JPH10506444A - 足場組立体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 足場組立体(13)は、この場合、壁構造体に沿って間隔を開けて設けられた４本の支柱(14,15,16,17)を備え、各支柱が壁構造体からほぼ同じ距離に位置し、また、各支柱が地面上に位置する下端部と梁(12)に隣接する上端部とを有している。屋根にある建築物係合手段は屋根装着ブラケット(18)から成り、該ブラケット(18)は建築物から各支柱へと伸び、支柱の上端部を建築物に対して一定の距離離して保持する。隣接する支柱は、各々キャリッジ(19,20,21,22)とハンドウィンチ(23,24,25,26)を有する。各ハンドウィンチは、プラットフォーム(28,29,30)を上昇及び下降させるために、キャリッジを順に独立的に上昇及び下降させる。このために、プラットフォームは回動可能に支持され、壁構造体に向かって伸び、作業者が壁構造体上の作業を行うためにプラットフォームを上昇及び下降することができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】 足場組立体 発明の技術分野 本発明は、足場組立体、限定的ではないが、特に、家庭用、軽工業用、又は商 業用の建築物を含む低い建築物の近傍で使用するためのポータブル足場組立体に 関する。 従来技術 塗装工や煉瓦積み工が、家庭用建築物の修理等を行う場合、一般的に厚板を支 持するトレッスル構脚が使用される。これらトレッスル構脚及び厚板からなる設 備の主な欠点は、建築物の上方の部分への作業が困難なことであり、また、それ らが通常固定して立てられていないので危険であるということである。 本発明は、従来技術の前記した問題点を、少なくとも有る程度低減させること を一つの目的としている。 発明の要約 従って、本発明の一つの特徴は、間隔を開けて設けられた支柱、上側建築物係 合手段、及びプラットフォームを備え、間隔を開けて設けられた支柱がほぼ垂直 に伸び、かつ建築物等から間隔を開けた位置にあり、各支柱が地 面から伸び、かつ上側建築物係合手段を備え、前記係合手段が、支柱間に伸びる プラットフォームと建築物とに対して予め決められた間隔で、建築物と支柱との 間に掛け渡されているポータブル足場組立体にある。 好ましい形態では、壁構造体及び壁構造体によって支持された屋根構造体を有 する形式の低い建築物に隣接した地面での使用に適した足場組立体であって、前 記足場組立体が、壁構造体に沿って間隔を開けて設けられ、各支柱が壁構造体か らほぼ同じ距離に位置し、各支柱が地面上に位置する下端部と屋根に隣接する上 端部とを有する複数の支柱と、建築物から各支柱に伸び、支柱の上端部を建築物 に対して一定の間隔で保持する建築物係合手段とを有し、隣接する支柱が、キャ リッジと、キャリッジを各支柱に沿って順に独立的に上昇及び下降させる手段と を各々有し、隣接するキャリッジが、それらの間にプラットフォームを回動可能 に支持し、前記プラットフォームが支柱から壁構造体に向かって伸びている足場 組立体が提供される。 典型的には、建築物の屋根上での作業を行うために、屋根に隣接した支柱の上 端部を取り囲むように安全フェンスが張られることが望ましい。 支柱は、任意の適当な固定式垂直部材であり得、典型的には軽量な中空入れ子 式部品が使用される。典型的には、建築物によって異なる種々の高さに合わせる ために、支柱部品は相互に調整可能に固定されている。各支柱は、 典型的には、建築物係合手段に回動可能に結合され、建築物係合手段が、支柱に 対して異なる角度で建築物に固定され得るようにしている。 建築物係合手段は、典型的には、屋根に結合され、支柱に掛け渡される屋根係 合手段から成る。建築物係合手段は、好ましくは、沈下位置に合わせるために、 建築物係合手段に対して支柱を制限付きで垂直移動することを可能にする。他の 形態では、建築物係合手段は、Ｔ字形の頂部が壁に沿って伸びるＴ字形の壁装着 手段から成る。 支柱及び建築物係合手段は、好ましくは、保持手段によって解放可能に保持さ れる。保持手段は、支柱を受け、支柱を保持するために自動的に閉じる口部を有 する。また、保持手段は、支柱を解放するために作動する必要がある解放手段を 備えている。 プラットフォームは、任意の適当な方法で、典型的には垂直方向に調整可能に 支柱に設けられ得る。典型的には、作業者がプラットフォーム上に立ってプラッ トフォームを垂直に上昇及び下降することができるようにケーブル及びウィンチ 組立体が使用される。プラットフォームはどちらか一側の支柱に水平に横方向に 伸びることができ、また、両側の支柱に伸びることもできる。プラットフォーム は、好ましくは、各支柱上を移動するキャリッジによって支柱に結合される。好 ましくは、プラットフォームは、複数の厚板から成り、これら複数の厚板は、運 搬のために、分離可能にされ得る。隣接する厚板は、 隣接する厚板の各縁部を保持する背中合わせのチャネルを備えたレールによって 相互に保持される。 典型的には、プラットフォーム部品を保持するために所定の間隔で隣接するプ ラットフォーム部品を貫通させる移動可能なロッド又は他の固定ブリッジ手段が 用いられる。好ましくは、プラットフォームは、各端部の位置で支柱に回動可能 に結合され、プラットフォームを選択的に各端部の位置で上昇させることができ るようにしている。有利には、プラットフォームは、緊張手段を用いて垂直方向 に予め緊張させられており、作業者がプラットフォーム上を歩いた時にプラット フォームが垂直下方に移動することが制限されている。これにより、跳ね上がり が抑制される。好ましくは、支柱間に掛け渡される安全レールが用いられる。安 全レールはプラットフォームに隣接して配置され、プラットフォームの端部があ るコーナで回動できるようにされる。典型的には、プラットフォームの近くで作 業台が使用され、この作業台は、工具等を載せるために設けられ、プラットフォ ームと共に移動できるようにされる。 好ましくは、足場組立体は、足場組立体を立てる間に組立体の部品を持ち上げ るために、ジブ及びウィンチ組立体を含む。典型的には、ジブは建築物係合手段 の一部として形成されるか、又は、建築物組立手段に取り付けられる。 建築物のコーナが含まれる場合、足場組立体には、好 ましくは、コーナの一側に配置された支柱に隣接したキャリッジから突出するコ ーナフレームが装備され、このコーナフレームはコーナの周囲の他側に伸びるプ ラットフォームに回動可能に結合され、足場組立体がコーナに繋がるようにする 。 図面の簡単な説明 本発明がより簡単に理解できるように、また、実用的な効果を説明するために 、本発明の好ましい実施例を示した以下の添付図面が参照される。 第１図は、本発明による足場組立体の斜視図である。 第２図は、屋根装着手段の斜視図であり、便宜上、同図に、本発明を用いるの に適した壁装着手段も示されている。 第３図は、キャリッジ及びプラットホームの詳細を示す分解斜視図である。 第４図は、本発明による足場組立体に用いられるコーナフレームを示す斜視図 である。 第５図は、プラットフォームの上昇及び下降のために用いられる普通の方法を 示す概略図である。 第６図は、組み立てられたプラットフォームを示す部分図である。 第７図は、プラットフォーム支持構造を示す側面図である。 第８図は、建築物係合手段に支柱を連結するためのク イックリリースクランプの作用を示す平面図である。 第９Ａ図は、支柱の分割部分間の連結を示す部分図である。 第９Ｂ図は、支柱足部の詳細を示している。 第１０図、第１１Ａ図、第１１Ｂ図、及び第１２図は、支柱への様々な連結を 可能にする種々のブラケットを示している。 第１３図は、支柱連結具に対する手すり連結部の斜視図である。 第１４Ａ図及び第１４Ｂ図は、キャリッジに対する手すりの連結部を示してい る。 始めに第１図を参照すると、同図には、壁構造体１１及び壁構造体１１によっ て支持された屋根構造体１２を有する低い建築物１０が示されている。この場合 、足場組立体１３は、４つの支柱１４、１５、１６、及び１７を備えている。こ れら４つの支柱は、壁構造体に沿って壁構造体から同じ距離だけ離されており、 各支柱は、その下端が地上にあり、また、その上端が屋根１２の近傍にある。 屋根装着ブラケット１８の形態の建築物係合手段は、建築物から各支柱まで延 び、建築物に対して一定の距離を開けて支柱の上端を保持する。隣接する支柱は 、各々キャリッジ１９、２０、２１、及び２２を備え、また、前記各支柱は、プ ラットフォーム２８、２９、及び３０を上昇及び下降させるためにキャリッジを 独立的に上昇 又は下降させるためのハンドウィンチ２３、２４、２５、及び２６を各々備えて いる。この目的のため、プラットフォームは旋回可能に支持され、また、壁構造 体に向かって伸ばされ、作業者が、壁構造体上の作業をするためにプラットフォ ームを上昇及び下降できるようにされている。 第１図の実施例では、ひさしに隣接して伸びている屋根フェンスが示されてお り、このフェンスにより、屋根上で作業者が作業するための完全フェンスが提供 される。 足場組立体は、特に、低い建築物で使用するのに適し、また、単なる壁骨組み 及び屋根骨組だけの新規の建築物にも、また、建築済みの建築物にも利用され得 る。 第２図を参照すると、同図には、支柱３１に屋根装着部材１８に結合し、また 、壁装着部材３２を結合する二つの建築物係合手段が示されている。装着部材１ ８及び３２は、組み付けを容易にする入れ子状の装着部材である。また、図示さ れているように、装着部材３２は、壁構造体１１に沿って伸びる略Ｔ形に形成さ れ、また、一対のフック３３及び３４を備えている。前記フック３３及び３４は 、ビーム３５に固定され、かつ、壁フレーム部材３６に引っ掛けられている。図 面に示すように、ビーム３５の各端部を固定するためにクランプが用いられてい る。 また、第２図には、クイックリリースクランプ３７が示されている。このクラ ンプ３７は口部３８を備え、口 部３８を貫通する支柱３１が揺動されると、クランプ３７が自動的に閉じて支柱 ３１を装着部材１８及び３２に自動的にロックする。 第３図を参照すると、同図には、キャリッジ２２が詳細に示されている。同図 には、正方形断面の支柱１７が示されている。この支柱１７には、その長さ方向 に沿って３００ｍｍ間隔で貫通孔３９が形成されている。また、キャリッジ２２ は管状部分を有し、この管状部分は、、ローラ４１が設けられ、片持ち管部分４ ３が設けられたハット部分４２を貫通している。このハット部分４２により、管 ４０から突出するプラットフォーム固定部材が提供される。管４０は、孔３９の 間隔である３００ｍｍより長いスロット４４を備えている。複数の孔３９の中か ら選択された一つ孔３９に貫通させるためにロックピン４５が用いられ、このロ ックピン４５はスロット４４と係合して、キャリッジ２２を選択された位置にロ ックする。 図面から分かるように、プラットフォームとプラットフォームフレーム部材と はキャリッジに旋回可能に結合されており、その結果、キャリッジをウィンチ２ ６を用いて上昇させることができる。その後、キャリッジをその位置でロックす るように、ロックピン４５は次の高さの孔まで動かされる。次いで、作業者はプ ラットフォームの他方の端部に移動し、次の支柱上のキャリッジを上昇させ、そ れにより、プラットフォームは水平になる。 この上昇動作は、任意の位置までプラットフォームを上昇及び下降させるために 選択的に実行され得る。 第３図に示されているように、プラットフォーム３０は、この場合、５本の厚 板４６を有し、これら厚板４６は、プラットフォーム支持フレームのレール４８ を貫通して伸びる旋回ピン４７によって相互に連結されている。プラットフォー ム支持フレームはクロス部材４９及び５０を備えている。これらクロス部材４９ 及び５０は、符号５１及び５２で示したケーブル及び引き締めねじにより補強さ れており、それにより、プラットフォームの跳ね上がりを防止している。厚板４ ６は相互に連結されており、また、符号５３で示す取り外し可能なＩ形ビームに よって単独での動きが抑えられている。 手すり５４は、その両端部が各キャリッジに回動可能に結合されている。また 、手すり５４は、その位置で効果的にロックされ、不用意に動けなくできるよう に、Ｌ形装着部材５５上に載せられている。 補強材５１及び５２と同様の補強構造は、プラットフォーム支持フレームの他 側で利用される。 第４図は支柱１５を示している。この支柱１５は、全ての点で、第３図に関連 して説明されたキャリッジ及びプラットフォーム構造と同じ働きをする。第４図 では、コーナフレーム５６が用いられており、このコーナフレームはキャリッジ ２０に堅固に結合されており、それによりキャリッジ２０と一緒に移動するよう にされている。 コーナフレームは下側ローラブラケットを備え、それにより、補強されている。 第４図には、フレームプラットフォーム部材４８の位置と、内角用の下側ローラ の反転位置とが仮想的に示されている。第４図では単に部分的に示されている厚 板２８は、コーナフレーム上まで伸びている。また、必要であれば、この厚板２ ８はコーナーフレームを越えて伸ばすことも可能である。厚板２８はコーナフレ ーム５７に上述したように回動可能に設けられている。この場合、キャリッジ２ ０、一度に３００ｍｍだけ上昇又は下降され、作業者は支柱上、この場合は支柱 １４上の次のキャリッジまで移動して、キャリッジ１９を上昇又は下降させる。 コーナフレーム５６は、反転したローラブラケット及びレールを有し、第１図の キャリッジ２１に関連して説明した内側コーナのように内側コーナとして使用さ れ得る。 第５図は、各キャリッジの上昇運動を示しており、同図から、キャリッジ及び プラットフォームフレームを連結するレールがスロット付き回動軸を備え、キャ リッジに対する回動運動により平行四辺形状に動くことが分かる。 第６図を参照すると、同図には、厚板４６の独立した動きを抑制するために用 いられる連結用Ｉ形ビーム５３として機能する回動軸を示しているプラットフォ ームが示されている。 第７図は、上述したプラットフォームと補強構造とを 示している。 第８図は、第１図の支柱及び第２図の支柱３１に用いられるクイックリリース クランプ３７の詳細を示している。図面に示すように、図示された支柱３１はそ の位置でロックされ、ハンドル５７は、支柱３１を解放するために仮想線５８で 示された位置まで手動で確実に移動され得る。スプリング５９を用いることによ って、支柱３１がその場所にない場合には、ハンドル５８及び顎部６０は、仮想 線で示された位置に位置する。これにより、可動顎部６０と静止顎部６１との間 に口部が形成される。レバーアーム６２は、支柱３１が口部３８を通った時に、 支柱３１がレバーアーム６２を係合し、顎部６０が自動的に第８図に実線で示す 位置に近づき、支柱３１をその位置にロックするように設けられる。 第９Ａ図及び第９Ｂ図は、上述した足場組立体で使用される好ましい支柱の詳 細を示している。支柱は、通常複数の接合部分を備えている。第９Ａ図は、支柱 の接合部分を連結する手段を示しており、この場合、連結レール６１が、支柱接 合部分６２及び６３の範囲内に、摺動可能に配置され、また、入れ子式に位置決 めされており、ピン６４及び６５が、接合部分同士を固定するために使用され得 る。第９Ｂ図は、支柱の底部に使用するのに適した地面と係合する取り外し可能 な足部６６を示している。 第１０図から第１２図は、支柱に沿って摺動され得、 また、ロックピンを用いて孔３９にロックされ得る様々なブラケットを示してい る。 第１３図、第１４Ａ図及び第１４Ｂ図は、手すり連結部を示している。ここで は、第２図の連結部５５と同様のブラケットがロックピン６７及び留め具６８を 備え、これらは手すりをその位置にロックするために使用される。この行程は第 １４Ａ図及び第１４Ｂ図に示されている。 上述の説明では本発明の実施例を用いて説明をしたが、添付した請求の範囲に おける本発明の範囲及び概念から外れることのない多くの変形及び変形があるこ とは当業者には明らかである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ， ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．壁構造体及び壁構造体によって支持された屋根構造体を有する形式の低い 建築物に隣接した地面での使用に適した足場組立体であって、 前記足場組立体が、壁構造体に沿って間隔を開けて設けられ、各支柱が壁構造 体からほぼ同じ距離に位置し、各支柱が地面上に位置する下端部と屋根に隣接す る上端部とを有する複数の支柱と、 建築物から各支柱に伸び、支柱の上端部を建築物に対して一定の間隔で保持す る建築物係合手段とを有し、 隣接する支柱が、キャリッジと、キャリッジを各支柱に沿って順に独立的に上 昇及び下降させる手段とを各々有し、 隣接するキャリッジが、それらの間にプラットフォームを回動可能に支持し、 前記プラットフォームが支柱から壁構造体に向かって伸びていること を特徴とする足場組立体。 ２．屋根構造体に隣接する支柱の上端部に向かって伸び、屋根構造体上で作業 をしている作業者の安全フェンスとして作用するフェンスを備えていること を特徴とする請求の範囲第１項に記載の足場組立体。 ３．各建築物係合手段が、屋根構造体を保持し、支柱に傾斜した角度で連結さ れる屋根構造体装着部材を備え ていること を特徴とする請求の範囲第１項に記載の足場組立体。 ４．建築物係合手段が、Ｔ字形の頂部を有するＴ字形壁構造体装着部材を備え 、前記頂部が壁構造体に沿って伸び、壁構造体に装着されること を特徴とする請求の範囲第１項に記載の足場組立体。 ５．プラットフォームが、運搬のために分離可能な複数の厚板と、これら複数 の厚板を単一のユニットとして作用させるように保持する厚板連結手段とを備え ていること を特徴とする請求の範囲第１項に記載の足場組立体。 ６．連結手段が背中合わせのチャネルを有する長手方向レールを備え、 各チャネルが隣接する厚板の各縁部を受けて保持すること を特徴とする請求の範囲第５項に記載の足場組立体。 ７．プラットフォームがコーナの周囲に伸び、 コーナが、キャリッジから突出し、キャリッジに堅固に保持されたコーナフレ ームを有し、 このコーナフレームが、コーナの周囲から伸び、その他の側方に位置するプラ ットフォームに回動可能に結合されていること を特徴とする請求の範囲第１項に記載の足場組立体。 ８．建築物係合手段及び支柱が、支柱の上端部を受け、支柱を保持するように 自動的に閉じる口部を有する保持 手段を用いて固定され、 前記保持手段が支柱を解放するために作動する必要がある解放手段を備えてい ること を特徴とする請求の範囲第１項に記載の足場組立体。