JPH1047884A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH1047884A
JPH1047884A JP20378096A JP20378096A JPH1047884A JP H1047884 A JPH1047884 A JP H1047884A JP 20378096 A JP20378096 A JP 20378096A JP 20378096 A JP20378096 A JP 20378096A JP H1047884 A JPH1047884 A JP H1047884A
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JP
Japan
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flow path
fins
insertion plate
heat exchange
plate
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Application number
JP20378096A
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English (en)
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Takeshi Doi
全 土井
直勝 ▲高▼橋
Naokatsu Takahashi
Hironobu Nakamura
裕信 中村
Yukihisa Owaki
幸久 大脇
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一次流路と二次流路との間に2枚の仕切板が
介在するため、大きな熱抵抗となることから、熱交換性
能が悪いという課題があった。 【解決手段】 熱交換性を有する互いに平行な仕切板1
同士の間に複数の平行なフィン2を立設して一次流路1
3を形成する一次流路部材と、挿入板5の表裏にそれぞ
れ複数の平行なフィン15を立設して二次流路14を形
成する二次流路部材とを備え、一次流路部材と二次流路
部材とを交互に積層した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は熱交換換気装置や
空気調和装置に用いられる熱交換器に関し、特に排出す
る室内空気と吸入する室外空気との間で顕熱のみを熱交
換する顕熱交換器に好適な構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱交換換気装置や空気調和装置に用いら
れる熱交換器としては、直交流型の熱交換器が多く利用
されている。この熱交換器には顕熱と潜熱の双方を熱交
換する全熱交換器と、顕熱のみを熱交換する顕熱交換器
とがある。図9は例えば特開昭60−238684号公
報に示された従来の顕熱交換器の斜視図、図10は図9
の部分側面図である。
【0003】図において、1は所定の間隔をおいて互い
に対向して設けられた仕切板、2は仕切板1同士の間に
複数に平行して立設された板状のフィンである。そし
て、2枚の仕切板1とその間に立設された板状のフィン
2とにより矩形流路を有する熱交換素子3を構成し、こ
の熱交換素子3を流路方向を90°ずつ変えながら積層
することにより、流路方向が90°異なる一次流路10
と二次流路11とが交互に形成された顕熱交換器4を構
成する。
【0004】顕熱交換器4では潜熱となる湿度の交換を
行わないため、仕切板1や板状のフィン2の材質として
透湿性を有しない例えばポリエチレンが使用される。そ
こで、仕切板1と板状のフィン2とを一体とした矩形流
路を有する熱交換素子3を利用して顕熱交換器4を製作
している。熱交換素子3の材料としては例えば住友化学
工業株式会社製の商品名サンプライ(登録商標1919
273号)が知られ、これを所定形状に切断した後、流
路を90°ずつ変えながら積層することにより顕熱交換
器4を構成する。
【0005】そして、図中、90°の角度で交差する一
次流路10に例えば給気を流し、二次流路11に例えば
排気を流してそれらの間で顕熱の交換を行う。図10に
示すように、顕熱交換器4は各流路の積層方向の面を構
成する2枚の仕切板1からなる熱交換素子3を積層する
ために熱交換を行う一次流路10と二次流路11との間
に仕切板1を合計2枚重合させて挟む構成となる。
【0006】尚、顕熱交換器は全熱交換器と材質が異な
るため、全熱交換器のように波状の挿入板の頂点と仕切
板とを接着剤で固定するような構成にするには、プラス
チック用の接着剤を使用しなければならない。しかしな
がら、プラスチック用の接着剤は様々な理由で不向きな
ため、一般に顕熱交換器ではプラスチック用接着材を不
要にできるよう上記のような構造の採用により対応して
いるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱交換器は以上
のように構成されているので、給気が流れる一次流路1
0と排気が流れる二次流路11との間に2枚の仕切板1
が介在するため、大きな熱抵抗となることから、熱交換
性能が悪くなるという問題点があった。この発明は上記
のような問題点を解決するためになされたもので、強度
を維持しながら熱交換効率の高い熱交換器を得ることを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る熱交換器
は、熱交換性を有する互いに平行な仕切板同士の間に複
数の平行なフィンを立設して一次流路を形成する一次流
路部材と、挿入板の表裏にそれぞれ複数の平行なフィン
を立設して二次流路を形成する二次流路部材とを備え、
前記一次流路部材と前記二次流路部材とを交互に積層し
たものである。
【0009】また、熱交換性を有する仕切板と、表裏に
複数の平行なフィンを立設した挿入板とを備え、前記挿
入板の表裏に立設されたフィンを互いに平行にするとと
もに、前記仕切板と前記挿入板とを交互に積層して前記
仕切板の表裏にそれぞれ一次流路と二次流路とを形成し
たものである。
【0010】また、熱交換性を有する仕切板と、表裏に
複数の平行なフィンを立設するとともに表裏のいずれか
一方のフィンが前記仕切板と一体化された挿入板とから
なる流路ユニットを積層して一次流路と二次流路とを交
互に形成したものである。
【0011】また、熱交換性を有する互いに平行な仕切
板同士の間に複数の平行なフィンを立設した第1の流路
部材と、挿入板の表裏にそれぞれ複数の平行なフィンを
立設した第2の流路部材とを備え、前記挿入板の表裏の
各フィン高さを前記仕切板同士の間のフィン高さの半分
とするとともに前記挿入板の表裏のフィンを互いに一次
流路と二次流路方向に配置して表裏に一次流路と二次流
路とを形成し、前記第1の流路部材と前記第2の流路部
材とを交互に積層するとともに、積層方向に前記一次流
路と前記二次流路とを交互に形成したものである。
【0012】また、前記一次流路と前記二次流路とのな
す角度を90°としたものである。
【0013】また、前記一次流路と前記二次流路とのな
す角度を90°以外としたものである。
【0014】また、前記各流路毎の前記フィンで区画さ
れる各流路断面積を等しくしたものである。
【0015】また、前記一次流路を形成する前記フィン
間距離をAとしたとき、前記一次流路を形成する前記仕
切板同士の間隔、及び前記二次流路を形成する両側の仕
切板同士の間隔、及び前記挿入板に立設された前記フィ
ン間隔がいずれも2Aとなるよう構成したものである。
【0016】また、前記挿入板に立設されたフィンの先
端形状を平坦又は幅広としたものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態1.以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。図1はこの発明の実施の形態におけ
る顕熱交換器を示す斜視図、図2は図1の部分側面図で
ある。図1、2において、図9、10に示す従来技術の
構成と同一又は相当する部分には同一符号を付してその
説明を省略する。尚、本発明の顕熱交換器を搭載する熱
交換換気装置や空気調和装置の全体構成は従来公知のも
のと同様である。
【0018】図1、2において、挿入板5は表裏両面に
それぞれ複数の平行な板状のフィン15を立設した一体
成形物から成る挿入板である。ここで挿入板5に形成さ
れたフィン15は挿入板5の表側と裏側とで同一方向と
なるよう平行に形成されている。尚、本実施の形態では
熱交換素子3を構成する平行な仕切板1とこの仕切板1
間の板状のフィン2も一体成形されている。13は熱交
換素子3内に形成される一次流路、14は挿入板5とこ
れにフィン15を挟んで隣接する仕切板1との間に形成
される二次流路である。
【0019】即ち仕切板1とフィン2とから構成される
熱交換素子3は一次流路部材を成し、挿入板5とフィン
15とで二次流路部材を成している。そして、熱交換素
子3と挿入板5とをフィン2と15との向きが90°直
交するように交互に積層していくことにより顕熱交換器
6が構成される。尚、ここで、フィン15の高さは2の
高さの約半分であり、一次流路13と二次流路14の積
層方向の高さは同一であり、仕切板1および挿入板5は
正方形なので、その幅も同一である。従って、一次流路
13と二次流路14との流路断面積は同一である。
【0020】仕切板1、フィン2、挿入板5およびフィ
ン15は、いずれもポリエチレン等従来と同様な材質か
らなる。
【0021】次に動作について説明する。従来公知の熱
交換換気装置により例えば熱交換素子3内の一次流路1
3に室外から室内へと至る給気を流し、挿入板5とフィ
ン15とから構成される二次流路部材の二次流路14に
室内から室外へと至る排気を流す。勿論、一次流路13
を排気、二次流路14を給気としてもよい。いずれにし
ても一次流路13と二次流路14との間を隔離するもの
は熱交換素子3の仕切板1の1枚だけであり、図9、1
0に示す従来の構成に比し、仕切板が半分になるから、
熱抵抗が小さく熱交換性能が格段に向上する。
【0022】ところで、そもそも従来の熱交換素子が何
故積層方向の両側に仕切板を設けていたかといえば、フ
ィン先端を保持するものがなかった点に起因する点が大
きい。即ち、従来の熱交換素子の構成で単純に片方の仕
切板を廃止すると、廃止した側となるフィンの先端は自
由な状態となり、強度が低下することから、積層時の変
形や変形による流路面積の減少、延いては熱交換性能の
低下を招く原因となってしまう。また、フィンの変形に
より端面のフィンとこれに隣接する仕切板との気密性が
低下することになる。
【0023】本発明の実施の形態の構成によれば、挿入
板5の表裏にフィン15を立設したので、一次流路13
と二次流路14との流路面積が同一ならば、フィン15
の高さはフィン2の高さの半分でよい。従って、フィン
の中間地点で挿入板により互いに連結され補強されてい
るのと同様の作用効果が得られるから、フィン15の先
端を連結して補強しなくても変形の度合は低く、全体と
して強度を維持したまま熱交換性能の高い熱交換器を得
ることができる。
【0024】発明の実施の形態2.図3は他の発明の実
施の形態における顕熱交換器を示す斜視図、図4は図3
の部分側面図である。図3、4において、図9、10に
示す従来技術の構成および図1、2に示す発明の実施の
形態1の構成と同一又は相当する部分には同一符号を付
してその説明を省略する。図3、4において、7は熱交
換性を有する正方形状の挿入板で、表裏両面にそれぞれ
複数の平行な板状のフィン15を立設した一体成形物か
ら成る。
【0025】ここで挿入板7に形成されたフィン15は
挿入板5の表側と裏側とで直交するよう形成され一方が
一次流路17を形成し、他方が二次流路18を形成して
いる。8、9は2枚の仕切板1とその間に立設された板
状のフィン2とにより矩形流路を有する熱交換素子であ
る。尚、本実施の形態では熱交換素子8、9を構成する
平行な仕切板1とこの仕切板1間の板状のフィン2も一
体成形されている。16は一次流路17を形成するフィ
ン15と平行な方向にフィン2を有する熱交換素子8内
に形成される一次流路、19は二次流路18を形成する
フィン15と平行な方向にフィン2を有する熱交換素子
9内に形成される二次流路である。
【0026】即ち仕切板1とフィン2とから構成される
熱交換素子8、9は積層方向に交互に一次流路と二次流
路とを成し、挿入板7の表裏のいずれかに形成される一
次流路17と二次流路19を形成する熱交換素子9、或
は挿入板7の表裏のいずれかに形成される二次流路18
と一次流路16を形成する熱交換素子8とが隣接して積
層されている。そして、一次流路16、二次流路18、
一次流路17、二次流路19・・・と互いに90°直交
するように積層していくことにより交互に一次流路と二
次流路とが形成された顕熱交換器6が構成される。
【0027】尚、ここで、フィン15の高さはフィン2
の高さの約半分であり、フィン15間ピッチはフィン2
間ピッチの2倍である。仕切板1および挿入板7は正方
形なので、その幅も同一である。従って、一次流路1
6、17と二次流路18、19のフィン2又は15で区
画される流路の各流路断面積は同一である。また、仕切
板1、フィン2、挿入板7およびフィン15は、いずれ
もポリエチレン等従来と同様な材質からなり、いずれも
熱交換性を有する。
【0028】次に動作について説明する。従来公知の熱
交換換気装置により例えば熱交換素子8内の一次流路1
6および挿入板7とフィン15とにより区画形成される
一次流路17に室外から室内へと至る給気を流し、挿入
板7とフィン15とから構成される二次流路18および
熱交換素子9内の二次流路19に室内から室外へと至る
排気を流す。勿論、一次流路16、17を排気、二次流
路18、19を給気としてもよい。いずれにしても一次
流路と二次流路との間を隔離するものは熱交換素子8、
9の仕切板1の1枚だけであり、図9、10に示す従来
の構成に比し、仕切板が半分になるから、熱抵抗が小さ
く熱交換性能が格段に向上する。
【0029】また、一見すると熱交換素子8内の一次流
路16は挿入板7とフィン15とにより区画形成される
一次流路17の2倍の高さがあり、総流路断面積も2倍
となるため一次流路17の流れが悪く熱交換効率が低く
思えるが、上述したように一次流路16と17のフィン
2又は15で区画される流路の各流路断面積は同一であ
るから、個々の流路の抵抗は変わらない。また、一次流
路17は総流路断面積が一次流路16の半分だが、フィ
ン15高さがフィン2高さの半分なので、給気と排気と
の熱交換効率が高く、性能面をカバーしている。二次流
路19と18との関係も一次流路16と17との関係と
同一である。
【0030】本発明の実施の形態の構成によれば、発明
の実施の形態1の場合と同様に挿入板7の表裏にフィン
15をフィン2の半分の高さで立設したので、フィン1
5の中間地点で挿入板7により互いに連結され補強され
ているのと同様の作用効果が得られるから、フィン15
の先端を連結して補強しなくても変形の度合は低く、全
体として強度を維持したまま熱交換性能の高い熱交換器
を得ることができる。また、挿入板7の表裏に一次流路
と二次流路とを形成し、挿入板7を介しても熱交換が行
われるから、挿入板7を仕切板として有効に活用でき、
熱交換面積を増大させることができる。
【0031】発明の実施の形態3.図5は他の発明の実
施の形態における顕熱交換器を示す斜視図である。図5
において、図9、10に示す従来技術の構成および図
1、2に示す発明の実施の形態1の構成と同一又は相当
する部分には同一符号を付してその説明を省略する。図
5において、21は正方形状の挿入板で、表裏両面にそ
れぞれ複数の平行な板状のフィン22を立設した一体成
形物から成る。
【0032】ここで挿入板21に形成されたフィン22
は挿入板21の表側と裏側とで同一方向となるよう平行
に形成され、上側のフィン22aは仕切板1と一体化さ
れている。即ち、本実施の形態では仕切板1、挿入板2
1およびフィン22が一体成形され、流路ユニットであ
る熱交換素子20を構成している。このように本実施の
形態においては、仕切板1と挿入板21及びフィン22
が一体成形物であるが、仕切板1とフィン22とは別部
材を接合したものであってもよい。また、仕切板1とフ
ィン22aを一体成形物、挿入板21と下側のフィン2
2を一体成形物とすれば、両者は同一形状なので、同一
部材からのみで積層することができる。
【0033】熱交換素子20が仕切板1、挿入板21お
よびフィン22から一体成形されつものでは、熱交換素
子20を90°ずつ平面方向に回転させて積層させれば
一次流路と二次流路とを形成する熱交換素子20が交互
に配列されるものとなる。また、熱交換素子20が仕切
板1とフィン22とで別部材のものは、フィン22を表
裏に立設した挿入板21と仕切板1との順に交互に積層
し、且つ挿入板21のフィン22方向を積層方向に交互
に直交するようにすれば、仕切板1の表裏に一次流路と
二次流路とが交互に形成される。
【0034】さらに、熱交換素子20がそれぞれ仕切板
1とフィン22aを一体成形物、挿入板21と下側のフ
ィン22を一体成形物としたものでは、挿入板21のフ
ィン22とこの挿入板の上側に当接するフィン22aと
の方向を同一にし、仕切板1のフィン22aとこの仕切
板1の上側に当接する挿入板21の下側のフィン22と
が直交するよう順次配列させれば仕切板1の表裏に一次
流路と二次流路とが交互に形成される。
【0035】尚、ここで、挿入板21の表裏それぞれの
フィン22の高さは図1に示す発明の実施の形態1のフ
ィン2の高さの約半分である。23は熱交換素子20の
積層によって構成された顕熱交換器である。また、24
は一次流路、25は一次流路24と直交する二次流路で
ある。
【0036】次に動作について説明する。従来公知の熱
交換換気装置により例えば熱交換素子20内の一次流路
24に室外から室内へと至る給気を流し、同様に二次流
路25に室内から室外へと至る排気を流す。勿論、一次
流路24を排気、二次流路25を給気としてもよい。い
ずれにしても一次流路と二次流路との間を隔離するもの
は熱交換素子20の仕切板1の1枚だけであり、図9、
10に示す従来の構成に比し、仕切板の厚さが半分にな
るから、熱抵抗が小さく熱交換性能が格段に向上する。
【0037】本発明の実施の形態の構成によれば、発明
の実施の形態1の場合と同様に挿入板21の表裏或は挿
入板21及び仕切板1の下側にフィン22または22a
を図1に示すフィン2の半分の高さで立設したので、フ
ィン22の中間地点で挿入板21により互いに連結され
補強されているのと同様の作用効果が得られるから、フ
ィン22の先端を連結して補強しなくても変形の度合は
低く、発明の実施の形態1の場合と同様、全体として強
度を維持したまま熱交換性能の高い熱交換器を得ること
ができる。また、一次流路と二次流路とで同一の流路ユ
ニットを方向を変えて積層するだけなので、製造コスト
が安価にできる。
【0038】発明の実施の形態4.図6、7は他の発明
の実施の形態における顕熱交換器の流路断面積を概念的
に示す流路断面図である。図6、7において、図示しな
い全体構成は発明の実施の形態1乃至3の構成と同様で
あり、その説明を省略する。図6において、31は熱交
換素子、32は流路を区画形成するフィンで、熱交換素
子31の積層方向となるフィン32上下部は仕切板また
は挿入板に接合或は一体化され、互いに連結されてい
る。
【0039】これを発明の実施の形態1にあてはめれ
ば、熱交換素子31は熱交換素子3に、フィン32はフ
ィン2に相当し、フィン32の上下部を連結するのは仕
切板1である。また、発明の実施の形態2にあてはめれ
ば、熱交換素子31は熱交換素子8及び9に、フィン3
2はフィン2に相当し、フィン32の上下部を連結する
のは仕切板1である。また、発明の実施の形態3にあて
はめれば、熱交換素子31は熱交換素子20に、フィン
32はフィン22aに相当し、フィン32の上部を連結
するのは仕切板1、同下部を連結するのは挿入板21で
ある。
【0040】図7において、51は挿入板、52は流路
を区画形成するフィンで、積層方向となるフィン52の
上下端は開放端である。これを発明の実施の形態1にあ
てはめれば、挿入板51は挿入板5に、フィン52はフ
ィン15に相当する。また、発明の実施の形態2にあて
はめれば、挿入板51は挿入板7に、フィン52はフィ
ン15に相当する。また、発明の実施の形態3にあては
めれば、挿入板51は挿入板21に、フィン52は挿入
板21の下側のフィン22に相当する。
【0041】本発明の実施の形態においては、図6の上
下が連結されたフィン32同士の間隔をAとした場合、
フィン32の高さを2Aとする。また、図7の上下が開
放端となったフィン52同士の間隔を2Aとし、挿入板
51の表裏のフィン52の上端部から下端部までの寸法
を2Aとする。そして、例えば図6の構造で形成される
流路を一次流路、図7の構成で形成される流路を二次流
路とした場合、一次流路と二次流路のフィン32、52
で区画形成される各流路断面積Sは一辺がAこれと垂直
な辺が2AのS=A×2A=2A2となり同一である。
【0042】従って、流路の圧損が等しくなる。この結
果、一次流路と二次流路の圧損を等しくしながら、熱交
換性能の高い顕熱交換器とすることができる。また、発
明の実施の形態1および3においては全ての流路断面積
が等しくでき、発明の実施の形態2においては熱交換素
子8と9が交互に一次流路と二次流路とを形成すること
から、結果的に顕熱交換器全体をみれば流路断面積は等
しくなる。
【0043】発明の実施の形態5.図8は他の発明の実
施の形態における顕熱交換器の流路断面を概念的に示す
流路断面図である。図8において、図示しない全体構成
は発明の実施の形態1乃至4の構成と同様であり、その
説明を省略する。図8において、54は挿入板、55は
流路を区画形成するフィンで、積層方向となるフィン5
5の上下端は開放端である。56はフィン55の端部で
あり、端面に向かってフィンの肉厚が厚くなり、端面自
体は挿入板54と平行で顕熱交換器の積層方向に垂直な
平坦面を形成している。
【0044】これを発明の実施の形態1にあてはめれ
ば、挿入板54は挿入板5に、フィン55はフィン15
に、端部56は仕切板1との当接部に相当する。また、
発明の実施の形態2にあてはめれば、挿入板54は挿入
板7に、フィン55はフィン15に、端部56は仕切板
1との当接部に相当する。また、発明の実施の形態3に
あてはめれば、挿入板54は挿入板21に、フィン55
は挿入板21の下側のフィン22に、端部56は仕切板
1との当接部に相当する。さらに、発明の実施の形態4
にあてはめれば、挿入板54は挿入板51に、フィン5
5はフィン52に、端部56はフィン52の端部に相当
する。
【0045】上記のような構成によれば、フィン55の
端部の端面が平らで広がった形状をしているので、フィ
ン55と仕切板1との当接部分における接触面積が大き
くなり、積層方向の間隔保持能力が向上する。また、フ
ィン55と仕切板1との接触面積が大きくなるので、熱
伝導性が良好となり、熱交換性能が向上する。また、端
部が幅広なことと保持能力の向上により顕熱交換器の側
端面におけるフィン55と仕切板1との気密性も向上す
る。
【0046】発明の実施の形態6.上記発明の実施の形
態1乃至5においては、一次流路と二次流路とのなす角
度が90°であったが、本発明はこれに限るものではな
く、例えば交差型であれば、一般に全体構成に依存して
充分な熱交換性能が得られる範囲である60°〜120
°位の角度であっても適用可能である。また、対向流型
であっても本発明の構成を適用すれば、強度と熱交換性
能を両立させることが可能である。
【0047】各発明の実施の形態に示す構成のように一
次流路と二次流路とを90°に直交させると、各流路の
通過距離寸法が最も短くなるので、フィンによって形成
される顕熱交換器側端面の長さを最も短くできる。その
分フィンと仕切板との当接部分における気密保持の信頼
性が向上し、気密性を高く維持できることになる。ま
た、圧損が最も小さいので、熱交換性能の向上につなが
り、フィンと仕切板との当接部分の耐久性も向上する。
【0048】一方、一次流路と二次流路とを90°以外
の角度の例えば60°〜120°の角度の菱形形状にす
れば、顕熱交換器の一方の対角線距離を短くできるか
ら、この対角線方向に薄型化できる。また、菱形形状と
すると全体的な強度が向上することにより、フィンと仕
切板との当接部分における気密保持の信頼性が向上し、
気密性を高く維持できる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、熱交
換性を有する互いに平行な仕切板同士の間に複数の平行
なフィンを立設して一次流路を形成する一次流路部材
と、挿入板の表裏にそれぞれ複数の平行なフィンを立設
して二次流路を形成する二次流路部材とを備え、前記一
次流路部材と前記二次流路部材とを交互に積層したの
で、強度を維持しながら熱交換性能を向上させることが
できる効果が得られる。
【0050】また、熱交換性を有する仕切板と、表裏に
複数の平行なフィンを立設した挿入板とを備え、前記挿
入板の表裏に立設されたフィンを互いに平行にするとと
もに、前記仕切板と前記挿入板とを交互に積層して前記
仕切板の表裏にそれぞれ一次流路と二次流路とを形成し
たので、強度を維持しながら熱交換性能を向上させるこ
とができるとともに、一次流路と二次流路とを同一条件
とすることができ、圧損を等しくできる効果が得られ
る。
【0051】また、熱交換性を有する仕切板と、表裏に
複数の平行なフィンを立設するとともに表裏のいずれか
一方のフィンが前記仕切板と一体化された挿入板とから
なる流路ユニットを積層して一次流路と二次流路とを交
互に形成したので、強度を維持しながら熱交換性能を向
上させることができるとともに、単一の部材から熱交換
器を積層することができるから、製造コストを低減で
き、組立性を向上させることができる効果が得られる。
【0052】また、熱交換性を有する互いに平行な仕切
板同士の間に複数の平行なフィンを立設した第1の流路
部材と、挿入板の表裏にそれぞれ複数の平行なフィンを
立設した第2の流路部材とを備え、前記挿入板の表裏の
各フィン高さを前記仕切板同士の間のフィン高さの半分
とするとともに前記挿入板の表裏のフィンを互いに一次
流路と二次流路方向に配置して表裏に一次流路と二次流
路とを形成し、前記第1の流路部材と前記第2の流路部
材とを交互に積層するとともに、積層方向に前記一次流
路と前記二次流路とを交互に形成したので、強度を維持
しながら熱交換性能を向上させることができるととも
に、熱交換面積が増大するから熱交換性能が向上する効
果が得られる。
【0053】また、前記一次流路と前記二次流路とのな
す角度を90°としたので、各流路の通過距離寸法が最
も短くなり、フィンによって形成される顕熱交換器側端
面の長さを最も短くできるから、その分フィンと仕切板
との当接部分における気密保持の信頼性が向上し、気密
性を高く維持できるとともに、圧損が最も小さいので、
熱交換性能の向上につながり、フィンと仕切板との当接
部分の耐久性が向上する効果が得られる。
【0054】また、前記一次流路と前記二次流路とのな
す角度を90°以外としたので、顕熱交換器の一方の対
角線距離を短くできるから、この対角線方向に薄型化で
きるとともに、菱形形状とすると全体的な強度が向上す
ることにより、フィンと仕切板との当接部分における気
密保持の信頼性が向上し、気密性を高く維持できる効果
が得られる。
【0055】また、前記各流路毎の前記フィンで区画さ
れる各流路断面積を等しくしたので、一次流路と二次流
路の圧損を等しくできるから、熱交換性能を向上させる
ことができる効果が得られる。
【0056】また、前記一次流路を形成する前記フィン
間距離をAとしたとき、前記一次流路を形成する前記仕
切板同士の間隔、及び前記二次流路を形成する両側の仕
切板同士の間隔、及び前記挿入板に立設された前記フィ
ン間隔がいずれも2Aとなるよう構成したので、各流路
断面形状が等しくなり、一次流路と二次流路の圧損を等
しくできるから、熱交換性能を向上させることができる
効果が得られる。
【0057】また、前記挿入板に立設されたフィンの先
端形状を平坦又は幅広としたので、フィンと仕切板との
当接部分における接触面積が大きくなり、積層方向の間
隔保持能力が向上するとともに熱伝導性が良好となり、
熱交換性能が向上する効果が得られる。また、端部が幅
広なことと保持能力の向上により顕熱交換器の側端面に
おけるフィンと仕切板との気密性が向上する効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における熱交換器を
示す斜視図である。
【図2】 図1の部分側面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2における熱交換器を
示す斜視図である。
【図4】 図3の部分側面図である。
【図5】 この発明の実施の形態3における熱交換器を
示す斜視図である。
【図6】 この発明の実施の形態4における熱交換器を
示す部分側断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態4における熱交換器を
示す部分側断面図である。
【図8】 この発明の実施の形態5における熱交換器を
示す部分側断面図である。
【図9】 従来の熱交換器を示す斜視図である。
【図10】 図9の部分側面図である。
【符号の説明】
1 仕切板、 2、15、22、32、52、55 フィン 3、8、9、20 熱交換素子 5、7、21、51、54 挿入板 6、23 顕熱交換器 13、16、17、24 一次流路 14、18、19、25 二次流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大脇 幸久 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換性を有する互いに平行な仕切板同
    士の間に複数の平行なフィンを立設して一次流路を形成
    する一次流路部材と、挿入板の表裏にそれぞれ複数の平
    行なフィンを立設して二次流路を形成する二次流路部材
    とを備え、前記一次流路部材と前記二次流路部材とを交
    互に積層したことを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 熱交換性を有する仕切板と、表裏に複数
    の平行なフィンを立設した挿入板とを備え、前記挿入板
    の表裏に立設されたフィンを互いに平行にするととも
    に、前記仕切板と前記挿入板とを交互に積層して前記仕
    切板の表裏にそれぞれ一次流路と二次流路とを形成した
    ことを特徴とする熱交換器。
  3. 【請求項3】 熱交換性を有する仕切板と、表裏に複数
    の平行なフィンを立設するとともに表裏のいずれか一方
    のフィンが前記仕切板と一体化された挿入板とからなる
    流路ユニットを積層して一次流路と二次流路とを交互に
    形成したことを特徴とする熱交換器。
  4. 【請求項4】 熱交換性を有する互いに平行な仕切板同
    士の間に複数の平行なフィンを立設した第1の流路部材
    と、挿入板の表裏にそれぞれ複数の平行なフィンを立設
    した第2の流路部材とを備え、前記挿入板の表裏の各フ
    ィン高さを前記仕切板同士の間のフィン高さの半分とす
    るとともに前記挿入板の表裏のフィンを互いに一次流路
    と二次流路方向に配置して表裏に一次流路と二次流路と
    を形成し、前記第1の流路部材と前記第2の流路部材と
    を交互に積層するとともに、積層方向に前記一次流路と
    前記二次流路とを交互に形成したことを特徴とする熱交
    換器。
  5. 【請求項5】 前記一次流路と前記二次流路とのなす角
    度が90°であることを特徴とする請求項1、2、3又
    は4のいずれか1項に記載の熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記一次流路と前記二次流路とのなす角
    度が90°以外であることを特徴とする請求項1、2、
    3又は4のいずれか1項に記載の熱交換器。
  7. 【請求項7】 前記各流路毎の前記フィンで区画される
    各流路断面積を等しくしたことを特徴とする請求項1、
    2、3又は4のいずれか1項に記載の熱交換器。
  8. 【請求項8】 前記一次流路を形成する前記フィン間距
    離をAとするとき、前記一次流路を形成する前記仕切板
    同士の間隔、及び前記二次流路を形成する両側の仕切板
    同士の間隔、及び前記挿入板に立設された前記フィン間
    隔がいずれも2Aであることを特徴とする請求項1記載
    の熱交換器。
  9. 【請求項9】 前記挿入板に立設されたフィンの先端形
    状が平坦又は幅広であることを特徴とする請求項1、
    2、3又は4のいずれか1項に記載の熱交換器。
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