JPH1039105A - 反射防止膜 - Google Patents

反射防止膜

Info

Publication number
JPH1039105A
JPH1039105A JP8197640A JP19764096A JPH1039105A JP H1039105 A JPH1039105 A JP H1039105A JP 8197640 A JP8197640 A JP 8197640A JP 19764096 A JP19764096 A JP 19764096A JP H1039105 A JPH1039105 A JP H1039105A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
refractive index
antireflection film
layers
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8197640A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3550894B2 (ja
Inventor
Hirozo Tani
博蔵 谷
Iwao Usui
巖 臼井
Masaru Okumura
勝 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP19764096A priority Critical patent/JP3550894B2/ja
Publication of JPH1039105A publication Critical patent/JPH1039105A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3550894B2 publication Critical patent/JP3550894B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 可視波長領域の全体にわたって反射率が著し
く低く、且つ可視波長領域全体にわたって光のP成分の
反射とS成分の反射とを同じ程度に防止できる反射防止
膜を提供する。 【解決手段】 基板材料上に積層された複数の薄層から
構成されている反射防止膜であって、最も入射媒質側に
形成された第1層の材料の屈折率n1が1.35<n1
1.50の範囲にあり、入射媒質側から数えて第2番目
以降基板側に形成された第i層の材料の屈折率ni(i
=2,3,4・・・)が、いずれも1.56<ni<2.4
0の範囲にあることを特徴とする反射防止膜。また上記
に於いて入射媒質側から数えて第2番目に形成された第
2層の材料の屈折率n2と、第3番目に形成された第3
層の材料の屈折率n3は、いずれも1.85<ni<2.4
0(i=2,3)の範囲にあるとともに、n2>n3であ
ることを特徴とする反射防止膜。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視領域で使用さ
れる光学部品に施される反射防止膜に関する。
【0002】
【従来の技術】レンズやプリズム等の光学部品の表面で
の光の反射率を低減するために、これらの光学部品の表
面に多層の反射防止膜が施される。反射率を著しく低く
するとともに、可視光波長の全領域にわたって低反射率
を得るために3層以上からなる反射防止膜が種々提案さ
れている。特に5層構造の反射防止膜が上記目的に適う
ものとして提案されている。
【0003】そのひとつは特開昭50−18051号公
報に開示されているもので、そこには屈折率が1.42
〜1.90の透明下地物質表面に5層からなる反射防止
膜が形成されている。各層は、空気のごとき媒質から下
地の側に向かって第1層、第3層、第5層は低屈折率材
料、第2、第4層は高屈折率材料からなり、且つ第1層
の光学的膜厚N11を基準設計波長λ0の1/4とし、
第2層の光学的膜厚N22をλ0/2より大きくし、第
3層、第4層、第5層の光学的膜厚をそれぞれλ0/4
より小さくし、更に第2層、第3層、第4層および第5
層の光学的膜厚の和N22+N33+N44+N55が (3/4)λ0≦N22+N33+N44+N55≦λ0 となるように設計されている。
【0004】また特公昭54−38904号公報は屈折
率が1.47から1.75の範囲にある光学的媒体の空気
に接する表面に形成される5層からなる反射防止膜を開
示している。この反射防止膜はその界面に接する側の第
1層から該界面の下地物質の表面に向け順次配設される
第2層、第3層、第4層、第5層の屈折率と幾何学的膜
厚を夫々N1、N2、N3、N4、N5およびd1、d2
3、d4、d5とする各層の光学的膜厚を、基準設計波
長λ0に対し、 0.260λ0>N11>0.230λ0 0.520λ0>N22>0.400λ0 0.500λ0>N33>0.060λ0 0.500λ0>N44>0.050λ0 0.500λ0>N55>0.050λ0 の範囲とし、しかも上記第3層、第4層及び第5層の光
学的膜厚(N33、N44、N55)のうち何れか1つ
は、λ0/4より大きく、何れか1つがλ0/4より小さ
く、且つ、該光学的媒体を形成する下地物質の屈折率を
sとするときN1<N2、N2>N3、N3>N4、N4<N
5、およびN5<Nsの関係を有するように設計されてい
る。
【0005】どちらの先行技術も、このような5層の反
射防止膜を基板の表面に蒸着積層することにより、可視
領域全体にわたり低反射率が実現できるとしている。光
学部品の表面での反射については、対象とする波長領域
全体にわたって反射率を低くすることは、強く求められ
てきた特性ではあるが、しかし、光学部品表面での反射
問題についてはもうひとつの重要な問題がある。即ち、
光はその振動の電気ベクトルが含まれる面が反射の前後
で異なる振動成分、即ちS成分と、反射後も振動面が変
化しない振動成分であるP成分とからなり、反射率はP
成分、S成分ともに低く抑えられる必要がある。しか
し、前記の従来の反射防止膜は5層のような多層膜であ
っても、この期待には十分応えられているとは言えな
い。即ち、P成分とS成分の全体としての反射率は十分
低く抑えられているが、可視領域のうちある波長領域で
はP成分とS成分の反射率が必ずしも同じように低くは
なっていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、可視
波長領域の全体にわたって反射率が著しく低く、且つ可
視波長領域全体にわたって光のP成分の反射とS成分の
反射とを同じ程度に防止できる反射防止膜を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板材料上に
積層された複数の薄層から構成されている反射防止膜で
あって、最も入射媒質側に形成された第1層の材料の屈
折率n1が1.35<n1<1.50の範囲にあり、入射媒
質側から数えて第2番目以降基板側に形成された第i層
の材料の屈折率ni(i=2,3,4・・・)が、いずれ
も1.56<ni<2.40の範囲にあることを特徴とす
る反射防止膜に関する。
【0008】また、本発明は、前記反射防止膜が、入射
媒質側から順に、第1層乃至第5層の5層から構成され
るとともに、各層が、以下の条件を満足することを特徴
とする上記記載の反射防止膜: 1.85<n2<2.40 1.56<n3<1.85 1.85<n4<2.40 1.56<n5<1.85 〔ただし、ni(i=1,2,3,4,5):入射媒質側か
ら数えて第i層の材料の屈折率〕に関する。
【0009】また、本発明は、上記の別の態様として、
前記反射防止膜が、入射媒質側から順に、第1層乃至第
6層の6層から構成されるとともに、各層が、以下の条
件を満足することを特徴とする上記記載の反射防止膜: 1.85<n2<2.40 1.85<n3<2.40 n2>n3 1.56<n4<1.85 1.85<n5<2.40 1.56<n6<1.85 〔ただし、ni(i=1,2,3,4,5):入射媒質側か
ら数えて第i層の材料の屈折率〕に関する。
【0010】本発明は、また、基板材料上に積層された
複数の薄層から構成されている反射防止膜であって、最
も入射媒質側に形成された第1層の材料の屈折率n1
1.35<n1<1.50の範囲にあり、入射媒質側から
数えて第2番目に形成された第2層の材料の屈折率n2
と、第3番目に形成された第3層の材料の屈折率n
3は、いずれも1.85<ni<2.40(i=2,3)の
範囲にあるとともに、n2>n3であることを特徴とする
反射防止膜に関する。
【0011】更に、本発明は、上記のひとつの態様とし
て、上記反射防止膜が、入射媒質側から順に、第1層乃
至第6層の6層から構成されるとともに、各層は、更に
以下の条件を満足することを特徴とする上記記載の反射
防止膜: 1.56<n4<1.85 1.85<n5<2.40 1.56<n6<1.85 〔ただし、ni(i=1,2,3,4,5):入射媒質側か
ら数えて第i層の材料の屈折率〕に関する。
【0012】また、本発明は、上記のひとつの別の態様
として、前記反射防止膜が、入射媒質側から順に、第1
層乃至第6層の6層から構成されるとともに、各層が、
以下の条件を満足することを特徴とする上記記載の反射
防止膜: 1.35<n4<1.50 1.85<n5<2.40 1.35<n6<1.50 ただし、 ni(i=1,2,3,4,5):入射媒質側から数えて第
i層の材料の屈折率 である。
【0013】以上の本発明においては、前記基板材料の
屈折率nkは、1.42<nk<1.90を満足することが
好ましい。
【0014】本発明の反射防止膜を光学部品表面に設け
ることにより、その光学部品基板に入射してくる光の反
射を可視波長領域の全体にわたって著しく低くし、且つ
可視波長領域全体にわたって光のP成分の反射とS成分
の反射とを同じ程度に著しく低くすることができる。
【0015】本明細書においては、多層膜の各層の名称
は表面から基板の方へ向かって順に第1層、第2層、第
3層・・・として表わされている。本発明の反射防止膜
は、屈折率nkが1.42〜1.90の基板の表面に設け
ることにより、基板への入射光線の反射を著しく低減す
るものであり、その特徴は、2層以上からなる多層膜で
あり、第2層以下の各層の膜はいずれも第1層の低屈折
率Lよりも屈折率の高い中位屈折率Mまたは高屈折率H
の膜で構成されている。ここで屈折率L、M、Hの大き
さは1.35<L<1.50、1.56<M<1.85、
1.85<H<2.40の範囲にある。また基板に接する
層の屈折率と基板の屈折率との大きさの関係については
それぞれの屈折率が上記範囲内にありさえすれば、基板
材料の屈折率と同一でない限り、特に制限はない。第2
層以下は屈折率がMのものとHのものが積層されてお
り、第2層は屈折率がMであってもLであってもよい。
しかし、第2層は、屈折率Mを有するものよりも屈折率
Hを有するものがより好ましい。これは第2層に高屈折
率の膜を設けると、第1層と第2層間での反射率がより
高くなるが、結果として全体の反射率が低く抑えられる
とともに、P成分S成分に反射防止効果の差も小さくす
ることができるからである。
【0016】本発明の第2の反射防止膜では、反射防止
膜は第1層が屈折率L、第2層が屈折率H′、第3層が
屈折率Hの膜で構成され(ここでH′は、1.85<
H′<2.40で、且つH′>H)、第4層、第5層、
第6層が屈折率L、MまたはHのいずれかの膜で構成さ
れている6層膜からなる。この第2の反射防止膜に於い
て、第4層以下の各層の膜の屈折率がいずれも第1層の
膜の屈折率よりも高い場合には、即ち屈折率がMまたは
Hのいずれかである場合には更に反射率の小さい反射防
止膜として働くことができる。しかし第2の反射防止膜
に於いては、第4層以下の層に屈折率がLの膜が含まれ
ていても、可視波長領域全体にわたって反射率を、光の
P成分、S成分ともに従来よりも低減するという本発明
の目的を満足することができる。
【0017】ところで、多層構成の反射防止膜において
は、以下の条件を満足することが望ましい。 0.2<d2/d1<2 (1) ただし、 d1:第1層の光学的膜厚 d2:第2層の光学的膜厚 である。多層構成の反射防止膜において、(1)式の範
囲を満足する場合、P成分とS成分の反射率の差を小さ
くし、全体の反射率を低下させる効果を有する。また、
上記条件とは別に、多層構成の反射防止膜においては、
以下の条件を満足することが望ましい。 0.2λ0<ds<0.75λ0 (2) ただし、 ds:多層膜のうち第1層を除く各層の光学的膜厚の和 である。多層構成の反射防止膜において、(2)式の範
囲を満足する場合、(1)式と同様にP成分とS成分の
反射率の差を小さくし、全体の反射率を低下させる効果
を有する。上記式(1)および(2)式は、それぞれ単
独でも反射防止の効果が大きいが、2つの条件を両方満
足するように構成すれば、より大きな反射防止効果を得
ることができる。
【0018】本発明の反射防止膜を構成する多層膜中に
高屈折率膜、中位屈折率膜または低屈折率膜が複数用い
られる場合は、高屈折率膜どうし、中位屈折率膜どうし
または低屈折率膜どうしは異なった物質を使用すること
もできるし、同一の物質を使用することもできる。しか
し、材料の種類をなるべく少なくして製造面で扱い易く
するため等の理由により各層同一の物質を使用すること
が好ましい。本発明に使用できる光学部品の基板として
は、屈折率1.42〜1.90である物質を用いることが
できる。具体的には一般に市販されている光学ガラス、
光学プラスチックスの全てを含む材料に対して適用する
ことができる。
【0019】低屈折率Lを有する物質としては、例えば
MgF2、SiO2、ThF4あるいはNa3(AlF4)等
を使用することができ、特にMgF2、SiO2が好まし
い。中位屈折率Mを有する物質としては、例えばAl2
3、MgO、CeF2等を使用することができ、特にA
23が好ましい。高屈折率Hを有する物質としては、
例えばCeO2、ZrO2、TiO2、Ta25、Zn
S、TfO2、HfO2、ZrTiO4、Y23等を使用
することができ、特にZrTiO4、TiO2が好まし
い。本発明に於いては、基板の種類にもよるが低屈折率
物質としてMgF2、中位屈折率物質としてAl23
高屈折率物質としてZrTiO4およびTiO2を組み合
わせて使用するのが好ましい。
【0020】本発明の多層膜の製造方法としては、公知
の方法、例えばイオンプレーティング法、スパッタリン
グ法等の真空蒸着法を使用することができる。
【0021】
【実施例】実施例 1〜3:第2層以降基板側の各層の材料に低屈
折率物質を使用していない場合 表1に記載する屈折率を持つ基板上に、第1層、第2
層、第3層、第4層および第5層として表1に記載する
屈折率および光学的膜厚を設定した5層の反射防止膜を
設けた。第2層以下の各層の屈折率はいずれも第1層の
屈折率よりも高いしてある。なお、表1の項目のうち、
光学的膜厚の値は設計主波長λ0で割った値を記載して
いる。上記のように設計された反射防止膜の分光反射率
を図1乃至図3に示す。図1乃至図3は、それぞれ実施
例1乃至実施例3に対応している。各実施例において、
反射防止膜への光線の入射角はすべて60°、設計主波
長は、実施例1が625nm、実施例2が637.5n
m、実施例3が675nmである。また、図1乃至図3
において、Pは光線のP成分、Sは光線のS成分をそれ
ぞれ表す。
【0022】
【表1】
【0023】実施例 4〜6:更に第2層の屈折率n2
よび第3層の屈折率n2がいずれも1. 85<n2,n3
2.40(n2>n3)である場合 表2に記載する屈折率を持つ基板上に、第1層、第2
層、第3層、第4層、第5層および第6層として表2に
記載する屈折率および光学的膜厚を設定した6層の反射
防止膜を設けた。第2層以下の各層の屈折率はいずれも
第1層の屈折率よりも高く、特に第2層の屈折率が他の
いずれよりも屈折率が高くなっている。なお、表2の項
目のうち、光学的膜厚の値は設計主波長λ0で割った値
を記載している。上記のように設計された反射防止膜の
分光反射率を図4乃至図6に示す。図4乃至図6は、そ
れぞれ実施例4乃至実施例6に対応している。各実施例
において、反射防止膜への光線の入射角はすべて60
°、設計主波長は、実施例4が575nm、実施例5が
637.5nm、実施例3が675nmである。
【0024】
【表2】
【0025】実施例 7: 第2層の屈折率n2および第
3層の屈折率n2がいずれも1.85<n2,n3<2.40
(n2>n3)である場合 表3に記載する屈折率を持つ基板上に、第1層、第2
層、第3層、第4層、第5層および第6層として表3に
記載する屈折率および光学的膜厚を設定した6層の反射
防止膜を設けた。第2層が最も高い屈折率となっている
点では実施例4〜6と同じであるが、第4層および第6
層の屈折率は第1層と同じように低い。なお、表3の項
目のうち、光学的膜厚の値は設計主波長λ0で割った値
を記載している。上記のように設計された反射防止膜の
分光反射率を図7に示す。図7は実施例7に対応してい
る。反射防止膜への光線の入射角は60°、設計主波長
は、600nmである。
【0026】
【表3】
【0027】比較例 1 比較例1は第3層および第5層に第1層と同じ低屈折率
Lの物質の膜が用いられ、しかも第2層にも実施例4〜
6で使用したH′の高屈折率物質が用いられていない5
層からなる反射防止膜である。
【0028】比較例 2 比較例2は第4層に第1層と同じ低屈折率の物質、第5
層に第1層よりは高いがやはり低屈折率Lの範囲の屈折
率の物質が用いられている5層からなる多層反射防止膜
である。比較例1および2の各層の屈折率および光学的
膜厚を表4に示した。またこれらの反射防止膜を用いた
場合の各波長での分光反射率をそれぞれ図8および図9
に示した。
【0029】
【表4】
【0030】
【発明の効果】第2層以下の各層の膜の屈折率がいずれ
も第1層の膜の屈折率よりも高い5層からなる多層膜を
可視光線波長領域において透明な光学部品の表面に積層
することにより、この光学部品表面での反射を、入射光
のP成分およびS成分ともに、可視反射領域全体にわた
って著しく低減できた(実施例1〜3)。更に第2層を
より屈折率の高い層(屈折率H′(>H);第2層)お
よび第3層(屈折率H)に分け、したがって多層膜を6
層構造とすることにより、反射率の低下をより顕著にす
ることができた(実施例4〜6)。なお、第2層を上記
のように2層に分割する場合は第4層以下の膜の一部が
第1層と同じ低い屈折率であっても優れた反射率低減効
果を発揮した(実施例7)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の反射防止膜による可視光線領域の
分光反射率。
【図2】 実施例2の反射防止膜による可視光線領域の
分光反射率。
【図3】 実施例3の反射防止膜による可視光線領域の
分光反射率。
【図4】 実施例4の反射防止膜による可視光線領域の
分光反射率。
【図5】 実施例5の反射防止膜による可視光線領域の
分光反射率。
【図6】 実施例6の反射防止膜による可視光線領域の
分光反射率。
【図7】 実施例7の反射防止膜による可視光線領域の
分光反射率。
【図8】 比較例1の反射防止膜による可視光線領域の
分光反射率。
【図9】 比較例2の反射防止膜による可視光線領域の
分光反射率。
【符号の説明】
S:入射光線のS成分の反射率スペクトル P:入射光線のP成分の反射率スペクトル。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板材料上に積層された複数の薄層から
    構成されている反射防止膜であって、最も入射媒質側に
    形成された第1層の材料の屈折率n1が1.35<n1
    1.50の範囲にあり、入射媒質側から数えて第2番目
    以降基板側に形成された第i層の材料の屈折率ni(i
    =2,3,4・・・)が、いずれも1.56<ni<2.4
    0の範囲にあることを特徴とする反射防止膜。
  2. 【請求項2】 前記反射防止膜は、入射媒質側から順
    に、第1層乃至第5層の5層から構成されるとともに、
    各層は、以下の条件を満足することを特徴とする請求項
    1に記載の反射防止膜: 1.85<n2<2.40 1.56<n3<1.85 1.85<n4<2.40 1.56<n5<1.85 ただし、 ni(i=1,2,3,4,5):入射媒質側から数えて第
    i層の材料の屈折率 である。
  3. 【請求項3】 前記反射防止膜は、入射媒質側から順
    に、第1層乃至第6層の6層から構成されるとともに、
    各層は、以下の条件を満足することを特徴とする請求項
    1に記載の反射防止膜: 1.85<n2<2.40 1.85<n3<2.40 n2>n3 1.56<n4<1.85 1.85<n5<2.40 1.56<n6<1.85 ただし、 ni(i=1,2,3,4,5):入射媒質側から数えて第
    i層の材料の屈折率 である。
  4. 【請求項4】 基板材料上に積層された複数の薄層から
    構成されている反射防止膜であって、最も入射媒質側に
    形成された第1層の材料の屈折率n1が1.35<n1
    1.50の範囲にあり、入射媒質側から数えて第2番目
    に形成された第2層の材料の屈折率n2と、第3番目に
    形成された第3層の材料の屈折率n3は、いずれも1.8
    5<ni<2.40(i=2,3)の範囲にあるととも
    に、n2>n3であることを特徴とする反射防止膜。
  5. 【請求項5】 前記反射防止膜は、入射媒質側から順
    に、第1層乃至第6層の6層から構成されるとともに、
    各層は、以下の条件を満足することを特徴とする請求項
    4に記載の反射防止膜: 1.56<n4<1.85 1.85<n5<2.40 1.56<n6<1.85 ただし、 ni(i=1,2,3,4,5):入射媒質側から数えて第
    i層の材料の屈折率 である。
  6. 【請求項6】 前記反射防止膜は、入射媒質側から順
    に、第1層乃至第6層の6層から構成されるとともに、
    各層は、以下の条件を満足することを特徴とする請求項
    4に記載の反射防止膜: 1.35<n4<1.50 1.85<n5<2.40 1.35<n6<1.50 ただし、 ni(i=1,2,3,4,5):入射媒質側から数えて第
    i層の材料の屈折率 である。
  7. 【請求項7】 前記基板材料の屈折率nkは、1.42<
    k<1.90を満足することを特徴とする請求項1乃至
    6のいずれかに記載の反射防止膜。
JP19764096A 1996-07-26 1996-07-26 反射防止膜 Expired - Fee Related JP3550894B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19764096A JP3550894B2 (ja) 1996-07-26 1996-07-26 反射防止膜

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19764096A JP3550894B2 (ja) 1996-07-26 1996-07-26 反射防止膜

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1039105A true JPH1039105A (ja) 1998-02-13
JP3550894B2 JP3550894B2 (ja) 2004-08-04

Family

ID=16377858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19764096A Expired - Fee Related JP3550894B2 (ja) 1996-07-26 1996-07-26 反射防止膜

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3550894B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11264902A (ja) * 1998-03-16 1999-09-28 Canon Inc 反射防止膜及びそれを施した光学系
US6280848B1 (en) 1998-10-06 2001-08-28 Minolta Co., Ltd. Antireflection coating
JP2003248103A (ja) * 2002-02-26 2003-09-05 Olympus Optical Co Ltd 反射防止膜と光学レンズおよび光学レンズユニット
JP2006301519A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Nikon Corp 投射型表示装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11264902A (ja) * 1998-03-16 1999-09-28 Canon Inc 反射防止膜及びそれを施した光学系
US6280848B1 (en) 1998-10-06 2001-08-28 Minolta Co., Ltd. Antireflection coating
JP2003248103A (ja) * 2002-02-26 2003-09-05 Olympus Optical Co Ltd 反射防止膜と光学レンズおよび光学レンズユニット
JP2006301519A (ja) * 2005-04-25 2006-11-02 Nikon Corp 投射型表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3550894B2 (ja) 2004-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1979230B (zh) 介质多层滤光器
EP1108228B1 (en) Partial reflector
WO2012073791A1 (ja) 赤外線用光学機能膜
JPH05215915A (ja) 多層反射増加膜
JP4171362B2 (ja) 反射防止膜付き透明基板
US6280848B1 (en) Antireflection coating
JP3550894B2 (ja) 反射防止膜
JPH07111482B2 (ja) 多層反射防止膜
JP3221770B2 (ja) プラスチック光学部品の反射防止膜
JP2002014203A (ja) 反射防止膜及びそれを用いた光学部材
JPH0875902A (ja) 多層反射防止膜
JP2000147205A (ja) 赤外反射防止膜
JP2566634B2 (ja) 多層反射防止膜
JP2001100024A (ja) 多層膜光フィルタ
JP2000347002A5 (ja)
JP2001074903A (ja) 反射防止膜及び光学素子
JP4063062B2 (ja) 反射鏡
JP2003043245A (ja) 光学フィルター
JP6727454B2 (ja) 反射防止膜、光学素子および光学系
JP2835535B2 (ja) 光学部品の反射防止膜
JP2002277606A (ja) 反射防止膜及び光学素子
JPH0756004A (ja) 導電性反射防止膜
JPH03215803A (ja) 帯域フィルター
JPH11281801A (ja) 赤外反射防止膜
WO2024066880A1 (zh) S偏振光透反膜、挡风窗、显示装置和交通设备

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040330

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040412

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100514

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110514

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120514

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 10

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees