JPH10502160A - 自動車用ギヤボックス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 入力シャフト（２）と、第１ギヤ速から第６ギヤ速の６組の相互係合ギヤ（７〜１１，１５，１６，１７〜２０）を有する二つのカウンタシャフト（３，４）から成る自動車用ギヤボックス。第１ギヤ速のクラッチ切りギヤ（１７）は、リバースの第４シャフト（５）のクラッチ切りギヤ（２３）と係合する。

Description

【発明の詳細な説明】 自動車用ギヤボックス 本発明は、入力シャフトと、入力シャフトからずれた平面にあって、入力シャ フトのギヤと係合するギヤを有する二つのカウンタシャフトとを備えたハウジン グに関するもので、前記シャフトのギヤを相互に係合する各組の少なくとも一つ のギヤが、そのシャフトからクラッチで切られ、前記クラッチ切りのギヤの一つ が、一つのカウンタシャフトに取り付けられ、ファーストギヤ速度のトルクをフ ァイナルドライブ装置へ伝達するように配置されている。 上記タイプのギヤボックスは、例えば、ＳＥ−Ａ−８６０１２４７−３により 知られている。それは、前進５段ギヤ速と１段後退を有する。トルクは、後退時 、入力シャフトから一つのカウンタシャフトを経てほかのカウンタシャフトへ送 られる。この方法では、後退用のアイドラーギヤの別のシャフトは必要ではない 。その代わり、最初に説明したカウンタシャフトは、後退ギヤシャフトとして使 用される。これは特に、コンパクトで、単純、低コストの設計であり、軸方向の 寸法が小さく、横置きエンジンと共に使用するのに特に適している。 上記ギヤボックスの点から、本発明の目的は、５速型でさらに短く製作出来、 ６速型で既知の５速ギヤボックス程度短いギヤボックスを達成することである。 これは、入力シャフトが、トルクを少なくとも五つの異なるギヤ比で前進ドラ イブのファイナルドライブ装置へ送るカ ウンタシャフトのギヤと係合する少なくとも五つのギヤを有し、かつ、ファース トギヤ速でトルクを伝達するクラッチ切りギヤが、第四シャフトにクラッチ切り 可能に支持され、ファイナルドライブ装置へ後退トルクを伝達するように配置さ れている別のギヤと係合することから、本発明により達成される。 本発明によるギヤボックスの６速の実施態様において、入力シャフトは、カウ ンタシャフトのギヤを係合する六つのギヤを有する。 この実施態様において、第６速ギヤボックスのクラッチ切りギヤは、５速ギヤ ボックスのリバースクラッチ切りギヤにより行われる所と見なすことができ、そ の代わり、このリバースクラッチ切りギヤは、特別のシャフトにより行われる。 上記既知の５速ギヤボックスとの比較で、第４シャフトのリバースクラッチ切り ギヤが、既知の設計のように、第１ギヤ速のクラッチ切りギヤのハブへ固定接合 されたギヤでなく、第１ギヤ速のクラッチ切りギヤを直接に係合しない点から、 一つのギヤが、後退時のドライブギヤ列において取り除かれている。これにより 、同期化される質量は、理想的に小さくなり、適切なギヤレバーシフトパターン が得られる。 本発明を付属図面に示された実施例に関して詳細に説明するが、図１は、本発 明による５速ギヤボックスの縦断面図を示し、図２は、本発明による６速ギヤボ ックスの一つの実施態様の縦断面図であり、図３は、図２に示されたギヤボック スの端面図であり、図４は、シフトレバーのシフトパターンを示す。 一般に１で示されたギヤボックスハウジングにおいて、前記ハウジングは、ク ラッチのハウジングも形成しており、入力シャフト２、第１カウンタシャフト３ 、第２カウンタシャフト４、および、リバースギヤシャフト５は回転可能に取り 付けられている。入力シャフト２は、五つのギヤ６，７，８，９，１０（図１） を有し、そのうち、６，７，８，および９は、回転不能に固定され、ギヤ１０は クラッチ切りギヤで、すなわち、それは回転可能にシャフト２に取り付けられ、 同期手段と接続された係合スリーブ１２により従来のようにロックされる。カウ ンタシャフトは、ギヤ１５，１６，１７，１８，１９（図１）を有し、そのうち 、ギヤ１５，１６，１７，および１８は、クラッチ切りを行い、同期手段と接続 された係合スリーブ２１または２２によりそれらのシャフトへロックされる。リ バースギヤシャフト５は、クラッチ切りギヤ２３を有し、ギヤ２３は、同期手段 と接続された係合スリーブ２４によりシャフトへロックされる。 中間シャフト３と４において、一組の同じ大きさのギヤ２５と２６は、回転不 能に固定され、差動装置の形で、一般に２８で示されたファイナルドライブ装置 のクラウンギヤ２７を係合している。ギヤ２９はリバースシャフト５へ回転不能 に固定されている。ギヤ２９は、ギヤ２５と２６よりも少し小さい直径を有し、 また、ファイナルドライブ装置２８のクラウンギヤ２７を係合している。 どのギヤが各ギヤ速で相互に係合するかは、図１と２から明らかである。すな わち、第１ギヤ速とリバースにおけるトルクの伝達だけは、ここで詳細に説明す る。ギヤ１５が係合 スリーブ２２によりカウンタシャフト４へロックされ、ほかのクラッチ切りギヤ がクラッチ切りされている状態で、最も高いギヤ比が、前進ドライブ、すなわち 、第１ギヤについて得られる。第１ギヤからリバースへシャフトとされると、ギ ヤ１７がクラッチ切りされ、その代わり、リバースギヤ２３が、係合スリーブ２ ４により係合され、リバースギヤ２３と係合する、第１ギヤ速のクラッチ切りギ ヤ１７が、アイドラーギヤとして働き、ドライブ前進時に、カウンタシャフト３ ，４の回転方向と反対の回転方向をリバースシャフト５へ与える。 リバースギヤ２９を第４シャフト５に配置することにより、５速ギヤボックス は、最も短い既知の５速ギヤボックスよりもさらに短くなる。 本発明によるギヤボックスの６速の実施態様は、図２に示されており、以降に 説明されており、これは、５速ギヤボックスに追加設置することにより達成され る。６速ギヤボックスの長さは、最も短い既知の５速ギヤボックスの長さより超 えることは必要としない。図２において、図１の片割れを有する構成要素のすべ ては、図１と同じ参照数字を与えられている。クラッチ切りギヤと、ギヤ速１〜 ５とリバースとの間の大きさの差は、二つのタイプのギヤ比の差となり、ここで は考慮されていない。 図２に示されたギヤボックスは、図１のギヤボックスよりも少し長い入力シャ フト２とカウンタシャフト４とを有する。ギヤ１１は、入力シャフト２の延長に 自由で回転可能に取り付けられている。前記ギヤ１１は、ギヤ１０をロックす る同じ係合スリーブ１２によりシャフトにロックされる。係合されたギヤ１１と 、カウンタシャフト４とギヤ２６との延長へ固定されたギヤ２０とを経て、トル クは第３ギヤ速で伝達される。この実施例において、ギヤ１０は第４ギヤ速でト ルクを伝達する。５と６のギヤ速のトルクは、カウンタシャフト３のクラッチ切 りギヤ１５と１６によりそれぞれ伝達される。 本発明は、横置きエンジンの好適な実施態様に関して上述されているが、言う までもなく、本発明の原理は、縦取り付けエンジンにもまた適用することができ る。第１ギヤ速のクラッチ切りギヤ１７をリバースの中間ギヤとして使用する利 点は、高いギヤ比が得られることである。同一ギヤは、同一条件がトルク、ギヤ 比、ノイズレベルなどに関して設定されるこれらのギヤ速（第１とリバース）に も使用される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ， ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．入力シャフトと、入力シャフトからずれた平面にあって、入力シャフトのギ ヤと係合するギヤを有する二つのカウンタシャフトとを備えたハウジングを含み 、前記シャフトのギヤを相互に係合する各組の少なくとも一つのギヤが、そのシ ャフトからクラッチで切られ、前記クラッチ切りのギヤの一つが、一つのカウン タシャフトに取り付けられ、第１ギヤ速のトルクをファイナルドライブ装置へ伝 達するように配置されている前記自動車用ギヤボックスにおいて：入力シャフト （２）が、トルクを少なくとも五つの異なるギヤ比で前進ドライブのファイナル ドライブ装置へ伝達するカウンタシャフト（３，４）のギヤ（１５，１６，１７ 〜２０）と係合する少なくとも五つのギヤ（７〜１１）を有し、トルクを第１ギ ヤ速で伝達するクラッチ切りギヤ（１７）が、別のギヤ（２３）と係合し、前記 ギヤ（２３）が、第４シャフト（５）に係合可能に支持され、かつ、リバースト ルクをファイナルドライブ装置（２８）へ伝達するように配置されていることを 特徴とする前記ギヤボックス。 ２．カウンタシャフト（３，４）と第４シャフト（５）が、それらの各シャフト へ回転不能に接合されたギヤ（２５，２６，２９）を有し、前記ギヤのそれぞれ が、差動装置（２８）のクラウンギヤ（２７）を係合していることを特徴とする 請求項１に記載のギヤボックス。 ３．第４シャフト（５）のクラッチ切りギヤ（２３）が、同 期手段との係合装置（２４）によりシャフトへロックされることを特徴とする請 求項１または２に記載のギヤボックス。 ４．入力シャフト（２）とカウンタシャフト（３，４）が、トルクを第１ギヤ速 から第６ギヤ速で伝達する６組の相互係合ギヤ（７〜１１，１５，１６，１７〜 ２０）を有することを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載のギヤボッ クス。