数の
パルスを印加することによりインク液滴を形成すること
ができる。
【0119】特に、記録を行わずに予備吐出を行う工程
を追加することにより、加熱ヘッドのコゲーションを抑
制でき、長期にわたり良好な画像を得ることができる。
【0120】
【実施例】以下、実施例及び比較例により本発明をさら
に具体的に説明する。 [実施例1] 化合物(III−1)の染料のアンモニウム塩 2.5重量部 グリセリン 10重量部 イソフタル酸 0.5重量部 水酸化ナトリウム 0.3重量部 尿素(気化率:70重量%) 4重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(20モルEO付加物) 0.1重量部 イオン交換水 82.6重量部 (計 100重量部) 上記の各成分を十分混合溶解した後、0.45μmフィ
ルターで加圧濾過し、インクを調製した。調製したイン
クpHは8.5であった。 [実施例2] 化合物(III−2)の染料のアンモニウム塩 3.0重量部 ジエチレングリコール 15重量部 4−ヒドロキシ安息香酸 1.5重量部 水酸化ナトリウム 0.5重量部 ポリオキシエチレンラウリルエーテル(15モルEO付加物)0.1重量部 イオン交換水 79.9重量部 (計 100重量部) 上記の各成分を十分混合溶解した後、0.45μmフィ
ルターで加圧濾過し、インクを調製した。調製したイン
クpHは9.6であった。 [実施例3] 化合物(IV−3)の染料のアンモニウム塩 4.0重量部 ジエチレングリコール 15重量部 サリチル酸ナトリウム 1重量部 水酸化ナトリウム 0.75重量部 (HOC2 4 2 NC2 4 SO3 H 2.5重量部 サーフィノール465(日信化学製) 0.1重量部 イオン交換水 76.65重量部 (計 100重量部) 上記の各成分を十分混合溶解した後、0.45μmフィ
ルターで加圧濾過し、インクを調製した。調製したイン
クpHは9.2であった。 [実施例4] 化合物(V−16)の染料のアンモニウム塩 2.5重量部 ジエチレングリコール 15重量部 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 9重量部 安息香酸ナトリウム 0.9重量部 水酸化ナトリウム 0.5重量部 (HOC2 4 2 NC2 4 SO3 H 1.8重量部 チオ尿素(気化率:75重量%) 3重量部 ポリオキシエチレンラウリルエーテル(15モルEO付加物)0.1重量部 イオン交換水 67.2重量部 (計 100重量部) 上記の各成分を十分混合溶解した後、0.45μmフィ
ルターで加圧濾過し、インクを調製した。調製したイン
クpHは9.3であった。 [実施例5] 化合物(VI−1)の染料のアンモニウム塩 2重量部 グリセリン 10重量部 チオジグリコール 5重量部 5−アミノイソフタル酸 1.0重量部 水酸化ナトリウム 0.9重量部 プルロニックPE4300(BASF製) 0.2重量部 イオン交換水 80.9重量部 (計 100重量部) 上記の各成分を十分混合溶解した後、0.45μmフィ
ルターで加圧濾過し、インクを調製した。調製したイン
クpHは9.9であった。 [実施例6] 化合物(VII−1)の染料のアンモニウム塩 3.5重量部 ジエチレングリコール 15重量部 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 9重量部 安息香酸ナトリウム 0.3重量部 水酸化ナトリウム 0.25重量部 (HOC2 4 2 NCH2 COOH 1.5重量部 尿素(気化率:70重量%) 5重量部 プルロニックPE4300(BASF製) 0.2重量部 イオン交換水 65.25重量部 (計 100重量部) 上記の各成分を十分混合溶解した後、0.45μmフィ
ルターで加圧濾過し、インクを調製した。調製したイン
クpHは9.4であった。 [実施例7] 化合物(III−1)の染料のアンモニウム塩 3重量部 グリセリン 15重量部 イソプロピルアルコール 4重量部 5−アミノイソフタル酸 0.5重量部 水酸化ナトリウム 1.0重量部 エチレン尿素(気化率:98重量%) 3重量部 イオン交換水 73.5重量部 (計 100重量部) 上記の各成分を十分混合溶解した後、0.45μmフィ
ルターで加圧濾過し、インクを調製した。調製したイン
クpHは11.2であった。 [実施例8] 化合物(VIII−1)の染料のアンモニウム塩 3重量部 グリセリン 5重量部 プロピレングリコール 6重量部 p−フェノールスルホン酸 0.5重量部 水酸化ナトリウム 0.5重量部 ポリオキシエチレンノニルエーテル(18モルEO付加物) 0.1重量部 イオン交換水 84.9重量部 (計 100重量部) 上記の各成分を十分混合溶解した後、0.45μmフィ
ルターで加圧濾過し、インクを調製した。調製したイン
クpHは10.3であった。 [実施例9] 化合物(V−4)の染料のアンモニウム塩 2重量部 ジエチレングリコール 18重量部 トリエチレングリコールモノブチルエーテル 6重量部 5−ヒドロキシイソフタル酸 2.5重量部 水酸化ナトリウム 1.4重量部 イオン交換水 70.1重量部 (計 100重量部) 上記の各成分を十分混合溶解した後、0.45μmフィ
ルターで加圧濾過し、インクを調製した。調製したイン
クpHは9.6であった。 [実施例10] 化合物(VII−3)の染料のアンモニウム塩 3.5重量部 グリセリン 8重量部 エチレングリコール 7重量部 スルホサリチル酸 0.8重量部 水酸化ナトリウム 0.45重量部 (HOC2 4 2 NCH2 COOH 1重量部 サーフィノール465(日信化学製) 1重量部 イオン交換水 78.25重量部 (計 100重量部) 上記の各成分を十分混合溶解した後、0.45μmフィ
ルターで加圧濾過し、インクを調製した。調製したイン
クpHは8.9であった。 [実施例11]実施例1の水酸化ナトリウムの代わりに
水酸化リチウムを0.2重量部添加した以外は、実施例
1と同様にインクを調整した。調製したインクpHは
8.8であった。 [実施例12]実施例4の水酸化ナトリウムの代わりに
水酸化リチウムを0.3重量部添加した以外は、実施例
4と同様にインクを調整した。調製したインクpHは
9.4であった。 [実施例13]実施例6の水酸化ナトリウムの代わりに
水酸化リチウムを0.15重量部添加した以外は、実施
例6と同様にインクを調整した。調製したインクpHは
9.4であった。 [実施例14]実施例5の水酸化ナトリウムの代わりに
水酸化カリウムを1.3重量部添加した以外は、実施例
6と同様にインクを調整した。調製したインクpHは1
0.1であった。 [実施例15〜17]実施例4、5、6の染料のアンモ
ニウム塩を、ナトリウム塩に変えた以外は、実施例4、
5、6と同様にインクを調整した。調製したインクpH
はそれぞれ、9.6、10.4、9.5、であった。 [実施例18]実施例4の安息香酸ナトリウムの代わり
に1,3−ベンゼンジスルホン酸二ナトリウムを0.5
重量部添加した以外は、実施例4と同様にインクを調整
した。調製したインクpHは9.1であった。 [実施例19]実施例6の安息香酸ナトリウムの代わり
にサリチル酸ナトリウムを0.5重量部添加した以外
は、実施例4と同様にインクを調整した。調製したイン
クpHは9.4であった。 [比較例1] 化合物(III−1)の染料のアンモニウム塩 2.5重量部 グリセリン 10重量部 水酸化ナトリウム 0.05重量部 尿素(気化率:70重量%) 4重量部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(20モルEO付加物) 0.1重量部 イオン交換水 83.35重量部 (計 100重量部) 上記の各成分を十分混合溶解した後、0.45μmフィ
ルターで加圧濾過し、インクを調製した。調製したイン
クpHは8.8であった。 [比較例2] 化合物(VI−1)の染料のアンモニウム塩 2重量部 グリセリン 10重量部 チオジグリコール 5重量部 プルロニックPE4300(BASF製) 0.2重量部 イオン交換水 79.8重量部 (計 97.25重量部) 上記の各成分を十分混合溶解した後、0.45μmフィ
ルターで加圧濾過し、インクを調製した。調製したイン
クpHは10.0であった。 [比較例3] 化合物(VII−1)の染料のアンモニウム塩 3.5重量部 ジエチレングリコール 15重量部 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 9重量部 水酸化ナトリウム 0.6重量部 (HOC2 4 2 NCH2 COOH 1.5重量部 尿素(気化率:70重量%) 5重量部 プルロニックPE4300(BASF製) 0.2重量部 イオン交換水 64重量部 (計 98.8重量部) 上記の各成分を十分混合溶解した後、0.45μmフィ
ルターで加圧濾過し、インクを調製した。調製したイン
クpHは10.9であった。 [比較例4] 化合物(V−4)の染料のアンモニウム塩 2重量部 ジエチレングリコール 18重量部 トリエチレングリコールモノブチルエーテル 6重量部 水酸化ナトリウム 0.2重量部 イオン交換水 70.1重量部 (計 96.3重量部) 上記の各成分を十分混合溶解した後、0.45μmフィ
ルターで加圧濾過し、インクを調製した。調製したイン
クpHは9.7であった。 [比較例5] 化合物(VI−1)の染料のアンモニウム塩 2重量部 グリセリン 10重量部 チオジグリコール 5重量部 5−アミノイソフタル酸 1重量部 25%アンモニア水 2重量部 プルロニックPE4300(BASF製) 0.2重量部 イオン交換水 79.8重量部 (計 100重量部) 上記の各成分を十分混合溶解した後、0.45μmフィ
ルターで加圧濾過し、インクを調製した。調製したイン
クpHは9.5であった。 [比較例6] 化合物(VII−1)の染料のアンモニウム塩 3.5重量部 ジエチレングリコール 15重量部 ジエチレングリコールモノブチルエーテル 9重量部 安息香酸ナトリウム 0.3重量部 25%アンモニア水 1.5重量部 (HOC2 4 2 NCH2 COOH 1.5重量部 尿素(気化率:70重量%) 5重量部 プルロニックPE4300(BASF製) 0.2重量部 イオン交換水 64重量部 (計 100重量部) 上記の各成分を十分混合溶解した後、0.45μmフィ
ルターで加圧濾過し、インクを調製した。調製したイン
クpHは9.4であった。 [比較例7]実施例1の染料を、フードブラック2に変
えた以外は実施例1と同様にインクを調整した。調製し
たインクpHは8.2であった。 [比較例8]実施例5の染料を、ダイレクトイエロー8
6に変えた以外は実施例5と同様にインクを調整した。
調製したインクpHは9.3であった。 [比較例9]実施例9の染料を、アシッドレッド52に
変えた以外は実施例9と同様にインクを調整した。調製
したインクpHは9.2であった。 [比較例10]実施例10の染料を、アシッドブルー9
に変えた以外は実施例10と同様にインクを調整した。
調製したインクpHは8.5であった。 [比較例11]実施例4の水酸化ナトリウムの添加量を
5重量部にした以外は、実施例4と同様にインクを調整
した。調製したインクpHは13.2であった。 [比較例12]実施例1の水酸化ナトリウムの添加量を
0.1重量部にした以外は、実施例1と同様にインクを
調整した。調製したインクpHは6.5であった。
【0121】実施例1〜19、比較例1〜12のインク
を用いて、以下の評価を行った。その結果を表2〜5に
示す。 1)pH 20℃、50%RHの環境下において、pHメータ(堀
場製作所製)によりpHを測定した。
【0122】以下の評価は、試作したインクジェットプ
リントヘッド(構成材料がシリコン、ポリイミド、およ
びエポキシ等よりなる)及び、それを登載したサーマル
インクジェットプリンターを用いて行った。プリントヘ
ッドの駆動条件は、駆動電圧30V、発熱抵抗体の抵抗
値180Ω、周波数6kHz、記録信号に対する印字吐
出の駆動パルス及び予備吐出の駆動パルスは下記の条件
で行った。予備吐出は印字吐出が1×107 パルスを越
えた時点で1×105 パルス行った。
【0123】
【表1】
【0124】2)耐水性 試作したサーマルインクジェットプリンターを用い、F
X−L紙(富士ゼロックス社製)とゼロックス4024
紙(ゼロックス社製)に、ベタ画像を印字し濃度をマク
ベス濃度計で測定した。印字終了から24時間放置後、
水に3分間浸漬後それを取り出し、乾燥させた後、再度
濃度を測定し、印字画像の濃度残存率を求め耐水性の指
標とした。 ○・・・濃度残存率85%以上 △・・・濃度残存率50〜85% ×・・・濃度残存率50以下 3)目つまり性 試作したインクジェットプリントヘッドを用い、10
℃、15%RH、及び30℃、85%RHの雰囲気中
で、所定時間解放放置後、吐出テストを行い、以下の基
準で評価を行った。
【0125】 ○:300秒放置で吐出可能 △:180秒放置で吐出可能 ×:180秒放置で吐出不可能 4)長期放置後の吐出回復性 試作したインクジェットプリントヘッドにインクを充填
し、10℃、15%RH、及び30℃、85%RHの雰
囲気中2か月放置後、吸引ポンプでの回復操作を行った
後印字させ、正常な印字ができるかを評価した。
【0126】 ○:回復操作3回以内で正常印字可能 △:回復操作4回〜8回で正常印字可能 ×:回復操作4回〜8回で正常印字不可能 5)画像品質1 試作したインクジェットプリンターで、FX−L紙(富
士ゼロックス社製)とゼロックス4024紙(ゼロック
ス社製)に、英数文字とベタ画像を印字し、画像のにじ
みを官能評価した。 にじみ評価 ○:にじみがほとんどなくシャープな文字画像 △:若干のにじみがある ×:にじみが激しく、文字が読みにくい 6)画像品質2 試作したインクジェットプリンターで、FX−L紙(富
士ゼロックス社製)にベタ画像を印字し、画像白抜けを
官能評価した。印字周波数は、5kHzと7kHzとで
行った。 画像白抜け評価 ○:ベタ画像中の白抜けがなく、均一な画像 △:ベタ画像中に若干の白く抜けた部分がある ×:ベタ画像中に大きな白く抜けた部分がある 7)画像品質3 試作したインクジェットプリンターで、FX−L紙(富
士ゼロックス社製)に1ドットラインを印字し、インク
付着位置ずれを官能評価した。 インク付着位置ずれ評価 ○:1ドットラインの乱れがなく直線性が良好 △:1ドットラインが若干の乱れがある ×:1ドットラインが乱れる 8)連続吐出テスト(ヒーター上への焦げつき、ヒータ
ー故障) 試作したインクジェットプリンターで、連続吐出テスト
を行い、1×108 パルス時にインク吐出量の測定を行
った。初期の吐出量と次の基準で比較して、ヒーター上
への焦げつきの評価とした。
【0127】○・・・吐出量変化±10%未満、画像の
抜け、乱れなし △・・・吐出量変化±10%〜20%未満、画像の抜
け、乱れ等欠陥5%未満 ×・・・吐出量変化±20%以上、画像の抜け、乱れ等
欠陥5%以上 同時に、ヒーター故障発生の有無(〜1×108 パル
ス)も観察し、次の基準で評価した。
【0128】 ○・・・発生なし ×・・・発生
【0129】
【表2】
【0130】
【表3】
【0131】
【表4】
【0132】
【表5】
【0133】以上の表から、本実施例は、耐水性、画像
品質及び耐ノズル目詰まり性が良好で、十分な印字周波
数への追随性があり、長時間の安定した吐出性が得ら
れ、インクの長期保管安定性が良好であり、高い信頼性
を有することがわかる。
【0134】
【発明の効果】上記のように、本発明のインクジェット
記録用インク及びインクジェット記録法は、良好な耐水
性及び画像品質、インクの優れた長期保管安定性、十分
な耐ノズル目詰まり性、並びに十分な印字周波数への追
随性を有し、コゲーションによる吐出量の低下を防止す
ることができる。
フロントページの続き (72)発明者 中条 晶彦 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 渡辺 薫 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 永井 浩美 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 遠藤 保晴 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 橋本 健 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水と、水溶性有機溶剤と、遊離酸の形で
    少なくとも1つ以上のカルボキシル基を有する染料の少
    なくとも1種以上とを含むインクジェット記録用インク
    において、下記一般式(I)で表される置換芳香族化合
    物と、アルカリ金属の水酸化物から選択される少なくと
    も1つ以上の化合物とを含有し、pH値が8〜12の範
    囲にあることを特徴とするインクジェット記録用イン
    ク。 【化1】 [式中、R1 はカルボキシル基、スルホン酸基、カルボ
    キシル基の塩、スルホン酸基の塩から選ばれる官能基を
    表し、R2 は水素、水酸基、アミノ基、ニトロ基、メチ
    ル基、エチル基、カルボキシル基、スルホン酸基、カル
    ボキシル基の塩、スルホン酸基の塩から選ばれる官能基
    を表し、R3 は水素、水酸基、アミノ基、ニトロ基、メ
    チル基、エチル基から選ばれる官能基を表す]
  2. 【請求項2】 前記置換芳香族化合物の含有率が0.0
    1〜8重量%であることを特徴とする請求項1に記載の
    インクジェット記録用インク。
  3. 【請求項3】 前記アルカリ金属の水酸化物の含有率が
    0.02〜5重量%であることを特徴とする請求項1又
    は2に記載のインクジェット記録用インク。
  4. 【請求項4】 下記一般式(II)で表されるアミン化
    合物から選択される少なくとも1つ以上の化合物をさら
    に含有することを特徴とする請求項1、2及び3のいず
    れか1項に記載のインクジェット記録用インク。 【化2】 [式中、R1 、R2 及びR3 のうち1又は2個は、カル
    ボキシル基、スルホン酸基、カルボキシル基のアルカリ
    金属塩及びスルホン酸基のアルカリ金属塩から選択され
    る置換基によって置換されたアルキル鎖の炭素数1〜5
    の置換アルキル基を示し、残りは、水素原子、炭素数1
    〜5のアルキル基、及び水酸基又はカルバモイル基によ
    り置換されたアルキル鎖の炭素数1〜5の置換アルキル
    基から選択される]
  5. 【請求項5】 前記アミン化合物の含有率が0.1〜8
    重量%であることを特徴とする請求項4に記載のインク
    ジェット記録用インク。
  6. 【請求項6】 常温において固体であり温度範囲100
    〜350℃において50重量%以上が気化する水溶性有
    機化合物を含有することを特徴とする請求項1、2、
    3、4及び5のいずれか1項に記載のインクジェット記
    録用インク。
  7. 【請求項7】 前記水溶性有機化合物の含有率が1〜1
    5重量%であることを特徴とする請求項6に記載のイン
    クジェット記録用インク。
  8. 【請求項8】 前記水溶性有機化合物が、尿素、チオ尿
    素、及びそれらの誘導体から選択される少なくとも1つ
    以上の化合物であることを特徴とする請求項6又は7に
    記載のインクジェット記録用インク。
  9. 【請求項9】 前記染料のカウンターイオンとして、少
    なくとも1つ以上のアンモニウムイオンを含む請求項
    1、2、3、4、5、6、7及び8のいずれか1項に記
    載のインクジェット記録用インク。
  10. 【請求項10】 前記染料が、遊離酸の形で、下記一般
    式(III)〜(VIII)で表される染料を少なくと
    も1つ以上含む請求項1、2、3、4、5、6、7、8
    及び9のいずれか1項に記載のインクジェット記録用イ
    ンク。 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】
  11. 【請求項11】 前記染料の含有率が0.3〜10重量
    %であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9及び10のいずれか1項に記載のインク
    ジェット記録用インク。
  12. 【請求項12】 前記水溶性有機溶剤の含有率が3〜4
    0重量%であることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9、10及び11のいずれか1項
    に記載のインクジェット記録用インク。
  13. 【請求項13】 前記水溶性有機溶剤が多価アルコー
    ル、ポリグリコール、ポリグリコールエーテルから選択
    される少なくとも1つ以上を含むことを特徴とする請求
    項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11及
    び12のいずれか1項に記載のインクジェット記録用イ
    ンク。
  14. 【請求項14】 界面活性剤を含むことを特徴とする請
    求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、1
    1、12及び13のいずれか1項に記載のインクジェッ
    ト記録用インク。
  15. 【請求項15】 記録信号に応じてインク液滴をオリフ
    ィスから吐出させて記録を行うインクジェット記録方法
    において、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、
    9、10、11、12、13及び14のいずれか1項に
    記載のインクジェット記録用インクを用いることを特徴
    とするインクジェット記録方法。
  16. 【請求項16】 インクを加熱することにより前記イン
    ク液滴を形成することを特徴とする請求項15に記載の
    インクジェット記録方法。
  17. 【請求項17】 インクを加熱する加熱手段に複数のパ
    ルスを印加することにより前記インク液滴を形成するこ
    とを特徴とする請求項16に記載のインクジェット記録
    方法。
  18. 【請求項18】 前記記録信号に応じて前記インク液滴
    をオリフィスから吐出させて印字媒体に記録を行う工程
    と、記録を行わずに予備吐出を行う工程とを有すること
    を特徴とする請求項16又は17に記載のインクジェッ
    ト記録方法。
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