JP2003160913A - 橋梁点検用吊り足場 - Google Patents

橋梁点検用吊り足場

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JP2003160913A
JP2003160913A JP2001360388A JP2001360388A JP2003160913A JP 2003160913 A JP2003160913 A JP 2003160913A JP 2001360388 A JP2001360388 A JP 2001360388A JP 2001360388 A JP2001360388 A JP 2001360388A JP 2003160913 A JP2003160913 A JP 2003160913A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造を簡単にし、かつ小型にして、現場への
運搬や保管を容易にし、また、高欄への取付及び取り外
しを容易に行えるようにする橋梁点検用吊り足場を提供
すること。 【解決手段】 固定手段30によって高欄3に取り付け
られると共に、橋梁2の側方に吊持される梯子体10
と、梯子体10の下端部から水平に延在する足場板21
と、この足場板21の上方を包囲すべく梯子体10の支
柱11から外方へ突出する手摺を構成する手摺部材2
3,24とを具備する作業足場本体20A,20Bとで
主要部を構成する。作業足場本体20A,20Bのうち
の少なくとも橋梁側の作業足場本体20Bを、梯子体1
0に対して折畳み可能に形成し、作業足場本体20A,
20Bが位置する部位における梯子体10の横桟12
a,12bを、支柱11に係脱可能に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、橋梁点検用吊り
足場に関するもので、更に詳細には、橋梁の高欄の任意
の位置に取り付けられて橋梁側部ないし側部近傍の桁下
部の点検確認ないし簡単な保守を可能にする橋梁点検用
吊り足場に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の橋梁点検用足場として、
特開平9−41323号公報に記載の点検用足場が知ら
れている。この特開平9−41323号公報に記載の点
検用足場は、上下に長くかつ下端部に足場板を有する足
場本体と、足場本体の上部に、前方に突出するように設
けられたアームと、アームの前端部に、着脱自在に取り
付けられて高架道路、橋等の上にのるカウンタウェイト
とを備えている。また、足場本体に昇降用梯子が設けら
れ、足場板の前部構成部材が、足場本体よりも前方に突
出されると共に、前部構成部材を後方に折畳めるように
形成されている。また、アームの前後の中間部に、高架
道路、橋等の上面に当接する支持部材が設けられてい
る。
【0003】このように構成される従来の点検用足場
は、高架道路、橋等の上からクレーン等を利用して吊り
下げられ、アームが高架道路、橋等の上に来て支持部材
の下端部がその上面に当接させられた状態で、高架道
路、橋等の側縁部に取り付けられる。この状態で、作業
者が、高架道路、橋上から足場枠に設けられた昇降用具
を利用して足場板上に下り立ち、その前部を前方に広げ
ることにより、作業準備が整う。そして、足場板上にお
いて、高架道路、橋等における側面および下面の補修、
点検作業を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
点検用足場は、高架道路、橋等の上からクレーン等を利
用して吊り下げられる構造であるため、点検作業が大掛
かりとなるという問題があった。また、従来の点検用足
場は、足場本体に昇降用梯子が設けられ、また、架道
路、橋等の上にのるカウンタウェイトを備える構造であ
るため、構造が複雑かつ大型となり、不使用時の保管や
現場への運搬等の取扱いが面倒であるという問題があっ
た。
【0005】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、構造を簡単にし、かつ小型にして、現場への運搬や
保管を容易にし、また、高欄への取付及び取り外しを容
易に行えるようにした橋梁点検用吊り足場を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の橋梁点検用吊り足場は、固定手段と、上
記固定手段と分離可能であって、固定手段によって高欄
に取り付けられると共に、橋梁の側方に吊持される梯子
体と、 上記梯子体の下端部から橋梁側と橋梁の反対側
に向けて水平に延在する足場板と、これら足場板の上方
を包囲すべく上記梯子体の支柱から外方へ突出する手摺
とを具備する作業足場本体とを具備し、 上記作業足場
本体のうちの少なくとも上記橋梁側の作業足場本体を、
上記梯子体に対して折畳み可能に形成し、 上記作業足
場本体が位置する部位における上記梯子体の横桟を、上
記支柱に係脱可能に形成してなることを特徴とする(請
求項1)。この場合、上記梯子体に対する橋梁側と橋梁
の反対側の両方の作業足場本体を、それぞれ梯子体に対
して折畳み可能に形成する方が好ましい(請求項2)。
【0007】この発明において、少なくとも上記作業足
場本体が位置する部位における梯子体の横桟は、一端を
一方の支柱に回動可能に枢着し、他端を他方の支柱に対
して係脱可能に係合するように形成する方が好ましい
(請求項3)。
【0008】また、上記作業足場本体は、基端が梯子体
の支柱に対して回動可能に枢着される橋梁側と橋梁の反
対側の両方の足場板と、これら足場板の先端側と上記支
柱にそれぞれ枢着される折畳み可能な連接部材と、略コ
字状に形成され、その両端部がそれぞれ上記支柱に回動
可能に枢着される1又は複数の手摺部材と、を具備する
方が好ましい(請求項4)。この場合、上記足場板の先
端部と手摺部材の先端部とを、それぞれヒンジピンを介
して枢着される補助連接部材にて連結する方が好ましい
(請求項5)。
【0009】また、この発明において、上記固定手段
は、梯子体の横桟を吊持する上端が開口する係止溝を有
する一対の保持部材と、上記保持部材の係止溝内に上記
梯子体の横桟が係止された状態において、横桟の上方へ
の移動を阻止するラッチと、を具備する方が好ましい
(請求項6)。
【0010】また、上記固定手段は、梯子体を吊持する
保持部材を高欄の上方に略水平に保持する複数の支持脚
を具備すると共に、これら支持脚の下端に、それぞれ橋
梁の路面及び高欄の取付基礎面に対して調節可能な高さ
調整機構を具備する方が好ましい(請求項7)。
【0011】また、上記固定手段は、梯子体を吊持する
保持部材から高欄の笠木の両側に垂下される取付ねじ
と、両取付ねじに係合する係合溝を有する固定板と、上
記取付ねじに螺合され、上記固定板を上記取付ねじに係
合した状態で固定板を上記笠木の下面に押圧すると共
に、固定板と上記保持部材との間に上記笠木を挟持する
固定ナットとを具備する方が好ましい(請求項8)。
【0012】加えて、上記固定手段は、高欄の取付基礎
面に跨設されるねじ棒と、このねじ棒の先端に設けら
れ、梯子体の支柱を把持する把持体と、上記ねじ棒に固
定され、上記取付基礎面の外側角部に係合する固定係合
部材と、上記ねじ棒に螺合され、上記取付基礎面の内側
角部に係合する可動係合部材とを更に具備する方が好ま
しい(請求項9)。この場合、上記固定係合部材及び可
動係合部材を、それぞれ取付基礎面と隣接する側面とに
係合するアングル状部材にて形成すると共に、各係合部
材における上記取付基礎面との係合面に合成ゴム製のシ
ートを貼着する方が好ましい(請求項10)。
【0013】請求項1,2,3記載の発明によれば、固
定手段と、固定手段と分離可能であって、固定手段によ
って梯子体を高欄に取り付けて橋梁の側方に吊持し、梯
子体の下端部に設けられる作業足場本体を、梯子体から
展開して、橋梁側部の保守・点検作業を行うことができ
る。この際、作業足場本体が位置する部位における梯子
体の横桟が、支柱に係脱可能に形成されるので、作業者
は梯子体の外側及び内側の作業足場本体への移動を容易
に行うことができる。また、固定手段と梯子体は互いに
分離可能のため、設置に際して、固定手段のみを確実に
固定し、その後、設置作業を行えるので、設置が容易と
なり、保管に際しても運搬が容易になる。
【0014】請求項2記載の発明によれば、梯子体に対
する橋梁側と橋梁の反対側の両方の作業足場本体を、そ
れぞれ梯子体に対して折畳み可能に形成することによ
り、吊り足場をコンパクトに折り畳んで、保管すること
ができると共に、現場への運搬を容易にすることができ
る。
【0015】請求項4記載の発明によれば、作業足場本
体が、基端が梯子体の支柱に対して回動可能に枢着され
る足場板と、この足場板の先端側と支柱にそれぞれ枢着
される折畳み可能な連接部材と、略コ字状に形成され、
その両端部がそれぞれ支柱に枢着される1又は複数の手
摺部材とを具備することにより、連接部材によって足場
板の展開状態が保持されるので、作業足場本体を強固に
することができると共に、作業者の安全性の確保が図れ
る。この場合、足場板の先端部と手摺部材の先端部と
を、それぞれヒンジピンを介して枢着される補助連接部
材にて連結することにより、更に、作業足場本体を強固
にすることができると共に、作業者の安全性の確保が図
れる(請求項5)。
【0016】請求項6記載の発明によれば、固定手段
が、梯子体の横桟を吊持する上端が開口する係止溝を有
する一対の保持部材と、保持部材の係止溝内に梯子体の
横桟が係止された状態において、横桟の上方への移動を
阻止するラッチと、を具備することにより、梯子体の任
意の横桟を、固定手段の保持部材の係止溝内に上方から
係止させ、その状態でラッチにより上方への移動を阻止
させた状態で吊り足場を吊持することができる。また、
ラッチの係合を解除した後、梯子体の横桟を保持部材の
係止溝から取り外して吊り足場を引き上げることができ
る。また、足場の位置の上下調整も保持部材に係止する
横桟を上下の横桟に変更することにより、吊り足場の吊
り下げ長さを、横桟の間隔に合わせて容易に調節するこ
とができると共に、吊り足場の着脱を容易にすることが
できる。
【0017】請求項7記載の発明によれば、固定手段
は、梯子体を吊持する保持部材を高欄の上方に略水平に
保持する複数の支持脚を具備すると共に、これら支持脚
の下端に、それぞれ橋梁の路面及び高欄の取付基礎面に
対して調節可能な高さ調整機構を具備することにより、
大きさや種類の異なる橋梁の高欄に対応して固定手段を
高欄に取り付けることができる。したがって、大きさや
種類の異なる橋梁に対応して吊り足場を吊持することが
でき、多くの種類の橋梁の保守・点検作業を可能にする
ことができる。
【0018】請求項8記載の発明によれば、固定手段
は、梯子体を吊持する保持部材から高欄の笠木の両側に
垂下される取付ねじと、両取付ねじに係合する係合溝を
有する固定板と、取付ねじに螺合され、固定板を取付ね
じに係合した状態で固定板を笠木の下面に押圧すると共
に、固定板と保持部材との間に笠木を挟持する固定ナッ
トとを具備することにより、固定手段を簡単かつ強固に
高欄に固定することができる。したがって、吊り足場を
橋梁の側部に簡単かつ強固に吊持することができる。
【0019】請求項9記載の発明によれば、固定手段
は、高欄の取付基礎面に跨設されるねじ棒と、このねじ
棒の先端に設けられ、梯子体の支柱を把持する把持体
と、ねじ棒に挿通され、取付基礎面の外側角部に係合す
る固定係合部材と、ねじ棒に挿通され、取付基礎面の内
側角部に係合する可動係合部材とを更に具備することに
より、異なる寸法の高欄の取付基礎面に対応させてねじ
棒を固定することができると共に、ねじ棒の先端に設け
られた把持体によって梯子体の支柱を把持することがで
きる。したがって、吊り足場の横方向の揺れを抑制する
ことができると共に、吊り足場の吊持を更に強固にする
ことができる。この場合、固定係合部材及び可動係合部
材を、それぞれ取付基礎面と隣接する側面とに係合する
アングル状部材にて形成すると共に、各係合部材におけ
る取付基礎面との係合面に合成ゴム製のシートを貼着す
ることにより、高欄の取付基礎面の表面に多少の凹凸が
存在してもねじ棒を確実に固定することができるので、
更に吊り足場の吊持を強固かつ安全にすることができる
(請求項10)。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の橋梁点検用吊
り足場の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0021】図1は、この発明の橋梁点検用吊り足場の
一例の使用状態を示す斜視図、図2は、この発明の橋梁
点検用吊り足場の取付状態を示す側面図である。
【0022】上記橋梁点検用吊り足場1(以下に吊り足
場1という)は、橋梁2の側縁部に起立して設けられた
取付基礎面4に立設された高欄3に固定手段30によっ
て取り付けられると共に、橋梁2の側方に吊持される梯
子体10と、この梯子体10の下端部から橋梁側と橋梁
の反対側に向けて水平に延在する足場板21,21と、
これらの足場板21の上方を包囲すべく梯子体10の支
柱11から外方へ突出し安全柵を形成する手摺22とを
具備する2つの作業足場本体20A,20Bとで主要部
が構成されている。また、梯子体10の両側すなわち橋
梁側(内側)と反対側(外側)に設けられる作業足場本
体20A,20Bは、梯子体10に対して折畳み可能に
形成されている。
【0023】上記梯子体10は、図3に示すように、一
対の支柱11と、両支柱11間に適宜間隔をおいて架設
される複数(図面においては9本)の横桟12a〜12
iとで構成されている。また、作業足場本体20A,2
0Bが位置する部位における2本の横桟12a,12b
は、支柱11に係脱可能に形成されている。この場合、
横桟12a,12bは、一端が一方の支柱11にヒンジ
ピン13をもって回動可能に枢着され、他端部に設けら
れたフック部14が他方の支柱11に突設された係止ピ
ン15に係脱可能に構成されている(図3参照)。な
お、上記支柱11は、チャンネル状のアルミニウム製押
出形材にて形成されている。また、横桟12は、断面中
空楕円状のアルミニウム製押出形材にて形成されてお
り、支柱11の内側側壁片11aに穿設された縦長楕円
形状の取付孔11b内に貫挿され、図示しないリベット
にて支柱11に固定されている(図12参照)。
【0024】上記作業足場本体20A,20Bは、図
1、図2、図5及び図6に示すように、基端が梯子体1
0の支柱11に対して回動可能に枢着される足場板21
と、この足場板21の先端側と支柱11にそれぞれ枢着
される折畳み可能な連接部材25と、略コ字状に形成さ
れ、その両端部がそれぞれ支柱11に枢着される手摺を
構成する上部手摺部材23及び下部手摺部材24とで主
に構成されている。ここでは、上部手摺部材23と下部
手摺部材24の2本を設ける場合について説明したが、
上部手摺部材23のみを設けて手摺を構成してもよい。
【0025】上記足場板21は、図1及び図7に示すよ
うに、周辺に起立壁21aを有する略方形状に形成され
ており、その基端部に固定されたブラケット16が、支
柱11の下端部にヒンジピン26aをもって回動可能に
枢着されている。なお、符号26Sは足場板21が水平
位置より回転しないように固定するストッパで、ブラケ
ット16に固定されている。
【0026】また、上部手摺部材23及び下部手摺部材
24は、それぞれ両端部がヒンジピン26bをもって支
柱11の内側側壁片11aに回動可能に枢着されてい
る。また、連接部材25は、上端が傾斜状に屈曲する長
尺の上部連接部材25aと直状の短尺の下部連接部材2
5bとで構成されている。
【0027】この場合、上部連接部材25bは、上端部
がヒンジピン26cをもって支柱11の外側側壁片11
cに回動可能に枢着され、下部連接部材25bの下端部
は、ヒンジピン26dをもって足場板21の先端部側面
に回動可能に枢着され、そして、上部連接部材25aの
下端部と、下部連接部材25bの上端部とがヒンジピン
26eをもって互いに回動可能に枢着されている。な
お、この場合、上部連接部材25a及び下部連接部材2
5bは、図8に示すように、それぞれ両側縁が互いに相
反する方向に起立する起立縁27を有する断面略クラン
ク状に形成されて、背中合わせに連結されると共に、連
結側の端部にそれぞれ相手側に起立縁27が当接する切
欠き部28が設けられている。このように、上部連接部
材25aと下部連接部材25bとを回動可能に連結する
ことにより、作業足場本体20A,20Bが支柱11か
ら展開されて張り出された際に、両連接部材25a,2
5bの切欠き部28に起立縁27が当接係合し、上部連
接部材25Aと下部連接部材25bとが直状となって足
場板21の展開状態を保持することができ、また、足場
板21を支柱11側に折り畳む際には、両連接部材25
a,25bの起立縁27は干渉することなく両連接部材
25a,25bが折り畳まれる(図5参照)。
【0028】なお、支柱11と足場板21とを枢着する
ヒンジピン26a、支柱11と上部手摺部材23及び下
部手摺部材24とを枢着するヒンジピン26b及び支柱
11と上部連接部材25とを枢着するヒンジピン26c
には、それぞれ合成樹脂製のワッシャ(図示せず)が介
在されて、自重によって作業足場本体20A,20Bが
展開せず、力を加えることで、作業足場本体20A,2
0Bが展開できるように構成されている。
【0029】また、足場板21の先端部と上部及び下部
手摺部材23,24の先端部とは、それぞれヒンジピン
26f,26g,26hを介して回動可能に枢着されを
補助連接部材29にて連結されている(図1及び図7参
照)。このように、足場板21の先端部と上部及び下部
手摺部材23,24の先端部とを補助連接部材29にて
連結することにより、作業足場本体20A,20Bの強
度を向上させることができると共に柵を形成するので、
作業者の安全性の確保を図ることができる。
【0030】なお、上記足場板21、上部手摺部材2
3、下部手摺部材24、上部連接部材25a、下部連接
部材25b及び補助連接部材29は、それぞれアルミニ
ウム製部材例えばアルミニウム製押出形材等にて形成さ
れている。
【0031】一方、上記固定手段30は、高欄3に取り
付けられて、梯子体10の横桟12を吊持する固定具5
0と、高欄3の取付基礎面4に固定されて、梯子体10
の両支柱11を把持する複数例えば2個の補助固定具7
0とで主に構成されている。
【0032】上記固定具50は、図2、図9及び図10
に示すように、下部水平片51と上端が開口する係止溝
52を有する垂直片53とからなるアングル状に形成さ
れた一対の保持部材54と、保持部材54の係止溝52
内に梯子体10の横桟12が係止された状態において、
横桟12の上方への移動を阻止するラッチ40と、保持
部材54を高欄3の上方に略水平に保持する複数例えば
4本の支持脚55a,55b,55c,55dとを有す
るパイプ状の一対の支持体55と、各支持脚55a,5
5b,55c,55dの下端に装着される高さ調整機構
80と、両保持部材54の先端部を残した部分に架設さ
れる天板56と、両保持部材54を高欄3の笠木3aに
固定する取付具60とを具備している。
【0033】上記支持体55は、短尺の前方支持脚55
a又は55cと、長尺の後方支持脚55b又は55d
と、前方支持脚55a,55cと、後方支持脚55b,
55dの上端同士を連結する連結部57とを折曲してな
り、両支持体55の後方支持脚55b,55d間には、
適宜間隔をおいて2本の横パイプ部材58が溶接等によ
って連結されている。このように構成される支持体55
の前方支持脚55a,55cの上端部は、保持部材54
の下部水平片51の対向する部位に設けられた円弧状の
切欠き部54a内に係合された状態で保持部材54に取
り付けられ、この状態で、上方に位置する天板56を例
えばリベット59によって保持部材54に固定すること
で、保持部材54と支持体55及び天板56とが一体固
定されている(図10及び図13参照)。
【0034】上記ラッチ40は、図11及び図12に示
すように、保持部材54の垂直片53における係止溝5
2の側方に突設される筒状ガイド41と、この筒状ガイ
ド41の中空部内に摺動及び回転自在に貫挿される係止
ロッド42とを具備し、係止ロッド42から略直角に屈
曲されたハンドル43を、筒状ガイド41の軸方向に設
けられたガイドスリット44内と、ガイドスリット44
の両端部に交差状に連なるロック解除用スリット45a
及びロック用スリット45b内に選択的に移動させて、
保持部材54の係止溝52に対して梯子体10の横桟例
えば横桟12iを係止すなわちロックするか、あるい
は、係止溝52から横桟12iを取り外し(ロック解
除)可能にしている。すなわち、図11に示すロック解
除状態におかれた係止ロッド42のハンドル43を、ロ
ック解除用スリット45aから矢印の方向に回動した
後、ガイドスリット44内を矢印方向に移動して、係
止ロッド42を保持部材54の係止溝52の上方へ移動
し、次に、図12に矢印に示すように、ハンドル43
を回動して、ロック用スリット45b内に係止すること
で、梯子体の横桟12iを係合(ロック)している。な
お、ロックを解除する場合は、上記操作と逆の操作を行
えばよい。
【0035】高さ調整機構80は、各支持脚55a,5
5b,55c,55dの下端に溶接等によって固着され
るナット81と、このナット81に螺合する調節ねじ軸
82とで構成されている。なお、調節ねじ軸82の下端
には、橋梁2の路面2a及び高欄3の取付基礎面4等の
設置面への安定を図るための椀形の支持脚片83が装着
されている。
【0036】上記取付具60は、図13に示すように、
天板56、支持体55の連結部57及び保持部材54の
下部水平片51に穿設された貫通孔61を貫通して保持
部材54から高欄の笠木の両側に垂下される取付ボルト
62と、両取付ボルト62に係合する係合溝63を有す
る固定板64と、取付ボルト62に螺合され、固定板6
4を取付ボルト62に係合した状態で固定板64を笠木
3aの下面に押圧すると共に、固定板64と保持部材5
4との間に笠木3aを挟持する固定ナット65とを具備
している。これら4本の取付ボルト62は、取付ボルト
固定用ナット62aと、緩み止めナット62bのダブル
ナットにて天板56、支持体55の連結部57に固定さ
れている。
【0037】なお、上記保持部材54、支持体55、天
板56び横パイプ部材58は、それぞれアルミニウム製
部材例えばアルミニウム製押出形材にて形成されてい
る。
【0038】一方、補助固定具70は、図14に示すよ
うに、高欄3の取付基礎面4に跨設されるねじ棒71
と、このねじ棒71の先端に例えば溶接によって固着さ
れ、梯子体10の支柱11を把持する略コ字状の把持体
72と、ねじ棒71に固定され、取付基礎面4の外側角
部4aに係合する固定係合部材73と、ねじ棒71に螺
合され、取付基礎面4の内側角部4bに係合する可動係
合部材74とで構成されている。この場合、固定係合部
材73及び可動係合部材74は、それぞれ取付基礎面4
と隣接する側面とに係合するアングル材73a,74a
を具備すると共に、各係合部材73,74の係合面に合
成ゴム製のシート75が貼着されている。なお、固定係
合部材73は、アングル材73aに溶接等によって固着
された丸パイプ73bをねじ棒71に貫通させている。
また、可動係合部材74は、アングル材74aに溶接等
によって固着された丸パイプ74bをねじ棒71に貫通
させている。また、ナット73cは、アングル材73a
の位置決め用ナットで、蝶ナット74cは締付け用ナッ
トである。後述する手順に従いナット73cで取付基礎
面4の外側角部4aにアングル材73aが当接するよう
に調整し、蝶ナット74cを締めることにより、取付基
礎面4の内側角部4bにアングル材74aを当接させ、
更に取付基礎面4をアングル材73a,74aで挟み込
むことで、補助固定具70を取付基礎面4に固定する。
【0039】次に、上記のように構成される吊り足場1
の取付手順について説明する。まず、固定具50の前方
支持脚55a,55cと後方支持脚55b,55dとを
高欄3の両側に位置させるようにして、固定具50を高
欄3の上方から配置する。このとき、取付具60の両取
付ボルト62を高欄3の両側に配設する。次に、取付ボ
ルト62に固定板64を係合させ、取付ボルト62の下
部に螺合された固定ナット65を締め付けて固定板64
を笠木3aの下面に押圧すると共に、固定板64と保持
部材54との間に笠木3aを挟持して、固定具50を高
欄3に固定する。その後、各支持脚55a,55b,5
5c,55dの下端部に装着された高さ調整機構80を
調節して、支持脚55a,55b,55c,55dを橋
梁2の路面2a及び取付基礎面4に圧接させる。すなわ
ち、前方支持脚55a,55cの高さ調整機構80を調
節して前方支持脚55a,55cを取付基礎面4に圧接
すると共に、後方支持脚55b,55dを橋梁2の路面
2aに圧接して、固定具50の高欄3への固定を強固に
する。これにより、保持部材54は略水平に配設され
る。
【0040】一方、予め、梯子体10から外側の作業足
場本体20Aを展開しておく。そして、この状態で、梯
子体10を橋梁2の側方に移動させた後、梯子体10を
橋梁2側に移動させて、吊り足場1の吊り下げ長さに応
じて、梯子体10の上部側における任意の横桟例えば横
桟12iを、保持部材54に設けられた係止溝52内に
落とし込むようにして係合させる。横桟12iを保持部
材54の係止溝52に係合させた後、ラッチ40のハン
ドル43を持って係止ロッド42を前方に移動させ、前
方のロック用スリット45bにハンドル43を係止させ
た状態にして、横桟12iの係止溝52からの浮き上が
りを阻止して固定(ロック)する。次に、補助固定具7
0の固定係合部材73と可動係合部材74を高欄3の取
付基礎面4の外側角部4aの外側及び内側角部4bの内
側に位置させるようにして、ねじ棒71を取付基礎面4
に跨設すると共に、ねじ棒71の先端部に設けられた
(固着された)把持体72で梯子体10の支柱11の両
側部を把持する。次にナット73cを回転させることに
より固定係合部材73のアングル73aを取付基礎面4
の外側角部4aの外面に接触するまで移動させ、次に、
蝶ナット74cを締め付けることにより可動係合部材7
4のアングル74aにて取付基礎面4の外側角部4aの
外側角部を締め付ける。これにより補助固定具70を取
付基礎面4に固定させる。
【0041】上記のようにして、梯子体10を橋梁2の
側部に吊持した状態で、作業者が梯子体10の上端側か
ら下端部側の横桟12i,12h,12g,…に足、手
を掛けながら梯子体10の下部の外側作業足場本体20
Aに到達することができる。外側作業足場本体20Aに
到達した作業者は、外側作業足場本体20Aに位置した
状態で、内側作業足場本体20Bを展開して使用可能に
する。この状態で、作業者は、梯子体10の下端部側の
横桟12の支柱11との係合を解くようにして開放し
て、内側作業足場本体20に移動して、橋梁2の側部の
点検位置により近い場所に移動した状態で点検作業を行
うことができる。
【0042】点検作業を終了した後、作業者は、外側作
業足場本体20A側に移動して、内側作業足場本体20
Bを上述の操作と逆の操作によって梯子体10側に折畳
み、梯子体10の下部の横桟12a,12bを支柱11
に係合させる。そして、作業者は、梯子体10を上って
橋梁2に移動した後、点検足場の解体を行う。その手順
は、始めに補助固定具70を取り外し、次に、ラッチ4
0の係止ロッド42を、ロック位置すなわち保持部材5
4に設けられて係止溝52の上方位置から後退させてロ
ック状態を解除して、梯子体10を上方に持ち上げた
後、橋梁側に移動して高欄3から吊り足場1を取り外す
ことができる。高欄3から取り外された吊り足場1は、
外側作業足場本体20Aが梯子体10側に折り畳まれて
運搬される。
【0043】最後に、固定手段30を構成する固定具5
0を、上記と逆の操作によって高欄3から取り外すこと
ができる。
【0044】なお、上記実施形態では、両側の作業足場
本体20A,20Bが梯子体10に対してそれぞれ折畳
み可能に形成される場合について説明したが、少なくと
も内側作業足場本体20Bのみを梯子体10に対して折
畳み可能に形成してもよい。
【0045】また、上記実施形態では、一つの吊り足場
1のみを用いて橋梁2の保守・点検作業を行う場合につ
いて説明したが、複数例えば二つの吊り足場1を適宜間
隔をおいて高欄3に吊持して状態で、両吊り足場1の足
場板21間に補助足場板を架設して、保守・点検作業領
域の拡張を図れるようにすることも可能である。この場
合、手摺を構成する上部手摺部材23及び下部手摺部材
24間に補助手摺を架設する方が好ましい。
【0046】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明は上記
のように構成されているので、以下のような優れた効果
が得られる。
【0047】(1)請求項1,2,3記載の発明によれ
ば、固定手段と、固定手段と分離可能であって、固定手
段によって梯子体を高欄に取り付けて橋梁の側方に吊持
し、梯子体の下端部に設けられる作業足場本体を、梯子
体から展開することができるので、クレーン等によって
吊り下げずに吊り足場の高欄に吊持することができる。
したがって、構造を簡単にし、かつ小型にして、現場へ
の運搬や保管を容易にし、また、高欄への取付及び取り
外しを容易にすることができる。また、作業足場本体が
位置する部位における梯子体の横桟が、支柱に係脱可能
に形成されるので、作業者は梯子体の外側及び内側の作
業足場本体への移動を容易に行うことができ、橋梁側部
の保守・点検作業を容易に行うことができる。また、固
定手段と梯子体は互いに分離可能のため、設置に際し
て、固定手段のみを確実に固定し、その後、設置作業を
行えるので、設置が容易となり、保管に際しても、運搬
が容易になる。
【0048】(2)請求項2記載の発明によれば、吊り
足場をコンパクトに折り畳んで、保管することができる
と共に、現場へ運搬することができるので、上記(1)
に加えて更に保管時のスペースを少なくできると共に、
現場への運搬を容易にすることができる。
【0049】(3)請求項4記載の発明によれば、作業
足場本体が、基端が梯子体の支柱に対して回動可能に枢
着される足場板と、足場板の先端側と支柱にそれぞれ枢
着される折畳み可能な連接部材と、略コ字状に形成さ
れ、その両端部がそれぞれ支柱に回動可能に枢着される
手摺部材とを具備することにより、連接部材によって足
場板の展開状態が保持されるので、上記(1)、(2)
に加えて更に作業足場本体を強固にすることができると
共に、作業者の安全性の確保を図ることができる。この
場合、足場板の先端部と手摺部材の先端部とを補助連接
部材にて連結することにより、更に、作業足場本体を強
固にすることができると共に、作業者の安全性の確保を
図ることができる(請求項5)。
【0050】(4)請求項6記載の発明によれば、梯子
体の任意の横桟を、固定手段の保持部材の係止溝内に上
方から係止させ、その状態でラッチにより上方への移動
を阻止させた状態で吊り足場を吊持することができ、ま
た、ラッチの係合を解除した後、梯子体の横桟を保持部
材の係止溝から取り外して吊り足場を引き上げることが
できる。また、足場の位置の上下調整も保持部材に係止
する横桟を上側又は下側等他の横桟に変更することによ
り、上記(1)、(2)に加えて更に吊り足場の吊り下
げ長さを、横桟の間隔に合わせて容易に調節することが
できると共に、吊り足場の高欄への着脱を容易にするす
ることができる。
【0051】(5)請求項7記載の発明によれば、固定
手段は、梯子体を吊持する保持部材を高欄の上方に略水
平に保持する複数の支持脚を具備すると共に、これら支
持脚の下端に、それぞれ橋梁の路面及び高欄の取付基礎
面に対して調節可能な高さ調整機構を具備することによ
り、大きさや種類の異なる橋梁の高欄に対応して固定手
段を高欄に取り付けることができる。したがって、上記
(1)、(2)に加えて更に大きさや種類の異なる橋梁
に対応して吊り足場を強固かつ確実に吊持することがで
き、異なる大きさや種類の橋梁の保守・点検作業を可能
にすることができる。
【0052】(6)請求項8記載の発明によれば、固定
手段は、梯子体を吊持する保持部材から高欄の笠木の両
側に垂下される取付ねじと、両取付ねじに係合する係合
溝を有する固定板と、取付ねじに螺合され、固定板を取
付ねじに係合した状態で固定板を笠木の下面に押圧する
と共に、固定板と保持部材との間に笠木を挟持する固定
ナットとを具備することにより、固定手段を簡単かつ強
固に高欄に固定することができる。したがって、上記
(1)、(2)に加えて更に吊り足場を橋梁の側部に簡
単かつ強固に吊持することができる。
【0053】(7)請求項9記載の発明によれば、固定
手段は、高欄の取付基礎面に跨設されるねじ棒と、この
ねじ棒の先端に設けられ、梯子体の支柱を把持する把持
体と、ねじ棒に挿通され、取付基礎面の外側角部に係合
する固定係合部材と、ねじ棒に挿通され、取付基礎面の
内側角部に係合する可動係合部材とを具備することによ
り、異なる寸法の高欄の取付基礎面に対応させてねじ棒
を固定することができると共に、ねじ棒の先端に設けら
れた把持体によって梯子体の支柱を把持することができ
る。したがって、上記(1)〜(6)に加えて更に吊り
足場の横方向の揺れを抑制することができると共に、吊
り足場の吊持を更に強固にすることができる。この場
合、固定係合部材及び可動係合部材を、それぞれ取付基
礎面と隣接する側面とに係合するアングル状部材にて形
成すると共に、各係合部材における上記取付基礎面との
係合面に合成ゴム製のシートを貼着することにより、高
欄の取付基礎面の表面に多少の凹凸が存在してもねじ棒
を確実に固定することができるので、更に吊り足場の吊
持を強固かつ安全にすることができる(請求項10)。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の橋梁点検用吊り足場の一例の使用状
態を示す斜視図である。
【図2】上記吊り足場の高欄への取付状態を示す側面図
である。
【図3】この発明における梯子体の正面図である。
【図4】この発明における固定手段の取付状態を示す側
面図である。
【図5】この発明の吊り足場の折畳み状態を示す側面図
(a)及び外側作業足場本体を展開した状態を示す側面
図(b)である。
【図6】上記吊り足場の両側の作業足場本体を展開した
状態を示す側面図である。
【図7】この発明における作業足場本体の展開状態を示
す要部斜視図である。
【図8】この発明における連接部材の要部を示す分解斜
視図である。
【図9】この発明における固定手段を構成する固定具の
側面図(a)及び(a)のI部を示す拡大図(b)であ
る。
【図10】上記固定具の平面図(a)、(a)のII−II
線に沿う断面図(b)及び(a)のIII−III線に沿う断
面図(c)である。
【図11】この発明におけるラッチの取付状態を示す斜
視図である。
【図12】上記ラッチの係合(ロック)状態を示す斜視
図である。
【図13】この発明における固定手段を構成する取付具
を示す分解斜視図である。
【図14】この発明における固定手段を構成する補助固
定具の側面図(a)及び底面図(b)である。
【符号の説明】
1 吊り足場 2 橋梁 2a 路面 3 高欄 3a 笠木 4 取付基礎面 4a 外側角部 4b 内側角部 10 梯子体 11 支柱 12a〜12i 横桟 13 ヒンジピン 14 フック部 15 係止ピン 20A,20B 作業足場本体 21 足場板 22 手摺 23 上部手摺部材(手摺) 24 下部手摺部材(手摺) 25 連接部材 25a 上部連接部材 25b 下部連接部材 26a〜26e ヒンジピン 29 補助連接部材 30 固定手段 40 ラッチ 50 固定具 52 係止溝 54 保持部材 55 支持体 55a〜55d 支持脚 60 取付具 61 貫通孔 62 取付ボルト 63 係合溝 64 固定板 65 固定ナット 70 補助固定具 71 ねじ棒 72 把持体 73 固定係合部材 74 可動係合部材 75 合成樹脂製シート 80 高さ調整機構 81 ナット 82 調節ねじ 83 支持脚片

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定手段と、 上記固定手段と分離可能であって、固定手段によって高
    欄に取り付けられると共に、橋梁の側方に吊持される梯
    子体と、 上記梯子体の下端部から橋梁側と橋梁の反対側に向けて
    水平に延在する足場板と、これら足場板の上方を包囲す
    べく上記梯子体の支柱から外方へ突出する手摺とを具備
    する作業足場本体とを具備し、 上記作業足場本体のうちの少なくとも上記橋梁側の作業
    足場本体を、上記梯子体に対して折畳み可能に形成し、 上記作業足場本体が位置する部位における上記梯子体の
    横桟を、上記支柱に係脱可能に形成してなることを特徴
    とする橋梁点検用吊り足場。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の橋梁点検用吊り足場にお
    いて、 上記梯子体に対する橋梁側と橋梁の反対側の両方の作業
    足場本体を、それぞれ梯子体に対して折畳み可能に形成
    してなることを特徴とする橋梁点検用吊り足場。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の橋梁点検用吊り足
    場において、 少なくとも上記作業足場本体が位置する部位における梯
    子体の横桟は、一端が一方の支柱に回動可能に枢着さ
    れ、他端が他方の支柱に対して係脱可能に係合されるこ
    とを特徴とする橋梁点検用吊り足場。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の橋
    梁点検用吊り足場において、 上記作業足場本体は、基端が梯子体の支柱に対して回動
    可能に枢着される橋梁側と橋梁の反対側の両方の足場板
    と、これら足場板の先端側と上記支柱にそれぞれ枢着さ
    れる折畳み可能な連接部材と、略コ字状に形成され、そ
    の両端部がそれぞれ上記支柱に回動可能に枢着される1
    又は複数の手摺部材と、を具備することを特徴とする橋
    梁点検用吊り足場。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の橋梁点検用吊り足場にお
    いて、 上記足場板の先端部と手摺部材の先端部とを、それぞれ
    ヒンジピンを介して枢着される補助連接部材にて連結し
    てなることを特徴とする橋梁点検用吊り足場。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の橋
    梁点検用吊り足場において、 上記固定手段は、梯子体の横桟を吊持する上端が開口す
    る係止溝を有する一対の保持部材と、上記保持部材の係
    止溝内に上記梯子体の横桟が係止された状態において、
    横桟の上方への移動を阻止するラッチと、を具備するこ
    とを特徴とする橋梁点検用吊り足場。
  7. 【請求項7】 請求項1、ないし6のいずれかに記載の
    橋梁点検用吊り足場において、 上記固定手段は、梯子体を吊持する保持部材を高欄の上
    方に略水平に保持する複数の支持脚を具備すると共に、
    これら支持脚の下端に、それぞれ橋梁の路面及び高欄の
    取付基礎面に対して調節可能な高さ調整機構を具備する
    ことを特徴とする橋梁点検用吊り足場。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の橋
    梁点検用吊り足場において、 上記固定手段は、梯子体を吊持する保持部材から高欄の
    笠木の両側に垂下される取付ねじと、両取付ねじに係合
    する係合溝を有する固定板と、上記取付ねじに螺合さ
    れ、上記固定板を上記取付ねじに係合した状態で固定板
    を上記笠木の下面に押圧すると共に、固定板と上記保持
    部材との間に上記笠木を挟持する固定ナットとを具備す
    ることを特徴とする橋梁点検用吊り足場。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の橋
    梁点検用吊り足場において、 上記固定手段は、高欄の取付基礎面に跨設されるねじ棒
    と、このねじ棒の先端に設けられ、梯子体の支柱を把持
    する把持体と、上記ねじ棒に固定され、上記取付基礎面
    の外側角部に係合する固定係合部材と、上記ねじ棒に螺
    合され、上記取付基礎面の内側角部に係合する可動係合
    部材とを更に具備することを特徴とする橋梁点検用吊り
    足場。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の橋梁点検用吊り足場に
    おいて、 上記固定係合部材及び可動係合部材を、それぞれ取付基
    礎面と隣接する側面とに係合するアングル状部材にて形
    成すると共に、各係合部材における上記取付基礎面との
    係合面に合成ゴム製のシートを貼着してなることを特徴
    とする橋梁点検用吊り足場。
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