JPH1043139A - 眼科装置 - Google Patents

眼科装置

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JPH1043139A
JPH1043139A JP9135606A JP13560697A JPH1043139A JP H1043139 A JPH1043139 A JP H1043139A JP 9135606 A JP9135606 A JP 9135606A JP 13560697 A JP13560697 A JP 13560697A JP H1043139 A JPH1043139 A JP H1043139A
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JP
Japan
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light
optical system
infrared
imaging
observation
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Application number
JP9135606A
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English (en)
Inventor
Eiichi Sano
栄一 佐野
Yoshiro Okazaki
芳郎 岡崎
Kazuo Nunokawa
和夫 布川
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Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
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Publication date
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Publication of JPH1043139A publication Critical patent/JPH1043139A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可視蛍光撮影と赤外蛍光撮影との蛍光の光路長
を補正して、両方の蛍光剤を同時に注射して眼底から反
射する可視蛍光と赤外蛍光とを同一の撮影部に受光させ
て1つの撮影部で可視蛍光撮影と赤外蛍光撮影とが可能
であることを目的とし、さらに、可視蛍光撮影と赤外蛍
光撮影とを同時に撮像することができる眼科装置を提供
する。 【解決手段】可視照明光と赤外照明光とを被検眼眼底に
投影させる照明光学系と、前記被検眼眼底からの反射光
を観察撮影部27に案内させる観察撮影光学系とを備
え、前記観察撮影光学系は、前記観察撮影部に案内させ
る前記反射光の光路長を補正する補正手段C4,C6を
設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、眼底の可視蛍
光撮影や赤外蛍光撮影が可能な眼底カメラや脈絡膜の循
環動態,肝臓機能等の検査が行える眼検査装置等の眼科
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の眼科装置としての眼底カメラは、
被検眼眼底の網膜循環動態及び血管網膜関門の状態を知
るため、可視蛍光撮影や赤外蛍光撮影が行えるものが知
られている。
【0003】可視蛍光撮影の眼底カメラは、被検者にフ
レオレッセントナトリュウームの蛍光剤を注射するとと
もに、この蛍光剤を励起可能な波長の可視光で被検眼眼
底を照明して、照明光で励起させられる蛍光を撮影する
ものである。
【0004】また、赤外蛍光撮影の眼底カメラは、被検
者にインドシアニングリーンを注射するとともに、この
蛍光剤を励起可能な波長の赤外光で被検眼眼底を照明し
て、赤外光で励起させられる赤外蛍光を撮影するもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、可視蛍
光撮影の眼底カメラでは、脈絡膜の循環動態の観察及び
撮影ができない。また、赤外蛍光撮影の眼底カメラは、
色素上皮層及び黄斑部を透過して赤外蛍光撮影を可能と
しているが、網膜の血管像自体は鮮明に撮影できない。
【0006】このため、赤外蛍光撮影とは別の眼底カル
ラで赤外蛍光以外の撮影を行い、その両者の撮影結果を
照らし合わせることが必要となる。
【0007】しかしながら、これらは別々に蛍光剤を注
射するため、時間的に同じ状態で照らし合わせることが
難しい。
【0008】そこで、本発明は、可視蛍光撮影と赤外蛍
光撮影との蛍光の光路長を補正して、両方の蛍光剤を同
時に注射して眼底から反射する可視蛍光と赤外蛍光とを
同一の撮影部に受光させて1つの撮影部で可視蛍光撮影
と赤外蛍光撮影とが可能であることを目的とし、さら
に、可視蛍光撮影と赤外蛍光撮影とを同時に撮像するこ
とができる眼科装置を提供すること目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明の請求項1は、可視照明光と赤外照明光と
を被検眼眼底に投影させる照明光学系と、前記被検眼眼
底からの反射光を観察撮影部に案内させる観察撮影光学
系とを備え、前記観察撮影光学系は、前記観察撮影部に
案内させる前記反射光の光路長を補正する補正手段を設
けたことを特徴とする。
【0010】また、請求項2は、前記観察撮影部は、前
記反射光に含まれる赤外蛍光以外の撮影光と赤外蛍光の
撮影光との反射分離手段を設け、前記反射分離手段によ
り分離された赤外蛍光以外の撮影光と赤外蛍光の撮影光
とを撮像する撮像受光部設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係わる眼科装置
の発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0012】<第1実施例>図1乃至図4は、本発明の
第1実施例を示したものであり、図1はこの発明に係る
眼科装置としての眼底カメラの光学系を示したものであ
る。
【0013】眼底カメラの光学系は、照明光を被検眼E
の眼底Efに投影させる照明光学系と、眼底Efからの反
射光を観察部または撮影部に案内させる観察撮影光学系
を備えている。
【0014】[照明光学系]照明光学系は、観察照明光
投影用の第1照明光学系と、撮影照明光投影用の第2照
明光学系とを有する。
【0015】第1照明光学系は、反射ミラー1、照明光
源としてのハロゲンランプ2、コンデンサーレンズ3、
ハーフミラー4、バンドパスフィルター5、有効絞り
(リング絞り)6,7、リレーレンズ8,斜設ミラー
9,リレーレンズ10,11、斜設穴あきミラー12、
対物レンズ13等の光学部品を此の順に有する。
【0016】ハロゲンランプ2から発した光は、コンデ
ンサーレンズ3、ハーフミラー4,バンドパスフィルタ
ー5,有効絞り(リング絞り)6,7、リレーレンズ
8,斜設ミラー9,リレーレンズ10,11、斜設穴あ
きミラー12、対物レンズ13の順に案内されて、被検
眼Eの眼底Efに照射されて、眼底Efを照明する。
【0017】バンドパスフィルター5は照明光学系の光
軸上に挿脱自在に設けられている。このバンドパスフィ
ルター5としては、透過波長域が400nm〜700n
mの可視波長フィルター(図2参照)と、透過波長域が
700nm〜800nmのエキサイターフィルター(図
3参照)の2つ或いは此れに加えて赤外透過フィルター
を用意しておく。そして、此れらのフィルターを択一的
に用いる。
【0018】第2照明光学系は、反射ミラー14、撮影
用照明光源としてのキセノンランプ15、コンデンサー
レンズ16,及びハーフミラー4から対物レンズ13ま
での光学部品を備えている。そして、キセノンランプ1
5から発した光は、コンデンサーレンズ16及びハーフ
ミラー4、バンドパスフィルター5,有効絞り(リング
絞り)6,7、リレーレンズ8、斜設ミラー9、リレー
レンズ10,11、斜設穴あきミラー12、対物レンズ
13の順に案内されて、被検眼Eの眼底Efに照射され
て、眼底Efを照明する。
【0019】[観察撮影光学系]観察撮影光学系は、観
察光学系と、撮影光学系とを有する。
【0020】観察光学系は、対物レンズ13、斜設穴あ
きミラー12、視度補正レンズ17、合焦レンズ18、
変倍レンズ19、結像レンズ20、クイックリターンミ
ラー(跳ね上げミラー)21、ピント板22、コンデン
サーレンズ23、反射プリズム24、接眼レンズ25を
備えている。
【0021】眼底Efからの反射光は、対物レンズ1
3、斜設穴あきミラー12、視度補正レンズ17、合焦
レンズ18、変倍レンズ19、結像レンズ20、クイッ
クリターンミラー21を介してピント板22まで案内さ
れる。このピント板22には、反射光による眼底像が結
像され、この眼底像がコンデンサーレンズ23、反射プ
リズム24、接眼レンズ25を介して検者眼26により
観察される。
【0022】撮影光学系は、一般観察撮影用の2次元っ
CD等の第1受光部27に反射光を案内させる第1撮影
光学系と、赤外蛍光用TVカメラ等の第2受光部28に
赤外蛍光を案内させる第2撮影光学系を有する。
【0023】第1受光部27は、可視カラー撮影、可視
白黒撮影、赤外光による撮影等の何れか一つ、若しくは
此れらの複数又は全部が行えるCCD又はTVカメラを
用いる。
【0024】第1撮影光学系は、観察光学系のクイック
リターンミラー21から接眼レンズ25までの光学部品
を除いた光学系、すなわち対物レンズ13から結像レン
ズ20までの光学部品を備えている。
【0025】第2撮影光学系は、対物レンズ13から結
像レンズ20までの光学部品と、結像レンズ20とクイ
ックリターンミラー21との間に位置させて観察光学系
の光軸上に出没可能に設けられたクイックリターンミラ
ー29、バリアフィルター30、反射ミラー31を備え
ている。
【0026】バリアフィルター30には、透過波長域が
820nm〜900nmでピークが850nmのものが
用いられる(図4参照)。なお、エキサイターフィルタ
ーによる蛍光励起用の照明光は800nm前後の光を含
み、また、バリアフィルター30による蛍光透過波長も
800nm前後の光を含んでいるため、この蛍光励起用
の照明光とバリアフィルター30透過光は800nm前
後でオーバーラップする。このオーバーラップによる透
過率が0.05%以上になると、バリアフィルター30
を透過する赤外蛍光が偽蛍光となり、この蛍光による像
のコントラストが低下してしまう傾向にある。従って、
このオーバーラップによる透過率を0.05%以下にす
る。なお、本実施例では、クイックリターンミラー29
が反射光分離手段となっている。
【0027】クイックリターンミラー29は、前記の反
射光に含まれる赤外蛍光以外の撮影光と赤外蛍光とを第
1受光部27または第2受光部28側に分離する反射光
分離手段として用いられる。このクイックリターンミラ
ー29から第1受光部27までは赤外蛍光以外の撮影光
用の第1光路C1となり、クイックリターンミラー29
から第2受光部28までは赤外蛍光用の第2光路C2と
なる。
【0028】上述した照明光学系及び観察撮影光学系に
は、400nm〜900nmまでの波長を効率よく透過
するように無反射コーティングされたレンズが用いられ
ている。
【0029】次に、このように構成した眼底カメラの使
用につき説明する。
【0030】〔通常観察〕被検眼Eの眼底Efを検者が
観察する場合には、クイックリターンミラー29を観察
光学系の光軸上から破線の如く外しておくとともに、ク
イックリターンミラー21を観察光学系の第1撮影光学
系の光軸上に実線の如く配置する。一方、バンドパスフ
ィルター5には図2に示した波長域の可視波長フィルタ
ーを用いて、バンドパスフィルター5を観察照明光投影
用の第1照明光学系の光軸上に配置する。そして、ハロ
ゲンランプ2を点灯して、照明光を第1照明光学系を介
して対物レンズ13から眼底Efに照射する。この際、
眼底Efには可視波長フィルターの作用により、400
んm〜700nmの可視光が照射される。この照射によ
り眼底Efで反射した反射光が対物レンズ13、斜設穴
あきミラー12、視度補正レンズ17、合焦レンズ1
8、変倍レンズ19、結像レンズ20、クイックリター
ンミラー21を介してピント板22まで案内される。こ
のピント板22には、反射光による眼底像が結像され、
この眼底像がコンデンサーレンズ23、反射プリズム2
4、接眼レンズ25を介して検者眼26により観察され
る。なお、第1受光部27の出力信号を基に眼底像を図
示しないモニターTVに写し出して観察することもでき
る。
【0031】〔赤外蛍光以外の観察撮影光による眼底撮
影〕被検眼Eの眼底Efを赤外蛍光以外の観察撮影光に
より眼底を撮影する場合には、クイックリターンミラー
21を観察光学系の第1撮影光学系の光軸上から破線の
如く外し、クイックリターンミラー29を観察光学系の
第2撮影光学系の光軸上から破線の如く外しておく、一
方、バンドパスフィルター5に図2に示した波長域の可
視波長フィルターを用いて、このバンドパスフィルター
5を観察照明光投影用の第1照明光学系の光軸上に配置
する。 そして、キセノンランプ15を点灯して、照明
光を第2照明光学系を介して対物レンズ13から眼底E
fに照射する。この際、眼底Efには可視波長フィルタ
ーの作用により、400nm〜700nmの可視光が照
射される。この照射により眼底Efで反射した反射光が
対物レンズ13、斜設穴あきミラー12、視度補正レン
ズ17、合焦レンズ18、変倍レンズ19、結像レンズ
20を介して第1受光部27に案内されて、第1受光部
27に可視光によるカラー又は白黒の眼底像が結像され
る。
【0032】また、可視蛍光による場合には、バンドパ
スフィルター5を可視蛍光用エキサイターフィルターと
するとともに、第1光路に可視蛍光用のバリアフィルタ
ーを可視蛍光用エキサイターフィルターの照明光学系へ
の挿入動作に連動させて挿入する。さらに、赤外光によ
る場合には、バンドパスフィルター5を赤外透過フィル
ターに代えれば、第1受光部27赤外光による眼底像が
結像される。
【0033】〔赤外蛍光による眼底撮影〕被検眼Eの眼
底Efを赤外蛍光の観察撮影光により眼底を撮影する場
合には、クイックリターンミラー29を観察光学系の第
2撮影光学系の光軸上に実線の如く配置するとととも
に、バンドパスフィルター5には、図3に示した波長域
が700nm〜800nmでピークが750nmのエキ
サイターフィルターを用いて、このバンドパスフィルタ
ー5を観察照明光投影用の第1照明光学系の光軸上に配
置する。
【0034】一方、被検者にICGすなわちインドシア
ニングリーンを注射する。この注射後、数秒〜10数秒
でインドシアニングリーンが眼底Efの血管に循環し始
める。 この際、キセノンランプ15を点灯して、照明
光を観察照明光学系を介して対物レンズ13から眼底E
fに照射する。この際、眼底Efにはエキサイターフィ
ルターの作用により700nm〜800nmの光が照射
される。この照射により眼底Efの血管内のICGが7
00nm〜800nmの光を吸収して励起されて赤外蛍
光を発する。このようにして励起された赤外蛍光が対物
レンズ13、斜設穴あきミラー12、視度補正レンズ1
7、合焦レンズ18、変倍レンズ19、結像レンズ2
0、バリアフィルター30及び反射ミラー31を介して
第2受光部28に案内され、第2受光部28には赤外蛍
光による眼底血管像が結像することになる。この際、バ
リアフィルター30により、820nm〜900nmで
ピークが850nmの赤外光を第2受光部28に案内す
る。
【0035】<第2実施例>図5乃至図7は、本発明の
第2実施例を示したものである。本実施例は、第1実施
例における観察光学系の第1撮影光学系の第1光路C1
上にバリアフィルター32を挿脱自在に設けた例を示し
たものである。このバリアフィルター32は、図7に示
すように、520nm〜640nmの透過波長域で57
0nmをピークとする可視蛍光を透過するものを用い
る。なお、本実施例及び以下に示す実施例では反射ミラ
ー31の図示を省略してある。
【0036】この場合には、観察照明光投影用の第1照
明光学系のバンドパスフィルター5は、図6に示すよう
に、470nm〜520nmの透過波長域で490nm
をピークとするエキサイターフィルターを用いる。
【0037】本実施例の場合には、被検者にフルオレセ
イン蛍光剤を注射して撮影する、通常の可視蛍光による
眼底血管像の撮影を行うことができると共に、赤外蛍光
による眼底血管像の撮影も行うことができる。
【0038】<第3,4実施例>図8は、本発明の第3
実施例を示し、図9は、本発明の第4実施例を示したも
のである。これらの両実施例は、第1,第2実施例のバ
ンドパスフィルター5に用いるエキサイターフィルター
の波長域の他の例を示したものである。
【0039】図8に示した波長域のエキサイターフィル
ターは、図3及び図6に示したエキサイターフィルター
の両特性を有する。これにより可視蛍光と赤外蛍光の同
時観察撮影が可能である。
【0040】また、図9に示した波長域のエキサイター
フィルターは、図2に示した可視波長フィルターの特性
と図3に示したエキサイターフィルターの特性の両方を
有する。このフィルターを用いた場合も、可視蛍光と赤
外蛍光の同時観察撮影が可能である。
【0041】なお、以下の実施例でも第1〜第4実施例
に示したバンドパスフィルター5を適宜組み合わせて使
用する。
【0042】<第5実施例>図10は、本発明の第5実
施例を示したものである。
【0043】本実施例は、図1におけるピント板22か
ら接眼レンズ25までを省略するとともに、ピント板2
2の位置に可視蛍光撮影用の受光部27’を設けて、第
1受光部27は白黒撮影のみを行うようにしたものであ
る。
【0044】<第6実施例>図11は、本発明の第6実
施例を示したものである。
【0045】本実施例は、第1実施例におけるクイック
リターンミラー29を、赤外蛍光を反射して可視光を透
過するコーティングがなされたダイクロイックミラー3
3に代えた例を示したものである。このダイクロイック
ミラー33(反射光分離手段)は、700nmまでの可
視光を透過し、700nm以上の光を反射する特性を有
する。
【0046】本実施例によれば、上述した可視光による
眼底撮影と赤外蛍光による眼底血管像の両方の同時観察
及び同時撮影を行うことができる。
【0047】なお、本実施例では、ダイクロイックミラ
ー33から第1受光部27までが観察光学系の第2撮影
光学系の第1光路C1となり、ダイクロイックミラー3
3から第2受光部28までが第2光路C2となる。
【0048】本実施例によれば、上述した可視光による
眼底撮影と赤外蛍光による眼底血管像の両方の同時観察
及び同時撮影を行うことができる。
【0049】<第7実施例>図12は、第6実施例にお
いて、第1光路C1に第2実施例に示したバリアフィル
ター32を挿脱自在に設けた例を示したものである。
【0050】<第8実施例>図13は、第7実施例(図
12参照)におけるバリアフィルター32を省略すると
ともに、ダイクロイックミラー33を赤外蛍光の波長を
反射する機能と可視光を透過する機能を持たせた特性の
ものにする。すなわち、本実施例では、ダイクロイック
ミラー33は、図4にしたように透過波長域が820n
m〜900nmでピークが850nmの赤外蛍光を反射
するバリアフィルター30の機能と、700nmまでの
可視光を透過する可視波長フィルターの機能を有する。
【0051】<第9実施例>図14は、第7実施例(図
12参照)におけるバリアフィルター30,32を省略
するとともに、ダイクロイックミラー33を赤外蛍光の
波長を反射する機能と可視蛍光を透過する機能を持たせ
た特性のものにする。すなわち、本実施例では、ダイク
ロイックミラー33は、図4に示すように透過波長域が
820nm〜900nmでピークが850nmの赤外蛍
光を反射するバリアフィルター30の機能と、図7に示
したように波長域が520nm〜640nmでピークが
570nmの可視蛍光を透過するバリアフィルター32
の機能とを有する。
【0052】<第10実施例>図15は、第1実施例に
おけるクイックリターンミラー29から第2受光部28
までを省略して、撮影光学系に反射光分離手段としての
ダイクロイックミラー33、反射ミラー36,37、半
透鏡38からなる迂回光路を形成することにより、半透
鏡38のみを含むダイクロイックミラー33から第1受
光部27までの光路を観察光学系の第2撮影光学系の第
3光路C3とするとともに、迂回光路を第4光路C4
(補正手段)として、バリアフィルター30と同じ特性
の赤外蛍光用のバリアフィルター34を半透鏡38と第
1受光部27との間の光路C3上に挿脱自在に設けた例
を示したものである。
【0053】なお、可視光と赤外光とは波長が異なるた
め、受光部27までの光路長が可視光と赤外光では多少
異なる。この結果、受光部27までの光路長を可視光に
合わせておくと、赤外光による眼底像に多少のピントず
れが生ずる虞があるが、上述のように第4光路C4の迂
回光路を設けることにより、バリアフィルター34を光
路に挿入したときに、赤外光による受光部27までの光
路長が第4光路C4の迂回光路により補正される。
【0054】本実施例では、第1受光部27が第1実施
例と同様に可視カラー,可視白黒、赤外蛍光を撮影可能
に設けられている。なお、ダイクロイックミラー33を
クイックリターミラー29に置き換えることもできる。
【0055】<第11実施例>図16は、反射光分離手
段としての半透鏡35、反射ミラー36,37、半透鏡
38からなる迂回光路を撮影光学系の光路に形成するこ
とにより、半透鏡38を含む半透鏡35から第1受光部
27までの光路を観察光学系の第2撮影光学系の第5光
路C5とすると共に、迂回光路を第6光路C6として、
この第5光路C5にバリアフィルター32と同じ特性の
可視蛍光用のバリアフィルター39を挿脱自在に配設
し、バリアフィルター30と同じ特性の赤外蛍光用のバ
リアフィルター34を第6光路C6に挿脱自在に配設し
た例を示したものである。
【0056】<第12実施例>図17は、第1実施例に
おけるクイックリターンミラー29から第2受光部28
までを省略するとともに、赤外蛍光のバリアフィルター
32及びバリアフィルター34と同じ特性の可視蛍光用
のバリアフィルター40を観察光学系の第2撮影光学系
の光軸上に挿脱自在に設けた例を示したものである。
【0057】本実施例では、受光部27が可視カラー,
可視白黒,可視蛍光,赤外白黒,赤外蛍光を撮影可能に設
けられている。
【0058】<第13実施例>図18は、第1実施例に
おけるクイックリターンミラー29から第2受光部28
までを省略するとともに、第1受光部27の位置に第3
受光部41a及び第4受光部41bを有する固体撮像素
子41を配置して、受光光学系にクイックリターンミラ
ー42を配設して、このクイックリターンミラー42か
ら第3受光部41aまでの光路を第7光路C7とし、ク
イックリターンミラー42から第4受光部41bまでを
第8光路C8とし、第8光路C8中の反射ミラー43と
第4受光部41bとの間にバリアフィルター30と同じ
特性の赤外蛍光用のバリアフィルター44を挿脱自在に
配設し、第7光路C7中にバリアフィルター32と同じ
特性の可視蛍光用のバリアフィルター45を挿脱自在に
設けたものである。
【0059】<第14実施例>図19は、図18の第1
3実施例のクイックリターンミラー42を赤外蛍光反
射、可視光透過のダイクロイックミラー46に置き換え
た例を示したものである。
【0060】<第15実施例>図20は、図19の第1
4実施例のバリアフィルター44を省略するとともに、
ダイクロイックミラー46に可視光透過、赤外蛍光反射
の機能を持たせて、このダイクロイックミラー46に赤
外蛍光のバリアフィルター44を兼ねさせた例を示した
ものである。
【0061】<第16実施例>図21は、図20の第1
5実施例のバリアフィルター45を省略するとともに、
ダイクロイックミラー46に可視蛍光透過、赤外蛍光反
射の機能を持たせて、このダイクロイックミラー46に
赤外蛍光及び可視蛍光のバリアフィルター44を兼ねさ
せた例を示したものである。
【0062】以上説明した実施例では、バリヤフィルタ
ーやバンドパスフィルターとが各光路上に挿脱自在なも
ので、図15に示したもの以外のものは、各光路上に固
定して使用することも可能である。
【0063】なお、観察・撮影光共に赤外を使用し、受
光部すなわち記録媒体として赤外に感度のある光電変換
素子を設けることもできる。また、以上説明した本発明
は、脈絡膜の循環動態、肝臓機能等の検査が行える眼検
査装置等の眼科装置にも適用できることは云うまでもな
い。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、可視照明光と赤外照明光とを被検眼眼底に投影させ
る照明光学系と、前記被検眼眼底からの反射光を観察撮
影部に案内させる観察撮影光学系とを備え、前記観察撮
影光学系は、前記観察撮影部に案内させる前記反射光の
光路長を補正する補正手段を設けたので、可視蛍光と赤
外蛍光との各波長に合わせた光路長により、眼底から反
射する可視蛍光と赤外蛍光とを同一の撮影部に受光させ
て1つの撮影部で可視蛍光撮影と赤外蛍光撮影とが可能
である。
【0065】請求項2の発明は、前記観察撮影部に、前
記反射光に含まれる赤外蛍光以外の撮影光と赤外蛍光の
撮影光との反射分離手段を設け、前記反射分離手段によ
り分離された赤外蛍光以外の撮影光と赤外蛍光の撮影光
とを撮像する撮像受光部設けたので、1つの撮影部で可
視蛍光撮影と赤外蛍光撮影とを同時に撮像することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる眼科装置としての眼底カメラに
おける実施の形態の構成図である。
【図2】図1に示したバンドパスフィルターの波長域の
一例を示す説明図である。
【図3】同じく、図1に示したバンドパスフィルターの
波長域の一例を示す説明図である。
【図4】同じく、図1に示した赤外蛍光用のバリアフィ
ルターの波長域の一例を示す説明図である。
【図5】第2実施例における観察光学系の第1撮影光学
系を示す構成図である。
【図6】同じく図5に示したバンドパスフィルターの波
長域の一例を示す説明図である。
【図7】同じく図5に示した可視蛍光用のバリアフィル
ターの一例を示す説明図である。
【図8】第3実施例における図1に示したバンドパスフ
ィルターの波長域の他の例を示す説明図である。
【図9】第4実施例における図1に示したバンドパスフ
ィルターの波長域の他の例を示す説明図である。
【図10】第5実施例の構成を示す構成図である。
【図11】第6実施例の構成を示す構成図である。
【図12】第7実施例におけるバリアフィルターの配設
図である。
【図13】第8実施例の構成を示す構成図である。
【図14】第9実施例の構成を示す構成図である。
【図15】第10実施例の構成を示す構成図である。
【図16】第11実施例の構成を示す構成図である。
【図17】第12実施例の構成を示す構成図である。
【図18】第13実施例の構成を示す構成図である。
【図19】第14実施例の構成を示す構成図である。
【図20】第15実施例の構成を示す構成図である。
【図21】第16実施例の構成を示す構成図である。
【符号の説明】
27…観察撮影部 33…反射光分離手段 C4,C6…第4,6光路(補正手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視照明光と赤外照明光とを被検眼眼底
    に投影させる照明光学系と、前記被検眼眼底からの反射
    光を観察撮影部に案内させる観察撮影光学系とを備え、
    前記観察撮影光学系は、前記観察撮影部に案内させる前
    記反射光の光路長を補正する補正手段を設けたことを特
    徴とする眼科装置。
  2. 【請求項2】 前記観察撮影部は、前記反射光に含まれ
    る赤外蛍光以外の撮影光と赤外蛍光の撮影光との反射分
    離手段を設け、前記反射分離手段により分離された赤外
    蛍光以外の撮影光と赤外蛍光の撮影光とを撮像する撮像
    受光部設けたことを特徴とする請求項1に記載の眼科装
    置。
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