JPH104218A - ポーラス構造熱電素子及びその製造方法 - Google Patents

ポーラス構造熱電素子及びその製造方法

Info

Publication number
JPH104218A
JPH104218A JP8154163A JP15416396A JPH104218A JP H104218 A JPH104218 A JP H104218A JP 8154163 A JP8154163 A JP 8154163A JP 15416396 A JP15416396 A JP 15416396A JP H104218 A JPH104218 A JP H104218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type
fesi
phase
porous
thermoelectric element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8154163A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Kato
雅之 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Isuzu Motors Ltd filed Critical Isuzu Motors Ltd
Priority to JP8154163A priority Critical patent/JPH104218A/ja
Publication of JPH104218A publication Critical patent/JPH104218A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 β相化のための熱処理時間が短く、かつ、製
造工程が簡易なポーラス構造熱電素子及びその製造方法
を提供するものである。 【解決手段】 β−FeSi2 相のpn型素子部2と、
α−FeSi2 相のp型とn型の電極部4、5とを備え
たポーラス構造熱電素子1において、p型とn型に調整
したα−FeSi2 に相変態促進材をそれぞれ添加して
pn型素子形成部を形成し、そのpn型素子形成部の直
上に、p型とn型に調整したα−FeSi2 で電極形成
部をそれぞれ形成し、その後、焼結固化すると共に、上
記pn型素子形成部のみをα相からβ相に相変態するた
めの熱処理を施したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポーラス構造熱電
素子及びその製造方法に係り、特に、FeSi2 を用い
たポーラス構造熱電素子及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】通気性のあるポーラス構造素子体中に可
燃性ガスを流し込み、その可燃性ガスの出口(下流)側
のポーラス構造素子体表面において燃焼させる。これに
よって、可燃性ガスの燃焼部(下流側)は、火炎によっ
て高温になる。通常は、高温側から低温側への熱伝搬に
よって温度勾配が形成されるが、この場合、熱伝搬とは
逆の方に低温のガスが常に供給されているため熱伝搬は
起こらず、可燃性ガスの入口(上流)側と可燃性ガスの
出口(下流)側との温度差は通常のバルク体(塊)より
も大きくなるという理論が提案されている。この現象を
熱電発電に応用することで発電効率を向上させる方法が
行われている(特開平7−221353号公報など)。
【0003】現有する熱電材料中、このポーラス燃焼に
最適な材料として、高温大気中で安定なFeSi2 が挙
げられる。FeSi2 を用いたポーラス構造熱電素子の
作製方法として、球状粉末を焼結する方法がある。
【0004】この時、温度差によって発電した電力を取
り出すべくFeSi2 ポーラス構造素子体に電極を取り
付けて(接合して)いるが、この電極は集電効果のある
低抵抗な材料であることは勿論のこと、可燃性ガスを通
気させるべく多孔質の構造を有していることが必要であ
る。また、電極材料として、FeSi2 と熱膨張係数が
同じ材料がベストであることは言うまでもないが、熱膨
張係数が完全に同一な材料はなく、熱膨張係数が同程度
のステンレス(例えば、SUS304)などを用いてい
る。
【0005】ステンレスをFeSi2 ポーラス構造素子
体の電極として用いる場合、熱膨張係数の違いによる応
力を緩和すべくメッシュ状にしている。
【0006】メッシュ状電極の概観を図3に示す。
【0007】図3に示すように、メッシュ状の電極24
は、線材24a,24bを直交させて編込んでなるもの
であり、直交する線材24aと線材24bとは接触して
いるだけである。このため、メッシュ状の電極24を用
いた場合、電極24自体の内部抵抗が大きくなり、低出
力化する。
【0008】敢えて直交する線材24aと線材24bと
を溶接した場合、電極24自体の内部抵抗は小さくなる
が、縦横への伸縮性がなくなり、応力緩和ができなくな
ると共に、FeSi2 ポーラス構造素子体との接合もで
きなくなる。
【0009】メッシュ状の電極24とFeSi2 ポーラ
ス構造素子体とを接合する場合、その接触が点接触であ
ると共に、異種材料の接合であるため、その接合部の抵
抗は大きくなってしまう。すなわち、FeSi2 ポーラ
ス構造熱電素子の本来の出力が得られていなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ここで、FeSi2
ーラス構造熱電素子においては、α−FeSi2 からな
る電極部とβ−FeSi2 からなる素子部とを一体に形
成したものがある。このFeSi2 ポーラス構造熱電素
子の場合、素子部と電極部との組成が同じであるため、
熱膨張係数も当然同じとなり、接合部における応力は発
生しない。
【0011】また、電極部と素子部とを一体に形成して
あるため、接合部における電極部と素子部との接触は、
ほぼ面接触に近く、接合部における抵抗も小さくなる。
すなわち、メッシュ状の電極を用いたFeSi2 ポーラ
ス構造熱電素子における問題点が解消され、FeSi2
ポーラス構造熱電素子の本来の出力を得ることができる
はずである。
【0012】従来のFeSi2 ポーラス構造熱電素子の
概観を図4に示す。
【0013】図4に示すように、従来のFeSi2 ポー
ラス構造熱電素子11は、円板状部11aと横断面ほぼ
半円形状の一対の脚部11b、11cとで構成される。
【0014】円板状部11aおよび脚部11b、11c
は、pn型素子部12で構成されており、脚部11bお
よび脚部11cの下端部には、p型電極部14、n型電
極部15がそれぞれ形成されている。pn型素子部12
は、p型素子部12aとn型素子部12bとで構成さ
れ、pn接合部13を介して接合されている。
【0015】従来のFeSi2 ポーラス構造熱電素子の
製造方法のチャート図を図5に示す。
【0016】図5に示すように、FeSi2 ポーラス構
造熱電素子11を作製するための原料粉末はα−FeS
2 粉末であり、α−FeSi2 粉末を型内に充填した
後に圧縮成形してなるα−FeSi2 ポーラス体を焼結
し、ポーラス焼結体を作製する。このポーラス焼結体を
FeSi2 ポーラス構造熱電素子11とするためには、
α−FeSi2 からなる素子形成部をβ−FeSi2
相変態させねばならない。このため、ポーラス構造の焼
結体に熱処理(例えば、大気中、850℃)を施してい
る。
【0017】しかしながら、従来のポーラス構造熱電素
子11の製造方法においては、α−FeSi2 粉末を圧
縮成形後、焼結固化して形成したα−FeSi2 ポーラ
ス焼結体をα相からβ相へと相変態させるための熱処理
に大変長い時間(例えば、50hr)を必要とした。
【0018】また、その際に、α−FeSi2 からなる
電極形成部もβ−FeSi2 に同時に相変態されるた
め、α−FeSi2 からなる電極部14、15とβ−F
eSi2 からなる素子部12とを一体に形成する場合に
おいては、α−FeSi2 からなる素子形成部をβ−F
eSi2 に相変態させる際に同時に相変態されたβ−F
eSi2 からなる電極形成部に、再度熱処理を加えて、
α−FeSi2 に再変態させる方法がとられている。
【0019】すなわち、元々はα−FeSi2 からなる
電極形成部をβ−FeSi2 に変態させ、再度、α−F
eSi2 に変態させるという非効率的な工程を経てポー
ラス構造熱電素子を作製していた。
【0020】そこで本発明は、上記課題を解決し、β相
化のための熱処理時間が短く、かつ、製造工程が簡易な
ポーラス構造熱電素子及びその製造方法を提供すること
にある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、β−FeSi2 相のpn型素子部
と、α−FeSi2 相のp型とn型の電極部とを備えた
ポーラス構造熱電素子において、p型とn型に調整した
α−FeSi2 に相変態促進材をそれぞれ添加してpn
型素子形成部を形成し、そのpn型素子形成部の直上
に、p型とn型に調整したα−FeSi2 で電極形成部
をそれぞれ形成し、その後、焼結固化すると共に、上記
pn型素子形成部のみをα相からβ相に相変態するため
の熱処理を施したものである。
【0022】請求項2の発明は、β−FeSi2 相のp
n型素子部と、α−FeSi2 相のp型とn型の電極部
とを備えたポーラス構造熱電素子の製造方法において、
p型とn型に調整したα−FeSi2 に相変態促進材を
それぞれ添加してpn型素子形成部を形成し、そのpn
型素子形成部の直上に、p型とn型に調整したα−Fe
Si2 で電極形成部をそれぞれ形成し、その後、焼結固
化すると共に、上記pn型素子形成部のみをα相からβ
相に相変態するための熱処理を施すようにしたものであ
る。
【0023】請求項3の発明は、上記相変態促進材が、
Pd、Cu、Au、Ruから選択される1種または2種
以上の混合体である請求項1または請求項2記載のポー
ラス構造熱電素子の製造方法である。
【0024】請求項4の発明は、上記相変態促進材の添
加量が、0.5〜6wt%である請求項1乃至請求項3
記載のポーラス構造熱電素子の製造方法である。
【0025】上記数値範囲を限定した理由を以下に述べ
る。
【0026】上記相変態促進材の添加量を0.5〜6w
t%と限定した理由は、相変態促進材の添加量が0.5
wt%より少ないと原料の成分純度のため測定上限界が
あるからであり、相変態促進材の添加量が6wt%より
多いと熱電素子の熱起電力が急激に減少するからであ
る。
【0027】以上の構成によれば、p型とn型に調整し
たα−FeSi2 に相変態促進材をそれぞれ添加してp
n型素子形成部を形成し、そのpn型素子形成部の直上
に、p型とn型に調整したα−FeSi2 で電極形成部
をそれぞれ形成し、その後、焼結固化すると共に、pn
型素子形成部のみをα相からβ相に相変態するための熱
処理を施すため、β相化のための熱処理時間が短く、か
つ、製造工程が簡易なポーラス構造熱電素子を得ること
ができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0029】本発明のポーラス構造熱電素子の概観を図
1に示す。
【0030】図1に示すように、本発明のFeSi2
ーラス構造熱電素子1は、円板状部1aと、その円板状
部1aから下方へ一体的に延出された横断面ほぼ半円形
状の一対の脚部1b、1cとで構成される。そして、脚
部1b、1cの間には、所定の幅を有してスリット状隙
間部が形成される。
【0031】円板状部1aおよび脚部1b、1cの大部
分は、pn型素子部2で構成されており、脚部1bの下
端部および脚部1cの下端部はp型電極部4、n型電極
部5で構成されている。pn型素子部2は、p型素子部
2aとn型素子部2bとで構成され、pn接合部3を介
して接合されている。
【0032】p型素子部2aおよびn型素子部2bは、
p型、n型にそれぞれ調整されたα−FeSi2 球状粉
末に、Pd、Cu、Au、Ruから選択される1種また
は2種以上の相変態促進材を添加してなる混合体で構成
される。また、p型電極部4およびn型電極部5は、p
型、n型にそれぞれ調整されたα−FeSi2 球状粉末
で構成される。
【0033】p型素子部2a、n型素子部2b、p型電
極部4、およびn型電極部5を構成するα−FeSi2
球状粉末の粒径は特に限定しないが、150〜250μ
mの粒径のものが特に好ましい。
【0034】p型素子部2aおよびn型素子部2bに添
加される相変態促進材の添加量は、0.5〜6wt%が
望ましく、特に、2wt%が好ましい。
【0035】次に、本発明の製造方法を説明する。
【0036】本発明のポーラス構造熱電素子の製造方法
を図2に示す。
【0037】図2に示すように、先ず、ポーラス構造熱
電素子の形状とニアネットシェイプの所定の型内に、p
型素子部2aおよびn型素子部2bを構成する原料粉末
として、p型およびn型にそれぞれ調整されたα−Fe
Si2 球状粉末(例えば、粒径が150〜250μm)
に、相変態促進材(例えば、2wt%のPd)を添加し
てなる混合粉末を充填する。次に、その混合粉末の上
に、p型電極部4およびn型電極部5を構成する原料粉
末として、p型およびn型にそれぞれ調整されたα−F
eSi2 球状粉末(例えば、粒径が150〜250μ
m)を充填する。
【0038】次に、それぞれの粉末が充填された型に圧
縮成形を施し、α−FeSi2 ポーラス体を作製する。
その後、そのα−FeSi2 ポーラス体に焼結(例え
ば、PAS、ホットプレスなど)を施し、α−FeSi
2 ポーラス焼結体を作製する。
【0039】α−FeSi2 ポーラス焼結体におけるp
型素子部2aおよびn型素子部2bは、依然としてα相
であるため、β相化するための熱処理(例えば、大気
中、850℃、1hr)を施す。ここで、p型素子部2
aおよびn型素子部2bには、相変態促進材が添加され
ているため、この熱処理によって容易にβ相化するが、
p型電極部4およびn型電極部5には、相変態促進材が
添加されていないため、この熱処理によってβ相化せず
α相のままである。
【0040】すなわち、α−FeSi2 ポーラス焼結体
に一度の熱処理を施すだけで、ポーラス構造熱電素子の
素子部と電極部とを同時に形成することができる。この
ため、ポーラス構造熱電素子の製造工程が簡易になると
共に、熱処理時間も大幅に短縮され、低コストでポーラ
ス構造熱電素子を作製することができる。
【0041】
【実施例】
(実施例1)p型素子部の原料粉末として2wt%Pd
添加p型α−FeSi2 (化学組成:Fe0.91Mn0.09
Si2 )粉末、n型素子部の原料粉末として2wt%P
d添加n型α−FeSi2 (化学組成:Fe0.97Co
0.03Si2 )粉末、p型電極部の原料粉末としてp型α
−FeSi2 粉末、n型電極部の原料粉末としてn型α
−FeSi2 粉末を用い、順次、所定の型内に充填した
後、圧縮成形を施す。
【0042】粉末を圧縮成形してなるα−FeSi2
ーラス体を、PASにて焼結を施し、α−FeSi2
ーラス焼結体を作製する。
【0043】α−FeSi2 ポーラス焼結体に、大気
中、850℃、1hrの熱処理を施して、ポーラス構造
熱電素子における素子部をα相からβ相に相変態させ、
α−FeSi2 電極を有したβ−FeSi2 ポーラス構
造熱電素子を作製した。
【0044】この時、α−FeSi2 電極を有したβ−
FeSi2 ポーラス構造熱電素子における円板状部の直
径は20mm、厚さは2mm、脚部の高さは2mm、お
よび電極部の厚さは2mmである。
【0045】(比較例1)p型素子部の原料粉末として
p型α−FeSi2 (化学組成:Fe0.91Mn0.09Si
2 )粉末、n型素子部の原料粉末としてn型α−FeS
2 (化学組成:Fe0.97Co0.03Si2 )粉末を用
い、所定の型内に充填した後、圧縮成形を施す。
【0046】粉末を圧縮成形してなるα−FeSi2
ーラス体を、PASにて焼結を施し、α−FeSi2
ーラス焼結体を作製する。
【0047】α−FeSi2 ポーラス焼結体に、大気
中、850℃、50hrの熱処理を施して、ポーラス構
造熱電素子における素子部をα相からβ相に相変態させ
ると共に、p型とn型にそれぞれ調整したSUS304
からなるメッシュ状の電極をそれぞれの素子部に接合し
て、ステンレス電極を有したβ−FeSi2 ポーラス構
造熱電素子を作製した。
【0048】この時、ステンレス電極を有したβ−Fe
Si2 ポーラス構造熱電素子における円板状部の直径は
20mm、厚さは2mm、脚部の高さは2mm、および
電極部の厚さは2mmである。
【0049】実施例1および比較例1におけるポーラス
構造熱電素子の熱電特性の測定結果を表1に示す。熱電
特性は、熱電素子の温度差が700℃の時の値を評価し
た。
【0050】
【表1】
【0051】表1に示すように、熱電素子の温度差が7
00℃の時において、実施例1のポーラス構造熱電素子
は、0.35Vの電圧が生じ、電力は26(Wm/
2 )を示した。これは、電極部にα−FeSi2 を用
いることにより、素子と電極部との間の良好な接合(低
接触抵抗、熱膨張率がほぼ等しいことによる低歪み)が
得られるためであり、これによって得られる電力が向上
する。
【0052】これに対して、比較例1のポーラス構造熱
電素子は、電圧は0.35Vが生じるものの、電力は1
9(Wm/m2 )に止まった。
【0053】また、SUS304メッシュなどの金属材
料をβ−FeSi2 ポーラス構造熱電素子の電極として
用いる場合、α−FeSi2 をβ相化する際の熱処理時
において、雰囲気を高真空下に保持しないと酸化劣化し
てしまう。これに対して、α−FeSi2 をβ−FeS
2 ポーラス構造熱電素子の電極として用いる場合、大
気中で熱処理を施しても酸化劣化は生じない。すなわ
ち、雰囲気制御が不要で容易な熱処理となる。
【0054】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を発揮する。
【0055】(1) 素子部を構成するα−FeSi2
中に、相変態促進材を添加しているため、β相化のため
の熱処理時間の大幅な短縮を図ることができる。
【0056】(2) 素子部と電極部との組成が異なる
ため、1回の熱処理を施すことによってα相からβ相に
相変態する部分とそうでない部分とを形成することがで
きる。
【0057】(3) 製造工程が簡易になるため、低コ
ストでポーラス構造熱電素子を作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポーラス構造熱電素子の概観を示す図
である。
【図2】本発明のポーラス構造熱電素子の製造方法のチ
ャート図である。
【図3】メッシュ状の電極の部分拡大図である。
【図4】従来のポーラス構造熱電素子の概観を示す図で
ある。
【図5】従来のポーラス構造熱電素子の製造方法のチャ
ート図である。
【符号の説明】
1 ポーラス構造熱電素子 1a 円板状部 1b、1c 脚部 2 pn型素子部 2a p型素子部 2b n型素子部 3 pn接合部 4 p型電極部 5 n型電極部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 β−FeSi2 相のpn型素子部と、α
    −FeSi2 相のp型とn型の電極部とを備えたポーラ
    ス構造熱電素子において、p型とn型に調整したα−F
    eSi2 に相変態促進材をそれぞれ添加してpn型素子
    形成部を形成し、そのpn型素子形成部の直上に、p型
    とn型に調整したα−FeSi2 で電極形成部をそれぞ
    れ形成し、その後、焼結固化すると共に、上記pn型素
    子形成部のみをα相からβ相に相変態するための熱処理
    を施したことを特徴とするポーラス構造熱電素子。
  2. 【請求項2】 β−FeSi2 相のpn型素子部と、α
    −FeSi2 相のp型とn型の電極部とを備えたポーラ
    ス構造熱電素子の製造方法において、p型とn型に調整
    したα−FeSi2 に相変態促進材をそれぞれ添加して
    pn型素子形成部を形成し、そのpn型素子形成部の直
    上に、p型とn型に調整したα−FeSi2 で電極形成
    部をそれぞれ形成し、その後、焼結固化すると共に、上
    記pn型素子形成部のみをα相からβ相に相変態するた
    めの熱処理を施すようにしたことを特徴とするポーラス
    構造熱電素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記相変態促進材が、Pd、Cu、A
    u、Ruから選択される1種または2種以上の混合体で
    ある請求項1または請求項2記載のポーラス構造熱電素
    子の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記相変態促進材の添加量が、0.5〜
    6wt%である請求項1乃至請求項3記載のポーラス構
    造熱電素子の製造方法。
JP8154163A 1996-06-14 1996-06-14 ポーラス構造熱電素子及びその製造方法 Pending JPH104218A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8154163A JPH104218A (ja) 1996-06-14 1996-06-14 ポーラス構造熱電素子及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8154163A JPH104218A (ja) 1996-06-14 1996-06-14 ポーラス構造熱電素子及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH104218A true JPH104218A (ja) 1998-01-06

Family

ID=15578217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8154163A Pending JPH104218A (ja) 1996-06-14 1996-06-14 ポーラス構造熱電素子及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH104218A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006253343A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 電極を一体化した熱電素子及びその作製方法
US7397609B2 (en) 2005-11-29 2008-07-08 Eastman Kodak Company Imaging apparatus
JP2008305986A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Sumitomo Chemical Co Ltd 熱電変換モジュール

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006253343A (ja) * 2005-03-10 2006-09-21 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 電極を一体化した熱電素子及びその作製方法
JP4524383B2 (ja) * 2005-03-10 2010-08-18 独立行政法人産業技術総合研究所 電極を一体化した熱電素子及びその作製方法
US7397609B2 (en) 2005-11-29 2008-07-08 Eastman Kodak Company Imaging apparatus
JP2008305986A (ja) * 2007-06-07 2008-12-18 Sumitomo Chemical Co Ltd 熱電変換モジュール
EP2159854A1 (en) * 2007-06-07 2010-03-03 Sumitomo Chemical Company, Limited Thermoelectric conversion module
EP2159854A4 (en) * 2007-06-07 2011-12-07 Sumitomo Chemical Co THERMOELECTRIC CONVERSION MODULE

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4858976B2 (ja) 複合化した熱電変換材料
JPH1197750A (ja) 熱電材料、その製造方法、および熱電発電システム
JPH104218A (ja) ポーラス構造熱電素子及びその製造方法
CN104646671A (zh) 一种超快速制备Cu2Se基热电发电元器件的方法
JP2001217469A (ja) 熱電変換素子とその製造方法
CN105702847A (zh) 一种提高BiTeSe基N型半导体热电材料性能的方法
JP6414137B2 (ja) 熱電変換素子
JPH0969653A (ja) 熱電材料及びその製造方法
JP5201691B2 (ja) 酸素を含有した金属間化合物熱電変換材料並びに熱電変換素子乃至熱電変換モジュール
JPH06144825A (ja) 熱発電素子の製造方法
JPH08335721A (ja) ポーラス状熱発電素子の製造方法
JPH1154805A (ja) 一体成形熱電素子及びその製造法
CN104362249A (zh) 一种与Mg-Si-Sn基热电元件相匹配的分层电极及其连接工艺
JP3482094B2 (ja) 熱電変換素子用熱応力緩和パッド及び熱電変換素子
JPH11298052A (ja) 熱電素子、熱電材料及び熱電材料の製造方法
JP4253878B2 (ja) シリコン−ゲルマニウム系熱電材料及びその製造方法
JPH11274578A (ja) 熱電変換材料の製造方法および熱電変換モジュール
CN109817800A (zh) 一种电极以及NbFeSb/Mo热电结的制备方法
JPH11112037A (ja) 熱電素子及び熱電素子の電極形成方法
JP3463396B2 (ja) 熱電変換材料
JP3482734B2 (ja) 熱電素子
JP3185429B2 (ja) 熱発電素子の製造方法
JPH11186615A (ja) 半導体熱電材料
JP2818851B2 (ja) リン化ホウ素系半導体素子の製造方法
Subramanyam et al. Development and experimental study of copper selenide based thermo-electric material by the method of powder metallurgy