JPH1047255A - 電動コンプレッサの駆動装置 - Google Patents

電動コンプレッサの駆動装置

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JPH1047255A
JPH1047255A JP8209700A JP20970096A JPH1047255A JP H1047255 A JPH1047255 A JP H1047255A JP 8209700 A JP8209700 A JP 8209700A JP 20970096 A JP20970096 A JP 20970096A JP H1047255 A JPH1047255 A JP H1047255A
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JP
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differential pressure
electric compressor
time
motor
voltage
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JP8209700A
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English (en)
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誠 ▲吉▼田
Makoto Yoshida
Naomi Goto
尚美 後藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 差圧がある状態でも電動コンプレッサの起動
を可能とする電動コンプレッサの駆動装置を提供する。 【解決手段】 電動コンプレッサの駆動装置において、
スイッチ1と、バッテリ3と、バッテリ3からの直流電
圧を疑似交流電圧に変換するインバータ5と、設定され
た電流閾値よりも大きな電流が電動コンプレッサ10に
流れるのを防止する過電流保護回路7と、電動コンプレ
ッサ10の温度を検出する温度センサ27と、温度セン
サ27からの温度情報に基づき、起動時に、温度が所定
値以上の時に差圧があると判断し、過電流保護回路7の
電流閾値を高い値に設定する閾値変更部21と、差圧が
ある場合に、差圧がない場合より大きな起動電圧を電動
コンプレッサ10に与えるよう起動電圧を制御する起動
電圧制御部20とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動コンプレッサ
の駆動装置であって、特に、吸入口と吐出口との間に差
圧のある状態で電動コンプレッサの駆動を可能とする電
気自動車またはハイブリッド電気自動車に好適に利用さ
れる電動コンプレッサの駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のガソリンエンジン自動車における
エアコンにおいては、エンジンとコンプレッサの圧縮部
分とがベルトで機械的に連結されており、エンジンの駆
動によりコンプレッサの圧縮部分が駆動される。したが
って、エアコンのスイッチをONすると同時にエンジン
の駆動力がベルトによりコンプレッサに伝えられ、コン
プレッサを駆動することができる。
【0003】このようなエアコン等に用いられるコンプ
レッサは、運転状態から停止状態になった直後では、コ
ンプレッサの吸入口と吐出口とに圧力差(以下、「差
圧」という。)が生じる。この差圧のある状態でコンプ
レッサを再起動するためには、差圧のない時よりもより
大きなトルクが必要となる。ところが、ガソリンエンジ
ン車のエアコンの場合は、前述のようにエンジンの駆動
力によりコンプレッサを駆動するため、差圧があるとき
でも問題なく起動できる。
【0004】しかし、電気自動車のエアコンは、バッテ
リからの直流電圧でコンプレッサを駆動するため、差圧
が有るときの起動(以下、「差圧起動」という。)には
問題がある。具体的に説明すると、前述のように差圧起
動時には、通常の起動時よりも大きなトルクを必要と
し、大きなトルクを得るためには大きな起動電圧を必要
とする。ところが、起動電圧を大きくすると過電流保護
回路が作動し、電動コンプレッサへの起動電圧の供給を
停止する。この過電流保護回路は、電動コンプレッサ等
に電流が流れ過ぎないように最大電流を制限するために
一般的に設けられているもので、電流閾値により最大電
流を制限する。そこで、大きな起動電圧が印加できるよ
うに過電流保護回路の電流閾値の設定を大きくすること
も考えられるが、そうすると、過大電流により、駆動装
置内に用いられた半導体素子の破壊や、電動コンプレッ
サに内蔵されたモータの永久磁石の減磁を生じ、電動コ
ンプレッサの効率の悪化や破損を招くという問題があ
る。加えて、自動車の場合、自動車のキースイッチのオ
フのたびに電動コンプレッサが停止させられるので、差
圧起動の頻度が多く、上記問題がより深刻なものとなっ
ている。
【0005】他方、電動コンプレッサが用いられるルー
ムエアコンの場合は、空調空間が比較的広範囲であるた
め、差圧がなくなるまで2〜3分経過しても温度変化が
少なく、差圧がなくなってから電動コンプレッサを起動
しても、使用者はそれほど不快感を感じない。また、ル
ームエアコンの場合、一旦コンプレッサを作動させる
と、外部から強制的に停止させられることは殆どなく、
このため差圧起動の頻度も少なくなる。したがって、ル
ームエアコンにおいては、このような差圧起動について
は、考慮する必要がない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電気自動車用
エアコンの場合、電源のオン/オフも頻繁に行われ、ま
た、空調空間が狭く、ルームエアコンのように差圧がな
くなるまで起動を待っては、使用者は不快感を感じる。
このため、差圧があっても電動コンプレッサを駆動して
空調可能な電気自動車用エアコンが要望されている。
【0007】本発明は、上記問題を解決すべくなされた
ものであり、その目的とするところは、差圧がある状態
でも電動コンプレッサの起動を可能とする電動コンプレ
ッサの駆動装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電動コンプ
レッサの駆動装置は、吸入した冷媒をモータにより圧縮
して吐出する電動コンプレッサと、直流電圧を出力する
直流電圧電源と、前記モータ内に回転磁界を形成するた
めに、前記直流電圧電源から出力される電圧を矩形パル
ス列状の疑似交流電圧に変換し前記モータに出力する直
流交流変換手段と、設定された電流閾値よりも大きな電
流が前記モータに流れるのを防止する過電流保護手段と
を備え、前記モータが起動されてから定常状態になるま
での運転モードである起動モードと、定常状態の運転モ
ードである定常モードとを有する電動コンプレッサの駆
動装置において、前記モータの起動を検出する起動検出
手段と、前記起動検出手段の検出結果に基づき起動時
に、前記電動コンプレッサの吸入と吐出の圧力の差であ
る差圧を検出する差圧検出手段と、前記起動時に、前記
電流閾値の設定を変更する時間である差圧起動時間を設
定するタイマ手段と、前記起動時に、前記差圧が検出さ
れた場合において、前記差圧起動時間の間、前記過電流
保護回路の前記電流閾値を、前記差圧が検出されない場
合より高く設定する閾値変更手段と、前記起動時に、前
記差圧が検出された場合に、前記起動モード時間の間、
前記モータに印加する前記疑似交流電圧の電圧値が、前
記差圧が検出されない場合よりも大きくなるように、前
記疑似交流電圧の前記パルスのデューティ比を制御する
起動デューティ比制御手段とを設ける。
【0009】本発明に係る電動コンプレッサの駆動装置
は、起動時において、電動コンプレッサの吸入口での圧
力と吐出口での圧力との圧力差である差圧を差圧検出手
段により検出し、差圧がある時に、所定の差圧起動時間
の間、過電流保護手段の電流閾値を、差圧がない時より
も高く設定する。この時、起動デューティ比制御手段に
より、電動コンプレッサに内蔵されたモータに印加する
交流電圧の値が大きくなるように、直流交流変換手段か
ら出力される交流電圧の矩形パルスのデューティ比を制
御する。
【0010】好ましくは、前記電動コンプレッサの駆動
装置において、前記差圧起動時間は、前記差圧に応じて
段階的または直線的に増加し、起動時の差圧が大きいほ
ど、過電流保護手段の電流閾値がより長時間にわたり高
い値に設定される。
【0011】好ましくは、前記電動コンプレッサの駆動
装置において、前記電流閾値は、前記差圧に応じて段階
的または直線的に増加し、起動時の差圧が大きいほど電
流閾値を高く設定する。
【0012】好ましくは、前記電動コンプレッサの駆動
装置において、前記起動デューティ比制御手段は、前記
交流電圧の電圧値が前記差圧に応じて段階的または直線
的に増加するように前記デューティ比の大きさを制御
し、起動時の差圧が大きいほど、高い起動電圧を電動コ
ンプレッサ内のモータに印加する。
【0013】好ましくは、前記電動コンプレッサの駆動
装置において、前記差圧起動時間は、前記起動モードで
の動作時間と等しくする。この場合、電流閾値は起動モ
ードの間のみ高い値に設定される。
【0014】前記電動コンプレッサの駆動装置におい
て、前記差圧起動時間は、前記起動モード終了後、さら
に所定時間だけ経過した時間と等しくしてもよい。この
ようにすれば、電動コンプレッサの動作が不安定で流れ
る電流値が大きい、起動モードから定常モードへ移行し
た直後も、電流閾値は高い値に設定される。
【0015】前記電動コンプレッサの駆動装置におい
て、差圧とモータ温度との間に一定の相関関係があるこ
とから、前記差圧検出手段には、前記電動コンプレッサ
の温度を検出する温度センサを利用することができる。
【0016】前記電動コンプレッサの駆動装置におい
て、外気温度による補正を行うために、前記差圧検出手
段に、前記電動コンプレッサの温度を検出する温度セン
サに加えさらに外気温度を検出する温度センサを設けて
もよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
に係る電動コンプレッサの駆動装置の実施形態を説明す
る。図1は電気自動車のエアコンに好適に利用される電
動コンプレッサの駆動装置を示す。この図において、電
動コンプレッサ10は冷媒圧縮室11を備えており、そ
こには冷媒を圧縮するために動作部材(例えばピスト
ン)12が収容されている。また、圧縮室11には冷媒
吸入口16と冷媒吐出口17が接続されており、これら
が冷媒循環回路の一部を構成している。コンプレッサ1
0の駆動源であるセンサレス型ブラシレスモータ(以下
「モータ」という。)13は、ヨークにコイルを巻回し
た固定子14と、永久磁石を有する回転子15とを有
し、回転子15が動作部材12に駆動連結されており、
モータ13の駆動により動作部材12を駆動し、吸入口
16から吸入された冷媒を圧縮室11で圧縮して吐出口
17から排出するようになっている。
【0018】モータ13はスイッチ1、直流交流変換回
路(以下「インバータ」という。)5、過電流保護回路
7を介して直流電源であるバッテリ3に接続されてお
り、スイッチ1をオンすることによりインバータ5を介
して動作電圧が印加されるようになっている。インバー
タ5は複数のスイッチング用トランジスタ18を備えて
おり、これらをオン/オフすることによりバッテリ3か
ら出力された直流電圧を矩形パルス列状の三相疑似交流
電圧に変換してモータ13に供給し、コンプレッサ10
を駆動する。この交流電圧値は、その電圧波形を表した
図2(a)、(b)から明らかなように、各パルスのデ
ューティ比(t/T)を調節することにより制御可能
で、例えばデューティ比を大きくすると交流電圧が増加
し、高い起動電圧がモータ13に印加される。尚、図2
の電圧波形は、モータ13の中性点からみたU、V、W
の各相電圧を示す。
【0019】一方、モータ13に流れる電流は過電流保
護回路7で制限される。この過電流保護回路7では、図
3に示すように、電源線Vddと基準電位を与えるグラン
ド線GNDとの間に2つの抵抗33、34が直列に接続
され、一方の抵抗33と並列にPNPトランジスタ31
と抵抗35が接続されており、後述する起動条件設定部
9のNANDゲート29からトランジスタ31に出力さ
れる信号に応じて、比較器39の基準入力端子(+)に
は異なる2種類の基準電圧が選択的に入力されるように
なっている。過電流保護回路7はまた、インバータ5に
流れる電流を検出する電流センサ37を備えており、そ
の検出電流値に対応した比較電圧が比較器39の比較入
力端子(−)に入力されるようになっており、比較器3
9は入力された基準電圧と比較電圧とを比較し、その比
較結果をインバータ5に出力する。具体的に、本駆動装
置では、比較器39の基準入力端子に入力される2つの
異なる基準電圧が、インバータ5に流れる電流の制限値
である2つの電流閾値ITH-L,ITH-Hに関連付けられて
おり、起動条件設定部9からトランジスタ31に出力さ
れる信号に応じていずれかの電流閾値ITH-L又はITH-H
が設定される。そして、電流センサ37で検出された電
流値が比較器39において電流閾値ITH-L又はITH-H
比較され、検出電流値が電流閾値よりも小さい場合には
インバータ5の各トランジスタ18がオン/オフ可能に
保たれ、逆に検出電流値が電流閾値よりも大きい場合に
はインバータ5のトランジスタ18がオフ状態を維持す
るように(すなわちオン不能に)設定される。
【0020】図1に戻り、起動条件設定部9はコンプレ
ッサ10を起動するときの条件を設定するものである。
起動条件設定部9を説明する前に、コンプレッサ10の
運転モードについて簡単に言及する。一般的に、センサ
レス方式ブラシレスモータを搭載した電動コンプレッサ
の場合、起動してから定常状態になるまでは、固定子に
対する回転子の位置を考慮することなく起動電圧が制御
される。この運転モードを「起動モード」という。その
後、モータの回転が安定して定常状態になると、コイル
に誘起される電圧から固定子に対するモータの位置を検
出し、その位置に応じてモータの駆動電圧をフィードバ
ック制御する。以下、この運転モードを「定常モード」
という。起動モードから定常モードへの切り替えは、時
間に基づいて行われ、起動開始から所定時間経過した時
点で自動的に起動モードから定常モードに切り替わるよ
うにしてある。以下、この所定時間を「起動モード時
間」という。そして、起動条件設定部9は、起動モード
における過電流保護回路7の電流閾値およびモータ13
に印加するパルスのデューティ比の設定等を行う。
【0021】これらの制御を行うために、起動条件設定
部9は、コンプレッサ10の吸入口16と吐出口17に
おける圧力差(差圧)の検出手段27と、閾値変更部2
1と、起動デューティ比制御部23とタイマ25からな
る起動電圧制御部20と、NANDゲート29を備えて
いる。
【0022】上記差圧検出手段として、本実施形態では
温度センサ27を用いている。その理由は、コンプレッ
サ10を停止してもその温度は急激に下がらず時間と共
に漸次低下する傾向を示し、温度と差圧との間にはほぼ
一定の関係があることから、コンプレッサ10の温度を
測定することで差圧を一義的に推定できるからである。
具体的に、本実施形態では、コンプレッサ10の温度が
40℃未満ならば差圧無し、40℃以上ならば差圧有り
と判断している。
【0023】起動デューティ比制御部23は、図4に示
すように、差圧が無い場合(コンプレッサ10の温度が
40℃未満)の通常起動用デューティ比制御モードM1
と、差圧が有る場合(コンプレッサ10の温度が40℃
以上)の差圧起動用デューティ比制御モードM2とを有
し、温度センサ27からの出力により差圧が無いと判断
された場合は前者の通常起動用デューティ比制御モード
M1にしたがってデューティ比が経時的に制御され、逆
に差圧が有ると判断された場合は後者の差圧起動用デュ
ーティ比制御モードM2にしたがってデューティ比が経
時的に制御される。また、差圧起動用デューティ比制御
モードM2の各時点におけるデューティ比は通常起動用
デューティ比率制御モードM1よりも大きくしてあり、
差圧起動時は通常起動時よりも大きな電圧がモータ13
に印加されるようにしてある。
【0024】タイマ25は、起動時に差圧がある場合
に、電流閾値を高い値ITH-Hに設定する時間である差圧
起動時間を設定する。本実施形態では、図5(a)に示
すように差圧起動時間は、起動モード時間と等しく設定
されている。
【0025】閾値変更部21は、温度センサ27からの
出力により差圧が無いと判断された場合と差圧が有ると
判断された場合で異なる閾値設定信号を作成し、これを
出力する。
【0026】NANDゲート29は、タイマ25からの
出力と閾値変更部21からの出力とをNAND演算し、
その演算結果を過電流保護回路7に出力する。具体的
に、図6に示すように、コンプレッサ10に差圧が無い
と判断された場合(コンプレッサ10の温度が40℃未
満の場合)、過電流保護回路7の電流閾値ITH-Lは30
アンペアに設定される。一方、コンプレッサ10に差圧
が有ると判断された場合(コンプレッサ10の温度が4
0℃以上の場合)、過電流保護回路7の電流閾値ITH-H
は40アンペアに設定される。なお、これらの電流閾値
TH-L,ITH-Hは磁石の減磁限界以下に設定されてい
る。また、図6に示す減磁限界の特性はフェライト系の
磁石における一例を示したものである。
【0027】以上のように構成した電動コンプレッサ駆
動装置の起動制御を、図7に示すフローチャートを参照
して説明する。本制御は電動コンプレッサ駆動装置のス
タートスイッチ1をオンすることにより開始される。ス
イッチ1がオンされると起動制御がスタートし、温度セ
ンサ27の出力を検出し(S1)、次にその出力から差
圧の有無を判断する(S2)。差圧が無い場合、閾値変
更部21は過電流保護回路7の電流閾値をITH-Lに設定
すべく第1の閾値設定信号を出力する。これにより、過
電流保護回路7における電流閾値がITH-L(30アンペ
ア)に設定される(S3)。次に、起動デューティ比制
御部23は通常起動用デューティ比制御モードM1(図
4参照)を設定し(S4)、起動モード時間の間、この
モードM1にしたがってモータ13に印加する電圧を経
時的に変化させる。そして、起動モード時間が終了する
と、プログラムは定常モードに入り、この定常モードの
デューティ比制御が行われる(S13)。
【0028】起動時に差圧がある場合、差圧起動時間t
1が設定される(S6)。次に、閾値変更部21は過電
流保護回路7の電流閾値をITH-Hに設定すべく第2の閾
値設定信号を出力する。これにより、差圧起動時間t1
の間、過電流保護回路7における電流閾値がITH-H(4
0アンペア)に設定される(S7)。この電流閾値I
TH-Hは通常起動時に設定される電流閾値ITH-L(30ア
ンペア)よりも大きく(図8参照)、通常起動時よりも
大きい電流がモータ13に流れるのが許可される。ただ
し、電流閾値ITH-Hは磁石の減磁限界よりも低く設定さ
れているので、磁石が減磁して可逆性が失われることは
ない。続いて、起動デューティ比制御部23は差圧起動
用デューティ比制御モードM2(図4参照)を設定し
(S8)、起動モード時間の間、この制御モードにした
がってモータ13に印加する電圧を制御する。この差圧
起動用デューティ比制御モードM2は、図4に示すよう
に、通常起動用デューティ比制御モードよりも、各時間
におけるデューティ比が大きくしてある。したがって、
差圧起動時には通常起動時よりも大きな電圧がモータに
印加される。そのため、差圧があってもモータ13が回
転して冷媒を圧縮し、エアコンが作動する。起動モード
時間が終了すると(S9)、起動デューティ比制御部2
3は差圧起動用デューティ比制御モードM2から定常モ
ードのデューティ比制御に移る(S10)。その後、差
圧起動時間t1が終了すると(S11)、閾値変更部2
1は第2の閾値設定信号をオフして過電流保護回路7の
電流閾値を定常モードの電流閾値に設定され(S1
2)、定常モードでのデューティ比制御が行われる(S
13)。
【0029】このように、起動時に差圧がある場合に
は、過電流保護回路7の電流閾値が所定時間高く設定さ
れ、その間は高い起動電圧を印加してコンプレッサ10
を駆動し、エアコンを作動させることができる。図9は
バッテリ出力電圧とコンプレッサ起動可能差圧との関係
を示し、本発明の差圧起動によれば従来の起動制御より
もより低い入力電圧でより高い差圧がある場合でもコン
プレッサを起動できることが理解できる。また、電流閾
値はモータにおける永久磁石の減磁限界以下に設定され
るので、永久磁石の可逆性が失われることはない。
【0030】なお、上記説明では、差圧起動時間を図5
(a)に示すように起動モード時間と等しくなるように
設定し、この時間中は電流閾値を高い値ITH-Hに維持す
るものとしたが、図5(b)に示すように、差圧起動時
間を起動モード終了後所定時間経過した時間に設定して
もよい。その理由は、起動モードから定常モードに移行
した直後はコンプレッサ10の動作が不安定で、それに
よりモータ13に過電流が流れる恐れがあるからであ
る。
【0031】また、上記説明では、差圧が有る場合と無
い場合とで過電流保護回路の電流閾値を異なる値に設定
するものとしたが、差圧がある場合に、差圧の程度に応
じて電流閾値を段階的に又は線形的に変化させるように
してもよい。同様に、起動時のデューティ比制御モード
も差圧の関数として定義し、差圧に応じて段階的又は線
形的にデューティ比制御モードを変化させるようにして
もよい。
【0032】さらに、上記説明では差圧をコンプレッサ
の温度のみから推定したが、外気温度が変化する場合は
外気温度に応じて検出値を補正することにより、より高
精度の検出が行える。このため、図1に示すように差圧
検出手段において、コンプレッサの温度を検出する温度
センサ27に加えて外気温度を検出する温度センサ28
をコンプレッサの外部に設けてもよい。さらには、コン
プレッサの吸入口と吐出口に圧力検出装置を設けて実際
の差圧を検出し、その検出結果に基づいて電流閾値、デ
ューティ比、差圧起動時間を変化させるようにしてもよ
い。
【0033】さらにまた、上記説明では、コンプレッサ
の駆動手段としてセンサレス式ブラシレスモータを使用
したが、これに代えてACインダクションモータやその
他のモータを使用する場合でも本発明は適用可能であ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明の電動コンプレッサの駆動装置に
よれば、起動時において、電動コンプレッサの差圧を検
出し、差圧があるときには、過電流保護手段の電流閾値
を高く設定し、電動コンプレッサに通常よりも高い起動
電圧を印加する。これにより、起動時に高いモータのト
ルクが得られ、差圧がある場合においても、電動コンプ
レッサの起動を可能とする。
【0035】好ましい構成の本発明の電動コンプレッサ
の駆動装置によれば、差圧起動時間を、起動時の差圧の
大きさに応じて増加させるため、差圧が大きい程、長い
時間、電流閾値を高い値に設定できる。
【0036】好ましい構成の本発明の電動コンプレッサ
の駆動装置によれば、電流閾値を、起動時の差圧の大き
さに応じて増加させるため、差圧が大きい程、高い値に
電流閾値を設定できる。したがって、起動時の差圧が大
きいほど高い電流を電動コンプレッサおよび電動コンプ
レッサの駆動装置に流せるため、電動コンプレッサに対
して印加する交流電圧の値を高くすることができる。
【0037】好ましい構成の本発明の電動コンプレッサ
の駆動装置によれば、デューティ比制御手段は、起動時
の差圧の大きさに応じて、電動コンプレッサに印加され
る交流電圧の値が高くなるようにようにデューティ比を
制御するため、起動時の差圧が大きい程、電動コンプレ
ッサに高い電圧が印加され、高いモータの出力を得るこ
とができる。
【0038】好ましい構成の本発明の電動コンプレッサ
の駆動装置によれば、差圧起動時間を起動モード時間に
設定するため、定常モード時に電流閾値を誤って高く設
定することがない。
【0039】好ましい構成の本発明の電動コンプレッサ
の駆動装置によれば、差圧起動時間を起動モード終了後
所定時間経過した時間に設定するため、起動モード終了
後も所定時間の間、電流閾値を高い値に変更されるた
め、定常状態になった直後の不安定な時期においても、
安定して電動コンプレッサの運転が行える。
【0040】好ましい構成の本発明の電動コンプレッサ
の駆動装置によれば、差圧検出手段は、電動コンプレッ
サの温度を検出する温度センサにより構成されるため、
簡単な構成でかつ安価に実現できる。
【0041】好ましい構成の本発明の電動コンプレッサ
の駆動装置によれば、上記差圧検出手段において、電動
コンプレッサの温度を検出する温度センサに加え外気温
度を検出する温度センサを設けることにより、外気温度
に応じた補正が可能となり、検出精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電動コンプレッサの駆動装置のブロ
ック図。
【図2】 インバータの出力である疑似交流電圧の波形
を示す図。
【図3】 過電流保護回路の回路図。
【図4】 電動コンプレッサに印加される疑似交流電圧
を構成する矩形パルスのデューティ比の起動時からの時
間変化を示す図。
【図5】 タイマの出力を示す図。
【図6】 電動コンプレッサの温度と、過電流保護回路
の電流閾値および電動コンプレッサの回転子の永久磁石
の減磁限界との関係を示す図。
【図7】 電動コンプレッサの駆動装置の動作を示すフ
ローチャート。
【図8】 起動電流のピーク値と起動してからの経過時
間との関係を示す図。
【図9】 入力電圧と起動可能差圧との関係を示す図。
【符号の説明】
1…スイッチ、3…バッテリ、5…インバータ(直流交
流変換回路)、7…過電流保護回路、9…起動条件設定
部、10…電動コンプレッサ、11…冷媒圧縮室、12
…動作部材、13…DCブラシレスモータ、14…固定
子、15…回転子、16…冷媒吸入口、17…冷媒吐出
口、18…スイッチング用トランジスタ、20…起動電
圧制御部、21…閾値変更部、23…起動デューティ比
制御部、25…タイマ、27…温度センサ(モータ温度
検出用)、28…温度センサ(外気温度検出用)、29
…NANDゲート、31…PNPトランジスタ、33〜
35…抵抗、37…電流センサ、39…比較器。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入した冷媒をモータにより圧縮して吐
    出する電動コンプレッサと、直流電圧を出力する直流電
    圧電源と、前記モータ内に回転磁界を形成するために、
    前記直流電圧電源から出力される電圧を矩形パルス列状
    の疑似交流電圧に変換し前記モータに出力する直流交流
    変換手段と、設定された電流閾値よりも大きな電流が前
    記モータに流れるのを防止する過電流保護手段とを備
    え、前記モータが起動されてから定常状態になるまでの
    運転モードである起動モードと、定常状態の運転モード
    である定常モードとを有する電動コンプレッサの駆動装
    置において、 前記モータの起動を検出する起動検出手段と、 前記起動検出手段の検出結果に基づき起動時に、前記電
    動コンプレッサの吸入と吐出の圧力の差である差圧を検
    出する差圧検出手段と、 前記起動時に、前記電流閾値の設定を変更する時間であ
    る差圧起動時間を設定するタイマ手段と、 前記起動時に、前記差圧が検出された場合において、前
    記差圧起動時間の間、前記過電流保護回路の前記電流閾
    値を、前記差圧が検出されない場合より高く設定する閾
    値変更手段と、 前記起動時に、前記差圧が検出された場合に、前記起動
    モード時間の間、前記モータに印加する前記疑似交流電
    圧の値が、前記差圧が検出されない場合よりも大きくな
    るように、前記疑似交流電圧の前記パルスのデューティ
    比を制御する起動デューティ比制御手段とを設けたこと
    を特徴とする電動コンプレッサの駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電動コンプレッサの駆
    動装置において、前記差圧起動時間は、前記差圧に応じ
    て段階的または直線的に増加することを特徴とする電動
    コンプレッサの駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電動コンプレッサの駆
    動装置において、前記電流閾値は、前記差圧に応じて段
    階的または直線的に増加することを特徴とする電動コン
    プレッサの駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電動コンプレッサの駆
    動装置において、前記起動デューティ比制御手段は、前
    記交流電圧の値が前記差圧に応じて段階的または直線的
    に増加するように前記デューティ比の大きさを制御する
    ことを特徴とする電動コンプレッサの駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2に記載の電動コ
    ンプレッサの駆動装置において、前記差圧起動時間は、
    前記起動モードでの動作時間と等しくすることを特徴と
    する電動コンプレッサの駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載の電動コ
    ンプレッサの駆動装置において、前記差圧起動時間は、
    前記起動モード終了後、さらに所定時間だけ経過した時
    間と等しくすることを特徴とする電動コンプレッサの駆
    動装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の電動コンプレッサの駆
    動装置において、前記差圧検出手段は、前記電動コンプ
    レッサの温度を検出する温度センサからなることを特徴
    とする電動コンプレッサの駆動装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の電動コンプレッサの駆
    動装置において、前記差圧検出手段は、前記電動コンプ
    レッサの温度を検出する温度センサと、外気温度を検出
    する温度センサとからなることを特徴とする電動コンプ
    レッサの駆動装置。
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