JPH1060078A - ゴム表面処理剤、結合剤、ゴム及びそれを用いるゴム構造物 - Google Patents

ゴム表面処理剤、結合剤、ゴム及びそれを用いるゴム構造物

Info

Publication number
JPH1060078A
JPH1060078A JP8222372A JP22237296A JPH1060078A JP H1060078 A JPH1060078 A JP H1060078A JP 8222372 A JP8222372 A JP 8222372A JP 22237296 A JP22237296 A JP 22237296A JP H1060078 A JPH1060078 A JP H1060078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
surface treating
binder
treating agent
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8222372A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhide Nishimura
勝英 西村
Masami Komeno
雅美 米野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP8222372A priority Critical patent/JPH1060078A/ja
Publication of JPH1060078A publication Critical patent/JPH1060078A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、屋外使用を行うも、ゴム団粒塊構
造物の崩壊を無く、柔軟性に優れ、特にスパイク等によ
る歩行摩耗侵食の防止をはかることのできる舗装体構造
物を製造する為の、ゴム表面処理剤、処理ゴム、ゴム結
合剤及びこれを用いてなるゴム団粒塊構造物を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 本発明は、式1で表されるエーテル単位
を10重量%以上含むポリオール化合物からなることを
特徴とするゴム表面処理剤及びその処理したゴム 【化1】 −(CR12−CR34−O)− 式1 (式中、R1〜R4は、各々水素または炭化水素で、R1
〜R4に含まれる炭素の総数は2以上である)、ポリオ
ール化合物および有機ポリイソシアネート化合物よりな
り、ポリオール化合物として式1で表されるエーテル単
位を10重量%以上含むポリオール化合物からなること
を特徴とする結合剤及びそのゴム構造物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム表面処理剤、
ゴム結合剤に関し、特にゴム粒状物を団粒塊化して弾性
舗装構造体を構築するためのゴム表面処理剤、そのゴム
及び結合剤、その構造物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】粉末状ゴムを用いて舗装体を構築する方
法には、特開昭50−34号公報においてゴム結合剤と
して液状ポリウレタン樹脂を用いる方法、特公昭51−
20233号公報等において、粉末ゴムの結合剤として
ウレタン原液を用いる方法が開示されている。
【0003】しかし、これらの方法は、得られる団粒塊
は耐圧縮性を有するものの折曲げによる柔軟性には乏し
くワレを生じ易い難点がある。そこで、特開昭63-1
9303号公報にはポリブタジエン系ポリオールで粉末
状ゴムを前処理する方法が提案されている。しかし、上
記前処理剤で処理しても団粒塊の柔軟性およびワレにつ
いて未だ十分な解決が得られず、更に耐候性に劣る等の
問題を抱えている。また、従来粉末ゴム団粒塊として
は、上記のように粉末状ゴムを表面処理剤で処理して得
られるもののほか、ラテックス、樹脂エマルジョンなど
を使用して得られるものが提案されているが、得られた
団粒塊は、耐水性が不足しているために屋外で使用して
いる間に団粒塊が崩壊することがあり、舗装体構造物と
して使用することができず、屋内での使用や上下をシー
ルして完全に密閉した状態での使用に限定されている。
更に、ラテックス等を使用するものは、団粒塊化に際し
て高温、高圧のプレス成形が必要であったり、長時間の
養生を必要とするという問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、屋外使用を
行うも、ゴム団粒塊構造物の崩壊を無く、柔軟性に優
れ、特にスパイク等による歩行摩耗侵食の防止をはかる
ことのできる舗装体構造物を製造する為の、ゴム表面処
理剤、処理ゴム、ゴム結合剤及びこれを用いてなるゴム
団粒塊構造物を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
難点を解消すべく鋭意研究した結果、本発明を完成する
に至ったものである。
【0006】即ち、本発明は、式1で表されるエーテル
単位を10重量%以上含むポリオール化合物からなるこ
とを特徴とするゴム表面処理剤。
【0007】
【化3】 −(CR12−CR34−O)− 式1 (式中、R1〜R4は、各々水素または炭化水素で、R1
〜R4に含まれる炭素の総数は2以上である)、更に、
ポリオール化合物および有機ポリイソシアネート化合物
よりなる結合剤であり、ポリオール化合物として式1で
表されるエーテル単位を10重量%以上含むものを必須
成分として使用することを特徴とする結合剤、式1で表
されるエーテル単位を10重量%以上含むポリオール化
合物が、不飽和二重結合含有量 0.1meq/g以下、水酸基
含有量 0.2〜10meq/g のものであること、ポリオール化
合物が、有機モノカルボン酸と有機モノカルボン酸金属
塩とを含むこと、ゴム表面処理剤で処理されてなること
を特徴とするゴム、ゴムとゴム結合剤とからなることを
特徴とするゴム構造体。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のゴム表面処理剤及び結合
剤で使用するポリオール化合物とは、式1で表されるエ
ーテル単位を10重量%以上含むことを必須とし、他に
必要に応じてポリオール中90重量%未満で、有機ポリ
イソシアネートと反応し得る他のポリオールを併用する
ものである。式1のエーテル単位は、好ましくは20〜
100重量%である。
【0009】
【化4】 −(CR12−CR34−O)− 式1 (式中、R1〜R4は、各々水素または炭化水素で、R1
〜R4に含まれる炭素の総数は2以上である)
【0010】本発明の式1のエーテル単位とは、開始剤
として1分子中に水酸基数2個以上を有する多価アルコ
ール類例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、1,2-プロピレングリコール、1,3ープロピレングリ
コール、1,2-ブチレングリコール、1,3ーブチレングリコ
ール、1,4ーブチレングリコール、3ーメチル-1,5-ペンタ
ンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6−ヘキサメチ
レングリコール、ビスヒドロキシエトキシベンゼン、p
−キシレングリコール、ネオペンチルグリコール、グリ
セリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタ
ン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ソル
ビトール、ショ糖、メチルグルコシドなど、あるいは、
アミン化合物類例えば、エチレンジアミン、尿素、ヘキ
サメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミンなどにアルキレンオキサイドを開環付加して得られ
る。
【0011】開環付加に用いられる触媒としては、BF
3・Et2O等の酸性触媒でもアルカリ金属水酸化物等の
塩基性触媒でも良い。式1のエーテル単位を与えるアル
キレンオキサイドの具体例としては、1,2-ブチレンオキ
サイド、2,3ーブチレンオキサイド、イソブチレノキサイ
ド、スチレンオキサイド、炭素数5以上の1,2-エポキシ
アルカン等があり、好ましくは1,2-ブチレンオキサイド
である。
【0012】これらの化合物は、単独で、又は、2種以
上を併用して用いることができる。式1のエーテル単位
を含むポリオールは90%未満のオキシプロピレン及び
/またはオキシエチレン及び/またはテオキシテトラメ
チレンのエーテル単位を含んでもよいし、別のポリオー
ル化合物の併用としても良い。
【0013】本発明の式1で表されるエーテル単位を1
0重量%以上含むポリオール化合物とは、好ましくは不
飽和二重結合含有量が0.1meq/g以下、より好ましくは0.
07meq/g以下で、水酸基含有量が好ましくは0.2〜10meq/
gで、より好ましくは0.1〜3meq/g のものがよい。
【0014】本発明の式1のエーテル単位を含むポリオ
ール化合物と併用できる有機ポリイソシアネートと反応
し得る他のポリオール化合物としては、先に挙げた開始
剤にプロピレンオキサイド、エチレンオキサイド等を付
加して得られるポリエーテルポリオール、ポリカルボン
酸、ポリカルボン酸無水物、カルボン酸ハーフエステル
と低分子ポリオールを脱水縮合して得られるポリエステ
ルポリオール、カプロラクトンを重合して得られるポリ
ラクトンポリオール、テトラハイドロフランを重合して
得られるポリテトラメチレングリコール等が挙げられ
る。また、先に挙げた開始剤のような多価アルコール類
も併用できる。
【0015】本発明のゴム結合剤で使用する有機ポリイ
ソシアネートとしては、公知の有機ポリイソシアネート
が全て使用できる。例えば、2,4-トルエンジイソシアネ
ート、2,6-トルエンジイソシアネート、2,4/2,6異性体
比65/35(重量比)のトルエンジイソシアネート、2,4/
2,6異性体比80/20(重量比)のトルエンジイソシアネー
ト、4,4'ージフェニルメタンジイソシアネート、液状変
成ジフェニルメタンジイソシアネート、メタキシリレン
ジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ナフ
タレンジイソシアネート、水添トルエンジイソシアネー
ト、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート、粗
製トルエンジイソシアネート、粗製ジフェニルメタンジ
イソシアネート、及び上記ポリオール類とポリイソシア
ネートを事前に反応させたイソシアネート末端プレポリ
マーなどの単独又は混合物が挙げられ、好ましくは、4,
4'ージフェニルメタンジイソシアネート、液状変成ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、トルエンジイソシアネ
ート、イソシアネート末端プレポリマー等が挙げられ
る。
【0016】本発明のゴム表面処理剤で使用する有機モ
ノカルボン酸とは、例えば蟻酸、酢酸、プロピオン酸、
オクチル酸、ラウリル酸、ステアリン酸等の中より選ば
れるものであって、特に常温で液状の低臭気のものが好
ましい。
【0017】本発明のゴム表面処理剤で使用する有機モ
ノカルボン酸金属塩とは、例えば蟻酸カリウム、酢酸ナ
トリウム、プロピオン酸カルシウム、オクチル酸カルシ
ウム、オクチル酸鉛、ジブチル錫ジラウリレート、スタ
ナスオクテート、ラウリル酸カルシウム、ステアリン酸
カルシウム等が選ばれる。
【0018】本発明のゴム結合剤で使用するポリオール
化合物と有機ポリイソシアネートの配合割合は、特に制
限しないが、ポリオール化合物の水酸基(OH)と有機
ポリイソシアネートのイソシアネート基のモル比がNC
O/OH=1.5以上が好ましく、より好ましくは1.5〜20
である。
【0019】本発明のゴム結合剤は、ポリオール化合物
と有機ポリイソシアネートとの反応は、事前にポリオー
ル化合物と過剰の有機ポリイソシアネートを反応させた
NCO末端プレポリマーによる一液タイプのものでも、
ポリオール化合物と有機ポリイソシアネートを混合して
なる二液タイプのものでもよい。
【0020】本発明のゴム表面処理剤の粘度は、300
0〜20000cps(25℃以下)が好ましい。本発
明のゴム表面処理剤の使用量は、ゴム100重量部に対
して、0.5〜30重量部、好ましくは1〜5重量部を
使用するものである。この範囲よりも少ないとゴム団粒
化物の十分な結合力が得られない。また、多すぎるとゴ
ム団粒化物が発泡状態を示し、硬度が低くなる等をおこ
して好ましくない。
【0021】本発明のゴム表面処理剤は、硬化を促進さ
せるために一般にポリウレタン樹脂に使用されている硬
化触媒として公知のものを使用することができる。
【0022】この硬化触媒としては、例えばトリメチル
アミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N−ジ
エチルラウリルアミン、N,N’ーメチルピペラジン、
N,N’−ジメチルベンジルアミン、N−メチルモルホ
リン、N−エチルモルホリン、トリエチレンジアミン、
N−ペンタメチルエチレントリアミン、N,N,N’,
N’ーテトラメチルプロピレンジアミン、N−ポリメチ
ルポリエチレンポリアミンなどの第三級アミン類などの
単独及び混合物よりなるものであればいずれのものも使
用できる。
【0023】これら硬化触媒の使用量は、好ましくは有
機ポリイソシアネート化合物100重量部に対して0.
01〜1.0重量部、より好ましくは0.05〜0.5
0重量部使用される。
【0024】本発明において使用するゴムとしては、天
然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンゴム、ブタジエ
ンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴ
ム、エチレン・プロピレンゴム、クロロスルホン化ポリ
エチレン、ウレタンゴム、アクリルゴム、多硫化ゴムな
どである。これらから製造されたタイヤ、チューブなど
のゴム製品であり、これらの形状は、好ましくは粉砕物
で粉体粒状物、好ましくは0.001〜20mmの範囲
のものであれば単独または混合して使用することができ
る。
【0025】本発明のゴム構造物とは、好ましくは団粒
塊であり、構造物の形状を崩すことなく空隙を有する状
態のもので、円柱状、方形状、円盤状、板状などの如き
粉粒状の粒子同士が集合固結したものである。その大き
さは、好ましくは1mm〜30cm×1mm〜30cm
×1mm〜30cm程度のものに成形したもの、あるい
は板状にアスファルト表面やコンクリート表面に混合物
を直接施工した舗装体構造物である。本発明のゴム表面
処理剤は、通常乾燥した粉粒状ゴムに添加混合して用い
るが、粉粒状ゴムに湿気を含む物でも良い。
【0026】本発明のゴム表面処理剤や結合剤は、本発
明の効果を損なわない範囲で、可塑剤、プロセスオイ
ル、石油樹脂、安定剤、紫外線吸収剤、顔料、充填剤な
どを添加併用できる。
【0027】可塑剤としては、ジオクチルフタレート、
ジブチルフタレート、ジエチルフタレート、ジヘプチル
フタレート、ジフェニルフタレート、ジイソデシルフタ
レート、ジトリデシルフタレート、ジウンデシルフタレ
ート、ベンジルフタレート等のフタル酸誘導体;ジメチ
ルイソフタレート、ジ(2ーエチルヘキシル)イソフタ
レート等のイソフタル酸誘導体;ジ(2ーエチルヘキシ
ル)テトラヒドロフタレート等のテトラヒドロフタル酸
誘導体;ジブチルアジペート、ジオクチルアジペート、
ジイソデシルアジペート、ジイソノニルアジペート等の
アジピン酸誘導体;ジイソオクチルアゼレート等のアゼ
ライン酸誘導体;ジブチルセバケート、ジオクチルセバ
ケート等のセバチン酸誘導体;ジブチルマレート、ジメ
チルマレート、ジオクチルマレート等のマレイン酸誘導
体;ジブチルフマレート、ジオクチルフマレート等のマ
レイン酸誘導体;トリオクチルトリメリテート等のトリ
メリット酸誘導体;クエン酸誘導体;イタコン酸誘導
体;オレイン酸誘導体;リシノール酸誘導体;ステアリ
ン酸誘導体;スルホン酸誘導体;グリコール誘導体;グ
リセリン誘導体等が挙げられる。
【0028】本発明の表面処理剤、結合剤によるゴム団
粒塊構造物の製造方法は、特に限定されるものではない
が、一般に次のような方法が取られる。 1)粉粒ゴムをモルタルミキサー、ディスパー、ニーダ
ーなどに投入し、攪拌しながら本発明の表面処理剤を添
加し全体が濡れ状を示すまで混合するのが良い。場合に
より表面処理剤を使用しなくとも良い。ゴム100部に
対して表面処理剤0.5〜30重量部を使用するのが好
ましい。
【0029】2)所定量の本発明のゴム結合剤が一液タ
イプの場合、NCO基末端プレポリマーをゴム粒状物に
加え、更に均一になるまで混合する。二液の場合には、
ポリオール化合物、有機ポリイソシアネートとからなる
結合剤をゴム粒状物に添加して行い、その際NCO基が
過剰となるように添加して反応する。 3)混合物を所定形状のモールドに投入し、軽く押さえ
て湿気又は加熱により静置硬化させモールドからとりだ
して団粒塊を製造する。 4)または所定形状のモールドに投入し、軽く押さえた
あと水、温水、水蒸気など水分を形成物に注ぎ静置硬化
させモールドからとりだして団粒塊構造物を製造する。
【0030】5)あるいは、進行方向に対して直角の方
向に設けた溝付きのベルトコンベヤー、金網製のベルト
コンベヤーなどの上に混合物を流しだし、水、温水、水
蒸気など水分を混合物に注ぎながらベルトコンベヤー上
で硬化させ団粒塊構造物を製造する。 6)さらには粉粒状ゴムを表面処理剤で処理しバインダ
ーを添加した混合物をアスファルト表面またはコンクリ
ート基体表面に直接所望厚に広げた後、ローラー、金ご
てなどで転圧して板状に成形することで舗装ゴム構造物
を得る。
【0031】
【実施例】次に本発明の実施例により説明するが、これ
らに限定するものではない。文中「部」、「%」は重量
基準である。
【0032】実施例1 1LフラスコにポリオールA 120gと液状MDI
25gとTDI−8080gを仕込み、約80℃で反応
させることによりゴム用結合剤を調整した。次にタイヤ
粉900gに調整した上記結合剤を225g加え均一に
混合し、離型紙上に厚さ15mmに施工した。施工した物
を15時間常温で静置すると弾性を有する団粒塊が得ら
れた。この団粒塊は曲げても中央部から二つに割れない
柔軟性と接着性に優れたものであった。
【0033】実施例2 ゴム表面処理剤としてポリオールB 20gを粒径1mm
のゴム粉900gに加えミキサーにて3分間混合した
後、実施例1と同様のゴム用結合剤を225g加えて均
一に混合したものを、JIS歩道板(30cm×30cm×
5cm×1.5cm)に打施した。このものは24時間経過
後端部をスパイクシューズにて踏みつけるも、破損しな
い強靱なものであった。
【0034】実施例3 ポリオールA 1000gとステアリン酸 50g、オ
クチル酸鉛 30gを秤量混合してゴム表面処理剤を調
整した。調整したゴム表面処理剤4gを粒径1mmのゴム
粉900gに加えミキサーにて3分間混合した後、実施
例1と同様のゴム結合剤を125g加え均一に混合した
もの430gを、30×150×10mmの金型に充填
し100℃、20分間プレス成形した。成形体を取り出
し直ちに180度に折曲げるも破損しないものであっ
た。
【0035】実施例4 ゴム表面処理剤としてポリオールA 15gを粒径1m
mのゴム粉900gに加えミキサーにて3分間混合した
後、実施例1と同様のゴム結合剤を135g加え均一に
混合したもの430gを、30×150×10mmの金
型に充填し100℃、20分間プレス成形した。成形体
を取り出し、10時間常温で静置後180度に折曲げる
とゆっくり表面部に亀裂が発生したが、破損しないもの
であった。
【0036】実施例5 1LフラスコにポリオールC 120gと液状MDI
25gとTDI−8080gを仕込み、約80℃で反応
させることによりゴム用結合剤を調整した。ゴム表面処
理剤としてポリオールC 15gを粒径1mmのゴム粉
900gに加えミキサーにて3分間混合した後、実施例
1と同様のゴム結合剤を135g加え均一に混合したも
の430gを、30×150×10mmの金型に充填し
100℃、20分間プレス成形した。成形体を取り出
し、10時間常温で静置後180度に折曲げるとゆっく
り表面部に若干亀裂が発生した。そこで、更に常温で2
4時間静置させ硬化させた。静置後成形体を180度に
折曲げても、破損しないものであった。
【0037】比較例1 1LフラスコにポリオールD 120gと液状MDI
25gとTDI−8080gを仕込み、約80℃で反応
させることによりゴム用結合剤を調整した。次にタイヤ
粉900gに調整した上記結合剤を225g加え均一に
混合し、離型紙上に厚さ15mmに施工した。施工した
物を15時間常温で静置して硬化物を得た。この硬化物
は弾性は有するものの、折曲げると表面部分に大きな亀
裂を発生した。
【0038】比較例2 1LフラスコにポリオールE 120gと液状MDI
25gとTDI−8080gを仕込み、約80℃で反応
させることによりゴム用結合剤を調整した。次にタイヤ
粉900gに調整した上記結合剤を225g加え均一に
混合し、離型紙上に厚さ15mmに施工した。施工した
物を15時間常温で静置して硬化物を得た。この硬化物
は弾性は有するものの、折曲げると表面部分に大きな亀
裂を発生した。
【0039】比較例3 ゴム表面処理剤としてポリオールC 20gを粒径1m
mのゴム粉900gに加えミキサーにて3分間混合した
後、実施例1と同様のゴム用結合剤を225g加えて均
一に混合したものを、JIS歩道板(30×30×5c
m)に厚さ1.5cm厚さに打施した。このものは24
時間経過後端部をスパイクシューズにて踏みつけると、
踵部分が欠落するものであった。
【0040】ポリオールA:不飽和二重結合含有量 0.0
21meq/g、水酸基含有量 1.0meq/gのポリ(オキシ-1,2-
ブチレン)グリコール[オキシ-1,2-ブチレン単位含有
量100%]
【0041】ポリオールB:不飽和二重結合含有量 0.0
15meq/g、水酸基含有量 0.6meq/gのポリ(オキシプロピ
レン)(オキシ-1,2-ブチレン)トリオール[オキシ-1,
2-ブチレン単位含有量 80%]
【0042】ポリオールC:不飽和二重結合含有量 0.2
00meq/g、水酸基含有量 0.67meq/gのポリ(オキシ-1,2-
ブチレン)グリコール[オキシ-1,2-ブチレン単位含有
量100%]
【0043】ポリオールD:不飽和二重結合含有量 0.0
15meq/g、水酸基含有量 1.0meq/gのポリ(オキシプロピ
レン)トリオール[オキシ-1,2-ブチレン単位含有量
0%]
【0044】ポリオールE:不飽和二重結合含有量 0.0
23meq/g、水酸基含有量 2.0meq/gのポリ(オキシ-1,4-
ブチレン)グリコール[オキシ-1,2-ブチレン単位含有
量 0%]
【0045】ポリオールF:不飽和二重結合含有量 0.0
20meq/g、水酸基含有量 1.0meq/gのポリブタジエンポリ
オール[オキシ-1,2-ブチレン単位含有量 0%]
【0046】液状MDI :液状変成ジフェニルメタン
ジイソシアネート(日本ポリウレタン工業(株)製、「Mi
llonate MTL」,イソシアネート基含有量29.0重量
%)
【0047】TDI−80:トルエンジイソシアネート
(三菱化学ダウ(株)製、「TDI−80」)
【0048】
【発明の効果】本発明のゴム表面処理剤、結合剤で処理
したゴム団粒塊構造物は屋外使用によっても崩壊するこ
とがなく、柔軟性に優れるので、スパイクシューズなど
による使用にも充分耐えるものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式1で表されるエーテル単位を10重量
    %以上含むポリオール化合物からなることを特徴とする
    ゴム表面処理剤。 【化1】 −(CR12−CR34−O)− 式1 (式中、R1〜R4は、各々水素または炭化水素で、R1
    〜R4に含まれる炭素の総数は2以上である)
  2. 【請求項2】 ポリオール化合物および有機ポリイソシ
    アネート化合物よりなり、ポリオール化合物として式1
    で表されるエーテル単位を10重量%以上含むものを必
    須成分として使用することを特徴とする結合剤。 【化2】 −(CR12−CR34−O)− 式1 (式中、R1〜R4は、各々水素または炭化水素で、R1
    〜R4に含まれる炭素の総数は2以上である)
  3. 【請求項3】 式1で表されるエーテル単位を10重量
    %以上含むポリオール化合物が、不飽和二重結合含有量
    0.1meq/g以下、水酸基含有量 0.2〜10meq/gのものであ
    ることを特徴とする請求項1記載のゴム表面処理剤もし
    くは請求項2記載のゴム結合剤。
  4. 【請求項4】 ポリオール化合物が、有機モノカルボン
    酸と有機モノカルボン酸金属塩とを含むことを特徴とす
    る請求項1記載のゴム表面処理剤。
  5. 【請求項5】 請求項1、3、4いずれか記載のゴム表
    面処理剤で処理されてなることを特徴とするゴム。
  6. 【請求項6】 ゴムと請求項2〜4記載いずれか記載の
    ゴム結合剤とからなることを特徴とするゴム構造体。
JP8222372A 1996-08-23 1996-08-23 ゴム表面処理剤、結合剤、ゴム及びそれを用いるゴム構造物 Pending JPH1060078A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8222372A JPH1060078A (ja) 1996-08-23 1996-08-23 ゴム表面処理剤、結合剤、ゴム及びそれを用いるゴム構造物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8222372A JPH1060078A (ja) 1996-08-23 1996-08-23 ゴム表面処理剤、結合剤、ゴム及びそれを用いるゴム構造物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1060078A true JPH1060078A (ja) 1998-03-03

Family

ID=16781327

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8222372A Pending JPH1060078A (ja) 1996-08-23 1996-08-23 ゴム表面処理剤、結合剤、ゴム及びそれを用いるゴム構造物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1060078A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5922809A (en) One-part moisture curable polyurethane adhesive
JP4025367B2 (ja) 二液型の湿分硬化可能なポリウレタン接着剤
JP2619109B2 (ja) 柔軟性にすぐれたポリウレタン系硬化性組成物
US5852103A (en) Two-part moisture curable polyurethane adhesive
DK155012B (da) Fremgangsmaade til fremstilling af reaktionssproejtestoebte polyurethanmaterialer under anvendelse af alifatiske aminkaedeforlaengelsesmidler
US20060094794A1 (en) Moisture resistant polyurethane prepolymers
JPS6067524A (ja) 超軟質ポリウレタンエラストマ−の耐熱性改良方法
JPH0585579B2 (ja)
JPH08169744A (ja) セメント組成物
US4094829A (en) Quick setting compositions
JP3840882B2 (ja) コンクリート用接着剤組成物及び充填剤組成物
JPH1060078A (ja) ゴム表面処理剤、結合剤、ゴム及びそれを用いるゴム構造物
JP3673876B2 (ja) 団粒固結剤、弾性舗装材組成物、固結塊及びそれを用いる施工法
SK16532000A3 (sk) Plnená polyolová kompozícia
JP3161006B2 (ja) 粉末ゴム表面処理剤及びそれを用いた粉末ゴム団粒塊
JP3601614B2 (ja) 一液性ポリウレタン樹脂組成物、接着剤、弾性舗装・床材組成物、固結塊
JP4569326B2 (ja) ウレタン系セメント組成物、床材及び舗装材
JPS5941501A (ja) ポリウレタン舗装材
JP4078931B2 (ja) 弾性舗装材及びそれによる固結塊の製造方法
JPH0543643A (ja) 粉末ゴム団粒化剤、それを用いる成形物及び舗装構造体
IL47584A (en) Urea copolymer compositions containing silica fillers
JP3928626B2 (ja) 床材組成物、固結塊及びそれを用いる施工法
JP3728671B2 (ja) 弾性舗装材組成物、弾性舗装構造体及びその施工法
JPH0365372B2 (ja)
JPH11279517A (ja) 常温硬化性接着剤

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050906

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050908

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060117