JPH1050778A - 重量物移動装置及び検査装置 - Google Patents

重量物移動装置及び検査装置

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JPH1050778A
JPH1050778A JP8220456A JP22045696A JPH1050778A JP H1050778 A JPH1050778 A JP H1050778A JP 8220456 A JP8220456 A JP 8220456A JP 22045696 A JP22045696 A JP 22045696A JP H1050778 A JPH1050778 A JP H1050778A
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JP
Japan
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test head
arm
joint plate
moving
moving mechanism
Prior art date
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Application number
JP8220456A
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English (en)
Inventor
Itaru Takao
至 高尾
Kazuto Yokomori
和人 横森
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 テストヘッドとプローブカードを再現性良く
常に一定の平行状態に維持する。 【解決手段】 本プローブ装置は、テストヘッド2を移
動させて装置本体1のプローブカードに電気的に接続し
切り離す移動機構4と、この移動機構4に連結されてテ
ストヘッド2の一側から張り出したジョイントプレート
7を介してテストヘッド2を片持ち支持するアーム3と
を備え、更に、テストヘッド2とプローブカードの離接
時に移動機構4と連動してテストヘッド2を水平に支持
しながら昇降する水平補助機構5を移動機構4とは反対
側の側面に設けることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重量物移動装置及
び検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の検査装置、例えばプローブ装置
は、装置本体の天面に装着されたプローブカードと、こ
のプローブカードの裏面に形成された接続端子に、これ
らの端子と対応する接続端子が形成されたテストヘッド
とを備え、上記テストヘッドの接続端子を上記プローブ
カードの接続端子に電気的に導通させて被検査体例えば
半導体ウエハの電気的特性検査を行なうように構成され
ている。
【0003】即ち、プローブ装置本体にはその天面を形
成するヘッドプレートが取り付けられている。このヘッ
ドプレートの略中央には開口部が形成され、この開口部
にインサートリングが装着されている。そして、インサ
ートリングにはカードホルダを介してプローブカードが
着脱自在に装着されている。また、このヘッドプレート
の上方にはプローブカードの接続端子と電気的に導通す
るテストヘッドが配設されている。このテストヘッドは
装置本体の側面に配設された移動装置を介して上下方
向、前後方向及びθ方向で移動できるようにしてある。
そして、半導体ウエハの検査を行う時には、移動装置を
用いてテストヘッドを移動させ、テストヘッド側にリン
グ状に多数配設された接続端子(例えば、ポゴピン)を
プローブカードの接続端子と接続させ、プローブカード
を介して半導体ウエハの電気的検査を行うようにしてあ
る。また、プローブカードを交換する時あるいは装置本
体内を点検する時等のメンテナンス時には、移動装置を
用いてテストヘッドを装置本体のプローブカードから切
り離した後、メンテナンスエリアへ移動させるようにし
てある。
【0004】また、テストヘッドは移動装置の一対のア
ームにより片持ち支持されている。即ち、アームは例え
ばフローティングボルトからなる連結部材を有し、アー
ムは連結部材を介してテストヘッドのフレームにアーム
と対応させて取り付けられた一対のジョイントプレート
を介して連結されている。そして、連結部材はジョイン
トプレートに形成された連結孔に遊嵌し、テストヘッド
が反転したり、テストヘッドとプローブカードを接続す
る時に連結部材が連結孔内で移動し、連結部材でテスト
ヘッドを持ち上げたり、テストヘッドを移動機構から切
り離したりするようにしてある。
【0005】また、最近では半導体ウエハの大口径化、
高集積化し、プローブカードの種類によってはテストヘ
ッドが大型化、重量化して来ているため、テストヘッド
をモータを用いて移動させるようになって来た。そし
て、テストヘッドとプローブカードとを電気的に接続す
る時には、テストヘッドの水平状態を極力保持した状態
でテストヘッドを下降させ、テストヘッドと装置本体の
プローブカードとを円滑に接続させるようにしてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プローブ装置の場合には、プローブカードの種類によっ
てはテストヘッドが例えば100Kgを超える超重量級
のものがあり、アームで片持ちされたテストヘッドが自
重で水平状態から僅かではあるが下方へ傾斜し、テスト
ヘッドとプローブカードとの平行が崩れ、リング状に配
置されたポゴピン等の接続端子のうち、傾斜端の接続端
子がプローブカードの対応する接続端子に対して斜め方
向から接続し始め、これらの接続端子に過負荷が掛かり
接続端子を損傷する虞があった。また、従来のプローブ
装置の場合には移動中にテストヘッドを平行に保持する
対策も講じられてはいるが、必ずしも万全ではなく、特
に、テストヘッドを反転状態からプローブカードと接続
する状態に戻す時、アームとジョイントプレートとを連
結する連結部材が連結孔内で移動するが、連結部材が連
結孔内で再現性良く移動しないため、テストヘッドとプ
ローブカードを再現性良く常に一定の平行状態に維持す
ることが難しいという課題があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、片持ちされたテストヘッド等の重量物を回
転移動等をする際にも重量物を再現性良く常に一定の状
態で片持ち保持して移動させることができる重量物移動
装置を提供すると共に、テストヘッドをメンテナンスな
どにより反転させても、装置本体のプローブカードに対
して常に再現性良く平行を保持した状態で電気的に接続
することができ、ポゴピン等のテストヘッド側の接続端
子を損傷する虞がなく、しかも、テストヘッドをアーム
から確実に切り離すことができる検査装置を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の重量物移動装置は、重量物を移動させる移動機構と、
この移動機構に連結されて上記重量物の一側から張り出
したジョイントプレートを介して上記重量物を片持ち支
持するアームとを備え、上記重量物を片持ち移動させて
基台上に載置する重量物移動装置において、上記ジョイ
ントプレートに第1、第2連結孔を上下に設け、第1連
結孔に回転自在なローラを有する第1連結部材を遊嵌す
ると共に第2連結孔に回転自在なローラを有する第2連
結部材を遊嵌して上記ジョイントプレートを上記アーム
に連結し、また、第1連結孔の重量物より遠い側に、上
記重量物側へ傾斜し且つ上記ローラが転動する第1傾斜
辺を設け、また、上記ジョイントプレートの下端に第1
傾斜辺とは逆向きの第2傾斜辺を設けると共にこの傾斜
辺に従って転動する下端ローラを上記アームに設けたこ
とを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の請求項2に記載の検査装置
は、テストヘッドを移動させて装置本体のプローブカー
ドに電気的に接続し切り離す移動機構と、この移動機構
に連結されて上記テストヘッドの一側から張り出したジ
ョイントプレートを介して上記テストヘッドを片持ち支
持するアームとを備え、上記移動機構を介して上記テス
トヘッドを上記プローブカードに接続させて被検査体の
電気的特性検査を行う検査装置において、上記ジョイン
トプレートに第1、第2連結孔を上下に設け、第1連結
孔に第1連結部材を遊嵌すると共に第2連結孔に第2連
結部材を上下動自在に遊嵌して上記ジョイントプレート
を上記アームに連結し、また、上記第1連結孔のテスト
ヘッドより遠い側に、上記テストヘッド側へ傾斜し且つ
上記ローラが転動する第1傾斜辺を設け、更に、上記テ
ストヘッドと上記プローブカードの離接時に上記移動機
構と連動して上記テストヘッドを水平に支持しながら昇
降する水平補助機構を上記移動機構とは反対側の側面に
設けことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の請求項3に記載の検査装置
は、請求項2に記載の発明において、上記水平補助機構
は、上記テストヘッドのアームによる支持側とは反対側
の側面に下方に突出させて設けられた係合突起と、この
係合突起が係合するように上記装置本体側に設けられた
昇降可能な係合凹部と、この係合凹部を昇降駆動させる
駆動機構とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の請求項4に記載の検査装置
は、請求項2または請求項3に記載の発明において、第
1連結部材は、第1連結孔内に位置する回転自在なロー
ラを有することを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の請求項5に記載の検査装置
は、請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の発明に
おいて、上記ジョイントプレートの下端に、上記第1傾
斜辺とは逆向きの第2傾斜辺を設けると共にこの傾斜辺
に従って転動する下端ローラを上記アームに設けたこと
を特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の検査装置の実施形
態であるプローブ装置を図1〜図7を参照しながら説明
する。本実施形態のプローブ装置は、図1、図2に示す
ように、装置本体1の上面に固定されたプローブカード
(図示せず)と、このプローブカードの裏面に形成され
た接続端子と対応する接続端子を有するテストヘッド2
と、このテストヘッド2を装置本体1の正面左側方で支
持するアーム3と、このアーム3を介してテストヘッド
2を装置本体1から移動させる移動機構4とを備えてい
る。そして、移動機構4は、図1に示すように、上下方
向(Z方向)で移動する昇降体(テストヘッド2を支持
する支持体でもある)41と、昇降体41をZ方向で移
動させる昇降機構及び昇降体41を前後方向(Y方向)
で移動させる前後移動機構が収納されたハウジング42
と、テストヘッド2をX方向の軸芯を中心にθ方向で所
定の角度範囲で正逆方向に回転させる、昇降体41上端
部に収納された回転駆動機構43(図3参照)とを備
え、テストヘッド2をメンテナンスエリアと装置本体1
のプローブカードと接続する範囲で往復移動させるよう
にしてある。従って、テストヘッド2は、移動機構4に
より装置本体1の上方で昇降してプローブカードに対し
て電気的に接続し、切り離されるようになっている。
【0014】また、上記プローブ装置には図2に示すよ
うに本実施形態のプローブ装置の要部を構成する水平補
助機構5が設けられ、この水平補助機構5は、同図に示
すように、テストヘッド2をプローブカードに接続する
時に移動機構4と同期して連動し、テストヘッド2を受
けて水平に保持した状態で昇降するようにしてある。即
ち、水平補助機構5は、例えばアーム3とは反対側の側
面の前後2箇所にブラケット51を介して下方に突出す
るように取り付けられた係合突起(係合ロッド)52
と、各係合ロッド52が上方から係合するように装置本
体1の側面にブラケット53を介して取り付けられた昇
降可能な前後2箇所の係合体54と、各係合体54をそ
れぞれ同期駆動させる駆動機構(例えば、エアシリン
ダ)55とを備えて構成されている。係合ロッド52の
下端には球体部52Aが形成され、係合体54の上面に
は逆円錐形状の凹部54Aが形成され、この凹部54A
に係合ロッド52の球体部52Aが嵌まり込むようにし
てある。この凹部54Aの最大径は、球体凹部52Aの
最大径より大きく形成され、凹部52Aによりテストヘ
ッド2の位置決めも行うようにしてある。
【0015】上記テストヘッド2が下降する時には、エ
アシリンダ55の空気を排気し、例えば流量調整弁で下
降速度を調整するようにしてある。テストヘッド2が上
昇する時には、圧縮空気をシリンダ内へ供給し、上昇速
度は下降時と同様に流量調整弁で調整するようにしてあ
る。水平補助機構5の移動機構4との同期駆動は、上下
に設けけられたセンサ(図示せず)でテストヘッド2を
検出することにより行うようにしてある。
【0016】ところで、上記テストヘッド2は、図2、
図3に示すようにテストヘッド2の枠体6に連結された
ジョイントプレート7を介してアーム3に連結されてい
るが、このジョイントプレート7とアーム3とは後述す
るように切り離しが容易になるように連結され、この点
に本実施形態のプローブ装置の特徴がある。即ち、上記
アーム3は図2に示すようにテストヘッド2の側面に沿
って細長形状に形成され、その長手方向の中央よりやや
偏倚した位置の下辺に回転駆動機構43と回転体43A
を介して連結する連結部31が形成されている。また、
アーム3には長手方向に縦走する断面コ字状の補強部材
32が上下に取り付けられ、テストヘッド2の荷重によ
る捻れを補強部材32により防止するようにしてある。
【0017】そして、上記アーム3の前後両端(図3、
図4では左右両端)には略T字形状に形成されたブロッ
ク体33が連結部材34及びネジ35を介して連結され
ている。一方、上記ジョイントプレート7は、図3に示
すように、上記枠体6から移動機構4側へ張り出した張
り出し部6Aに連結されている。そして、このジョイン
トプレート7はアーム3のブロック体33に重ねた状態
で第1、第2連結部材8、9により上下で連結されてい
る。第1、第2連結部材8、9は、いずれもジョイント
プレート7の上下の第1、第2連結孔7A、7Bには遊
嵌し、ブロック体33の上下の第1、第2連結孔33
A、33Bには隙間を空けることなく貫通している。そ
して、第1、第2連結部材8、9は、ブロック体33か
ら突出し、その部分に第1、第2止め部材81、91が
装着され、第1、第2止め部材81、91とでアーム3
とジョイントプレート7とを連結している。また、ジョ
イントプレート7とブロック体33間にはシート部材1
0が介装され、このシート部材10を介してジョイント
プレート7がブロック体33に対して滑り易い構造にし
てある。
【0018】次に、ジョイントプレート7の第1、第2
連結孔7A、7Bと第1、第2連結部材8、9との関係
について説明する。第1、第2連結孔7A、7Bは、図
4、図5に示すように、それぞれ略矩形状に形成されて
いる。また、第1、第2連結部材8、9は、それぞれ第
1、第2連結孔7A、7B内に位置するローラ82、9
2を有し、雄ネジ部でブロック体33の第1、第2連結
用雌ネジ33A、33Bと螺合してジョイントプレート
7をブロック体33に連結するようにしてある。そし
て、テストヘッド2がθ方向で回転する際にテストヘッ
ド2の荷重により第1、第2連結部材8、9がそれぞれ
の連結孔7A、7B内において移動する際に各ローラ8
2、92が摺動部材83(但し、第1連結部材8につい
てのみ図5に図示してある。)を介して回転するように
なっている。そして、図5の(a)、(b)に示すよう
に、第1連結孔7Aは第1連結部材8が遊嵌する大きさ
に形成されている。更に、第1連結孔7Aにはテストヘ
ッド2より遠い側の辺が、昇降体41側からテストヘッ
ド2側へ傾斜する第1傾斜辺7Cとして形成され、他の
辺は互いに直交するように形成されている。また、第2
連結孔7Bは第2連結部材9が遊嵌する大きさの長方形
として形成されている。尚、84、94はそれぞれスペ
ーサである。
【0019】そして、テストヘッド2が装置本体1上に
載置され、プローブカードと接続した時には、第1、第
2連結部材8、9の軸芯が第1、第2連結孔7A、7B
の中心と略一致し、テストヘッド2がアーム3から切り
離された、いわゆるフローティング状態になるようにし
てある。また、移動機構4を介してテストヘッド2がプ
ローブカードから切り離される時には、第1連結部材8
が第1連結孔7Aの第1傾斜辺7Cに接触するようにし
てある。また、テストヘッド2がプローブカードに接続
する時には、水平補助機構5の係合ロッド52が係合体
54の凹部54Aと係合すると共に、水平補助機構5の
エアシリンダ55が移動機構4と同期して駆動し、エア
シリンダ55の圧縮空気を徐々に排気しながらテストヘ
ッド2が水平を維持しながら徐々に下降し、テストヘッ
ド2が下降端に達した時に第1、第2連結部材8がテス
トヘッド2から切り離されてフローティング状態になる
と共に、テストヘッド2は装置本体1上で水平に維持さ
れた状態になる。
【0020】更に、図4、図5に示すように、上記ブロ
ック体33の上下両端には取付部材11がそれぞれ取り
付けられ、各取付部材11の端部にはローラ12が軸部
材13を介して回転自在に取り付けられている。各ロー
ラ12はアーム3とジョイントプレート7とが連結され
た状態でジョイントプレート7の上下端の突起部7D、
7Eの移動機構4側の側辺を転動するようにしてある。
特に、下側の突起部7Dのローラ12が係合する辺は第
1連結孔7Aの第1傾斜辺7Cと逆方向に同一角度だけ
傾斜した第2傾斜辺7Fとして形成されている。そし
て、テストヘッド2が昇降する時に、下側のローラ12
は、第1連結部材8のローラ82と同様に突起部7Eの
第2傾斜辺7Fに強く圧接しながら円滑に転動するよう
になっている。従って、テストヘッド2の昇降時に、テ
ストヘッド2の荷重はジョイントプレート7を介して第
1連結部材8及びローラ12で均等に2分するようにし
てある。
【0021】図7は図5の(a)に示したジョイントプ
レート7とは別のジョイントプレート70を示す図であ
る。このジョイントプレート70は、同図に示すよう
に、図5の場合と同様に、第1、第2連結部材80、9
0が遊嵌する第1、第2連結孔70A、70Bが形成さ
れている。しかし、第1連結孔70Aと下側のローラ1
2の中心間の距離L1は図5の(a)の場合のその距離
Lより短く形成されている。また、第1、第2連結部材
80、90にはローラがなく、第1連結孔70Aの傾斜
辺70C及び突起部70Eの傾斜辺70Fそれぞれの角
度βは角よりも大きく設定されている。
【0022】図7に示すジョイント機構の場合には、例
えばテストヘッド2がプローブカードに接続され、ある
いはプローカードから切り離される時に、テストヘッド
2から第1連結孔70Aの傾斜辺70Cに掛かる荷重は
同図の(b)で示すようにF1で、距離L1が短いほど
大きくなる力である。また、テストヘッド2が反転した
状態からプローブカードに接続する状態に戻る時には、
例えば第1連結部材80は図7の(b)の右下の隅角部
から左側へ移動し、傾斜辺70Cに摺接しながら移動す
るが、この時、第1連結部材80の傾斜辺70Cでの移
動を妨げる力が同図の(b)で示すF4として働く。こ
の抵抗力はF4=F2×cosβ+F3×μで求めるこ
とができる。また、F1とF2の合力であるF3はF3
=F1/cosβで求めることができる。但し、μは接
触部の摩擦係数である。これらの関係式からも明らかな
ように、第1、第2連結孔間の距離L1を小さくし、角
度βを小さくするほどF2、F3が小さくなることが判
る。更に、接触部の摩擦係数μが小さいほどF4が小さ
くなることも判る。
【0023】これらのことから図5の(a)、(b)に
示すジョイントプレート7のように第1傾斜辺7C及び
第2傾斜辺7Fの傾斜角αが小さく、しかもそれぞれの
ローラ82、92により摩擦係数が小さくなるほど第
1、第2連結部材8、9の移動を妨げる力F4が小さく
なり、第1、第2連結部材8、9が第1、第2連結孔7
A、7Bにおいて円滑に移動することが判る。特に、テ
ストヘッド2が反転状態(第1連結孔7Aが下側に位置
し、第2傾斜辺7Fが上側に位置する状態)からプロー
ブカードに接続する状態(図5の(a)で示す状態)に
戻る時には、図6に示す反転状態(但し、第1連結部材
8と第1連結孔7Aとの関係のみが示してある。)の第
1連結部材8は同図に実線で示す位置にあり、テストヘ
ッド2がプローブカードに接続する状態に戻るに連れて
第1連結部材8は第1連結孔7Aの一点鎖線で示す位置
へ移動し、次いで二点鎖線で示す第1傾斜辺7Cへ移動
し、第1傾斜辺7Cに従ってローラ82が転動しながら
図5の(a)に示す状態に円滑に再現性良く戻り、常に
テストヘッド2とプローブカードとの関係を常に一定の
対峙関係に維持することができる。このように第1連結
部材8が第1連結孔7Aにおいて再現性良く移動するた
めには、傾斜角αは例えばフローティング部の中心から
テストヘッド2の重心までの水平方向の寸法を400m
mに設定し、図5のLを270mmと設定した時には8
°以下に設定されていることが好ましい。
【0024】次の動作について説明する。まず、テスト
ヘッド2を装置本体1の真上の位置から下降させてテス
トヘッド2をプローブカードに接続させる場合について
説明する。テストヘッド2が装置本体1の上方に位置す
る時には、テストヘッド2はジョイントプレート7を介
してアーム3により水平に保持されている。この状態で
移動機構4の昇降体41はテストヘッド2からの荷重に
より多少装置本体1側へ傾斜し、昇降体41に連結され
たアーム3のブロック体33も昇降体41と同様に装置
本体1側へ傾斜している。
【0025】次いで、移動機構4によりテストヘッド2
が下降し、係合ロッド52が係合体54の凹部54Aに
嵌入し、水平補助機構5がテストヘッド2を水平に保持
した状態になったことを水平補助機構5のセンサが検出
すると、水平補助機構5が移動機構4と同期しながらシ
リンダ内の圧縮空気を流量調整しながら排気するに連れ
てテストヘッド2が水平を保持しながら徐々に下降し、
テストヘッド2の全接続端子がプローブカードの接続端
子に真上から均等な圧力で接触し始め、テストヘッド2
が下降端に達すると、センサがテストヘッド2を検出し
(図1に示すように係合体54がブラケット側に接触し
た状態)、エアシリンダ55の排気を終了すると共に図
示しないクランプ機構でテストヘッドをクランプする。
この時には、テストヘッド2の全接続端子がプローブカ
ードの接続端子に接続されている。その後も移動機構4
が引き続き駆動し、第1、第2連結部材8、9が第1、
第2連結孔7A、7Bの中心に達してテストヘッド2は
移動機構4から切り離されたフローティング状態にな
る。テストヘッド2がフローティング状態になった後に
は、プローブ装置により所定の検査を行うことができ
る。
【0026】所定の検査を終了した後、例えばプローブ
カードの交換作業を行う場合には、移動機構4を介して
テストヘッド2が装置本体1から上昇する。この際、例
えば図示しないクランプ機構が作動してテストヘッド2
を解放した後、移動機構4により第1、第2連結部材
8、9が上昇するとジョイントプレート7を介してテス
トヘッド2を徐々に持ち上げ、テストヘッド2をプロー
ブカードから切り離しに掛かる。この時、移動機構4に
よりテストヘッド2を持ち上げるタイミングに合わせて
センサを介して水平補助機構5が作動してエアシリンダ
55に圧縮空気を供給し、その空気圧で係合体54を持
ち上げ、テストヘッド2は水平状態のまま上昇する。
【0027】テストヘッド2が上昇端に達し、メンテナ
ンスエリアまで移動した後、メンテナンスのためテスト
ヘッド2が反転すると、例えば第1連結部材8は第1連
結孔7A内で移動して図6の実線位置まで移動し、第2
連結部材9は第2傾斜辺7Fに従って移動する。メンテ
ナンス終了後、再びテストヘッド2が装置本体1側へ移
動する時には、例えばメンテナンスエリアにおいてテス
トヘッド2が反転する。テストヘッド2が反転してプロ
ーブカードと接続する状態に戻る時には、テストヘッド
2が反転するに連れて例えば第1連結部材8は図6に示
すように実線位置から一点鎖線で示す位置へ移動し、次
いでテストヘッド2が反転した時点で第1連結部材8は
第1傾斜辺7C側の二点鎖線で示す位置へ移動して第1
傾斜辺7Cに圧接する。この時、第1連結部材8には第
1傾斜辺7Cに圧接しているため、第1連結部材8が図
5の(a)に位置に戻る過程で第1傾斜辺7Cとの間で
その移動を妨げる力が作用するが、本実施形態では第1
傾斜辺7Cの傾斜角が小さく、しかも第1連結部材8は
ローラ82を介して第1傾斜辺7Cに接触しているた
め、第1連結部材8は第1傾斜辺7Cに従って円滑に移
動し、再現性良く確実に図5の(a)で示す位置へ戻
り、テストヘッド2とプローブカードとの位置関係を常
に一定の状態に確保することができる。その後、テスト
ヘッド2が下降し、プローブカードに接続される時には
上述したように水平補助機構5の作用によりプローブカ
ードと平行を維持した状態になり、ポゴピン等の損傷を
確実に防止することができる。
【0028】以上説明したように本実施形態によれば、
テストヘッド2とアーム3とを連結するジョイントプレ
ート7に第1、第2連結孔7A、7Bを上下に設け、第
1連結部材8を第1連結孔7Aに遊嵌すると共に第2連
結孔7Bに第2連結部材9を遊嵌してジョイントプレー
ト7をアーム3に連結し、また、第1連結孔7Aにテス
トヘッド2側へ傾斜する第1傾斜辺7Cを設け、テスト
ヘッド2とプローブカードの離接時に移動機構4と連動
してテストヘッド2を水平に支持しながら昇降する水平
補助機構5を移動機構4とは反対側の側面に設けたた
め、テストヘッド2とプローブカードとが常に平行を保
持した状態で接続し、切り離され、ポゴピン等の接続端
子の損傷を確実に防止することができる。
【0029】また、本実施形態によれば、アーム3の第
1連結部材8に第1連結孔7A内に位置するローラ82
を設けると共にアーム3の下端にジョイントプレート7
の第2傾斜辺7Fに接触するローラ12を設けたため、
第1連結部材8のローラ82及びローラ12にジョイン
トプレート7の第1傾斜辺7C及び第2傾斜辺7Dが強
く圧接しても第1連結部材8はローラ82を介して第1
傾斜辺7Cを転動すると共にローラ12が第2傾斜辺7
Fを転動し、第1連結部材8が第1連結孔7A内で円滑
に移動し、テストヘッド2を反転からプローブカードと
の接続状態に戻す際に、第1連結孔7A内において第1
連結部材8は第1傾斜辺7Cと上辺との隅角部に確実且
つ再現性良く戻り、常に一定の状態でテストヘッド2を
水平補助機構5に引き渡すことができ、テストヘッド2
を移動機構4から確実に切り離し、テストヘッド2のフ
ローティング状態を確保することができる。
【0030】尚、本発明は上記実施形態に何等制限され
るものではなく、例えば第1連結孔7Aの第1傾斜辺7
C及び下端の第2傾斜辺7Fの傾斜角αは適宜設定する
ことができ、ローラの構造も適宜選択することができ
る。また、水平補助機構5の駆動機構もエアシリンダに
制限されるものではない。要は本発明に要旨を逸脱しな
い限り、具体的な構成要素は必要に応じて適宜選択する
ことができる。
【0031】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の発明によれ
ば、片持ちされたテストヘッド等の重量物を回転移動等
をする際にも重量物を再現性良く常に一定の状態で片持
ち保持して移動させることができる重量物移動装置を提
供することができる。
【0032】また、本発明の請求項2〜請求項5に記載
の発明によれば、テストヘッドをメンテナンスなどによ
り反転させても、装置本体のプローブカードに対して常
に再現性良く平行を保持した状態で電気的に接続するこ
とができ、ポゴピン等のテストヘッド側の接続端子を損
傷する虞がなく、しかも、テストヘッドをアームから確
実に切り離すことができる検査装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検査装置の実施形態であるプローブ装
置を示す斜視図である。
【図2】図1に示すプローブ装置の要部を一部を破断し
て示す正面図である。
【図3】(a)は図1に示すプローブ装置の移動機構と
アームとの関係を示す分解斜視図、(b)はアームの断
面図である。
【図4】図2に示すアームとジョイントプレートとの関
係を示す分解斜視図である。
【図5】図4に示すジョイントプレートと連結部材との
関係を示す図で、(a)はその正面図、(b)は(a)
の○で囲んだ部分を拡大して示す図である。
【図6】テストヘッドを反転状態からプローブカードと
の接続状態に戻す際の第1連結部材の移動状態を説明す
るための説明図である。
【図7】(a)、(b)はそれぞれ他のジョイントプレ
ートと連結部材との関係を示す図5の(a)、(b)に
相当する図である。
【符号の説明】
1 装置本体 2 テストヘッド 3 アーム 4 移動機構(重量物移動装置) 5 水平補助機構 7 ジョイントプレート 7A 第1連結孔 7B 第2連結孔 7C 第1傾斜辺 7F 第2傾斜辺 8 第1連結部材 9 第2連結部材 12 下側のローラ(下端ローラ) 82 第1連結部材のローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量物を移動させる移動機構と、この移
    動機構に連結されて上記重量物の一側から張り出したジ
    ョイントプレートを介して上記重量物を片持ち支持する
    アームとを備え、上記重量物を片持ち移動させて基台上
    に載置する重量物移動装置において、上記ジョイントプ
    レートに第1、第2連結孔を上下に設け、第1連結孔に
    回転自在なローラを有する第1連結部材を遊嵌すると共
    に第2連結孔に回転自在なローラを有する第2連結部材
    を遊嵌して上記ジョイントプレートを上記アームに連結
    し、また、第1連結孔の重量物より遠い側に、上記重量
    物側へ傾斜し且つ上記ローラが転動する第1傾斜辺を設
    け、また、上記ジョイントプレートの下端に第1傾斜辺
    とは逆向きの第2傾斜辺を設けると共にこの傾斜辺に従
    って転動する下端ローラを上記アームに設けたことを特
    徴とする重量物移動装置。
  2. 【請求項2】 テストヘッドを移動させて装置本体のプ
    ローブカードに電気的に接続し切り離す移動機構と、こ
    の移動機構に連結されて上記テストヘッドの一側から張
    り出したジョイントプレートを介して上記テストヘッド
    を片持ち支持するアームとを備え、上記移動機構を介し
    て上記テストヘッドを上記プローブカードに接続させて
    被検査体の電気的特性検査を行う検査装置において、上
    記ジョイントプレートに第1、第2連結孔を上下に設
    け、第1連結孔に第1連結部材を遊嵌すると共に第2連
    結孔に第2連結部材を上下動自在に遊嵌して上記ジョイ
    ントプレートを上記アームに連結し、また、上記第1連
    結孔のテストヘッドより遠い側に、上記テストヘッド側
    へ傾斜し且つ上記ローラが転動する第1傾斜辺を設け、
    更に、上記テストヘッドと上記プローブカードの離接時
    に上記移動機構と連動して上記テストヘッドを水平に支
    持しながら昇降する水平補助機構を上記移動機構とは反
    対側の側面に設けことを特徴とする検査装置。
  3. 【請求項3】 上記水平補助機構は、上記テストヘッド
    のアームによる支持側とは反対側の側面に下方に突出さ
    せて設けられた係合突起と、この係合突起が係合するよ
    うに上記装置本体側に設けられた昇降可能な係合凹部
    と、この係合凹部を昇降駆動させる駆動機構とを備えた
    ことを特徴とする請求項2に記載の検査装置。
  4. 【請求項4】 第1連結部材は、第1連結孔内に位置す
    る回転自在なローラを有することを特徴とする請求項2
    または請求項3に記載の検査装置。
  5. 【請求項5】 上記ジョイントプレートの下端に、上記
    第1傾斜辺とは逆向きの第2傾斜辺を設けると共にこの
    傾斜辺に従って転動する下端ローラを上記アームに設け
    たことを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれか1項
    に記載の検査装置。
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