JPH1051418A - ディジタル受信装置 - Google Patents

ディジタル受信装置

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JPH1051418A
JPH1051418A JP8207382A JP20738296A JPH1051418A JP H1051418 A JPH1051418 A JP H1051418A JP 8207382 A JP8207382 A JP 8207382A JP 20738296 A JP20738296 A JP 20738296A JP H1051418 A JPH1051418 A JP H1051418A
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carrier
phase
carriers
frequency
carrier shift
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JP8207382A
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Masahiro Tsujishita
雅啓 辻下
Kenichi Taura
賢一 田浦
Yoshiharu Osuga
由治 大須賀
Tadatoshi Okubo
忠俊 大久保
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 OFDM方式の伝送信号を受信するディジタ
ル受信装置において、数キャリア間隔におよぶ大きな周
波数誤差に対してもキャリアシフトによりそれを補正す
ることができ、局部発振器に要求される周波数可変範囲
を狭めることのできるディジタル受信装置を得る。 【解決手段】 DFT処理部10の処理結果からキャリ
アずれを検出し、位相補正部20にてキャリアずれに比
例してDFT処理部10からの処理結果の位相を回転す
ることによりガードインターバル期間の余分な位相回転
を補正して差動復調器11に入力する。そして、差動復
調結果をキャリアずれの分だけシフトしてビタビ復号器
14に入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のキャリアが
差動位相変調されたOFDM(Orthogonal Frequency D
ivision Multiplexing:直交周波数多重変調)変調によ
る伝送信号を受信するディジタル受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マルチパス、フェージングなど電波伝播
の問題の影響を強く受ける移動体に対しディジタルデー
タを伝送可能とする方式として、OFDM(Orthogonal
Frequency Division Multiplex:直交周波数多重変
調)伝送方式が知られており放送への利用が進められて
いる。その代表的なものがITU−R勧告BS.774
に記載されるディジタル音声放送方式(以下、DAB
(Digital Audio Broadcasting)と記す。)である。
【0003】ここで、OFDM伝送方式は、伝送帯域を
分割した所定の伝送帯域幅毎に複数の直交するキャリア
信号(搬送波信号)を発生させ、離散的逆フーリエ変換
(IDFT)という数学的演算を用いることにより、そ
れぞれのキャリア信号を伝送すべきディジタル情報によ
って一括して位相変調等の変調を施して伝送する方式で
ある。すなわち、伝送すべきディジタル情報によって位
相変調等により変調された各キャリア信号を加算して合
成することにより、OFDM変調信号が得られる。この
ようにして得られたOFDM変調信号の所定時間内の情
報(シンボル)の波形は、伝送すべきディジタル情報で
規定されていることになる。このようなOFDM変調信
号波形は、周波数領域データを時間領域データに変換す
る操作、すなわち離散的逆フーリエ変換(IDFT)に
より得られる。そして、このようにして得られたOFD
M変調信号は、離散的フーリエ変換(DFT)により復
調することが可能である。
【0004】さて、上記のディジタル音声放送方式(D
AB)においては、OFDMにおける各キャリア信号は
差動4相位相変調(差動QPSK。QPSK:Quad
rature Phase Shift Keyin
g)により変調される。すなわち、1つ前のシンボルと
現在のシンボルとの差をとり、それに応じて例えばπ/
4、3・π/4、5・π/4、7・π/4という4つの
位相をとるように変調される。そして、差動QPSK変
調がなされた変調データは、I(同相)成分及びQ(直
交)成分に変換された後、それぞれOFDM変調がなさ
れベースバンドのOFDM変調信号となる。I成分及び
Q成分のベースバンドOFDM変調信号は、それぞれ局
部発振器の出力信号及びそれを90°移相した信号と乗
算することにより直交変調が行われ、所定の帯域にアッ
プコンバートされて伝送される。なお、DAB方式にお
いては、伝送すべきディジタル情報を畳み込み符号によ
り符号化したのち、QPSK変調がなされている。
【0005】ここで、DAB方式における伝送信号は図
7に示すようなフォーマットを有している。同期信号と
複数のデータシンボルによりデータフレームが構成され
る。同期信号は、信号なしの期間であるヌルシンボルと
受信側で位相復調する際の基準位相を与えるための位相
基準シンボルからなる。また、各データシンボルの前部
にはシンボル間の干渉を防ぐためにガードインターバル
が設けられ、それに続く期間が、OFDM変調データを
伝送するための有効シンボル期間となる。
【0006】さて、このようなOFDM変調を用いるD
AB方式伝送信号を受信する従来のディジタル受信装置
を以下説明する。図5は従来のディジタル受信装置の構
成を示すブロック図である。図において、1はアンテ
ナ、2はRF増幅器、3は周波数変換器、31はミキサ
ー、32は局部発振器、5は中間周波増幅器、6は直交
復調器、7はA/D変換器、8は同期信号検出器、9は
同期制御部、10はDFT処理部、11は差動復調器、
12は位相誤差検出部、13は周波数制御部、14はビ
タビ復号器、15はMPEG音声デコーダ、16はD/
A変換器、17は音声増幅器、18はスピーカ、19は
バッファメモリである。
【0007】次に動作について説明する。まず、アンテ
ナ1にて受信された放送波はRF増幅器2により増幅さ
れたのち、周波数変換器3にて中間周波数(IF)に周
波数変換される。ここで、周波数変換器3はミキサー3
1及び局部発振器32により構成され、入力信号と局部
発振器32の発振出力信号とをミキサー31で乗算する
ことにより、入力信号周波数と発振出力信号周波数の差
信号成分をもった信号に周波数変換する。そして、中間
周波数信号は中間周波増幅器5にて隣接チャンネル波な
どの不要成分の除去および増幅が行われ、直交復調器6
にてIF信号中のI成分とQ成分がそれぞれ検波された
のち、ベースバンド信号としてA/D変換器7に入力さ
れる。
【0008】A/D変換器7によりサンプリングされた
ディジタル信号は、DFT処理部10において、複素離
散フーリエ変換処理(以下、DFT処理という)により
周波数領域の複素データに変換されて、4相位相変調
(QPSK)された各伝送キャリアの位相が検出され、
検出結果をバッファメモリ19及び差動復調器11に入
力する。差動復調器11では、DFT処理部10からの
位相データとバッファメモリ19により1シンボル期間
遅延された位相情報(位相データ)をもとに、時間的に
隣接する2伝送シンボルの同一キャリアの変調位相を比
較し、この間の位相推移を出力する処理(差動復調)が
行われる。差動復調された復調データは、送信側にて変
調を行う際のキャリア順序規則に従い、順次ビタビ復号
器14に対し出力される。
【0009】ビタビ復号器14では、送信側にて行われ
る複数伝送シンボルにまたがる時間インターリーブの解
除を行うとともに、畳み込み符号化して伝送されるデー
タの復号を行う。この際伝送路で発生するデータの誤り
訂正が行われる。
【0010】MPEG音声デコーダ15は、ISO/M
PEG1レイヤー2の規定に従いビタビ復号器14から
出力される圧縮されたDAB放送音声データを伸張し、
伸長した音声データをD/A変換器16に入力する。そ
して、D/A変換器16にてアナログ変換された音声信
号は、増幅器17を介してスピーカ18より再生され
る。
【0011】ここで、上述したようにDABの伝送信号
の各データフレームには、その同期信号中に図7に示す
ように信号が無い期間としてヌルシンボルが設けられて
いる。そこで、同期信号検出部8はこのヌルシンボルを
エンベロープ検波により検出し、この検出結果は同期制
御部9に送られる。同期制御部9は、同期検出器8から
のヌルシンボルの検出結果に基づき、DFT処理部10
にてDFT処理を伝送フレーム及び各シンボルに同期し
て行うためのタイミング信号を生成し、DFT処理部1
0に出力する。
【0012】位相誤差検出部12は、差動復調器11よ
り出力される各キャリアの位相データの本来の位相点か
らの誤差を検出するものである。すなわち、DAB方式
においては先に述べたように各キャリア信号が4相QP
SKによる変調がなされており、直交復調器6に与えら
れる信号の周波数が正しい場合には、差動復調器11よ
り出力される各キャリアに対応した差動復調データの位
相は、ほぼπ/4、3・π/4、5・π/4、7・π/
4の位相のいずれかとなる。このため、各キャリア対応
のデータを4乗し2πに対する剰余をとると、その値は
元のデータに誤差がない場合はπ、元のデータに位相誤
差がある場合にはその位相誤差の4倍の値になる。した
がって、位相誤差検出部12においては、このような性
質を利用して各キャリアの位相誤差を検出する。実際に
は、位相誤差検出部12では、各キャリアのデータにつ
いて上記操作を行い、その結果を平均化することで検出
の精度を向上する。
【0013】このようにして求めた位相誤差εは差動復
調器11の出力であるため、このときの信号周波数の誤
差ζとの間に以下の関係が成り立つ。 ζ=ε/T …………………………………………………………(1) ここで、Tはガードインターバルを含むシンボル期間で
ある。そこで、周波数制御部13は、この位相誤差εが
小さくなるように局部発振器32の周波数を制御するこ
とによりミキサー31から出力される中間周波信号の周
波数を制御して、直交復調器6から出力されるベースバ
ンド信号の周波数誤差ζを0に近づけるよう動作する。
【0014】以上のように、従来のディジタル受信装置
においては、信号周波数がDFT処理部10の入力でず
れた(シフトした)場合には、局部発振器32の周波数
を制御して調整することとなる。しかしながら、DAB
方式のディジタル放送などのOFDM伝送方式を用いる
伝送信号を受信する受信装置においては、高い同調精度
とともに放送周波数のオフセット等に対応するための比
較的広い範囲の周波数制御が要求される。このような周
波数制御を以上のように局部発振器32のみで行うこと
は、中心周波数の精度との両立が難しく、さらにはこれ
によりコストが上がるという問題がある。そこで、1キ
ャリア以上の周波数誤差を補償する場合に、キャリア間
隔単位での周波数誤差分については差動復調器11の演
算結果として得られたデータを相当するキャリア数分だ
けシフトして補償することが考えられる。ところが、周
波数誤差がある信号をDFT処理し、そのまま差動復調
器11で差動復調すると、以下に説明するような問題が
生じる。
【0015】差動復調器11における差動復調は、基本
的には次式に従った処理となる。 Y0i,k=Z0i,k/Z0i-1,k =exp(j・Qi,k)/exp(j・Qi-1,k) ……(2) ただし、Z0i-1,k:前回のDFT結果、 Z0i,k:今回のDFT結果、 Y0i,k:今回のシンボルデータ、 i:シンボル番号、 k:キャリア番号、 Qi,k:Z0i,kの位相、 Qi-1,k:Z0i-1,kの位相。
【0016】しかし、実際に伝送信号をディジタル受信
する際には、DFTを行うタイミングや周波数誤差によ
り次式に示すような位相回転が生じる。 Y1i,k=Z1i,k/Z1i-1,k =exp(j・Qi,k+Q1+Q2)/exp(j・Qi-1,k+Q1) =Y0zi,k・exp(j・Q2) ……………………(3) ただし、Q1:DFTウィンドウのずれにより、DFT
で生じた位相差、Q2:周波数誤差により1シンボル期
間に生じた位相差。
【0017】式(3)のQ2は周波数誤差が一定の場
合、周波数誤差をfd,1シンボル期間をTsymとす
れば次式で示すことができる。 Q2=2×π×fd×Tsym ………………………………(4) 式(3)から、Y1 i,kを正しく復調するには、exp
(j・Q2)=1、つまりQ2=2×π×n(nは整
数)であることが必要である。
【0018】ここで、OFDM変調においては、キャリ
ア間隔Δfcと有効シンボル期間tsにはΔfc=1/
tsの関係があるため、ガードインターバル期間が無く
Tsym=tsであれば、周波数誤差fdがΔfcのn
倍(nは整数)となるときn個だけ離れたキャリアから
データが正しく復調されることとなる。このため、n・
Δfcの周波数誤差に対しては、局部発振器を制御して
周波数制御を行う替わりに差動復調部出力からnキャリ
ア分だけシフトしたキャリアから復調されるデータを取
り出す処理(ここではこれをキャリアシフトと呼ぶ。)
を行うことにより、この周波数誤差に関わりなく正しく
データが取り出せることになる。また、一般に、DFT
処理で復調されるキャリアの数は実際にデータ伝送に使
用されるキャリア数より大きく設定することがでるた
め、キャリアシフトを行ってもnの値が小さければ実際
に使用するデータに欠損が生じることはない。
【0019】ところが、例えばDAB方式のような実際
のディジタル放送信号では、図7に示したように、復調
時のシンボル間干渉を防止するためガードインターバル
期間Tgが設けられる。このため、シンボル期間Tsy
mは次式のようになる。 Tsym=1/Δfc+Tg …………………………………(5) また、DAB方式におけるガードインターバル期間Tg
は次式となる。 Tg≒1/Δfc×0.25 …………………………………(6) このため、周波数誤差をキャリア間の周波数のm倍(m
は整数)にすると、式(4)、(5)から Q2=2×π×m+2×π×m×Tg×Δfc =2×π×m+2×π×m×Tg/ts ………………(7) の位相誤差が生じる。ここで、上述したように、Y1i,
kを正しく復調するにはQ2=2×π×m(mは整数)
であることが必要であるが、このようにガードインター
バルがある場合には、式(7)に示すように2×π×m
以外の位相誤差も生じてしまう。従って、単なるキャリ
アシフトによって周波数誤差を補正しても一般には正し
い復調データを得ることはできない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来のディジタル受信
装置は以上のように構成されているので、DAB方式の
ように伝送信号中にガードインターバルがあるような場
合において、数キャリア間隔に及ぶ大きな周波数誤差が
生じたときには、単にキャリアシフトによって周波数誤
差を補正しただけでは正しい復調データを得ることがで
きないといった問題があった。また、局部発振器の発振
周波数を制御してこのように大きな周波数誤差を補正し
ようとする場合には、中心周波数の精度を確保すること
が難しくなり、これによりコストが上がるという問題が
あった。
【0021】本発明は上述のような課題を解決するため
になされたものであり、数キャリア間隔におよぶ大きな
周波数誤差に対してもキャリアシフトによりそれを補正
することができ、局部発振器に要求される周波数可変範
囲を狭めることのできるディジタル受信装置を得るもの
である。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディジタル
受信装置は、複数のキャリアの位相を検出するキャリア
位相検出手段と、キャリア位相検出手段により検出され
た複数のキャリアの位相情報を所定期間遅延する遅延手
段と、キャリア位相検出手段により検出された複数のキ
ャリアの位相情報からキャリアの間隔に換算したキャリ
アずれ量を検出するキャリアずれ検出手段と、キャリア
位相検出手段により検出された複数のキャリアの位相情
報をキャリアずれ量に基づいて補正する補正手段と、遅
延手段により遅延された複数のキャリアの位相情報と補
正手段により補正された複数のキャリアの位相情報によ
り複数のキャリアの位相情報の差動復調を行う差動復調
手段と、差動復調手段からの復調データのうちキャリア
ずれ量だけシフトした各キャリアからの復調データを選
択して出力するキャリアシフト手段とを備えたものであ
る。
【0023】また、複数のキャリアの位相を検出するキ
ャリア位相検出手段と、キャリア位相検出手段により検
出された複数のキャリアの位相情報を所定期間遅延する
遅延手段と、キャリア位相検出手段により検出された複
数のキャリアの位相情報からキャリアの間隔に換算した
キャリアずれ量を検出するキャリアずれ検出手段と、遅
延手段により遅延された複数のキャリアの位相情報をキ
ャリアずれ量に基づいて補正する補正手段と、キャリア
位相検出手段により検出された複数のキャリアの位相情
報と補正手段により補正された複数のキャリアの位相情
報により複数のキャリアの位相情報の差動復調を行う差
動復調手段と、差動復調手段からの復調データのうちキ
ャリアずれ量だけシフトした各キャリアからの復調デー
タを選択して出力するキャリアシフト手段とを備えたも
のである。
【0024】また、複数のキャリアの位相を検出するキ
ャリア位相検出手段と、キャリア位相検出手段により検
出された複数のキャリアの位相情報を所定期間遅延する
遅延手段と、キャリア位相検出手段により検出された複
数のキャリアの位相情報からキャリアの間隔に換算した
キャリアずれ量を検出するキャリアずれ検出手段と、キ
ャリア位相検出手段により検出された複数のキャリアの
位相情報と遅延手段により遅延された複数のキャリアの
位相情報により複数のキャリアの位相情報の差動復調を
行う差動復調手段と、差動復調手段にからの復調データ
をキャリアずれ量に基づいて補正する補正手段と、補正
手段からの復調データのうちキャリアずれ量だけシフト
した各キャリアからの復調データを選択して出力するキ
ャリアシフト手段とを備えたものである。
【0025】さらに、複素フーリエ変換手段の前段に設
けられ変調信号を周波数変換する周波数変換手段と、差
動復調手段からの復調データに基づいて各キャリアの位
相誤差を検出する位相誤差検出手段と、検出された位相
誤差を変調信号の周波数誤差に換算し、該周波数誤差が
小さくなるように周波数変換手段を制御する制御手段と
を備えたものである。
【0026】また、変調信号を周波数変換する周波数変
換手段と、周波数変換された変調信号中の複数のキャリ
アの位相を検出するキャリア位相検出手段と、キャリア
位相検出手段により検出された複数のキャリアの位相情
報からキャリアの間隔に換算したキャリアずれ量を検出
するキャリアずれ検出手段と、キャリア位相検出手段に
より検出された複数のキャリアの位相情報の差動復調を
行う差動復調手段と、差動復調手段からの各キャリアの
復調データを所定キャリア分シフトした復調データを選
択して出力するキャリアシフト手段と、周波数変換手段
における周波数シフト量及びキャリアシフト手段におけ
る復調データのシフト量をキャリアずれ量に基づいて制
御する制御手段とを備えたものである。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施形態を示
す図面に基づいて具体的に説明する。 実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1であるディ
ジタル受信装置のブロック図である。図において、1は
アンテナ、2はRF増幅器、3は周波数変換器、31は
ミキサー、32は局部発振器、5は中間周波増幅器、6
は直交復調器、7はA/D変換器、8は同期信号検出
器、9は同期制御部、10はDFT(複素フーリエ変
換)処理部、11は差動復調器、12は位相誤差検出
部、13は周波数制御部、14はビタビ復号器、15は
MPEG音声デコーダ、16はD/A変換器、17は音
声増幅器、18はスピーカであり、従来例に示したもの
と同一のものである。また、19はDFT処理部10の
1シンボル前の出力データを蓄えておくバッファメモ
リ、20はDFT処理部10の出力データの位相を制御
する位相補正部、21はDFT処理部10の入力信号の
キャリアずれを検出するキャリアずれ検出部、22は差
動復調器11の出力から選択するデータをキャリアずれ
検出部21の出力分だけシフトするキャリアシフト部で
ある。なお、ここでは、従来例同様、DAB方式ディジ
タル放送を受信して復調するものとする。
【0028】次に動作について説明する。まず、従来例
同様、アンテナ1にて受信された放送波はRF増幅器2
により増幅されたのち、周波数変換器3にて中間周波数
(IF)に周波数変換される。ここで、周波数変換器3
はミキサー31及び局部発振器32により構成され、入
力信号と局部発振器32の発振出力信号とをミキサー3
1で乗算することにより、入力信号周波数と発振出力信
号周波数の差信号成分をもった信号に周波数変換する。
そして、中間周波増幅器5にて隣接チャンネル波などの
不要成分の除去および増幅が行われ、直交復調器6にて
IF信号中のI成分とQ成分がそれぞれ検波されたの
ち、ベースバンド信号としてA/D変換器7に入力され
る。
【0029】ここで、上述したようにDAB方式の伝送
信号の各データフレームには、その同期信号中に図7に
示すように信号が無い期間としてヌルシンボルが設けら
れている。そこで、同期信号検出部8はこのヌルシンボ
ルをエンベロープ検波により検出し、この検出結果は同
期制御部9に送られる。同期制御部9は、同期検出器8
からのヌルシンボルの検出結果に基づき、DFT処理部
10におけるDFT処理が伝送フレーム及び各シンボル
に同期して行われるためのタイミング信号を生成し、D
FT処理部10に出力する。
【0030】そして、A/D変換器7によりサンプリン
グされたディジタル信号は、DFT処理部10におい
て、複素離散フーリエ変換処理(以下、DFT処理とい
う)により周波数領域の複素データに変換されて、4相
位相変調(QPSK)された各伝送キャリアの位相が検
出される。つまり、DFT処理手段10は、入力される
DAB方式の変調信号中の複数のキャリア位相を検出す
るキャリア位相検出手段として動作する。ここで、アン
テナ1で受信したDAB放送波の周波数と局部発振器の
周波数差に所定の値からの誤差がある場合には、DFT
処理部10の入力でのDAB信号の周波数に誤差が発生
するので、DFT処理部10からの出力データ位置が、
これに相当するキャリア数分だけずれることとなる。
【0031】DFT処理部10により検出された各伝送
キャリアの位相情報は、バッファメモリ19、位相補正
部20、及びキャリアずれ検出部21に送られる。バッ
ファメモリ19はDFT処理部10により検出された各
伝送キャリアの位相情報を記憶し、差動復調部11に1
シンボル前の位相情報として入力する。つまりバッファ
メモリ19の出力は式(3)のZ1i-1,kに対応してい
ることになり、バッファメモリ19は入力信号を1シン
ボル期間遅延する遅延手段として動作する。
【0032】また、キャリアずれ検出部21は、DFT
処理部10の入力DAB信号に周波数誤差がある場合、
これに最も近いキャリア間隔に換算したキャリアずれ量
mを検出して位相補正部20に入力する。すなわち、図
7に示したようにDAB方式の伝送フォーマットにおい
ては、同期信号中に位相基準シンボルが挿入されてい
る。そこで、DFT処理部10によって検出されたこの
基準位相シンボルにおける各キャリアの位相に基づいて
キャリア間隔単位の周波数誤差検出を行う。以下、キャ
リアずれ検出部21の動作を説明する。DAB方式の伝
送フォーマットにおける位相基準シンボルは次式のよう
に表現することができる。
【0033】
【数1】
【0034】ここで、Zkはk番目のキャリアに対する
変調成分であり、DAB方式の場合、振幅が1で位相が
異なる4つの値exp(j・n・π/2)、(但し、n
=0〜3)のいずれかの値となる。
【0035】このZkが固定値となるように、位相基準
シンボルは構成されている。このように式(8)で示さ
れる位相基準シンボルにDFT処理を施すと、出力とし
てZkの配列を得ることができる。Zkの配列は、送信
側で予め所定の配列に決められており、キャリアずれ検
出部21にもこの所定の配列がプリセットされている。
したがって、DFT処理部10の入力信号にキャリアず
れがなければ、DFT処理部10の出力データの配列と
プリセットされているZkの配列との間には完全な相関
を得ることとなる。DFT処理部10の入力信号にキャ
リア間隔の整数倍のキャリアずれがある場合には、プリ
セットされているZkの配列要素を推移させながらDF
T処理部10の出力データの配列との相関をとり、最大
の相関を与えたときのZkの配列要素の推移量として、
DFT処理部10の入力における周波数誤差をキャリア
間隔で換算したキャリアずれ量mを検出することができ
る。換言すれば、このような周波数誤差に最も近いキャ
リアずれの数mを検出することになる。
【0036】次に、位相補正部20はDFT処理部10
で検出された各キャリアの位相を次式で示すように位相
Q3だけ回転させる。 Re’i,k=Rei,k・cos(Q3)−Imi,k・sin(Q3)……(9) Im’i,k=Rei,k・sin(Q3)+Imi,k・cos(Q3)…(10) 但し、Re’i,k:位相補正部20で位相回転した実数
部、 Im’i,k:位相補正部20で位相回転した虚数部、 Rei,k:DFT処理部10の計算結果の実数部、 Imi,k:DFT処理部10の計算結果の実数部。 なお、位相補正部20が位相を回転しない時は、式
(3)のZ1i,kに対応する。
【0037】そして、位相補正部20及びバッファメモ
リ19から出力される各キャリアの位相情報(位相デー
タ)は差動復調部11にて差動復調が行われる。ここ
で、差動復調出力Y2i,kは、上式(2)を参酌すると
次式で表すことができる。 Y2i,k=exp{j・(Qi,k+Q1+Q3+Q2)}/ exp{j・(Qi-1,k+Q1)} =Y0 i,k・exp{j・(Q3+Q2)} ……(11) ただし、Q1:DFTウィンドウのずれにより、DFT
で生じた位相差、Q2:周波数誤差により1シンボル期
間に生じた位相差。式(11)より、 Q3+Q2=2πn …………………………………………(12) の時、Y2 i,k=Y0 i,k となり、正しく差動復調で
きる。すなわち、差動復調部11にて正しく差動復調が
行われるためには、式(7)及び(12)より、位相補
正部20にて補正する位相補正量Q3を、キャリアずれ
に比例した、 Q3=−2×π×m×Tg/ts ……………………………(13 ) に設定すれば良いこととなる。これによりカードインタ
ーバルにより余分に回転したDFT処理部10の出力デ
ータの位相を補償することができる。
【0038】そして、キャリアシフト部22は、差動復
調器11からの差動復調データのうちキャリアずれ検出
部21で検出されたキャリアずれ量mだけシフトした各
キャリアの復調データを選択して出力する。ここで、D
AB方式は4つの伝送モードを有しており、そのうちの
伝送モード1においてはキャリアの数は1536であ
る。そこで、DFT処理部10では、入力信号の周波数
誤差を考慮して、例えば2048ポイントのDFT処理
を行う。例えばm=2のときの差動復調部11の復調デ
ータとキャリアシフト部22から選択されるデータの関
係を図2に示す。(同図は、例えばm=2の場合を示し
ている。)図中(a)のように、キャリアシフト部22
の入力における各キャリア(ここでは、便宜的にキャリ
ア番号を...、n、n+1、・・・、n+7、・・・
としている。)に対応したデータが配置されているもの
とすると、図中(b)のように、キャリアシフト部22
の出力における各キャリアに対応したデータ配置は、m
ずれたキャリアに対応したデータが選択されて出力され
る。図2に示すように、例えばキャリアシフト部22の
入力におけるn番目のキャリアの対応するデータをm=
2だけずらし、(n+2)番目のキャリアに対応するデ
ータとして出力する。同様に、他のキャリアに対応する
データもm=2だけずらして出力する。このように、キ
ャリアシフト処理は、入出力データの各キャリアに対す
る対応関係を、mだけずらす操作ということもできる。
【0039】そして、キャリアシフト部22の出力デー
タは、結果として正しく差動復調されたデータが送信側
にて変調を行う際のキャリア順序規則に従ってビタビ復
号器14に入力されることとなる。
【0040】以降、従来例同様、ビタビ復号器14で
は、送信側にて行われる複数伝送シンボルにまたがる時
間インターリーブの解除を行うとともに、畳み込み符号
化して伝送されるデータの復号を行う。この際伝送路で
発生するデータの誤り訂正が行われる。
【0041】MPEG音声デコーダ15は、ISO/M
PEG1レイヤー2の規定に従い、ビタビ復号器14か
ら出力される圧縮されたDAB放送音声データを伸張
し、伸長した音声データをD/A変換器16に入力す
る。そして、D/A変換器16にてアナログ変換された
音声信号は、増幅器17を介してスピーカ18より再生
される。
【0042】以上説明したキャリアシフト処理において
は、1キャリア分の周波数より小さい周波数誤差はなお
残ることとなるが、これは局部発振器32の周波数を変
化させて補償することができ、且つこれに必要な周波数
可変範囲を1キャリア間隔以内に縮小することが可能と
なる。すなわち、位相誤差検出部12は、従来例同様、
差動復調器11より出力される各キャリアの位相データ
の本来の位相点からの誤差を検出する。DAB方式にお
いては各キャリア信号が4相QPSKによる変調がなさ
れており、直交復調器6に与えられる信号の周波数が正
しい場合には、差動復調器11より出力される各キャリ
アに対応した差動復調データの位相は、ほぼπ/4、3
・π/4、5・π/4、7・π/4の位相のいずれかと
なる。このため、各キャリア対応のデータを4乗し2π
に対する剰余をとると、その値は元のデータに誤差がな
い場合はπ、元のデータに位相誤差がある場合にはその
位相誤差の4倍の値になる。したがって、位相誤差検出
部12においては、このような性質を利用して各キャリ
アの位相誤差を検出する。実際には、位相誤差検出部1
2では、各キャリアのデータについて上記操作を行い、
その結果を平均化することで検出の精度を向上する。
【0043】このようにして求めた位相誤差εは差動復
調器11の出力であるため、このときの信号周波数の誤
差ζとの間には上記式(1)の関係が成り立つ。ところ
が、1キャリア以上のキャリアずれについては上述のキ
ャリアシフト処理により補正している。そこで、周波数
制御部13は、位相誤差検出部12により検出された位
相誤差εを式(1)に従って周波数誤差ζに換算したの
ち、下式に示すような直交復調器6から出力されるベー
スバンド信号の1キャリア分の周波数より小さい周波数
誤差ζ’を0に近づけるように、局部発振器32の周波
数を制御する。 ζ’=ζ−m・Δfc ……………………………………………(14) 但し、Δfc:各キャリア間隔。
【0044】以上のように、本実施の形態においては、
DFT処理部の入力信号周波数に数キャリアに及ぶ周波
数誤差があっても、ガードインターバル期間で生じる余
分な位相回転(位相誤差)に対して、差動復調器の入力
データにキャリアずれに比例した位相補正を行い、正し
く差動復調できるようにし、ビタビ復号器に入力する前
に、キャリアシフトにより復調データの位置ずれも補正
し、1キャリア間隔分の周波数より小さい周波数誤差を
局部発振器の発振周波数を制御して補正するので、局部
発振器の周波数可変幅を1キャリアの周波数範囲に抑え
ることができ、このため、比較的安価な局部発振器を使
用できるので局部発振器のコストも下り、さらには周波
数可変幅を小さくできるので高い周波数精度(同調精
度)が得易くなる。
【0045】実施の形態2.実施の形態1においては、
今回受信したDFT処理結果に位相補正を行うように構
成したが、前回受信した(1シンボル期間前の)DFT
処理結果に対して位相補正を施すように構成することも
可能である。図2は、実施の形態2であるディジタル受
信装置の構成を示すブロック図であり、バッファメモリ
19の後段に位相補正部20を配し、差動復調部11は
DFT処理部10にて検出された各キャリアの位相と1
シンボル前の各キャリアの位相を位相補正部20で補正
した結果とにより、差動復調部11にて差動復調を行う
ように構成される。その他の構成は、実施の形態1で説
明したものと同様である。
【0046】ただし、本実施の形態における位相補正部
20の位相補正量をQ4とすると、差動復調結果Y3i,
kは、 Y3i,k=Y0i,k・exp{j(Q2−Q4)} ………(15) と表せるので、実施の形態1におけるQ3に対し、補正
する位相の大きさは同じで符号が反対、つまりQ4=−
Q3=2×π×m×Tg/tsに設定すればよい。
【0047】以上のように、本実施の形態においても、
実施の形態1同様、DFT処理部の入力信号周波数に数
キャリアに及ぶ周波数誤差があっても、ガードインター
バル期間で生じる余分な位相回転(位相誤差)に対し
て、差動復調器の入力データにキャリアずれに比例した
位相補正を行い、正しく差動復調できるようにし、ビタ
ビ復号器に入力する前に、キャリアシフトにより復調デ
ータの位置ずれも補正し、1キャリア間隔分の周波数よ
り小さい周波数誤差を局部発振器の発振周波数を制御し
て補正するので、局部発振器の周波数可変幅を1キャリ
アの周波数範囲に抑えることができ、このため、比較的
安価な局部発振器を使用できるので局部発振器のコスト
も下り、さらには周波数可変幅を小さくできるので高い
周波数精度(同調精度)が得易くなる。
【0048】実施の形態3.上記各実施の形態において
は、差動復調器11の前段で位相補正を行うように構成
したが、差動復調器11の復調データに位相補正を行っ
た後にキャリアシフト処理を行うように構成することも
可能である。図3は本発明の実施の形態3であるディジ
タル受信装置のブロック図である。図において、1はア
ンテナ、2はRF増幅器、3は周波数変換器、31はミ
キサー、32は局部発振器、5は中間周波(IF)増幅
器、6は直交復調器、7はA/D変換器、8は同期信号
検出部、9は同期制御部、10はDFT処理部、11は
差動復調器、12は位相誤差検出部、13は周波数制御
部、14はビタビ復号器、15はMPEG音声デコー
ダ、16はD/A変換器、17は音声増幅器、18はス
ピーカであり、従来例に示したものと同一のものであ
る。19はDFT処理部の1シンボル前のデータを蓄え
ておくバッファメモリ、20bは差動復調器11の出力
データの位相を制御する位相補正部、21はDFT処理
部の入力信号のキャリアずれを検出するキャリアずれ検
出部、22bは位相補正部20bの出力信号の出力する
順番をキャリアずれ検出部21の出力分だけシフトする
キャリアシフト部である。
【0049】本実施の形態における差動復調器11の出
力信号は、周波数誤差によりガードインターバル期間に
より式(3)で示すように位相が回転している。位相補
正部20bの出力Y4i,kは位相補正量Q5とすれば次
式で表せる。 Y4i,k=Y0i,k・exp(j・Q2)・exp(j・Q5) =Y0i,k・exp{j(Q2+Q5)} …………(16) ここで、式(16)から、 Q2+Q5=2・π・n ………………………………………(17) になるようQ5を選べば位相補正部20bの出力は正し
く差動復調された信号と一致することがわかる。式
(7)、(12)より式(17)を満たすQ5は、下式
(18)で表される。 Q5=−2×π×m×Tg/ts ……………………………(18) このように位相補正部20bの位相補正量Q5を式(1
8)を満足するように設定することにより、カードイン
ターバルにより余分に回転したDFT処理部10の出力
データの位相を補償することができ、キャリアシフト動
作を正しく行えることとなる。
【0050】そして、位相補正部20bにより位相が補
正された差動復調データは、キャリアシフト部22によ
り、キャリアずれ検出部21で検出されたキャリアずれ
量mだけシフトした各キャリアの復調データが選択さ
れ、後段のビタビ復号器14へ出力される。
【0051】ここで、実施の形態1と同様に、1キャリ
ア分の周波数より小さい周波数誤差はなお残ることとな
るが、これは局部発振器32の周波数を変化させて補償
することができ、且つこれに必要な周波数可変範囲を1
キャリア間隔以内に縮小することが可能となる。
【0052】以上のように、本実施の形態においては、
DFT処理部の入力信号周波数に数キャリアに及ぶ周波
数誤差があっても、ガードインターバル期間で生じる余
分な位相回転(位相誤差)に対して、差動復調器の復調
データにキャリアずれに比例した位相補正を行い、ビタ
ビ復号器に入力する前に、キャリアシフトにより復調デ
ータの位置ずれも補正し、1キャリア間隔分の周波数よ
り小さい周波数誤差を局部発振器の発振周波数を制御し
て補正するので、局部発振器の周波数可変幅を1キャリ
アの周波数範囲に抑えることができ、このため、比較的
安価な局部発振器を使用できるので局部発振器のコスト
も下り、さらには周波数可変幅を小さくできるので高い
周波数精度(同調精度)が得易くなる。
【0053】実施の形態4.上記各実施の形態における
位相補正量はいずれも±2×π×m×Tg/tsのどち
らかの値となっている。このためm×Tg/tsの値が
整数となる条件では、位相補正量は2・πの整数倍とな
り、実際には補正を行う必要がなくなる。以下この考え
方に基づいた実施の形態につき説明する。図4は本発明
の実施の形態4であるディジタル受信装置の構成を示す
ブロック図である。図において、図において、1はアン
テナ、2はRF増幅器、3は周波数変換器、31はミキ
サー、32は局部発振器、5は中間周波増幅器、6は直
交復調器、7はA/D変換器、8は同期信号検出器、9
は同期制御部、10はDFT処理部、11は差動復調
器、12は位相誤差検出部、13は周波数制御部、14
はビタビ復号器、15はMPEG音声デコーダ、16は
D/A変換器、17は音声増幅器、18はスピーカであ
り、従来例に示したものと同一のものである。13cは
位相誤差検出12とキャリアずれ検出部21の出力信号
に応じて局部発振器32の周波数を制御する周波数制御
部、19はDFT処理部10からの1シンボル前のデー
タを蓄えておくバッファメモリ、21はDFT処理部1
0の入力信号のキャリアずれを検出するキャリアずれ検
出部、22cは差動復調器11の出力信号の出力する順
番を周波数制御部13cの出力に応じてシフトするキャ
リアシフト部である。
【0054】次に動作について説明する。実施の形態1
同様、アンテナ1で受信したデータは、RF部2、周波
数変換器3、IFアンプ5、復調部6、A/D7を通
り、DFT処理部10でDFT処理(複素フーリエ変
換)される。ここで、アンテナ1で受信したDAB信号
周波数と局部発振器の周波数差に所定の値からの誤差が
あるとDFT処理部10の入力でのDAB信号の周波数
に誤差が発生するので、DFT処理部10からの出力デ
ータ位置が、これに相当するキャリア数分だけずれるこ
ととなる。キャリアずれ検出部21はDFT処理部10
の入力DAB信号における周波数誤差をキャリア間隔で
換算したキャリアずれ量mを検出し、周波数制御部13
cへ送出する。また、位相誤差検出部12では、実施の
形態1と同様にして、差動復調器11より出力される各
キャリアの復調データの位相誤差εを検出し、周波数制
御部13cへ送出する。
【0055】さて、上述したように、m×Tg/tsの
値が整数となる条件では、位相補正量は2・πの整数倍
となり、実際には補正を行う必要がなくなる。例えば、
DABの場合、Tg/Ts≒0.25であるためmが4
の整数倍である場合にこの条件を満たす。ここで、m’
を4に対するmの剰余とする。換言すれば、m’はm×
Tg/Tsの小数部である。先ず、m’=0の場合、キ
ャリアずれmが4の倍数、すなわち、m×Tg/tsの
値が整数となるので、差動復調器11では正しく差動復
調が行える。また、このとき、周波数制御部13cは、
キャリアシフト部22cにmを送り、キャリアシフト部
22cは差動復調部11からの復調データを、キャリア
ずれmだけキャリアシフトし、ビタビ復号器14に出力
する。こうして正しく差動復調されたデータが正しい順
番でビタビ復号器14に入力され、MPEG音声デコー
ダ15、D/Aコンバータ16、音声増幅器17、スピ
ーカ18を通り、音声が再生される。
【0056】次に、m’=0でない場合は、入力信号の
ガードインターバルでの位相回転の影響で差動復調部1
1において正しく差動復調を行うことができず、また、
ビタビ復号部14の入力データもずれているので音声を
再生することができない。そこで、周波数制御部13c
は、キャリアずれ量mを4の倍数になるように、すなわ
ち、m’が0となるように局部発振器32の発振周波数
を制御する。そして、キャリアずれmが4の倍数にな
る、すなわち、m’が0となると、周波数制御部13c
は、そのときキャリアずれ検出部からのキャリアずれ量
mをキャリアシフト部22cに送り、キャリアシフト部
22cは差動復調部11からの復調データを、キャリア
ずれ量mだけキャリアシフトし、ビタビ復号器14に出
力する。
【0057】ここで、周波数制御部13cの動作を説明
する。まず、現在の局部発振器32の制御電圧をVc、
1キャリア分の周波数を変化させることができる制御電
圧をDv、局部発振器32の周波数を補正するために必
要な制御電圧をVc’、制御電圧の上限をVmax,制
御電圧の下限をVminとしVc’を次式で計算する。 Vc’=Vc+m’・Dv …………………………………(19) 次に、周波数制御部13cはVc’の値に応じて以下の
3つ場合に分けて制御を行う。 1. Vmin≦Vc’≦Vmaxの場合 局部発振器32を式(19)に示すVc’で制御する。
キャリアシフト部22cがmのキャリアシフトを行うよ
うに制御する。 2. Vc’>Vmaxの場合 制御電圧Vc’を次式(20)に変更し、局部発振器3
2を変更後のVc’で制御する。 Vc’=Vc+(m’−α)・Dv ………………………(20) キャリアシフト部22cが(m+α)のキャリアシフト
を行うように制御する。 3. Vc’<Vminの場合 制御電圧Vc’を次式(21)に変更し、局部発振器3
2を変更後のVc’で制御する。 Vc’=Vc+(m’+α)・Dv ………………………(21) キャリアシフト部22cが(m−α)のキャリアシフト
を行うように制御する。但し、α:(Ts/Tg)の整
数部であり、例えばDAB方式の場合には、Tg/Ts
≒0.25であるためα=4である。
【0058】さらに、周波数制御部13により局部発振
器32の発振周波数を制御して周波数誤差を補正する際
に、位相誤差検出部12によって検出された位相誤差ε
から換算した周波数誤差のうち1キャリアより小さい周
波数誤差と、キャリアずれ検出部からのキャリアずれ量
mに基づく上記m’とを併用すれば、周波数制御の精度
を向上することも可能である。
【0059】以上のように、本実施の形態によれば、D
FT処理(複素フーリエ変換処理)の入力信号周波数に
数キャリア間隔に及ぶ周波数誤差があっても、キャリア
ずれ量に基づいて、キャリアずれ量mが4の倍数、すな
わち、m×Tg/tsの値を整数にすることで、周波数
変換における周波数シフト量をキャリアずれ量mが4の
倍数、すなわち、m×Tg/tsの値が整数となるよう
に制御するので、位相補正を行うことなくガードインタ
ーバル期間に生じる余分な位相誤差(回転)を抑えるこ
とができ、キャリアシフトにより復調データの位置ずれ
を補正することができる。このため、局部発振器の周波
数可変幅を1キャリアの周波数範囲に抑えることがで
き、比較的安価な局部発振器を使用できるので局部発振
器のコストも下り、さらには周波数可変幅を小さくでき
るので高い周波数精度が得易くなる。
【0060】また、局部発振器の制御電圧が制御の上限
もしくは下限を超えるような場合であっても、すなわち
局部発振器の周波数可変幅を超えるような場合であって
も、それの応じた制御電圧及びキャリアシフト量で動作
するように制御するので、このような場合であっても位
相補正を行うことなくガードインターバル期間に生じる
余分な位相誤差(回転)を抑えることができ、キャリア
シフトにより復調データの位置ずれを補正することがで
きる。
【0061】なお、本実施の形態においては、局部発振
器32の発振周波数を制御して周波数誤差を補正した後
のキャリアずれ量に基づいてキャリアシフトを行うもの
として説明したが、周波数誤差を補正する前のキャリア
ずれ量を周波数制御部13記憶(保持)しておき、記憶
されたキャリアずれ量を用いてキャリアシフト部22C
を制御することにより周波数誤差を補正した後のキャリ
アシフトを行うように構成することもできる。そのとき
の周波数制御部13の制御は以下のようになる。なお、
以下のmは周波数制御部13に記憶(保持)された周波
数誤差を補正する前のキャリアずれ量である。 1. Vmin≦Vc’≦Vmaxの場合 局部発振器32を式(19)に示すVc’で制御する。
キャリアシフト部22cが(m−m’)のキャリアシフ
トを行うように制御する。 2. Vc’>Vmaxの場合 制御電圧Vc’を上式(20)に変更し、局部発振器3
2を変更後のVc’で制御する。キャリアシフト部22
cが(m−m’+α)のキャリアシフトを行うように制
御する。 3. Vc’<Vminの場合 制御電圧Vc’を上式(21)に変更し、局部発振器3
2を変更後のVc’で制御する。キャリアシフト部22
cが(m−m’−α)のキャリアシフトを行うように制
御する。
【0062】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。
【0063】本発明のディジタル受信装置によれば、D
FT処理(複素フーリエ変換処理)の入力信号周波数に
数キャリア間隔に及ぶ周波数誤差があっても、ガードイ
ンターバル期間で生じる余分な位相回転(位相誤差)に
対して、差動復調器の入力位相情報もしくは出力位相情
報にキャリアずれに比例した位相補正を行い、正しく差
動復調できるようにし、キャリアシフトにより復調デー
タの位置ずれも補正するので、局部発振器の周波数可変
幅を1キャリアの周波数範囲に抑えることができ、この
ため、比較的安価な局部発振器を使用できるので局部発
振器のコストも下り、さらには周波数可変幅を小さくで
きるので高い周波数精度が得易くなる。
【0064】さらに、差動復調データに基づいて各キャ
リアの位相誤差を検出し、位相誤差を前記変調信号の周
波数誤差に換算して、周波数誤差が小さくなるように周
波数変換器を制御するので、1キャリア間隔分の周波数
より小さい周波数誤差も補正することができる。
【0065】また、DFT処理(複素フーリエ変換処
理)の入力信号周波数に数キャリア間隔に及ぶ周波数誤
差があっても、キャリアずれ量に基づいて、周波数変換
における周波数シフト量及び前記キャリアシフトにおけ
る復調データのシフト量を制御するので、位相補正を行
うことなくガードインターバル期間に生じる余分な位相
誤差(回転)を抑えることができ、キャリアシフトによ
り復調データの位置ずれを補正することができる。この
ため、局部発振器の周波数可変幅を1キャリアの周波数
範囲に抑えることができ、比較的安価な局部発振器を使
用できるので局部発振器のコストも下り、さらには周波
数可変幅を小さくできるので高い周波数精度が得易くな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1であるディジタル受信
装置のブロック図である。
【図2】 キャリアシフトの動作を説明するための図で
ある。
【図3】 本発明の実施の形態2であるディジタル受信
装置のブロック図である。
【図4】 本発明の実施の形態3であるディジタル受信
装置のブロック図でる。
【図5】 本発明の実施の形態4であるディジタル受信
装置のブロック図である。
【図6】 従来のディジタル受信装置のブロック図であ
る。
【図7】 DAB方式の伝送信号の伝送フォーマットを
説明するための図である。
【符号の説明】
1 アンテナ、2 RF増幅器、3 周波数変換器、3
1 ミキサー、32局部発振器、5 中間周波増幅器、
6 直交復調器、7 A/D変換器、8 同期信号検出
部、9 同期制御部、10 複素フーリエ変換処理部、
11 差動復調器、12 位相誤差検出部、13,13
c 周波数制御部、14 ビタビ復号器、15 MPE
G音声デコーダ、16 D/A変換器、17 音声増幅
器、18 スピーカ、19 バッファメモリ、20,2
0b 位相補正部、21 キャリアずれ検出部、22,
22b,22c キャリアシフト部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 忠俊 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の直交するキャリアにより差動位相
    変調された変調信号を含む伝送信号を受信するディジタ
    ル受信装置において、 前記複数のキャリアの位相を検出するキャリア位相検出
    手段と、 前記キャリア位相検出手段により検出された前記複数の
    キャリアの位相情報を所定期間遅延する遅延手段と、 前記キャリア位相検出手段により検出された前記複数の
    キャリアの位相情報から前記キャリアの間隔に換算した
    キャリアずれ量を検出するキャリアずれ検出手段と、 前記キャリア位相検出手段により検出された前記複数の
    キャリアの位相情報を前記キャリアずれ量に基づいて補
    正する補正手段と、 前記遅延手段により遅延された前記複数のキャリアの位
    相情報と前記補正手段により補正された前記複数のキャ
    リアの位相情報により前記複数のキャリアの位相情報の
    差動復調を行う差動復調手段と、 前記差動復調手段からの復調データのうち前記キャリア
    ずれ量だけシフトした各キャリアからの復調データを選
    択して出力するキャリアシフト手段とを備えたことを特
    徴とするディジタル受信装置。
  2. 【請求項2】 複数の直交するキャリアにより差動位相
    変調された変調信号を含む伝送信号を受信するディジタ
    ル受信装置において、 前記複数のキャリアの位相を検出するキャリア位相検出
    手段と、 前記キャリア位相検出手段により検出された前記複数の
    キャリアの位相情報を所定期間遅延する遅延手段と、 前記キャリア位相検出手段により検出された前記複数の
    キャリアの位相情報から前記キャリアの間隔に換算した
    キャリアずれ量を検出するキャリアずれ検出手段と、 前記遅延手段により遅延された前記複数のキャリアの位
    相情報を前記キャリアずれ量に基づいて補正する補正手
    段と、 前記キャリア位相検出手段により検出された前記複数の
    キャリアの位相情報と前記補正手段により補正された前
    記複数のキャリアの位相情報により前記複数のキャリア
    の位相情報の差動復調を行う差動復調手段と、 前記差動復調手段からの復調データのうち前記キャリア
    ずれ量だけシフトした各キャリアからの復調データを選
    択して出力するキャリアシフト手段とを備えたことを特
    徴とするディジタル受信装置。
  3. 【請求項3】 複数の直交するキャリアにより差動位相
    変調された変調信号を含む伝送信号を受信するディジタ
    ル受信装置において、 前記複数のキャリアの位相を検出するキャリア位相検出
    手段と、 前記キャリア位相検出手段により検出された前記複数の
    キャリアの位相情報を所定期間遅延する遅延手段と、 前記キャリア位相検出手段により検出された前記複数の
    キャリアの位相情報から前記キャリアの間隔に換算した
    キャリアずれ量を検出するキャリアずれ検出手段と、 前記キャリア位相検出手段により検出された前記複数の
    キャリアの位相情報と前記遅延手段により遅延された前
    記複数のキャリアの位相情報により前記複数のキャリア
    の位相情報の差動復調を行う差動復調手段と、 前記差動復調手段からの復調データを前記キャリアずれ
    量に基づいて補正する補正手段と、 前記補正手段からの復調データのうち前記キャリアずれ
    量だけシフトした各キャリアからの復調データを選択し
    て出力するキャリアシフト手段とを備えたことを特徴と
    するディジタル受信装置。
  4. 【請求項4】 前記キャリア位相検出手段の前段に設け
    られ前記変調信号を周波数変換する周波数変換手段と、 前記差動復調手段からの復調データに基づいて各キャリ
    アの位相誤差を検出する位相誤差検出手段と、 前記検出された位相誤差を前記変調信号の周波数誤差に
    換算し、該周波数誤差が小さくなるように前記周波数変
    換手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載のディジタル受信装置。
  5. 【請求項5】 複数の直交するキャリアにより差動位相
    変調された変調信号を含む伝送信号を受信するディジタ
    ル受信装置において、 前記変調信号を周波数変換する周波数変換手段と、 前記周波数変換された変調信号中の前記複数のキャリア
    の位相を検出するキャリア位相検出手段と、 前記キャリア位相検出手段により検出された前記複数の
    キャリアの位相情報から前記キャリアの間隔に換算した
    キャリアずれ量を検出するキャリアずれ検出手段と、 前記キャリア位相検出手段により検出された前記複数の
    キャリアの位相情報の差動復調を行う差動復調手段と、 前記差動復調手段からの各キャリアの復調データを所定
    キャリア分シフトした復調データを選択して出力するキ
    ャリアシフト手段と、 前記周波数変換手段における周波数シフト量及び前記キ
    ャリアシフト手段における復調データのシフト量を前記
    キャリアずれ量に基づいて制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とするディジタル受信装置。
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