JPH1059061A - 車両用前照灯光軸方向自動調整装置 - Google Patents

車両用前照灯光軸方向自動調整装置

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JPH1059061A
JPH1059061A JP22088196A JP22088196A JPH1059061A JP H1059061 A JPH1059061 A JP H1059061A JP 22088196 A JP22088196 A JP 22088196A JP 22088196 A JP22088196 A JP 22088196A JP H1059061 A JPH1059061 A JP H1059061A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の走行状態に対応させヘッドライト(前
照灯)の不的確な光軸方向制御をなくすこと。 【解決手段】 車両の前後輪に配設されたハイトセンサ
11F,11Rからの信号に基づき左右のヘッドライト
30L,30Rの光軸方向の水平面に対するピッチ角が
算出され、そのピッチ角に基づきアクチュエータ35
L,35Rが駆動されヘッドライト30L,30Rの光
軸方向が調整される。このとき、悪路と判定されると、
ヘッドライト30L,30Rの光軸方向の調整の応答性
が遅くされる。即ち、路面状態が考慮されることでヘッ
ドライト30L,30Rの光軸方向の調整によって逆に
対向車等に眩光を与えたり、運転者の遠方視認性が低下
するような悪影響を及ぼすことが事前に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に配設される
前照灯による照射の光軸方向を自動的に調整する車両用
前照灯光軸方向自動調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の前照灯においては、車体の
傾きによって前照灯の光軸方向が上向きになると対向車
等に眩光を与えたり、光軸方向が下向きになると運転者
の遠方視認性が低下することとなるため、前照灯の光軸
方向を一定に保持したいという要望がある。
【0003】これに関連する先行技術文献としては、特
開平5−229383号公報、特開平5−250901
号公報、特開平6−32169号公報にて開示されたも
のが知られている。これらのものでは、車両の前照灯に
おける光軸方向の調整を自動的に行う技術が示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、車両の前照
灯の光軸方向制御において、悪路走行時ではハイトセン
サ等を用いて算出される車体のピッチ角に振動の高周波
成分が含まれており、例え正確に計算できたとしても駆
動系が追従できないため、かえって対向車等に眩光を与
えたり、運転者の遠方視認性を低下させてしまう。
【0005】図7に従来の前照灯光軸方向制御における
悪路走行時のタイムチャートを示す。ここで、θp はハ
イトセンサ等を用いて算出された車体のピッチ角、θa
はアクチュエータ駆動角(目標光軸方向調整角度)、θ
は制御された光軸角(前照灯の光軸方向調整角度)(=
θp +θa )、Vは車輪速〔km/h〕、dV/dtは
車輪速Vを微分して算出された加速度〔m/s2 〕であ
る。このとき、高い速度検出精度の要求に対処するた
め、速度として車輪速Vが用いられている。すると、車
輪速Vはほぼ一定速を示していても、悪路走行では車輪
の回転変動により加速度dV/dtが算出されることと
なる。この加速度dV/dtが予め設定された閾値±2
〔m/s2 〕を越えるとアクチュエータ駆動角θa が頻
繁に変動し制御された光軸角θが変動することで不適切
な制御となってしまう。
【0006】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、車両の走行状態に対応させ前
照灯の不的確な光軸方向制御をなくすことができる車両
用前照灯光軸方向自動調整装置の提供を課題としてい
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の車両用前照灯
光軸方向自動調整装置によれば、傾き角演算手段で車両
の前照灯の光軸方向の水平面に対する傾き角が算出さ
れ、この傾き角に基づき光軸方向調整手段で前照灯の光
軸方向が調整される。このとき、路面状態判定手段で悪
路と判定されたときには、前照灯の光軸方向の調整が停
止される。このように、路面状態が考慮されることで、
前照灯の光軸方向の調整によって逆に悪影響を及ぼすよ
うな制御を事前に防止することができるという効果が得
られる。
【0008】請求項2の車両用前照灯光軸方向自動調整
装置の光軸方向調整手段では、路面状態判定手段で悪路
と判定されると、前照灯の光軸方向が初期光軸方向に戻
されてから制御が停止される。これにより、ヘッドライ
ト30L,30Rの光軸方向が初期位置となってのち停
止されることで、調整の停止以前の光軸方向位置の影響
をなくすことができるという効果が得られる。
【0009】請求項3の車両用前照灯光軸方向自動調整
装置によれば、傾き角演算手段で車両の前照灯の光軸方
向の水平面に対する傾き角が算出され、この傾き角に基
づき光軸方向調整手段で前照灯の光軸方向が調整され
る。このとき、路面状態判定手段で悪路と判定されたと
きには、前照灯の光軸方向の調整の応答性が遅くされ
る。このように、路面状態が考慮されることで、前照灯
の光軸方向の調整によって逆に悪影響を及ぼすような制
御を事前に防止することができるという効果が得られ
る。
【0010】請求項4の車両用前照灯光軸方向自動調整
装置の光軸方向調整手段では、路面状態判定手段で悪路
と判定されると、信号を平滑化するフィルタが変更され
前照灯の光軸方向の調整の応答性が切換えられる。この
ように、前照灯の光軸方向の調整の応答性がフィルタの
強弱によって切換えられることで、前照灯の光軸方向の
調整による悪影響を防止することができるという効果が
得られる。
【0011】請求項5の車両用前照灯光軸方向自動調整
装置の路面状態判定手段では、車体の振動状態を表す物
理量のばらつきによって悪路判定が実行される。これに
より、実際に前照灯の光軸方向の調整の必要性を的確に
知ることができるという効果が得られる。
【0012】請求項6の車両用前照灯光軸方向自動調整
装置では、車体またはサスペンションの振動状態を表す
物理量として車高センサからの出力、上下加速度センサ
からの出力、車体前後のピッチ角のうち少なくとも何れ
か1つが用いられる。このように、少ないセンサ信号に
より車体、サスペンション等の振動状態を知ることがで
きるという効果が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0014】〈実施例1〉図1は本発明の実施の形態の
第1実施例にかかる車両用前照灯光軸方向自動調整装置
の全体構成を示す概略図である。
【0015】図1において、車両の前部及び後部の運転
席側または助手席側の車軸にはそれぞれフロント(前
輪)側のハイトセンサ(車高センサ)11F、リヤ(後
輪)側のハイトセンサ(車高センサ)11Rが取付けら
れている。このハイトセンサ11F,11Rからは前輪
側の車軸及び後輪側の車軸と車体との相対変位量(車高
の変位量)としてのフロントハイト値(前輪側の車高の
変位量)HF及びリヤハイト値(後輪側の車高の変位
量)HR、また、車両側に配設された周知の車輪速セン
サ12、その他のセンサ(図示略)からは車輪速V等の
各種センサ信号が車両に搭載されたECU(Electronic
Control Unit:電子制御装置)20に入力される。な
お、ECU20は便宜上、車両の外部に図示されてい
る。
【0016】ECU20は、周知の中央処理装置として
のCPU21、制御プログラムを格納したROM22、
各種データを格納するRAM23、B/U(バックアッ
プ)RAM24、入出力回路25及びそれらを接続する
バスライン26等からなる論理演算回路として構成され
ている。
【0017】そして、ECU20からの出力信号が車両
の左右のヘッドライト(前照灯)30L,30Rの各ア
クチュエータ35L,35Rに入力され、後述するよう
に、左右のヘッドライト30L,30Rの光軸方向が調
整される。なお、車輪速センサ12等からの各種センサ
信号は、車両の定速モード、停車モード、加速モード、
減速モード等のモード判定に用いられる。
【0018】図2は図1のヘッドライト30L(30
R)の要部構成を示す断面図である。図2において、ヘ
ッドライト30L(30R)は主として、ランプ31と
そのランプ31を固定するリフレクタ32、そのリフレ
クタ32を円弧矢印方向に揺動自在に支持する一方のロ
ッド状の支持部33及びリフレクタ32を支持すると共
に可動自在な他方のロッド状の可動部34、その可動部
34を前後矢印方向に駆動するステップモータまたはD
Cモータ等からなるアクチュエータ35L(35R)に
て構成されている。このため、可動部34がアクチュエ
ータ35L(35R)にて前後方向に駆動されることで
支持部33の先端を支点としてリフレクタ32が上下方
向に傾けられ、ヘッドライト30L(30R)の光軸方
向が調整される。なお、ヘッドライト30L(30R)
の光軸方向は運転者1名が乗車した状態を想定して初期
設定されている。
【0019】次に、本実施例の車両用前照灯光軸方向自
動調整装置で用いられるピッチ角θp 等の算出について
述べる。
【0020】ECU20内に入力される車両の各種セン
サ信号のうちハイトセンサ11F,11Rからのフロン
トハイト値HF及びリヤハイト値HRに基づき車両の前
後方向の予め設定された基準面に対する傾き角としての
ピッチ角θp が、次式(1)にて算出される。ここで、
Lw は前輪及び後輪のホイールベース(軸間距離)であ
る。
【0021】
【数1】 θp =tan -1{(HF−HR)/Lw } ・・・(1) ここで、悪路走行時には、一定速であってもピッチ角θ
p が激しく変動することから、まず、次式(2)にてピ
ッチ角θp のサンプリング間隔Ts 当たりのピッチ角変
位量Δθpiが算出される。
【0022】
【数2】 Δθpi=(θpi−θpi-1)/Ts ・・・(2) このピッチ角変位量Δθpiに基づきピッチ角変化率のば
らつきの尺度としての分散値θvar が次式(3)にて算
出される。ここで、nは演算に用いられるデータ数であ
り、サンプリング間隔Ts と過去何秒間のデータを用い
るかで決まる。
【0023】
【数3】 θvar ={nΣΔθpi2 −(ΣΔθpi)2 }/n2 ・・・(3) なお、ここではピッチ角変化率をばらつきの尺度として
いるが、この他の物理量としてはピッチ角、ハイトセン
サによるハイト値、上下G(加速度)センサによる上下
加速度等で路面の凹凸を表すものであればよい。また、
バラツキの尺度は標準偏差等を用いてもよい。
【0024】図3は本発明の実施の形態の第1実施例に
かかる車両用前照灯光軸方向自動調整装置で使用されて
いるECU20内のCPU21の処理手順を示すフロー
チャートである。なお、本ルーチンは約50ms毎に実
行される。また、図4は図3で用いられるフィルタを示
すテーブルであり、横軸を車輪速V〔km/h〕、縦軸
をその車輪速Vが微分された加速度dV/dt〔m/s
2 〕としたときの車両の状態(定速モード、停車モー
ド、加速モード、減速モード)に対応する各フィルタ
A,B,Cが表示されている。このフィルタとしては、
ハイトセンサ信号に対してハードウェア(例えば、CR
回路による信号の平滑化)によるもの、ハイトセンサ信
号またはピッチ角に対してソフトウェア(例えば、EC
Uによる移動平均や標準偏差を用いた信号の平滑化)に
よるものがあり、本システムでは元々ECUが内蔵され
ているためコスト的に有利なピッチ角に対する移動平均
を用いている。
【0025】ここで、図4のテーブルでは、車輪速Vが
数km/h(例えば、2〔km/h〕)未満のときには
停車モードに対応したフィルタAとされ、停車時には荷
物の積卸し等で大きなピッチ角変動が予想されるためフ
ィルタをかけないか、ごく弱いフィルタをかけてそのピ
ッチ角変動に対し素早くアクチュエータを応答させるよ
うにする。一方、車輪速Vが数km/h(例えば、2
〔km/h〕)以上であって、その車輪速Vを微分して
算出された加速度dV/dtが予め設定された閾値(例
えば、±2〔m/s2 〕)を越えているときには加速モ
ードまたは減速モードに対応したフィルタBとされ、ピ
ッチ角変動も大きいためフィルタをかけないか、ごく弱
いフィルタをかけてそのピッチ角変動に対し素早くアク
チュエータを応答させるようにする。また、車輪速Vが
数km/h(例えば、2〔km/h〕)以上であって、
その車輪速Vを微分して算出された加速度dV/dtが
予め設定された閾値(例えば、±2〔m/s2 〕)未満
のときには定速モードに対応したフィルタCとされ、通
常、大きなピッチ角変動はないと予想されるため走行時
の振動の高周波成分や路面の凹凸によるピッチ角変動を
除去するよう強いフィルタをかけてアクチュエータを応
答させないようにするものである。
【0026】図3において、ステップS101で初期設
定が実行されたのち、ステップS102に移行し、車輪
速V、フロントハイト値HF、リヤハイト値HR等の各
種センサ信号が読込まれる。次にステップS103に移
行して、上式(3)で算出された分散値θvar が予め設
定された閾値VAR0 未満であるかが判定される。ステ
ップS103の判定条件が成立するときには、停車時ま
たは加減速時の可能性があるためステップS104に移
行し、ステップS102で読込まれた車輪速Vが予め設
定された閾値V0 未満であるかが判定される。なお、閾
値V0 としては、図4のテーブルに示すように、例え
ば、2〔km/h〕とされる。ステップS104の判定
条件が成立するときには、ステップS105に移行し、
停車モードであるとして上式(1)で算出されたピッチ
角θp に対して図4に示す弱いフィルタAがかけられ
る。このように、弱いフィルタAがピッチ角θp にかけ
られフィルタ処理されたピッチ角θpfは、実際のピッチ
角θp の遷移状態にある程度追従されたものとなる。
【0027】一方、ステップS104の判定条件が成立
せず、車輪速Vが2〔km/h〕以上であるときには、
ステップS106に移行し、車輪速Vを微分演算した加
速度dV/dtの絶対値が予め設定された閾値αを越え
ているかが判定される。なお、閾値αとしては、図4の
テーブルに示すように、例えば、±2〔m/s2 〕とさ
れる。ステップS106の判定条件が成立するときに
は、ステップS107に移行し、加減速モード(加速モ
ードまたは減速モード)であるとして上式(1)で算出
されたピッチ角θp に対して図4に示す弱いフィルタB
がかけられる。このように、弱いフィルタBがピッチ角
θp にかけられフィルタ処理されたピッチ角θpfは、停
車モードのときと同様に、実際のピッチ角θp の遷移状
態にある程度追従されたものとなる。
【0028】そして、ステップS103の判定条件が成
立せず、分散値θvar が閾値VAR0 以上であるとき、
またはステップS106の判定条件が成立せず、加速度
dV/dtの絶対値が閾値α以下であるときには、車両
が一定速で走行しているものと考えられるためステップ
S108に移行し、定速モードであるとして上式(1)
で算出されたピッチ角θp に対して図4に示す強いフィ
ルタCがかけられる。このように、強いフィルタCがピ
ッチ角θp にかけられフィルタ処理されたピッチ角θpf
は、実際のピッチ角θp の遷移状態から振動の高周波成
分が除去され細かな変動がないものとなる。
【0029】以上により通常走行中に加減速操作が行わ
れたときには、正規の車輪速、加速度判定に移行し弱い
フィルタがかけられ、アクチュエータが素早く応答され
る。また、悪路判定されたのちに加減速操作を行っても
フィルタは変更されない。そして、分散値等によりばら
つきが評価されるため、荷重負荷によるピッチ角等のオ
フセット値を除去する必要がなく、周波数抽出のような
短いサンプリング処理も不要となり演算負荷も低減され
る。更に、本実施例ではセンサ入力が少ないためシステ
ムのコストダウンを図ることができる。
【0030】このようにして、ステップS105で車両
の停車モード、ステップS107で車両の加減速モー
ド、ステップS108で車両の定速モードにおいてフィ
ルタ処理された各ピッチ角θpfに対して、θa ≒−θpf
であって対向車に眩光を与えることのないアクチュエー
タ駆動角(目標光軸方向調整角度)θa が算出される。
次にステップS109に移行して、算出されたアクチュ
エータ駆動角θa に基づきアクチュエータ35L(35
R)が駆動される。なお、アクチュエータ35L(35
R)に対する制御速度設定等については省略されてい
る。このようにして、車両の状態(定速モード、停車モ
ード、加速モード、減速モード)に応じてヘッドライト
30L(30R)の光軸方向が適切に調整される。
【0031】このように、本実施例の車両用前照灯光軸
方向自動調整装置は、車両のヘッドライト(前照灯)3
0L,30Rの光軸方向の水平面に対する傾き角として
のピッチ角θp を算出するECU20内のCPU21に
て達成される傾き角演算手段と、前記傾き角演算手段で
算出されたピッチ角θp に基づきヘッドライト30L,
30Rの光軸方向を調整するECU20内のCPU21
にて達成される光軸方向調整手段と、路面状態を判定す
るECU20内のCPU21にて達成される路面状態判
定手段とを具備し、前記路面状態判定手段で悪路と判定
されたとき、前記光軸方向調整手段によるヘッドライト
30L,30Rの光軸方向の調整の応答性を遅くするも
のである。
【0032】したがって、傾き角演算手段としてのEC
U20内のCPU21で前後2つのハイトセンサ11
F,11Rの出力である車高の変位量から車体の前後方
向のピッチ角θp が算出され、このピッチ角θp によっ
て光軸方向調整手段としてのECU20内のCPU21
でヘッドライト30L,30Rの光軸方向が調整され
る。このとき、路面状態判定手段としてのECU20内
のCPU21で悪路と判定されたときには、ヘッドライ
ト30L,30Rの光軸方向の調整の応答性が遅くされ
る。即ち、路面状態が考慮されることでヘッドライト3
0L,30Rの光軸方向の調整によって逆に悪影響を及
ぼすことが事前に防止される。
【0033】また、本実施例の車両用前照灯光軸方向自
動調整装置のECU20内のCPU21にて達成される
光軸方向調整手段は、ECU20内のCPU21にて達
成される路面状態判定手段で悪路と判定されたとき、ヘ
ッドライト30L,30Rの光軸方向の調整の応答性を
フィルタを変更することにより切換えるものである。
【0034】したがって、路面状態判定手段としてのE
CU20内のCPU21で悪路と判定されたときのヘッ
ドライト30L,30Rの光軸方向の調整の応答性の切
換がフィルタの変更、即ち、ピッチ角θp の平滑化の程
度を変化させることで達成される。このように、ヘッド
ライト30L,30Rの光軸方向の調整の応答性がフィ
ルタの強弱によって切換えられることで、ヘッドライト
30L,30Rの光軸方向の調整による悪影響が防止さ
れる。
【0035】そして、本実施例の車両用前照灯光軸方向
自動調整装置のECU20内のCPU21にて達成され
る路面状態判定手段は、車体の振動状態を表す物理量の
ばらつきとしてのピッチ角θp の分散値θvar に基づき
悪路を判定するものである。
【0036】したがって、路面状態判定手段としてのE
CU20内のCPU21では、車体の振動状態を表す物
理量のばらつきとしてのピッチ角θp の分散値θvar が
所定値より小さいときには、悪路でないと判定できる。
これにより、実際にヘッドライト30L,30Rの光軸
方向の調整の必要性を的確に知ることができる。
【0037】更に、本実施例の車両用前照灯光軸方向自
動調整装置の車体、サスペンションの少なくとも何れか
1つの振動状態を表す物理量は、車高センサとしてのハ
イトセンサ11F,11Rからのフロントハイト値HF
及びリヤハイト値HR、車体前後のピッチ角θp とする
ものである。
【0038】つまり、車体またはサスペンションの振動
状態を表す物理量としてハイトセンサ11F,11Rか
らのフロントハイト値HF及びリヤハイト値HRに基づ
き算出されるピッチ角θp が用いられる。このため、車
体、サスペンションの少なくとも何れか1つの振動状態
を表す物理量が少ないセンサ信号により得られる。
【0039】ところで、上記実施例では、悪路判定時に
はヘッドライト30L,30Rの光軸方向の調整の応答
性を遅くするとしたが、本発明を実施する場合には、こ
れに限定されるものではなく、調整を停止するとしても
よい。
【0040】このような車両用前照灯光軸方向自動調整
装置は、車両のヘッドライト(前照灯)30L,30R
の光軸方向の水平面に対する傾き角としてのピッチ角θ
p を算出するECU20内のCPU21にて達成される
傾き角演算手段と、前記傾き角演算手段で算出されたピ
ッチ角θp に基づきヘッドライト30L,30Rの光軸
方向を調整するECU20内のCPU21にて達成され
る光軸方向調整手段と、路面状態を判定するECU20
内のCPU21にて達成される路面状態判定手段とを具
備し、前記路面状態判定手段で悪路と判定されたとき、
前記光軸方向調整手段によるヘッドライト30L,30
Rの光軸方向の調整を停止するものとすることができ
る。
【0041】したがって、傾き角演算手段としてのEC
U20内のCPU21で前後2つのハイトセンサ11
F,11Rの出力である車高の変位量から車体の前後方
向のピッチ角θp が算出され、このピッチ角θp によっ
て光軸方向調整手段としてのECU20内のCPU21
でヘッドライト30L,30Rの光軸方向が調整され
る。このとき、路面状態判定手段としてのECU20内
のCPU21で悪路と判定されたときには、ヘッドライ
ト30L,30Rの光軸方向の調整が停止される。即
ち、路面状態が考慮されることでヘッドライト30L,
30Rの光軸方向の調整によって逆に悪影響を及ぼすこ
とが事前に防止される。
【0042】また、上記実施例では、悪路判定時の処理
として、検出されたピッチ角に強いフィルタをかけるこ
とで不要な前照灯の光軸方向の変動を押さえるものとし
たが、本発明を実施する場合には、これに限定されるも
のではなく、初期光軸方向位置に戻す、また、現在位置
に保持する等の処理としてもよい。
【0043】このような車両用前照灯光軸方向自動調整
装置は、ECU20内のCPU21にて達成される光軸
方向調整手段が、ECU20内のCPU21にて達成さ
れる路面状態判定手段で悪路と判定されたとき、ヘッド
ライト30L,30Rの光軸方向を所定方向に戻してか
ら制御を停止するものとすることができる。
【0044】したがって、路面状態判定手段としてのE
CU20内のCPU21で悪路と判定されたときには、
ヘッドライト30L,30Rの光軸方向が光軸方向調整
手段としてのECU20内のCPU21で初期光軸方向
に戻されてから制御が停止される。これにより、ヘッド
ライト30L,30Rの光軸方向が初期位置となっての
ち停止されることで、調整の停止以前の光軸方向位置の
影響をなくすことができる。
【0045】〈実施例2〉図5は本発明の実施の形態の
第2実施例にかかる車両用前照灯光軸方向自動調整装置
の全体構成を示す概略図である。なお、図中、上述の実
施例と同様の構成または相当部分からなるものについて
は同一符号及び同一記号を付してその詳細な説明を省略
する。また、本発明の実施の形態の第2実施例にかかる
車両用前照灯光軸方向自動調整装置におけるヘッドライ
トの構成については、上述の実施例の図2と同様であ
り、その詳細な説明を省略する。
【0046】図5において、車両の前部及び後部の運転
席側または助手席側の車軸にはそれぞれフロント側のハ
イトセンサ11F、リヤ側のハイトセンサ11Rが取付
けられている。このハイトセンサ11F,11Rからは
前輪側の車軸及び後輪側の車軸と車体との相対変位量と
してのフロントハイト値HF及びリヤハイト値HR、ま
た、車両側に配設された周知の車輪速センサ12、スロ
ットル開度センサ13、ブレーキスイッチ14、その他
のセンサ(図示略)からは車輪速V、スロットル開度T
A、ブレーキ信号等の各種センサ信号が車両に搭載され
たECU20に入力される。なお、ECU20は便宜
上、車両の外部に図示されている。
【0047】ECU20は、周知の中央処理装置として
のCPU21、制御プログラムを格納したROM22、
各種データを格納するRAM23、B/U(バックアッ
プ)RAM24、入出力回路25及びそれらを接続する
バスライン26等からなる論理演算回路として構成され
ている。
【0048】そして、ECU20からの出力信号が車両
の左右のヘッドライト30L,30Rの各アクチュエー
タ35L,35Rに入力され、後述するように、左右の
ヘッドライト30L,30Rの光軸方向が調整される。
なお、車輪速センサ12、スロットル開度センサ13等
からの各種センサ信号及びブレーキスイッチ14からの
ブレーキ信号は、車両の定速モード、停車モード、加速
モード、減速モード等のモード判定に用いられる。
【0049】図6は本発明の実施の形態の第2実施例に
かかる車両用前照灯光軸方向自動調整装置で使用されて
いるECU20内のCPU21の処理手順を示すフロー
チャートである。なお、本ルーチンは約50ms毎に実
行される。
【0050】まず、ステップS201で初期設定が実行
されたのち、ステップS202に移行し、車輪速V、フ
ロントハイト値HF、リヤハイト値HR等の各種センサ
信号が読込まれる。次にステップS203に移行して、
ブレーキ信号がONまたはスロットル開度変化率dTA
/dtが予め設定された閾値S0 を越えているかが判定
される。ステップS203の判定条件が成立するときに
は、ステップS204に移行し、ステップS202で読
込まれた車輪速Vが予め設定された閾値V0 未満である
かが判定される。なお、閾値V0 としては、上述の実施
例の図4のテーブルに示すように、例えば、2〔km/
h〕とされる。ステップS204の判定条件が成立する
ときには、ステップS205に移行し、停車モードであ
るとして上述の実施例の式(1)で算出されたピッチ角
θp に対して図4に示す弱いフィルタAがかけられる。
このように、弱いフィルタAがピッチ角θp にかけられ
フィルタ処理されたピッチ角θpfは、実際のピッチ角θ
p の遷移状態にある程度追従されたものとなる。
【0051】一方、ステップS204の判定条件が成立
せず、車輪速Vが2〔km/h〕以上であるときには、
ステップS206に移行し、車輪速Vを微分演算した加
速度dV/dtの絶対値が予め設定された閾値αを越え
ているかが判定される。なお、閾値αとしては、上述の
実施例の図4のテーブルに示すように、例えば、±2
〔m/s2 〕とされる。ステップS206の判定条件が
成立するときには、ステップS207に移行し、加減速
モード(加速モードまたは減速モード)であるとして上
述の実施例の式(1)で算出されたピッチ角θp に対し
て図4に示す弱いフィルタBがかけられる。このよう
に、弱いフィルタBがピッチ角θp にかけられフィルタ
処理されたピッチ角θpfは、停車モードのときと同様
に、実際のピッチ角θp の遷移状態にある程度追従され
たものとなる。
【0052】そして、ステップS203の判定条件が成
立せず、ブレーキ信号がOFFまたはスロットル開度変
化率dTA/dtが閾値S0 以下であるとき、またはス
テップS206の判定条件が成立せず、加速度dV/d
tの絶対値が閾値α以下であるときには、車両が悪路を
一定速で走行しているものとしてステップS208に移
行し、定速モードであるとして上述の実施例の式(1)
で算出されたピッチ角θp に対して図4に示す強いフィ
ルタCがかけられる。このように、強いフィルタCがピ
ッチ角θp にかけられフィルタ処理されたピッチ角θpf
は、実際のピッチ角θp の遷移状態から振動の高周波成
分が除去され細かな変動がないものとなる。なお、本実
施例では、悪路走行中であっても加減速操作が行われた
ときには弱いフィルタがかけられ、アクチュエータが素
早く応答される。
【0053】このようにして、ステップS205で車両
の停車モード、ステップS207で車両の加減速モー
ド、ステップS208で車両の定速モードにおいてフィ
ルタ処理された各ピッチ角θpfに対して、θa ≒−θpf
であって対向車に眩光を与えることのないアクチュエー
タ駆動角(目標光軸方向調整角度)θa が算出される。
次にステップS209に移行して、算出されたアクチュ
エータ駆動角θa に基づきアクチュエータ35L(35
R)が駆動される。なお、アクチュエータ35L(35
R)に対する制御速度設定等については省略されてい
る。このようにして、車両の状態(定速モード、停車モ
ード、加速モード、減速モード)に応じてヘッドライト
30L(30R)の光軸方向が適切に調整される。
【0054】このように、本実施例の車両用前照灯光軸
方向自動調整装置は、車両のヘッドライト(前照灯)3
0L,30Rの光軸方向の水平面に対する傾き角として
のピッチ角θp を算出するECU20内のCPU21に
て達成される傾き角演算手段と、前記傾き角演算手段で
算出されたピッチ角θp に基づきヘッドライト30L,
30Rの光軸方向を調整するECU20内のCPU21
にて達成される光軸方向調整手段と、路面状態を判定す
るECU20内のCPU21にて達成される路面状態判
定手段とを具備し、前記路面状態判定手段で悪路と判定
されたとき、前記光軸方向調整手段によるヘッドライト
30L,30Rの光軸方向の調整の応答性を遅くするも
のである。
【0055】したがって、傾き角演算手段としてのEC
U20内のCPU21で前後2つのハイトセンサ11
F,11Rの出力である車高の変位量から車体の前後方
向のピッチ角θp が算出され、このピッチ角θp によっ
て光軸方向調整手段としてのECU20内のCPU21
でヘッドライト30L,30Rの光軸方向が調整され
る。このとき、路面状態判定手段としてのECU20内
のCPU21で悪路と判定されたときには、ヘッドライ
ト30L,30Rの光軸方向の調整の応答性が遅くされ
る。即ち、路面状態が考慮されることでヘッドライト3
0L,30Rの光軸方向の調整によって逆に悪影響を及
ぼすことが事前に防止される。
【0056】また、本実施例の車両用前照灯光軸方向自
動調整装置のECU20内のCPU21にて達成される
光軸方向調整手段は、ECU20内のCPU21にて達
成される路面状態判定手段で悪路と判定されたとき、ヘ
ッドライト30L,30Rの光軸方向の調整の応答性を
フィルタを変更することにより切換えるものである。
【0057】したがって、路面状態判定手段としてのE
CU20内のCPU21で悪路と判定されたときのヘッ
ドライト30L,30Rの光軸方向の調整の応答性の切
換がフィルタの変更、即ち、ピッチ角θp の平滑化の程
度を変化させることで達成される。このように、ヘッド
ライト30L,30Rの光軸方向の調整の応答性がフィ
ルタの強弱によって切換えられることで、ヘッドライト
30L,30Rの光軸方向の調整による悪影響が防止さ
れる。
【0058】ところで、上記実施例では、悪路判定時に
はヘッドライト30L,30Rの光軸方向の調整の応答
性を遅くするとしたが、本発明を実施する場合には、こ
れに限定されるものではなく、調整を停止するとしても
よい。
【0059】このような車両用前照灯光軸方向自動調整
装置は、車両のヘッドライト(前照灯)30L,30R
の光軸方向の水平面に対する傾き角としてのピッチ角θ
p を算出するECU20内のCPU21にて達成される
傾き角演算手段と、前記傾き角演算手段で算出されたピ
ッチ角θp に基づきヘッドライト30L,30Rの光軸
方向を調整するECU20内のCPU21にて達成され
る光軸方向調整手段と、路面状態を判定するECU20
内のCPU21にて達成される路面状態判定手段とを具
備し、前記路面状態判定手段で悪路と判定されたとき、
前記光軸方向調整手段によるヘッドライト30L,30
Rの光軸方向の調整を停止するものとすることができ
る。
【0060】したがって、傾き角演算手段としてのEC
U20内のCPU21で前後2つのハイトセンサ11
F,11Rの出力である車高の変位量から車体の前後方
向のピッチ角θp が算出され、このピッチ角θp によっ
て光軸方向調整手段としてのECU20内のCPU21
でヘッドライト30L,30Rの光軸方向が調整され
る。このとき、路面状態判定手段としてのECU20内
のCPU21で悪路と判定されたときには、ヘッドライ
ト30L,30Rの光軸方向の調整が停止される。即
ち、路面状態が考慮されることでヘッドライト30L,
30Rの光軸方向の調整によって逆に悪影響を及ぼすこ
とが事前に防止される。
【0061】また、上記実施例では、悪路判定時の処理
として、検出されたピッチ角に強いフィルタをかけるこ
とで不要な前照灯の光軸方向の変動を押さえるものとし
たが、本発明を実施する場合には、これに限定されるも
のではなく、初期光軸方向位置に戻す、また、現在位置
に保持する等の処理としてもよい。
【0062】このような車両用前照灯光軸方向自動調整
装置は、ECU20内のCPU21にて達成される光軸
方向調整手段が、ECU20内のCPU21にて達成さ
れる路面状態判定手段で悪路と判定されたとき、ヘッド
ライト30L,30Rの光軸方向を所定方向に戻してか
ら制御を停止するものとすることができる。
【0063】したがって、路面状態判定手段としてのE
CU20内のCPU21で悪路と判定されたときには、
ヘッドライト30L,30Rの光軸方向が光軸方向調整
手段としてのECU20内のCPU21で初期光軸方向
に戻されてから制御が停止される。これにより、ヘッド
ライト30L,30Rの光軸方向が初期位置となっての
ち停止されることで、調整の停止以前の光軸方向位置の
影響をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かる車両用前照灯光軸方向自動調整装置の全体構成を示
す概略図である。
【図2】 図2は図1のヘッドライトの要部構成を示す
断面図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の第1実施例にか
かる車両用前照灯光軸方向自動調整装置で使用されてい
るECU内のCPUの処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図4】 図4は図3で車両のモード判定を行うための
テーブルである。
【図5】 図5は本発明の実施の形態の第2実施例にか
かる車両用前照灯光軸方向自動調整装置の全体構成を示
す概略図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態の第2実施例にか
かる車両用前照灯光軸方向自動調整装置で使用されてい
るECU内のCPUの処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図7】 図7は従来の車両用前照灯光軸方向自動調整
装置における悪路走行時を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
11F,11R ハイトセンサ(車高センサ) 20 ECU(電子制御装置) 30L,30R ヘッドライト(前照灯) 35L,35R アクチュエータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前照灯の光軸方向の水平面に対す
    る傾き角を算出する傾き角演算手段と、 前記傾き角演算手段で算出された前記傾き角に基づき前
    記前照灯の光軸方向を調整する光軸方向調整手段と、 路面状態を判定する路面状態判定手段とを具備し、 前記路面状態判定手段で悪路と判定されたとき、前記光
    軸方向調整手段による前記前照灯の光軸方向の調整を停
    止することを特徴とする車両用前照灯光軸方向自動調整
    装置。
  2. 【請求項2】 前記光軸方向調整手段は、 前記路面状態判定手段で悪路と判定されたとき、前記前
    照灯の光軸方向を所定方向に戻してから制御を停止する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯光軸方
    向自動調整装置。
  3. 【請求項3】 車両の前照灯の光軸方向の水平面に対す
    る傾き角を算出する傾き角演算手段と、 前記傾き角演算手段で算出された前記傾き角に基づき前
    記前照灯の光軸方向を調整する光軸方向調整手段と、 路面状態を判定する路面状態判定手段とを具備し、 前記路面状態判定手段で悪路と判定されたとき、前記光
    軸方向調整手段による前記前照灯の光軸方向の調整の応
    答性を遅くすることを特徴とする車両用前照灯光軸方向
    自動調整装置。
  4. 【請求項4】 前記光軸方向調整手段は、前記路面状態
    判定手段で悪路と判定されたとき、前記前照灯の光軸方
    向の調整の応答性をフィルタを変更することにより切換
    えることを特徴とする請求項3に記載の車両用前照灯光
    軸方向自動調整装置。
  5. 【請求項5】 前記路面状態判定手段は、車体、サスペ
    ンションの少なくとも何れか1つの振動状態を表す物理
    量のばらつきに基づき悪路を判定することを特徴とする
    請求項1または請求項3に記載の車両用前照灯光軸方向
    自動調整装置。
  6. 【請求項6】 前記物理量は、車高センサからの出力、
    上下加速度センサからの出力、車体前後のピッチ角のう
    ち少なくとも何れか1つとすることを特徴とする請求項
    5に記載の車両用前照灯光軸方向自動調整装置。
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