JPH10505837A - フィブリノーゲン受容体拮抗薬 - Google Patents

フィブリノーゲン受容体拮抗薬

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JPH10505837A JP8510301A JP51030196A JPH10505837A JP H10505837 A JPH10505837 A JP H10505837A JP 8510301 A JP8510301 A JP 8510301A JP 51030196 A JP51030196 A JP 51030196A JP H10505837 A JPH10505837 A JP H10505837A
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エグバートソン,メリツサ・エス
ハートマン,ジヨージ・デイ
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/02Antithrombotic agents; Anticoagulants; Platelet aggregation inhibitors

Abstract

(57)【要約】 式(I)

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称 フィブリノーゲン受容体拮抗薬発明の背景 本発明は、細胞接着の調節全般に係わり、特に血小板へのフィブリノーゲンそ の他のタンパク質の結合の抑制、及び血小板凝集のgp IIb/IIIaフィブリ ノーゲン受容体部位特異的な抑制に係わる。フィブリノーゲンは血漿中に存在す る糖タンパク質であり、血小板凝集及びフィブリン形成に関与する。血小板は、 あらゆる哺乳動物の血液中に見出される細胞様無核断片であり、凝血にも関与す る。フィブリノーゲンとIIb/IIIa受容体部位との相互作用は正常な血小板機 能に必須であることが知られている。 傷害または他の原因によって血管が損傷されると、破壊された内皮下層表面に 血小板が接着する。接着した血小板は続いて生物活性成分を放出し、凝集する。 凝集は、トロンビン、エピネフリンまたはADPといった作動薬が特異的な血小 板膜受容体に結合することによって開始される。作動薬による刺激が血小板表面 に潜在するフィブリノーゲン受容体を露出させ、フィブリノーゲンと糖タンパク 質IIb/IIIa受容体複合体との結合を惹起する。 天然産物及び合成ペプチドを用いて接着及び血小板凝集の機構を解明する試み が幾つも為されている。例えば、Rouslahti及びPierschbac herはScience 238, pp.491−497, 1987におい て、細胞外マトリックス中及び血中に存在するフィブロネクチン、ビトロネクチ ン、オステオポンチン、コラーゲン、トロンボスポンジン、フィブリノーゲン及 びvon Willebrand因子などの接着性タンパク質について述べてい る。前記タンパク質はその糖タンパク質IIb/IIIa認識部位として、アルギニ ン−グリシン−アスパラギン酸(RGD)から成るトリペプチドを有する。アル ギニン−グリシン−アスパラギン酸から成る前記トリペプチドは、構造的に関連 する一群の受容体、即ち2種の膜間伸長(membrane−spanning )サブユニットから成るヘテロダイマータンパク質であるインテグリンのうちの 少なくとも一つによって認識される。執筆者は、個々のタンパク質における上記 トリペプチドのコンホーメーションが認識特異性にとって重要となり得ると述べ ている。 ChereshはProc. Natl. Acad. Sci. USA 84, pp.6471−6475,1987において、ヒ ト内皮細胞において発現されるArg−Gly−Asp指向接着性受容体につい て述べており、この受容体は血小板上のIIb/IIIa複合体と構造的に類似する が、抗原的及び機能的には異なる。この受容体は内皮細胞の、フィブリノーゲン 、von Willebrand因子及びビトロネクチンとの接着(attac hment)に直接関与する。 Pierschbacher及びRouslahtiはJ. of Biol . Chem. 262, (36), pp.17294−17298, 1 987において、受容体認識及び結合にとってはArg−Gly−Asp配列の みで十分なシグナルであり、従ってこのトリペプチド配列のコンホーメーション は限定的(determinative)なものであるという仮説を立てた。様 々な合成ペプチドが作製され、執筆者は、Arg−Gly−Asp配列に対する エナンチオマー置換または付加の影響を受けた該配列の立体化学的コンホーメー ションは受容体とリガンドとの相互作用に甚だしく影響すると結論した。執筆者 は更に、デカペプチドは末端残基でないPenとC ysとの間にジスルフィド橋が形成されることによる環状化(cyclizat ion)によって、フィブロネクチンとの接着の抑制においてほとんど有効でな くなることを示した。 Proc. Natl. Acad. Sci. USA 81, pp.5 985−5988, 1984では同じ執筆者がフィブロネクチンの細胞認識部 位の、接着促進活性を保持するテトラペプチド変異体(variants)につ いて述べている。テトラペプチド認識部位を有するペプチドは米国特許第4,5 89,881号及び同第4,614,517号に開示されている。フィブロネク チンの細胞結合ドメインに位置する幾つかの大型ポリペプチドフラグメントは細 胞接着活性を有する。例えば、米国特許第4,517,686号、同第4,66 1,111号及び同第4,578,079号を参照されたい。 Ruggeri等, Proc. Natl. Acad. Sci. US A 83, pp.5708−5712, 1986では、RGDと、RGDの アスパラギン酸残基に結合したバリンとを含む16残基の長さに設計された一連 の合成ペプチドが探求されており、これらのペプ チドは血小板へのフィブリノーゲン結合を抑制する。Koczewiak等, Biochem. 23, pp.1767−1774, 1984; Gin sberg等,J. Biol. Chem. 260(7), pp.393 1−3936, 1985; 及びHaverstick等, Blood 6 6(4), pp.946−952, 1985も参照されたい。他の抑制薬が 、ヨーロッパ特許出願第275,748号及び同第298,820号に開示され ている。 幾つかの低分子量ポリペプチド因子がヘビ毒から単離されている。これらの因 子は明らかに、gp IIb/IIIa複合体への高い親和性を有する。例えば、H uang等,J. Biol. Chem. 262, pp.16157−1 6163, 1987; 及びHuang等,Biochemistry 28 , 661−666,1989には、RGDサブユニットを有する72アミノ酸 ポリペプチドである毒物トリグラミン(trigramin)の一次構造が記載 されている。エキスタイン(echistain)もgp IIb/IIIa複合体 への高い親和性を有する化合物である。このポリペプチドは49個のアミ ノ酸から成り、RDGサブユニット及び様々なジスルフィド橋を有する。Gan 等, J. Biol. Cehm.263, pp.19827−19832 , 1988参照。また、Dennis等, Proc. Natl.Acad . Sci. USA 87, pp.2471−2475, 1989も参照 されたい。しかし、これらのヘビ毒因子はビトロネクチン及びフィブロネクチン 受容体を含めた他の接着性タンパク質受容体にも高い親和性を有するので、gp IIb/IIIa複合体に対して選択的でない。 トリペプチド配列Arg−Gly−Aspがフィブロネクチン及びビトロネク チンの細胞接着促進作用を倍加または抑制し得る幾つかのポリペプチド中に存在 することは知られているが、トリペプチドArg−Gly−Aspの活性は低い 。この配列に結合した他のアミノ酸が結合特異性にどのように影響するか、目下 のところはさほど解明されていない。Merck & Co., Inc.に譲 渡された米国特許第5,023,233号には、配列Arg−Gly−Aspを 有し、有用な血小板凝集抑制薬である小型環状ヘキサペプチドが開示されている 。米国特許第5, 037,808号には、フィブリノーゲン及び/または細胞外マトリックスタン パク質と血小板gp IIb/IIIa受容体との相互作用を遮断(antagon ize)することによって機能すると考えられるインドリル血小板凝集抑制薬の 使用が開示されている。米国特許第5,037,808号にはAsp残基を保持 するグアニジノペプチド模擬化合物が開示されており、この化合物は血小板凝集 を抑制する。国際特許出願第US90/02746号には抗体と、Arg−Gl y−Asp(RGD)配列を有するポリペプチドとの複合体(conjugat es)の使用が開示されている。 国際特許出願第US91/00564号には、両端にプロリン残基が結合した RGDを有する大型環状ペプチドの使用が開示されており、このペプチドは血小 板凝集抑制薬である。国際特許出願第US90/03788号には、トリペプチ ド配列Arg−Gly−Aspを含み、かつ環中にチオエーテル結合を有する合 成環状ペンタペプチドである小型環状血小板凝集抑制薬が開示されている。19 91年5月2日付で公開された国際特許出願第US90/05367号にも、哺 乳動物血液の血小板凝集及び血栓形成を を抑制するN−アミジノ−ピペリジン−3−カルボキシルグリシル−L−アスパ ルチル−L−バリンなどのペプチド及び擬似ペプチドの使用が開示されている。 ヨーロッパ特許出願第91103462.7号には、内部(internal) ピペラジニルまたはピペリジニル誘導体を含み得る線状化合物が開示されている 。Merck & Co.,Inc.に譲渡され、1991年7月17日付で公 開されたヨーロッパ特許出願第91300179.8号には線状ポリペプチドフ ィブリノーゲン受容体拮抗薬が開示されている。ヨーロッパ特許出願第9010 1404.3号には式R1−A−(W)a−X−(CH2b−(Y)c−B−Z− COORの化合物が開示されており、前記式中R1はグアニジノまたはアミジノ 部分であり、A及びBは特定の一置換アリールまたは複素環部分の中から選択さ れる。 フィブリノーゲンが血小板に結合するのを抑制することによって血小板凝集を 抑制すると考えられる化合物やペプチド類似体は多数知られているが、本発明は 、著しい結合活性を有し、従ってここに述べた理由から有用である新規なフィブ リノーケン受容体拮抗薬を提供する。幾つかの非常に重篤な疾患及び障害は、血 管内血栓及び塞栓を生じさ せる高血栓性(hyperthrombotic)合併症を伴う。心筋梗塞、卒 中、静脈炎、及び他の幾つかの重篤な状態が、新規でかつ有効なフィブリノーゲ ン受容体拮抗薬の必要性を作り出している。発明の概要 本発明は、式 〔式中 Xは 並びにN、O及びSの中から選択された0個、1個、2個、3個または4個のヘ テロ原子を有する4〜10員芳香族または非芳香族単環または多環系の中から選 択され、前記ヘテロ原子は置換されていないか、またはR1、R2、R3もしくは R4で置換されており、R1、R2、R3及びR4は独立に 水素、 C1 〜10アルキル、 アリールC0 〜8アルキル、 オキソ、 チオ、 アミノC0 〜8アルキル、C1 〜3アシルアミノC0 〜8アルキル、 C1 〜6アルキルアミノC0 〜8アルキル、 C1 〜6ジアルキルアミノC0 〜8アルキル、 C1 〜4アルコキシC0 〜6アルキル、 カルボキシC0 〜6アルキル、C1 〜3アルコキシカルボニルC0 〜6アルキル、 カルボキシC0 〜6アルキルオキシ、及び ヒドロキシC0 〜6アルキル の中から選択され、 Y及びMは独立に の中から選択され、 Aは の中から選択され、その際 m及びnは0〜6の中から独立に選択された整数であり、かつmはY、M及びA に関して独立に選択され、 Bは の中から選択され、前記式中 R5、R6、R7、R8、R9及びR10は独立に 水素、 フッ素、 C1 〜8アルキル、 ヒドロキシ、 ヒドロキシC1 〜6アルキル、 カルボキシC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルオキシC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルカルボニルC0 〜6アルキル、 C3 〜8シクロアルキルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルカルボニルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルカルボニルオキシC0 〜6アルキル、 C0 〜6アルキルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルアミノC0 〜6アルキル、 C0 〜6ジアルキルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルカルボニルオキシC0 〜6アルキル、 C1 〜8アルキルスルホニルアミノC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルアミノカルボニルオキシC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルアミノカルボニルオキシC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルスルホニルアミノC0 〜6アルキル、 C1 〜8アルキルオキシカルボニルアミノC0 〜8アルキル、 アリールC0 〜8アルキルオキシカルボニルアミノC0 〜8アルキル、 C1 〜8アルキルカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 C0 〜8アルキルアミノカルボニルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜8アルキルアミノカルボニルC0 〜6アルキル、 C1 〜8アルキルアミノカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜8アルキルアミノカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 C0 〜8アルキルアミノスルホニルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜8アルキルアミノスルホニルアミノC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルスルホニルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルスルホニルC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルカルボニルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルカルボニルC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルチオカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルチオカルボニルアミノC0 〜6アルキル の中から選択され、その際アルキル基は置換されていなくても、またR1及びR2 並びに の中から選択された1個以上の置換基で置換されていてもよく、前記式中AAは アミド結合で結合したL−またはD−アミノ酸もしくはその対応するエステルで あり、 R11は ヒドロキシ、 C1 〜8アルキルオキシ、 アリールC0 〜6アルキルオキシ、 C1 〜8アルキルカルボニルオキシC1 〜4アルキルオキシ、 アリールC1 〜8アルキルカルボニルオキシC1 〜4アルキルオキシ、 C0 〜6アルキルアミノカルボニルメチル、及び C0 〜6ジアルキルアミノカルボニルメチル、並びに アミド結合で結合したL−またはD−アミノ酸 の中から選択され、前記アミノ酸のカルボン酸部分は遊離酸として存在するか、 またはC1 〜6アルキルによってエステル化されている〕を有する化合物、並びに 医薬に許容可能なその塩及びそのエステルである。 本発明は、 式 〔式中 Xは 並びにN、O及びSの中から選択された0個、1個、2個、3個または4個のヘ テロ原子を有する4〜10員芳香族または非芳香族単環または多環系の中から選 択され、前記ヘテロ原子は置換されていないか、またはR1、R2、R3もしくは R4で置換されており、R1、R2、R3及びR4は独立に 水素、 C1 〜10アルキル、 アリールC0 〜8アルキル、 オキソ、 チオ、 アミノC0 〜8アルキル、C1 〜3アシルアミノC0 〜8アルキル、 C1 〜6アルキルアミノC0 〜8アルキル、 C1 〜6ジアルキルアミノC0 〜8アルキル、 C1 〜4アルコキシC0 〜6アルキル、 カルボキシC0 〜6アルキル、C1 〜3アルコキシカルボニルC0 〜6アルキル、 カルボキシC0 〜6アルキルオキシ、及び ヒドロキシC0 〜6アルキル の中から選択され、 Y及びMは独立に の中から選択され、その際 m及びnは0〜6の中から独立に選択された整数であり、かつmはY、M及びA に関して独立に選択され、 Bは の中から選択され、前記式中 R5、R6、R7、R8、R9及びR10は独立に 水素、 フッ素、 C1 〜8アルキル、 ヒドロキシ、 ヒドロキシC1 〜6アルキル、 カルボキシC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルオキシC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルカルボニルC0 〜6アルキル、 C3 〜8シクロアルキルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルカルボニルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルカルボニルオキシC0 〜6アルキル、 C0 〜6アルキルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルアミノC0 〜6アルキル、 C0 〜6ジアルキルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルカルボニルオキシC0 〜6アルキル、 C1 〜8アルキルスルホニルアミノC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルアミノカルボニルオキシC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルアミノカルボニルオキシC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルスルホニルアミノC0 〜6アルキル、 C1 〜8アルキルオキシカルボニルアミノC0 〜8アルキル、 アリールC0 〜8アルキルオキシカルボニルアミノC0 〜8アルキル、 C1 〜8アルキルカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 C0 〜8アルキルアミノカルボニルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜8アルキルアミノカルボニルC0 〜6アルキル、 C1 〜8アルキルアミノカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜8アルキルアミノカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 C0 〜8アルキルアミノスルホニルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜8アルキルアミノスルホニルアミノC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルスルホニルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルスルホニルC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルカルボニルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルカルボニルC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルチオカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルチオカルボニルアミノC0 〜6アルキル の中から選択され、その際アルキル基は置換されていなくても、またR1及びR2 並びに の中から選択された1個以上の置換基で置換されていてもよく、前記式中AAは アミド結合で結合したL−またはD−アミノ酸もしくはその対応するエステルで あり、 R11は ヒドロキシ、 C1 〜8アルキルオキシ、 アリールC0 〜6アルキルオキシ、 C1 〜8アルキルカルボニルオキシC1 〜4アルキルオキシ、 アリールC1 〜8アルキルカルボニルオキシC1 〜4アルキルオキシ、及び アミド結合で結合したL−またはD−アミノ酸 の中から選択され、前記アミノ酸のカルボン酸部分は遊離酸として存在するか、 またはC1 〜6アルキルによってエステル化されている〕を有する一群の化合物、 並びに医薬に許容可能なその塩及びそのエステルを提供する。発明の詳細な説明 次表に、上記一群の化合物の特定例とその凝集抑制能力を示す。 「医薬に許容可能な塩」という語は、通常遊離塩基を適当な有機または無機酸 と反応させることによって製造する、本発明の化合物の無毒塩を意味するものと する。代表的な塩には、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩 、重硫酸塩、重酒石酸塩、ホウ酸塩、臭化物、エデト酸カルシウム、カムシラー ト、炭酸塩、塩化物、クラブラン酸塩、クエン酸塩、二塩酸塩、エデト酸塩、エ ジシラート、エストラート、エシラート、フマル酸塩、グルセプタート、グルコ ン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルアルサニル酸塩(glycollylar sanilate)、ヘキシルレゾルシナート、ヒドラバミン(hydraba mine)、臭化水素酸塩、塩酸塩、ヒドロキシナプトアート(hydroxy napthoate)、ヨウ化物、イソチオン酸塩、乳酸塩、ラクトビオナート (lactobionate)、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マ ンデル酸塩、メシラート、臭化メチル、硝酸メチル、硫酸メチル、粘液酸塩(m ucate)、ナプシラート、硝酸塩、オレイン酸塩、蓚酸塩、パモ酸塩、パル ミチン酸塩、パントテン酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、ポリガラクツロン酸塩、 サリチル酸塩、ステアリン酸塩、 塩基性酢酸塩、琥珀酸塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクラート(teocl ate)、トシラート、トリエチオジド(triethiodide)、バリン 酸塩が含まれる。 本発明の化合物はキラルである。本発明の範囲内には、先に掲げた一般式を有 するラセミ混合物及び分離されたエナンチオマーが含まれる。更に、上記一般式 を有するE,Z異性体を含めたあらゆるジアステレオマーも本発明に包含される 。加えて、上記一般式を有する水和物及び無水物並びに多形相も本発明の範囲内 である。 上述の化合物のエステル誘導体などのプロドラッグは、温血動物の血流中に吸 収されると薬物形態を放出するように分解し、それによって薬物がより優れた治 療効力を発揮することを可能にする化合物誘導体である。 「医薬有効量」という語は薬物または医薬物質の、研究者または臨床医が目当 てとしている組織、系または動物の生物学的または医学的応答を惹起する量を意 味するものとする。「抗凝血薬」という語はヘパリン及びワルファリンを包含す るものとする。「血栓融解薬」という語は、ストレプトキナーゼ及び組織プラス ミノーゲンアクチベーター などの物質を包含するものとする。「抗血小板凝集薬」という語は、アスピリン 及びジピリダモールなどの物質を包含するものとする。 「アルキル」という語は、直鎖または分枝鎖アルカン、アルケンもしくはアル キンを意味する。 「アリール」という語は、O、N及びSの中から選択された0個、1個または 2個のヘテロ原子を有する5員または6員芳香環を意味する。 「アルキルオキシ」もしくは「アルコキシ」という語は、そのアルキル部分が 上段に規定したようなアルキルであるものを包含する。 「アリールアルキル」及び「アルキルアリール」という語は、そのアルキル部 分が上段に規定したようなアルキルであるもの、及びそのアリール部分が上段に 規定したようなアリールであるものを包含する。それぞれnが1〜10または2 〜10の整数であり得る記号C0 〜nまたはC1 〜nは、アリールアルキルまたはア ルキルアリール単位のアルキル成分に関するものである。 「ハロゲン」という語はフッ素、塩素、ヨウ素及び臭素を包含する。 「オキシ」という語は酸素(O)原子を意味する。「チオ」という語は硫黄( S)原子を意味する。本明細書の全体にわたって用いた標準的な命名法の下では 、言及する側鎖の末端部分を最初に記述し、その後に結合点側に隣接する官能部 分(functionality)を記述する。例えば、C1 〜5アルキルカルボ ニルアミノ置換C1 〜6アルキルは に等しい。 後出の図式及び実施例では、次のような意味を有する様々な試薬記号を用いて ある。 BOC(またはBoc): t−ブチルオキシカルボニル Pd−C: パラジウム−活性炭触媒 DMF: ジメチルホルムアミド DMSO: ジメチルスルホキシド CBZ: カルボベンジルオキシ CH2Cl2: 塩化メチレン CHCl3: クロロホルム EtOH: エタノール MeOH: メタノール EtOAc: 酢酸エチル HOAc: 酢酸 BOP: ベンゾトリアゾル−1−イルオキシトリス (ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフ ルオロリン酸塩 EDC: 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3 −エチルカルボジイミド塩酸塩 Oxone: ペルオキシ一硫酸カリウム LDA: リチウムジイソプロピルアミド 本発明の化合物の末端塩基性部分Xは、例えば などの複素環、並びに などの複素芳香環、またアミノ、アミジノ及びグアニジノ(guanadino )部分などである。 実施例に、 などの原料を用いてXがピペリジニル基である化合物を製 造する方法を説明する。 原料としてプロリンを用いて を保有させること、原料としてピリジン−4−カルボン酸を用いて を保有させること、及び原料として を用いて を保有させることにも類似の方法を用い得る。メチル3−アミノ−2(S)−n−ブチルスルホニルアミノプロピオネート(1 −6)の製造 メチル2(S),3−ジアミノプロパノエート(b) メタノール(400ml)を0℃に冷却し、アルゴン下に塩化チオニル(21 7ml; 3.0mol; 20当量)を滴下し加えた。添加完了後、溶液を2 0分間室温に加温した。2(S),3−ジアミノプロパン酸a(Schweiz erhall)(20g; 0.243mol)を破砕して微粉状とし、これを 溶液に添加した。反応混合物を48時間加熱還流させたが、還流終了時点でTL Cは少量の出発物質が残存することを示した。メタノール(100ml)及び塩 化チオニル(72ml)から成る追加の溶液を前と同様に製造し、これを室温に おいて反応混合物 に添加した。その後、反応混合物を室温で一晩攪拌した。反応混合物を、真空下 に40℃において溶媒を除去することにより後処理してbを得た。 Rf 0.72(9:1:1 EtOH/H2O/NH4OH)1 H NMR(400MHz; D2O)δ: 4.55(dd,J=5.4及び 8.2Hz,1H)、3.92(s,3H)、3.64(dd,J=8.2及び 13.8Hz,1H)、3.55(dd,J=5.4及び13.8Hz,1H) 。メチル2(S)−3−(N−t−ブチルオキシカルボニル)ジアミノプロパノエ ート(c) b(6.0g; 31.5mmol)を破砕して微粉状とし、これを1lのC H2Cl2中に懸濁させ、アルゴン下に−78℃に冷却した。トリエチルアミン( 17.5ml; 0.126mol; 4当量)を滴下し加えた。溶液は徐々に 均質となった。二炭酸ジ−t−ブチル(6.18g; 2.83mmol; 0 .9当量)を50mlのCH2Cl2に溶解させ、これを溶液に滴下し加えた。添 加完了後、反応混合物を氷浴中に置き、1時間半攪拌した。反応混合物を分液漏 斗に移し、3×50mlのKHSO410%溶液で抽出した。水性層を3×10 mlのCH2C l2で洗浄し、その後NaHCO3の飽和溶液及びNaOHの3N溶液で塩基性化 してpH10とし、10×100mlのCH2Cl2で抽出した。有機層をNa2 SO4で脱水し、濾過し、かつ蒸発させて4.9gの淡黄色の油を得た。2.5 % MeOH/EtOAcでのカラムクロマトグラフィーによってcを油として 得た。 Rf 0.39(5% MeOH/EtOAc)1 H NMR(400MHz; CDCl3)δ: 5.0(bs,1H)、3. 72(s,3H)、3.56(t,J=5.7Hz,1H)、3.46(m,1 H)、3.23(m,1H)、1.55(bs,2H)、1.42(s,9H) 。メチル2(S)−(N−ブチルスルホニルアミノ)−3−(N−t−ブチルオキ シカルボニルアミノ)ジアミノプロパノエート(d) cをアセトニトリル(100ml)に溶解させ、これに3部のn−ブチルスル ホニルクロリド(1.62ml; 12.5mmol)及びピリジン(1.0m l; 12.5mmol)を3時間掛けて添加した。反応混合物を一晩攪拌し、 元の体積の1/4に濃縮し、その後100mlのEtOAcで稀釈し、10% KHSO4(5×20m l)で洗浄し、ブライン及びMgSO4で脱水し、濾過し、蒸発させた。20− 40% EtOAC/ヘキサンでのカラムクロマトグラフィーによってdを油と して得た。 Rf 0.6(5% MeOH/CHCl31 H NMR(400MHz; CDCl3)δ: 5.48(bd,1H)、4 .9(bs,2H)、4.22(m,1H)、3.8(s,3H)、3.53( m,2H)、3.02(m,2H)、1.80(m,2H)、1.46(m,2 H)、1.43(s,9H)、0.94(t,J=7.4Hz,3H)。2(S)−(N−ブチルスルホニルアミノ)−3−アミノプロピオン酸メチルエ ステル塩酸塩(1−6) d(2.0g; 5.9mmol)を30mlのEtOAcに溶解させ、−4 0℃に冷却した。得られた溶液にHClガスを飽和するまで通気し、その後反応 混合物を0℃に加温し、1時間攪拌した。過剰なHClを室温において真空下に 除去し、反応混合物を35℃において濃縮して1−6を得た。 Rf 0.6(9:1 EtOH/H2O)1 H NMR(400MHz; CDCl3)δ: .1(bs,2H)、7.2 (m,1H)、4.65(m,1H)、3.82(s,3H)、3.65(m, 1H)、3.54(m,1H)、3.20(bs,2H)、1.8(m, 2H)、1.45(m,2H)、0.95(t,J=7.3Hz)。 モノ−(1R,2S,5R)−(−)−メンチル−1(S),2(S)−シクロ プロパンジカルボキシレート(1−2) ビス−L−メンチル−1(S),2(S)−シクロプロパンジカルボキシレー ト(1−1; Org. Syn.67, pp.76−85)(1.3g; 3.2mmol)を5mlの9:1 CH3OH/H2O中に懸濁させ、これを6 5℃において5時間KOH(0.18g; 3.2mmol)で処理した。反応 混合物を10mlのH2Oで稀釈し、3×20mlのエーテルで抽出し、次いで 10% HClでpH2に酸性化し、エーテルで抽出した。有機層をNa2SO4 で脱水し、濾過し、かつ濃縮して1−2を黄色の油として得た。 Rf(97:3:1 CHCl3/CH3OH/HOAc): 0.261 H NMR(300MHz; CDCl3)δ: 4.65(m,1H)、2. 15(m,2H)、1.95(d,1H)、1.8(m,1H)、1.65(d ,2H)、1.4(m,4H)、1.1〜0.8(m,3H)、0.88(s, 3H)、0.86(s,3H)、0.73(d,3H)。 1(S)−[(2−(N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン−4−イル) エチル)アセトアミド]−2(S)−(L−メンチルカルボキシレート)シクロ プロパン(1−4) 化合物1−2(0.51g; 1.92mmol)を5 mlのアセトニトリル中に懸濁させ、これを室温において18時間、アミン1− 3(Hartman等の国際特許出願公開第94/08577号、第47ページ 所載)、トリエチルアミン(0.62ml; 4.5mmol)及びBOP試薬 (1.02g; 2.3mmol)で処理した。反応混合物を濃縮し、EtOA cに溶解させ、10% KHSO4及びブラインで抽出した。有機層を濃縮し、 かつ25%アセトン/ヘキサンで溶離するシリカ上でのフラッシュクロマトグラ フィーにより精製して、1−4を白色の固体として得た。 Rf(25%アセトン/ヘキサン): 0.261 H NMR(300MHz; CDCl3)δ: 6.5(m,1H)、4.7 5(m,1H)、4.15(d,2H)、3.4(m,2H)、2.75(t, 2H)、2.2(m,1H)、2.0(m,3H)、1.8(d,3H)、1. 6(s,9H)、1.5(m,3H)、1.4(m,2H)、1.1〜0.9( m,4H)、1.0(s,3H)、0.95(s,3H)、0.85(d,3H )。 1(S)−[(2−(N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン−4−イル) エチル)アセトアミド]−2(S)−カルボキシシクロプロパン(1−5) 化合物1−4(0.31g; 0.65mmol)を1.5mlの2:1 M eOH/H2Oに溶解させ、これを室温において18時間、LiOH・H2O(0 .11g; 2.6mmol)で処理した。反応混合物を濃縮し、10mlのH2 Oに溶解させ、エーテルで抽出した。水性層を10% KHSO4でpH2に酸 性化し、EtOAcで抽出した。EtOAc層をNa2SO4で脱水し、濾過し、 かつ蒸発させて1−5を白色の固体として得た。1 H NMR(300MHz; CD3OD)δ: 3.7(d,2H)、2.9 (t,2H)、2.4(m,2H)、1.75(m,1H)、1.65(m,1 H)、1.4(d,2H)、1.1(s,9H)、1.0〜1.4(m,7H) 。 1(S)−[2−(N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン−4−イル)エ チル]−2(S)−[メチル3−(2(S)−ブチルスルホニルアミノ)プロピ オネート]シクロプロパンジカルボキサミド(1−7) 酸1−5(0.017g; 0.5mmol)を1.5mlのアセトニトリル に溶解させ、これを室温において18時間、ジアミン1−6(0.15g; 0 .54mmol)、トリエチルアミン(0.22ml; 1.58mmol)及 びBOP試薬(0.38g; 0.86mmol)で処理した。反応混合物を濃 縮し、残留物をEtOAcに溶解させ、10% KHSO4及びブラインで洗浄 し、かつ濃縮し、60%アセトン/ヘキサンで溶離するシリカ上でのフラッシュ クロマトグラフィーで精製することにより1−7を白色の固体として得た。 Rf(60%アセトン/ヘキサン): 0.41 H NMR(300MHz; CD3OD)δ: 8.4(m,H)、8.1( m,1H)、4.2(dd,1H)、4.0(d,2H)、3.75(s,3H )、3.6(m,1H)、3.4(m,1H)、3.2(m,2H)、3.0( t,2H)、2.7(m,2H)、2.0(t,2H)、1.8〜1.7(m, 4H)、1.4(s,9H)、1.25(t,2H)、1.0(m,2H)、0 .95(t,3H)。 1(S)−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル]−2(S)−[3−(2( S)−ブチルスルホニルアミノ)プロピオン酸]シクロプロパンジカルボキサミ ド(1−8) 化合物1−7(0.27g; 0.48mmol)を6mlの1:1:1 T HF/MeOH/H2Oに溶解させ、これを30分間LiOH・H2O(0.1g ; 2.38mmol)で処理した。反応混合物を濃縮し、残留物をH2Oに溶 解させ、EtOAcで洗浄した。水性層を10%KHSO4でpH2に酸性化し 、EtOACで抽出した。有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、濃縮した。得 られた油を7mlのEtOAcに溶解させ、−20℃に冷却 し、溶液をHClガスで飽和させた。反応混合物を40分間0℃に加温し、次い で室温においてロータリーエバポレーターで濃縮して白色の固体を得た。9:1 :1 EtOH/NH4OHで溶離するシリカ上でのフラッシュクロマトグラフ ィーによって、1−8を白色の固体として得た。1 H NMR(300MHz; D2O)δ: 3.9(dd,1H)、3.7( dd,1H)、3.4(d,2H)、3.2〜3.1(m,5H)、2.95( t,2H)、2.1〜1.95(m,4H)、1.75(m,3H)、1.6〜 1.3(m,8H)、0.9(t,3H)。 モノ−(1S,2R,5S)−(+)−メンチル−1(R),2(R)−シクロ プロパンジカルボキシレート(1−9) ビス−(1S,2R,5S)−(+)−メンチル(1R,2R)−シクロプロ パンジカルボキシレート(Org. Syn. 67, pp.76−85)を 1−1に関して 述べたように処理して、1−9を黄色の油として得た。 Rf(97:3:1 CHCl3/CH3OH/HOAc): 0.21 H NMR(300MHz; CDCl3)δ: 6.2(bs,1H)、4. 6(m,1H)、2.1(m,2H)、1.9(d,1H)、1.8(m,1H )、1.6(d,2H)、1.4〜1.3(m,4H)、1.0〜0.7(m, 3H)、0.84(s,3H)、0.82(s,3H)、0.68(d,3H) 。 1(S)−[(2−(N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン−4−イル) エチル)アセトアミド]−2(S)−[1(S),2(R),5(S)−(+) −メンチルカルボキシレート]シクロプロパン(1−10) 化合物1−9を1−2に関して述べたように処理して、1−10を白色の固体 として得た。 Rf(25%アセトン/ヘキサン): 0.291 H NMR(300MHz; CDCl3)δ: 6.7(t,1H)、4.5 (m,1H)、3.9(bd,2H)、3.2〜3.0(m,2H)、2. 6〜2.4(t,2H)、2.0(m,1H)、1.9(m,2H)、1.6〜 1.7(d,2H)、1.3(s,9H)、1.2(m,6H)、1.0〜0. 7(m,8H)、0.78(s,3H)、0.76(s,3H)、0.62(d ,3H)。 1(R)−[(2−(N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン−4−イル) エチル)アセトアミド]−2(R)−カルボキシシクロプロパン(1−11) 化合物1−10を1−4に関して述べたように処理して、1−11を白色の固 体として得た。1 H NMR(300MHz; CD3OD)δ: 4.6〜4.5(d,2H) 、3.7(t,2H)、3.3〜3.1(t,2H)、2.6〜2.4(m,2 H)、2.2(d,2H)、1.9(s,9H)、1.8〜1.7(m,5H) 、1.6(m,2H)。 1(R)−[2−(N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン−4−イル)エ チル]−2(R)−[メチル3−(2(S)−ブチルスルホニルアミノ)プロピ オネート]シクロプロパンジカルボキサミド(1−12) 化合物1−11を1−5に関して述べたように処理して、1−12を黄色の油 として得た。 Rf(50%アセトン/ヘキサン): 0.311 H NMR(300MHz; CD3OD)δ: 4.2(m,1H)、4.0 (d,2H)、3.7(s,3H)、3.5(m,2H)、3.2(m,2H) 、3.0(t,2H)、2.75(m,2H)、2.0(t,2H)、1.7( m,4H)、1.4(s,9H)、1.2(m,2H)、1.0(m,2H)、 0.9(t,3H)。 1(S)−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル]−2(S)−[3−(2( S)−ブチルスルホニルアミノ)プロピオン酸]シクロプロパンジカルボキサミ ド(1−13) 化合物1−12を化合物1−8に関して述べたように処理して、1−13を白 色の固体として得た。1 H NMR(300MHz; D2O)δ: 3.95(m,1H)、3.6〜 3.4(m,2H)、3.4(d,2H)、3.3(m,2H)、3.18(t ,2H)、3.0(t,2H)、2.1(t,2H)、1.95(d,2H)、 1.7(m,3H)、1.6〜1.3(m,8H)、0.9(t,3H)。 1(S)−[(3−(N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン−4−イル) プロピル)アセトアミド]−2(S)−[(1(S),2(R),5(S))− (+)−メンチルカルボキシレート]シクロプロパン(1−14) 3−(4−N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジル)プロピルアミン2− 4を用いて化合物1−9を、1−10を得た時のように処理し、それによって1 −14を無色の油として得た。 Rf(30%アセトン/ヘキサン): 0.641 H NMR(300MHz; CDCl3)δ: 6.0(s,1H)、4.6 (m,1H)、4.0(bs,2H)、3.2(m,2H)、2.7(bt,2 H)、2.1(m,1H)、1.9(m,3H)、1.7(m,4H)、1.6 〜1.2(m,10H)、1.45(s,9H)、1.1(m,4H)、0.9 (d,6H)、0.76(d,3H)。 1(R)−[(3−(N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン−4−イル) プロピル)アセトアミド]−2(R)−カルボキシシクロプロパン(1−15) 化合物1−14を1−11に関して述べたように処理して、1−15を無色の 油として得た。1 H NMR(300MHz; CD3OD)δ: 8.2(s,1H)、3.9 (d,2H)、3.0(t,2H)、2.6(t,2H)、1.95(m,1H )、1.8(m,1H)、1.6(d,2H)、1.4(m,2H)、1.3( s,9H)、1.2〜1.0(m,5H)、0.9(m,2H)。 1(R)−[3−(N−t−ブチルオキシカルボニルピペ リジン−4−イル)プロピル]−2(R)−[メチル3−(2(S)−ブチルス ルホニルアミノ)プロピオネート]シクロプロパンジカルボキサミド(1−16 化合物1−15を1−12に関して述べたように処理して、1−16を黄色の 油として得た。 Rf(50%アセトン/ヘキサン): 0.271 H NMR(300MHz; CD3OD)δ: 4.1(m,3H)、3.8 (s,3H)、3.4〜3.2(m,4H)、3.1(t,2H)、2.7(t ,2H)、2.0(m,4H)、1.8(m,4H)、1.4(s,9H)、1 .4(m,3H)、1.2(m,3H)、1.1(m,2H)、1.0(t,3 H)。 1(S)−[3−(ピペリジン−4−イル)プロピル]−2(S)−[3−(2 (S)−ブチルスルホニルアミノ)プロピオン酸]シクロプロパンジカルボキサ ミド(1−17) 化合物1−16を1−12に関して述べたように処理し て、1−17を白色の固体として得た。 Rf(9:1:1 EtOH/H2O/NH4OH): 0.261 H NMR(300MHz; D2O)δ: 3.9(m,1H)、3.5(m ,2H)、3.4(d,2H)、3.2(m,4H)、3.0(t,2H)、2 .1(m,3H)、2.0(d,2H)、1.8(m,2H)、1.6(m,2 H)、1.5〜1.2(m,8H)、0.9(t,3H)。 1(R)−[2−(N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン−4−イル)エ チル]−2(R)−[エチル3−(3(S)−メチル)プロピオネート]シクロ プロパンジカルボキサミド(1−18) 化合物1−11(0.26g; 0.76mmol)及びエチル3−(3(S )−メチル)アミノプロピオネート(ヨーロッパ特許出願公開第512,831 号)(0.13g; 0.77mmol)をアセトニトリルに溶解させ、これを 室温においてトリエチルアミン(0.33ml; 2.4mmol)及びBOP試薬(0.62g; 1.4mmol)で処理した 。24時間攪拌後、反応混合物を濃縮し、酢酸エチルに再溶解させ、10% K HSO4及びブラインで洗浄し、濃縮した。残留物をSiO2に吸着させてクロマ トグラフィー(ヘキサン中の50%アセトン)に掛け、1−18を白色の固体と して得た。 Rf(50%アセトン/ヘキサン): 0.311 H NMR(300MHz; CD3OD+CDCl3)δ: 4.3(m,1 H)、4.1(g,2H)、4.05(d,2H)、3.25(m,2H)、2 .7(t,2H)、2.55(dd,1H)、2.45(dd,1H)、1.9 5(m,2H)、1.7(bd,2H)、1.46(s,9H)、1.3(m, 2H)、1.1(m,2H)。 1(R)−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル]−2(R)−[3−(3( S)−メチル)プロピオン酸]シクロプロパンジカルボキサミド(1−19) 化合物1−18を化合物1−8に関して述べたように処理して、1−19を白 色の固体として得た。1 H NMR(300MHz; D2O)δ: 4.2(dd,1H)、3.4( d,2H)、3.25(t,2H)、3.0(t,2H)、2.4(m,2H) 、2.0(m,4H)、1.6(m,1H)、1.5(m,2H)、1.4(d ,2H)、1.3(m,2H)、1.2(d,3H)。 O−ベンジルスルホニル−N−(4−t−ブチルオキシカルボニルピペリジル) −2−エチルアルコール(2−2) N−(4−t−ブチルオキシカルボニルピペリジル)−2−エチルアルコール (2−1; 米国特許第5,294,616号)(2g; 8.7mmol)を 40mlのCH2Cl2に溶解させ、0℃に冷却し、トリエチルアミン(1.6m l; 11.5mmol)、α−トルエンスルホニルクロリド(2.16g; 11.3mmol)及びDMAP(0.1g; 0.8mmol)で処理した。 反応混合物を室温に加温し、溶媒を減圧下に除去した。残留物を酢酸エチルに再 溶解させ、H2O、NaHCO3及びブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾 過し、かつ濃縮して2−2を黄色の油として得た。 Rf(50% EtoAc/ヘキサン): 0.551 H NMR(300MHz; CDCl3)δ: 7.4(s,5H)、4.3 (s,2H)、4.0(m,2H)、2.6(t,2H)、1.5(m,3H) 、1.4(s,9H)、1.0(m,2H)。 3−(N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン−4−イル)プロピオニトリ ル(2−3) 化合物2−2(3.2g; 8.3mmol)を5mlのDMSOに溶解させ 、これに1.18gのシアン化カリウムを添加した。混合物を2時間70℃に加 熱し、その後室温で12時間攪拌した。反応混合物をエーテルで稀釈し、H2O で抽出し、MgSO4で脱水し、濾過し、かつ濃縮して2−3を黄色の油として 得た。1 H NMR(300MHz; CDCl3)δ: 4.1(d,2H)、2.7 (t,2H)、2.4(t,2H)、1.6(m,5H)、1.45(s,9H )、1.1(m,2H)。 3−(N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン−4−イル)プロピルアミン (2−4) 化合物2−3(0.89g; 3.7mmol)を2mlのCH2Cl2及び2 5mlのEtOHに溶解させ、これを24時間、PtO2(0.113g; 0 .49mmol)及び55psiのH2で処理した。反応混合物を濾過し、かつ 濃縮して2−4を白色の固体として得た。1 H NMR(300MHz; 5% CD3OD M CDCl3)δ: 8. 0(bs,2H)、4.1(d,2H)、2.9(bs,2H)、2.7(t, 2H)、1.7(m,4H)、1.5(s,9H)、1.4〜1.3(m,3H )、1.1(m,2H)。 メチル2(S),4−ジアミノブチレート(3−2) メタノール(100ml)を0℃に冷却し、これに塩化チオニル(46.5m l; 642mmol)を1時間掛けて滴下し加えた。破砕した4,2(S)− ジアミノブチレート(3−1; Schweizerhall)(5g; 26 .3mmol)を添加し、混合物を3時間還流させた。溶媒及び過剰な試薬を減 圧下に除去して、3−2を吸湿性の白色の泡として得た。 Rf(9:1:1 EtOH/H2O/NH4OH): 0.611 H NMR(400MHz; CD3OD)δ: 4.25(t,1H)、3. 9(s,9H)、3.2(m,2H)、2.35(m,1H)、2.25(m, 1H)。 メチル2(S)−アミノ−4−(N−t−ブチルオキシカルボニルアミノ)ブチ レート(3−3) 化合物3−2(1g; 4.9mmol)を破砕し、CH2Cl2中に懸濁させ 、これを0℃に冷却した。トリエチルアミン(2ml; 14.7mmol)を 添加し、続いてCH2Cl2に溶解させた二炭酸ジ−t−ブチル(0.96g; 4.4mmol)を添加した。3時間攪拌後、反応混合物を10% KHSO4 で抽出し、水性層をCH2Cl2で洗浄した。NaHCO3及びNaOHの飽和溶 液で水性層のpHを10〜11に高め、CH2Cl2で数回抽出した。有機層をM gSO4で脱水し、濾過し、かつ濃縮して3−3を油として得た。 Rf(NH3飽和5% CH3OH/CHCl3): 0.521 H NMR(400MHz; CDCl3)δ: 5.2(bs,1H)、3. 7(s,3H)、3.5(dd,1H)、3.35(m,1H)、3.25 (m,1H)、1.95(m,1H)、1.7(m,1H)、1.4(s,9H )。 メチル2(S)−ブチルスルホニルアミノ−4−(N−t−ブチルオキシカルボ ニルアミノ)ブチレート(3−4) 化合物3−3(0.5g; 2.15mmol)を10mlのアセトニトリル 中に懸濁させ、これをn−ブタンスルホニルクロリド(0.31ml; 2.3 9mmol)及びピリジン(0.20ml; 2.47mmol)で逐次処理し た。室温で24時間攪拌後、溶媒を除去し、残留物をシリカに吸着させ、かつ2 5%アセトン/ヘキサンを用いて溶離して3−4を黄色の油として得た。 Rf(30%アセトン/ヘキサン): 0.381 H NMR(300MHz; CDCl3)δ: 5.5(d,1H)、4.9 (s,1H)、4.16(m,1H)、3.8(s,9H)、3.4(m,1H )、3.2(m,1H)、3.0(t,2H)、2.1(m,1H)、1.8( m,3H)、1.4(s,9H)、1.4〜1.3(m,2H)、1.9 (t,3H)。 メチル2(S)−ブチルスルホニルアミノ−4−アミノブチレート塩酸塩(3− 5) 化合物3−4(0.19g; 0.54mmol)を酢酸エチルに溶解させ、 これを−50℃に冷却し、HClガスで処理した。溶液を45分間0℃に加温し 、その後室温で濃縮して3−5を白色の固体として得た。1 H NMR(300MHz; CDCl3)δ: 8.0(bs,2H)、6. 9(d,1H)、4.2(bs,1H)、3.8(s,3H)、3.3(bs, 2H)、3.1(t,2H)、2.4(m,1H)、2.3(m,1H)、1. 8(m,2H)、1.4(m,2H)、0.9(t,3H)。 1(S)−[2−(N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン−4−イル)エ チル]−2(S)−[メチル4−(2(S)−ブチルスルホニルアミノ)ブチル ]シクロプロパンジカルボキサミド(3−6) 化合物1−5(0.19g; 0.56mmol)及び3−5(0.17g; 0.59mmol)をアセトニトリル中に懸濁させ、これを室温においてトリ エチルアミン(0.24ml; 1.72mmol)及びBOP試薬(0.4g ; 0.9mmol)で処理した。18時間攪拌後、溶液を濃縮し、酢酸エチル に再溶解させ、10%KHSO4及びブラインで洗浄し、MgSO4で脱水し、濾 過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2; 50%アセトン /ヘキサン)によって3−6を白色の固体として得た。 Rf(50%アセトン/ヘキサン): 0.31 H NMR(300MHz; CDCl3及びCD3OD)δ: 4.15(m ,1H)、4.05(d,2H)、3.75(s,3H)、3.25(m,4H )、3.0(t,2H)、2.7(t,2H)、2.0〜1.7(m,8H)、 1.7(d,2H)、1.45(s,9H)、1.25(m,3H)、1.1( m,2H)、0.95(t,3H)。 1(S)−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル]−2(S)−[4−(2( S)−ブチルスルホニルアミノ)ブチリル]シクロプロパンジカルボキサミド( 3−7) 化合物3−6を1−8に関して述べたように処理して、3−7を白色の固体と して得た。 Rf(9:1:1 EtOH/H2O/NH4OH):1 H NMR(300MHz; DMSO−d6)δ: 8.3(t,1H)、8 .2(t,1H)、6.4(m,1H)、3.4(t,1H)、3.3〜3.0 (m,6H)、2.95(m,2H)、2.75(m,2H)、1.85(m, 1H)、1.8(m,1H)、1.75(m,2H)、1.7〜1.45(m, 4H)、1.35(m,3H)、1.2(m,2H)、1.0(t,2H)、0 .85(t,3H)。 1(R)−[2−(N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン−4−イル)エ チル]−2(R)−[メチル4−(2(S)−ブチルスルホニルアミノ)ブチリ ル]シクロプロパンジカルボキサミド(3−8) 化合物1−12を3−6に関して述べたように処理して、3−8を黄色の油と して得た。 Rf(50%アセトン/ヘキサン): 0.251 H NMR(300MHz; CD3OD)δ: 4.3(t,1H)、4.1 (d,2H)、3.8(s,3H)、3.65(dd,1H)、3.55(dd ,1H)、3.25(t,2H)、3.15(t,2H)、2.8(t,2H) 、2.1(m,2H)、1.9(m,2H)、1.85(d,2H)、1.6〜 1.5(m,5H)、1.5(s,9H)、1.4(t,4H)、1.1(m, 2H)、1.05(t,3H)。 1(R)−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル]−2(R)−[4−(2( S)−ブチルスルホニルアミノ)ブタン酸]シクロプロパンジカルボキサミド( 3−9) 化合物3−8を1−8に関して述べたように処理して、3−9を白色の固体と して得た。 Rf(:1:1 EtOH/H2O/NH4OH): 0.161 H NMR(400MHz; D2O)δ: 3.65(dd,1H)、3.4 5(m,3H)、3.13(m,3H)、3.0(t,2H)、2.83(t, 2H)、1.9(m,2H)、1.8(m,2H)、1.7〜1.5(m,4H )、1.4(dd,2H)、1.3〜1.2(m,5H)、1.35(m,2H )、0.75(t,3H)。 D,L−trans−メチル−2−カルボキシメチルシクロプロパンカルボキシ レート(4−2) D,L−trans−メチル−(t−ブチル−2−カルボキシメチル)シクロ プロパンカルボキシレート(4−1; Tet. Lett. 1723, 1 985)(2.08g; 9.7mmol)を酢酸エチルに溶解させ、これを− 50℃に冷却し、HClで処理した。反応混合物を1時間0℃に加温し、その後 溶媒を室温において減圧下に除去した。残留物を水に溶解させ、酢酸エチルで抽 出した。有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、かつ蒸発させて、4−2を暗い 黄色の油として得た。1 H NMR(300MHz; CD3OD)δ: 3.23(s,3H)、1. 95(dd,1H)、1.85(dd,1H)、1.2(m,1H)、1.15 (m,1H)、0.8(m,1H)、0.43(m,1H)。 D,L−trans−1−[((N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン− 4−イル)エチルアセトアミド)メチル]−2−メトキシカルボニルシクロプロ パン(4−3) 化合物4−2(0.22g; 1.4mmol)を7mlのアセトニトリルに 溶解させ、これを室温において24時間、1−3(0.29g; 1.3mmo l)、トリエチルアミン(0.46ml; 3.3mmol)及びBOP試薬( 0.91g; 2.05mmol)で処理した。反応混合物を濃縮させ、酢酸エ チルに再溶解させ、10%KHSO4及びブラインで洗浄し、濃縮した。残留物 をシリカに吸着させてクロマトグラフィー(40%アセトン/ヘキサン)に掛け ることにより、4−3を黄色の油として得た。 Rf(50%アセトン/ヘキサン): 0.341 H NMR(300MHz; CD3OD+CDCl3)δ: 4.05(bd ,2H)、3.6(s,3H)、3.25(t,2H)、2.7(t,2H)、 2.2(m,2H)、1.65(bd,2H)、1.55(m,4H)、1.4 5(s,9H)、2.25(m,2H)、1.1(m,2H)、0.9(m,1 H)。 D,L−trans−1−[((N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン− 4−イル)エチルアセトアミド)メチル]−2−N−[メチル3−(2(S)− ブチルスルホニルアミノ)プロピオネート]シクロプロパンカルボキサミド(4 −5) 化合物4−3を1−4に関して述べたように処理して、4−4を無色の油とし て得た。化合物4−4(0.27g; 0.76mmol)を5mlのアセトニ トリルに溶解させ、これを室温において24時間、1−6(0.26g; 0. 94mmol)、トリエチルアミン(0.32 ml; 2.3mmol)及びBOP試薬(0.63g;1.4mmol)で処 理した。溶液を蒸発させ、酢酸エチルに再溶解させ、10% KHSO4及びブ ラインで洗浄し、濃縮した。残留物をシリカに吸着させ、かつ60%アセトン/ ヘキサンで溶離して、4−5を白色の固体として得た。 Rf(60%アセトン/ヘキサン): 0.381 H NMR(300MHz; CDCl3)δ: 7.1(bs,1H)、6. 6(bs,1H)、6.2(bs,1H)、4.2(bs,1H)、4.0(b d,2H)、3.8(s,3H)、3.7〜3.5(m,3H)、3.25(b s,2H)、3.05(bs,2H)、2.7(m,2H)、2.3(m,1H )、2.2(m,1H)、1.75(bs,2H)、1.7(bs,2H)、1 .45(s,9H)、1.5〜1.4(m,5H)、1.2〜1.0(m,4H )、0.95(t,3H)、0.75(bs,1H)。 D,L−trans−1−[((ピペリジン−4−イル)エチルアセトアミド) メチル]−2−N−[3−(2 (S)−ブチルスルホニルアミノ)プロピオン酸]シクロプロパンカルボキサミ ド(4−6) 化合物4−5を1−8に関して述べたように処理して、4−6を白色の固体と して得た。1 H NMR(300MHz; D2O)δ: 3.9(m,1H)、3.6(m ,1H)、3.4(bd,2H)、3.25(m,3H)、3.15(m,2H )、2.95(t,2H)、2.2(m,2H)、0.95(bd,2H)、1 .7(m,2H)、1.6〜1.3(m,10H)、1.1(m,1H)、0. 9(t,3H)。 D,L−trans−2−エトキシカルボニルシクロプロパン−1−カルボン酸 (5−2) 5−1(Aldrich)(1.0g; 7.04mmol)を10mlのア セトンに溶解させた溶液を0℃に冷却し、これを3mlのJones試薬で処理 した。 NaHCO3の飽和溶液で反応を停止させ、反応混合物を濾過し、得られた水 溶液をEtOAcで抽出し、10%HClでpH2に酸性化し、EtOAcで抽 出した。前記第二のEtOAc抽出物を濃縮して、5−2を淡緑色の油として得 た。1 H NMR(300MHz; CD3OD)δ: 4.8(g,2H)、2.7 5(m,2H)、2.05(t,2H)、1.9(t,3H)。 D,L−trans−1−[(2−(N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジ ン−4−イル)エチル)アセトアミド]−2−エトキシカルボニルシクロプロパ ンカルボキサミド(5−3) 5−2(0.3g; 1.9mmol)を10mlのCH3CNに溶解させた 溶液を室温において18時間、1−3(0.44g; 1.9mmol)、トリ エチルアミン(0.8ml; 5.7mmol)及びBOP試薬(1.3g; 2.9mmol)で処理した。反応混合物を濃縮し、EtOAcに溶解させ、1 0% KHSO4及びブラインで抽出し、濃縮した。1:4 EtOAc/ヘキ サンで溶離するシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーによって5−3を淡 黄色の油として得た。 Rf(20% EtOAC/ヘキサン): 0.331 H NMR(300MHz; CDCl3)δ: 6.1(s,1H)、4.1 (g,2H)、4.05(bd,2H)、3.3(m,2H)、2.7(t,2 H)、2.1(m,1H)、1.95(m,1H)、1.7(d,2H)、1. 6(s,9H)、1.6〜1.0(m,5H)、1.3(t,3H)。 D,L−trans−1−[(2−(ピペリジン−4−イル)エチル)アセトア ミド]−2−カルボキシシクロプロパン(5−4) 化合物5−3(0.38g; 1mmol)をTHF/MeOH/H2Oの1 :1:1混合物(総量21ml)に溶解させ、これをLiOH・H2O(0.2 5g; 5.8mmol)で処理した。20分後、反応混合物を濃縮し、残留物 をH2Oに溶解させ、10% KHSO4でpH2に酸性化し、EtOAcで抽出 した。有機層をNa2SO4で脱水し、濾過し、かつ濃縮して5−4を白色の固体 と して得た。1 H NMR(300MHz; CD3OD)δ: 4.1(d,2H)、3.1 (m,2H)、2.8(m,2H)、2.1(m,1H)、1.95(m,1H )、1.75(d,1H)、1.45(s,9H)、1.5〜1.2(m,5H )、1.1(m,2H)。 D,L−trans−1−[2−(N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン −4−イル)エチル]−2−[3−(メチル−2(S)−アミノ)プロピオネー ト]シクロプロパンジカルボキサミド(5−6) 5−4(0.29g; 0.86mmol)を7mlのDMFに溶解させた溶 液を室温において18時間、カルボニルジイミダゾール(diimazole) (0.15 g; 0.94mmol)、N−メチルモルホリン(0.6ml; 5.mmo l)及び(L−2,3−ジアミノプロパン酸をメタノール中で塩化チオニルで処 理して得た)ジアミン5−5(0.4g; 1.8mmol)で処理した。反応 混合物を真空下に濃縮し、残留物を10% KHSO4に溶解させ、EtOAc で洗浄した。水性層をNaOHでpH10に塩基性化し、EtOAcで抽出した 。有機層を濃縮し、かつアンモニアを飽和した5% MeOH/CHCl3で溶 離するシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、5−6 を黄色の油として得た。 Rf(NH3飽和5% MeOH/CHCl3): 0.251 H NMR(300MHz; CD3OD)δ: 3.95(d,2H)、3. 6(s,3H)、3.45(m,1H)、3.35(s,2H)、3.1(t, 2H)、2.6(m,2H)、1.9(m,2H)、1.6(d,2H)、1. 35(s,9H)、1.3〜1.9(m,7H)。 D,L−trans−1−[2−(N−t−ブチルオキシカルボニルピペリジン −4−イル)エチル]−2−[3−(メチル−2(S)−ブチルスルホニルアミ ノ)プロピオネート]シクロプロパンジカルボキサミド(5−7) 化合物5−6(0.28g; 0.64mmol)を5mlのCHCl3に溶 解させ、これをジイソプロピルエチルアミン(0.32ml; 1.9mmol )及びn−ブチルスルホニルクロリド(0.1ml; 0.77mmol)で処 理した。18時間攪拌後、更に0.1mlのn−ブチルスルホニルクロリドを添 加し、反応混合物を24時 間加熱還流させた。反応混合物を濃縮し、かつ50%アセトン/ヘキサンで溶離 するシリカ上でのクロマトグラフィーにより精製して、5−7を黄色の油として 得た。 Rf(NH3飽和10% MeOH/CHCl3): 0.21 H NMR(300MHz; CDCl3)δ: 7.8(s,1H)、7.1 (s,1H)、4.35(m,1H)、4.15(m,2H)、3.75(m, 2H)、3.5(s,3H)、3.35(m,2H)、3.1(m,2H)、2 .7(m,2H)、2.1(m,2H)、1.9〜1.7(m,4H)、1.6 (s,9H)、1.5〜1.1(m,9H)、1.0(t,3H)。 D,L−trans−1−[2−(ピペリジン−4−イル)エチル]−2−[3 −(2(S)−ブチルスルホニルアミノ)プロピオン酸]シクロプロパンジカル ボキサミド(5−8) 化合物5−7を、1−8に関して述べたのと同様にTHF/MeOH/H2O 中でLiOHで処理し、その後HCl/EtOAcで処理して、5−8を白色の 固体として得た。 Rf(9:1:1 EtOH/H2O/NH4OH): 0.321 H NMR(300MHz; D2O)δ: 3.84(m,1H)、3.6( m,1H)、3.3(m,1H)、3.25(d,2H)、3.05(m,2H )、3.02(m,2H)、2.83(t,2H)、1.95(m,2H)、1 .83(d,2H)、1.6(m,3H)、1.4〜1.2(m,8H)、0. 8(t,3H)。 本発明の化合物は、錠剤及びカプセル剤(いずれも徐放形態及び時間放出形態 を包含)、丸剤、散剤、顆粒剤、エリキシル剤、チンキ剤、懸濁液剤、シロップ 剤、並びに乳剤のような経口形態で投与し得る。本発明の化合物はまた、静脈内 (濃縮塊もしくは注入液)、腹腔内、皮下または筋肉内形態でも投与可能であり 、前記使用形態はいずれも医薬分野の当業者に良く知られている。有効だが有毒 ではな い量の所望の本発明の化合物を抗凝集薬として用い得る。 本発明の化合物は、血小板膜糖タンパク質複合体IIb/IIIa受容体へのフィ ブリノーゲンの結合を抑制することによって血栓症を予防することが望ましい患 者に投与し得る。本発明の化合物は末梢動脈に関する手術(動脈移植、頸動脈内 膜切除)に、また動脈及び器官の処置、及び/または血小板と人工物表面との相 互作用が血小板の凝集及び消費を招く心血管手術に有用である。凝集した血小板 は血栓及び血栓塞栓を形成しかねない。上記のような手術を受ける患者に本発明 の化合物を投与すれば、血栓及び血栓塞栓の形成を予防することができる。 心血管手術では通常、血液に酸素を供給する体外循環装置が用いられる。体外 循環路(circuit)の表面には血小板が接着する。この接着は血小板膜上 のgp IIb/IIIaと、循環路表面に吸着したフィブリノーゲンとの相互作用 に依存する(Gluszko等, Amer. J.Physiol. 252 (H), pp.615−621, 1987)。人工物表面から放出された血 小板は低下した止血機能を示す。本発明の化合物の投与によって上記接着を防止 し得る。 本発明の化合物のその他の用途に、血栓融解療法実施中及び実施後の血小板血 栓症、血栓塞栓症及び再閉塞の予防、並びに血管形成処置または冠動脈バイパス 処置後の血小板血栓症、血栓塞栓症及び再閉塞の予防が含まれる。本発明の化合 物を心筋梗塞の予防に用いることも可能である。 本発明の化合物を用いる薬物投与の方式は、患者の体型、種、年齢、体重、性 別及び容態; 治療するべき状態の重篤度; 投与経路; 患者の腎及び肝機能 ; 並びに用いる特定の化合物またはその塩を含めた様々な要因に従って選択す る。通常の技術を有する医師や獣医師であれば、状態の進行の予防、対処または 阻止に必要な薬物の有効量を容易に決定及び処方し得る。 本発明の化合物の経口投与量は、先に示した効果を求めて用いる場合、1日に 体重1kg当たり約0.01〜約100mg(mg/kg/日)であり、好まし くは0.01〜100mg/kg/日、最も好ましくは0.01〜20mg/k g/日である。最も好ましい静脈内投与量は、定速注入では約1〜約10mg/ kg/分である。本発明の化合物の1日分を1日に2回、3回または4回に分け て投与することが有利な場合も有る。そのうえ、好ましい本発 明の化合物は、適当な鼻腔内用賦形剤の局所使用により鼻腔内形態で投与したり 、当業者に良く知られた形態の経皮投与用皮膚パッチを用いて経皮的経路から投 与したりできる。経皮送達系の形態での投与は当然ながら、投与方式全体を通し て断続的ではなく継続的な投与である。 本発明の方法では、ここに詳述した化合物を活性成分とし得、典型的には該化 合物を、所期の投与形態即ち経口用の錠剤、カプセル剤、エリキシル剤、シロッ プ剤等に合わせて適宜選択した、通常の製剤実務で許容されている適当な医薬用 稀釈剤、賦形剤またはキャリヤ(本明細書中ではまとめて「キャリヤ」物質と呼 称)と混合して投与する。 例えば、錠剤またはカプセル剤の形態で経口投与する場合は活性薬物成分を、 ラクトース、澱粉、スクロース、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸 マグネシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、マンニトール、ソルビト ール等の無毒で医薬に許容可能な経口投与用不活性キャリヤと配合し得、液剤形 態で経口投与する場合には経口薬物成分を、エタノール、グリセロール、水等の 任意の無毒で医薬に許容可能な経口投与用不活性キャリヤと配合し得る。そのう え、所望または必要であれば、適当な結合 剤、滑沢剤、崩壊剤及び着色剤も混合物に添加可能である。適当な結合剤には、 澱粉、ゼラチン、グルコースやβ−ラクトースなどの天然糖、コーン甘味剤(c ornsweeteners)、アラビアゴム、トラガカントゴムまたはアルギ ン酸ナトリウムといった天然及び合成ゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリ エチレングリコール、蝋等が含まれる。上記のような投与形態に用いる滑沢剤に は、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウ ム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等が含まれる。崩壊 剤には、澱粉、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンゴム等が非 限定的に含まれる。 本発明の化合物は、小さな単ラメラ小胞、大きな単ラメラ小胞、及び多重ラメ ラ小胞などのリポソーム送達系の形態でも投与し得る。リポソームは、コレステ ロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリンといった様々なリン脂質 から形成可能である。 本発明の化合物は、化合物分子と結合させる個別キャリヤとしてモノクローナ ル抗体を用いることによっても送達できる。本発明の化合物を標的指向性(ta rgetab le)薬物キャリヤとしての可溶性ポリマーと結合させることも可能である。そ のようなポリマーには、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロ キシプロピル−メタクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチル−アスパ ルタミド−フェノール、またはパルミトイル残基で置換したポリエチレンオキシ ド−ポリリシンが含まれ得る。更に、本発明の化合物は、薬物の制御放出の達成 に有用である一群の生分解性ポリマー、例えばポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポ リ乳酸とポリグリコール酸とのコポリマー、ポリε−カプロラクトン、ポリヒド ロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリ シアノアクリレート、及びヒドロゲルの架橋または両親媒性ブロックコポリマー とも結合させ得る。 本発明の化合物をプラスミノーゲンアクチベーターやストレプトキナーゼなど の適当な抗凝血薬もしくは血栓融解薬と同時投与し、それによって様々な血管疾 患の治療において相乗効果を実現することも可能である。本発明の化合物はヘパ リン、アスピリンまたはワルファリンとも配合可能である。 血小板凝集はChronolog凝集検出計において3 7℃で測定する。反応混合物には、ゲル濾過したヒト血小板(2×108個/m l)、フィブリノーゲン(100μg/ml)、Ca2+(1mM)、及び試験す るべき化合物を含有させる。10mM ADPを他の成分の添加1分後に添加す ることによって凝集を開始させる。その後少なくとも2分間反応を進行させる。 凝集の抑制度は、抑制薬不在下に観察される凝集に対する比率(%)で表わされ る。IC50は或る特定の化合物の、当該化合物を欠く対照との比較において50 %凝集を抑制する用量である。 本発明の新規な化合物を下記例の操作に従って製造した。最も好ましい本発明 の化合物は、これらの例に特定的に示した化合物のうちのいずれか任意のもの、 または総てである。しかし、これらの化合物が本発明と看做される唯一の分類群 (genus)を構成すると解釈するべきではなく、本発明の化合物またはその 部分のいかなる組み合わせも前記のような分類群の一つを構成し得る。下記例で は本発明の化合物の製造について詳述する。本発明の化合物の製造において下記 製造操作の条件及び手順を公知のように変更し得ることは、当業者には容易に理 解されよう。特に断わらないかぎり、温度は総て摂氏で示す。 下記製造操作に加えて、本発明の範囲内に有る化合物のin vitro生物 活性の幾つかの例も示す。例えば、フィブリノーゲン受容体拮抗薬活性の評価に 用いられる或る試験は、ADP刺激血小板の凝集の抑制を評価することに基づく 。凝集には、フィブリノーゲンが血小板のフィブリノーゲン受容体部位に結合し て該部位を占有することが必要である。フィブリノーゲン結合の抑制薬は凝集を 抑制する。本発明の特許請求化合物と関連付けられる抑制の測定に用いたADP 刺激血小板凝集アッセイでは、分画遠心し、続いて2%ウシ血清アルブミンを含 有する二価イオン無含有タイロード緩衝液(pH7.4)に加えた画分をセファ ロース2Bでゲル濾過することにより、ヒト血小板を新鮮な血液から単離してク エン酸/デキストロース中に回収する。治療処置 本発明の化合物は、ヒトまたは哺乳動物の血小板凝集または接着を抑制するこ とが望ましい患者に投与し得る。 本発明の化合物は血小板凝集の抑制に有用であり、従って末梢動脈に関する手 術(動脈移植、頸動脈内膜切除)において、また動脈及び器官の処置、及び/ま たは血小板と 人工物表面との相互作用が血小板の凝集及び消費を招く心血管手術において利用 し得る。凝集した血小板は血栓及び血栓塞栓を形成しかねない。上記のような手 術を受ける患者に本発明の化合物を投与すれば、血栓及び血栓塞栓の形成を予防 することができる。 本明細書に開示した方法、及び文献から公知である他の方法を用いて、本発明 を明示する下記化合物を製造し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KG,KR ,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MK, MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,S I,SK,TJ,TM,TT,UA,UG,US,UZ (72)発明者 ハートマン,ジヨージ・デイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 バーチエナフ,ローラ・エイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式 〔式中 Xは 並びにN、O及びSの中から選択された0個、1個、2個、3個または4個のヘ テロ原子を有する4〜10員芳香族または非芳香族単環または多環系の中から選 択され、前記ヘテロ原子は置換されていないか、またはR1、R2、R3もしくは R4で置換されており、R1、R2、R3及びR4は独立に 水素、 C1 〜10アルキル、 アリールC0 〜8アルキル、 オキソ、 チオ、 アミノC0 〜8アルキル、C1 〜3アシルアミノC0 〜8アルキル、 C1 〜6アルキルアミノC0 〜8アルキル、 C1 〜6ジアルキルアミノC0 〜8アルキル、 C1 〜4アルコキシC0 〜6アルキル、 カルボキシC0 〜6アルキル、C1 〜3アルコキシカルボニルC0 〜6アルキル、 カルボキシC0 〜6アルキルオキシ、及び ヒドロキシC0 〜6アルキル の中から選択され、 Y及びMは独立に の中から選択され、 Aは の中から選択され、その際 m及びnは0〜6の中から独立に選択された整数であり、かつmはY、M及びA に関して独立に選択され、 Bは の中から選択され、前記式中 R5、R6、R7、R8、R9及びR10は独立に 水素、 フッ素、 C1 〜8アルキル、 ヒドロキシ、 ヒドロキシC1 〜6アルキル、 カルボキシC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルオキシC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルカルボニルC0 〜6アルキル、 C3 〜8シクロアルキルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルカルボニルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルカルボニルオキシC0 〜6アルキル、 C0 〜6アルキルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルアミノC0 〜6アルキル、 C0 〜6ジアルキルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルカルボニルオキシC0 〜6アルキル、 C1 〜8アルキルスルホニルアミノC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルアミノカルボニルオキシC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルアミノカルボニルオキシC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルスルホニルアミノC0 〜6アルキル、 C1 〜8アルキルオキシカルボニルアミノC0 〜8アルキル、 アリールC0 〜8アルキルオキシカルボニルアミノC0 8 アルキル、 C1 〜8アルキルカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 C0 〜8アルキルアミノカルボニルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜8アルキルアミノカルボニルC0 〜6アルキル、 C1 〜8アルキルアミノカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜8アルキルアミノカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 C0 〜8アルキルアミノスルホニルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜8アルキルアミノスルホニルアミノC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルスルホニルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルスルホニルC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルカルボニルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルカルボニルC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルチオカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルチオカルボニルアミノC0 〜6アルキル の中から選択され、その際アルキル基は置換されていなくても、またR1及びR2 並びに の中から選択された1個以上の置換基で置換されていてもよく、前記式中AAは アミド結合で結合したL−またはD−アミノ酸もしくはその対応するエステルで あり、 R11は ヒドロキシ、 C1 〜8アルキルオキシ、 アリールC0 〜6アルキルオキシ、 C1 〜8アルキルカルボニルオキシC1 〜4アルキルオキシ、 アリールC1 〜8アルキルカルボニルオキシC1 〜4アルキルオキシ、 C0 〜6アルキルアミノカルボニルメチル、及び C0 〜6ジアルキルアミノカルボニルメチル、並びに アミド結合で結合したL−またはD−アミノ酸 の中から選択され、前記アミノ酸のカルボン酸部分は遊離酸として存在するか、 またはC1 〜6アルキルによってエステル化されている〕を有する化合物、並びに 医薬に許容可能なその塩及びそのエステル。 2. 式 〔式中 Xは 並びにN、O及びSの中から選択された0個、1個、2個、3個または4個のヘ テロ原子を有する4〜10員芳香族または非芳香族単環または多環系の中から選 択され、前記ヘテロ原子は置換されていないか、またはR1、R2、R3もしくは R4で置換されており、R1、R2、R3及びR4は独立に 水素、 C1 〜10アルキル、 アリールC0 〜8アルキル、 オキソ、 チオ、 アミノC0 〜8アルキル、C1 〜3アシルアミノC0 〜8アルキル、 C1 〜6アルキルアミノC0 〜8アルキル、 C1 〜6ジアルキルアミノC0 〜8アルキル、 C1 〜4アルコキシC0 〜6アルキル、 カルボキシC0 〜6アルキル、C1 〜3アルコキシカルボニルC0 〜6アルキル、 カルボキシC0 〜6アルキルオキシ、及び ヒドロキシC0 〜6アルキル の中から選択され、 Y及びMは独立に の中から選択され、その際 m及びnは0〜6の中から独立に選択された整数であり、かつmはY、M及びA に関して独立に選択され、 Bは の中から選択され、前記式中 R5、R6、R7、R8、R9及びR10は独立に 水素、 フッ素、 C1 〜8アルキル、 ヒドロキシ、 ヒドロキシC1 〜6アルキル、 カルボキシC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルオキシC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルカルボニルC0 〜6アルキル、 C3 〜8シクロアルキルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルカルボニルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルカルボニルオキシC0 〜6アルキル、 C0 〜6アルキルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルアミノC0 〜6アルキル、 C0 〜6ジアルキルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルカルボニルオキシC0 〜6アルキル、 C1 〜8アルキルスルホニルアミノC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルアミノカルボニルオキシC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルアミノカルボニルオキシC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルスルホニルアミノC0 〜6アルキル、 C1 〜8アルキルオキシカルボニルアミノC0 〜8アルキル、 アリールC0 〜8アルキルオキシカルボニルアミノC0 〜8アルキル、 C1 〜8アルキルカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 C0 〜8アルキルアミノカルボニルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜8アルキルアミノカルボニルC0 〜6アルキル、 C1 〜8アルキルアミノカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜8アルキルアミノカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 C0 〜8アルキルアミノスルホニルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜8アルキルアミノスルホニルアミノC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルスルホニルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルスルホニルC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルカルボニルC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルカルボニルC0 〜6アルキル、 C1 〜6アルキルチオカルボニルアミノC0 〜6アルキル、 アリールC0 〜6アルキルチオカルボニルアミノC0 〜6アルキル の中から選択され、その際アルキル基は置換されていなくても、またR1及びR2 並びに の中から選択された1個以上の置換基で置換されていてもよく、前記式中AAは アミド結合で結合したL−またはD−アミノ酸もしくはその対応するエステルで あり、 R11は ヒドロキシ、 C1 〜8アルキルオキシ、 アリールC0 〜6アルキルオキシ、 C1 〜8アルキルカルボニルオキシC1 〜4アルキルオキシ、 アリールC1 〜8アルキルカルボニルオキシC1 〜4アルキルオキシ、及び アミド結合で結合したL−またはD−アミノ酸 の中から選択され、前記アミノ酸のカルボン酸部分は遊離酸として存在するか、 またはC1 〜6アルキルによってエステル化されている〕を有する化合物、並びに 医薬に許容可能なその塩及びそのエステル。 3. の中から選択されることを特徴とする請求項1に記載の化合物、並びに医薬に許 容可能なその塩及びそのエステル。 4. 哺乳動物においてフィブリノーゲンの血小板への結合を抑制すること、血 小板の凝集を抑制すること、血栓形成もしくは塞栓形成を治療すること、または 血栓もしくは塞栓形成を予防することに用いられることを特徴とする請求項1に 記載の化合物。 5. 哺乳動物においてフィブリノーゲンの血小板への結合を抑制する組成物で あって、請求項1に記載の化合物と医薬に許容可能なキャリヤとを含有する組成 物。 6. 哺乳動物において血小板の凝集を抑制する組成物であって、血栓融解薬、 抗凝血薬及び抗血小板薬の中から選 択された2種以上の薬剤と組み合わせられた請求項1に記載の化合物と、医薬に 許容可能なキャリヤとを含有する組成物。 7. 哺乳動物においてフィブリノーゲンの血小板への結合を抑制すること、血 小板の凝集を抑制すること、血栓形成もしくは塞栓形成を治療すること、または 血栓もしくは塞栓形成を予防することに用いられることを特徴とする請求項3に 記載の化合物。 8. 哺乳動物においてフィブリノーゲンの血小板への結合を抑制する組成物で あって、請求項3に記載の化合物と医薬に許容可能なキャリヤとを含有する組成 物。
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