JP4083354B2 - ブラシレスモータのソフトスタート機能付きモータ制御装置 - Google Patents

ブラシレスモータのソフトスタート機能付きモータ制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はブラシレスモータのモータ制御装置に関し、スタート時のソフトスタート動作の高速化及びモータ特性に応じてソフトスタートの傾き及び時間を容易に変更できるソフトスタート機能付きモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の空調装置におけるブロアファンの回転駆動用のモータは、永久磁石を回転子、電機子巻線を固定子として、整流機構を磁極センサとスイッチング素子で置き換えたブラシレスモータが用いられるようになってきている。
【0003】
図7は従来の自動車の空調装置の概略構成図である。図7に示すように、ブラシレスモータ1は自動車内の内気を取り入れるための内気導入用ダクト2と外気を取り入れる外気用ダクト3との間に設けられたエアーインテークドア4の近傍に設けられたFAN付きのモータ本体部5と、このモータ本体部5に互いに位相の異なる電力を供給する駆動回路部6と、後述する空調制御回路8からのFAN回転指示信号とモータ本体部5に設けられている磁極センサ(図示せず)からの検出信号等に基づいて駆動回路部6への所定のデュティ比の制御信号を生成するモータ制御回路部7とから構成される。また、モータ本体部5の近傍にはエバポレータEが設けられている。
【0004】
前述の空調制御回路8(ACアンプともいう)は、図示しない水温センサ、温度センサ、外気センサ等からの検出信号と車両のインストルメントパネルに組み付けられた操作盤9からの指示信号を入力し、この指示信号と各種センサからの検出信号とからモータの目標回転数を求め、所定時間後にこの目標回転数になるようにするための図8に示すようなFAN指示信号をモータ制御回路部7に送出する。
【0005】
また、モータ制御回路部7は、具体的にはマイコン又はカスタムICが用いられている。モータ制御回路部というのをマイコンとした場合は、このマイコンは、FAN指示信号の入力に伴って、駆動回路部6への制御信号(出力PWM信号ともいう)のデュティ比を0から序々に増加して行って(この間をソフトスタート時間と称する)、目標の回転数になるデュティ比の出力PWM信号を送出させるソフトスタート制御を行ったり、急激に高速回転させる急速スタートの制御(モータの特性に合わせて急激に高速回転させてもよいデューティ比)を行っていた。
【0006】
一方、モータ制御回路部7をマイコンに代えてカスタムICにした場合は、前述のソフトスタートの制御のための回路を内蔵したカスタムICと、急速スタートの制御のための回路を内蔵したカスタムICとに分けて基板に実装していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来はモータ制御部を、ソフトスタートの制御機能及び急速スタートの制御機能を有するマイコンで構成するか、又はソフトスタートの制御回路を内蔵したカスタムICと、急速スタートの制御回路を内蔵したカスタムICとに分けて構成している。
【0008】
すなわち、マイコンでソフトスタート、急速スタートを制御していることにより、モータの特性が変わった場合は、ソフトスタート、急速スタートのための制御のプログラムを書き換えなければならないので、書き換えに非常に手間がかかるという課題があった。
【0009】
一方、マイコンに代えてカスタムICを用いた場合は、処理速度は早くなるがソフトスタート用のカスタムICと、急速スタートのカスタムICとで構成している。このため、モータの特性が変わった場合は、ソフトスタート、急速スタートの制御のための回路を変更しなければならないので、それぞれのカスタムICを作り直さなければならないという課題があった。つまり、モータの特性が代わるとコストがかかる。
【0010】
本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、モータの特性が変わったとしても、カスタムICを取り替えずに容易にソフトスタート又は急速スタートの制御を変更できると共に、ソフトスタート機能と急速スタート機能とを一体化してソフトスタートと急速スタートを効率良く行えるカスタムIC型のブラシレスモータのモータ制御装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、外部と内部とを接続させるための複数の端子(30a、30b…)を設け、目標回転信号とモータ本体部に設けられた複数のホール素子(IC1、IC2、IC3)からの検出信号とから複数相の駆動パルス毎のデュティ比の制御信号を得てモータ本体部の回転子を回転させるブラシレスモータのモータ制御装置において、第1の端子(30b)に外付けされ第1の抵抗(RS1)と、第2の端子(30c)に外付けされた第2の抵抗(RS2)と、第3の端子(30d)に外付けされた第3の抵抗(Rsa)と、第3の抵抗(Rsa)に直列接続され、該接続点が第4の端子(30e)に接続された第1のコンデンサ(C3)と、第5の端子(30g)に接続された第2のコンデンサ(C4)と、第1の抵抗(RS1)の値に基づく第1の定電流(IS1)又は該第1の定電流(IS1)に第2の抵抗(RS2)に基づく第2の定電流(IS2)を加算した加算電流のいずれかを第3の端子(30d)を介して、第1のコンデンサ(C3)に充電させると共に、第1のコンデンサ(C3)の電位を目標回転信号とするソフトスタート回路(22)と、急速スタート信号が入力したとき、第1の定電流(IS1)及び第2の定電流(IS2)以上の第3の定電流(IS3)を強制的に第4の端子(30e)を介して第1のコンデンサ(C3)に充電させる急速スタート回路(23)とを備えたことを要旨とする。
【0012】
このため、急速スタート信号が入力していないときは、ソフトスタート回路(22)が外付けされた第1の抵抗(RS1)の値に基づく第1の定電流(IS1)を第3の端子(30d)から第3の抵抗(Rsa)を介して第1のコンデンサ(C3)に充電させる。
【0013】
あるいは、第1の定電流(IS1)に外付けされた第2の抵抗(RS2)に基づく第2の定電流(IS2)を加算した加算電流を第3の端子(30d)を介して、第1のコンデンサ(C3)に充電させる。
【0014】
このときの第1のコンデンサ(C3)の電位を目標回転信号とするので、その目標回転信号は第1の定電流(IS1)で序々に立ち上がり、加算電流が充電されたときに第1の定電流(IS1)より大きな傾きとなったソフトスタート波形を得ることが可能となる。
【0015】
また、急速スタート信号が入力すると、急速スタート回路(23)によって、第1の定電流(IS1)及び第2の定電流(IS2)以上の第3の定電流(IS3)を強制的に第4の端子(30e)を介して第1のコンデンサ(C3)に充電されるので、第1のコンデンサ(C3)の電位はソフトスタート波形とならないで急速スタート信号の入力に伴って急激に上昇した急速スタート波形となる。
【0016】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ソフトスタート又は急速スタートにおける波形の傾斜及びその時間を決定するためのコンデンサと抵抗を全て外付けにする。
【0017】
そして、急速スタート信号が入力しないときは、回転指示信号の検知初期において、外付けの第1の抵抗RS1、第2の抵抗RS2に基づく定電流(IS1、IS2)で外付けの第1のコンデンサC3に充電させて、これらの抵抗、コンデンサの値に基づく傾斜のソフトスタート波形にした回転指示信号を送出する。
【0018】
また、急速スタート信号が入力したときは、直ちに第3の定電流(IS3)をを定電流(IS1、IS2)に加算して第1のコンデンサ(C3)に充電させることで、ソフトスタート波形に代わって急激に上昇した急スタート波形を回転指示信号とする。
【0019】
すなわち、ハード回路で外付けされた抵抗、コンデンサの値に基づく傾斜のソフトスタート波形又は急スタート波形を得ることができるので、モータの回転に高速に追従させてソフトスタート又は急速スタートが可能であるという効果が得られている。
【0020】
また、外付けされた抵抗、コンデンサを変更することによってソフトスタート波形の傾斜又は急スタート波形の傾斜を変更することが可能であるので、モータの特性が代わったときは、単に外付けの抵抗、コンデンサを取り替えるだけでモータの特性に合わせた傾斜のソフトスタート波形又は急スタート波形を容易に得ることができるという効果が得られている。
【0021】
従って、従来のようにIC又はプログラムを作り直さなくともよいので、モータの特性が代わっても製造コストを抑えることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は本実施の形態のブラシレスモータのモータ制御装置の概略構成図である。図1に示すモータ制御装置10はカスタムICであり、複数の入出力端子を有してモータ本体部に位相の異なる電力を供給する駆動回路6及びモータ本体部のホールIC(IC1、IC2、IC3)に接続され、このホールICからの各検出信号とFAN回転指示信号とに基づいて、所定の回転速度にするための制御信号を生成して駆動回路部6に送出する。
【0023】
このとき、FAN回転指示信号の入力に伴って、抵抗、比較器(コンパレータ)トランジスタ等を用いてFAN指示信号を序々に立ち上げるソフトスタート波形を得る。前述のソフトスタート波形の傾き又は、急速スタートの時間は、外付けの抵抗、コンデンサ等によって可変可能となっている。すなわち、モータの特性等に応じてソフトスタート波形の傾き、急速スタート時間を外付けの抵抗、コンデンサを変えることによって容易に変更できるようにしていると共に、ソフトスタート又は急速スタートの切換ができるようにしている。
【0024】
次に、モータ本体部の概略構成を初めに説明する。モータ本体部は、図2に示すように、シャフト12の一端の周囲に回転検出用のためのマグネット13(以下センサマグネット13という)を設け、このセンサマグネット13の周囲に6個の突極14a、14b、……を有する固定子14を取付けている。前述のセンサマグネット13はN極とN極、S極とS極とがそれぞれ一対で対向させられ、シャフト12の一方の端の周囲に設けられている。
【0025】
また、固定子14の6個の突極14a、14b、……にはコイル15a、15b、……が巻き付けられ、対向する2個のコイルで1相をなしている。すなわち、6個のコイルで三相の駆動系を構成している。
【0026】
この固定子14の外側にあるロータ16には図2に示すように、90度間隔でメインマグネット17a、17b、……が周設されている。ロータ16はシャフト12の他端(図示せず)にシャフト12と一体で回転可能に連結されている。
【0027】
さらに、固定子14にはセンサマグネット13の磁極(S極、N極)の磁界の方向を検出するホール素子18a(IC1)、18b(IC2)、18c(IC3)が120間隔で均等に配置されている。
【0028】
一方、駆動回路部6は、モータ制御装置10に接続された6個の抵抗R1、R2、……と、6個のパワー素子Q1、Q2……とからなり、モータ制御装置10からの各制御信号に基づく駆動信号を生成し、これらの駆動信号を対応するパワー素子Q1、Q2……に送出する。
【0029】
次に、モータ制御装置10の構成を説明する。モータ制御装置10は、図1に示すように、FAN回転指示信号(以下単に回転指示信号という)を入力する入力検知回路20と、急速充電回路21と、ソフトスタート回路22と、急速スタート回路23と、ソフトスタート時間設定回路25と、急スタート時間設定回路26と、定電流値設定回路27とを備えて基板に実装されている。但し、駆動回路部6とカスタムIC化されたモータ制御装置10は、同じ基板の異なる領域に設けられる。
【0030】
入力検知回路20は、回転指示信号を端子30aに入力し、この回転指示信号と基準値とを比較器(オープンコレクタタイプ)によって比較し、回転指示信号のレベルが10%以上の範囲(例えば10%〜90%)のときにソフトスタート回路22から電流IS1をソフトスタート時間変更回路25に流させる。
【0031】
ソフトスタート回路22は、電流IS1を流す定電流源36と電流IS2を流す定電流源37とダイオードDと比較器38とを備えている。この定電流源36は端子30bに接続され、この端子30bに定電流値設定変更用のための外付けの抵抗RS2が接続されている。また、定電流源37は端子30cに接続され、この端子30cに定電流値設定変更用のための外付けの抵抗RS2が接続されている。
【0032】
この外付けの抵抗RS1と抵抗RS2とを総称して本実施の形態では定電流値設定回路27と称する。
【0033】
前述のダイオードDは、アノード側が定電流源37に接続され、カソードが定電流源36及び入力検知回路20の出力端及び端子30dに接続に接続されている。
【0034】
更に、比較器38は、一方の入力端を端子30e、急速スタート回路23の定電流源39(IS3)及びボルテージフォロワ24に接続されている。
【0035】
急速スタート回路23は、定電流源39(IS3)とAND40とを備え、ANDの一方の入力端子は本カスタムICの端子30f(Hレベル又はLレベルの急スタート制御信号が入力される端子)に接続され、他方の入力端子は急速充電回路21の出力に接続されている。また、AND40の出力は定電流源39(IS3)のオフ、オフさせる出力信号となっている。すなわち、このAND40によってソフトスタートと急スタートが切換可能となっている。
【0036】
急速充電回路21は、トランジスタTR、定電流源42、比較器43、抵抗等で構成され、トランジスタTRのベース側を、端子30f及びNOT44を介して入力検知回路20に接続している。また、トランジスタTRのコレクタを定電流源42(IS4)及び比較器43の一方の入力端子並びに本カスタムICの端子30gに接続している。前述のNOT44は、入力検知回路20が回転指示信号のレベルが10%以下又は90%以上のときに出力をLレベルにしてコンデンサC4の電荷を放電させている。
【0037】
また、比較器43は、他方の入力端子を分圧抵抗に接続し、出力を急速スタート回路23のAND40の一方の入力端子に接続している。
【0038】
さらに、本カスタムICの端子30gには、コンデンサC4が外付けされている。本実施の形態ではこのコンデンサC4を急スタート時間設定回路26と称している。
【0039】
さらに、本カスタムICの端子30dには抵抗RSaとコンデンサC3とからなる直列回路が接続されている。この抵抗RSとコンデンサC3との接続点は本カスタムICの端子30eに接続されている。
【0040】
この抵抗RSとコンデンサC3とを総称して本実施の形態ではソフトスタート設定回路25と称している。
【0041】
上記のように構成されたカスタムIC化されたモータ制御装置10について以下に動作を図3の波形図を用いて説明する。
【0042】
(ソフトスタート動作)
例えば、図3の(a)に示す回転指示信号がカスタムIC化されたモータ制御装置10の端子30aに入力すると、入力検出回路20が基準電源(例えば4V、10%に相当する電圧)と比較し、基準電源以下のときは出力を高インピーダンス状態にする。これによって、ソフトスタート回路22は、外付けされている定電流値設定回路27の抵抗RS2に基づく電流IS1を端子30dを介してソフトスタート設定回路25に流す。すなわち、回転指示信号のレベルが10%以上になったときにコンデンサC3が外付けの抵抗Rsaを介して抵抗RS1に基づく電流IS1で充電される。
【0043】
このときのソフトスタート時間設定回路25のコンデンサC3の電圧がソフトスタート回路22のボルティジフォロワ24によって電流増幅される。すなわち、回転指示信号の入力初期においては、図3の(b)に示すように、ソフトスタート波形は、コンデンサC3に電流IS1が蓄積されて行くときの電圧が送出されるから折れ線1の範囲の傾斜をもった波形となる。
【0044】
また、コンデンサC3の電圧はソフトスタート回路22の比較器38の一方の入力端に入力し、この比較器38が基準電源(例えば6V、10%に相当)と比較し、コンデンサC3の電圧が基準電源以上になっている間は、出力を高インピーダンス状態にする。
【0045】
これによって、ソフトスタート設定回路25には定電流IS1と、外付けの抵抗RS2に基づく電流IS2とを加算した電流が流れてコンデンサC3に充電される。
【0046】
すなわち、ソフトスタート波形は、コンデンサC3が例えば0.6V(回転指示信号の10%に相当)程度になると、図3の(b)に示すように、定電流IS1と定電流IS2との加算電流が流れることになるので、出力波形は折れ線1よりは傾斜が急激な折れ線2となる。
【0047】
つまり、定電流値設定回路27のコンデンサC3、抵抗Rsaを変更することによって、図3の(b)に示すようにソフトスタート時の初期における折れ線1の範囲の傾きを変更することができる。
【0048】
このソフトスタート時のソフトスタート波形IS1の傾きは、出力デューティが3.75%/sec〜15%/secの幅となるように設定されるのが望ましい
この理由を説明する。一般に車両空調用ブロァーブラシレスモータのソフトスタートにおいては、初期駆動電圧の傾きについては明確な基準が無く、単にファンの吹き出し風量に違和感がないように決める。
【0049】
しかし、初期電圧の傾き(ソフトスタート波形IS1の傾き)によっては、ブロアーが廻り出してモータによる騒音が発生する場合がある。
【0050】
一般に、ブロアーブラシレスモータの初期駆動電圧の傾きを8.333%/sec以下にすると、聴感では起動時のモータによる騒音は聞こえ難くなる。つまり、傾きが小さいくなればなるほど減少していく。しかし、初期駆動電圧の傾きを小さくして行くと、モータの廻り出しが遅くなって行く。
【0051】
このため、風量の変化は遅くなればなる程に乗員に違和感を与えるので、5%程度が限界である。
【0052】
すなわち、モータのバラツキを含め、初期駆動電圧の傾きを3.75%/secから15%/sec内で決定するのが車両空調システムには望ましいと言える。但し、ここでの%は、風量全開を100%としたときの駆動電圧の割合を示す。
【0053】
例えば、FAN指示電圧が停止を示している電圧値のときは、ソフトスタートを設定し、FAN指示電圧がFAN起動を示している電圧のときは、ソフトスタート制御を開始させる。このとき、設定時間毎にスロープ定数(傾き)を変化させる。つまり、可変のスロープ制御でFAN起動させる。
【0054】
また、目標到達時(FAN指示電圧相当)においては、ソフトスタート起動中であっても、ソフトスタートを解除し、FAN指示電圧で制御する。
【0055】
このソフトスタートは、図4に示しように、初期停止時間を無くし(0スタート)、FAN出力電圧を0〜7.5%/secまで変化させる(図4においてはT2)。
【0056】
そして、このようにソフトスタートの設定が終了したらFAN停止しない限りはソフトスタートは行わない。
【0057】
すなわち、図5に示すように、FAN始動開始に伴って、モータの空走時間(モータの特性によって相違する)を考慮して1.5secの間は、3.0%、6.7%、7.5%という具合に変化させる。
【0058】
また、前述の抵抗Rsa、コンデンサC3を変更すると折れ線2における傾きを変更することも可能であるが、折れ線1の傾きはモータの特性に合わせて設定した傾きであるから、抵抗Rsa及びコンデンサC3を変更すると折れ線1の傾きも変わってしまう。
【0059】
そこで、本例では端子30cに接続されている抵抗RS2を変えることで、低電流(IS2)を変えて折れ線2の傾きを変更する。
【0060】
(急スタート)
例えば、回転指示信号がカスタムIC化されたモータ制御装置10の端子30aに入力し、入力検出回路20が10%に相当するレベルを検出して出力を高インピーダンス状態にしているとする。
【0061】
このとき、外部から入力する急スタート信号がHレベル(所定時間後にLレベルになる)にされると、急速充電回路21のトランジスタTRがオフ状態となって定電流源IS4から端子30dを介して急スタート時間設定回路である外付けのコンデンサC4を充電させる。そして、コンデンサC4の電圧が上昇してVDDに到達したときに、急速充電回路21の比較器43が出力をHレベルにする。
【0062】
すなわち、急速スタート回路23のAND40にはHレベルの急スタート信号と比較器43からのHレベルの出力信号とが入力して定電流源IS3を動作させる。
【0063】
従って、ソフトスタート時間設定回路25である抵抗RSとコンデンサC3には、ソフトスタート回路22の電流IS1と、急スタート回路23の電流IS3との加算電流が流れてコンデンサC3の電位を急激に上昇させて比較器38の出力を高インピーダンス状態にする。このため、急スタート制御信号がHレベルにされたときは、抵抗RsaとコンデンサC3には、電流IS1と電流IS2と電流IS3との加算電流が流れてコンデンサC3の電位を急激に上昇させ、図3の(c)に示すように急激に上昇した急スタート波形となり、例えばスタートと同時に1000回転でFANを回転させることが可能となる。
【0064】
そして、急スタート制御波形がHレベルかLレベルになると、急速充電回路21のトランジスタTRがオン状態になって、外付けのコンデンサC4から放電電流を流す。
【0065】
このため、急速充電回路21の比較器43の出力がLレベルとなり、定電流源39からの電流IS3を停止させて、コンデンサC3に電流IS1と電流IS2との加算電流を流させる。従って、図3の(c)に示すように、出力回路24における波形は急激に下降して上記のソフトスタート波形に復帰する。
【0066】
すなわち、コンデンサC4を変更することにより、図6に示すようにモータの特性に合わせて急スタート時の動作時間を変更することが可能である(点線)。
【0067】
なお、外付けの抵抗RS1、RS2、抵抗Rsa、コンデンサC3、コンデンサC4の全てを変更してモータの特性に合わせたスタート動作を得るようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のブラシレスモータのモータ制御装置の概略構成図である。
【図2】ブラシレスモータの本体部の構成図である。
【図3】実施の形態の動作を説明するための波形図である。
【図4】ソフトスタート波形の可変の傾きの割合を説明する説明図である。
【図5】モータ特性に合わせたスロープの可変の傾きの割合を説明する説明図である。
【図6】急スタート時に用いるコンデンサを変更したときの波形図である。
【図7】従来の空調制御装置の概略構成図である。
【図8】FAN指示信号を説明する説明図である。
【符号の説明】
10 モータ制御装置
20 回転検知回路
21 急速充電回路
22 ソフトスタート回路
23 急速スタート回路
25 ソフトスタート時間設定回路
26 スタート時間設定回路
27 定電流値設定回路

Claims (6)

  1. 外部と内部とを接続させるための複数の端子(30a、30b…)を設け、目標回転信号とモータ本体部に設けられた複数のホール素子(IC1、IC2、IC3)の検出信号とから複数相の駆動パルス毎のデュティ比の制御信号を得て前記モータ本体部の回転子を回転させるブラシレスモータのモータ制御装置において、
    第1の端子(30b)に外付けされ第1の抵抗(RS1)と、
    第2の端子(30c)に外付けされた第2の抵抗(RS2)と、
    第3の端子(30d)に外付けされた第3の抵抗(Rsa)と、
    前記第3の抵抗(Rsa)に直列接続され、該接続点が第4の端子(30e)に接続された第1のコンデンサ(C3)と、
    第5の端子(30g)に接続された第2のコンデンサ(C4)と、
    前記第1の抵抗(RS1)の値に基づく第1の定電流(IS1)又は該第1の定電流(IS1)に前記第2の抵抗(RS2)に基づく第2の定電流(IS2)を加算した加算電流のいずれかを前記第3の端子(30d)を介して、前記第1のコンデンサ(C3)に充電させると共に、前記第1のコンデンサ(C3)の電位を前記目標回転信号とするソフトスタート回路(22)と、
    急速スタート信号が入力したとき、前記第1の定電流(IS1)及び前記第2の定電流(IS2)以上の第3の定電流(IS3)を強制的に前記第4の端子(30e)を介して前記第1のコンデンサ(C3)に充電させる急速スタート回路(23)と
    を有することを特徴とするブラシレスモータのソフトスタート機能付きモータ制御装置。
  2. 回転指示信号が入力する第6の端子(30a)に入力端を、出力端を前記ソフトスタート回路の第1の定電流(IS1)に接続し、前記回転指示信号が前記基準値を越えているときは、前記出力端を高インピーダンス状態にして前記第1の定電流(IS1)又は前記加算電流を前記第3の端子(30d)を介して前記第1のコンデンサ(C3)に充電させる入力検知回路と
    を有することを特徴とする請求項1記載のブラシレスモータのソフトスタート機能付きモータ制御装置。
  3. 前記急スタート信号が入力したとき、又は前記入力検知回路(20)が前記出力端を高インピーダンス状態にしているとき、第4の定電流(IS4)を前記第5の端子(30g)を介して前記第2のコンデンサ(C4)に充電させると共に、該第2のコンデンサ(C4)の電位が所定レベルに到達したときに出力信号を前記急速スタート回路(23)に送出する急速充電回路(21)と
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載のブラシレスモータのソフトスタート機能付きモータ制御装置。
  4. 前記急速スタート回路は、
    前記急速スタート信号と前記急速充電回路からの出力信号とが共に入力したとき、前記第3の定電流(IS3)を前記第4の端子(30e)を介して前記第1のコンデンサ(C3)に充電させ、また前記急速スタート信号と出力信号とが共に入力しないときは、前記第3の定電流(IS3)の充電を停止させることを特徴とする請求項1、2又は3記載のブラシレスモータのソフトスタート機能付きモータ制御装置。
  5. 前記ソフトスタート回路は、
    前記第4の端子(30e)に一方を、他方を基準電源に、出力を前記第2の定電流源(IS2)に接続し、第4の端子(30e)の電位が基準以下のときは前記第1の定電流(IS1)を第3の抵抗(Rsa)介して前記第1のコンデンサ(C3)に充電させ、また基準を越えたときは、出力を高インピーダンス状態にして前記第2の定電流(IS2)を前記第1の定電流(IS1)に強制的に加算させることを特徴とする請求項1記載のブラシレスモータのソフトスタート機能付きモータ制御装置。
  6. 前記入力検知回路、ソフトスタート回路、急速充電回路、急速スタート回路は、集積化されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のブラシレスモータのソフトスタート機能付きモータ制御装置。
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