JPH104938A - 安定化された脂肪を含む乳性酸性飲料 - Google Patents
安定化された脂肪を含む乳性酸性飲料Info
- Publication number
- JPH104938A JPH104938A JP8177514A JP17751496A JPH104938A JP H104938 A JPH104938 A JP H104938A JP 8177514 A JP8177514 A JP 8177514A JP 17751496 A JP17751496 A JP 17751496A JP H104938 A JPH104938 A JP H104938A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fat
- gelatin
- milky
- milk
- transglutaminase
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Dairy Products (AREA)
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
Abstract
質およびゼラチンおよび/またはゼラチン加水分解物を
含有する原液をトランスグルタミナーゼで処理したもの
を原料成分として用いたものであり、脂肪および/また
は脂肪と乳性蛋白質の会合物の分離浮上が抑制されたも
のであることを特徴とする安定化された脂肪を含む乳性
酸性飲料。乳性蛋白質とゼラチンおよび/またはゼラチ
ン部分加水分解物を含む混合物1g当りトランスグルタ
ミナーゼを0.1〜100ユニット作用させる。トラン
スグルタミナーゼで処理したものへ全脂乳および/また
は脂肪を添加しpHを3.0〜4.5に調製した後、均
質化後に加熱殺菌処理したものである。脂肪含有量は
0.05重量%以上5.0重量%以下である。 【効果】 長期または過酷な条件下において保存しても
脂肪の分離浮上が抑制され、まろやかさとこく味を有す
る嗜好性の高い脂肪を含む乳性酸性飲料を提供すること
ができる。
Description
を含む乳性酸性飲料に関し、さらに詳細には長期または
過酷な条件下において保存中に脂肪および/または脂肪
と乳性蛋白質の会合物の分離浮上が抑制され、外観、風
味に優れたまろやかな味の安定化された脂肪を含む乳性
酸性飲料に関する。
て乳酸菌または乳酸菌と酵母を用いて発酵を行ない、得
られた発酵乳に甘味料、酸味料、香料および/または果
汁を加え、さらに水を加えて濃度調整を行なった後に均
一混合して、飲用に供している。または、脱脂乳を原料
として発酵を行なわずに酸味料および香料により、酸度
調整と発酵風味を付与する場合もある。従来の乳性酸性
飲料は、原料として脂肪が含有されていない脱脂乳が用
いられ、組成中にほとんど脂肪が含有されていないもの
が市販されている。このように脂肪か含有されていない
乳性酸性飲料が製造・販売されている理由としては、乳
性飲料は通常酸性であるために、脂肪を含有すると酸性
下において脂肪が分離浮上することにより、外観および
風味不良となり商品価値が失われることに起因してい
る。
い乳性酸性飲料に比べて、乳性酸性飲料のさわやかな風
味にまろやかさとこく味がプラスされるために嗜好性が
高まり、近年愛飲家が増加し、売上高も伸長している。
これまでに、脂肪を安定して分散させる技術に関し、増
粘剤であるペクチンと高濃度の甘味料を混合することに
よる増粘効果により、ならびに使用する牛乳を高圧ホモ
ゲナイズ均質化し脂肪球の微細化処理により、脂肪が安
定して分散している脂肪含有濃縮乳酸菌飲料およびその
製造方法が開発されている(特開昭64−20057
号)。
は、長期または過酷な条件下において保存中に脂肪およ
び/または脂肪と乳性蛋白質の会合物の分離浮上を防止
することが技術的に困難であり、脂肪含有量を限定し、
さらに、市場における賞味期間を限定して販売している
のが現状である。
または過酷な条件下において保存中に、脂肪および/ま
たは脂肪と乳性蛋白質の会合物の分離浮上を抑制するこ
とができ、さわやかな風味にまろやかさとこく味がプラ
スされた嗜好性の高い安定化された脂肪を含む乳性酸性
飲料を提供することにある。
性酸性飲料であって、乳性蛋白質およびゼラチンおよび
/またはゼラチン加水分解物を含有する原液をトランス
グルタミナーゼ(以下、「TGase」と称することも
ある。)で処理したものを原料成分として用いたもので
あり、脂肪および/または脂肪と乳性蛋白質の会合物の
分離浮上が抑制されたものであることを特徴とする安定
化された脂肪を含む乳性酸性飲料である。
び/またはペプチドからなる混合系にトランスグルタミ
ナーゼを作用させる技術(特開平4−91750号)に
着目し、これを脂肪を含む乳性酸性飲料における脂肪な
どの分離浮上の抑制に適用すべく鋭意研究し、原料成分
である乳性蛋白質とゼラチンおよび/またはゼラチン部
分加水分解物を含む混合物にトランスグルタミナーゼを
作用させることにより、脂肪を含む乳性酸性飲料製品の
長期または過酷な条件下において保存中に、脂肪および
/または脂肪と乳性蛋白質の会合物の分離浮上が顕著に
抑制されることを見いだし本発明を完成させたものであ
る。
ゼラチン加水分解物を含有する原液をトランスグルタミ
ナーゼで処理するに際しては、乳性蛋白質とゼラチンお
よび/またはゼラチン部分加水分解物を含む混合物1g
当りトランスグルタミナーゼを0.1〜100ユニット
作用させる。
飲料は、乳性蛋白質およびゼラチンおよび/またはゼラ
チン加水分解物を含有する原液をトランスグルタミナー
ゼで処理したものを原料成分として用いることのほか
は、通常の原料および製造方法が採用される。したがっ
て、本発明の安定化された脂肪を含む乳性酸性飲料は、
脂肪を含まない乳性蛋白質およびゼラチンおよび/また
はゼラチン加水分解物を含有する原液をトランスグルタ
ミナーゼで処理したものへ全脂乳および/または脂肪を
添加し、pHを3.0〜4.5に調製した後、均質化後
に加熱殺菌処理したものである。そして、乳性酸性飲料
中の脂肪含有量は0.05重量%以上5.0重量%以下
の範囲に調整される。
む乳性酸性飲料において、脂肪および/または脂肪と乳
性蛋白質の会合物の分離浮上が抑制された脂肪を含む乳
性酸性飲料であって、脂肪を含まない乳性蛋白質とゼラ
チンおよび/またはゼラチン部分加水分解物含有原液
に、脂肪を含まない乳性蛋白質とゼラチンおよび/また
はゼラチン部分加水分解分解物を含む混合物1g当りト
ランスグルタミナーゼを0.1〜100ユニット作用さ
せて、トランスグルタミナーゼ処理液(以下、「TGa
se処理液」と称する。)を得、このTGase処理液
へ全脂乳および/または脂肪を添加し、pHを3.0〜
4.5に調製した後、均質化後に加熱殺菌処理すること
を特徴とする安定化された脂肪を含む乳性酸性飲料が提
供される。
乳性酸性飲料を得るためには、まず乳性蚕白質含有原液
を調製する。乳性蛋白質含有原液は、乳性蛋白質を含
み、かつ後述するトランスグルタミナーゼが乳性蚕白質
に反応しうる形態のものであれば、例えば乳性蛋白質が
溶解および懸濁分散した状態などの液状物に限定される
ものではなく、乳性蛋白質粉末や乳性蛋白質含有物に
水、塩類溶液などを混合した練り状物などの溶液含有物
であっても良い。
質は、動物であるか植物であるかの由来を問わずに用い
ることができる。例えば乳性蛋白質を含む乳としては、
牛乳、山羊乳、羊乳、馬乳などの獣乳、大豆などの植物
乳が挙げられる。また、乳原料の種類としては、脱脂
乳、ホエー、脱脂粉乳および/または還元脱脂乳などを
使用することができる。乳原料に全脂乳などの脂肪を含
む乳性蛋白質を使用した場合には、本願発明の顕著な作
用効果は期待できない。
分解分解物は、動物由来の皮および骨を原料として、難
溶性のコラーゲンを酸やアルカリで処理し、熱水で抽出
可溶化したゼラチンであれば使用することができる。さ
らに、ゼラチンを酸あるいは酵素で部分加水分解したゼ
ラチン加水分解分解物であれば使用することができる。
これらのゼラチンおよびゼラチン部分加水分解分解物
は、場合によっては、さらに脱色脱臭精製処理して使用
することもできる。ゼラチン部分加水分解分解物の平均
分子量は、1,000〜10,000のものが好まし
く、さらに好ましくは1,000〜5,000のものが
よい。ゼラチン部分加水分解分解物の平均分子量10,
000以上では、溶液の一部でゲル化が生じ、さらに本
願発明の効果も弱くなる。平均分子量1,000以下で
は、風味上味覚的に好ましくないものとなり、本願発明
の効果も得られなくなる。
無脂乳固形分含有量は、0.1〜5.0重量%(乳性蛋
白質含有量0.03〜1.5重量%)、好ましくは0.
2〜3.0重量%(乳性蛋白質含有量0.06〜0.9
重量%)となるようにするのか望ましい。0.1重量%
未満では、乳性酸性飲料の風味が得られ難く、5.0重
量%を越えると粘度が上昇して清涼感に欠ける風味とな
り、また、乳性蛋白質の凝集沈殿を抑制することが困難
になる恐れがあるので好ましくない。
性飲料のゼラチンおよび/またはゼラチン部分加水分解
物の固形分含有量は、乳性蛋白質含有量と同量の範囲内
の0.03〜1.5重量%、好ましくは0.06〜0.
9重量%となるようにするのが望ましい。0.03重量
%未満では、脂肪を含む乳性酸性飲料の保存安定性が得
られ難く、1.5重量%を越えるとゼラチンの風味が強
くなり、清涼感に欠ける風味となるので好ましくない。
ド鎖中のリジン残基のε位アミノ基がアシル基受容体と
して作用すると乳性蛋白質などの蛋白質分子間にε−
(γーGlu)Lysの架橋結合を形成するものであっ
て、その起源は特に限定されず、例えばストレプトベル
チシリウム(Streptoverticillium)などに属する微生
物由来、魚類および哺乳動物などの動物由来、バイオテ
クノロジー利用による製造方法由来などを挙げることが
できる。また、血液中に存在するFactorXIIIと称
せられる因子も本発明のTGaseに含まれる。具体的
には、特開平1−27471号公報、特公平1−508
82号公報、特開平6−225775号公報等に記載さ
れたTGaseなどを挙げることができる。
チン加水分解物含有原液に乳性蛋白質とゼラチンおよび
/またはゼラチン部分加水分解物を含む混合物にTGa
seを作用させてTGase処理液を調製するには、例
えば乳性蛋白質とゼラチンおよび/またはゼラチン部分
加水分解物含有原液にTGaseを接触させて、反応温
度と時間とを管理しながら酵素反応させる公知の方法な
どにより行なうことができる。
質とゼラチンおよび/またはゼラチン部分加水分解物の
混合物1g当り0.1〜100ユニット、好ましくは
0.5〜50ユニットである。トランスグルタミナーゼ
酵素量が0.1ユニット未満では、後述の長期または過
酷な条件下において保存中に脂肪および/または脂肪と
乳性蛋白質の会合物の分離浮上抑制の所望の効果が得ら
れず、100ユニットを越えると酵素反応の制御か困難
になる。酵素反応条件は、通常pH4〜9、好ましくは
pH5〜8程度、反応温度は0〜70℃、好ましくは2
〜55℃である。反応時間は5分間〜48時間、好まし
くは10分間〜24時間が望ましい。反応終了後必要に
応じて、加熱などによりTGaseを失活させることが
できる。
飲料を得るために、前記TGase処理液に脂肪および
/または全脂乳を加えた後にホモゲナイザーにより均質
化処理を行なう。添加する脂肪は、獣乳など由来の動物
性脂肪またはコーン油、オリーブ油などの植物性脂肪の
いずれでも使用することができる。脂肪の含有量は、
0.05〜5.0重量%、好ましくは0.1〜2.0重
量%となるようにするのが望ましい。0.05重量%未
満では、まろやかさとこく味のある風味が得られ難く、
また、脂肪浮上の問題もほとんど生じない。5.0重量
%を越えると濃厚感が増して清涼感に欠ける風味とな
り、また、脂肪および/または脂肪と乳性蛋白質の会合
物の分離浮上を抑制することが困難になる恐れがあるの
で好ましくない。
よび糖アルコールなどの甘味料を含有させることができ
る。具体的には例えば、ブドウ糖、果糖、ガラクトース
などの単糖類、蔗糖、麦芽糖、乳糖などの2糖類、ラフ
ィノース、スタキオースなどのオリゴ糖類、ソルビトー
ル、マンニトール、エリスリトールなどの糖アルコール
類、アスパルテーム、ステビア抽出物、グリチルリチ
ン、アセスルファムKなどの高甘味度甘味料などを使用
することができる。甘味料の含有量は、脂肪を含むTG
ase処理液中に20重量%以下、好ましくは15重量
%以下が風味および清涼感の点から望ましい。
を含む乳性酸性飲料に、風味および清涼感などを付与す
るために、pHを3.0〜4.5、好ましくは3.2〜
4.0に調製し、脂肪を添加したTGase処理液を酸
性化する必要がある。
汁またはこれらの混合物などを添加する方法、乳酸菌な
どの微生物を利用して発酵法により乳酸などの有機酸を
生成させる方法、あるいはこれらの併用による方法など
により行なうことができる。添加する有機酸としては、
乳酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、グルコン酸、琥珀
酸、フマール酸などが使用できる。無機酸類としては、
燐酸などが使用できる。このpH調製は、前記甘味料を
含有させた後に行なうのが好ましい。
向上させるために色素、香料、増粘剤などを添加しても
良く、添加時期は特に限定されるものではないが、好ま
しくはpH調製前後が望ましい。
の甘味料等含有し、pH調製された脂肪を含む均質化さ
れたTGase処理液を、所望の容器などに充填する際
やその前後に、混入微生物による汚染対策のために加熱
殺菌処理を行なう。この加熱殺菌処理の条件は、従来の
乳性酸性飲料を製造するために行われている容器充填後
に85℃前後、l0分間程度で行なうことができる。こ
のような加熱殺菌処理後においても脂肪を含む乳性酸性
飲料は、従来よりも長期の保存安定性を保持することが
でき、さらに、脂肪含有量を増加させることもできる。
は、常温下において通常は6ケ月位であり、最大9ケ月
が限度である。本発明により得られる安定化された脂肪
を含む乳性酸性飲料は、所定の容器に充填され、常温下
に12ケ月保存した場合においても脂肪の分離浮上が認
められず、良好な外観および風味が保持される。特に、
温度変化の激しい環境下に置いた場合に、脂肪の分離浮
上が生じ易くなるが、本発明を実施することにより効果
が顕著に認められるようになる。
が、本発明の技術的範囲はこれらの記載内容に限定され
るものではない。
溶解する。これに、あらかじめ2.12kgの温水にゼ
ラチン〔(株)ニッピ製、商品名:ニッピゼラチンPA−
10〕490gを溶解させておいたものを加える。充分
に攪拌混合後に、混合液を加温し55℃に調節する。こ
の溶液にトランスグルタミナーゼ製剤〔味の素(株)製、
商品名:KS−100〕10重量%溶液400g添加
し、55℃で60分間反応する。尚、この時の反応液の
pHは6.5であった。また、乳性蛋白質およびゼラチ
ン混合物中の蛋白質1g当りのTGase添加量は3.
6ユニットであった。反応終了後にTGase処理液を
9O℃まで加熱し、TGaseを失活させたTGase
処理液を得た。
および乳化剤〔三菱化学(株)製、商品名:シュガーエス
テルS−1570〕1重量%溶液13.8kgを均一に
攪拌混合した後、得られた混合液に果糖−ブドウ糖液糖
(固形分75重量%)18.0kg、50重量%クエン
酸溶液1.2kgおよび温水で懸濁調製したHMペクチ
ン〔雪印食品(株)、商品名:AYD−30〕2重量%溶
液15.0kgを加え攪拌混合する。次に50重量%ク
エン酸ナトリウム溶液でpH3.6に調整後に香料18
0gを加えた後、イオン交換水110.5kgを加えて
全量を180kgに調製した。尚、この液中の脂肪の含
有量は0.17%であった。
ントンゴーリン社製、型式:15M−8BA)により、
圧力150kg/cm2、処理流量2,500ml/m
inで均質化処理を行った。次いで得られた均質化処理
液を95℃まで加熱殺菌し、透明ガラス壜容器(容量2
00ml)に熱時充填した後に室温まで冷却し、安定化
された脂肪を含む乳性酸性飲料を得た。
90℃(達温)まで加熱し失活処理したものを使用し、
以下は上記と同様の操作を行ない脂肪を含む乳性酸性飲
料を得た。尚、この時のTGaseの添加量は乳性蛋白
質およびゼラチン混合物中の蛋白質1g当り3.6ユニ
ットであった。
器〔ヤマト科学(株)製、型式名:IN−800〕を使用
してサイクル保存試験を行なった。温度の設定は12時
間ごとに5℃と40℃を繰り返し上下させた。このサイ
クルを30日間くり返し浮上した脂肪層の厚さを測定し
た。さらに、製造直後の脂肪を含む乳性酸性飲料中に懸
濁する脂肪および凝集会合乳蛋白質の平均粒径をレーザ
ー回折式粒度分布計(島津製作所製、商品名:SALD
−1100)を用いて測定した。試験結果を表1に示
す。
0)使用量を250gとし、温水2.36kgに溶解さ
せ以下は実施例1と同様の処理操作を行なった。得られ
た各飲料について、実施例lと同様に保存試験を行なっ
た。試験結果を表2に示す。尚、この時の実施例2にお
けるTGaseの使用量は乳性蛋白質およびゼラチン混
合物中の蛋白質1g当り4.7ユニット、対照例2にお
けるTGaseの使用量も同一ユニットとした。
6.96kgの温水に攪拌しながら溶解する。これに、
あらかじめ2.12kgの温水にゼラチン(ニッピゼラ
チンPA−l0)490gを溶解させておいたものを加
える。充分に攪拌混合後に、混合液を加温し55℃に調
節する。この溶液にTGase〔味の素(株)製、商品
名:KS−100〕10重量%溶液400g添加し、6
0分間反応する。反応終了後にTGase処理液を90
℃まで加熱し、TGaseを失活させたTGase処理
液を得た。
水に溶解し、上記反応液12.01kgおよび乳化剤
〔三菱化学(株)製、商品名:シュガーエステルS−15
70〕1重量%溶液13.8kgを均一に攪拌混合した
後、得られた混合液に果糖−ブドウ糖液糖(固形分75
重量%)18.0kg、50重量%クエン酸溶液1.2
kgおよび温水で懸濁調製したHMペクチン〔雪印食品
(株)、商品名:AYD−30〕2重量%溶液15.0k
gを加え攪拌混合する。次に50重量%クエン酸ナトリ
ウム溶液でpH3.6に調整後に香料180gを加えた
後、イオン交換水110.5kgを加えて全量を180
kgに調製した。
ントンゴーリン社製、型式:15M−8BA)により、
圧力150Kg/cm2、処理流量2,500ml/m
inで均質化処理を行った。次いで得られた均質化処理
液を95℃まで加熱殺菌し、透明ガラス壜容器(容量2
00ml)に熱時充填した後に室温まで冷却し、脂肪を
含む乳性酸性飲料を得た。得られた飲料について、実施
例1と同様に保存試験を行なった。試験結果を表3に示
す。
ても脂肪の分離浮上が抑制され、まろやかさとこく味を
有する嗜好性の高い脂肪を含む乳性酸性飲料を提供する
ことができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 脂肪を含む乳性酸性飲料であって、乳性
蛋白質およびゼラチンおよび/またはゼラチン加水分解
物を含有する原液をトランスグルタミナーゼで処理した
ものを原料成分として用いたものであり、脂肪および/
または脂肪と乳性蛋白質の会合物の分離浮上が抑制され
たものであることを特徴とする安定化された脂肪を含む
乳性酸性飲料。 - 【請求項2】 トランスグルタミナーゼによる処理が、
乳性蛋白質とゼラチンおよび/またはゼラチン部分加水
分解物を含む混合物1g当りトランスグルタミナーゼを
0.1〜100ユニット作用させることである請求項1
の安定化された脂肪を含む乳性酸性飲料。 - 【請求項3】 トランスグルタミナーゼで処理したもの
へ全脂乳および/または脂肪を添加しpHを3.0〜
4.5に調製した後、均質化後に加熱殺菌処理したもの
である請求項1または2の安定化された脂肪を含む乳性
酸性飲料。 - 【請求項4】 乳性酸性飲料中の脂肪含有量が0.05
重量%以上5.0重量%以下である請求項1〜3のいず
れかに記載の安定化された脂肪を含む乳性酸性飲料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17751496A JP3541105B2 (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 安定化された脂肪を含む乳性酸性飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17751496A JP3541105B2 (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 安定化された脂肪を含む乳性酸性飲料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH104938A true JPH104938A (ja) | 1998-01-13 |
JP3541105B2 JP3541105B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=16032248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17751496A Expired - Fee Related JP3541105B2 (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | 安定化された脂肪を含む乳性酸性飲料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3541105B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008035783A (ja) * | 2006-08-07 | 2008-02-21 | Uha Mikakuto Co Ltd | 野菜を発酵させた新規食品用素材、その製造方法及び前記食品用素材を含有する食品 |
JP2008228732A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-02 | Coy Johannes | 飲料 |
JP2011004740A (ja) * | 2009-05-29 | 2011-01-13 | Morinaga Milk Ind Co Ltd | 発酵乳及びその製造方法 |
JP2019205378A (ja) * | 2018-05-29 | 2019-12-05 | ミヨシ油脂株式会社 | 水中油型乳化物 |
JP2020036548A (ja) * | 2018-09-03 | 2020-03-12 | 味の素株式会社 | 水中油型乳化組成物を含有する食品及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-06-18 JP JP17751496A patent/JP3541105B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008035783A (ja) * | 2006-08-07 | 2008-02-21 | Uha Mikakuto Co Ltd | 野菜を発酵させた新規食品用素材、その製造方法及び前記食品用素材を含有する食品 |
JP4561711B2 (ja) * | 2006-08-07 | 2010-10-13 | ユーハ味覚糖株式会社 | 野菜を発酵させた新規食品用素材、その製造方法及び前記食品用素材を含有する食品 |
JP2008228732A (ja) * | 2007-03-20 | 2008-10-02 | Coy Johannes | 飲料 |
JP2011004740A (ja) * | 2009-05-29 | 2011-01-13 | Morinaga Milk Ind Co Ltd | 発酵乳及びその製造方法 |
JP2019205378A (ja) * | 2018-05-29 | 2019-12-05 | ミヨシ油脂株式会社 | 水中油型乳化物 |
JP2020036548A (ja) * | 2018-09-03 | 2020-03-12 | 味の素株式会社 | 水中油型乳化組成物を含有する食品及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3541105B2 (ja) | 2004-07-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102388527B1 (ko) | 고단백질 변성 유장 단백질 조성물, 관련 제품, 및 그의 생성 방법 및 용도 | |
KR102569351B1 (ko) | 유장 단백질 기반의 고 단백질의 요구르트-유사 제품, 이의 생성에 적합한 성분, 및 생성 방법 | |
AU2014338981A1 (en) | High protein, fruit flavoured beverage; high protein, fruit and vegetable preparation; and related methods and food products | |
JP5946764B2 (ja) | 製品およびその製造方法 | |
JP3280026B2 (ja) | ミルク様製品の製造方法,ミルク様製品およびその使用 | |
EA017026B1 (ru) | Пищевой продукт, содержащий заменитель сливок и/или жира, и способ его изготовления | |
JP3541105B2 (ja) | 安定化された脂肪を含む乳性酸性飲料 | |
JPH09191863A (ja) | 卵を用いた乳酸菌の発酵飲料の製造方法 | |
HUT51463A (en) | Method for producing kefir | |
US20040047974A1 (en) | Fat replacement material and method of manufacture thereof | |
JP2966330B2 (ja) | 発酵乳及びその製造法 | |
JP2835940B2 (ja) | 乳性蛋白質含有酸性飲料の製造方法 | |
JP2602028B2 (ja) | 脂肪含有濃縮乳酸菌飲料の製造方法 | |
Liu et al. | Effects of high hydrostatic pressure sterilisation and thermal sterilisation combined with glutamine transaminase treatment on the properties of yoghurt | |
WO2018230585A1 (ja) | 微生物菌体含有非炭酸液状飲食品、および飲食品における微生物菌体粉末の沈澱物または凝集物の分散性向上方法 | |
JPH0771448B2 (ja) | ノンファットアイスクリーム及びその製造法 | |
JP3888801B2 (ja) | 安定性が良好な発酵乳飲料の製造方法 | |
CN114568538A (zh) | 一种奶酪及其制备方法 | |
JP3518652B2 (ja) | 安定化乳ホエイタンパク質含有飲料及びその製造法 | |
WO2017130432A1 (ja) | 容器詰め殺菌飲料及び容器詰め殺菌飲料の製造方法 | |
JPH0751046B2 (ja) | 発酵ホエイ粉末の製造方法 | |
RU2033725C1 (ru) | Способ получения кисломолочного продукта | |
JP6072996B1 (ja) | 容器詰め殺菌飲料及び容器詰め殺菌飲料の製造方法 | |
JP6621592B2 (ja) | 発酵食品の製造方法及び発酵食品 | |
RU2172108C1 (ru) | Способ получения замороженного кефира |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20031203 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040202 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040303 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040329 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120402 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140402 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |