JPH1049506A - 多重伝送装置 - Google Patents

多重伝送装置

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JPH1049506A
JPH1049506A JP8201916A JP20191696A JPH1049506A JP H1049506 A JPH1049506 A JP H1049506A JP 8201916 A JP8201916 A JP 8201916A JP 20191696 A JP20191696 A JP 20191696A JP H1049506 A JPH1049506 A JP H1049506A
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switch
short
communication
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Tetsuya Nomura
徹也 野村
Naoki Sakai
直樹 酒井
Shigeru Uehara
茂 上原
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Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
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Denso Ten Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信回線がショートした場合に正常復帰でき
て確実に伝送が行える。 【解決手段】 多数のECU1がデジーチェーンに通信
伝送バス2で連結された多重伝送装置において、多数の
ECU2のそれぞれ内でその両隣側ECUから連結され
る通信伝送バス2の一方に1つのスイッチ5を備え、異
常の場合にスイッチ5で通信伝送バスを全て切り離しパ
ッシブ状態でのセルフチェックを行い、次にスイッチ5
で切り離した通信伝送バス2を逐次復帰しながらウェイ
ックアップフレーム信号を送出してドミナント状態での
チェックを行って、ショート箇所を特定し、その箇所を
切り離して切り離された通信伝送バスを復帰する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多数の電子制御装
置(ECU)を通信回線で接続した多重伝送装置に関
し、特に通信回線がショートした場合に正常復帰できて
確実に伝送が行える多重伝送に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の各種制御に多数のECUが、例え
ば燃料噴射制御用ECU、アンチロックブレーキ用EC
U、エアバック用ECU、エアコンディションニング用
ECU、オーディオ用ECU等が使用されている。そし
て、これらのECUは通信回線を介して車室内のLAN
(ローカルエリアネットワーク)を構成している。
【0003】図13は従来の多数のECUの多重伝送を
説明する図である。なお、全図を通じて同一の構成要素
には同一の参照番号又は記号を付して示す。本図に示す
ように、マイクロコンピュータによって構成されるれる
多数のECU1はデジーチェーン(daisy-chain)状に通
信伝送バス2により接続され、それぞれは2つの端子MP
X+及びMPX-で通信伝送バスに接続される。このデジーチ
ェーン状の通信伝送バス2における一箇所の断線に対し
て、全体の通信が途絶えないようになっている。つま
り、ECU間の通信伝送バス2の一箇所の断線に対して
は、デジーチェーンのため、その間の通信伝送バス2を
除く他の通信伝送バスにより通信は確保される。この通
信伝送バス2の一箇所の断線に加え、本図に示すよう
に,多数のECU1内で、通信伝送ライン2とマイクロ
コンピュータ3との接続点Aでの任意の一箇所の断線が
あると、ECU間の通信が確保できなくなる。このた
め、他のECUの通信に影響がないように、各ECU内
に端子MPX+及びMPX-を経由する通信伝送バス2間に接続
点Aでの断線を保護するためにバスミキサ回路4が設け
られている。
【0004】図14は図13におけるバスミキサ回路4
を説明する図である。まず、マイクロコンピュータ3
は、端子MPX+又はMPX-からウェイクアップ信号を、ダイ
オードD6を介して、入力してスリープモード(低電力
消費モード)からウェイクアップモード(動作モード)
になる。つまり、多数のECU1のうち1つがマスタE
CUとなり、例えば、電源投入時のタイミングでマスタ
ECUからマスタウェイクアップフレーム(WUP)信
号が出力され、マスタウェイクアップフレーム信号を受
信した次のECUはウェイクアップフレーム信号の返答
を次のECUに出力し、さらに、これを繰り返して全体
のECUをスリープモードからウェイクアップモードに
する。
【0005】そして、マイクロコンピュータ3は、ダイ
オードD7を介して、通常は端子MPX+又はMPX-から他の
ECUからデータ信号を受信するが、この割り込み時に
は通信伝送ライン2の通信状態をモニタする。なお、通
信伝送ライン2の通信状態はパッシブ状態又はドミナン
ト状態にあり、パッシブ状態とは通信がない状態をい
い、つまり、“H(high) ”状態にあることをいい、ド
ミナント状態とは、通信がある状態をいい、つまり、
“L(low)”状態にあることをいう。
【0006】また、マイクロコピュータ3は、通常はト
ランジスタQ5、端子MPX+又はMPX-を経由して通信伝送
バス2に通信すべきデータ信号を出力するが、この割り
込み時には、ウェイクアップフレーム信号を出力する。
バスミキサ回路4として、構成が同一な2つのバスミキ
サ回路4A及び4Bが設けられる。バスミキサ回路4A
は、トランジスタQ1A及びQ2Aを有し、接続点Aを
経由せず、端子MPX+から端子MPX-に信号を伝達すること
が可能である。さらに、バスミキサ回路4Bは、トラン
ジスタQ1B及びQ2Bを有し、接続点Aを経由せず、
端子MPX-から端子MPX+に信号を伝達することが可能であ
る。このようにして、接続点Aに断線があってECUが
動作できない場合には、これを停止して他のECU間の
通信を可能にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
デジーチェーン状の多重伝送装置では、逆に通信伝送バ
ス2における一箇所のショートに対して、全体の通信が
途絶えるという問題がある。したがって、本発明は、上
記問題点に鑑み、通信伝送バス2に一箇所のショートが
発生してもその発生部分を特定し、切り離して通信伝送
バス2の残りの部分での通信が可能になる多重伝送装置
を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、多数のECUがデジーチェーンに通信
伝送バスで連結された多重伝送装置において、前記多数
のECUのそれぞれ内でその両隣側ECUから連結され
る通信伝送バスの一方に1つのスイッチを備え、異常の
場合に前記スイッチで通信伝送バスを全て切り離しパッ
シブ状態でのセルフチェックを行い、次に前記スイッチ
で切り離した通信伝送バスを逐次復帰しながらウェイク
アップフレーム信号を送出してドミナント状態でのチェ
ックを行って、ショート箇所を特定し、その箇所を切り
離して切り離された通信伝送バスを復帰する。この手段
により、ショート箇所が特定され、この箇所を切り離し
して、通信することが可能になる。
【0009】多数のECUがデジーチェーンに通信伝送
バスで連結された多重伝送装置において、前記多数のE
CUのそれぞれ内でその両隣側ECUから連結される通
信伝送バスの双方に各1つのスイッチを備え、異常の場
合に前記スイッチで通信伝送バスを全て切り離しパッシ
ブ状態でのセルフチェックを行い、次に前記スイッチで
切り離した通信伝送バスを逐次復帰しながら、パッシブ
状態でのチェックを行い、また、ウェイクアップフレー
ム信号を送出してドミナント状態でのチェックを行っ
て、ショート箇所を特定し、その箇所を切り離して切り
離された通信伝送バスを復帰する。この手段により、シ
ョート箇所の通信伝送バスとECUとの識別が可能にな
り、ショート箇所のECUの復帰が可能になる。
【0010】前記スイッチで切り離した通信伝送バスを
逐次復帰する際に行うパッシブ状態でのチェック、ドミ
ナント状態でのチェックを、乱数を使ったタイミングで
複数回行ってショート箇所の特定あるいは各通信伝送バ
スの復帰を判断する。この手段により、無手順でショー
ト箇所・復帰判定が行えるため、システム全体のECU
の数やバス配線の変更・ECU追加に対して復帰判定を
効率的に行える。
【0011】前記ドミナント状態でのチェックは、ウェ
イクアップフレーム信号を複数回送出し、ウェイクアッ
プフレーム返答が全くなければショートと判断する。こ
の手段により、ドミナント状態がノイズで発生した場合
の誤判断を防止する。前記スイッチで切り離した通信伝
送バスを逐次復帰する際に切り離された通信伝送バスの
両側の2つのスイッチをON状態にして復帰する毎に、
ショート箇所を判断し、ドミナント状態のチェックの場
合には、ON状態にした前記両側の2つのスイッチの1
つをOFF状態にして、ショート箇所を判断する。この
手段により、効率的なショート箇所の判断が可能にな
る。
【0012】前記多数のECUのそれぞれ内でその両隣
側ECUから連結される通信伝送バスの一方に1つのス
イッチを備えた場合に、さらに、前記多数のECUを連
結するバックアップ通信伝送バスを備え、判断されたシ
ョート箇所にあるECUに、前記バックアップ通信伝送
バスを介してウェイクアップフレーム信号を送出し、ウ
ェイクアップフレーム信号に対する返答がある場合に
は、前記ECUを復帰する。この手段により、ショート
箇所の通信伝送バスとECUとの識別が可能になり、シ
ョート箇所のECUの復帰が可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明に係る多重伝送
装置を説明する第1の例を示す図である。本図に示すよ
うに、多数のECU1のそれぞれにおいて、バスミキサ
回路4とマイクロコンピュータ3との間に1つのスイッ
チ5が設けられる。このスイッチ5により、通信伝送バ
ス2が複数に切り離され、それぞれ切り離された通信伝
送バス2には1つのECUが含まれるようにする。
【0014】図2は図1のスイッチ5を説明する図であ
る。本図に示すように、スイッチ5は、端子MPX+とバス
ミキサ回路4Aとの間に設けられ、トランジスタQ3及
びQ4を有し、通常ON状態にあり、マイクロコンピュ
ータ3からの“H”信号により、ON状態からOFF状
態に制御が行われる。図3は図1のスイッチ5の動作を
説明するフローチャートである。通信伝送バス2の異常
時処理の割り込みを以下のように行う。
【0015】ステップS1において、異常の割り込みに
より、全ECUのスイッチ5をOFF状態にし、通信伝
送バス2を切り離す。ステップS2において、通信伝送
バス2が切り離された状態で、各ECUのマイクロコン
ピュータ3は、通信状態をモニタし、パッシブ状態か否
かをチェックするセルフチェックを行う。1つのECU
でドミナント状態がモニタされば、その切り離された通
信伝送バス2に地絡のショート(“L”レベルに張り付
くショート)が生じたと特定し、ステップS9に進む。
【0016】ステップS3において、マスタECUがパ
ッシブ状態にあれば、そのマイクロコンピュータ3から
マスタウェイクアップフレーム「WUP」信号を送出す
る。ステップS4において、そのマイクロコンピュータ
3は、同時に通信状態をモニタし、パッシブ状態のまま
かを判断する。この判断が「YES」なら、マスタEC
Uを含む切り離された通信伝送バス2に天絡のショート
(“H”レベルに張り付くショート)が生じたと特定
し、ステップS9に進む。
【0017】ステップS5において、隣接の切り離され
た通信伝送バス2のスイッチ5をON状態にする。ステ
ップS6において、マスタECUのマイクロコンピュー
タ3は、再度マスタウェイクアップフレーム「WUP」
信号を送出する。ステップS7において、マスタECU
のマイクロコンピュータ3は通信状態をモニタし、パッ
シブ状態のままかををチェックし、この判断「YES」
ならこの隣接の切り離された通信伝送バス2にECUで
天絡のショートが発生していると特定し、ステップS9
に進む。
【0018】ステップS8において、ステップS6にお
いてドミナントであれば、切り離された通信伝送バスが
全て復帰したかを判断する。この判断が「NO」ならス
テップS5に戻り、次の切り離された通信伝送バス2に
ついて、上記手順を繰り返す。ステップS9において、
ステップS2、4及び6に該当する場合、ショートして
いる場所が特定されるので、該当するスイッチをOFF
にしたまま、さらに次に切り離される予定の通信伝送バ
ス2のスイッチをOFFにし、ショートが生じている区
間を切り離す。
【0019】ステップS10において、ステップS9で
OFFにされたスイッチ5以外のスイッチをONにし、
つまり、他の切り離された通信伝送バス2を復帰して、
通常の通信が開始可能になる。このようにして、スイッ
チ5で切り離された通信伝送バスのショートを検出し
て、ショートが発生する区間を特定でき、これを切り離
すことが可能になる。
【0020】なお、以上は通信伝送バス2の一箇所にシ
ョートが発生した場合に関するが、複数の箇所でショー
トが発生している場合には、一度には全部を特定できな
いが、ショート箇所を1つづつ上記方法により特定し、
修理して行くことにより、最終的には全部を特定するこ
とが可能である。図4は本発明に係る多重伝送装置を説
明する第2の例を示す図である。本図に示すように、図
1の構成と異なるのは、各ECUのバスミキサ回路4の
両側に、設けられる2つのスイッチ5A及び5Bであ
る。この2つのスイッチにより、通信伝送バス2からE
CUを切り離し、同時に通信伝送バス2が複数に切り離
される。
【0021】図5は図4のスイッチ5A及び5Bを説明
する図である。本図に示すように、スイッチ5Aは、端
子MPX+とバスミキサ回路4Aとの間に設けられ、トラン
ジスタQ3A及びQ4Aを有し、スイッチ5Bは、端子
MPX-とバスミキサ回路4Bとの間に設けられ、トランジ
スタQ3B及びQ4Bを有し、これらは、通常ON状態
にあり、マイクロコンピュータ3からの“H”信号によ
り、ON状態からOFF状態に制御が行われる。
【0022】図6は図4のスイッチ5A及び5Bの動作
を説明するフローチャートであり、図7は図6のスイッ
チ5A及び5BのON・OFF動作を示す図である。図
6に示すように、通信伝送バス2の異常時処理の割り込
みを以下のように行う。ステップS11において、全E
CUのスイッチ5A及び5BをOFF状態にし、通信伝
送バス2を、ECUから、さらに、複数に、切り離す。
【0023】ステップS12において、各ECUのマイ
クロコンピュータ3は、通信状態をモニタし、パッシブ
状態か否かをチェックするセルフチェックを行う。ある
ECUでドミナント状態がモニタされば、そのECUを
含む2つのスイッチ5A及び5B間で地絡のショートが
生じたと特定して、ステップS24に進む。ステップS
13において、マスタECUがパッシブ状態にあれば、
そのマイクロコンピュータ3からマスタウェイクアップ
フレーム「WUP」信号を送出する。
【0024】ステップS14において、そのマイクロコ
ンピュータ3は、同時に通信状態をモニタし、パッシブ
状態のままかを判断する。この判断が「YES」なら、
そのECUを含む2つのスイッチ5A及び5B間で天絡
のショート(“H”レベルに張り付くショート)が生じ
たと特定し、ステップS24に進む。ステップS15に
おいて、マスタECUにおけるスイッチ5AをON状態
にする(図7(a)参照)。
【0025】ステップS16において、マスタECUの
マイクロコンピュータ3は通信状態をモニタし、パッシ
ブ状態か否かをチェックし、この判断「YES」なら隣
接ECU間の通信伝送バス間で地絡のショートが発生し
ていると特定し、ステップS24に進む。ステップS1
7において、ステップS16でパッシブ状態であれば、
マスタECUのマイクロコンピュータ3からマスタウェ
イクアップフレーム「WUP」を送出する。
【0026】ステップS18において、マイクロコンピ
ュータ3の通信状態のモニタでパッシブ状態との判断な
らば、隣接ECU間の通信伝送バス間に天絡のショート
が発生していると特定し、ステップS24に進む。ステ
ップS19において、このマスタECUのON状態にし
たスイッチ5A側の隣接のスイッチ5BをON状態にす
る(図7(b)参照)。
【0027】ステップS20において、マスタECUの
マイクロコンピュータ3からマスタウェイクアップフレ
ーム「WUP」を送出する。ステップS21において、
マスタECUのマイクロコンピュータ3は通信状態をモ
ニタし、パッシブ状態か否かをチェックし、この判断
「YES」なら隣接ECUに天落のショートが発生して
いると特定し、ステップS24に進む。
【0028】ステップS22において、ステップS21
でドミナント状態であれば、切り離された全通信伝送バ
ス2が全部復帰したか否かを判断し、この判断が「YE
S」ならステップS15に戻り(図7(c)参照)、以
上の手順を繰り返す。ステップS23において、ステッ
プS16、18及び21でショートの判断の場合には、
一旦ON状態にしたスイッチ5A、5BをOFF状態に
する。さらに、次にON状態にする予定のスイッチもO
FFにし、地絡又は天落のショートが発生している通信
伝送バス2又はECUを切り離す。
【0029】ステップS24において、切り離した他の
通信伝送バス2をON状態にし、つまり、その他のバス
復帰を行う。なお、ステップS12又は14で地絡又は
天落のショートが生じて要る場合には、ショートを起こ
しているECUのスイッチ5A及び5BをOFF状態に
し、その他のバスを復帰する。このようにして、各EC
U内での地絡又は天落、ECU間の通信伝送バス間の地
絡又は天落を特定でき、特定箇所を切り離すことが可能
である。図1の第1の例と比較して、ECU内のショー
トとECU間の通信伝送バスのショートを識別可能にな
る。
【0030】図8は図6のステップS15〜21におけ
るスイッチ5A側のバスチェック及びスイッチ5B側の
バスチェックの変形例を説明するフローチャートであ
る。ステップS14に続きステップS14Aにおいて、
ECUが有するフリーランカウンタ(図示しない)の例
えば下位8ビットを呼び出しその値でスイッチ5AをO
N状態にする。フリーランカウンタを用いるのは、チェ
ックタイミングを、乱数を用いて、決定するためであ
る。
【0031】ステップS15〜ステップS18は図6と
同じである。ステップS18Aにおいて、ウェイクアッ
プフレームの送出が5回行われたかを判断する。この送
出を5回行ってもウェイクアップフレームの返答が無い
場合にはステップS23に進む。ステップS18Bにお
いて、ウェイクアップフレームの返答があったかを判断
する。この判断が「YES」ならステップS17に進
む。このように、ウェイクアップフレームの返答を条件
にするのは、ノイズでドミナント状態になる場合があ
り、ノイズでウェイクアップフレームの返答が出ない場
合があるから、これらを避けるためである。
【0032】ステップS18Cにおいて、決められたチ
ェック時間内で以上の手順を繰り返する。ステップS1
9〜21において、スイッチ5B側のバスチェックにつ
いても同様な手順を繰り返す。ステップS21Dにおい
て、上記チェックを10回行う。終了後にステップS2
2に進む。
【0033】このように、チェックタイミングを、乱数
を用いて、決定して、チェック回数を多くするのは、チ
ェック周期と接触不良の周期とが同期しないようにする
ためである。すなわち、車両では振動が発生しており、
完全なショートでなくルースな接触不良の場合には、チ
ェック時にたまたまショートが発生していないことがあ
るので、これを回避することが可能である。
【0034】図9は図6のステップS15〜21におけ
るスイッチ5A側のバスチェック及びスイッチ5B側の
バスチェックの別の変形例を説明するフローチャートで
あり、図10は図9のスイッチ5A及び5BのON・O
FF動作を示す図である。ステップS14に続きステッ
プS31において、切り離された通信伝送バス2(図9
(a)参照)の両側のスイッチ5A及びスイッチ5Bを
ON状態にする(図9参照(b))。
【0035】ステップS32において、マスタECUの
マイクロコンピュータ3は通信状態をモニタし、パッシ
ブ状態か否かをチェックし、この判断「YES」なら隣
接ECU間の通信伝送バス間で地絡のショートが発生し
ていると特定し、ステップS35に進む。ステップS3
3において、ステップS32でパッシブ状態であれば、
マスタECUのマイクロコンピュータ3からマスタウェ
イクアップフレーム「WUP」を送出する。
【0036】ステップS34において、マイクロコンピ
ュータ3の通信状態のモニタでパッシブ状態との判断な
らば、隣接ECU又は隣接ECU間の通信伝送バス間に
天絡のショートが発生していると特定し、ステップS3
6に進む。パッシブとの判断でなければ、ステップS2
2に進む。ステップS35において、一旦ON状態にし
たスイッチ5A及びスイッチ5Bを再度OFF状態にし
て、ステップS24に進む。
【0037】ステップS36において、スイッチ5B側
の隣接のスイッチ5BをON状態にする(図7(b)参
照)。ステップS37において、マスタECUのマイク
ロコンピュータ3からマスタウェイクアップフレーム
「WUP」を送出する。ステップS38において、マス
タECUのマイクロコンピュータ3は通信状態をモニタ
し、パッシブ状態か否かをチェックし、この判断「YE
S」なら、隣接ECU間の通信伝送バス2の天落が生じ
ていると特定し、ステップS35に進む。
【0038】ステップS39において、ステップS38
でドミナント状態にあれば、隣接ECUに天落が発生し
ているとして、隣接ECUの両側のスイッチ5A及びス
イッチ5BをOFFにしてステップS24に進む。この
ようにして、2つのスイッチを同時にONにしてチェッ
クを行うので、マスタECUから遠くにあるショートが
ある場合には、効率的にチェックが行われる。
【0039】図11は本発明に係る多重伝送装置を説明
する第1の例を示す図であり、図1の変形例である。本
図に示すように、各ECUのマイクロコンピュータに
は、バックアップバス(B/UP)2Aが設けられる。
図12は図11のバックアップバス2Aの動作を説明す
るフローチャートであり、図3のフローチャートのステ
ップS9及びステップS10の変形である。
【0040】ステップS9に続きステップS41におい
て、バックアップバス2Aによりウェイクアップフレー
ムを送出する。ステップS42において、OFF状態に
ある2つのスイッチ5間にあるECUよりウェイクアッ
プフレームの返答があるか否かを判断する。この判断が
「YES」ならステップS10に進み、返答がある場合
には、このECUを、バッグアップバス2Aを介して復
帰させて、ステップS10に戻る。
【0041】このようにして、図1の例に対して、EC
U自体にショートが発生していない場合には復帰が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多重伝送装置を説明する第1の例
を示す図である。
【図2】図1のスイッチ5を説明する図である。
【図3】図1のスイッチ5の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図4】本発明に係る多重伝送装置を説明する第2の例
を示す図である。
【図5】図4のスイッチ5A及び5Bを説明する図であ
る。
【図6】図4のスイッチ5A及び5Bの動作を説明する
フローチャートである。
【図7】図6のスイッチ5A及び5BのON・OFF動
作を示す図である。
【図8】図6のステップS15〜21におけるスイッチ
5A側のバスチェック及びスイッチ5B側のバスチェッ
クの変形例を説明するフローチャートである。
【図9】図6のステップS15〜21におけるスイッチ
5A側のバスチェック及びスイッチ5B側のバスチェッ
クの別の変形例を説明するフローチャートである。
【図10】図9のスイッチ5A及び5BのON・OFF
動作を示す図である。
【図11】本発明に係る多重伝送装置を説明する第1の
例を示す図であり、図1の変形例である。
【図12】図11のバックアップバス2Aの動作を説明
するフローチャートであり、図3のフローチャートのス
テップS9及びステップS10の変形である。
【図13】従来の多数のECUの多重伝送を説明する図
である。
【図14】図13におけるバスミキサ回路4を説明する
図である。
【符号の説明】
1…多数のECU 2…通信伝送バス 2A…バッグアップバス 3…マイクロコンピュータ 4…バスミキサ回路 5、5A、5B…スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 上原 茂 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のECUがデジーチェーンに通信伝
    送バスで連結された多重伝送装置において、 前記多数のECUのそれぞれ内でその両隣側ECUから
    連結される通信伝送バスの一方に1つのスイッチを備
    え、異常の場合に前記スイッチで通信伝送バスを全て切
    り離しパッシブ状態でのセルフチェックを行い、次に前
    記スイッチで切り離した通信伝送バスを逐次復帰しなが
    らウェイクアップフレーム信号を送出してドミナント状
    態でのチェックを行って、ショート箇所を特定し、その
    箇所を切り離して切り離された通信伝送バスを復帰する
    ことを特徴とする多重伝送装置。
  2. 【請求項2】 多数のECUがデジーチェーンに通信伝
    送バスで連結された多重伝送装置において、 前記多数のECUのそれぞれ内でその両隣側ECUから
    連結される通信伝送バスの双方に各1つのスイッチを備
    え、異常の場合に前記スイッチで通信伝送バスを全て切
    り離しパッシブ状態でのセルフチェックを行い、次に前
    記スイッチで切り離した通信伝送バスを逐次復帰しなが
    ら、パッシブ状態でのチェックを行い、また、ウェイク
    アップフレーム信号を送出してドミナント状態でのチェ
    ックを行って、ショート箇所を特定し、その箇所を切り
    離して切り離された通信伝送バスを復帰することを特徴
    とする多重伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチで切り離した通信伝送バス
    を逐次復帰する際に行うパッシブ状態でのチェック、ド
    ミナント状態でのチェックを、乱数を使ったタイミング
    で複数回行ってショート箇所の特定あるいは通信伝送バ
    ス復帰を判断することを特徴とする、請求項2に記載の
    多重伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記ドミナント状態でのチェックは、ウ
    ェイクアップフレーム信号を複数回送出し、ウェイクア
    ップフレーム返答が全くなければショートと判断するこ
    とを特徴とする、請求項2に記載の多重伝送装置。
  5. 【請求項5】 前記スイッチで切り離した通信伝送バス
    を逐次復帰する際に切り離された通信伝送バスの両側の
    2つのスイッチをON状態にして復帰する毎に、ショー
    ト箇所を判断することを特徴とする、請求項2に記載の
    多重伝送装置。
  6. 【請求項6】 ドミナント状態のチェックの場合には、
    ON状態にした前記両側の2つのスイッチの1つをOF
    F状態にして、ショート箇所を判断することを特徴とす
    る、請求項5に記載の多重伝送装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記多数のECUを連結するバ
    ックアップ通信伝送バスを備え、判断されたショート箇
    所にあるECUに、前記バックアップ通信伝送バスを介
    してウェイクアップフレーム信号を送出し、ウェイクア
    ップフレーム信号に対する返答がある場合には、前記E
    CUを復帰することを特徴とする、請求項1に記載の多
    重伝送装置。
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