JPH1045004A - 衝撃吸収ステアリング装置 - Google Patents

衝撃吸収ステアリング装置

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JPH1045004A
JPH1045004A JP20747396A JP20747396A JPH1045004A JP H1045004 A JPH1045004 A JP H1045004A JP 20747396 A JP20747396 A JP 20747396A JP 20747396 A JP20747396 A JP 20747396A JP H1045004 A JPH1045004 A JP H1045004A
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JP
Japan
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steering device
plate
side member
vehicle body
guide
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JP20747396A
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English (en)
Inventor
Sadahito Kita
禎人 喜多
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 離脱方向への移動時にガイドの機能が終始変
わることなく得られて所望の衝撃吸収特性が得られる衝
撃吸収ステアリング装置を提供すること。 【解決手段】 ステアリング装置側部材12を車体側部
材に対して所定値以上の荷重にて離脱方向へ離脱可能に
連結してなり、ステアリング装置側部材12の車体側部
材に対する離脱方向への移動時に、ステアリング装置側
部材12と車体側部材の何れか一方の部材に固定されて
離脱方向に延びる板状部材16が他方の部材に設けた押
圧手段30により順次曲げ変形されてステアリング装置
側部材12に加わる衝撃が吸収されるようにした衝撃吸
収ステアリング装置において、板状部材16と押圧手段
30の係合部に近接して板状部材16と押圧手段30の
相対移動を離脱方向に規定するガイド29a〜29dを
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両においてステ
アリング装置に加わる衝撃を吸収するように構成した衝
撃吸収ステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】衝撃吸収ステアリング装置の一つとし
て、ステアリング装置側部材を車体側部材に対して所定
値以上の荷重にて離脱方向(車体前方)へ離脱可能に連
結してなり、ステアリング装置側部材の車体側部材に対
する離脱方向への移動時に、前記ステアリング装置側部
材と車体側部材の何れか一方の部材に固定されて離脱方
向に延びる板状部材が他方の部材に設けた押圧手段によ
り順次曲げ変形されて前記ステアリング装置側部材に加
わる衝撃が吸収されるようにしたものがあり、例えば、
実公平6−30599号公報及び実開昭64−1697
0号公報に示されている。
【0003】実公平6−30599号公報に示されてい
る衝撃吸収ステアリング装置においては、ステアリング
装置側部材としてのクランプブラケットに一端が側方に
開放した一対の平行スリット(押圧手段)が設けられて
いて、この平行スリットに車体側部材に設けられて離脱
方向に延びる帯状の可撓部材(板状部材)が挿通してあ
り、クランプブラケットの車体側部材に対する離脱方向
への移動時にクランプブラケットにより可撓部材が順次
曲げ変形されてステアリング装置側部材に加わる衝撃が
吸収されるようになっている。
【0004】また、実開昭64−16970号公報に示
されている衝撃吸収ステアリング装置においては、ステ
アリング装置側部材としてのステアリングコラムに押圧
手段としての突起が半径方向に突設され、また車体部分
にエネルギ吸収ボックスとカーリングプレート(板状部
材)が設けられていて、ステアリングコラムの車体部分
及びエネルギ吸収ボックスに対する離脱方向への移動時
に突起によってカーリングプレートがエネルギ吸収ボッ
クスから引き出され、このとき生じるカーリングプレー
トの塑性変形(曲げ変形)によりステアリング装置側部
材に加わる衝撃が吸収されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した実公平6−3
0599号公報の衝撃吸収ステアリング装置において
は、一端が側方に開放した一対の平行スリットに可撓部
材が挿通されるものであるため組付性がよく、しかもク
ランプブラケット自体により可撓部材の曲げ変形が得ら
れるようになっているため構成がシンプルであるもの
の、クランプブラケットと可撓部材間には何も設けられ
ておらず、クランプブラケットの車体側部材に対する離
脱方向への移動時にクランプブラケットに車体の左右方
向への傾動力が作用すると、クランプブラケットが車体
の左右方向に傾いて可撓部材がクランプブラケットの平
行スリット内を離脱方向以外の方向に移動し、可撓部材
と平行スリットの係合関係が所期の形態から変化して所
望の衝撃吸収特性が得られない可能性がある。
【0006】また、上記した実開昭64−16970号
公報に示されている衝撃吸収ステアリング装置において
は、カーリングプレートの塑性変形する基部がエネルギ
吸収ボックスに拘束されてはいるものの、その拘束部分
はカーリングプレートの塑性変形前の部分のみであり、
離脱作動中塑性変形後のカーリングプレートを規制する
ものが何もないため、このときステアリングコラムに車
体の左右方向への傾動力が作用してステアリングコラム
が車体の左右方向に傾くと、カーリングプレートが離脱
方向以外の方向に引き出されて、所期の形態とは異なる
形態にてカーリングプレートの塑性変形が生じ、所望の
衝撃吸収特性が得られない可能性がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した問題
に対処すべくなされたものであり、ステアリング装置側
部材を車体側部材に対して所定値以上の荷重にて離脱方
向へ離脱可能に連結してなり、ステアリング装置側部材
の車体側部材に対する離脱方向への移動時に、前記ステ
アリング装置側部材と車体側部材の何れか一方の部材に
固定されて離脱方向に延びる板状部材が他方の部材に設
けた押圧手段により順次曲げ変形されて前記ステアリン
グ装置側部材に加わる衝撃が吸収されるようにした衝撃
吸収ステアリング装置において、前記板状部材と押圧手
段の係合部に近接して前記板状部材と押圧手段の相対移
動を離脱方向に規定するガイドを設けた。この場合にお
いて、板状部材及び押圧手段とは別体の樹脂部材にガイ
ドを一体的に設けること、或いはステアリング装置側部
材及び車体側部材とは別体で形成された押圧手段に前記
ガイドを一体的に設けることが望ましい。
【0008】
【発明の作用・効果】本発明による衝撃吸収ステアリン
グ装置においては、ステアリング装置側部材の車体側部
材に対する離脱方向への移動時、ガイドが板状部材と押
圧手段の相対移動を離脱方向に規定するため、ステアリ
ングコラムに車体の左右方向への傾動力が作用した場合
にも、ステアリングコラムの車体左右方向への傾動が抑
制されて、押圧手段による板状部材の曲げ変形方向が離
脱方向とされ、所望の衝撃吸収特性が得られる。
【0009】ところで、ガイドは板状部材と押圧手段の
係合部に近接して設けられていて、ステアリング装置側
部材の車体側部材に対する離脱方向への移動時には板状
部材と押圧手段が係合している限りガイドの機能は終始
変わることなく得られるため、押圧手段による板状部材
の曲げ変形方向を略一定とすることができて、押圧手段
により板状部材に意図した曲げ変形を起こさせることが
でき、所望の衝撃吸収特性にてステアリング装置側部材
に加わる衝撃を吸収することができる。
【0010】また、本発明において、板状部材及び押圧
手段とは別体の樹脂部材にガイドを一体的に設けた場
合、或いはステアリング装置側部材及び車体側部材とは
別体で形成された押圧手段にガイドを一体的に設けた場
合には、衝撃吸収特性を変更するために板状部材の形状
(板厚,板幅)が変更される場合でも、ガイドの形状す
なわち小物の樹脂部材或いは押圧手段のみを変更するこ
とで対応でき、ステアリング装置側部材及び車体側部材
を変更する必要がなくて、容易かつ安価に対応すること
ができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1及び図2は本発明による衝
撃吸収ステアリング装置の要部(上方支持部の左側部
分)を示していて、この衝撃吸収ステアリング装置にお
いてはコラムチューブ11の外周に溶接したステアリン
グ装置側部材としてのブレイクアウェイブラケット12
がカプセル13にてボルト14により車体側部材として
の支持ブラケット15に組付けられるとともに、車体の
前後方向に延びる板状部材16がカプセル13と支持ブ
ラケット15に基端を挟持された状態でボルト14によ
り支持ブラケット15に組付けられている。
【0012】ブレイクアウェイブラケット12は、鋼板
製でプレス成形されており、カプセル13を取付けるた
めの車体後方(図1及び図2の右方)が開放した略コ字
状の開口12aと、後述する樹脂部材20及びクリップ
部材30を取付けるための略ロ字状すなわち閉じた形状
の開口12b(図3参照)を有している。カプセル13
は、中央にボルト挿通孔13aを有していて、樹脂でイ
ンジェクションされた4本の連結ピン17(図1参照)
によりブレイクアウェイブラケット12に固着されてお
り、コラムチューブ11に設定値以上の荷重が車体前方
に向けて作用した場合に連結ピン17が剪断されてブレ
イクアウェイブラケット12と分離して支持ブラケット
15側に取り残されるようになっている。
【0013】板状部材16は、所定の板厚T及び板幅W
の鋼板からなるもので、基端にボルト挿通孔16aを有
するとともに、中間部にU字状の湾曲部16bを有して
いて、湾曲部16bは樹脂部材20を介してブレイクア
ウェイブラケット12の開口12bに嵌入しており、図
1及び図2に示したように組み付けられた状態ではブレ
イクアウェイブラケット12の支持ブラケット15に対
する車体前方への移動時にクリップ部材30により順次
曲げ変形されてコラムチューブ11に加わる衝撃を吸収
するようになっている。
【0014】樹脂部材20は、図4〜図6にて詳細に示
したように、硬質の樹脂(例えば、ポリアセタール樹
脂)により略U字状に形成されていて、開口12bの前
面部に係合する切欠21と、開口12bの後面部下端に
係合する突起22と、開口12bの左右各面に係合する
一対のアーム23,24と、板状部材16の左右各端面
に係合する二対の保持爪25,26,27,28及び二
対のガイド29a,29b,29c,29dを有してお
り、板状部材16とクリップ部材30の組付に先だって
ブレイクアウェイブラケット12の開口12bに上方か
らの嵌合により組付けられるようになっている。
【0015】クリップ部材30は、ブレイクアウェイブ
ラケット12の支持ブラケット15に対する離脱方向
(車体前方)への移動時に板状部材16を順次曲げ変形
させる押圧手段として機能するものであり、図7〜図1
0にて詳細に示したように、板状部材16に摺動可能に
係合する係合面を有して板状部材16を略直角に横切っ
て延在する押圧部31と、この押圧部31の両延在端部
からそれぞれ上方に延びて前記開口12bに設けた切欠
12b1,12b2に弾撥的に係合する一対の腕部3
2,33と、これら各腕部32,33の基部に設けられ
て前記開口12bの左右各下端部との係合により外れ方
向の移動を規制する規制部34,35を備えている。
【0016】押圧部31は、両腕部32,33側を上側
とする船底形状に形成されていて、断面略U字状とした
底面にて板状部材16の上面に摺動可能に係合してお
り、左右に延びる延在端部の各外側面は各腕部32,3
3に向かって外側に傾斜する傾斜面S1,S2となって
いて、左側の傾斜面S1の傾斜角θ1が右側の傾斜面S
2の傾斜角θ2に比して小さくされている。また、押圧
部31の車体前方側に配置される前面壁丈H1が車体後
方側すなわち板状部材16の移動方向側に配置される後
面壁丈H2より高くされている。
【0017】各腕部32,33は、先端が外側に折り曲
げられていて車体の左右方向すなわち押圧部31の配置
方向にて可撓であり、左側の腕部32の幅が右側の腕部
33の幅より狭く形成されており、これに合わせて前記
開口12bに設けた切欠12b1,12b2の幅も形成
されていて、誤組付の防止が図られている。各規制部3
4,35は、各腕部32,33の車体後方側すなわちク
リップ部材30に対する板状部材16の移動方向側に長
く設けられていて、板状部材16を曲げ変形させる時の
荷重が主として後方に延びる各突部34a,35aにて
受け止められるようになっている。
【0018】ところで、本実施形態においては、ブレイ
クアウェイブラケット12の開口12bに樹脂部材20
を嵌め込んだ後に板状部材16をその湾曲部16bが開
口12bに嵌入するようにして組付け、その後にクリッ
プ部材30を図11に示した手順で組付けることにより
組み立てられている。図11の(a)の状態において
は、右側の腕部33が開口12bの切欠12b2に入れ
られていて、右側の規制部35の上端が開口12bの右
側下端に当接しており、また左側の傾斜面S1が開口1
2bの左側上端に当接している。また図11の(b)は
図11の(a)の状態で左側の腕部32を矢印方向の力
で押した状態を示していて、この(b)の状態では右側
の腕部33が弾性変形により撓むとともに、左側の傾斜
面S1が開口12bの左側上端との当接部で滑って開口
12bに嵌入する。また図11の(c)は図11の
(b)の状態を経てクリップ部材30が開口12bに組
付けられた状態を示していて、この(c)の状態では両
腕部32,33が両切欠12b1,12b2の深部に弾
撥的に係合するとともに両規制部34,35の上端が開
口12bの両側下端にそれぞれ弾撥的に係合している。
【0019】上記のように構成した本実施形態において
は、ブレイクアウェイブラケット12に設けた閉じた形
状の開口12bに樹脂部材20と板状部材16の湾曲部
16bを嵌入した状態でクリップ部材30を図11に示
したように板状部材16の湾曲部16b及び開口12b
に嵌入して組付ければ、クリップ部材30が両規制部3
4,35の上端にて開口12bの両側下端にそれぞれ弾
撥的に係合しブレイクアウェイブラケット12に両持支
持されてブレイクアウェイブラケット12とにより板状
部材16を挟むようになる。したがって、ブレイクアウ
ェイブラケット12が支持ブラケット15に対して離脱
方向(車体前方)へ移動する時には、板状部材16がブ
レイクアウェイブラケット12とクリップ部材30によ
り順次曲げ変形されてコラムチューブ11に加わる衝撃
が吸収される。
【0020】ところで、このときには、樹脂部材20に
設けた各ガイド29a,29b,29c,29dが板状
部材16とクリップ部材30の相対移動を離脱方向に規
定する(ガイド29a,29c,及び29b,29dが
ブレイクアウェイブラケット12の左右にて板状部材1
6をガイドし、またガイド29aと29c,ガイド29
bと29dが前後(板状部材16の変形前と変形後)に
てガイドする)ため、コラムチューブ11に車体の左右
方向への傾動力が作用した場合にも、コラムチューブ1
1の車体左右方向への傾動が抑制されて、クリップ部材
30による板状部材16の曲げ変形方向が離脱方向とさ
れ、所望の衝撃吸収特性が得られる。
【0021】また、各ガイド29a,29b,29c,
29dは板状部材16とクリップ部材30の係合部に近
接して設けられていて、ブレイクアウェイブラケット1
2の支持ブラケット15に対する離脱方向への移動時に
は板状部材16とクリップ部材30が係合している限り
各ガイド29a,29b,29c,29dの機能は終始
変わることなく得られるため、クリップ部材30による
板状部材16の曲げ変形方向を略一定とすることができ
て、クリップ部材30により板状部材16に意図した曲
げ変形を起こさせることができ、所望の衝撃吸収特性に
てコラムチューブ11に加わる衝撃を吸収することがで
きる。
【0022】また、本実施形態においては、板状部材1
6及びクリップ部材30とは別体の樹脂部材20に各ガ
イド29a,29b,29c,29dを一体的に設けた
ため、衝撃吸収特性を変更するために板状部材16の形
状(板厚T,板幅W)が変更される場合でも、各ガイド
29a,29b,29c,29dの形状すなわち小物の
樹脂部材20のみを変更することで対応でき、ブレイク
アウェイブラケット12及び支持ブラケット15を変更
する必要がなくて、容易かつ安価に対応することができ
る。
【0023】また、本実施形態の衝撃吸収ステアリング
装置においては、ブレイクアウェイブラケット12の開
口12bに樹脂部材20と板状部材16の湾曲部16b
を嵌入し、またクリップ部材30を板状部材16の湾曲
部16b及び開口12bに嵌入することにより、衝撃を
吸収する部位が構成されるものであるため組付性がよ
く、また衝撃を吸収する部位の構成がブレイクアウェイ
ブラケット12と樹脂部材20と板状部材16とクリッ
プ部材30によって構成されているためシンプルであ
り、しかも閉じた形状の開口12bを設けた強度が高い
ブレイクアウェイブラケット12とこれに両端にて両持
支持されて支持剛性の高いクリップ部材30によって板
状部材16を曲げ変形させるものであるため安定した曲
げ変形荷重が得られて安定した衝撃吸収が得られる。
【0024】また、本実施形態においては、板状部材1
6に摺動可能に係合する係合面を有して板状部材16を
横切って延在する押圧部31と、この押圧部31の両延
在端部からそれぞれ延びて前記開口12bに弾撥的に係
合する一対の腕部32,33と、これら各腕部32,3
3の基部に設けられて前記開口12bの端部との係合に
より外れ方向の移動を規制する規制部34,35を備え
たクリップ部材30が採用されていて、板状部材16か
らクリップ部材30の押圧部31に作用する押圧力がク
リップ部材30の規制部34,35からブレイクアウェ
イブラケット12に伝わって受け止められるため、板状
部材16からの押圧力を確実に受けることができ、衝撃
吸収を安定させることができる。また、クリップ部材3
0に対する板状部材16の移動方向側すなわち荷重を多
く受ける側に規制部34,35の突部34a,35aが
設けられているため、板状部材16からの押圧力を更に
確実に受けることができ、衝撃吸収を更に安定させるこ
とができる。
【0025】更に、本実施形態においては、クリップ部
材30の押圧部31が板状部材16の長手方向に対して
略直交して配置され、また両腕部32,33が押圧部3
1の配置方向にて可撓であるため、クリップ部材30の
両腕部32,33を撓ませて開口12bに嵌入すること
ができてクリップ部材30の組付性を良好にすることが
できるとともに、板状部材16からクリップ部材30の
押圧部31に作用する押圧力が略均等に加わるようにす
ることができる。また、押圧部31の両延在端部の各外
側面が各腕部32,33に向かって外方へ傾斜する傾斜
面S1,S2であるため、クリップ部材30を開口12
bに嵌入する際に傾斜面S1,S2に沿って押し込むこ
とにより容易に組付けることができ、また左側の傾斜面
S1を右側の傾斜面S2に比して傾斜角を小さくしたた
め、クリップ部材30において右側の傾斜面S2側から
先に開口12bに嵌め込むことにより右側の腕部33の
撓みを有効に活用して良好な組付性を得るとともに組付
後のクリップ部材30と開口12bとの間でのガタの発
生を抑制することができ、また板状部材16からの押圧
力を受ける押圧部31のストレート部分の長さを十分に
確保することができる。
【0026】また、本実施形態においては、クリップ部
材30の押圧部31が両腕部32,33側を上側とする
船底形状に形成されて断面略U字状の底面にて板状部材
16に摺動可能に係合するため、押圧部31の剛性を上
げることができてクリップ部材30の小型化を図ること
ができ、しかもクリップ部材30に対する板状部材16
の移動方向側に位置する押圧部31の壁丈H2より反対
側に位置する押圧部31の壁丈H1が高くしてあるた
め、クリップ部材30により板状部材16がしごかれる
時に板状部材16が押圧部31の上端エッジと干渉して
削られることがなく円滑な曲げ変形が阻害されることが
ない。また、板状部材16とブレイクアウェイブラケッ
ト12が係合する部位に樹脂部材20が介在しているた
め、板状部材16の3箇所中2箇所での摺動摩擦の安定
が図られて安定した曲げ変形が得られる。
【0027】上記実施形態においては、樹脂部材20に
各ガイド29a,29b,29c,29dを一体的に設
けて実施したが、図12,図13及び図14にて示した
ように、各ガイド39a,39b,39c,39dをク
リップ部材30に一体的に設けて実施することも可能で
あり、この場合にも上記実施形態と同様の作用効果が期
待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による衝撃吸収ステアリング装置の一
実施形態を示す要部平面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】 図1及び図2に示したブレイクアウェイブラ
ケットに設けた閉じた形状の開口の平面図である。
【図4】 図1及び図2に示した樹脂部材の側面図であ
る。
【図5】 図1及び図2に示した樹脂部材の平面図であ
る。
【図6】 図1及び図2に示した樹脂部材の背面図であ
る。
【図7】 図1及び図2に示したクリップ部材の背面図
である。
【図8】 図1及び図2に示したクリップ部材の平面図
である。
【図9】 図1及び図2に示したクリップ部材の左側面
図である。
【図10】 図1及び図2に示したクリップ部材の右側
面図である。
【図11】 ブレイクアウェイブラケットの開口にクリ
ップ部材を組付けるときの作動説明図である。
【図12】 ガイドを一体的に設けたクリップ部材の背
面図である。
【図13】 ガイドを一体的に設けたクリップ部材の平
面図である。
【図14】 ガイドを一体的に設けたクリップ部材の左
側面図である。
【符号の説明】
11…コラムチューブ、12…ブレイクアウェイブラケ
ット(ステアリング装置側部材)、12b…閉じた形状
の開口、13…カプセル、15…支持ブラケット(車体
側部材)、16…板状部材、16b…湾曲部、17…連
結ピン、20…樹脂部材、29a,29b,29c,2
9d…ガイド、30…クリップ部材(押圧手段)、31
…押圧部、32,33…腕部、34,35…規制部、3
4a,35a…突部、39a,39b,39c,39d
…ガイド、S1,S2…傾斜面、H1,H2…壁丈。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリング装置側部材を車体側部材に
    対して所定値以上の荷重にて離脱方向へ離脱可能に連結
    してなり、ステアリング装置側部材の車体側部材に対す
    る離脱方向への移動時に、前記ステアリング装置側部材
    と車体側部材の何れか一方の部材に固定されて離脱方向
    に延びる板状部材が他方の部材に設けた押圧手段により
    順次曲げ変形されて前記ステアリング装置側部材に加わ
    る衝撃が吸収されるようにした衝撃吸収ステアリング装
    置において、前記板状部材と押圧手段の係合部に近接し
    て前記板状部材と押圧手段の相対移動を離脱方向に規定
    するガイドを設けたことを特徴とする衝撃吸収ステアリ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 前記板状部材及び押圧手段とは別体の樹
    脂部材に前記ガイドを一体的に設けたことを特徴とする
    請求項1記載の衝撃吸収ステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記ステアリング装置側部材及び車体側
    部材とは別体で形成された押圧手段に前記ガイドを一体
    的に設けたことを特徴とする請求項1記載の衝撃吸収ス
    テアリング装置。
JP20747396A 1996-08-06 1996-08-06 衝撃吸収ステアリング装置 Pending JPH1045004A (ja)

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JP20747396A JPH1045004A (ja) 1996-08-06 1996-08-06 衝撃吸収ステアリング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7455320B2 (en) 2003-05-14 2008-11-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Shock absorbing steering apparatus
KR101027033B1 (ko) 2005-03-21 2011-04-11 주식회사 만도 조향장치의 가변형 충격에너지 흡수구조
KR101031055B1 (ko) 2005-08-24 2011-04-25 주식회사 만도 차량용 조향장치의 스티어링 칼럼

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