JPH1060261A - 硬化型組成物 - Google Patents

硬化型組成物

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JPH1060261A
JPH1060261A JP9061967A JP6196797A JPH1060261A JP H1060261 A JPH1060261 A JP H1060261A JP 9061967 A JP9061967 A JP 9061967A JP 6196797 A JP6196797 A JP 6196797A JP H1060261 A JPH1060261 A JP H1060261A
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JP
Japan
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polymer
curable composition
molecule
polysulfide
thiol groups
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JP9061967A
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Koju Echigoya
幸樹 越後谷
Kazuhisa Sakae
一久 榮
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Toray Thiokol Co Ltd
Original Assignee
Toray Thiokol Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硬化後に90℃の加熱下に暴露しても引張応力
が上昇せず、耐久性の良好な硬化物を与え、かつ発泡が
少なく良好な耐候性を有し、白色系硬化物が容易に得ら
れる硬化型組成物を提供する。 【解決手段】(a)一分子中に2個以上のチオール基を
有するポリマーと、(b)一分子中に2個以上のイソシ
アネート基を有するポリイソシアネート化合物と、
(c)キシレン樹脂とを含有する硬化型組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬化型組成物に関
し、特に硬化後に90℃以上の加熱下に暴露された場合
においても引張応力の上昇が少なく、弾性を保持し耐久
性の良好な硬化物が得られ、シーリング材として用いる
のに適した硬化型組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一分子中に2個以上のチオール基を含む
ポリマーは酸化剤と混合すれば容易に硬化し、またチオ
ール基はエポキシ基、イソシアネート基等とも容易に反
応して高分子量化することから、シーリング材、塗料、
接着剤に広く用いられている。
【0003】このようなチオール基含有ポリマーは例え
ば米国特許第2466963号に記載されているポリサ
ルファイドポリマーや、本出願人が先に出願した特開平
4−363325に記載されるポリサルファイドポリエ
ーテルポリマーが例示される。
【0004】また、特開昭52−125563では前記
ポリサファイドポリマーと、さらに特開平4−3661
21では前記ポリサルファイドポリエーテルポリマーと
イソシアネート化合物で硬化させることにより、発泡が
少なく良好な耐候性を有し、白色系の硬化物が容易に得
られ、シーリング材に好適な硬化型組成物が提案され
た。
【0005】しかしながら、これらの組成物は硬化させ
た後に90℃の加熱下に暴露すると、引張応力が上昇
し、耐久性に乏しくなるという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的は、硬化後に90℃以上の加熱下に暴露しても引張応
力が上昇せず、耐久性の良好な硬化物を与え、かつ発泡
が少なく良好な耐候性を有し、白色系硬化物が容易に得
られる硬化型組成物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは、一分子中に2個以上のチオール
基を有するポリマーと、一分子中に2個以上のイソシア
ネート基を有するポリイソシアネート化合物とともに、
所定量のキシレン樹脂を添加することにより得られる硬
化型組成物は、硬化後90℃の加熱下に暴露しても引張
応力の上昇が少なく、耐久性に優れることを見出し、本
発明に想到した。
【0008】すなわち、本発明の硬化型組成物は、
(a)一分子中に2個以上のチオール基を有するポリマ
ーと、(b)一分子中に2個以上のイソシアネート基を
有するポリイソシアネート化合物と、(c)キシレン樹
脂とを含有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】[一分子中に2個以上のチオール基を有す
るポリマー]:本発明の硬化型組成物における一分子中
に2個以上のチオール基を有するポリマーは、エーテル
結合、チオエーテル結合、ジスルフィド結合、ウレタン
結合及びエステル結合を含むものであっても良い。
【0011】この様な一分子中に2個以上のチオール基
を有するポリマーの好ましい例としては、特公昭47−
48279号に記載されるポリオキシアルキレンポリオ
ールや米国特許第4,092,293号及び特公昭46
−3389号に記載されているポリメルカプタンが挙げ
られる。また、この他の既知化合物としては、米国特許
第3,923,748号に記載のチオール基末端液状ポ
リマー、米国特許第4,366307号記載の液状チオ
エーテルの内のチオール基末端のもの等が挙げられる。
さらに、特に好ましいものは下記記載のポリサルファイ
ドポリエーテルポリマー及びポリサルファイドポリマー
である。
【0012】この様な一分子中に2個以上のチオール基
を有するポリマーの数平均分子量は通常100〜20
0,000であり好ましくは400〜100,000で
ある。
【0013】[ポリサルファイドポリエ−テルポリマ
−]:本発明の第二の硬化型組成物におけるポリサルフ
ァイドポリエーテルポリマーは主鎖中に、( ア) -(R 1
O)n - (但し、R1 は炭素数2〜4のアルキレン基、
nは6〜200の整数を示す。)で表されるポリエーテ
ル部分と、(イ)−(C2 4 OCH2 OC2 4 −S
x −)− 及び−(CH2 CH(OH)CH2 −Sx
− (但し、Xは1〜5の整数である。)で示される構
造単位とを含有し、かつ末端に、(ウ)−C2 4 OC
2 OC2 4 −SH及び/又は−CH2 CH(OH)
CH2 −SHで示されるチオール基を有するものであ
る。
【0014】このポリサルファイドポリエーテルポリマ
ー中において、(ア)のポリエーテル部分と(イ)で示
される構造単位は、任意の配列で結合していてよい。ま
たその割合は、(ア)の-(R 1 O)n - 成分が2〜95
重量%、(イ)の(C2 H 4 OCH 2 OC2 H 4 -SX ) 成分が
3〜70重量%及び(CH 2 CH(OH)CH2 -SX ) 成分が1〜
50重量%となるのが好ましい。このポリサルファイド
ポリエーテルポリマーの数平均分子量は、通常600〜
200,000であり、好ましくは800〜50,00
0である。このようなポリサルファイドポリエーテルポ
リマーは、例えば特開平4−363325に記載されて
いるような方法により製造することができる。
【0015】[ポリサルファイドポリマ−]:本発明の
第三の硬化型組成物におけるポリサルファイドポリマー
は、主鎖中に(エ)−(C2 4 OCH2 OC2 4
x )− (但し、xは1〜5の整数である。)で表さ
れる構造単位とを含有しかつ末端に、(オ)−C2 4
OCH2 OC2 4 −SHで表されるチオール基を有す
るものである。このポリサルファイドポリマーは、室温
で流動性を有し、数平均分子量は、通常100〜20
0,000であり、好ましくは400〜50,000で
ある。
【0016】このようなポリサルファイドポリマーの好
ましい例は米国特許2.466.963号に記載されて
いる。
【0017】[一分子中に2個以上のイソシアネート基
を有するポリイソシアネート化合物]:本発明における
分子中にイソシアネート基を2個以上含む化合物(b)
としては、有機ポリイソシアネート化合物及び/又は活
性水素含有化合物に有機ポリイソシアネート化合物を反
応させて得られるウレタンプレポリマーが好ましい。
【0018】有機ポリイソシアネート化合物としては、
具体的にはトリレンジイソシアネート、ジフェニルメタ
ンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェニルイソシ
アネート(クルードMDI)、キシリレンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート等が挙げられる。
【0019】また活性水素含有化合物としては、水酸基
末端ポリエステル、多価ポリアルキレンエーテル、水酸
基末端ポリウレタン重合体、アクリル共重合体に水酸基
を導入したアクリルポリオール、水酸基末端ポリブタジ
エン、多価ポリチオエーテル、ポリアセタール、脂肪族
ポリオール、及びSH基を2個以上有するアルキレンチ
オールを包含するアルカン、アルケン及び脂肪族チオー
ル、末端にSH基を有するポリサルファイドポリマ−、
芳香族、脂肪族及び複素環ジアミン等を包含するシアミ
ン、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0020】ウレタンプレポリマーとしては、前述の活
性水素含有化合物と有機ポリイソシアネート化合物を、
イソシアネ−ト化合物過剰の条件で反応させることによ
り得られる。
【0021】本発明においては、ポリイソシアネート化
合物中のイソシアネ−ト基と、上述した(a)チオール
基含有ポリマー中のチオール基とのモル比(イソシアネ
ート基/チオール基)が通常0.5〜4.0となるよう
に配合する。前記モル比が0.5未満では、組成物が十
分に高分子量化しないため好ましくなく、一方4.0を
越えると硬化物が硬く脆いものとなり、好ましくない。
より好ましいモル比は、0.7〜3.0である。
【0022】[キシレン樹脂、キシレンホルムアルデヒ
ド樹脂、メシチレンホルムアルデヒド樹脂]:本発明に
おけるキシレン樹脂とは、キシレン又はメシチレンとホ
ルマリンとを強酸触媒下で反応させて得られる淡黄色透
明の水飴状樹脂で、キシレンが原料であるものがキシレ
ンホルムアルデヒド樹脂で、キシレンの3つの異性体の
中ではメタキシレンが最も反応性が高い。また、メシチ
レンが出発原料であるものがメシチレンホルムアルデヒ
ド樹脂となる。これら樹脂はキシレン又はメシチレンと
ホルマリンとのモル比を変えることで粘度、組成を調整
することができる。また、得られた樹脂は主としてキシ
レン核又はメシチレン核がメチレン、アセタールまたは
エーテル結合で結ばれ、末端にキシレン核又はメシチレ
ン核及び一部メチロール基やメトキシメチル基等を有す
る多分子性の構造をもつもので、数平均分子量が250
〜700程度のオリゴマーである。
【0023】本発明の硬化型組成物において、キシレン
樹脂の配合量はチオール基含有ポリマー100重量部に
対して通常0.5〜60重量部であり、好ましくは5〜
20重量部である。配合量0.5重量部以下である場合
耐久性改良効果に乏しくなり、また60重量部をこえる
配合量は、経済上好ましくない。
【0024】[その他の配合物]:本発明の硬化型組成
物には、さらに経済性、組成物を施工する際の作業性及
び硬化後の物性を改良する目的で、炭酸カルシウム、タ
ルク、クレー、酸化チタン、シリカ等の充填材、フタル
酸エステル、ブチルベンジルフタレート、塩素化パラフ
ィン、水添ターフェニル等の可塑剤及び添加剤として特
開平7−268058記載の不飽和化合物及び/又は亜
リン酸エステル化合物を用いることがが出来る。
【0025】前記不飽和化合物とは、炭素ー炭素二重結
合及び/又は三重結合を有する不飽和炭化水素、不飽和
エステル、不飽和エーテル、不飽和アルデヒド、不飽和
ケトン、不飽和アルコール類等である。不飽和炭化水素
としては、1−オクテン、1−ヘキサデセン、1−オク
チン、1−ヘキサデシン、1,4−オクタジエン−7−
イン等が挙げられ、不飽和エステルとしては、オレイン
酸オクチル、リノレン酸オクチル、メチルアセチルリシ
ノレート、アイビン酸ジオレイル、オレイン酸モノグリ
セライド、オレイン酸ジグリセライド、トリオレイルホ
スフェート、アクリル酸オクチル、ケイ皮酸オクチル、
2−ヒドロキシオクチルアクリレート等が挙げられる。
不飽和エーテルとしては、1−オクテニルメチルエーテ
ル、シンナミルメチルエーテル、アネトール、ジプテニ
ルエーテル、1−オクテニルヒドロキシメチルエーテル
等が、また不飽和アルデヒドとしては、オレイルアルデ
ヒド、シンナムアルデヒド、2,3−ヘキセナール、シ
トラール、シトロネラール、6−ヒドロキシヘキセナー
ル等が挙げられる。また、不飽和ケトンとしては、1−
オクテン−4−オン、1−ヘキサデセン−4−オン、イ
ローン、ヨノーン、8−ヒドロキシオクテン−4−オン
等、不飽和アルコールとしては、シンナミルアルコー
ル、オイゲノール、オレイルアルコール、10−ウンデ
セン−1−オール、リノレイルアルコール、キウリアル
コール、ゲラニオール、シトロネロール、イソフィトー
ル、リナロール等が挙げられる。
【0026】また、これら不飽和化合物の中でもOH基
を含有するものが好ましく上述の不飽和アルコールの
他、オレイン酸モノグリセライド、オレイン酸ジグリセ
ライド、2−ヒドロキシオクチルアクリレート、1−オ
クテニルヒドロキシメチルエーテル、6−ヒドロキシヘ
キセノール、8−ヒドロキシオクテン−4オン等のOH
基及びその他の官能基を含有する不飽和化合物が挙げら
れる。特に不飽和アルコールの中では1級OH基を1個
のみ含有するものが好ましい。これら化合物の例として
は、シンナミルアルコール、オイゲノール、オレイルア
ルコール、10−ウンデセン−1−オール、リノレイル
アルコール、キウリアルコール、ゲラニオール、シトロ
ネロール等が挙げられる。オレイルアルコールとして
は、新日本理化(株)製 商品名「アンジェコール」が
使用できる。
【0027】一方、亜リン酸エステル化合物としては、
活性の低いトリアルキルホスファイトが好ましく、例と
してトリフェニルホスファイト、ジフェニルインデシル
ホスファイト、トリストリデシルホスファイト、トリペ
ンチルホスファイト、ジイソデシルトリデシルホスファ
イト、トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、ト
リラウリルトリチオホスファイト、トリステアリルホス
ファイト、ビス(トリデシル)ペンタエリスリトールジ
ホスファイト等が挙げられる。
【0028】さらに本発明の硬化型組成物には、施工後
の硬化を迅速かつ確実におこなわせるために、チオール
基とイソシアネート基との反応触媒を、また硬化遅延剤
として酸性物質を添加することができる。
【0029】前記反応触媒としては、3級アミン及び有
機金属化合物等が用いられる。
【0030】3級アミンとしては、モノアミン類、ジア
ミン類、トリアミン類、ポリアミン類、環状アミン類、
アルコールアミン類、エーテルアミン類等があり、具体
例としては、トリエチルアミン、N,N−ジメチルシク
ロヘキシルアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル
エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチル
プロパン−1,3−ジアミン、N,N,N’,N’−テ
トラメチルヘキサン−1,6−ジアミン、N,N,
N’,N”,N”−ペンタメチルジエチレントリアミ
ン、N,N,N’,N”,N”−ペンタメチルジプロピ
レントリアミン、テトラメチルグアニジン、N,N−ジ
ポリオキシエチレンステアリルアミン、N,N−ジポリ
オキシエチレン牛脂アルキルアミン、トリエチレンジア
ミン、N,N’−ジメチルピペラジン、N−メチル−
N’−(2ジメチルアミノ)−エチルピペラジン、N−
メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N−
(N’,N’−ジメチルアミノエチル)−モルホリン、
1,2−ジメチルイミダゾール、ジメチルアミノエタノ
ール、ジメチルアミノエトキシエタノール、N,N,
N’−トリメチルアミノエチルエタノールアミン、N−
メチル−N’−(2ヒドロキシエチル)−ピペラジン、
N−(2ヒドロキシエチル)−モルホリン、ビス−(2
ジメチルアミノエチル)エーテル、エチレングリコール
ビス−(3ジメチル)−アミノプロピルエーテル等が挙
げられる。中でも、N,N−ジポリオキシエチレンアル
キルアミン系化合物は、硬化物の残存タックが少なく好
ましい。具体例としては、N,N−ジポリオキシエチレ
ンステアリルアミン、N,N−ジポリオキシエチレン牛
脂アルキルアミン等が挙げられる。又、ヒンダ−ドアミ
ン型光安定剤も残存タックが少なく好ましい。これら3
級アミンは2種以上を用いてよい。
【0031】また、有機金属化合物としては有機錫化合
物、有機水銀化合物、有機鉛化合物等があり、具体的に
はオクチル酸錫、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫
ジラウレート、ジブチル錫メルカプチド、ジブチル錫チ
オカルボキシレート、ジブチル錫ジマレエート、ジオク
チル錫メルカプチド、ジオクチル錫チオカルボキシレー
ト、フェニル水銀プロピオン酸塩、オクテン酸鉛等が挙
げられる。中でも、変色等の影響が少ない有機錫化合物
が好ましく、より好ましくはジアルキル錫メルカプチ
ド、ジアルキル錫ジカルボン酸塩、ジアルキル錫ビス
(ジカルボン酸モノアルキルエステル)塩、ジアルキル
錫(ジカルボン酸)塩等が挙げられる。
【0032】酸性物質としてはクエン酸、ステアリン
酸、2エチルヘキサン酸等の有機酸が好ましい。
【0033】さらに、本発明の硬化型組成物には施工前
の貯蔵性を改良するために、特開平7−268058記
載の加硫促進剤及び/又はイオウを添加することができ
る。加硫促進剤の例としては、チウラム類、チアゾール
類、チオウレア類、スルフェンアミド類、ジチオカルバ
ミン酸塩類等が挙げられるが、特にチウラム類が好まし
い。チウラム類としては、テトラエチルチウラムジスル
フィド、テトラブチルチウラムジスルフィド、テトラメ
チルチウラムジスルフィド等が挙げられる。チアゾール
類の具体例としては、2−メルカトベンゾチアゾール、
ジベンゾチアジルジスルフィド、2−(4−モルホリノ
ジチオ)ベンゾチアゾール等が、スルフェンアミド類の
具体例としては、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチア
ゾリルスルフェンアミド、N−オキシジエチレン−2−
ベンゾチアゾリルスルフェンアミド等が挙げられる。チ
オウレア類の具体例としては、N,N−ジエチルチオ尿
素等が、ジチオカルバミン酸塩の例としては、ペンタメ
チレンジチオカルバミン酸ピペリジン塩、ジメチルジチ
オカルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸ナト
リウム、ジメチルジチオカルバミン酸銅、ジメチルジチ
オカルバミン酸第二鉄等が挙げられる。また、イオウに
ついては、特に制限がないが、ゴム配合用の粉末状のも
のが好ましい。
【0034】本発明では、一分子中に2個以上のチオー
ル基を有するポリマーと、分子中に2個以上のイソシア
ネート基を有する化合物とともに所定量のキシレン樹脂
を添加することにより、硬化後90℃以上の加熱下に暴
露しても引張応力の上昇がなくなり、耐久性が良好とな
る。
【0035】
【実施例】本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0036】[合成例1]プロピレングリコールにプロ
ピレンオキサイドを付加して得られる二官能性ポリプロ
ピレングリコール(OH価55.3mgKOH/g)8
00gと、87.7gのエピクロロヒドリンと、1.0
gの塩化第二錫五水塩とを反応容器に仕込み、80〜9
0℃で3時間攪拌した。さらに、ポリサルファイドポリ
マ−(東レチオコール(株)製、商品名”チオコールL
P55”)887.7gを加え混合した後、76gの水
硫化ソーダ(純度70%)を加え、80℃で2時間攪拌
した。その後、クエン酸の50%水溶液7.1gを加え
て、15分間攪拌してから脱水した。さらに、塩を除去
し、メルカプタン含量2.0重量%、粘度80ポイズ
(25℃)の淡黄色透明なポリマーを得た。
【0037】[実施例1]〜[実施例5] 合成例1のポリマーに可塑剤、充填剤及び第2表に示す
量のキシレン樹脂及び添加剤を第1表の割合で配合して
主剤を得た。この主剤395重量部とポリプロピレング
リコールにキシレンジイソシアネートを付加して得られ
たウレタンプレポリマー(イソシアネート含有量4.2
重量%)65重量部とを混合してH型試験体を作成し、
JISA5758に準じた方法で引張接着性および耐久
性試験を行った。尚、被着体は硫酸アルマイトを使用
し、引張接着性試験は20℃の室内で行った。この結果
を第3表に示す。
【0038】[比較例1]比較例としてキシレン樹脂を
添加しない場合について、合成例1のポリマーに可塑
剤、充填剤を第1表の割合で配合して主剤を得、同様の
試験を行った。この結果を第3表に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、一分子
中に2個以上のチオール基を有するポリマーと、一分子
中に2個以上のイソシアネート基を有するポリイソシア
ネート化合物とともに、所定量のキシレン樹脂を添加す
ることにより、硬化後90℃の加熱下に暴露しても引張
応力の上昇がなくなり、耐久性が良好となる。このよう
な硬化型組成物は、シーリング材、接着剤等に使用する
のに好適である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)一分子中に2個以上のチオール基を
    有するポリマーと、(b)一分子中に2個以上のイソシ
    アネート基を有するポリイソシアネート化合物と、
    (c)キシレン樹脂からなることを特徴とする硬化型組
    成物。
  2. 【請求項2】前記(c)キシレン樹脂の配合量が前記
    (a)一分子中に2個以上のチオール基を有するポリマ
    ー100重量部に対して通常0.5〜60重量部である
    ことを特徴とする請求項1記載の硬化型組成物。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の硬化型組成物において、
    前記(a)一分子中に2個以上のチオール基を有するポ
    リマーが主鎖中に( ア) −(R1 O)n −(但し、R1
    は炭素数2〜4のアルキレン基、nは6〜200の整
    数を示す。)で表されるポリエーテル部分と、( イ) −
    (C2 4 OCH2 OC2 4 −SX )−、及び−(C
    2 CH(OH)CH2 −SX )−(但し、xは1〜5
    の整数である。)で表される構造単位とを含有し、か
    つ、末端に、( ウ) −C2 4 OCH2 OC2 4 −S
    H 及び/又は−CH2 CH(OH)CH2 −SHで表
    されるチオール基を有するポリサルファイドポリエーテ
    ルポリマーであることを特徴とする硬化型組成物。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の硬化型組成物において、
    前記(a)一分子中に2個以上のチオール基を有するポ
    リマーが主鎖中に、(エ)−(C2 4 OCH2 OC2
    4 −Sx)−(但し、xは1〜5の整数である。)で
    表される構造単位とを含有しかつ末端に、(オ)−C2
    4 OCH2 OC2 4 −SHで表されるチオール基を
    有するポリサルファイドポリマーであることを特徴とす
    る硬化型組成物。
  5. 【請求項5】請求項1に記載のキシレン樹脂がキシレン
    ホルムアルデヒド樹脂であることを特徴とする硬化型組
    成物。
  6. 【請求項6】請求項1に記載のキシレン樹脂がメシチレ
    ンホルムアルデヒド樹脂であることを特徴とする硬化型
    組成物。
JP9061967A 1996-06-14 1997-02-28 硬化型組成物 Pending JPH1060261A (ja)

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JP8-175844 1996-06-14
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