JPH1039235A - 接眼レンズ - Google Patents

接眼レンズ

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JPH1039235A
JPH1039235A JP8213130A JP21313096A JPH1039235A JP H1039235 A JPH1039235 A JP H1039235A JP 8213130 A JP8213130 A JP 8213130A JP 21313096 A JP21313096 A JP 21313096A JP H1039235 A JPH1039235 A JP H1039235A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い視野の全域に亘って諸収差が良好に補正
され、十分な長さのアイレリーフを有し、波長によるア
イレリーフの差が小さい接眼レンズ。 【解決手段】 対物レンズ側から順に、負レンズL11と
正レンズL12とからなる接合レンズL1と、2つのレン
ズからなり全体として正の屈折力を有する接合レンズL
2と、正の屈折力を有する単レンズL3とを備えてい
る。そして、所定の条件式(1)および(2)を満足す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は接眼レンズに関し、
特に望遠鏡、双眼鏡、顕微鏡等に用いられる接眼レンズ
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば望遠鏡や双眼鏡または顕微鏡等に
おいては、対物レンズにより形成された実像をさらに拡
大して観察するために接眼レンズが使用されている。こ
の種の接眼レンズでは、広い画角に亘って各収差が良好
に補正されていることはいうまでもなく、快適に観察を
行うために十分な長さのアイレリーフ(接眼レンズの最
も眼側のレンズ面とアイポイントとの軸上間隔)が要求
される。一般に、広視野で且つ長いアイレリーフを有す
る接眼レンズでは、接合面の数が多いほど、視野周辺の
諸収差、特に倍率色収差、コマ収差および歪曲収差を良
好に補正することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接合レ
ンズを2組以上用いて色収差補正を行う際に、単に倍率
色収差のみを良好に補正していても、波長によるアイレ
リーフの差が大きい場合には、接眼レンズを介して観察
する際に観察者の目がアイポイントから前後にずれる
と、視野周辺部が青色または黄色に色付いて見えてしま
う。この現象は、アイレリーフが長いほど、また視野が
広いほど顕著に現われてくる。
【0004】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、広い視野の全域に亘って諸収差が良好に補正
され、十分な長さのアイレリーフを有し、波長によるア
イレリーフの差が小さく、目がアイポイントから前後に
ずれても視野の周辺部が自然な色を保つことのできる接
眼レンズを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、対物レンズ側から順に、負レン
ズL11と正レンズL12とからなる接合レンズL1と、2
つのレンズからなり全体として正の屈折力を有する接合
レンズL2と、正の屈折力を有する単レンズL3とを備
え、前記負レンズL11のアッベ数をν1とし、前記正レ
ンズL12のアッベ数をν2とし、前記接合レンズL2の
対物レンズ側のレンズのアッベ数をν3とし、前記接合
レンズL2のアイポイント側のレンズのアッベ数をν4
としたとき、 0<ν2−ν1≦30 25≦|ν4−ν3| の条件を満足することを特徴とする接眼レンズを提供す
る。
【0006】本発明の好ましい態様によれば、前記接合
レンズL1の接合面の曲率半径をR2とし、前記接合レ
ンズL2の接合面の曲率半径をR5とし、レンズ系全体
の焦点距離をFとしたとき、 1.0≦|R2/F|≦3.0 0.8≦|R5/F|≦1.5 の条件を満足する。また、前記単レンズL3のd線に対
する屈折率n5は、1.60≦n5の条件を満足するこ
とが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】一般に、広視野で且つ長いアイレ
リーフを有する接眼レンズでは、接合面の数が多いほ
ど、諸収差を良好に補正しつつ、倍率色収差を良好に補
正することができる。本発明の接眼レンズにおいても、
2組の接合レンズL1およびL2を用いることによっ
て、広視野に亘って良好に補正された収差を得ることが
できる。しかしながら、十分長いアイレリーフを確保す
るには、入射光線を光軸からできるだけ離すことができ
るように、特に像面に近い接合レンズL1の像側の面R
1は、大きな屈折力を有することが必要である。
【0008】ところで、接合レンズL1の像側の面R1
が負の屈折力を有する場合、基準波長よりも短い波長の
光線は、基準波長の光線に比べ、より大きな発散作用を
受けることになる。逆に、基準波長よりも長い波長の光
線は、基準波長の光線に比べ、より少ない発散作用を受
けることになる。このため、接合レンズL1の最も対物
レンズ側の面に入射した光線のうち基準波長の光線より
も短波長の光は、最も眼側(アイポイント側)に配置さ
れた単レンズL3の眼側の面では基準波長の光線よりも
光軸から離れたレンズ周辺部から射出される。反対に、
基準波長の光線よりも長い波長の光線は、基準波長の光
線よりも光軸に近い位置から射出される。その結果、倍
率色収差が良好に補正されているにも関わらず、波長に
よるアイレリーフの差が生じ、アイポイントからレンズ
に近づく方向に目がずれると視野の周辺部が黄色に色付
き、アイポイントからレンズを離れる方向に目がずれる
と視野の周辺部が青色に色付いて見えてしまう。
【0009】視野の周辺部が色付く現象を回避しつつ十
分長いアイレリーフを得るためには、接合レンズL1の
像側の面R1の負の屈折力を強めながらも、倍率色収差
が良好に補正可能な範囲で各波長による発散作用の差を
極力減らすことが要求される。通常、色収差の良好な補
正のためには、正レンズにアッベ数の大きな光学材料を
負レンズにアッベ数の小さな光学材料を使用して、正レ
ンズと負レンズとのアッベ数の差を大きく保つのが望ま
しい。しかしながら、接合レンズL1において負レンズ
L11と正レンズL12とのアッベ数の差をあまり大きくす
ると、対物レンズ側の負レンズL11の発散作用により発
生する波長による光線の高さの差を正レンズL12で補正
することが困難となる。本発明においては、接合レンズ
L1の負レンズL11と正レンズL12とのアッベ数の差を
所定範囲に規定し、波長による光線の高さの差を小さく
することによって、波長によるアイレリーフの差を小さ
く抑えている。
【0010】以下、本発明の各条件式を説明する。本発
明においては、以下の条件式(1)および(2)を満足
する。 0<ν2−ν1≦30 (1) 25≦|ν4−ν3| (2) ここで、 ν1:負レンズL11のアッベ数 ν2:正レンズL12のアッベ数 ν3:接合レンズL2の対物レンズ側のレンズのアッベ
数 ν4:接合レンズL2のアイポイント側のレンズのアッ
ベ数
【0011】条件式(1)は、接合レンズL1の負レン
ズL11と正レンズL12とのアッベ数の差について適切な
範囲を規定している。この条件式(1)を満たすことに
より、倍率色収差の良好な補正が可能な範囲で波長によ
る光線の高さの差を抑え、その結果、波長によるアイレ
リーフの差を小さく抑えることができる。条件式(1)
の下限値を下回ると、負レンズL11のアッベ数ν1が正
レンズL12のアッベ数ν2よりも大きくなり、接合レン
ズL1の接合面(R2面)における各波長の屈折角の差
が減少するため、波長による光線の高さの差が小さくな
る。したがって、波長によるアイレリーフの差は小さく
なるが、逆に倍率色収差の補正が困難になってしまう。
逆に、条件式(1)の上限値を上回ると、負レンズL11
で発生する波長による光線の高さの差を接合レンズL1
以降のレンズで良好に補正することが困難となる。な
お、波長によるアイレリーフの差をさらに小さくし、特
に良好に補正された倍率色収差を得るためには、条件式
(1)の上限値を25に、下限値を4に設定することが
望ましい。
【0012】このように、接合レンズL1で波長による
光線の高さの差を抑えたことにより、倍率色収差の補正
は主として接合レンズL2によって行われる。そこで、
条件式(2)は、倍率色収差の良好な補正を可能にする
ための条件を規定している。条件式(2)の下限値を下
回ると、接合レンズL2の正レンズと負レンズとのアッ
ベ数の差が小さくなりすぎて、倍率色収差を良好に補正
することが困難となる。なお、倍率色収差をさらに良好
に補正するには、条件式(2)の下限値を28に設定す
ることが望ましい。
【0013】また、本発明においては、以下の条件式
(3)および(4)を満足することが望ましい。 1.0≦|R2/F|≦3.0 (3) 0.8≦|R5/F|≦1.5 (4) ここで、 R2:接合レンズL1の接合面の曲率半径 R5:接合レンズL2の接合面の曲率半径 F :レンズ系全体の焦点距離
【0014】条件式(3)は、波長によるアイレリーフ
の差と倍率色収差とをバランス良く補正するための条件
を規定している。条件式(3)の下限値を下回ると、接
合レンズL1の接合面で光線の発散作用が強まるため、
波長による光線の高さの差が大きくなり、波長によるア
イレリーフの差が大きくなるので好ましくない。逆に、
条件式(3)の上限値を上回ると、波長によるアイレリ
ーフの差は小さくなるが、倍率色収差の良好な補正が困
難となるので好ましくない。なお、さらに良好な収差補
正を行うためには、条件式(3)の上限値を2.5に、
下限値を1.5に設定することが望ましい。
【0015】条件式(4)は、倍率色収差と、他の収差
(特にコマ収差、非点収差および歪曲収差)とをバラン
ス良く保つための条件を規定している。条件式(4)の
下限値を下回ると、倍率色収差は補正過剰となる。さら
に、接合レンズL2の接合面の曲率半径が小さくなり過
ぎて、コマ収差および非点収差の悪化を招くので好まし
くない。逆に、条件式(4)の上限値を上回ると、倍率
色収差および歪曲収差が補正不足となるので好ましくな
い。なお、さらに良好な収差補正を行うためには、条件
式(4)の上限値を1.2に、下限値を0.9に設定す
ることが望ましい。
【0016】また、本発明においては、単レンズL3の
d線(λ=587.6nm)に対する屈折率n5が次の
条件式(5)を満足することが望ましい。 1.60≦n5 (5) 条件式(5)は、十分長いアイレリーフを確保しつつ、
非点収差および歪曲収差を良好に補正するための条件を
規定している。条件式(5)の下限値を下回ると、本発
明のように広視野の接眼レンズにおいて、十分長いアイ
レリーフを確保しつつ、非点収差および歪曲収差を良好
に補正することができなくなるので好ましくない。な
お、十分長いアイレリーフを確保しつつ非点収差および
歪曲収差をさらに良好に補正するには、条件式(5)の
下限値を1.65に設定することが望ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を、添付図面に基づい
て説明する。各実施例において、本発明の接眼レンズ
は、対物レンズ側から順に、負レンズL11と正レンズL
12とからなる接合レンズL1と、屈折力の符号が互いに
異なる2つのレンズからなり全体として正の屈折力を有
する接合レンズL2と、正の屈折力を有する単レンズL
3とを備えている。
【0018】〔実施例1〕図1は、本発明の第1実施例
にかかる接眼レンズの構成を示す図である。図1の接眼
レンズは、対物レンズ側から順に、両凹レンズL11と両
凸レンズL12との接合レンズL1と、対物レンズ側に凸
面を向けた負メニスカスレンズと両凸レンズとの接合正
レンズL2と、両凸レンズL3とから構成されている。
なお、図1において、E.Pはアイポイントを示してい
る。
【0019】次の表(1)に、本発明の第1実施例の諸
元の値を掲げる。表(1)において、Fはレンズ系全体
の焦点距離を、2ωは画角を、ERはアイレリーフを、
d0は対物レンズを介して形成された像と接合レンズL
1の最も対物レンズ側の面との軸上間隔をそれぞれ示し
ている。また、左端の数字は対物レンズ側からの各レン
ズ面の順序を、Rは各レンズ面の曲率半径を、dは各レ
ンズの面間隔を、nおよびνはそれぞれd線(λ=58
7.6nm)に対する屈折率およびアッベ数を示してい
る。
【0020】
【表1】 F =14.5 2ω=64° ER=14.2 d0=3.2 (条件対応値) (1)ν2−ν1 = 8.7 (2)|ν4−ν3|=35.5 (3)|R2/F| = 1.72 (4)|R5/F| = 0.97 (5)n5 = 1.713
【0021】図2は、d線(λ=587.6nm)に対
する第1実施例の諸収差図である。なお、各収差は、光
線をアイポイント側から追跡したときのものである。各
収差図において、Y1は光線の光軸からの高さを、ωは
半画角をそれぞれ示している。また、非点収差を示す収
差図において、実線Sはサジタル像面を示し、破線Mは
メリディオナル像面を示している。各収差図から明らか
なように、本実施例では、広い視界(見かけ視界64
°)の全体に亘って諸収差が良好に補正されていること
がわかる。
【0022】〔実施例2〕図3は、本発明の第2実施例
にかかる接眼レンズの構成を示す図である。図3の接眼
レンズは、対物レンズ側から順に、両凹レンズL11と両
凸レンズL12との接合レンズL1と、対物レンズ側に凸
面を向けた負メニスカスレンズと両凸レンズとの接合正
レンズL2と、両凸レンズL3とから構成されている。
なお、図3において、E.Pはアイポイントを示してい
る。
【0023】次の表(2)に、本発明の第2実施例の諸
元の値を掲げる。表(2)において、Fはレンズ系全体
の焦点距離を、2ωは画角を、ERはアイレリーフを、
d0は対物レンズを介して形成された像と接合レンズL
1の最も対物レンズ側の面との軸上間隔をそれぞれ示し
ている。また、左端の数字は対物レンズ側からの各レン
ズ面の順序を、Rは各レンズ面の曲率半径を、dは各レ
ンズの面間隔を、nおよびνはそれぞれd線(λ=58
7.6nm)に対する屈折率およびアッベ数を示してい
る。
【0024】
【表2】 F =14.5 2ω=64° ER=14.2 d0=3.1 (条件対応値) (1)ν2−ν1 =15.6 (2)|ν4−ν3|=35.5 (3)|R2/F| = 1.86 (4)|R5/F| = 0.95 (5)n5 = 1.713
【0025】図4は、d線(λ=587.6nm)に対
する第2実施例の諸収差図である。なお、各収差は、光
線をアイポイント側から追跡したときのものである。各
収差図において、Y1は光線の光軸からの高さを、ωは
半画角をそれぞれ示している。また、非点収差を示す収
差図において、実線Sはサジタル像面を示し、破線Mは
メリディオナル像面を示している。各収差図から明らか
なように、本実施例では、広い視界(見かけ視界64
°)の全体に亘って諸収差が良好に補正されていること
がわかる。
【0026】〔実施例3〕図5は、本発明の第3実施例
にかかる接眼レンズの構成を示す図である。図5の接眼
レンズは、対物レンズ側から順に、両凹レンズL11と両
凸レンズL12との接合レンズL1と、両凸レンズと対物
レンズ側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの接合正
レンズL2と、対物レンズ側に凸面を向けた正メニスカ
スレンズL3とから構成されている。なお、図5におい
て、E.Pはアイポイントを示している。
【0027】次の表(3)に、本発明の第3実施例の諸
元の値を掲げる。表(3)において、Fはレンズ系全体
の焦点距離を、2ωは画角を、ERはアイレリーフを、
d0は対物レンズを介して形成された像と接合レンズL
1の最も対物レンズ側の面との軸上間隔をそれぞれ示し
ている。また、左端の数字は対物レンズ側からの各レン
ズ面の順序を、Rは各レンズ面の曲率半径を、dは各レ
ンズの面間隔を、nおよびνはそれぞれd線(λ=58
7.6nm)に対する屈折率およびアッベ数を示してい
る。
【0028】
【表3】 F =14.5 2ω=64° ER=13.6 d0=4.1 (条件対応値) (1)ν2−ν1 = 8.7 (2)|ν4−ν3|=35.5 (3)|R2/F| = 2.41 (4)|R5/F| = 0.97 (5)n5 = 1.713
【0029】図6は、d線(λ=587.6nm)に対
する第3実施例の諸収差図である。なお、各収差は、光
線をアイポイント側から追跡したときのものである。各
収差図において、Y1は光線の光軸からの高さを、ωは
半画角をそれぞれ示している。また、非点収差を示す収
差図において、実線Sはサジタル像面を示し、破線Mは
メリディオナル像面を示している。各収差図から明らか
なように、本実施例では、広い視界(見かけ視界64
°)の全体に亘って諸収差が良好に補正されていること
がわかる。
【0030】〔実施例4〕図7は、本発明の第4実施例
にかかる接眼レンズの構成を示す図である。図7の接眼
レンズは、対物レンズ側から順に、両凹レンズL11と両
凸レンズL12との接合レンズL1と、両凸レンズと対物
レンズ側に凹面を向けた負メニスカスレンズとの接合正
レンズL2と、両凸レンズL3とから構成されている。
なお、図7において、E.Pはアイポイントを示してい
る。
【0031】次の表(4)に、本発明の第4実施例の諸
元の値を掲げる。表(4)において、Fはレンズ系全体
の焦点距離を、2ωは画角を、ERはアイレリーフを、
d0は対物レンズを介して形成された像と接合レンズL
1の最も対物レンズ側の面との軸上間隔をそれぞれ示し
ている。また、左端の数字は対物レンズ側からの各レン
ズ面の順序を、Rは各レンズ面の曲率半径を、dは各レ
ンズの面間隔を、nおよびνはそれぞれd線(λ=58
7.6nm)に対する屈折率およびアッベ数を示してい
る。
【0032】
【表4】 F =14.5 2ω=64.4° ER=12.2 d0=4.8 (条件対応値) (1)ν2−ν1 = 4.1 (2)|ν4−ν3|=28.6 (3)|R2/F| = 1.59 (4)|R5/F| = 0.93 (5)n5 = 1.713
【0033】図8は、d線(λ=587.6nm)に対
する第4実施例の諸収差図である。なお、各収差は、光
線をアイポイント側から追跡したときのものである。各
収差図において、Y1は光線の光軸からの高さを、ωは
半画角をそれぞれ示している。また、非点収差を示す収
差図において、実線Sはサジタル像面を示し、破線Mは
メリディオナル像面を示している。各収差図から明らか
なように、本実施例では、広い視界(見かけ視界64.
4°)の全体に亘って諸収差が良好に補正されているこ
とがわかる。
【0034】
【効果】以上説明したように、本発明によれば、広い視
野の全域に亘って諸収差が良好に補正され、十分な長さ
のアイレリーフを有し、波長によるアイレリーフの差が
小さい接眼レンズを実現することができる。その結果、
本発明の接眼レンズでは、アイポイントから前後に目が
ずれた場合にも、視野の周辺部が色付くことなく自然な
色を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる接眼レンズの構成
を示す図である。
【図2】第1実施例の諸収差図である。
【図3】本発明の第2実施例にかかる接眼レンズの構成
を示す図である。
【図4】第2実施例の諸収差図である。
【図5】本発明の第3実施例にかかる接眼レンズの構成
を示す図である。
【図6】第3実施例の諸収差図である。
【図7】本発明の第4実施例にかかる接眼レンズの構成
を示す図である。
【図8】第4実施例の諸収差図である。
【符号の説明】
L1 接合レンズ L2 接合正レンズ L3 正レンズ EP アイポイント

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズ側から順に、負レンズL11と
    正レンズL12とからなる接合レンズL1と、2つのレン
    ズからなり全体として正の屈折力を有する接合レンズL
    2と、正の屈折力を有する単レンズL3とを備え、 前記負レンズL11のアッベ数をν1とし、前記正レンズ
    L12のアッベ数をν2とし、前記接合レンズL2の対物
    レンズ側のレンズのアッベ数をν3とし、前記接合レン
    ズL2のアイポイント側のレンズのアッベ数をν4とし
    たとき、 0<ν2−ν1≦30 25≦|ν4−ν3| の条件を満足することを特徴とする接眼レンズ。
  2. 【請求項2】 前記接合レンズL1の接合面の曲率半径
    をR2とし、前記接合レンズL2の接合面の曲率半径を
    R5とし、レンズ系全体の焦点距離をFとしたとき、 1.0≦|R2/F|≦3.0 0.8≦|R5/F|≦1.5 の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の接
    眼レンズ。
  3. 【請求項3】 前記単レンズL3のd線に対する屈折率
    n5は、 1.60≦n5 の条件を満足することを特徴とする請求項1または2に
    記載の接眼レンズ。
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