JPH1054368A - ベローズポンプ - Google Patents

ベローズポンプ

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JPH1054368A
JPH1054368A JP21347496A JP21347496A JPH1054368A JP H1054368 A JPH1054368 A JP H1054368A JP 21347496 A JP21347496 A JP 21347496A JP 21347496 A JP21347496 A JP 21347496A JP H1054368 A JPH1054368 A JP H1054368A
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JP
Japan
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bellows
pump
discharge
side flow
flow path
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Application number
JP21347496A
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English (en)
Inventor
Takeo Yajima
丈夫 矢島
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Koganei Corp
Original Assignee
Koganei Corp
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Publication date
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  • Reciprocating Pumps (AREA)
  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度の定流量性を実現したベローズポンプ
を提供する。 【解決手段】 軸方向に進退移動するベローズ17a,
17bをそれぞれ有する複数のポンプ室13a,13b
を有する。また、ベローズ17a,17bの後退移動時
に液体貯蔵槽内の液体をポンプ室13a,13bに案内
する流入側流路と、ベローズ17a,17bの前進移動
時にポンプ室13a,13b内の液体を吐出ノズルに案
内する吐出側流路と、各流入側流路および各吐出側流路
のそれぞれに設けられた逆止弁とを有する。さらに、ベ
ローズ17a,17bを各々独立して駆動可能な電動の
モータ2a,2bとを有し、このモータ2a,2bによ
ってベローズ17a,17bの移動量を制御して、吐出
側流路から流出する液体の量を制御する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吐出量を任意に制
御できるベローズポンプに関し、特に、電子部品製造装
置等で使用される処理用薬液の作成に適用して有効な技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、所定量の液体を供給する定量
吐出ポンプの一つとしてベローズポンプが広く用いられ
ている。
【0003】このベローズポンプは、ベローズを伸縮運
動させることにより吸入圧と吐出圧を得るものであり、
ベローズの伸縮は一般にモータや空気圧によって制御さ
れる。例えば、特開平7−310838号公報の液体吐
出装置では、モータとボールねじの組み合わせによって
ベローズの伸縮を行っている。また、特開昭62−23
3485号公報のベローズポンプや特開平3−7858
3号公報の複動式ポンプでは、空気圧によって2個のベ
ローズを交互に伸縮させている。
【0004】一方、特開昭62−103489号公報の
ベローズポンプのように、ポンプのコンパクト化のた
め、ベローズを有するポンプ室を2個並設した形態のも
のも提案されている。なお、この場合には、各ベローズ
は並設された2個の空気圧シリンダにより駆動される。
【0005】ところで、このようなベローズポンプは、
定量の液体を比較的低圧で供給できる特性を生かして半
導体製造工程においても多く用いられている。例えば、
特開平7−310838号公報にあるような半導体ウエ
ハ表面へのフォトレジスト液の塗布や、洗浄液等の半導
体製造工程で使用される処理用薬液の作成や供給などに
用いられている。
【0006】この場合、フォトレジスト液の塗布は、ベ
ローズポンプを介して半導体ウエハ上に直接供給され
る。一方、処理用薬液は、水などの基剤を所定量貯留し
た容器内に、一定量の薬剤をベローズポンプにより供給
し、これを撹拌することにより作成される。そして、こ
のようにして作成された処理用薬液をベローズポンプに
よって半導体製造装置に供給することも多く行われてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで、半導体の製造
工程において、製品を連続的かつ効率良く製造するため
には、半導体製造装置に対し処理用薬液を常に一定流量
だけ供給することが求められる場合がある。この場合、
処理用薬液の作成に際しては、その原材料となる薬剤を
基剤中に常に一定流量だけ供給する必要があり、さら
に、その濃度を一定にするため、送られる薬剤の量も厳
格に制御されなければならない。
【0008】しかしながら、従来のベローズポンプにあ
っては、特開平7−310838号公報のようなモータ
駆動のものでは、ベローズ作動中は安定した定流量が得
られるものの、間欠動作となり常に一定量を供給するこ
とはできない。
【0009】一方、特開昭62−103489号公報等
のようなベローズを2個使用したポンプでは、ベローズ
を交互に作動させることにより連続的に薬剤を供給でき
るが、従来のこの種のポンプは空気圧駆動のため次のよ
うな問題がある。すなわち、まず第1に、ベローズの動
きが空気の圧力や温度の変化、またそれによる摺動抵抗
などの変化の影響を受け流量が一定しない。第2に、空
気圧使用のため、ベローズを瞬間的に切り替えて所定の
作動速度に短時間で立ち上げることが難しく、吐出流が
脈流となる。このように空気圧駆動のポンプでは、高精
度な定流量を得るのが困難であるという問題があった。
【0010】さらに、空気圧駆動のベローズポンプで
は、ベローズをストローク途中で停止できないため、そ
の吐出量が、1回の吐出動作によって吐出される量の整
数倍に限られ、細かな吐出量調整ができないという問題
もあった。このため、薬剤供給量を細かに制御すること
ができず、その安定化が課題となっていた。
【0011】本発明の目的は、脈動のない高精度な定流
量特性を実現したベローズポンプを提供することにあ
る。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0014】すなわち、本発明のベローズポンプは、軸
方向に進退移動するベローズをそれぞれ有し、このベロ
ーズの伸縮運動により吸入圧および吐出圧を発生させる
複数のポンプ室を有する。また、各ポンプ室と液体貯蔵
槽とを連通しベローズの後退移動時に液体貯蔵槽内の液
体をポンプ室に案内する流入側流路と、各ポンプ室と液
体吐出ノズルとを連通しベローズの前進移動時にポンプ
室内の液体を吐出ノズルに案内する吐出側流路と、各流
入側流路および各吐出側流路のそれぞれに設けられた逆
止弁とを有する。さらに、ベローズを各々独立して駆動
可能な電動駆動装置とを有し、この電動駆動装置によっ
てベローズの移動量を制御することにより、吐出側流路
から流出する液体の量を制御することを特徴としてい
る。
【0015】この場合、前記の電動駆動装置はそれぞ
れ、電動のモータと、このモータに接続されたねじ部材
と、このねじ部材に螺合すると共に前記のベローズと接
続された駆動部材とを有してなり、モータの回転により
前記の駆動部材を軸方向に駆動させてベローズを進退移
動させようにしても良い。なお、本願においては、モー
タの回転とは、360度以上の変位をも含むモータの正
逆転動作をいう。
【0016】また、前記のポンプ室を2個とし、前記の
電動駆動装置によってこの2個のポンプ室に交互に吐出
動作を行わせることにより吐出側流路から流出する液体
の量を一定に制御するようにしても良い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の
形態であるベローズポンプの外観を示す平面図、図2は
そのA−A線に沿った断面図、図3はB−B線に沿った
断面図である。本発明のベローズポンプは、2個の電動
ベローズを並設してそれらを最適制御することにより常
に一定量の薬剤を供給するものであり、当該実施の形態
は、半導体製造工程において使用される処理用薬液の作
成に本発明のベローズポンプを適用したものである。
【0018】図1に示すように、当該実施の形態のベロ
ーズポンプは、モータ等の電動駆動装置を格納するモー
タハウジング1mと、ベローズポンプが構成されるポン
プハウジング1pと、薬剤の吸入・吐出を行うバルブハ
ウジング1vとから構成されており、薬剤貯蔵槽(液体
貯蔵槽)31および薬剤供給ノズル(液体吐出ノズル)
32に接続されている。そして、それらの中には、図2
に示されるように、電動ベローズAと電動ベローズBが
それぞれ独立して動作可能な状態で格納されている。な
お、以下の説明において、符号の添字a,bはそれぞれ
電動ベローズA、Bに所属する部材であることを示す。
【0019】ここで、モータハウジング1mには、図2
に示すように、2個のサーボモータ(以下、モータと略
す)2a,2bが格納されており、カップリング3a,
3bによってボールねじ(ねじ部材)4a,4bと接続
されている。また、ボールねじ4a,4bには、駆動軸
(駆動部材)5a,5bに固着されると共にリニアガイ
ド6a,6bに装着されたナット7a,7bが螺合して
いる。従って、当該ベローズポンプでは、モータ2a,
2bの回転によってボールねじ4a,4bが回転し、そ
れに伴って駆動軸5a,5bがリニアガイド6a,6b
に案内されながら、図2において左右方向に進退移動す
るようになっている。
【0020】また、ボールねじ4a,4bのモータ2
a,2b側は、支持壁8に取り付けられたベアリング9
a,9bによって回転自在に支持されている。さらに、
モータ2a,2bにはエンコーダ10a,10bがそれ
ぞれ取り付けられており、その回転角度や回転数が正確
に計測できるようになっている。なお、当該実施の形態
では、モータ2a,2bの回転運動を駆動軸5a,5b
の直進運動に変換するために、ねじ部材としてボールね
じ4a,4bを用いた例を示したが、台形ねじ等のすべ
りねじを用いてこれを構成しても良い。
【0021】次に、ポンプハウジング1pは、合成樹脂
製の連結プレート11と、薬剤による耐食性を考慮して
フッ素樹脂であるポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)等の合成樹脂により形成されたポンプブロック12
とから構成されている。そして、ポンプブロック12内
には、図2,3に示すように、ポンプ室13a,13b
と流入側流路14a,14bおよび吐出側流路15a,
15bが形成されており、これらの中を薬剤が流れるよ
うになっている。
【0022】また、ポンプ室13a,13b内には、エ
ンドプレート16a,16bと一体に形成された蛇腹状
のベローズ17a,17bが設けられている。この場
合、ベローズ17a,17bの先端部18a,18b
は、駆動軸5a,5bの先端と連結されている。従っ
て、モータ2a,2bの回転に伴う駆動軸5a,5bの
進退によって、ベローズ17a,17bもまたポンプ室
13a,13b内で伸縮し、図2において左右方向に進
退移動する。そしてこれにより、ポンプ室13a,13
b内にて薬剤を吸入・吐出する圧力が発生する なお、ベローズ17a,17bとエンドプレート16
a,16bもまた、耐食性のためフッ素樹脂等により形
成されている。また、エンドプレート16a,16bの
側部にはOリング19a,19bが取り付けられてい
る。このため、ポンプ室13a,13bは、ベローズ1
7a,17bとエンドプレート16a,16bによっ
て、気密状態でモータハウジング1m側と隔離されてい
る。
【0023】一方、バルブハウジング1vは、ポンプハ
ウジング1pの上下に取り付けられた流入側ブロック2
0と吐出側ブロック21の2個のブロックからなり、そ
れぞれフッ素樹脂等の合成樹脂によって形成されてい
る。ここで、それぞれの内部には、流入側流路22と吐
出側流路23が形成されており、外部のチューブ24を
介して薬剤貯蔵槽31や処理用薬液供給槽33の薬剤供
給ノズル32と接続されている。また、図3に示すよう
に、これらは内部で二股に分岐しており(22a,22
bおよび23a,23b)、それぞれポンプハウジング
1pの流入側流路14a,14bや吐出側流路15a,
15bと接続されている。従って、ベローズ17a,1
7bが後退移動する時には、流入側流路14a,14b
によって薬剤貯蔵槽31内の液体が各ポンプ室13a,
13bに案内され、ベローズ17a,17bの前進移動
する時には各ポンプ室13a,13b内の薬剤が薬剤供
給ノズル32に案内される。
【0024】なお、処理用薬液供給槽33には、処理用
薬液の基剤となる水等が供給される基剤供給管34と、
作成された処理用薬液を半導体製造装置(図示せず)に
送給する処理用薬液供給管35がそれぞれ設けられてい
る。そして、所定の薬剤を薬剤供給ノズル32から一定
量で供給することにより、一定濃度の処理用薬液が作成
され、半導体製造装置に供給される。なお、処理用薬液
の作成方法としては、基剤供給管34から常時基剤を供
給して処理用薬剤を連続的に作成しても良いし、一定量
の基剤を処理用薬液供給槽33に溜めて一定量ずつ処理
用薬液を作成しても良い。
【0025】ところで、ポンプハウジング1pの流入側
流路14a,14bやバルブハウジング1vの吐出側流
路23には、流入側逆止弁25a,25bおよび吐出側
逆止弁26a,26bが形成されており、それぞれ一方
向にのみ薬剤が流れるようになっている。ここで、その
構造を逆止弁25aを例にとって説明する。なお、各逆
止弁は全て同様の構造となっている。
【0026】この逆止弁25aは、図4に示すように、
ポンプブロック12と、流入側ブロック20に設けられ
た下側ブロック36との間に配設されている。ポンプブ
ロック12内には、球形状で直径Rの弁体27を上下方
向に移動自在に収容する弁収容室28が形成されてい
る。また、弁収容室28の下端は、下側ブロック36に
形成された流通路29と連通している。なお、流通路2
9は、流入側ブロック20の流入側流路22aとも連通
している。
【0027】一方、この流通路29の内径は、弁体27
の直径Rよりも小さく設定されている。従って、図4の
実線で示した位置に弁体27があるときには、流通路2
9は弁体27によって閉じられることになる。これに対
し、弁体27が弁収容室28に沿ってその上部に移動
し、図4で一点鎖線で示す位置に引き上げられると、流
通路29が開き流入側流路22aと流入側流路14aと
が連通する。
【0028】このように、ベローズ17aが後退してポ
ンプ室13aに吸入圧が生ずると弁体27が引き上げら
れて弁が開き流入側流路22aから薬剤が流入する。ま
た、ベローズ17aが前進してポンプ室13aに吐出圧
が生じると、吸入時とは逆に弁体27が流通路29を塞
いで弁が閉じ、流入側流路22a側への薬剤の逆流が妨
げられる。なお、吐出側逆止弁26aではこれとは逆
に、ポンプ室13aに吸入圧が生ずると弁が閉じ、吐出
圧が生じると弁が開く動作となる。従って、電動ベロー
ズAでは流入側逆止弁25aと吐出側逆止弁26aによ
って、また、電動ベローズBでは流入側逆止弁25bと
吐出側逆止弁26bによって、薬剤の吸入・吐出が制御
される。
【0029】次に、このような構成のベローズポンプを
用いて薬剤を供給する場合におけるポンプ制御方式につ
いて説明する。
【0030】図5は、当該ベローズポンプの制御パター
ンの一例を示すフローチャートである。この図5は、電
動ベローズA(以下、ベローズAと略す)の動作速度と
電動ベローズB(以下、ベローズBと略す)の動作速度
および、当該ベローズポンプから吐出される薬剤の流量
を縦軸に、時間Tを横軸にしてベローズポンプの制御パ
ターンを示している。
【0031】まず、時刻t1 においてベローズAを作動
させる。すなわち、モータ2aを駆動して駆動軸5aを
動かしベローズ17aを前進(図2において左側に移
動)させる。これにより、ポンプ室13a中にあった薬
剤が吐出され始める。このとき、ベローズ17aは一気
に速度V1 に立ち上げられるので、図5の最下部に示し
たように、吐出流量は時刻t1 において流量Qまで一気
に立ち上がる。
【0032】次に、時刻t1 から若干遅く時刻t2 にお
いてベローズBを作動させる。すなわち、モータ2bを
駆動して駆動軸5bを動かしベローズ17bを後退(図
2において右側に移動)させる。これにより、ポンプ室
13b内に薬剤が吸入され始める。このとき、ベローズ
17bはベローズ17aよりも速い速度V2 にて作動さ
れるため、薬剤吸入は、ベローズAからの薬剤吐出が終
了する前に終了する(時刻t3 )。そして、時刻t4
てベローズAからの薬剤吐出が終了すると、ベローズA
に代わって、時刻t3 から時刻t4 まで待機していたベ
ローズBを薬剤吐出側に作動させ、ポンプ室13b内か
ら薬剤を吐出させる。このとき、ベローズAからベロー
ズBへの交代は瞬時に行われるため、ポンプからの吐出
流量は一定のまま維持される。
【0033】一方、薬剤を吐出するベローズが交代した
後、ベローズAでは、先程のベローズBと同様に、時刻
5 からt6 にかけて薬剤の吸入が行われる。そして、
ベローズBの薬剤吐出が時刻t7 にて終了すると、再び
ベローズAが吐出側にまわり、吐出流量を一定に維持す
る。
【0034】このように、当該ベローズポンプでは、電
動ベローズの立ち上がり性能を生かし、これを2個交互
に用いることによって、常にポンプからの吐出流量を一
定に維持することが可能となる。
【0035】さらに、図6に当該ベローズポンプの制御
パターンの他の例を示す。なお、図6も図5と同様の構
成となっている。
【0036】図6の制御パターンでは、ベローズAとベ
ローズBとが交代で薬剤を吐出するという点では図5の
ものと同様であるが、この場合には吐出側のベローズが
交代するときの両ベローズA,Bの動作速度制御に特徴
がある。すなわち、時刻t11においてベローズAが速度
1 にて薬剤を吐出し始めると共に、時刻t12において
ベローズBが速度V2 にて薬剤吸入を始めるところまで
は図5の場合と同様である。しかしながら、当該制御パ
ターンでは、ベローズAはその動作速度を時刻t13から
14にかけて速度V1 から0まで徐々に減速して行く。
その一方で、ベローズBは、ベローズAの減速と時を同
じくして、その動作速度を0から速度V1 まで徐々に加
速して行く。この時、両ベローズA,Bからの吐出流量
は図6の点線で示したように変化して行くが、その総量
は常にQのまま維持される。すなわち、電動ベローズで
は、その速度制御が正確かつ容易である特性を生かし
て、常にポンプからの吐出流量を一定に維持するように
制御している。なお、この場合には、図5のように急激
な立ち上がりや立ち下がりがなく、しかも両ベローズ
A,Bの駆動時に存在する微少な過渡現象をも吸収する
ことができるので、より安定した吐出流量を得ることが
できる。
【0037】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0038】たとえば、前記の実施の形態では、モータ
2a,2bとしてサーボモータを使用した例を示した
が、例えばステッピングモータや超音波モータなど、正
確な回転角制御ができるモータであれば何れの種類のモ
ータでも良い。また、逆止弁の構造は、前述のものには
限られず、磁気を用いて弁体を移動させるものなど任意
の構成を採用することができる。さらに、ポンプ室の数
も2つには限られず、さらに多数のポンプ室を適宜制御
するようにしても良い。
【0039】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその利用分野である半導体製造工程で使
用される処理用薬液の作成に適用した場合について説明
したが、これに限定されるものではなく、たとえば、作
成した処理用薬液を半導体製造装置に供給することに使
用できる他、精密機械や他の電子部品の製造工程にも適
用できる。
【0040】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0041】(1)ベローズの動作速度、移動量を電気
的に制御できるので、吐出量を任意かつ高精度に制御で
きるという効果がある。すなわち、2個のベローズを交
代作動させたり、ベローズをストローク途中で正確に停
止させたり等、種々の動作制御が可能となり、吐出量の
設定を自由に行うことができる。従って、一定流量を脈
動なく吐出し続けることや、任意の量を間欠動作で吐出
することなど、従来空気圧動作では実現できなかった特
性を得ることができる。
【0042】(2)電動の駆動装置を採用しているた
め、吐出に寄与するベローズを瞬間的に切り換えること
ができ、ベローズが切り換わる際の脈動が少ないという
効果がある。また、流量を途中で任意に変化させること
も可能であるため、ベローズをオーバーラップさせて吐
出動作させることもでき、これによりさらに脈動を少な
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるベローズポンプの
外観を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】図1のB−B線に沿った断面図である。
【図4】図1のベローズポンプに用いられている逆止弁
の構成を示す断面図である。
【図5】図1のベローズポンプの制御例を示すタイムチ
ャートである。
【図6】図1のベローズポンプの他の制御例を示すタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
1m モータハウジング 1p ポンプハウジング 1v バルブハウジング 2a モータ 2b モータ 3a カップリング 3b カップリング 4a ボールねじ(ねじ部材) 4b ボールねじ(ねじ部材) 5a 駆動軸(駆動部材) 5b 駆動軸(駆動部材) 6a リニアガイド 6b リニアガイド 7a ナット 7b ナット 8 支持壁 9a ベアリング 9b ベアリング 10a エンコーダ 10b エンコーダ 11 連結プレート 12 ポンプブロック 13a ポンプ室 13b ポンプ室 14a 流入側流路 14b 流入側流路 15a 吐出側流路 15b 吐出側流路 16a エンドプレート 16b エンドプレート 17a ベローズ 17b ベローズ 18a 先端部 18b 先端部 19a Oリング 19b Oリング 20 流入側ブロック 21 吐出側ブロック 22 流入側流路 22a 流入側流路 22b 流入側流路 23 吐出側流路 23a 吐出側流路 23b 吐出側流路 24 チューブ 25a 流入側逆止弁 25b 流入側逆止弁 26a 吐出側逆止弁 26b 吐出側逆止弁 27 弁体 28 弁収容室 29 流通路 31 薬剤貯蔵槽(液体貯蔵槽) 32 薬剤供給ノズル(液体吐出ノズル) 33 処理用薬液供給槽 34 基剤供給管 35 処理用薬液供給管 36 下側ブロック A 電動ベローズ B 電動ベローズ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に進退移動するベローズをそれぞ
    れ有し、前記ベローズの伸縮運動により吸入圧および吐
    出圧を発生させる複数のポンプ室と、 前記各ポンプ室と液体貯蔵槽とを連通し、前記ベローズ
    の後退移動時に前記液体貯蔵槽内の液体を前記ポンプ室
    に案内する流入側流路と、 前記各ポンプ室と液体吐出ノズルとを連通し、前記ベロ
    ーズの前進移動時に前記ポンプ室内の液体を前記吐出ノ
    ズルに案内する吐出側流路と、 前記各流入側流路および各吐出側流路のそれぞれに設け
    られた逆止弁と、 前記ベローズを各々独立して駆動可能な電動駆動装置と
    を有し、 前記電動駆動装置によって前記ベローズの移動量を制御
    することにより、前記吐出側流路から流出する液体の量
    を制御することを特徴とするベローズポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のベローズポンプであっ
    て、前記電動駆動装置はそれぞれ、電動のモータと、前
    記モータに接続されたねじ部材と、前記ねじ部材に螺合
    すると共に前記ベローズと接続された駆動部材とを有し
    てなり、前記モータの回転により前記駆動部材を軸方向
    に駆動させて前記ベローズを進退移動させることを特徴
    とするベローズポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のベローズポンプ
    であって、前記ベローズポンプは前記ポンプ室を2個有
    してなり、前記電動駆動装置によって前記2個のポンプ
    室に交互に吐出動作を行わせることにより前記吐出側流
    路から流出する液体の量を一定に制御することを特徴と
    するベローズポンプ。
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