JPH1046076A - 水性顔料系記録液 - Google Patents
水性顔料系記録液Info
- Publication number
- JPH1046076A JPH1046076A JP8203396A JP20339696A JPH1046076A JP H1046076 A JPH1046076 A JP H1046076A JP 8203396 A JP8203396 A JP 8203396A JP 20339696 A JP20339696 A JP 20339696A JP H1046076 A JPH1046076 A JP H1046076A
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- water
- dispersed
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- dispersant
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 顔料、分散剤、水性液媒体等からなる記録液
において、水性液媒体中での顔料の分散性、その後の保
存安定性に優れ、さらには耐水性、耐候性にも優れた記
録液を提供すること。 【解決手段】 顔料、分散剤、水性液媒体から構成され
る記録液において、分散している顔料表面のゼータ電位
の絶対値が３８ｍＶ以上である事を特徴とする記録液。
において、水性液媒体中での顔料の分散性、その後の保
存安定性に優れ、さらには耐水性、耐候性にも優れた記
録液を提供すること。 【解決手段】 顔料、分散剤、水性液媒体から構成され
る記録液において、分散している顔料表面のゼータ電位
の絶対値が３８ｍＶ以上である事を特徴とする記録液。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録液に関するも
ので、特にインクジェット記録に使用される記録液に関
するものである。
ので、特にインクジェット記録に使用される記録液に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】インクジェット記録は、低騒音で高速印
字が可能な記録方法であり、最近急速に普及しつつある
記録方法である。このようなインクジェット記録は、記
録液を加熱あるいは加圧といった方法により小液滴とし
て吐出させ、それを紙等の被記録材に付着させて記録を
行うものである。
字が可能な記録方法であり、最近急速に普及しつつある
記録方法である。このようなインクジェット記録は、記
録液を加熱あるいは加圧といった方法により小液滴とし
て吐出させ、それを紙等の被記録材に付着させて記録を
行うものである。
【０００３】記録液の色材としては、これまで、染料が
使用されていた。しかし記録物の耐水・耐候性の面から
考えると、染料よりも顔料を用いる方が有利である。ま
た、液媒体としては、普通紙上への滲みの面から考える
と、非水性液媒体よりも水性液媒体を用いる方が有利で
ある。
使用されていた。しかし記録物の耐水・耐候性の面から
考えると、染料よりも顔料を用いる方が有利である。ま
た、液媒体としては、普通紙上への滲みの面から考える
と、非水性液媒体よりも水性液媒体を用いる方が有利で
ある。
【０００４】そこで、記録液の色材に顔料を用い、この
顔料を水性液媒体に分散して記録液を作製する試みが成
された（特公平１−１５５４２等）。
顔料を水性液媒体に分散して記録液を作製する試みが成
された（特公平１−１５５４２等）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、顔料を水性液
媒体中に分散した記録液は不均一系であるため長期保存
下での顔料の凝集が問題となり、目詰まり等が発生しや
すいという問題があった。すなわち、色材として顔料を
用いた記録液は、これまで、顔料の分散性、その後の保
存安定性に問題があり、満足する特性は得られていなか
った。
媒体中に分散した記録液は不均一系であるため長期保存
下での顔料の凝集が問題となり、目詰まり等が発生しや
すいという問題があった。すなわち、色材として顔料を
用いた記録液は、これまで、顔料の分散性、その後の保
存安定性に問題があり、満足する特性は得られていなか
った。
【０００６】そこで、本発明の目的は水性液媒体中での
顔料の分散性、その後の保存安定性に優れ、さらには耐
水性、耐候性にも優れた顔料系の記録液を提供すること
である。
顔料の分散性、その後の保存安定性に優れ、さらには耐
水性、耐候性にも優れた顔料系の記録液を提供すること
である。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の記録液は、少なくとも顔料、分散剤、水性液媒体、
から構成され、顔料表面のゼータ電位の絶対値が３８ｍ
Ｖ以上である事を特徴とするものである。
明の記録液は、少なくとも顔料、分散剤、水性液媒体、
から構成され、顔料表面のゼータ電位の絶対値が３８ｍ
Ｖ以上である事を特徴とするものである。
【０００８】本発明の記録液は、少なくとも顔料、分散
剤、水性液媒体からなるものであるが、必要に応じて各
種添加剤等を加えても良い。これらの各種添加剤は、記
録液に、必要に応じて適宜添加するもので、そのような
添加剤としては例えば、表面張力調整剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、安定剤、防かび剤等が挙げられる。
剤、水性液媒体からなるものであるが、必要に応じて各
種添加剤等を加えても良い。これらの各種添加剤は、記
録液に、必要に応じて適宜添加するもので、そのような
添加剤としては例えば、表面張力調整剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、安定剤、防かび剤等が挙げられる。
【０００９】以上に述べたような組み合わせで記録液を
作製することにより、分散性、保存安定性、および耐水
性、耐候性に優れた記録物を与える記録液を得ることが
できる。
作製することにより、分散性、保存安定性、および耐水
性、耐候性に優れた記録物を与える記録液を得ることが
できる。
【００１０】（作用）顔料の分散性が悪いと、顔料粒子
が大きな粒子となってしまう。また、初期の分散性が良
好でも、時間経過により、短時間で分散性が低下し、顔
料粒子が大きくなってしまうものは保存安定性が悪い。
インクジェット記録液として用いる場合、顔料粒子は２
００ｎｍ未満である事が必要であり、上記以上の粒径に
なると目詰まり等の問題が発生する。本発明で使用する
顔料は、平均粒径が２００ｎｍ未満で水性液媒体中に分
散している。
が大きな粒子となってしまう。また、初期の分散性が良
好でも、時間経過により、短時間で分散性が低下し、顔
料粒子が大きくなってしまうものは保存安定性が悪い。
インクジェット記録液として用いる場合、顔料粒子は２
００ｎｍ未満である事が必要であり、上記以上の粒径に
なると目詰まり等の問題が発生する。本発明で使用する
顔料は、平均粒径が２００ｎｍ未満で水性液媒体中に分
散している。
【００１１】記録液の保存安定性を向上させるには、顔
料の水性液媒体中での分散安定性を向上させる必要があ
る。そこで、分散剤の吸着やその他の手法により、顔料
表面に電荷を持たせ、その反発力を利用し水性液媒体中
での顔料の分散を安定化させる方法がある。
料の水性液媒体中での分散安定性を向上させる必要があ
る。そこで、分散剤の吸着やその他の手法により、顔料
表面に電荷を持たせ、その反発力を利用し水性液媒体中
での顔料の分散を安定化させる方法がある。
【００１２】本発明では顔料表面のゼータ電位の絶対値
を３８ｍＶ以上になるように記録液を調整することによ
り、水性液媒体中での反発力による分散安定性を向上さ
せ、長期保存に耐えうる記録液を得ることができる。
を３８ｍＶ以上になるように記録液を調整することによ
り、水性液媒体中での反発力による分散安定性を向上さ
せ、長期保存に耐えうる記録液を得ることができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】本発明の記録液は、前述したよう
に、少なくとも顔料、分散剤、水性液媒体から構成さ
れ、顔料表面のゼータ電位の絶対値が３８ｍＶ以上であ
る事を特徴とするものである。
に、少なくとも顔料、分散剤、水性液媒体から構成さ
れ、顔料表面のゼータ電位の絶対値が３８ｍＶ以上であ
る事を特徴とするものである。
【００１４】さらに、必要に応じて、例えば、表面張力
調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定剤、防かび剤
等各種添加剤等を加えても良い。
調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定剤、防かび剤
等各種添加剤等を加えても良い。
【００１５】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳しく説明
する。しかし、本発明はこれら実施例に、なんら限定さ
れるものではない。
する。しかし、本発明はこれら実施例に、なんら限定さ
れるものではない。
【００１６】（実施例１）分散剤と水、水溶性有機溶剤
から成る水性液媒体により、分散媒を調整した。顔料と
分散媒を超音波処理を行いながらホモジナイザーを用い
て１時間予備分散した後に油圧式超高圧ホモジナイザー
で記録液を作製した。配合比を下記に示す。
から成る水性液媒体により、分散媒を調整した。顔料と
分散媒を超音波処理を行いながらホモジナイザーを用い
て１時間予備分散した後に油圧式超高圧ホモジナイザー
で記録液を作製した。配合比を下記に示す。
【００１７】 カーボンブラック ５重量％ 純水 ８１．５重量％ ドデシル硫酸ナトリウム ０．５重量％ グリセリン ５重量％ ポリエチレングリコール ８重量％
【００１８】（実施例２）下記配合比で実施例１と同様
の方法で記録液を作製した。なお、下記共重合体のかっ
こ内は各単量体の重合比を表す。
の方法で記録液を作製した。なお、下記共重合体のかっ
こ内は各単量体の重合比を表す。
【００１９】 カーボンブラック ５重量％ 純水 ７６重量％ ジエチレングリコール １５重量％ スチレン−メタクリル酸−メチルメタクリレート共重合体 ３重量％ （２０／３５／４５）；分子量約４万 トリエチルアミン １重量％
【００２０】（比較例１）下記配合比で実施例１と同様
の方法で記録液を作製した。
の方法で記録液を作製した。
【００２１】 カーボンブラック ５重量％ 純水 ８２重量％ グリセリン ５重量％ ポリエチレングリコール ８重量％
【００２２】（比較例２）下記配合比で実施例１と同様
の方法で記録液を作製した。
の方法で記録液を作製した。
【００２３】 カーボンブラック ５重量％ 純水 ８１．９９重量％ ドデシル硫酸ナトリウム ０．０１重量％ グリセリン ５重量％ ポリエチレングリコール ８重量％
【００２４】以上得られた記録液を用いて、以下に示す
評価方法により評価を行った。
評価方法により評価を行った。
【００２５】ゼータ電位測定 電気泳動光散乱高度計ＬＥＺＡ−６００（大塚電子
（株）製）を用い、ゼータ電位の測定を行った。
（株）製）を用い、ゼータ電位の測定を行った。
【００２６】保存安定性 各記録液を５０℃にて１００時間放置した後に、顔料の
沈降の有無を調べた。その結果を以下のように評価し
た。
沈降の有無を調べた。その結果を以下のように評価し
た。
【００２７】 沈降無し ○ 沈降あり ×
【００２８】上記、実施例１，２および比較例１，２の
各記録液について、各評価を行った結果を下記表１に示
した。
各記録液について、各評価を行った結果を下記表１に示
した。
【００２９】
【表１】
【００３０】各実施例の記録液は、ゼータ電位の絶対値
が３８ｍＶ以上を示しており、良好な保存安定性を示し
た。一方、各比較例の記録液は共にゼータ電位の絶対値
が３８ｍＶ以下を示し、保存安定性が劣っていた。以
上、実施例と比較例の結果より、本発明の記録液は顔料
分散能が高く、保存安定性に優れる事がわかる。
が３８ｍＶ以上を示しており、良好な保存安定性を示し
た。一方、各比較例の記録液は共にゼータ電位の絶対値
が３８ｍＶ以下を示し、保存安定性が劣っていた。以
上、実施例と比較例の結果より、本発明の記録液は顔料
分散能が高く、保存安定性に優れる事がわかる。
【００３１】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の記録液は、
ゼータ電位の絶対値が３８ｍＶ以上であるため、顔料分
散性に優れ、保存安定性に優れる事がわかる。
ゼータ電位の絶対値が３８ｍＶ以上であるため、顔料分
散性に優れ、保存安定性に優れる事がわかる。
【００３２】よって本発明により、色材として顔料を用
いた記録液において、顔料の分散性、その後の保存安定
性の優れた記録液を提供することができる。また、色材
に顔料を用いることにより、耐水性・耐候性に優れた記
録液を提供することができる。
いた記録液において、顔料の分散性、その後の保存安定
性の優れた記録液を提供することができる。また、色材
に顔料を用いることにより、耐水性・耐候性に優れた記
録液を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝沢 真紀 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社技術研究所内
Claims (1)
- 【請求項１】 少なくとも顔料、分散剤、水性液媒体か
ら構成される記録液において、分散している顔料表面の
ゼータ電位の絶対値が３８ｍＶ以上である事を特徴とす
る記録液。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8203396A JPH1046076A (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 水性顔料系記録液 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8203396A JPH1046076A (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 水性顔料系記録液 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1046076A true JPH1046076A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16473362
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8203396A Pending JPH1046076A (ja) | 1996-08-01 | 1996-08-01 | 水性顔料系記録液 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1046076A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000004102A1 (fr) * | 1998-07-14 | 2000-01-27 | Seiko Epson Corporation | Encre d'impression par jet d'encre, procede d'impression par jet d'encre et impressions |
| JP2003096353A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Konica Corp | インクジェット用顔料インクとそれを用いたインクジェットカートリッジ、インクジェット画像記録方法及びインクジェット記録画像 |
| JP2003096338A (ja) * | 2001-09-19 | 2003-04-03 | Konica Corp | インクジェット用顔料インクとそれを用いたインクジェットカートリッジ、インクジェット画像記録方法及びインクジェット記録画像 |
| JP2003246958A (ja) * | 2002-02-26 | 2003-09-05 | Seiko Epson Corp | 水性インク |
-
1996
- 1996-08-01 JP JP8203396A patent/JPH1046076A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000004102A1 (fr) * | 1998-07-14 | 2000-01-27 | Seiko Epson Corporation | Encre d'impression par jet d'encre, procede d'impression par jet d'encre et impressions |
| JP2003096338A (ja) * | 2001-09-19 | 2003-04-03 | Konica Corp | インクジェット用顔料インクとそれを用いたインクジェットカートリッジ、インクジェット画像記録方法及びインクジェット記録画像 |
| JP2003096353A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Konica Corp | インクジェット用顔料インクとそれを用いたインクジェットカートリッジ、インクジェット画像記録方法及びインクジェット記録画像 |
| JP2003246958A (ja) * | 2002-02-26 | 2003-09-05 | Seiko Epson Corp | 水性インク |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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